本日(11/29/2009)スイス市民は圧倒的多数で、イスラム聖廟尖塔建設は違法であるとし、今後尖塔建設は一切禁止することを確認した。
私は国民の宗教の自由は、どの政府も保証すべきであるとは考えるが、ことイスラム教に関しては複雑な気持ちである。それではまるでダブルスタンダードではないかと言われそうだが、不寛容な宗教を受け入れることは必ずしも寛容とは言えない。いや、むしろそれは不寛容の容認であり、ひいては不寛容を受け入れた社会そのものを不寛容な社会にしてしまう可能性があるからである。
例えば、自由民主主義の国で選挙を行う際、自分らが政権を握った暁にはその国を自分らだけの独裁一党政にし、他党の支持者は政治犯として裁き、自由市場も自由主義もすべて抹殺すると公約する政党が選挙で勝った場合、現政権がそのような政権に選挙で勝ったのだからと言って政権を譲渡するのは愚の骨頂である。
民主主義は自殺の手段であってはならないからだ。
他の宗教を認めず、他民族を弾圧もしくは抹殺せねばならないと信じている宗教の存在を国が認め、その宗教が多大なる権限を持つことを容認することは、自由主義国にとっては非常に危険な行為だ。
このブログでも何度となく紹介しているように、イスラム教移民が多く居るヨーロッパ諸国では、これらの国々の寛容性が仇となり、イスラム教過激派がヨーロッパ諸国を乗っ取りかねない状態となっている。スイスが他国のそんな状態を見て、今のうちに何か手を打っておかなければならないと思ったとしても理解できる。


1 response to スイス、イスラム聖廟尖塔建設は違法と決定

oldman14 years ago

>スイスが他国のそんな状態を見て、今のうちに何か手を打っておかなければならないと思ったとしても理解できる。
私も理解できます。
というか、遅すぎました。手遅れですね。
イスラム聖廟尖塔建設を阻止しても、イスラム教徒が消えていなくなるわけではありませんし、母国に追い返すわけにもいかないでしょうし。今後も様々なあつれきが噴出するでしょう。
以前から申していますように、ヨーロッパは歴史的な大失敗、致命的な大失敗を犯してしまったのです。
日本でも、民主党はヨーロッパの失敗に学ぶことなく、致命的な亡国政策を目指しています。大量の中国人を移民として受け入れようとしているのです。
日本政府は自ら進んで、チベットやウイグルと同じ運命を選択しようとしているわけです。民族滅亡の危機と言っても過言ではありません。
恐ろしいことです。

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