オバマ政権が政府資金を何億ドルと注ぎ込んで融資した太陽光発電会社、ソリンドラ社が8月をもって倒産したが、その倒産のいきさつが明るみにでるにつけ、オバマ政権はもともと利益を上げる可能性のないソリンドラ社に融資の形で政府資金をつぎ込み、企業主と共に私腹を肥やしていた疑いがあきらかになってきている。下記はWSJ日本語版のブログ記事より。

カリフォルニア州フレモントを拠点とするソリンドラは、ベンチャー・キャピタルからの多額の出資に加え、2009年に政府から5億3500万ドルの融資保証を受けていた。そのソリンドラが(2001年8月)31日、連邦破産法11条適用を申請する予定だと発表した。同時に生産を停止し1100人の正社員と契約社員を解雇した。(中略)

3月に本ブログは、ソリンドラが昨年、増資を検討した際、同社の企業価値に対する投資家の評価が2008年の10億ドル超から2億~2億5000ドルまで急減したことを報じている。
 同社は大規模な工場を建設するために政府の融資保証を受けた数カ月後の09年12月に新規上場を申請した。しかし、昨年、この申請を撤回した。さらに最高経営責任者(CEO)を交代させ、コストを削減して再建を図ろうとした。
 しかし同社は、コストが高止まりするなか製品価格の下落に苦しめられた。マサチューセッツ州の工場を閉鎖し、今月倒産したエバーグリーン・ソーラーや、インテルから分離独立し、操業を始めたばかりのニューヨークの工場を閉鎖したスペクトラワット・ソーラーと同様だ。
 ソリンドラのブライアン・ハリソンCEOは「この環境で資本を増強するのは不可能だった」とする声明を発表した。
 3月、同CEOは、業界のカンファレンスで、同社が2つの大きな過ちを犯したと語っていた。過度に成長を追い求め、業界の変化に無頓着だったというのだ。

政府が企業に肩入れすると、実際に企業がきちんとした会社かどうかというよりも、その企業が時の政権にどれだけ役に立つ存在か、もしくは政治家個人にどれだけ献金できるかといったような癒着度で融資の是非が判断される可能性が強い。ソリンドラ社の場合はまさにその典型だ。
ソリンドラ社の成功率は最初からまるで見込みがなかった。そして同社への融資は極めて危険を伴うとホワイトハウス自身が承知していたらしいことが内部の電子メールのやりとりで明らかになった。
政府の予算委員会が2009年に送ったメールにおいて、委員会はソリンドラ社の経営モデルの落ち度を指摘しており、ソリンドラ社自身も税金による多額の融資なくしては経営が傾くと認めていることを記載している。
ワシントンポストによれば、下院エネルギー商業副委員会が公開したメールでは、同委員会の調査で、5億ドルの政府融資の裏にはかなり眉をひそめるような計算が含まれていると記されている。
エネルギー省が6千7約万ドルの積み立てローンを思案している間にも、政府機関の役人の一人は今年の一月、こんなことを書いている。

「ソリンドラの不当たりによる見栄えはかなり悪い。もしこの先ソリンドラがつぶれたら、後になるほど良くない。特に2012年の選挙運動に熱が入る時期と重なったらかなりまずいことになる。」

また予算委員会の役員は、上層部にソリンドラの経営不振について知らせる必要があるとして、政治的見解は普段我々の関わることではないが、委員長から個人的に長官のお耳にいれておく価値はある。と言った内容のメールを送っている。
予算委員会やエネルギー省の役人たちは、最初からソリンドラの経営不振を承知していたというのもひどいが、ソリンドラ社に勤める社員達ですら、工場建設中から社が中国等の競争相手に勝つ可能性がないことを承知していたという。
先日ラジオのインタビューで話をした元ソリンドラ社員の女性は、

工場を建設している間にも、なにせ5千万ドルの工場ですから、みんな中国がすでに、より経済的なソーラーパネルの製造方法を開発していたことを知ってたんです。みんなこの工場がうまくいかないって解ってたんです。でもそのまま建てたんですよ。

しかも、この女性によると、自分は決して上層部の従業員ではなかった。自分が知ってるくらいだからオバマ王やホワイトハウスが知らなかったはずがないと付け加えている。
最初からうまくいかないと解っている企業に5億ドルも注ぎ込むなど、いったいどういう神経なんだ?もっとも、5億ドルがすべて工場建設や会社の経営に注がれたという証拠はない。あちこちで個人が汚職をしていた可能性多いにありだ。オバマ自身の汚れた手が関わっていることは先ず間違いない。


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