死去したテッド・ケネディ氏の空席を埋めるべく、今マサチューセッツ州では臨時選挙が行われようとしているが、民主党のマーサ・コークリー女史が意外な苦戦状態にあるという。
意外というのは、先ずマサチューセッツ州はリベラルの象徴みたいな州であり、問題の席は民主党の主ともいえる故ケネディ氏が何年にも渡って保持してきた民主党としては安全な席のはずだからだ。
それが、このコークリーという女性、アフガニスタンにはアルカエダはもう居ないとか、トンでも発言の続発で、支持率がた落ち。突如共和党のスコット・ブラウン候補より5%も遅れをとっているという。
この席の勝敗はオバマ王が押し進めている健康保険改正案が通るか通らないかに大きな影響を与える。それというのも、ブラウンは民主党の改正案には断固反対すると、はっきり宣言しており、賛成票がぎりぎりであることからいって、この席はどうしても民主党が保守したいところ。
それにしても、ケネディがずっと保持してきた民主党の指定席みたいな議席で、しかも全国的にオバマの人気が下がりつつある中、マサチューセッツでのオバマ支持率は何と60%。そんな州で、何故民主党候補が苦戦するのであろうか?
民主党のアナリストたちは、これはオバマ支持率とは無関係な、コークリー自身のキャンペーンの不行き届きが原因だとして、オバマの悪影響度を過小評価する作戦に入った。
しかし、オバマ王の健康保険改正案に対する国民の反感が強まる中、コークリー候補が負けた場合、2012年に次期再選が必要な民主党議員たちの間で、改正案を支持するのは政治的に命取りになるのではないかという疑問が生まれるのではないだろうか?
多くの民主党議員は、改正案に反対すればリベラル支持を失うが、賛成すれば中庸や無所属の有権者を怒らせるという難しい立場に立たされている。
ミスター苺にいわせると、もし共和党のブラウンが勝ったら、民主党議会はマサチューセッツに圧力をかけて即、ブラウンを就任させ、急いで改正案の投票を行ってしまうべきだという。ブラウンの一票で改正案が駄目になれば、民主党議員たちは、通したくない改正案を阻止することができるだけでなく、共和党に邪魔されて改正できなかったと言って次の選挙運動で共和党を責めることができる。
もしかするとコークリー落選は、オバマとその取り巻き連中以外の誰もが求めていることなのかもしれない。
と、書き終わってネットサーフしていたら、オバマ王がマサチューセッツに行ってコークリーの応援をすることになったという記事を読んだ。
これぞブラウン候補にとってはもってこいのニュース。これでコークリーが負けたら、オバマには全く何の影響力もないということになる。それにしても苦戦しているコークリーの応援に駆けつけるとは、オバマ王は相当自分の影響力に自信があるようだ。
私としてもオバマ王にはシカゴにオリンピックを持って来てくれた時みたいに頑張ってほしいね。(あれ?オリンピックはシカゴって決まったんじゃなかったけ?)


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