昨日はアメリカは独立記念日ということで、カカシもミスター苺と一緒にパサディナのローズボール球場で花火大会を観て来た。花火は無論独立記念がテーマなので、アメリカ歴史上有名な人物の演説が朗読されたり録音が流されたりした。 しかし、ルーズベルトやケネディ大統領の演説が短く引用された後、ロナルド・レーガン大統領の演説が長々と流されたのを最後に、その後の大統領はパパブッシュ、クリントン、ジョージ・W、そして現在のオバマの演説も流されなかった。近年の大統領は時間がないので飛ばしたというのは仕方ないとしても、現在の大統領であるオバマ王の「ホープアンドチェ〜ジ!」とかいう演説が流れなかったのは興味深い。
ミスター苺は「オバマは最近人気ないからなあ。現役大統領の顔を出してブーイングされたら場がしらけるから出さなかったのかもな。」と言っていた。
オバマ王は就任以来人気はずっと下降していたが、最近になって原油流出事故の不対策やアフガニスタン戦争の低迷状態などで、オバマの指導者としての能力が疑われている。そこへ持って来て、オバマ王が就任直後におこなった経済活性案はまるで効果を表しておらず、失業率も二割のまま、アメリカがいつ不景気から抜け出せるのか人々の不安はつのる一方。 ということで、オバマの人気は下がりっぱなしだ。
そして遂にラスマスソンの世論調査では不支持が支持を55:45で上回るという結果まで出ている。リアルクリアポリティクスの平均では支持と不支持が46.3%と全く同じ。アメリカはオバマ支持と不支持で完全に真っ二つに割れている。
それで人気回復に必死のオバマ王はラテン系の支持を仰ごうというのか、単に話題を経済からそらしたいとでも思ったのか、移民法改正に取り組みだした。
以下東京新聞より。

オバマ大統領は就任後、医療保険改革を内政の最優先課題に掲げ移民制度改革は後回しにしていた。

 このため、中南米(ヒスパニック)系の有権者を中心に不満が募り、六月のワシントン・ポスト紙とABCテレビの合同世論調査では、改革に対する大統領の手腕を認めないとする回答が51%と半数を上回った。
 支持率が伸び悩み、中間選挙は苦戦必至の情勢の中、オバマ大統領としては自身の当選の原動力になったヒスパニック票を逃すわけにはいかなかった。
 法案成立には、上院(定数一〇〇)で議事妨害を防ぐ六十票が必要で、共和党の協力が不可欠。大統領はブッシュ前政権下で同党の一部議員と改革に取り組んだことを振り返りつつ、「当時改革に賛成した十一人の共和党上院議員の多くが、中間選挙年という重圧を受け、背を向けている」と非難し、超党派の協力を呼び掛けた。
 これに対し、共和党側は「医療保険改革などは民主党で進めるだけ進め、移民法改革は共和党の協力がなければ提案さえできないなんて、茶番もいいかげんにしてほしい」(コーニン上院議員)と一蹴(いっしゅう)。中間選挙前の法案成立は困難な情勢だ。

問題なのは、アメリカ国民は違法移民を快く思っていない。東京新聞の記事にもあるように、アリゾナの移民法はオバマ王が言うほど反感をもたれていない。それどころか移民改正法は違法移民に対する恩赦であり国境警備が余計におろそかになるとして、有権者の間では非常に不人気な法案である。
そんな法案を選挙前に押し出せば、11月に再選を控えている民主党議員たちは「民主党は国境の守りが甘い」という有権者からの反感を買って当選できない可能性がある。ブッシュ前大統領も移民法を改正しようとして、それまでブッシュ支持だった保守派や無所属の支持をいっぺんに失ってしまった過去があるが、移民法改正は民主党支持者たちの間ですらも、かならずしも支持は賛成論ばかりとはいえない微妙な話題である。
オバマは2012年まで選挙がないのでそれでもいいかもしれないが、今年11月の中間選挙で再選を控える民主党議員たちにとって、こういう激しい感情をかもし出す話題を今持ち出されるのは非常に迷惑だ。特にアリゾナ、ニューメキシコ、テキサス、カリフォルニア、といったメキシコと国境を接する州の民主党議員たちにとって、この話題は迷惑このうえない。
であるからオバマがこの法案を通すためには共和党議員のみならず、民主党議員を説得する必要がある。
民主党議員たちにとって、きわめて迷惑な話だ。


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