ベンガジ事件についてはだんまりを決め込んでいたオバマ政権だが、次々にフォックニュースによって報道されるニュースにたまりかねたのか、CIAはフォックスを除くよりすぐった報道陣を集めて事件当日のタイムラインを説明するに至った。しかし公式発表によるタイムラインは現場にいたアメリカやイギリの警備隊員たちの話とだいぶ食い違っており、どうも解らない事ばかりである。
公式発表によると、領事館にはアネックスと呼ばれる別棟があったが、ここは領事館警備にあたるCIA工作員たちの事務所であり、領事館が襲撃を受けた数分後には、ここから救助隊が領事館に向ったとしている。そしてフォックスニュースが報道するような、領事館からの救援要請に警備隊員に待機命令を出したなどということは全くないと主張。

午後9時40分、アネックスは領事館から襲撃を知らせる電話を受ける。6人組のCIA工作員は25分以内に出動した。この25分間の間、チームは重武器を取得しようとしたが叶わず、チームはスティーブンス大使と他のアメリカ人職員の居所を探そうと、領事館に入ったとたんに敵から猛攻撃を受けた。

しかし、現場にいた多々の警備隊員たちは、公式発表のタイムラインはおかしいという。地元民警備隊の責任者、ブルーマウンテンセキュリティーの部長によると、彼は携帯でベンガジの同僚にその一時間前に電話連絡をし、別棟のCIA事務所にも9時40分よりずっと以前に連絡を入れたという。また、襲撃のある3時間以上前から、武装した民兵が領事館付近に集まって来ていたという。
また別の警備隊員も、9時40分以前に現場の様子が危険な状態になってきていることは誰がみても明らかだったという。
とすると、領事館を守るのが仕事のはずのCIA職員たちは9時40分よりずっと以前に領事館の回りに集まり始めた民兵達の姿に気がついていたはず。ならばに領事館から連絡を待つまでもなく、即座に大使及び職員達を避難させることができたはずだ。少なくともその準備くらいはしていたはず。それなのになぜ10時過ぎまで出動しなかったのだろうか?

午後11時11分。非武装の米軍無人視察飛行機到着。この機はリビアの他の場所での任務からベンガジへと迂回された。

ベンガジにいた米英の数々の証人がフォックスニュースにリビア特にベンガジには武装無人飛行機がいくらもあったという。無人飛行機のみならずF-18やAC-130といった戦闘機及びヘリコプターがいくらも即座に出動できる距離に存在していたというのだ。CIA報道官はそのような事実はないと否定している。

午後11時30分。行方不明のスティーブンス大使を除きすべての領事館職員を救出し別棟に移動させる。別棟も攻撃を受けるが90分に渡る激しい撃ち合いの末、襲撃者たちは退散した。
午前一時頃、トリポリから6人組のCIA警備隊がベンガジに到着する。トリポリ大使館はベンガジ職員らをトリポリに避難させる航空機をチャーターしていた。殺された二人はトリポリ大使館から派遣されたCIA職員だった。

しかし地元の米英警備員らは、何故トリポリの警備隊が派遣されたのかと首をひねる。領事館襲撃の際、最初に救援に当たる隊はイタリアの隊であり、距離的にはトリポリと変わらないという。また、米軍に頼らなくても英軍がもっと近距離に待機しており、アメリカからの依頼があれば即座に出動出来る状態にあったという。
この他にも、ベンガジ付近には領事館救出に当たれる資源はいくらもあったにも拘らず、なぜか遠方で専門外のトリポリの民間人が救助に起用されたのである。
また、国内においても、テロ攻撃があった場合にすぐさま招集されるべきテロ対策部Counterterrorism Security Group (CSG) がホワイトハウスに呼び出されなかったという事実がある。テロ対策部ならどこにどの隊が待機しているか、どういう場合にはどういう隊を出動させることが出来るか熟知しており、今回のように現場の警備員たちが首をひねるような混乱は避けられたはずなのである。
何故オバマ王はテロ対策のプロの参謀を仰がなかったのか。その答えは簡単だ。
オバマ王はすでにアメリカ国民にアルカイダテロリストは完全破壊されたと豪語していた。そのアルカイダのグループがアメリカ領事館を襲ったなどとオバマ王は認めるわけにはいかなかったのだ。だからあえてテロ専門でもなく軍隊でもない大使館のCIA警備隊を招集したのである。
オバマの自尊心を守るために4人のアメリカ人が犠牲になったのだ。こんなことは断じて許されてはならない。


1 response to ベンガジゲート、食い違うCIA公式発表と現場警備隊員たちの証言

In the Strawberry Field6 years ago

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