昨日、日本の実家の母と電話で話していたら、母が2009年から日本からアメリカ本土へ行く場合はビサが必要になったらしいと話していた。どうやらオバマ政権は外国人のアメリカ入国を厳しく取り締まろうと考えているようだ。オバマはまた、国内の警備保安省TSAの権限を拡大し、空港内だけでなく駅の構内やバス停留所やフェリー乗り場などでも空港並みのセキュリティーチェックが行われることになった。
国内におけるテロを防ぐためなのだから、多少の不自由はしょうがないじゃないか、と思うかもしれないが、もしオバマ王の目的がテロを防ぐことにあるというなら、オバマ王の他の政策が全く意味をなさない。
アフガニスタン戦争が始まッた頃、時の防衛省長官ラムスフェルドが、テロがアメリカに来ないように外に出て行ってテロ退治をするのだ、ということを言っていたが、そうやって始まったのがアフガニスタンとイラク戦争。最初は大分大変だったがブッシュ政権の後半になってやっと戦争勝利のめどがつき、なんとか二つの国々は現代社会に参加できそうになってきた。
ところが、オバマ王ときたらこの苦労の賜物をそのまま溝に捨てようとしている。まだまだ独り立ち出来ないイラクを見捨て、勝手に終戦宣言(勝利宣言ではない)をし軍隊の一斉撤退を命令。あたかもアメリカ軍が退散するかのような振る舞いをした。
そして、今度はアフガニスタンにおいて、なんと911事件の張本人アルカイダの温床となったタリバンとアフガニスタン統治参加を巡って内密に交渉中だという!オバマ王はアメリカ軍が圧倒的勝利を収めたアフガニスタンにおいて、宿敵タリバンに降参して米軍を撤退させようというのだ。いったい過去10年間にわたるアメリカ及び連合軍の苦労を何だとおもっているのだ?しかもオバマ王はタリバンとの交渉の仲介人にイスラム過激派でアメリカ及びイスラエルの撲滅を公言して怯まないテロリスト、シーク・ユーセフ・アルカラダウィを起用しているという。
ミスター苺が箇条書きしているオバマがタリバンとの交渉で煮詰めている内容はというと、

  • アメリカは無条件降伏をしアフガニスタンから全面的に撤退する。
  • アメリカはタリバンが権力に復活することに一切異議を唱えない。(カルザイ政権との連立党として)
  • アメリカはタリバン本拠地建設を行う。
  • アメリカはよもやタリバンの敵ではないと発表する。
  • アメリカはグァンタナモ湾収容所に拘留されているアフタにスタン人を解放してアフガニスタンに帰国させる。(アフガンに戻って拘留の原因となったテロ行動を再開させようってわけだ。)
  • アメリカはUSS ロナルド・レーガンのデックから謝罪声明を発表し、オバマは裸足で脱帽してカンダハーに出かけて行き、そこで土下座してジョージ・W・ブッシュの不届きぶりを深く謝罪する。

(あ、最後のはミスター苺の想像。でもこれまでのオバマ王の行動からみて、そうなっても不思議ではない。)
なんで、圧倒的に勝った方が圧倒的に負けた奴らに無条件降伏しなくっちゃなんないんだよ。こんな馬鹿な話があってたまるか?
で、その「なんで」なのだが、政治ブログのパワーラインの分析によると、

アフガニスタン戦争は非常に不人気。(ミスター苺注:え?そうだっけ?アフガニスタンは良い戦争だったのでは?)オバマは来年の11月の再選挙を狙い「二つの戦争を終わらせた」として人気を得ようという魂胆。アフガニスタンにタリバンを復帰させることによる悪影響が現れるのは次の選挙運動が終わったずっと先の話で、選挙しか念頭にないオバマは全く興味がない。

パワーラインはこの作戦は成功すると見ている。戦争好きなブッシュと違いオバマは平和主義者として崇め奉られ、再選されるというわけ。しかし本当にそんなふうにいくのだろうか?
ミスター苺は違う見解を持っている。オバマの外交政策は腰抜けの共和党候補ですら突っ込みを入れられる隙があるとミスター苺。

バラク・オバマが「二つの戦争を終わらせた」と言って胸を叩き始めたら、下記のように答えるべきだ。

『オバマ大統領は非常に敏速に簡単に戦争を終わらせる方法を見いだしました。それは単に降参することです。アフガニスタンから時期尚早に撤退し、またイラクからも時期尚早に撤退します。それによってイランによる侵略の扉を大きく開けるというわけです。外交上なんという傑作でしょう! オバマ大統領は同時に二つの戦争に負けるというアメリカ史上初の快挙を成し遂げたのです!』

アフガン戦争を報復戦争だと考える人は多いが、実はそうではない。911の張本人はタリバンではない。ただ、アルカイダのテロリスト、オサマ・ビンラデンはタリバンによって匿われ、タリバンの組織力によってテロ活動を行っていた。だからタリバン政権の崩壊はテロ撲滅のために必要不可欠だったのである。
イラク戦争にしてもそうだ。サダム・フセインは直接911と関係があったわけではない。だが、ハマスなど反アメリカテロリストを援助していたことは確か。
つまり、アフガニスタンにしてもイラクにしても、国家ぐるみでテロを援助していたということに問題があった。ブッシュ前大統領の考えは、直接テロ行為に及ぶ末端の歩兵たちをいくら取り締まってみても、組織的資金的援助をしている背後の政権を倒さない限りテロを防ぐ事は出来ないと言うものだった。だからリベラル連中が何と言おうと、ブッシュ政権下における国内警備はそれほど911以前より厳しくなったわけではないのに、ブッシュ政権中はこれといったテロがアメリカ国内で起きなかったのである。
ていないのは、テロリスト達がアフガニスタンやイラクでアメリカ軍及び連合軍によってこてんぱんに叩かれていたからなのである。
オバマ王のやっていることは、もしそれが国家安全保障の目的であるとしたら、全く本末転倒である。ミスター苺いわく、1945年にドイツが降参した直後にルーズベルト大統領がドイツにナチス党を復興させるようなもので、全く意味をなさない。
刑務所に収容されている凶悪犯人をすべて釈放して、個人の家の鍵だけ頑丈にしても安全社会を作る事は出来ない。鍵を頑丈にするのはいいとしても、犯罪を犯す犯罪者たちを先ず取り締まらなければ、どんな頑丈な鍵でもいずれは破られる。
オバマの本来の目的はアメリカをテロリストから守ることにはない。テロを言い訳にアメリカ市民の行動を規制し、大統領の権力を大幅に拡大することにあるのだ。それこそリベラル左翼連中がブッシュの国土保障法がやっていると言いがかりをつけたことを、オバマはそのまま本当にやっているのである!
これ以上オバマ王にアメリカ崩壊をさせてはならない。オバマほどアメリカ破壊を心から望む大統領もいない。オバマは正真正銘非アメリカ国民である。我々愛国者は断じてオバマをホワイトハウスから追放せねばならない!


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