子供じみたホワイトハウスのフォックスTV局攻撃

ホワイトハウスのスタッフによる子供じみた行動は、左よりの主流メディアですら呆れるようになった。当ブログでも何度か指摘したが、オバマ王並びにその側近達はフォックステレビネットワークを目の敵にしている。それというのもフォックスは他の左巻きネットワークと違ってオバマ王政権に迎合しないからである。
それでも、オバマ王の報道官がたまにジャブを入れる程度ならまだしも、先日オバマ王がおこなったマラソンインタビューでも主流テレビネットワークをすべて招待しておきながら、フォックスニュースだけ招待しないというせこい真似は、オバマ贔屓のニューヨークタイムスにすら「仕返し行為」と批判されたほどだ。
そして本日のホワイトハウスの公式ブロガーによるフォックスニュース攻撃は、通常オバマ政権べったりのAPの記者にさえ、その重箱の隅をつつくような馬鹿馬鹿しい行為を呆れられている。

水曜日のエントリーはホワイトハウスのオンラインプログラムディレクターのジェシー・リーによるものだったが、氏は(フォックスニュースの)グレン・ベックによるオバマのオリンピックのためのコペンハーゲン遠征旅行批判について、「現実審査、誇りを恥に塗り替える」という見出しで批判している。

エントリーではベックがバンクーバーはオリンピックを主催したことで経済的痛手を受けたと言った事に関して、バンクーバーは2010年までオリンピックを主催しないと指摘。明らかにベックはカルガリーと間違えたのだがホワイトハウスのブログエントリーは肝腎な点であるオリンピック開催地が被る経済的負担については言及していない。
同ブログではベックがオバマ側近のバレリー・ジェラットが、オバマ政策崇拝の芸術を創作する芸術家を募るために行われた8月の電話会議に参加していたと言ったことに対しても、ジェラットはそのような会議には出席していないと指摘した。だが、リーは、ジェラットのスタッフが出席していたことには触れていない。

APは、ベックがホワイトハウスのスタッフであるパトリック・ガスパードが悪名高いACORNとは無関係だったことをリーがリンクをつけて実証したとも書いてはいるが、オバマ大統領自身がACORNと深く長い付き合いをしていることは周知の事実であり、オバマの側近が直接ACORNと関わっていたかどうかを立証できないなんてことは、はっきり言ってどうでもいいことだ。
興味深い点はAPが、リーが指摘するフォックスの「嘘」とは単なるあら探しや挙足取りであり、事の真髄については完全に議論を避けている点を言及していることだ。左巻きのAPにしてはこれだけでも快挙と言えるが、贅沢をいうなら、なぜグレン・ベックがバレリー・ジェラットに拘っているのかについても書いてほしかった。
何故オバマ王はシカゴにオリンピックを持って来たいのか、それにはリーが言うようなアメリカの国としてのプライドなどというきれいごとではなく、オバマはオリンピックで値上がりする不動産で金儲けする暴力団や労働組合関係の連中となかよしこよしなのである。バレリー・ジェラットがその一人であることは言うまでもない。オバマはオリンピックを自分の地元に持ってくる事で、個人的に金儲けをしようという魂胆なのだ。オバマ政権ほど腐敗した政権もアメリカ史上珍しいが、その子供じみた行動は左巻きメディアですらげんなりしてきているようだ。


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オバマ王はアフガニスタンを見捨てるのか?

先日、とある政府機関施設を訪問したとき、以前に行った時より警備が薄いなと感じた。何処がどう変わったという詳細を述べてテロリストを元気づける気はさらさらないが、以前ならものものしく武装したフットボールのガードのような若い警備員が居たところに、私でもつつけるような貧弱な老人が制服姿でのそっと立っていたりするのだ。
一緒に居た同僚に「なんだって警備を緩めたりしたんだろう?」と言うと「対テロ戦争は終わったんだよ、しらなかったの?」と皮肉っぽい答えが返って来た。「オバマがそう宣言したじゃないか。それに、最近国内でテロ攻撃は起きてないしね、、、」国内でテロ攻撃が起きないのは、厳しい警備体制のおかげではないか。それなのに攻撃がないから警備を疎かにしていいって理屈は成り立たないだろう。
オバマ王が次々とアメリカ本土や同盟国を危険な状態にさらしている状況はひどくなるばかりだ。最近、オバマ王は、アフガニスタン撤退の根回しさえ始めている。
ブッシュ政権時代には、ブッシュがイラクに気を取られて対テロ戦争に大事なアフガニスタン戦争を疎かにしていると批判していたオバマ王。だがいったん王に即位すると、王はアフガニスタンに増兵するどころか、即刻増兵し政策を強攻化すべきだという地元将軍らの意見に対して渋い顔を見せている。
オバマ王は何を待っているのだ? アフガニスタンは対テロ戦争において最も大切な戦争ではなかったのか? イラク戦争と違ってアフガニスタン戦争は「良い戦争」だったのではないのか? それともアフガン戦争支持も単にブッシュ前政権を叩く道具に使っただけで、本当は最初から興味なかったってことか? 民主主義大嫌いのオバマ王がアフガニスタンの民主化に力を注ぎたくないとしても驚かないけどね。
地元将軍の意見とは裏腹に、国内のアドバイザーたちは一斉にアフガン撤退を唱えており、オバマはその間に入って悩んでいるとか。
先日もホワイトハウスの会議室で三時間に渡ってアフガン政策に関する議論が行われたが、オバマ王はどちらとも結論を出しておらず、来週中に二回に渡ってさらに会議は続くという事だ。
この話を聞いただけでオバマ王とブッシュ前大統領との大きな差がわかる。ブッシュ大統領にとって戦争を途中で放り出すなどということはあり得ないことだった。だからブッシュ大統領がイラク戦争やアフガニスタン戦争について会議をした時は、撤退するかどうかではなく、いかに能率よく戦って勝利を得るかという戦略に関する議論だった。
オバマ王が本気でアフガニスタンは大事だと考えているなら、撤退するとかしないとかではなく、悪化する戦況をいかに好転化させるかを議論すべきである。増兵する否は作戦の問題であり、戦争を放り出すかどうかが話し合いの軸になどなってはならないはずだ。
オバマが現場将軍の意見を素直に受け入れずに、撤退派の意見をながながと聞いているということ自体、オバマ王がアフガニスタンを見放すことを示唆するようなものだ。オバマ王は国民にアフガニスタン戦争が徒労であると説得し、長引く戦争に疲れて来た市民の気持ちを、さらに戦争から引き離そうとしているのだ。
アフガニスタンへの増兵を推薦しているのは、スタンリー・マッククリスタル将軍で、オバマ自らがアフガン戦争の責任者として任命した人物だ。オバマ政権内でも増兵派と撤退派がはっきり別れており、国務長官のヒラリー・クリントン、アフガン・パキスタン特別使者のリチャード・ホルブルック氏は増兵に賛成しているが、参謀長のラーム・エマニュエルをはじめ警備アドバイザーのジム・ジョーンズや副大統領のジョー・バイドンは反対している。
特にバイドン副大統領の「アフガニスタンよりパキスタンに居るアルカイダに直接攻撃を仕掛けるべきだ。」という意見を聞いて、この間セキュリティーアドバイザーのジム・ジョーンズが中距離ミサイル対策である地上BMDより短距離対策の海上BMDに力を入れるべきだと言ったのを思い出した。これは「イラクよりアフガニスタンに力を注ぐべきだ」と言っていたオバマ王の言葉と同じで空しい響きがある。
マッククリスタル将軍は現在の6万8千兵にさらに3万から4万の増兵を要請している。イラク戦争を勝利に導いたデイビッド・ペトラエウス将軍も、統合参謀本部長のマイク・ムラン大尉もこの意見を支持している。ロバート・ゲイツ防衛長官は意見を明らかにしていない。
ホワイトハウス高官は大統領が決断を下すまで数週間かかると発表しているが、選挙後急速に悪化するアフガン状態をゆっくり指を加えて待っている余裕はアメリカにはないはずだ。
はっきり言えることは、今アメリカがアフガニスタンを撤退すれば、アフガニスタンは再びタリバンやアルカイダの手に落ちる。911同時多発テロを生み出したテロ組織の温床が以前にも増して強攻な相手として舞い戻ってくるのである。
そんななかで、テロ攻撃がおきてないからといって警備を緩めて隙だらけのアメリカ。
オバマ王はアメリカを破壊したいのか?


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クレタ島旅行記第四話: ハニヤそのβ

今回の旅行記はリアルタイムでミスター苺が書いて我々夫婦の英語版ブログBig Lizardsに掲載したものから転載する。
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クレタ島の音は犬のほえ声と雄鶏のコケコッコーと野良猫の鳴き声とさかな売りの声と大声で日々の冒険を友人たちと煙草のけむりをもくもくさせてがなりたてるギリシャ男たちの大声との大合唱。この時期(五月半ば)の気温は明け方は涼しく日中は蒸し暑く夜は騒がしく涼しい。
クレタ島に朝はない。少なくとも朝の生活を観察することはできない。一日の始まりは昼からで、レストランや商店が看板を「準備中」から「営業中」にひっくりかえすのは昼過ぎだ。 クレタ島の色は原色ばかり。ブラインドすら鮮やかな色に染められた壁の反射でまぶしく見える。ギリシャは典型的なヨーロッパ南部の国で、錆びの入った男たちがまだ子供もつくらず、短期な男たちや女たちがまだ争いもしていない国。何をするにも熱すぎるのか、でなければ蒸しすぎなのか、でなきゃ寒すぎるかもしれない。
ハニヤのインターネットカフェを出た後、俺と妻のカカシはインナーハーバーに向かった。イスラム経のジャニサーリース聖廟を通り過ぎ(その醜いコンクリートのドームは祈りの場所というより旅行会社のキヨスクみたいだ)東向きに復元した武器のある方向へ向かう。俺は復元されたミノア時代(紀元前1500年)のガレー船を見るのを楽しみにしていた。しかし行ってみると博物館はしまっていた。博物館が開いてるのは午前10時からだが、何故か午後3時に一旦閉めて再び午後6時から9時まであいているのだという。今の時間は午後5時。博物館があくまで時間があるので先に夕飯をすませることにした。
ガイドブックのアドバイスに従って、俺たちはアポストリス2というレストランで食事をした。これは元のアポストリス1からほんの三軒目くらいのところにあった。ここで俺とカカシは二人で魚のフライコンビネーションとグリークサラダ(トマトとキューリの上にフェタチーズが乗っていた。このチーズは俺が食べ慣れてるのよりぽろぽろしていた。)を分け合った。すべてすばらしくおいしかった。昼食を取ったレストランでもそうだったが、このレストランでもサービスでデザートが出て来た。今回はとろりとした蜜に付けてあるイチジクとヨーグルト。これはイチジクをヨーグルトに絡ませるのが必須。ヨーグルトにはバラの花びらの入ったシロップがかけられていた。ここでもラキというぶどうの皮と茎を発酵させたワインのような酒が無料で出て来た。(クレタ島ではレストランやカフェなどどこへ行ってもこの安酒がふんだんに出てくる。)
俺たちがクレタ島で食べたどの食事にも必ずついてきたのが、アメリカではステーキフライと呼ばれるこのフライドポテト。カカシにフラインドポテトは欲しいかと聞くアポストリスのウエイターに、カカシは他にどんな選択があるのかときくと、「フライかフライ抜き」とウエイターは当然という顔で簡潔に答えた。
食べきれなかった魚は翌朝の朝食にまわすことにした。さてここでこの魚フライのコンビネーションの内容をもっと細かく説明しよう。(俺が食べる話にずいぶん拘ってるようにみえたとしたら、その通り。何故って俺にとって旅行の楽しみは食べることにあるんだから。)籠のなかには海老、イカ、鯛、サディーン、そしてちょっと大きめのオレンジがかった名前不明の魚。それからタコも入っていた。これは他のと違って揚げずに焼かれていた。鯛は骨がやたらとあって取り除くのにはテコヅッタ。しかし他の魚は骨も一緒に口に放り込んで、えらも吸盤もすべて奥歯で噛み砕く事が出来た。
クレタ島での運転は冒険だった。特に市街地はひどい。先ず、ギリシャでは時速制限が地元市民と観光客を分けてしまう。センターラインは単なるガイドライン。普通は車線の右よりを運転し、後ろから車が迫って来たらエマージェンシーレーンに車輪がはみ出すくらい右に寄らないと、後ろから抜かす車に追突されかねない。なにしろ相手は前の車がよけてくれると思い込んでるからスピードを緩めたりしないのだ。また、対抗車が自分の車線に入って前の車を抜かそうとすることもよくあるので、そういう時もさっさと右によけないと危ない。
ま、一般的にクレタ島民は運転はうまい(少なくとも技術はある)のでこんな運転でも大丈夫なのだが、俺たちは隣の小さな町に行く途中でパトカーがすごい勢いで走って行くを見かけた。しばらくすると道路脇の溝に嵌ってひっくりかえってる車を見た。警官達は車のなかから運転手を救出しようとしているところだった。それを見てからは妻は一日中びくびくしながら運転していた。
クレタの道路地図を手に入れるのは不可能に近かった。道の名前は数ブロックごとに変わるし、それですらほとんど表示がない。主流な都市名や道名はギリシャ文字とローマ字の両方で表記されているが、大事な表記はほとんどがギリシャ文字。時間をかけてゆっくり読めば、発音することも出来なくはないが、せせこましい混み合った道を他の車にぶつからないように走ってる間に一瞬にして読めるようなものではない。
「ここ」から「あそこ」へ行く唯一の方法は、大きな地図をみてだいたいどの方角に行けばいいかとで決めるしかない。例えばハニヤはナショナルロードのスーダベイ/ハニア出口から北西に行ったところ、というように。そして道路標識など無視してコンパスをたよりにひたすらに走り続ければ、いつかは見慣れた町にたどりつくというわけ。
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カカシ追記:ミスター苺とハニヤに行った時は、ミスター苺のコンパスをたよりにして完全に迷ったが、後で同僚のジェシーと二人で行っ時は、ちゃんと道路標識に頼ってまるで迷わずにすんなり町の中にはいることが出来た。ミスター苺は考え過ぎなんだよなあ、、、


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