アップデートアンドバンプ:2012年4月14日、新しくエントリーを書く必要もないので、新しい不祥事を下記に加えておく。
ここ数日、空港警備を担当しているTSA(国土安全保障省)の役員らによるふしだらな素行がいくつも新聞記事をにぎわせているので幾つか紹介しよう。
まずはTSAの役員がホテルの部屋を使って売春業をしていたと言う話。
国土安全保障省の役員、ブライアント・ジャーメイン・リビングストンという39歳の男性は、ドゥラス空港に努める職員。リビングストンは去る2月15日、現金でマリーランド州はシルバースプリング市にあるクラウンホテルの一室を借りた。リビングストンの部屋には数人の男女が一日中出たり入ったりしていた。ホテルの支配人はリビングストンが以前にも泊まったことがある客で、その時も同じように何人もの男女が出たり入ったりしていたことを思い出した。そこで売春が行われているのではないかと察した支配人は警察に通報。かけつけた警察官が部屋を捜索すると11人の裸の男女が居たと言う。
リビングストンはこれは売春ではなく、ただの乱交パーティだと言ってるらしいが、そこにいた一人の男性はリビングストンに100ドル支払って部屋に入ったと証言している。
TSAによるとリビングストンは2002年から国土安全保障省に努め、ドゥラス空港の警備の主任だったという。リビングストンは2009年にも似たような問題を起こしており、今回の事件で解雇になったようだ。しかし、2009年の事件の時に保障省がなにか対処したのかということは明らかになっていない。
保障省による公の声明文によると、この人間の行為は決して5万人からいるTSA職員の代表ではなく例外であり、他の職員はすべて真面目に国家警備に当たっているというもの。
へえ、そうかねえ。じゃあTSAの職員が泊まったホテルをめちゃくちゃに破損したこんなのはどう説明するのだろうか?
今年3月の出来事。フロリダのマイアミビーチのとあるホテルで、二人のTSA職員が酔っぱらって大暴れ。セミ小銃を取り出して6発も発砲。その一弾はホテルの窓から向いの洋品店のショーウィンドーを突き抜けて倉庫に入れてあったジーンズに穴をあけたという。店のショーウィンドーはハリケーン耐風用の一枚1500ドルもする強度なガラスで出来てる。
幸いけが人は出なかったが、この不届きな行為をしたのはジェフリー・ピコレ27歳とニコラスアンソニー・プチーオ25歳の二人。二人は酔っぱらってホテルのスピーカーやらランプやら電話機やらを二回の窓から外へ放投げるなどして騒いでいたが、遂に小銃を持ち出したことから警察のお縄となった。
TSA当局は二人はパートタイマーで省に努めてまだ二年くらいだという。当局はこの事件を真剣に受け止めそれなりの対処をすると語っている。
これが別の組織であるならば、例えば警察とか消防隊とか軍隊とか、まあ、何万といる従業員の中には不心得者も要る。一人二人の不祥事で保障省全体に問題があるとは言えないかもしれない。だが、TSAに限って言わせてもらうならば、TSAという組織そのものに問題がある。
これまでにもTSA職員による窃盗などはしょっちゅうのことだし、職員らの職務乱用など日常茶飯事。だいたい省の教育がなってないのだ。前大統領のブッシュ政権下で組織されたTSAは労働組合を作ってはいけない決まりになっていたのに、オバマ王の時代になったらそんな法律は完全無視して組合を作り、組合員は簡単に首にならないことから、その後は不祥事が後から後から出て来ている。
TSAの行き過ぎな警備体制に対して、それでも空の旅が安全になるなら仕方ないと言う人がいるが、こんなふしだらな奴らが警備にあたっていて空港が安全であるわけがない。つい先日も特に警備員たちの横暴な態度が現れる典型的な事件があった。
今月四日(4/4/12)ニューヨークのJFK空港で、二人の制服姿のTSAの女性職員がべちゃべちゃと勤務中に大声張り上げておしゃべりをしているのを通りかかったアメリカン航空の非番のパイロットが見かけた。おしゃべりくらいは別にいいのだが、その二人の職員の言葉使いが汚いったらない。あまりにも淑女らしからぬ語彙に耐えかねたこのパイロットのスティーブン・トリベットさん(57歳)は、もう少しプロフェッショナルな言葉使いをしたらどうか、と注意したところ、注意された女の一人、ラティーシャ・エル(30歳)は、「放っといてよ」といって再掲できない言葉使いで悪態を付いたという。
そこでトリベットさんは自分はアメリカン航空のパイロットだと名乗り、制服を着ている時に「黒んぼ」などの言葉使いはすべきではない、とたしなめるとエルは持っていた熱いコーヒーをトリベットさんに浴びせかけたというのである。
ラティーシャという名前からして彼女は黒人だろう。何故か黒人の間では、白人や他の人種の間では絶対に言ってはいけないNで始まる「黒んぼ」という意味の侮蔑語を使うことが黙認される傾向があるが、それ以前に、私はラティーシャなる女は、自分はTSAの職員だから、どんな態度をとっても許されると考えていたからこそ、他人からの注意に腹を立てたのだと思う。
「私は天下のTSA警備員よ文句ある?」てなもんである。
私はこれがラティーシャという個人のみの行為だとは思わない。こういう行為を容認している省の性質に問題があるのだ。教育の行き届いている企業で、接客をする社員がどこで誰が聞いているかもしれないのに、公共の場で制服姿で放送禁止用語を羅列したおしゃべりをするなど考えられない。
魚は頭から腐るというからね。
アップデート:テキサス州のダラスフォートワース空港の荷物検査係のTSA職員が乗客の荷物から8ヶ月に渡って何度もApple iPadsを盗んでいたとして、窃盗の罪で逮捕された
逮捕されたのはクレイトン・キース・ドヴェル36歳。捜査によるとドヴェルはすくなくとも8機のアイパッドを盗んでおり、ターミナルEで逮捕された時も盗んだアイパッドを持っていたという。有罪になれば懲役2年から10年の罰が与えられる。
事件発覚となったのは、ある旅行者が盗まれた自分のアイパッドを電子的に追跡し、機種がベッドフォード市にあるドヴェルの自宅にあることを突き止めたのだと言う。空港で逮捕に当たった際、警察はドヴェルの鞄に別のアイパッドが入っているのを発見。ドヴェルはこれは自分のものだと言ったが、何処で買ったかは覚えていないと答えたという。
機種のシリアルナンバーを追ったところ、以前にやはりターミナルEでアイパッドを無くしたとして届け出ていた旅行客のものであることが解った。ドヴェルは去年の11月と1月にもアイパッドを盗んでいた疑いがある。
TSA当局は空港内における「不届きな行為や窃盗は一切許さない方針(ゼロトーラレンス)」を明らかにした。ハッ! 何件こういう不祥事がおきればTSAは体制を改めるのだ?何がゼロトーラレンスだ!人を馬鹿にするのもいい加減にしろ!


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