お弁当の中身が健康的でないと学校が子供達に給食を強制、激怒する母親達

日本の小学校の給食と違って、アメリカの小学校では給食を食べる食べないは子供達の自由。親がお弁当を作って持たせることが出来る児童は、何も無理にまずい学校カフェテリアで食事をする義務はない。ところが最近、ノースカロライナ州のある幼稚園では、学校が子供たちの弁当の中身が栄養不十分であると判断し、無理矢理学校給食を食べさせたうえ、その給食費を親に請求するという信じられない行為にでた。
最初の事件は、ノースカロライナ州公立のウエストホーク小学校付属幼稚園に通う4歳児が、親が持たせたお弁当(ターキーチーズサンドイッチ、バナナ、ポテトチップス、リンゴジュース)が、政府設定の栄養ガイドラインに沿っていないとして、幼稚園がお弁当を幼児にそのまま持ち帰らせたと言うもの。しかも幼稚園側は四歳児にカフェテリアでチキンナゲットをたべさせ、その食費を親に請求したという。
数日後,同じ小学校で、別の4歳児の少女が持参したサラミサンドイッチとアップルジュースが規定にそぐわないとされ、幼女は学校のカフェテリアでやはりチキンナゲットを提供された。
鶏肉の粗肉をかためて油で揚げただけのチキンナゲットがターキーチーズサンドイッチやサラミサンドイッチより栄養度が高いとは信じ難い。しかしよしんばカフェテリアの食事が子供達が持参したお弁当よりも健康的だったとして、学校側に子供に弁当を食べさせずにカフェテリアの食事を強制する権限があるのだろうか?
オバマ政権の保険省に言わせると、政府にその権限はあるらしい。
その日、娘のジャズリンちゃんを幼稚園に迎えに行ったおかあさんのダイアナさんは、娘がお弁当を食べなかった事を心配して担任の教師に事情を聞きに行くと、連邦政府から保険省のお役人が来ていて、こどもたちのお弁当を検査し、栄養素が足りないと判断されたお弁当を持参した子供達は皆カフェテリアに送られたのだという。「こういうことはよくあることなんです。」と先生はダイアナさんに説明したという。
ジャズリンちゃんが保険省のお役人から渡されて持ち帰った今年1月27日付けの通知には、児童が保険省が定めた健康的な昼食の規定にそぐわない弁当を持参した場合、栄養が足りない分カフェテリアの食事で補充する、その場合には食費を親に負担してもらうことになると書かれている。
では、いったい保険省の定める「健康な昼食」とは何なのか? 通知によると下記の四種のものが全て含まれていなければならないという。

  1. 乳製品
  2. 果物もしくは野菜
  3. 穀物もしくはパン
  4. 肉類もしくは植物性タンパク質

ベジタリアンは考慮に入れているが、黒人や東洋人の間に多い乳製品を消化できないラクトースイントラレンスの子供たちのことは考慮にいれていない。穀物にアレルギーのある子供はどうするのだ? 何にしても子供のダイエットは親の責任のはずだ、そんなことまで国がわざわざ幼稚園に保険省の監査官を送り込んで検査する必要があるのか?税金の無駄遣いにもほどがある。
これについて、州には州民の健康を守る義務があると考える革新派リベラルと、州政府にはそれぞれ独立した法律を通す権利があると主張する保守派にたいし、ミスター苺は、左翼と右翼双方に疑問をなげかけている。

  • 革新派リベラルたちは、本気で子育ては村全体(国)ですべきだと考えているのだろうか。そして、村の方針と親の方針が衝突した場合、村のやり方が優先されると本気で信じているのだろうか。
  • 憲法保守派は、連邦政府の憲法に違反しない限り、州や郡が勝手にさまざまな法律を通してもいいと本気で考えているのだろうか?たとえば州は子供だけでなく大人にも必要な栄養摂取を強制できるというのか?

    極端な話、州は州民に菜食主義を強制できるのか?州は肉類の所持及び販売を禁止することが出来るのか?もし出来ないというのであれば、その根拠はなんなのだ?

リベラル側の主張も保守派の主張も政府による独裁主義の匂いがぷんぷんする、とミスター苺は言う。

これは個人の根本的な自由を迫害するものであり、あえていうなら、プで始まる言葉、プライバシーの侵害だ。ここでいうプライバシーとは「我々を形成する最も親密な時間を政府から介入されない自由」のことを意味する。

左翼連中は常に子育ては専門家に任せるべきであると考え、親などは単に政府の方針を施行する道具としかみていない。政府の役人が親に成り代わって子育てをし、親の意志も存在も完全無視だ。(もちろん自分らの子供達の教育は完全に例外におく。)
左翼リベラルの思想の根本には、ものごとは正しく教育を受けたエリートの専門家に任せるべきだというもの。もちろんここでいう正しい教育とは充分に革新派と言う意味。だからリベラルは自由や自由市場を毛嫌いするのだ。
しかし、ミスター苺は同時に、憲法主義保守派の間にも政府独裁主義の傾向は充分にあるという。彼らは、連邦政府が尊重すべき個人の権利とは連邦憲法に明記されているもののみと考える。彼らもまた左翼リベラルと同じように個人の自由にはあまり興味がない。法律が州や郡レベルで施行される場合には、それがどれほどがんじがらめに個人の生活を規制するものであっても正当な手続きさえ踏んでいれば構わないと考えている。
たとえば、憲法保守派は政府が国教を設立することには反対するし、本や演説や手紙の内容は言論の自由という憲法第一条で守られていると考える。しかし、文字になっていないものには同じ自由を認めていない。つまり、ある種の音楽や「野蛮」な踊りや、保守派が気に入らない「悪趣味」な彫刻や絵画など、芸術品を禁止することには抵抗がない。料理のレシピなども保証しない。
特にひどい例として、ローレンス対テキサスというソドミー禁止法を撤回する裁判がある。これは最高裁判所が「プライバシーの侵害」だとしてソドミー禁止法廃止を認めたもの。これに対して保守派たちは、200年前に書かれた憲法に明記されていないプライバシーなどという権利は裁断の根拠にすべきではないと激怒した。
しかし、このソドミー禁止法は、納得しあった大人が自分らの寝室でする行為を規制するものであり、隣近所の人が誰々さんは違法な〜という性行為をしていると警察に密告したら、警察はずかずか他人の寝室に上がり込んで「違法な性行為」を行っている市民を逮捕することができるというものだった。一部の保守派がこの法律を支持していた理由は、これが主に同性愛者を迫害するために使われてきたからで、同性愛というと鳥肌が立つ連中には特に悪法とは思えなかったからだ。しかし、この同じ法律は厳密には男女間の性行為も厳しく規制しており、オーラルセックスやある種の体位などは禁じていた。だから当局が文字通り正しく法を施行した場合には、夫婦が閉じられた寝室で行っている親密な行為にまで政府が介入する権限があったのである。
さて、今回の保険省の規定だが、厳密にいうと、”The Division of Child Development and Early Education at the Department of Health and Human Services”という組織が出したもの。他に呼び名が思いつかないのでカカシは保険省と書いて来たが、正しい名前はデパートメントオブヘルスアンドヒューマンサービス(略してHHS)の子供の教育及び初期教育を担当する支部だ。
HHSの責任者はといえば、宗教上の教えを無視してカトリック教会関係の施設に無理矢理避妊や堕胎薬を保険で保証しろと命令した、あの悪名高きキャサリーン・シベリウスその人である。
子供の体質にも色々あるのに、全国の児童に全く同じ栄養規制を強制するとは、さすが市民を機械の一部品としか考えない革新派だけある。下々の者に健康な食生活の判断を任せることは出来ない、庶民はミッシェル王妃とシベリウス代官が指定する食品を黙って食べろというわけである。
この規則には、個々の子供の健康状態は全く考慮に入れられていない。例えばアレルギーとか小児糖尿とか消化器不良といった病気を持ち、医者から厳しい食事制限をされている子供達はどうなる?そんなこどもでも、親が丹念に気をつけて作ったお弁当を捨てさせ、リベラルエリートが決めたまずいカフェテリアの食事を強制すると言うのか?役人の命令に抗議出来ずにピーナッツを食べた四歳児がショックで死んだりしたらシベリウス代官は責任取ってくれるのか?親は保険省を訴えることができるのか?ミッシェル王妃は母親に土下座してくれるというのか?
もちろん、そんなことはあり得ない。栄養のバランスの取れた食事を児童に指導するためには、ひとりふたり子供が死んだから何だと言うのだ。てなぐあいだ。
国の横暴を見逃せば、こういう細かいところにまで政府が介入してくる。これに関しては革新派も憲法保守派も同罪だ。


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勇敢な海軍シールチームを描いた「アクト・オブ・ベイラー」

Act of Valorという久しぶりにスカっとする映画をみた。ミスター苺がオンラインで見つけた試写会。シールチームを描いた映画だとは聞いていたが、どうせまたイスラムテロリストと闘うという設定で出動した米兵が、現地で金を盗むとか、地元婦女子に暴行を加えるとか、無実の市民を無差別に虐殺するとかいう話なんじゃないのか、とあまり乗り気になれずに観に行ったのだが、中身はまさにその逆、アメリカ兵が完全に善い側にまわった、勧善懲悪の映画だった。

試写会だったからなのかもしれないが、映画の冒頭で製作者のマイク・マッコイ(Mike McCoy)とスコット・ワーフ(Scott Waugh)による挨拶が入っていた。そこで二人は、主役のシールチームは役者ではなく現役のシールチームメンバーなのだと説明している。
かなり細かくシールチームの活動を描写しているので、素人の俳優にシール的な動きを教えるより、本物のシールに演技を教えた方が効果があるということだろう。 話は実際の話を元にしたとはいっても、登場人物や状況は架空のもの。しかし本物のチームを使っているので、チームメンバーの名前とランクはそのまま。本名が使われているせいなのか、IMDbのキャストには名前が乗っていない。
演技は度素人のはずなのに、シールチームメンバーたちの演技は説得力がある。もっともミスター苺いわく、軍人はどのような状況でも感情的にならずに冷静に状況判断をするように訓練されているし、そういう人でなければエリート中のエリートであるシールになどなれないわけだから、感情的な演技は要求されない。任務を与えられた時に「何か質問は?」と聞かれて、「任務にかけられる時間はどのくらいなのか、」「脱出が巧く行かない場合、どこでランデブーしたらいいか」とかいった任務上の質問は、常に自分らの仕事のうえで交わされている会話だからそれほど難しいこともないだろう。
あらすじは非常に簡単。誘拐されたCIA工作員モラレス(ロザリン・サンチェズ)を救うべくシールチームは救出の任務を課される。モラレスはボランティアの医者として現地に潜入し、密輸麻薬組織を調べていたが、相棒の工作員と連絡中に相棒を殺され自分は誘拐されてしまったのだ。最初は単なる麻薬密輸組織に捉えられた工作員の救出という任務に見えたが、探って行くうちに、フィリピンやアフリカのイスラム聖戦テロリスト(ジェイソン・コテル)や、ロシアマフィア(Alex Veadov)などの関係も明らかになり、シールチームの任務はどんどん拡大していく。
私はシールチームの訓練のドキュメンタリーや、アフガニスタンで一人生き残ったシールの体験談なども読んでいるから、ある程度シールの行動は理解しているように思っていたが、この映画を観ていて、シール達と彼らを上部から後方から援助する部隊の技術やテクノロジーなど、まざまざと見せつけられて完全に圧倒された。
監督たちの話だと、戦闘場面では実弾を使ったり、シール達が潜水艦に乗り込むシーンなどは、本物の潜水艦と経度緯度の位地と時間を待ち合わせて、たった4時間のウィンドーで撮影し、撮影が終わると潜水艦はどこへともなく消えてしまった。監督達は、観客がその場でシールの立場になって映画を体験してもらいたいと語っていたが、その目的は完全に果たせていると思う。
最初の方でシール達が飛行機からパラシュートで飛び降りて行くシーンは、ハイラインのスターシップトゥルーパーのドロッブのシーンを思わせる。ここで実際にパラシュートで降りたチームはリープフロッグというシールのスカイダイビングチーム。夜の空にまるで忍者みたいに音もなく降りて行くシール達の姿はすごく不気味だ。
シール達の任務は悪者が厳重に武装している要塞のようなアジトへ潜り込んで行くことが多い。ここでもシール達は忍者よろしく緑のカモフラージュやシダなどで身体を覆い、沼のなかからにょきっと顔をだす。プレデターでもこんなシーンがあったが、本物と俳優ではこうも違うのかと改めて監督達が本物シールを使った理由が理解できた。
メキシコのドラッグカーテルのアジトでの撃ち合いでは、狭い建物のあちこちに悪い奴らが隠れて待ち構えている。建物のなかにはギャング達の家族も一緒に住んでいる。扉を蹴破って入って行くと寝巻き姿の中年の女が悲鳴をあげていたりする。だが、寝巻き姿のオバンだから安心なのかといえばそんなことはない。オバンだって自動小銃を撃つ事は出来るのだ。とっさの判断でこの女を見逃すのか殺すのか決めなければならない、間違えればこちらが命を落とすことになるのだ。
イラクやアフガニスタンの戦闘で、「一般市民」が殺される度に、米兵は無差別に無実の市民を虐殺していると大騒ぎしていたメディアや批評家たちにこの映画を是非見てもらいたい。一瞬の判断で死ぬか生きるかという戦いをしているシール達が、どれほど超人的な判断力で無用な殺傷をしないように気をつけているか、よくよく考えてもらいたい。自分たちがそんな立場に置かれて、全く間違いを犯さないと誰が言える? これだけ危険な場所で命がけの仕事をしている兵士らに対し、戦闘中の起きた悲劇をとりあげて、まるで彼らを犯罪者のように扱った連中は戦場の厳しさなど全く理解できていないのだ。
こういう映画がイラク・アフガニスタン戦争中にもっと多く作られていたなら、二つの戦争はもっと多くの国民の支持を得ることが出来ていただろう。
だが、大手映画スタジオはこういう映画には興味がない。CGIだらけの意味のないアクション映画ばかり作っていて、戦争映画といえば必ずアメリカ軍が悪い方に回り、イスラムテロリストが良いほうか犠牲者という設定ばかりだ。それで何故イラク・アフガン戦争をテーマにした映画の業績が上がらないのか首をひねってる馬鹿さ加減。
この映画がボックスオフィスでも大成功を収めることを祈る。


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サラ・ペイリンの演説を邪魔しようとした都市占拠無頼漢達、保守派の「USA」コーラスにたじたじ

なにかというと保守派の政治家や会合になだれ込み、意味の分からない「マイクチェック!マイクチェック!」と叫びつづけて、演説を邪魔したりして保守派の言論の自由を迫害してきたオキュパイヤー(占領者)と呼ばれる左翼運動家達。今行われている保守派大会CPAC (the Conservative Political Action Conference)でも、茶会党のスーパースター、サラ・ペイリンの演説の邪魔に入った。
しかしオキュパイヤーたちが邪魔に入ることを充分に了解していた保守派参加者達は、オキュパイヤー達の「マイクチェック」の声を「USA, USA」の合唱で圧倒した。
これまでは、保守派の集まりに潜入し、予期せぬ妨害に不意をつかれて動揺する保守派エリート達の反応に楽しんできたオキュパイヤーたち。保守派たちは行儀がいいので、不行儀な人間への対応には戸惑うきらいがあるが、そうそういつまでも礼儀知らずの左翼運動家に保守派の会合を思うように邪魔されて黙っているわけにはいかない。今回のCPACではオキュパイヤーたちによる妨害は充分に予期できたことでもあり、主催者側にしろ参加者にしろ、オキュパイヤーたちのことは用意周到に待ち構えていたようだ。
下記のビデオを観てもらえばわかるが、ペイリンがオバマの「変革」について批判的な演説をしている最中に、「マイクチェック、マイクチェック」という声が遠くのほうから聴こえて来るが、即座に回りの参加者たちの「USA, USA」という声にかき消されてしまう。一緒になってペイリンも「USA, USA」と合唱。オキュパイヤーたちが警備員に追い出されると、参加者たちは「サラ!サラ!」と叫び始めた。ペイリンは「ほらね、私たちはまた勝ったわ、簡単でしょ!」とアドリブを入れた。

オキュパイヤー達の理不尽な行為で多くの集まりが邪魔されて来たのを観ているので、この現象は非常に喜ばしい。そうだ、相手が意味のないことをがなり立てるなら、こっちは「USA, USA」で応戦すればいい。どうせ理屈を言って解るような相手ではないのだから。
ミスター苺は”four legs good, two legs bad”「四本脚良し、二本脚悪し」と叫ぶべきだと言っている。


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アメリカ兵の草食化(文字通り)を促すミッシェル王妃

アメリカでは、保守体制派は国民の性生活に口出しをし、左翼リベラルは国民の食生活に口出しすると言われるが、マクドナルドのハッピーミールにしろ、オルガニック野菜促進にしろ、ミッシェル・オバマ大統領夫人のおせっかいは甚だ迷惑。自分は2000カロリーのハンバーガーとフライドポテトの昼食を平気でするくせに、下々の者には野菜を食べろと大騒ぎ。挙げ句の果てには、アメリカの軍隊の食事にまで口を出す始末。ミッシェル王妃はアメリカ兵を草食化させ骨抜きにしたいらしい
先日、ミッシェル王妃はアーカンサス州にあるリトル・ロック空軍基地を訪問した際、ジャクソンビル基地を始め五つの基地において、軍人及びその家族を対象に同基地で始めた、より健康的な食生活企画を拡大する意図をあきらかにした。
リトルロック空軍基地では、すでに2010年から食事改革企画に参加してきたが、王妃に言わせると、この企画は非常に成功を収めているため、米兵百五十万の食事を供給する米軍基地内各地の1000カ所の食事施設に企画を拡大すると発表した。
ミッシェル王妃によると、王妃の企画によって防衛省は20年ぶりにその栄養基準を改革しはじめ、それまでの脂っこい不健康な献立ではなく、脂身の少ない肉や野菜や果物を多く取り入れるようになったと語る。どれもこれもミッシェル王妃がリトルロックで始めた企画のおかげだと。
防衛省は王妃に促され、全国各地の基地において、健康的な食品が供給されているか調査に乗り出す。食堂だけでなく自動販売機やスナックバーなど軍人やその家族が多く買い物をする場所での食品にも目を光らせる計画なんだそうだ。

「これは雀の涙ではありません。大きな水しぶきです。」「私たちの軍事指導者たちは、これが単なる食生活の問題ではないことを知っています。単なる健康の問題でもありません。これは真実防衛の問題なのです。」「簡単に言えば、アメリカ軍全体が先頭にたって、いつものように国民のお手本となってもらいたいということです。」

オバマ王政権は防衛費を大幅に削り、必要な護衛艦の建設を遅らせ、必要な人員を減らし、出動している船の修繕すらままならないこの状態で、何が軍人の食生活は防衛問題だ! 今カカシが参加している海軍のとある企画ではコントラクター達の契約継続が予算削除でままならず、何ヶ月も携わって来た貴重な人員が企画の真っ最中でリストラされる危機にさらされている。彼らが途中で辞めたらこれまでの苦労はすべて水の泡になってしまう。何百万ドルとかけてやってきた企画が台無しになるのだ。そんな時にアメリカ軍人はもっと野菜を食べるべきだと?いい加減にしろ!
ここで数年前に体験した面白い話をしよう。
これはアメリカの話ではなく日本の自衛隊の話。カカシが日本自衛隊の護衛艦に乗った事があると言う話は以前にもしたと思う。一緒に仕事をしていた乗組員の話だと、水兵達のメタボを心配した(と言う口実)で海上自衛隊はそれまで出していた夜食を停止したのだそうだ。日本の護衛艦のなかには、アメリカのそれにあるようなスナック菓子などを売っている自動販売機も見当たらない。かろうじてアイスクリームの冷凍後があるくらい。
はっきり言って海上自衛隊の護衛艦の食事は質素過ぎて若い男性には物足りないと思う。中年おばさんのカカシですら物足りなかったくらいだから。
しかしこれで水兵達のメタボが解消されたかといえばそうともいえない。なぜならば、乗組員たちは三度の食事で足りない分、自分らでカップ麺だのスナック菓子だのを持ち込み、それぞれの持ち場に隠し持ちして真夜中にこっそり(それほどこっそりでもないが)食べたりしているからなのだ。乗組員の話だと、公式に出される食事が減った分、かえって水兵達がジャンクフードを食べる量が(そのぶん体重も)増えてしまったのだそうだ。
アメリカの船でも、以前にその献立のお粗末さに呆れたカカシは船に乗る前に様々なカップ麺をいくつも買い込んでいたが、それを食べていたら船員から売ってくれと言われたことが結構あった。他の民間人も飴だのクッキーだのスナック菓子だの色々持ち込んでいたので、私の部所はまるで駅のキオスクみたいになってしまった!
この間も、アメリカのとある学校区では、健康的な給食メニューを取り入れてから、子供達が給食を食べずに自宅から持ち込んだジャンクフードを食べ、それが子供達の間で闇で売られるようになったというニュースを読んだ。
しかし、自分らで好き勝手なジャンクフードが手に入る軍人はいいが、何ヶ月も戦地に出動している軍人達はどうなるのだろう?
王妃は米兵の健康が国家防衛のために大事だというが、王妃は戦地の兵士たちに必要な栄養についてどれだけ理解しているのであろうか? 以前に戦闘員が一日に必要とするカロリーは1万カロリー以上だと聞いた事がある。イラクやアフガニスタンに出動している兵士らが日常担いでいる荷物は40キロくらいある。それを夏は摂氏40度以上になるような場所で何時間も歩いたり走り回ったり闘ったりしているわけだから、肉類や炭水化物を大量に摂取しなければ身体が持たないのだ。ミッシェル王妃はこれらの戦闘員のMREをベジタリアンメニューに変えるというのか? 腹が減っては戦は出来んぞ!
ところで、カカシは十年間アメリカの護衛艦の飯を食っているが、ここ数年、10年前にくらべて食事内容は良くなって来ている。これはミッシェル王妃が空軍で始めたプログラムとは全く関係ない。
最近の護衛艦には、どこもサラダバーが設置されており、新鮮な果物も多く出されるようになった。ハンバーガーでも単なるビーフの他に大豆バーガーや七面鳥バーガーが出るのが普通だ。キャリアーに乗った事のある人たちの話だと、あちらは規模が大きい分、食事内容も種類が抱負で選択の余地が多くあるとのことだった。それでカカシもめっきりカップ麺にはごぶさたしている。
オバマ王妃なんぞにおせっかいされなくても、軍隊はそれぞれに合った食事を考えている。軍人の仕事は軍人に任せておけ。
そういうくだらないことに金を使う余裕があるなら、軍事費を上げろ!


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左翼リベラル、リック・サントラムの浮上に大脅威を感じる

この間の共和党大統領予選で、これまで最下位だったリック・サントラムが三州全勝したことで、共和党候補はミット・ロムニーに次いでサントラムが使命される可能性がにわかに浮上して来た。

【ワシントン=竹内洋一】米大統領選の共和党候補選びは七日、中西部ミネソタ、西部コロラド両州の党員集会、中西部ミズーリ州予備選でサントラム元上院議員(53)が全勝を飾り、これまで先頭を走ってきたロムニー前マサチューセッツ州知事(64)の対抗馬に一気に浮上した。候補者争いはロムニー氏の独走ムードが一転、再び混戦様相になった。

 サントラム氏は同日夜、ミズーリ州セントチャールズで「穏健派のロムニー氏、そしてオバマ大統領に対する保守派の対抗馬としてここに立っている」と勝利宣言。敗れたロムニー氏はコロラド州デンバーで「サントラム氏の支持も得て、私が党の候補者指名を獲得する」と応じた。
 サントラム氏が制した三州のうち、コロラド、ミネソタは、前回二〇〇八年の候補者争いでロムニー氏が大勝した州だ。同氏の主張が当時と変わらないのに苦杯を喫したのは、共和党支持者の保守化を映している。(略)
 
<リック・サントラム氏> ペンシルベニア大法科大学院修了。弁護士を経て、1990年に東部ペンシルベニア州から32歳で下院議員に初当選。2期務めて上院にくら替え。イラク戦争に賛成したことが中道的な地元有権者に敬遠され、2006年に3選に失敗。「思いやりのある保守」を掲げ、「小さな政府」を主張。同性婚や人工中絶に反対する。熱心なカトリック教徒。

サントラムの浮上に脅威を感じているのが左翼リベラル達。

ええ〜? サントラムだって!サントラムはないだろう、サントラムだけは止めてくれ!!!

と騒いでいるのは、ザ・ニューヨーカーのジョン・キャシディーというイギリス人記者。彼の記事はサントラム及びカトリック教徒への憎悪丸出しである。キャシディーは教養あるリベラルたちの間では、サントラムは忌み嫌われているという。

サントラムはプロライフ(反人工中絶主義)、反ゲイ、反避妊ローマカトリック教徒というだけでなく、もっとも時代遅れで筋金入りのカトリック信仰家である。」

つまり、「(サントラム)の人格、彼の7人の子供、古くさい服装」やバージニアの植民地時代風の屋敷に至まで、都会に住み自分はあか抜けていると感じオルガニックミルクを買うようなニューヨークリベラルには我慢がならないのだとキャシディーは言うのだ。
しかしながら、この古風な信仰心こそアメリカの保守派に愛される要素なのであり、いまでもまだミット・ロムニーを抜いて共和党候補に使命される可能性はある。とキャシディーは恐れる。
私としてはギングリッチでなければサントラムでロムニーでも構わないと思っている。とにかくオバマを倒してさえくれればそれでいい。信仰心が強いということであれば、カトリックとモルモンと宗教に差こそあれ、アメリカの基本的な道徳心から言えば似たり寄ったりだ。二人とも同性同士の結婚や人工中絶には断固反対の姿勢を見せているし、経済的にも自由市場を重んじている。
サントラムとロムニーの戦いなら、この共和党候補戦、注目の価値ありである。


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恩を仇で返したオバマ王、カトリック教会に戦いを挑む

今、アメリカのカトリック教会はオバマ王がオバマの不健康国民皆保険、俗にいうオバマケアのひとつとして先日発令した、すべての雇用主が従業員に対して避妊薬や堕胎薬の費用を保険で補う義務を強制する条例は、アメリカ憲法第一条で保証されている宗教の自由を迫害するものだとして、オバマ王の命令に従わない意志を明らかにしている。また、教徒らの間でもオバマはカトリック教会に戦いを挑んだとして怒りが爆発している。カトリック教会は人間愛の立場から、オバマケアを強く支持し、熱心に法案を応援した団体である。その教会からの恩をこのような形で返したオバマ王に対して、カトリック教徒のみならず共和党や民主党内部からも批判の声が出ている
ここで理解しなければならないのは、カトリック教は避妊はもとより人工中絶を断固禁止しているということである。子は神から授かる宝である。それを人工的に阻止したり殺害したりすることは、教徒らにとって重大な罪となる。ところがオバマ政権はカトリック教会にその教えを破らせ、神への冒涜を強制しようとしているのだ。
福音書主義キリスト教徒が比較的保守であるのに比べ、カトリック教徒には何故か民主党支持者が多い。一般選挙を11月に控えたオバマ王が、その民主党支持のカトリックをこのような形で裏切ったオバマ王の政策に関して、民主党内部からも疑念の意が強まっている。
オバマ王就任の際、宗教を元にした隣近所の親好を深める委員会のメンバーとして熱心にオバマケア通過に努めた、テキサス州のサンアントニオ市メキシコ系アメリカ人カトリック大学会長のアルトロ・チェバズ医師はオバマ王の条例に裏切られたとしか言いようがないと語る。(強調はカカシ)

最近の大統領の行動は多くのカトリック教徒支持者を困惑させ恥かしめている。我々は裏切られたと感じている。他に表現のしようがない。 オバマ大統領にホワイトハウスから宗教を元にした隣近所親好促進委員会で努めるように招かれた時、私は即座に受け入れた。ラテン系民主党支持者として私は愛する国のために仕えることに誇りを感じたからだ。

ドクター・チェバスは、オバマケア通過のために熱心に運動をしたカトリック教徒の一人だ。それというのもカトリック教徒として全てのアメリカ人が医療を受けられないというのはアメリカの恥だと感じたからだ。
気持ちは解るが、オバマ王がオバマケアを通じてアメリカ国民全員に必要な医療供給をしようとしているなどと本気で信じたのだとすれば、ドクターチェバスはお人良しにもほどがあるとしか言いようない。オバマの目的は最初からアメリカ国民への医療供給などではなく、健康保険を通じてアメリカ国民の私生活を完全にコントロールすることにあったのだ。

悲劇的なことに、この医療改革がアメリカの信仰の基本であり最も大事にされて、アメリカ憲法第一条でも保証されている宗教の自由に対し、否定できない攻撃へとつながった。

この条例には教会などに努めるカトリック教徒は対象にならないという例外はあるが、皮肉なことにリベラルなカトリック教は多様性を求め、カトリック教徒以外の従業員を多くの学校や病院で雇っている。よってカトリック系の学校や病院は経営者が罪と信じる神への冒涜行為をむりやりさせられることになる。

カトリック教徒として中絶を促進する薬や治療は悪であると信じる。中庸な立場などあり得ない。これは「汝殺すなかれ」という神への信仰と法に直接反するものである。

さて、道徳的な怒りはもっともだとして、政治的な見解からしてオバマの方針には理解しがたいものがある。我々保守派からすれば、オバマがカトリックの味方であるなど最初から信じていなかったし、多くのカトリック教徒がオバマに騙されていること自体、理解に苦しむものがあった。
だが、それならそれで、何故大統領選挙を10ヶ月後に控えたこの大事な時に、わざわざ民主党支持のカトリック教徒らを怒らせる必要があったのだ? 表向きはどうあれ、一応カトリックの味方を振る舞うのであれば、カトリックへの攻撃は選挙が終わって見事再選した来年あたりまで待っていてもよかったのでは?
バージニア州代表、ゲリー・コネリー下院議員(民主)は水曜日この新しい方針は、アメリカの保険省(the Health and Human Services Department)による道の踏み間違えだと語る。

「こんな喧嘩をふっかけるべきではありません。是正されるべきです。」

また元民主党全国委員会会長でバージニアから上院に出馬しているティム・ケイン氏も、ホワイトハウスは例外は、教会だけでなく、教会が経営する病院や学校も含まれるよに方針を変更する必要があると語る。氏は、避妊を健康保険の一貫として含んだことは正しい決断だとは思うが、宗教団体に努める従業員を例外にしなかったことは間違った判断だと語っている。
まったく、オバマはどうして自分を熱烈に支持しくれるカトリック教徒らを今の大事な時期に敵に回したのであろうか? これまでの選挙でもカトリックの浮動票を得ることのできた候補者が大統領になってきたという。
この間の共和党候予選で、これまで劣勢だった保守派で宗教心の強いリック・サントラム意外にも三州圧勝したのも、これまで経済が主体とされてきた今回の選挙が、最近起きたいくつかの出来事によって急遽宗教の自由という課題に話が変わって来たことが理由かもしれないう見方もある。

…慈善団体KomenによるPlanned Parenthoodへの支援取り消し騒ぎ(注・妊娠中絶の是非をめぐる意見衝突。昨日の本欄参照)や、連邦裁判所が「同性婚を禁じたカリフォルニアの法律は違憲」(注・つまり同性婚を認める方向)との判断を下したことなどが重なった…。
オバマ政権は先週、「カトリックの病院や大学も含めて、いかなる雇用主も、従業員の避妊治療の医療保険を負担せねばならない」とした。カトリックの指導者たちは「信仰に反することの強制だ」として、オバマ政権への怒りを強めている(注・カトリックは基本的に避妊を認めない)。
…カトリックは最大の宗教浮動票であり、彼らの支持を得た者が、結果的には大統領になってきた。
米国では、雇用や税金など「カネ」の問題も大事だが、キリスト教の信仰に照らし、結婚や妊娠をめぐる「人間愛や家族」の問題こそ何より大切だと考える人が少なくない。

保守派アメリカ人は、オバマのいう変革(チェンジ)とは、アメリカの基盤であるユダヤ・キリスト教の道徳観念を根底から覆すことにあるのだと強調してきた。人間愛の見解からオバマの国民皆保険を支持してきたカトリック教徒たちは、今になってやっとオバマの陰謀に気がついたのである。
このことが来る選挙にどのような影響を及ぼすかは解らないが、これによってオバマを見捨てたカトリック教徒たちが共和党になびいてくれるなら、カカシは大手を広げて歓迎したい。


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アメリカの失業率は減っていない、オバマ王就任以来百万人が失業

先日労働省が発表した雇用率統計によると、ここ9ヶ月間でアメリカの失業率は2009年2月の最低8.5より低い8.3%に落ち、農業以外の雇用が24万3千職増え、近年においてもっとも良い状況になったという。
労働省の発表だけ読んでいたら、アメリカはまさに好景気の絶頂にあるような印象を受けるが、実際にそうなのだろうか? どうも回りで起きていることを見ているとそんな好景気にはみえないのだが。
この間も、大学を出てから二年以上就職活動をしていた同僚の許嫁が、やっと就職が決まったという話をきいた。しかし決まった仕事というのがおもちゃ屋の店員。しかも面接に来たほとんどの志願者が大学出だったという。そういう話を回りできいていると、労働省の発表の裏には何かもっと深刻な問題があるように思える。
パワーラインのジョンがオバマ政権の幻想と厳しい現実のギャップを暴露している。失業率が減ったのは、雇用が増えたのではなく、職探しを完全に諦めた人の数が増えたのが原因だという。仕事をしていないくても、積極的に就職活動をしていない人は失業者のなかには入らないという理屈。『これがオバマ時代の「良いニュース」なわけだ』とジョンは皮肉っている。だが、現実は、アメリカの就職率は63.7%と過去30年間で最低の数なのだ。オバマ政権になって、仕事をするより生活保護に頼る市民が増えたのである。これが良いニュースと言えるだろうか?
ジョージ・W・ブッシュ政権の終わり頃から、アメリカは景気の低迷に見舞われ、ちょうど前回の大統領選があった2008年くらいから雇用率が徐々に下がりつつあったのは事実。だが、バラク・オバマが大統領になって以来、雇用率は劇的な急降下を迎え、なんとオバマ就任以来、百万以上の労働者が職を失ったのである。こちらのグラフ参照。
リンク先のグラフによると、ブッシュ大統領時代のアメリカの労働者率はだいたい66%くらいで上がったり下がったりしながら安定していた。2008年後半から始まった不景気で雇用率が下がったとはいえ、それでも下がったのは65.5%まで。ところが、オバマが大統領になった2009年からは、労働者率は急降下。現在過去30年間で最低の63.7%という数となってしまったのである。
また労働省が過去9ヶ月で24万3千も増えたと言っている農業以外の雇用数にしてもだ、ブッシュが就任した2001年当時の数が1.325億職で、ブッシュの任期が終わった2008年終わりの時点では1.335億に増えていた。それがオバマが大統領になってからは1.324億と減ってしまった。なんと1.1百万の減少!
ジョンも指摘しているが、オバマ王は経済を全く理解していない。この間のキーストンパイプラインにしろ、ボーイング社の新工場建設の阻止にしろ、オバマは労働組合や環境保全活動団体に迎合して、みすみす高雇用につながる産業を次々に破壊している。オバマケアのような害あって益のない不健康保険制度を企業におしつけ、重なる経費に耐えきれない民間企業がどんどん従業員をリストラせざるおえない状況を作り上げている。
オバマは国の経済を向上させるのは高所得者や大企業への大幅増税だといって聞かない。そんなことをすれば、アメリカ企業がどんどん海外へ資本を移してしまうとか、金持ちは労働意力を失って生産力が落ちるとか、なんて考えは全く思い浮かばないのである。
経済はゼロサムゲームではない。金持ちから金をむしり取ることによって経済が復興するという考えは信じられないほどナイーブだ。それで金持ちの金が底をついたらどうするのだ? 今度は中層部の税金を上げるのか?
このままオバマ王の経済政策が続けば、アメリカがギリシャのような状態になる日は近い。アメリカを第三諸国のような後進国になり下げたくなければ、アメリカはなんとしてでもこのファシストを大統領の座から引き下ろさねばならない!


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ローマで雪!ヨーロッパを襲う大寒波、アラスカも記録的な寒さ

なにが地球温暖化なんだあ〜、と叫びたくなるほど今年の東ヨーロッパはものすごい寒波に見舞われている。そしてなんとイタリアのローマでは26年ぶりの降雪。 今年の冬はヨーロッパにとって非常に厳しいものとなった。
リンクのサイトでは、雪のローマの写真及びヨーロッパ各地の様子が沢山掲載されているので、是非参照されたし。
ヨーロッパですでに150人の凍死者を出している今年の寒波。イタリアのアルプスではすでに零下22度(摂氏)という寒さ。ウクライナやセルビアではなんと零下36度。
セルビアでは少なくとも1万1千人の村人が豪雪と吹雪で道路が塞がれたため、完全な孤立状態にあるという。なかでも最悪な状態にあるのがセルビア南東のSijenicaという町。なんと26日間の豪雪で除雪車の燃料に使うディーゼルの在庫が底をつく状態だとか。
ウクライナでは昨晩一晩で38人の死者を出しており、これで先週一週間の死者総計101名。凍傷や冷体温症などで病院で治療を受けた人の数は1200人を超えるという。小中学校や大学は全部閉鎖。全国で3000人近くが暖房と食料を求めて避難所に集まっている。
ウクライナ以外でも東ヨーロッパの数々の村々で積雪や吹雪に道を塞がれ外部から孤立している住宅街がいくつもある。
英国でもリンカシャー(Lincolnshire)では6cmの降雪。ノフォークとサフォークも雪でまっしろ。ロンドンでは噴水が凍り付く等さむ〜い冬となっている。
一方アメリカのアラスカ州も過去何十年で最高の寒さに見舞われている。
フェアバンクス市では明け方の気温なんと零下46度(摂氏)。フェアバンクス市民は寒い冬に慣れているとはいえ、通常の冬はせいぜい零下26度程度。これは1933年の記録的低温の零下50度に次ぐ寒さ。もしも深い氷霧がなかったら、その記録も破られていただろうと気象学者のブライアン・エドワーズ博士は語る。
フェアバンクス市で気温が零下45度に下がったのは2006年の1月27日が最後で、今年のように二日続けて零下45度というのは1999年12月以来始めてだ。同市では零下40度以下の日がすでに15日間も続いており、こんなことは1972年の40日間の記録以来である。
このままいくと今年の冬は過去でもっとも寒い上位10位以内の冬になる可能性が強くなってきた。


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