この間のブッシュ大統領のあてつけ演説以来、バラク・オバマの譲歩政策が何かと取り沙汰されている。主流メディアはブッシュが名指しでオバマを批判した訳でもないのに、こぞってブッシュがイスラエル建国60周年の場を悪用して汚い政治活動をしたと批判的だ。
しかしこの間も書いたように、オバマにしても主流メディアにしても、ブッシュの演説がオバマへの当てつけだと大騒ぎしたことがかえって逆効果となっている。何故ならこれまでオバマの譲歩外交政策などほとんど知らなかった有権者までが突然オバマの外交政策に興味をもってしまったからだ。
オバマは今年2月の民主党討論会で司会者の「敵国のリーダー達と無条件で会合するか」という質問に「します!」と断言してしまった時、これが後になって自分の外交政策としてまつわりついてくるとは思いも寄らなかったのだろう。同時に敵国のリーダーとやたらに会合などして相手に不必要な正当性を与えるべきではないとしたヒラリー・クリントンやジョン・エドワーズの反論にもオバマは沈黙していた。
その事実をブッシュ大統領や共和党候補者のジョン・マケインに批判されて、バラク・オバマは今更あれは言葉の彩でとか、討論の熱気に押されてとか言い訳が効かなくなってしまった。それで単なる失言から始まったバラク・オバマの外交政策は今やオバマ政策として形を固めようとしている。
チャールズ・クラウトハンマーの鋭い分析から読んでみよう。

大統領は敵と会見すべきだろうか? そういう場合もあるだろう。だがそれはアメリカの目的の最小限を満たしてからという条件付きである。上海条約はリチャード・ニクソンが中国訪問するずっと以前にほとんどが書かれていた。だがオバマはニクソンが中国訪問したという事実が自分の一年生独裁政権訪問を正当化する理由になると考えているのだ。

世界で一番の有力者であるアメリカの大統領はやたらに敵国のリーダーと会見したりしない。その理由はそんなことをすれば何の利益もないどころか、かえって敵国のリーダーに指導者としてのステータスを与えてしまうからで、それを口実にこれまで敵国を避けていた諸外国が正式な貿易を始めたりする可能性があるからである。
それにジョン・F・ケネディのソ連書記長との会見が証明するように無条件で敵のリーダーと会ったりすれば相手にこちらの弱さを暴露してしまう危険性もある。
無論正式に会合しないからといって、アメリカが敵国と全くなんの交流も無いのかと言えばそんなことがあるはずはない。オバマがその事実を全く知らないはずはなく、それを無視してブッシュ政権がシリアやイランと正式な会合を開かない政策をカウボーイ外交などといって批判するのは不誠実このうえない。しかしクラウトハンマー氏はオバマの不誠実を批判する前にオバマの無知さ加減に呆れている。

オバマはフランク・ルーズベルトとハリー・トゥルーマんが敵と会ったと主張する。オバマは歴史を知らないのだろうか?ルーズベルトもトゥルーマンも日独伊枢軸の指導者と会ったことはない。オバマはルーズベルトとスターリンがヤルタ会議で合った写真やトゥルーマンとスターリンのポツダム宣言の話をしている様子を語っているのかもしれない。だがオバマはスターリン(のソ連が)が(第二次世界大戦)戦時中同盟国だったことをしらないのだろうか?

その後に起きた冷戦中、トゥルーマンは一度もスターリンや毛沢東や金日成とも会ったことはない。トゥルーマンは愚か者ではなかった。

オバマはさらにジョン・F・ケネディが当時のソ連共産党書記長のニキタ・クルシュチェフと会見したことを無条件で会見した成功例として上げているが、アメリカの歴史家の間では、このウィーン会見は経験不足の大統領の生んだ悲劇的な歴史的事実として考えられている悪名高い例なのである。大統領になって数ヶ月の経験不足の若いケネディ大統領が全く下調べも根回しもせずに無条件で経験豊富な古狸ソ連のクルシュチェフと会った会合で、九種チェフ古狸はケネディの弱さを見抜いた。これが数ヶ月後のキューバ危機を招いたことはいまや歴史上の事実として知らない歴史家はいない。(オバマは知らないようだが。)
外国との首脳会議では意味のある結果が期待される。会ってなんの効果も得られないような会議は害あって益なしである。だからこそ首脳会議には下準備や条件合意が必要なのであり、それ以外のやり方は愚弄とした言いようがない。
アクマディネジャドと無条件で会見してオバマはいったどんな結果を期待しているのだ?イランが核開発を止めることか?イランによるレバノン介入の停止か?イランのイスラエル攻撃をあきらめることか?アホちゃうか?
バラク・オバマは政治家一年生だけでなくその一年ですら落第生だ。何にもしらない愚か者だ。こんな無知蒙昧な馬鹿を大統領に選んだら、アメリカはおしまいだ。
カカシはヒラリーおばさんだけは勘弁して欲しいと何年も言い続けてきたが、バラク・オバマの愚か者に大統領を任せるぐらいなら、ヒラリーおばさんにやってもらった方がよっぽどもましである。少なくともヒラリーは無条件で敵国の指導者に媚を売るような玉じゃない。
オバマに比べたらヒラリーの方がよっぽど金玉じゃなかった肝っ玉のある女性だ!


2 responses to 失言を今更引っ込められず苦悩するバラク・オバマ

rice_shower11 years ago

肝っ玉より本物のキン〇マの方が威力が有りそうですが、共和党のは既に機能を終えているやも知れず、彼があと10歳若ければ…、と悔やまれます。
さて、マケインが「一期目に全精力を投入。その後の事は考えていない」とのスタンスを示し、副大統領候補に4年後を視野に入れたエース級(私的にはライス女史だが、彼女はもう政治から離れたい、と話しているようですね)を据えれば、年齢という最大のdisadvantageを打ち消すことが出来ますね。(こちらでの報道で目下名前の挙がっているのはモルモン教、ユダヤ教、インド系と、unique過ぎるような気が…..)
副大統領候補ネタも期待しています。

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mhgt11 years ago

>オバマに比べたらヒラリーの方がよっぽど金玉じゃなかった肝っ玉のある女性
 金玉だって『宝の持ち腐れ』と言う言葉が匹敵するような男を選んでどうするの。って感じです。
 はっきり言うと、ケネディーは嫌いじゃないけど、あの一家をロイヤル的に祭り上げるのは、余り好きじゃない。ヒラリーのケネディー発言が、論議かもし出してますけど、オバマを狙った意味はない。長期の選挙戦の例を持ち上げたら、最後には、『ヒラリーはオバマ暗殺望む』になってた(爆笑)。昔、子供の遊びでの伝言ゲームを連想してしまった。ブッシュのコメントにも過剰反応示したように、マジで肝っ玉の小ささしか感じられない。

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