気をつけていると、銃による正当防衛の話がよく目につくようになる。最近になってこういう話が増えたとも思えない。ということは、これまでにも一般市民が銃を使って自宅やビジネスを襲った/襲おうとした強盗を阻止した例はいくらでもあったということだ。にもかかわらず、銃を使った犯罪は即座に報道する主流メディアは、銃を使った正当防衛の話は報道しないので、一般人はそういうことが結構身近で起きていることに気がつかないでいる。
さて、本日の英雄は63歳の癌患者で自宅療養中のディクソン・スミスさん。その日二階に居たスミスさんは、奥さんが買い物に出かけたすぐあと、一階から男達の話し声がするのを聴いた。これは強盗だと悟ったスミスさん、即座にショットガンを持って男達が二階に上がって来るのを待ち構えた。
「男達はもう少しで最上階段まであがってくるところでした。私は部屋から出て男達にうつぶせになるように言いました。」とスミスさんはローカルテレビのインタビューで応えている。
スミスさんは男達を床に伏せさせたまま、警察に通報。警察を待っている間の五分か十分が非常に長く感じられたとスミスさんは言う。スミスさんは男達に変な真似をするなと忠告してずっとショットガンを突きつけていた。
実はスミスさん宅に強盗に入った二人の男のうちのひとり、ジェイムス・リオン・ポルク27歳は、スミスさんとは長年の知り合いで、ポルクが10代の頃にはスミスさんが旅行に連れて行ったりしてやっていた。しかしいつしかポルクは麻薬中毒にかかり、最近はスミスさん宅から現金やスミスさんの癌の薬を盗むようになっていたという。
まったく恩を仇で返すとはこのことだ。ポルクは仲間の男と二人でスミスさんが居ることを承知でスミスさんの家に強盗に入ったのだから、最悪の場合は恩人のスミスさんを殺して薬だの現金だのを強奪しようと考えていたと思われる。
スミスさんが老人で病人だから抵抗できないと思っての事だろうが、まったく根性の腐った奴だ。恩人の家に強盗に入るなんて。
しかしスミスさんがショットガンを構えるだけの勇気のある人で助かったというもの。スミスさんがショットガンを持っていなかったら、どんなひどいことになっていたか、考えただけでも恐ろしい。


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