サラ・ペイりン(写真はこちら参照)といえば、先の選挙でジョン・マケインの副大統領候補として共和党から出馬した女性だが、民主党チームに負けた後、続けて現職のアラスカ知事を務めていた。それが二週間くらい前だろうか、突然来期の知事選に出馬しない意図を発表。レイムダックのまま知事を務めたくないとして、副知事に職を譲り自分は早々に辞任した。
この突然の動きに、周りはペイりンの思惑に色々な想像をめぐらしているが、彼女の熱狂的なファンたちは2012年の大統領選に立候補すべく、いまから準備活動に専念するためではないかと希望に胸を膨らませている。
しかし、もっと現実的なのは、2010年の中間選挙で、共和党の現職上院議員のリサ・マコウスキー(Lisa Murkowski)に挑戦してアラスカ代表の上院議員になるための準備対策という見方だとミスター苺は言う
共和党とは名ばかりのリベラル派リサ・マコウスキー議員はサラ・ペイリンが必死に駆除してきた長年アラスカに巣食っていた汚職派議員のただひとりの生き残りである。
リサ・マコウスキー議員は、フランク・マコウスキー前アラスカ知事の娘で、リサが上院議員になったのも、父親が上院議員任期中に知事に選ばれ、空いた席をふさぐために娘を任命したのがきっかけ。その後、二期目の選挙では強力な父親の応援があったにも関わらず、リサは挑戦者のトニー・ノウルズと48.62対45.51で過半数も取れずにすれすれで勝った。たった4800票の差だった。
ペイリンはアラスカでは非常に人気があるし、不人気なマコウスキー議員に挑戦して共和党候補になることは決して非現実的ではない。アラスカは共和党が強いので、候補にさえなれればペイリンが議員として選ばれることは先ず間違いない。
実際にペイリンが大統領候補の座を狙っているとしても、アラスカ知事に続き、上院議員もつとめたとなれば、大統領候補としても、もっと魅力的な候補になるだろう。ペイリンはまだ45歳。8年いや12年待ったとしても、まだまだ若い。
さて、この辞任がペイリンの今後の政治生命に悪影響を与えたという批判も多く聞かれるが、先日行われたラスマソンの世論調査によると、良くも悪くもペイリンの支持率には特に影響がないようだ。

保守派共和党がペイリンの辞任に一番動揺しておらず、穏健派の52%に比べ、ほんの37%がペイリンが候補を勝ち取る可能性を損ねたと答えた。

共和党でも敬虔なキリスト教徒の間では意見が二つに分かれており、わずかな差でペイリンの辞任は今後の政治生命を傷つけるより役立つという答えが多い。しかしプロテスタント(41%)とカトリック(46%)で分けると、それぞれで知事の動きが政治活動を傷つけるという答えがわずかに多かった。
全体的にみて、共和党有権者でも所得が高く教養の高いグループほど、ペイリンの知事辞任の決断は共和党の候補となる可能性を傷つけたと考える傾向がある。

主流メディアは一斉に、ペイリンの決断が今後の彼女の政治活動に悪影響を与えたと繰り返しているようだが、ミスター苺にいわせると、単にいままでペイリンを嫌いだった人々が彼女の決断を否定的に批判しているに過ぎず、いままで彼女を支持していたひとたちの意見は変わっていないという。
現役の知事でなくなれば、ペイリンは今後選挙活動に専念することができ、今は彼女に批判的な穏健派共和党員や、まだ彼女のことをよくしらない無所属や、保守派民主党の支持を仰ぐことも可能となる。だとしたら、ペイリンの辞任は今後の政治活動にプラスになったとしてもマイナスにはなっていないと解釈するのが正解だろう。
今後の彼女の動きが注目される。


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