本日テキサス州のフォート・フッド陸軍基地で乱射事件が発生。12人が死亡31人が怪我を負うという大事件が発生した。当初射殺されたと報道された犯人はどうやら生き残ったようで、その犯人像がはっきりしてくるにつれ、非常に戸惑う事件展開となっている。

11月6日10時12分配信 CNN.co.jp
捜査当局がCNNに語ったところによると、容疑者は精神科医の資格を持つニダル・マリク・ハサン少佐(39)と特定された。

軍報道官らによると、ハサン少佐は同日午後1時半(日本時間6日午前4時半)ごろ、イラク派遣兵士らの手続き、訓練センターとなっているスポーツ施設で、けん銃2丁を乱射した。施設内では、派遣予定の兵士らが書類記入などを行っていた。警察は共犯の疑いで兵士2人を拘束したが、その後釈放。さらに別の1人を拘束して事情を聴いているという。
ハサン少佐は同基地内の軍病院で精神科医を務めていた。地元CNN系列局が同州選出のハチソン上院議員の話として伝えたところによると、同少佐は近くイラクへ派遣されることが決まり、動揺していたとされる。
フォート・フッド基地は兵士4万人を擁する国内最大の陸軍基地。オバマ大統領は事件の知らせを受け、「恐ろしい悲劇だ」との声明を発表。犠牲者らに哀悼の意を表した。

少佐のハサンという名前からも察しがつくように、この兵士はイスラム教徒。しかもAPニュースによると、6ヶ月くらい前からインターネットのサイトに自爆テロ行為は自らを犠牲にして手榴弾の前に身を投げて同胞を救う兵士と同等だというような内容も含め、親イスラム反米的な意見を書き連ねていたらしく、捜査当局の注意を引いていたという。だが、まだ正式な捜査対象にはなっていなかったようだ。
ハサン少佐と一緒に働いたことのある退役軍人テリー・リー氏がフォックスニュースで語ったところに寄ると、ハサンはオバマ大統領がアフガニスタンとイラクから撤退することを望んでおり、よく戦争を支持する他の兵士達と口争いをしていたという。そして自分のアフガニスタンへの出動をなんとか阻止しようとしていたそうだ。
ハサンはまた陸軍制服のままで聖廟によく通っていたという。メリーランド州のシルバースプリングの聖廟のファイズル・カーン師によると、ハサンは昔からの敬虔なイスラム教徒だったが、兵士としての責務にも忠実だったという。
同聖廟において妻を求める書類には、ハサンは生まれはバージニア州アーリントン市としながらも、国籍はパレスチナと記入したという。
「なぜパレスチナ人と書いたのか解りません。彼はパレスチナ生まれではありません。」カーン師はハサンが過激派イスラム教という印象はなかったとし、聖廟でも問題になるような話はしなかったという。ハサンは2008年の4月に少佐に昇進する前、8年間下士官として陸軍で努めている。またバージニアテック大学時代にはROTCという陸軍学生予備軍にも所属しており、1997年に生物化学の学士を取得している。
この背景を聞いているだけでも、このハサンという男、かなり問題がある兵士だと言える。今現在アメリカはイスラム過激派と戦争状態にある。そういう時にイスラム国家に派遣される兵士のなかに敵に新派的な同情心を持っている人間を放置しておいていいはずがない。何故陸軍はもっと積極的にこの男の身元を調べなかったのだろう?
もっともアメリカではプロファイリングといって怪しげな人間の捜査などやたらに行うと、人権迫害だのなんだのといってイスラム市民団体や人権団体と称する左翼過激派から訴訟を起こされかねない。軍隊は結構保守的な場所だという印象があるかもしれないが、軍隊ほど回りからの批判に敏感に反応する組織もないのではないかと思う。だから軍ではハサン少佐の行動はおかしいと気がついていても何も出来なかったのかもしれない。
この事件の詳細がまだはっきりしていないなか、オバマ政権の高官はこれはテロ行為ではないと発表した。はっきり言ってこれがテロか単なる気違いの犯罪行為なのか今の段階で判断することなど出来ないはずだ。それをいちはやくテロではないと断言するところをみると、オバマ王はなんとしてもこの事件を国内に置けるテロ行為であるとは認めたくないとみえる。
それもそのはず、911以後、ブッシュ時代にアメリカ国内でテロ行為は一度も起きなかった。計画が途中で暴露され未遂に終わった事件はいくつもあったが、実際にアメリカ人の殺害に成功したこと事件は一度もなかったのである。それがオバマの代になったらテロ行為が起きたとなればこれは大問題。
だが、もし本当にこれがテロ行為だったとしたら、そしてこれが単にハサン単独の行為ではなく、アメリカ各地の基地で次々に計画されている大掛かりな陰謀だったとしたら、オバマ王はいったいどうするつもりなのだろうか?
カカシはちょっと前にアメリカの公共施設での警備が薄くなったように思えると書いた。今回の事件とあの施設での警備の薄さは、偶然ではないと感じるのはカカシの被害妄想だろうか?


Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *