2009年にも当ブログで、私はオバマ政権内の女性差別について書いたことがある。オバマは男性スタッフ達と一緒にゴルフをしたり、ホワイトハウス内部でフットボールやバスケットボールのトーナメントを行なったりして、女性スタッフには参加出来ないイベントが沢山おこなわれて女性達は疎外されているという話をした。
今回出版されることになったロン・サスキンド氏著の”Confidenceman: Wall Steet, Washington and the Education of a President”は、元ホワイトハウススタッフ200人をインタビューして書かれたもの。それによると、ホワイトハウス内部は女性にとって非常に険悪な環境であり、女性スタッフは何かと性差別を受けているという。
サスキンドは、毛沢東崇拝発言で顰蹙を買った元コミュニケーションディレクターのアネット・ダン女史がある会議において、『ホワイトハウスは女性にとって法廷が指定する「険悪な環境」という定義に完璧にあてはまる』と語ったと書いている。(ダン女史本人は、そんなことを言った覚えはないと語っているが。)
「私は一片の肉片のような気がした。」と語ったのは元経済アドバイザーのクリスティーナ・ロマー女史。英語で”a piece of meat”という表現は、取るに足らない存在という意味。
ダン女史も2008年のオバマ選挙運動のテレビ広告に女性が一人も登場していないことに苦情を発したことがある。当時彼女は女性の視点が全く反映されていないと不満を述べていた。
オバマ王が男性スタッフを贔屓して女性スタッフをないがしろにするボーイズクラブ的姿勢は以前から他でも指摘されていた。それにしても左翼リベラルたちの偽善には今更ながら呆れる。
常に右翼や保守を男女差別だ人種差別だと差別者扱いしておいて、実際に本当の差別を行っているのは自分らのほうなのだから。
問題なのは、左翼リベラルの少数派が左翼リベラルによる差別を黙認していることにある。差別行為は右翼や保守派の場合のみに問題にされ、加害者が左翼リベラルなら問題にならないというわけ。
確かアン・コールターが書いていたが、左翼リベラルには「犯罪」そのものは存在しない。存在するのは「犯罪者」のみ。つまり、ある種の行為が犯罪となるかどうかは、その行為を行う人によって決められるというもの。
本当のフェミニストならオバマ政権の男尊女卑を真っ向から批難すべきなのだが、多くのフェミニスト達はフェミニストである前に左翼リベラルだから、左翼リベラルの政治家を批判するようなことは絶対に出来ない。だから左翼リベラルの職場における男尊女卑は多分右翼保守派での職場よりずっとひどいと想像できる。
加害者が左翼リベラルの人気者オバマ王では、男尊女卑など問題にならないというわけ。偽善だね。


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