コメンターのsikibuさんが、NHKでもティーパーティの模様が報道されるようになったと教えてくれたので、ちょっと日本語でティーパーティを検索してみたら、結構色々な記事が出てきて参考になった。しかし中には日本の主流メディア同様、保守派への偏見と敵意丸出しの記事もある。
この日刊テラフォーというオンラインニュースなどがいい例だろう。ま、オンラインなので、これがどれだけきちんとしたニュースなのかは解らない。もっともアメリカは主流メディアがオバマべったりの偏向報道をしまくっているのだから、零細サイトのニュースだからといって馬鹿には出来ないが。
この記事はオバマと民主党が提案している健康保険改悪案について書かれているが、どうも著者の綾路すみ、にはアメリカ人を馬鹿にした高慢な姿勢が見られる。

米国人は往々にして国内問題にしか目を向けない。何においても米国がベストだと認識しているからだ。自国へ向ける関心の1パーセントでも海外に向ければ、先進国の大半は皆保険制度を導入しており、なおかつ医療費は無償か、無償でなくても償還などの制度を用いて低負担となっていることが分かるだろう。むろん、ここでいう先進国とは「社会主義国」ではない。

はっきり言って綾路はアメリカ人に関しても世界に関しても無知である。アメリカ人が海外に目を向けてないどころか、俗に言うオバマケアという保険改正案に反対している人々は、海外、特にカナダやイギリスの大失敗例を挙げてアメリカもああなっていいのかと批判している。これらの国々の政策は社会主義国とまでは行かないまでも、アメリカに比べればかなりの社会主義であることは確かなのだ。綾路がアメリカを批判する関心を1パーセントでも海外にむければ、ヨーロッパ各国の皆保険制度が破産寸前の状態で、患者に適切な医療を提供できず、アメリカなどに大量な数の患者が治療におとずれていることを知るだろう。

また、一部の保守派は皆保険制度を槍玉にあげ、「どうして自分たちが、貧乏人の保険の面倒までみなくてはならないのか」と難じる。おそらくこれは、皆保険反対者に共通する意識なのだろう。「金持ちは努力の成果で、貧困は怠惰の結果。貧乏人が病気になろうと知ったことではない」と。コラムニストの町山智浩氏も指摘するように、米国以外の先進国では、持てる者が持たざる者の分を補填する、すなわち「富の再分配」が常識となっているのだが。

「持てる者が持たざる者の分を補填する、すなわち「富の再分配」」することが先進国なのか? それこそ社会主義ではないか。綾路は解っていない。アメリカ人はそういうヨーロッパの先進国のようになどなりたくないのだ。アメリカ人は政府が健康保険制度をコントロールすることで、アメリカ人の受ける医療制度が改良されるとは考えていない。皆保険そのものが嫌なのではない。それが政府によって国民の選択力を奪われ自分に合わない保険を強制されることが嫌なのだ。
もうすこし、何故アメリカ人がオバマケアに反対なのか、きちんと勉強してから記事を書いてもらいたい。自分勝手な偏見や誤解だけで意見を述べたり、アメリカ左翼リベラルの報道をそのまま翻訳するだけが脳ではあるまい。
それから、このあいだマサチューセッツで上院議員に当選したスコット・ブラウンの写真も、ブラウンが下着のモデルをしていた頃の写真をわざわざ織り交ぜ、まんなかに「今でも売春夫」と書かれた、あきらかにブラウンのライバルが作ったポスターを使っている。綾路が英語が読めないとも思えないので、これは意図的だろう。だとしたらかなり悪趣味。
ま、ティーパーティー参加者をアメリカの左翼のように「ティーバッガー」などと呼ばないだけ、まだましではあるが。


2 responses to ナッシュビルのお茶会は日本でも報道されたよし、、かなり偏見に満ちているが、、

kusuko10 years ago

日刊テラフォーってトップは「萌え」ばっかの印象が…。
ところで、昨年4月のティーパーティーについては、ルイジアナ在住の伊勢氏のブログで読んだことがあります。
2009/04/16 (Thu) 全米・反オバマ抗議集会 – 隼速報
http://falcons.blog95.fc2.com/blog-entry-286.html
>リベラル一色に近い米メデイア(90%)は、この事件の報道に消極的だった。WPも記事を書いていない。
>報道したCNNなどでも、「保守が計画した」などと嘘をこいた。読売の動画ニュースも、「米国の保守が、、」と。ウイスコンシンなどの地方の新聞を読むと、オバマに票を入れた民主党支持者も多いことが判明した。
確かに日本での報道はあまり多くないし、これがどれほど大きな事態なのかは分かりにくいですね。

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sikibu10 years ago

NHKでは、偏見はなかったと思います・・・・・多分。見る人にもよると思いますが、オバマ氏の元支持者や民主党支持者も相当数いることも放送されていましたよ。ティーパーティの由来がボストン茶会事件を元にしているとか、それに関連してか、当時の衣装を召された方が銅のティーポットをもって参加されているところも映されていましたが、別に茶化した感じもなく、現在のオバマ政権への不満が茶会を通じて広がっていく様子を淡々と放送されていました。あの熱狂をもって誕生したオバマ政権に対する変化を悪く言えば冷めた目で見つめている感じがしました。一方アメリカではどうなのでしょうか。

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