オバマ王は本当に自分は王様だと思っているらしい。アメリカの憲法など自分には当てはまらないとでも思っているのか、オバマ王はリビア戦争に関して議会の承認など必要ないと断固言い張っている。
アメリカには1973年にできたWar Power Actという法律があって、大統領には戦争を始める権利はあるが、外国に進軍した場合、60日から90日以内に議会の承認を得なければならないという法律になっている。もしも議会が承認しなかった場合には戦争はその場で取りやめなければならないのだ。
オバマや民主党があれだけ国際法に違反するのなんのと言って大騒ぎしたイラク戦争ですら、ブッシュ大統領はきちんと議会から承認を得、議会は戦争予算もあてがった。
それがオバマ王が議会に何の断りもなく始めたリビア空爆は、すでに期限が切れているにもかかわらず、議会に対して何の説明もなかったことから、共和党のジョン・A・ベイナー議長から説明を要求する声明が出されたばかりだった。
それに対してオバマ政権は昨日38ページにわたるリポートを議会に送り、NATO(北大西洋条約機構)先導のリビア戦争に関して、アメリカの役割は限られておりワーパワーアクトで決められている侵略行為には当てはまらないと言い訳している。
何十日も続けざまに行われている空爆が侵略行為ではないなどと、毎日空襲から逃れて走り回ってる地元の住民が聞いたらなんと思うだろうか?
何度も言うが、私はリビアに進軍することは決して反対ではない。それどころか、アメリカは陸軍を送りこんででもカダーフィを打倒し、リビアの政権交替に挑んでも構わないと思っているくらいだ。
しかし戦争はやるなら勝たなければならない。勝つ意志もなく闇雲に手を出して、火傷を負って尻尾を巻いて逃げて帰ってくるくらいなら、最初から何もしないほうがよっぽどもましだ。
オバマには戦争に勝つような才能もなければ意志もない。ただ単に空爆を数週間すればカダーフィが悲鳴をあげてエジプトのムバラクのようにさっさと辞任するだろうとタカをくっていたのだろう。カダーフィやその一族を皆殺しにする目的で始めたのならいざしらず、NATOにしろオバマにしろ勝利目的も作戦もしっかりたてないまま戦争なんぞはじめるから、カダーフィを倒すどころか、かえってカダーフィの権力と強靭にしてしまった。いまやカダーフィは世界を相手に戦争して打ち勝ったと有頂天になっている。
アメリカはすでにリビア空爆で7億1千6百万ドルを浪費しており、このままだと9月の終わりには11億ドルの消費になるという。
不景気だからと防衛費を大幅に削っておいて、こんなところで無駄遣いしてるんだから全くしょうがない。これだからコミュニティーオーガナイザーなんて訳のわからな仕事しかしたこのない青二才を大統領なんぞに選んではいかんのだ!


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