本日行われたオリンピック開催地決定投票では、オバマ王自らが王妃と一緒にシカゴ基盤の人気トークショーホストのオプラ・ウィンフリーまで連れ立ってコペンハーゲンまで出かけて行ったのに、オバマ王出身のシカゴは立候補四カ国の間でどん尻、第一回戦で落選した。

2016年夏季五輪の開催地は2日、国際オリンピック委員会(IOC)の第121回総会で行われた投票の結果、ブラジルのリオデジャネイロに決定した。五輪が南米で開催されるのは初となる。

 同日には、第1回目の投票で米国のシカゴが落選。その後に行われた第2回目の投票では、東京が落選した。最後に行われた投票で、リオデジャネイロがスペインのマドリッドを下し、2016年夏季五輪の招致を実現した。
 AP通信によると、リオデジャネイロはIOC委員の良心に訴えかけたという。同市は、ヨーロッパやアジア、北米では五輪の開催が繰り返されているにもかかわらず、南米で開催されないのは不公平であるという点を強調。ブラジルのルラ大統領は投票前に「今こそ、この不均衡に注意を向ける時だ。五輪の聖火台を、熱帯国で灯す時だ」とIOC委員らに訴えた。

別にアメリカがオリンピク開催地に選ばれようとどうしようと、私個人としてはどっちでもよかったのだが、問題なのはオバマ王の熱の入れ用があまりにも公だっただけに、この落選はオバマが国際社会でいかに素人かを顕著に表してしまい、オバマのみならずアメリカ合衆国が国際社会の恥さらしとなってしまっことだ。
普段はオバマべったりのニューヨークタイムスでさえ、オバマは金メダルどころか銅メダルさえ取れなかったと辛辣な批判をしている。同紙はシカゴが開催地として選ばれなかったことよりも、オバマ王があそこまで個人的に熱を入れて失敗したということを批判している。

この敗北は政治的な比喩として痛感な疑問をもたらす。何故大統領はこの敗北にこれだけの時間をついやし、税金を使い、そして最も大事なことに大統領としての権威までかけたのか?いったいどうやって大統領は投票数についてこのような大きな誤算をしたのか?明らかにシカゴは上位候補ではなかったのにだ。海外での人気は前任よりずっとあるはずの大統領が、その人気を合衆国の利益に還元するのに苦労するのはどういう意味をもつのだろうか?

国の代表たる者、個人的に国際社会に出て行く時は、ある程度の見返りや成功を予測した時のみにするべきである。何の下準備もせずに出かけて行って予想外のことが起きたりすれば、単に個人としてではなく、アメリカという国自体の権威を傷つけることになるからだ。だからアメリカ国民は、オバマがわざわざ出かけて行くからには、オリンピック委員会と内々の打ち合わせがあって、アメリカの当選はほぼ暗黙の了解となっているはずだと期待していたのである。
ヨーロッパ人はオバマのスピーチや笑顔に騙されるほど馬鹿ではないということだ。
ではアメリカ市民はどうなのか、、というと同じことは言えないが、、


Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *