オバマ大統領の経験不足はあらゆるところで現れているが、今回の経済救済対策に含まれた保護貿易主義はあまりにもひどく、アメリカにとって大切なカナダやヨーロッパの交易国からひどい顰蹙を買っている

【1月30日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領が進める経済刺激策の基本となる大型景気対策法案に、米国製品の購入を義務付ける「バイ・アメリカン(Buy American)」条項が盛り込まれ、経済界や貿易相手国からは批判を呼ぶ一方、国内の製造業者や労働組合からは喝采を浴びている。

 米下院が28日に可決した総額8190億ドル(約74兆円)の同法案には、景気対策での公共事業には米国製の鉄鋼を使用するとした「バイ・アメリカン(Buy American)」条項が盛り込まれた。
 法案は上院に送られたが、上院では「バイ・アメリカン」条項を全ての米国製品に拡大して適用するとの案も出ている。
 しかし、経済界からは、こうした動きは貿易摩擦を引き起こし、世界金融危機の影響ですでに低迷する輸出を悪化させるだけだとの懸念の声があがっている。….
….欧州と並ぶ米国最大の貿易パートナーのカナダのスティーブン・ハーパー(Stephen Harper)首相も「経済低迷の最中に、保護貿易主義は避けるべきだ」と批判。他国と協調して、米国に世界貿易機関(World Trade Organization、WTO)の規則を順守するよう働きかけていくと、同条項への反対姿勢を明確に示した

アメリカ国内の交易専門家や諸外国からさんざん批難の声を浴びたオバマ国王、もとい、大統領は、自分が候補者時代に公約として何度も提唱してきたバイアメリカン主義は、外交上ちょっとまずいことに気がついたらしく、本日になって議会に修正案を提案した。

景気対策法案から「貿易戦争の引き金」となりかねない条項の削除望む─オバマ米大統領

2009年 02月 4日 08:39 [ワシントン 3日 ロイター] オバマ米大統領は3日、景気対策法案から、貿易相手国との問題を生じさせかねない条項を取り除きたいと望んでいることを明らかにした。
 大統領はABCテレビとのインタビューで法案に盛り込まれている「バイアメリカン」条項に言及し、「貿易戦争の引き金となりかねない条項が含まれていないことを確実にする必要があると思う」と述べた。

まったくアホか!といいたい。こんなこと諸外国から批難されなくても、すでに交易条約を結んでいる諸外国との取り決めを無視して、自分勝手に保護主義を貫き通すことは、国際法で違法であるばかりでなくアメリカ国内の憲法にも違反することくらい知らなかったのか? 合法性の問題はもとより反対に諸外国からアメリカ製品をボイコットされるような貿易戦争が起きたら、一番被害を受けるのは誰なのかくらい考えてないのか?
もちろん考えてないのだオバマ経験不足新米政治家大統領は。こんなアホを『チェンジ!』のイメージだけで選んだ馬鹿リベラルにも腹が立つが、マケインが生粋の保守派ではないという理由で投票日に座り込みをした馬鹿保守派らにも大いに責任がある。
民主党議会が社会主義を押し通すのは当然だが、経験のある周到な大統領なら議会の暴走に歯止めを掛けるだけの指導力がある。だが、新米政治家のオバマ国王にはそんな器量はない。


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