今オバマ王は窓もないまるで霊柩車のようなバスにのって葬送行進のような車の行列を作って全国を回る選挙運動を始めた。しかし最初の訪問地ミネソタで行われた演説は、相変わらず自分は悪くないすべて他人のせいという内容だった。
オバマ王は大統領就任当初、自分の政権の政策を批判されると、それが経済問題であれ外交問題であれ、すべて「8年間による前政権の悪政策が原因だ」として自分の不能は絶対に認めなかった。しかし就任してすでに二年半が経ち、いつまでもブッシュが悪いとばかりも言ってられなくなると、今度は共和党が協力してくれないからだとか、アラブ諸国で起きている内乱やヨーロッパ諸国の経済恐慌や、あげくの果てに日本の大地震やそのあとの津波のせいにまでして責任逃れをしている。
いくらなんでもこんな言い訳はアメリカ市民は受け入れていない。ブッシュが嫌いでこれまでオバマを支持していた中庸市民や比較的リベラル派の民主党支持者の間ですら、オバマ王の不能ぶりには完全な失望を見せている。14日発表のギャラップ社による世論調査では、初めてオバマの支持率が40%を割るという最悪の結果がでている。

オバマ氏の支持率40%割れ 経済政策に批判
2011.8.15 10:28
(カカシ注:この記事には「ゴルフを楽しむためホワイトハウスを出るオバマ大統領」の写真が載っている。 こんな時にゴルフをやってるばやいか? マイケル・ムーアは何してるんだ?)
 米ギャラップ社が14日発表した世論調査結果によると、オバマ大統領の支持率は39%と初めて40%を割り、過去最低となった。調査は11~13日に実施された。
 経済政策などをめぐり批判が集中しているためとみられ、不支持率はこれまでで最も高い54%だった。(共同)

不測の事態のせいで政権がうまくいかないといういいわけなら、大統領就任9ヶ月で史上初の同時多発テルに見舞われたブッシュ大統領などどうなるのだ?ブッシュの敵ですらブッシュが911事件を言い訳に国家負債を他人のせいにしたなどという人はいない。ハリケーンカトリーナのときですら、天災だから仕方ないなどとブッシュがいいわけするのを聞いたことがない。
しかもだ、自分が望みもしなかったテロリストに対して二つの戦争をしていたブッシュ政権8年間で生まれた負債など、オバマ政権がたった2年半で生んだ負債の何分の一でしかない。
ところで、アラブ諸国の騒動やヨーロッパの不穏な動きなどがオバマ政権の経済回復を妨げているというのはうそだ。オバマ政権がしっかりしていたら、アラブやヨーロッパでの問題は防げたはずなのだ。それについては長くなるので、また次回にお話ししよう。


1 response to アメリカの不景気を日本の津波のせいにするオバマ王、いい加減にしろ!

oldman13 years ago

すべて他人のせいにするところは日本の民主党政権と同じですね(笑)。
ところで、アメリカの経済不振の原因ですが、ヨーロッパも日本も不振であり、根本の原因は共通ではないかと考えられるわけです。
私は、それは、グローバリズムだと見ています。
グローバリズムによって海外展開が容易になった企業は安価な労働力を求めて工場を外国に移し、国内産業が空洞化しています。それにともなってアメリカの場合は失業率が高どまりし、日本では非正規雇用が激増して平均賃金が低下するとともに雇用が不安定になって若者は結婚できず少子化が進行しています。
一言で言えば、先進国の労働者が受け取るべき賃金を途上国の労働者が受け取っているということであり、先進国では税収が落ち込んで国家財政が逼迫し、消費が低迷するのは当然であります。
最近のアメリカの統計では、トップ1%が占める所得の割合は80年代から上昇し、2007年には全体の23.5%を稼ぎ、一方、ボトム90%が占める割合は80年代から低下し、現在、全体の半分しか稼いでいない、ということです。サブプライムローンの破綻とリーマンショックは必然であったわけです。
このような極端な貧富の格差拡大はグローバリズムによってもたらされたと考えることができます。
グローバリズムはアメリカが1992年以降に強力に推進した実験であったわけですが、その弊害が顕著に現れた結果、現在の世界情勢の混乱があるわけで、実験は失敗だったと結論付けることができるでしょう。
そのことをキチンと認識できれば、問題解決の手段を見出すのは難しいことではないと思います。

ReplyEdit

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *