あれ?溶けてるはずじゃあ、、、進行するヒマラヤの氷河

ヒマラヤの氷河が地球温暖化のせいで溶けているというのは嘘で、溶けてるどころかところによっては拡大しているという研究結果が発表された。これは25年以内にヒマラヤの氷河はすべて溶けてなくなるという数年前に発表された国連の調査とは正反対の調査結果である。
調査団によると、ヒマラヤのカラコルム山脈の氷河は減っているどころか増えているという。この調査によって2035年までにヒマラヤの氷河が消滅するという2007年の国連IPCCの発表がさらに挑戦される結果となった。ラジェンドラ・パチャウリ博士は、氷河がなくなるというもともとの調査に誤りがあったことは認めたものの、それでも氷河は溶けていると主張してきた。
カリフォルニア大学とポツダム大学の科学者たちが行った新しい調査によると、ヒマラヤの北西にあるカラコルム地区では氷河が進行しているとことが発見された。地球温暖化が起きていようといまいと、氷河の進退には影響がないというのが調査団の結論だ。
調査団の、Bodo Bookhagen博士、 Dirk Scherler そしてManfred Streckerの三人はアフガニスタン・パキスタン国境からブータンにかけて286に渡るヒンドゥークシュの氷河を六つの地域で研究を行った。
ネイチャーサイエンス科学誌で発表されたこの調査結果によると、氷河が後退するか進行するかは岩や泥といった岩屑(がんせつ)の量に左右されるのであって、気象の変化とは関係がないという。高い山脈に囲まれ2cm以上岩屑に覆われている氷河は氷解から守られているのだという。
ヒマラヤでは岩屑に覆われている氷河は普通だが、氷河が後退しているチベット平地地域では稀だという。これと比較してヒマラヤの北西にあるカラコルム地域の氷河は進行が安定している。

「我々の調査によると、ヒマラヤ氷河は気象変化に対して一律の反応は示さないということ、氷河の後退には岩屑の量が重大な要素となることを示している。これは、これまで水量や地球の海抜を予測するうえで無視されてきた。」

調査書の著者であるブックへーガン博士は、ヒマラヤの氷河はこれといった一律のものはなく、国連の調査の問題点はそれを一緒くたにしていたことにあると語っている。
この調査に関して国連のIPCCのパチャウリ博士は沈黙を守っている。パチャウリ博士は、地球温暖化がヒマラヤ氷河を凍解し後退させていると発表し、それに疑問を示すインドの科学者らを「ブードゥー科学」だなどといって批判して顰蹙を買っていた。
この新しい調査では、地球温暖化が起きていないとは結論付けていないが、氷河が後退するしないは、気象や気温の変化とは関係がないのだという結論を出していることから、氷河が後退していようといまいと、地球温暖化の証拠として使うことは出来ないという結果が出たわけだ。
地球温暖化のためにヒマラヤ氷河が溶けている、後退している、というクレームは最初から眉唾だったわけだが、今回それこそ本当の「ブードゥー科学」であることが立証されたわけである。


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オバマ健康保険法がそんなにいいなら、どうしてオバマ支持者は強制加入免除されるわけ?

オバマ大統領が発案し民主党議会が国民の反対を押し切って通してしまった俗に言うオバマケアと呼ばれる国民皆保険悪法について、最近オバマ支持者はオバマに献金をより多くした企業や労働組合などが、その対象から免除されるという事実が続々と現れてきている。
オバマ王とその家族は大統領として特別な保険に一生加入していることができため、オバマケアの対象にはならない。また国民の意思を無視してごり押ししたナンシー・ペロシ下院前議長にしろ、ヘンリー・リード民主党首にしろ上下院議員は議会の特別保険に加入しているためオバマケアの加入は強制されない。
もしもオバマケアが、オバマがいうように国民の保険制度を改良し、より多くの国民がより良い医療サービスを低額で受けられるという制度であるならば、オバマ王自身ならびに民主党議員たちは率先してオバマケアに加入し、オバマ支持者たちは最優先で加入対象になるべきではないのか?
それが、オバマ王と親しければ親しいほど、オバマや民主党に献金すればするほど、オバマケアの対象から免除されるというのはいったいどういう意味を持つのだろうか?
保守派コラムニストのミッシェル・モルキンによると、保険省(the Department of Health and Human Services)は去年の暮れ規模の大小を問わず222の企業にと労働組合をオバマケアから控除したが、今年になってこっそり更新されたそのリストには、なんと729もの団体が控除対象となっているという。これはすでに控除されているニュージャージー、オハイオ、テネシー州の2百10万人の従業員のほかにである。
特に注目すべき控除者は、左翼系の国営保険奨励派のロバート・ウッズ・ジョンソン基金だ。この団体はホワイトハウスの保険顧問のナンシー・デパーレが役員を務めている。
だが、もっとも注目すべきなのは、729のうち182の控除団体が全国の大手労働組合であることだ。
労働組合の連中はオバマケアこそが、これまで保険に入れなかった低所得者を救済するシステムとして大歓迎していたはずなのに、自分らはその政治的影響力を使って保険加入から免除してもらっている。何故だろうか?
オバマケアの対象になると、保険提供者は保険金値上がりのため、季節労働者やパートタイマーや低所得者の保険提供を取りやめざる終えない。これらの保険を守るためには連邦政府に嘆願してオバマケアから免除してもらうしかないのである。
オバマケアはこうした低所得者専門の民間保険を事実上排除することで、労働者を強制的に国民保険に加入させようとしているのだ。労働者の代表であるはずの労働組合がコネを使ってオバマケアから免除を求めるというのは興味深い。
オバマケアは発案したオバマにしろ民主党議会にしろ支持者のはずの労働組合にしろ左翼系団体にしろ良い保険制度だなどとは考えていないのだ。この制度は権力者が国民の保険を管理し、国民の医療制度を人質にして国民の生活そのものをコントロールしようという社会主義体制設立の道具にしかすぎないのだ。
共和党はこの控除名簿とホワイトハウスとのコネを徹底的に洗って、早急にオバマケアを撤回すべきである。


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エジプト紛争はオバマのイラン革命なのか?カーターの無策を思い出させるオバマの不能さ

エジプトにおける革命につながる大紛争はすでに二週目を迎えたが、このエジプトに対するオバマ王の政策、というか無対策には、野党の共和党からかなりの批判が集まっている。ザ・アトランティックがそのなかでも注目すべき三つの批判を提示している。
批判その1、オバマはジミー・カーターだ。
エジプトの今の状態は1979年のイラン宗教革命前夜と酷似している。
当時のイランはモハンマド・レザー・シャーという国王が国を統括していた。シャーは独裁者であり国は王族主義のファシズム的な政府だったが、親米だったということと、中東でも比較的文明主義だったことから、中東における同盟国としてアメリカにとっては大事な存在だった。ところが、ファシストが嫌いだったカーターは、それまでイランに駐在していたCIAを撤退させ、シャーに国の民主化を促し圧力をかけていた。
イラン政権とアメリカとの亀裂を利用して、両国に出来た隙間からもぐりこんできたのがフランスに亡命中のアヤトラ・ホメイニだった。イランから諜報部を撤退させてしまったアメリカは、イランでの宗教革命を全く予測できなかった。
今回のエジプトの紛争も、オバマ王政権の諜報部はあらかじめ予測できなかった。オバマ政権は、カーターがイランの時にしたように、エジプトにおける大事件の兆候を見逃していたのだろうか。この批判は今後エジプトの状態がどのように展開するかでさらに大きくなるだろう。
この革命によって、ムバラク政権が倒れ、民主的な自由政府が設立した場合はいい。だが、もしもイランの時にようにイスラム過激派が政権を握ってしまったらどうなるのか。今回の紛争を起こしたのはイスラムブラザーフッドと呼ばれるイスラム教テロ団体だ。このどさくさでエジプトがイランの時のように宗教革命に成功したら、アメリカにとって独裁者のムバラクが政権を握っているよりずっと危険な状態になる。
批判その2 オバマはブッシュ政権のエジプト民主化政策を維持しなかった。
ブッシュ前大統領は、単にアメリカに敵意を見せていないというだけで非情な独裁政権を支持すべきではないと断言した。ブッシュはアメリカは世界に多くの民主主義国家が出来るように常に努力すべきだという信念を持っていた。だから、アメリカの都合のいいように利用することも出来たサダム・フセイン政権をわざわざ倒し、その後も本当の傀儡政権を立ててイラクを実質的な植民地にしてしまうことも出来たのに、民主政権設立のためにアメリカ軍人の命を犠牲にしてまで長々とイラクの民主化のために戦った。
しかし、オバマ政権はブッシュ政権の世界民主化拡大方針を捨ててしまった。その理由は単純にそれがブッシュの方針だったからだと共和党のノーム・コールマン上院議員は言う。もしもオバマがエジプト国民の動きに目を光らせていたなら、ムバラクが永遠に権力を保持できないことは明らかだったはずで、ムバラク政権以外のエジプトの将来を考えることも出来たはずだとコールマン議員は言う。
エジプトは中東でも一番民主化の可能性のある国だった。イスラエルとも何年も戦争をしていないし、たの中東諸国と比べて文明化も進んでいる。オバマがブッシュ政権の方針を受け継いでエジプトの民主化にもっと力を入れていたら、今頃はエジプトは民主主義の幼年期を迎えていたかもしれない。
ところが、オバマはなにもしなかった。エジプトでイスラム過激派が何度もムバラク暗殺をたくらんだり、ブッシュ時代にはシリア勢が撤退するというところまでいったレバノンは、いまやヘズバラに政権を乗っ取られそうな状態だし、チュニジアの内乱やイエメンでもデモ行進など、ブッシュ政権の自由主義拡大方針が遺棄されたことによる結果だという批判もある。
ブッシュ政策はくだらないと笑に付していたオバマ政権は、こうしたことが起きるたびに寝耳に水という態度で、まったく対策が立てられないでいる。
批判その3 オバマはエジプトをイスラム過激派に委譲しようとしている。
実を言うと私はオバマがブッシュ政権の方針を継続しなかった理由は、単にそれが自分のライバルだったブッシュの政策だからということではなく、オバマ自身が中東の民主化を望んでいないからなのだと思っている。だからオバマは無策でことの展開に驚いているというより、意図的に中東をイスラム過激派の手に渡したいのだとカカシは考える。
イランでも民主化を目指し国民による抗議運動がかなり激しく行われた。今回のエジプトの紛争では、一方的に抵抗勢力の方を支持しているオバマだが、イランの時は抵抗している庶民に対して暴力のお抑制を促し、イラン庶民に対する支持を全くみせなかった。今回のエジプトの紛争では抵抗勢力のなかにイスラム過激派が多く含まれている。いや、イスラム過激派が抵抗運動を扇動しているといってもいいくらいなのだ。
オバマ大統領は就任直後の謝罪ツアーで、エジプトのカイロで悪名高き「話せばわかる」演説を行ったが、モスラムブラザーフッドは我々とは全く違うと元下院議長のニュート・ギングリッチ氏。エジプトがイランのような宗教独裁国家に成り果てる可能性を警告した。
エジプトでムバラクが失脚したからといって、エジプトが民主主義国家になるという保証は全くない。いやそれどころかギングリッチや他の批評家たちが指摘しているように、イランのように反米で過激でもっと独裁的なイスラム宗教国家となってしまう可能性のほうが大きいのである。安易に抵抗勢力の味方をしてムバラクの辞任を促すのは危険だ。
第一、ムバラクが抵抗勢力の鎮圧に成功して生き残ったらどうなるのだ?そうなったら、ムバラク政権がこれまでのようにアメリカに協力的な姿勢を示すことは期待できない。
なんにしても、オバマ王のやっていることはアメリカにとって危険なことだらけである。


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ミッシェル・バックマンの不思議な眼差し。ティーパーティーの輝ける星がオバマの教書演説に返答

保守派女性で人気者といえば、前アラスカ知事のサラ・ペイリンを思いつく人が多いと思うが、実は保守派の現役議員でティーパーティーの人気者で、美貌もペイリンに勝るとも劣らぬ女性が存在する。その名もミッシェル・バックマン。
その彼女が、先日行われたオバマ大統領の教書演説に従来野党がおこなう返答演説に加えて、ティーパーティー代表として返答演説を行い異例の1:2の返答となった。

演説に対する共和党の正式声明で、ポール・ライアン下院予算委員会議長は「大統領は、連邦財政赤字に何も取り組んでいない」と批判。さらに、ミッシェル・バックマン下院議員(ミネソタ州選出)は、テイーパーテイ(茶会運動)を代表した形で声明を発表した。バックマン氏は、茶会運動クイーンとも言われている存在、下院茶会運動幹部会の創始者でもある。2012年の大統領選出馬も、メデイアで取り沙汰されている。

 バックマン氏は、ここ2年間での失業率増加・財政赤字の増大に対し、オバマ政権を激しく批判した。また、医療保険改革法は「どの電球を買うべきかを国民に強制しているようなもの」と非難した。

この演説が非常に好評だった

共和党下院のミッシェル・バックマン議員は、個人的におこなったオバマ大統領の教書演説への返答演説において、またまた驚くべき飛躍をし、ティーパーティーの代表として全国的な注目を浴びている。

ティーパーティーのチャンピオンの彼女は、オハイオ代表のジョン・ベイナー議長のライバルになろうなどとは考えていないと主張している。しかし水曜日、同僚たちは、以前から前アラスカ知事のサラ・ペイリンがよくしているように、バックマンの保守派を沸き立たせる才能やメディアの隙間を右から埋める力に感嘆している。

議員たちはこぞって大統領の演説について感想をテレビインタビューで述べたがったが、共和党代表の正式返答演説以外で、バックマンのように全国放送で演説をぶった議員は後にも先にも彼女ひとり。
下院18年のベテラン共和党議員でティーパーティーとも深いつながりのあるジョージア州代表ジャック・キングストン議員はバックマンの行動は場外ホームランだったと感心。

「我々は皆、なんとか評判を得て名前を売り出そうと苦労してるなかで、、、、、彼女は突然列の先頭に進んで、多くのアメリカ人の想像力を把握したのです。」

バックマンは議員暦たったの四年だが、他のベテラン議員たちを差し置いて頻繁なテレビ出演は、羨望の的だ。すでにバックマンは来期の大統領出馬の水を試しているようで、早期予備選が行われるアイオワ州でアントニン・スカリア最高裁判官を招いて憲法シンポジウムを主催するなど、根回しに余念がない。それに加えて今回の前代未聞のCNN全国生放送の演説。
これに関しては、公式演説をおこなったウィスコンシン州のポール・ライアン議員に対抗しているとか、共和党内部の亀裂を表すものだとかいう批判も聞かれるが、バックマン自身はそんなつもりは全くないと語っている。
もともとバックマンは数ある茶会グループのひとつ、ティーパーティーエクスプレスから演説を依頼された。これはウェッブのみで公開されるはずだった。それが土壇場になってCNNが同時放映するということになったので、バックマンは即座に自分の演説が生で全国放映される可能性があることをライアン議員に報告した。共和党からは何のクレームもつかなかっただけでなく、ライアンからは「よくやった」とねぎらいの言葉までもらったとバックマンはインタビューで答えている。
野党による公式返答以外の演説が全国放映されるなどということは異例中の異例。それを議員暦たった4年の若干54歳のバックマンがやってのけたということで、バックマンは今や話題の女性。
ところで、CNNのバックマンの演説を観ていると、なぜか彼女が正面カメラに向かわずに右側を観ていることに気づく。それは彼女がウェッブカメラのほうを向いていてそれをCNNが横から撮影していたからなのだが、テレビの視聴者は彼女のロンパリ演説を観ることとなった。
それで彼女は共和党議員というより茶会議員なのではないかという批判まで生まれたほど。彼女はライアン議員のように外交的な言葉使いをせず、オバマ大統領の健康保険法を「オバマケア」といった俗語を使ってを批判して、具体的な健康保険制度を提案するなどした。
余談だが、ところでバックマンの「どの電球を買うべきかを国民に強制しているようなもの」というのは比喩でもなんでもない。ハワイ州やカリフォルニア州では蛍光灯電球は強制されている。これも環境保全の行き過ぎなのだが、オバマ政権下ではごく普通の出来事。
それはともかく、左翼リベラルや体制保守派がペイリンばかりに気をとられていると、バックマンのような現役議員に隙を突かれる恐れ充分にあり。


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