何度も書いているが、アメリカは連邦制を敷いているので、州によって色々と法律が違う。特に銃砲取締法は州どころか市によっても違うので、その土地の法律をきちんと把握していないと大変なことになる。
ライアン・ジェロームさんは任期を終え名誉の除隊をした元海兵隊員。去年の9月27日、ジェロームさんはニューヨークに観光旅行をした際、エンパイヤーステートビルを訪れ、そこでインディアナ州では合法に所持していた.45 ルーガー小銃を預けようとしたところ、不法銃砲所持の現行犯で逮捕されてしまった。ニューヨーク市内は、市が許可した銃砲携帯許可証を持っていない限り銃携帯は厳禁である。他の州や市の許可証はニューヨーク市内では効果がない。ジェロームさんは何と有罪になれば禁固三年の刑に処される恐れがある。
これに腹を立てたのは全国の現及び退役海兵隊員たち。海兵隊員と言えば米軍隊のなかでもひときわ銃の取り扱いに優れた隊員である。国が信頼してライフルや手榴弾などの武器を託し戦地に送り込んだ海兵隊員を、誰に危害を与えたというわけでもなく単に正直に預けようとしただけなのに逮捕して刑に処するなど言語道断であるとして、軍隊サイトやフェイスブックなどを通じてジェロームさんを支持すると供にニューヨーク市に抗議を申し立てている。
それにしてもニューヨークのブルーンバーグ市長はオキュパイヤーのような汚らわしい奴らを何ヶ月も放っておいて、単に市の法律に疎かったという海兵隊員を逮捕して何ヶ月も拘束するなど信じられない。いったいニューヨークはアメリカなのか?
12月にもテネシー州から車でニューヨーク市内に入った観光客が911記念碑の前で所持していた小銃を預けようとして逮捕された例がある。


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