五輪開会たった一日目で、もうアメリカ人が殺されるという事件があった。
五輪観戦の米国人男性を観光名所で殺害、犯人の中国人自殺

北京——中国の国営・新華社通信は9日、五輪観戦で北京を訪れていた米国人男性が現地時間の同日正午ごろ、市内の観光名所、鼓楼で中国人の男に襲われ、死亡したと伝えた。連れの米国人女性とツアーガイドの中国人女性も負傷した。

北京五輪開催で市内が厳戒態勢にある中、有名な観光スポットで白昼起きる殺人事件となった。北京には現在、五輪開会式に参加したブッシュ米大統領が滞在中だが、ホワイトハウスによると事件は大統領に知らされたという。
AP通信によると、米国オリンピック委員会は声明を発表し、被害者の米国人男女は五輪参加のバレーボール・チームのコーチの家族だと述べた。
犯行の動機、経緯や武器などは不明。刃物のようなものを保持していたとの情報がある。
犯人は犯行後、鼓楼から飛び降りて自殺した。新華社によると、この男は47歳で、杭州出身。

ミネソタの新聞、スタートリビューンによると、襲われたのはミネソタ州のバックマンズガーデンセンターズ会社の会長で、トッド・バックマンさん62歳とその奥さんのバーバラさん(同じく62歳)。
バーバラさんの怪我は重傷で瀕死の状態だという。一緒にいた中国人ガイドの女性も怪我を負ったらしい。
スタートリビューンは犯人は精神的に錯乱した男と書いているが、ただの精神異常者なのかアメリカ人を狙ったテロリストなのか解らない。ただ、観光中だったといはいっても、この夫婦はアメリカチームのコーチの家族。ただの観光客ではない。ということは中国側からはガイドだけでなく公式にしろ非公式にしろガードマン兼秘密警察官が同行していたはずである。先日天安門で抗議運動をしようとして拘束されたアメリカ人も話していた通り、北京の町は一般人の格好をした警察官や軍人がうようよしているという。だとしたら、変な男が刃物を振り回してアメリカ人の重要なお客さんに近づいて来たら、何かしてもいいようなものではないか?男が旦那さんの方を刺し、奥さんを刺し、ガイドを刺している間に、周りの秘密警察官は何をしていたのだ?
抗議をしようとする人間が現れると、あっと言う間に取り囲んで連行する段取りが出来ている秘密警察官たちが、三人の人間に襲いかかっている男一人を取り押さえることが出来ないということがあるだろうか?
そう考えると、この事件が単なる通り魔の仕業だと簡単に片付けるべきではない。秘密警察がテロリストの味方をするとは考えられないが、アメリカ人など殺されても知るものかと無視した可能性はある。中国のことなので、事件の究明はかなり難しいことになるだろう。


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