先日、チベット人らしき男性がパリで聖火ランナーを襲ったのは、中共のやらせなのではないかというエントリーをカカシの英語ブログBiglizards.net/blogで紹介した話はしたばかりだが、そのエントリーに寄せられたコメントを見ていて非常に驚いてしまった。どれもこれもオリンピック開催を妨害しているのはチベットだ、聖火を襲うなどもってのほか、という批判ばかり。チベット人らしい人が中共の旗を持ったひとたちと並んで歩いている写真をみても、現場にいく途中にたまたま一緒の道を歩いただけ、特に意味はないと完全無視。
同胞が何百人も祖国で虐殺されているのに、その加害者である中共支持者と肩を並べて歩くなんてことが普通の神経でできるとは思えない。ましてや聖火を奪い取ろうなどと考えている過激派ならなおさらである。しかしここでカカシは気が付いた。アメリカの読者はこれまでの中共とチベットのいきさつを全く知らないだけでなく、中共がオリンピックに備えてどれだけ自国民の人権を迫害してきたか、政治犯の厳しい取り締まり、邪魔になる住民の強制立ち退きなど、何も知らないのではないかということだ。
日本では中共のこれまでの悪行がかなり報道されてきているし、毒餃子などでも象徴されるように、中国からのテロ攻撃の疑いさえあるくらいなので、中共がいくら情報規制をしてもチベットからのニュースは結構はいってくるし報道もされている。
ところが、アメリカでは2〜3年前には毒ペットフードや毒歯磨きの件があったり、去年は増血剤で何百人という死傷者をだしているというのに、日本で聞かれるのような中国批判の声がほとんどきかれない。直接的な被害だけを考えたらアメリカの方が日本よりもよっぽども激怒していいはずであるが、そのような雰囲気はまるでない。
どうもアメリカには中国に対する盲点があるように思えてならない。
私が掲示したチベット人らしき人の写真だが、彼がユタ州のソルトレイク市に住むチベット人だと本名まで書いて指摘したコメンターがいた。ちょっと検索してみたら、これが全くの人違いであると地元の新聞に載っていた。にも関わらずネット上の噂のみで、中国人ブログのサイトではこの人の住所氏名と電話番号まで掲載してしまったとうのだからひどい。
中国兵がチベット僧の袈裟を持って立っている写真についても映画の撮影の途中だという中国政府側の説明があったことはみなさんもご存じの通りなのだが、どの映画の撮影中だったのかという話ですでにカカシの英語ブログのコメントには三つの説が寄せられている。
ポピュラーな順に並べると「レジェンド 三蔵法師の秘宝」(2002)、次が天下無賊(2005)、そして一番新しいのが紅河谷(2005)となっている。
いったいなにを根拠にこういう映画の題名が出てきたのかわからないのだが、どうも確たる証拠があっての主張ではないようなのである。ただ、兵士たちの制服が2005年以前の規定のものであることや、冬なのに夏服を着ているという点については真実なので、この写真が今回の暴動の際に撮られたものではないということは事実なのかもしれない。
ミスター苺がチベット関係の雑誌の裏表紙に載ったというのを確認するため、その雑誌を購入しようとしたところ、出版社から2003年の文だけ売り切れだと言われたそうだ。売り切れるようなポピュラーな雑誌じゃないはずなのだが、必要な年の分だけ売り切れているというのも不思議なはなしではないかな?


4 responses to 中共やらせ記事への読者の反応

dust_speculator12 years ago

>アメリカの読者はこれまでの中共とチベットのいきさつを全く知らないだけでなく、中共がオリンピックに備えてどれだけ自国民の人権を迫害してきたか、政治犯の厳しい取り締まり、邪魔になる住民の強制立ち退きなど、何も知らないのではないかということだ。
アメリカ人というよりは在米支那人の成りすまし、なのではないですか。まぁ、何れにしても、アメリカ人の関心が無さそうなことだけは現実の様ですが。

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scarecrowstrawberryfield12 years ago

dust_speculatorさん
確かにうちのブログへコメントを残した人のほとんどは在米中国人のようです。私のブログをリンクしてくれたHotAirなんかのコメントを読んでいると、結構中国のやり方に批判的な声が聞かれます。
でもアメリカでは日本ほど関心がないというのは事実だと思います。
カカシ

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oldman12 years ago

チベット暴動は中国が裏で操っていた「やらせ」だと私は見ています。目的はインフレなどで高まる民衆の不満を抑える(そらす)ためのナショナリズムの高揚です。その意味で中共は完全に目的を達成しました。
副作用である欧米によるオリンピックボイコット運動を沈静化させるために在外中国人が総動員されているという印象です。
日本でも保守系ブログに中国人が多くのコメントを書き込み、日本人との間で激しい論争が展開されています。
こんな状況は初めての経験です。
中国人に広がる異常なまでのナショナリズムの高揚は極めて危険なものを感じさせます。急速な軍備拡張と反西欧ムードの行き着く先は何でしょうか?
今第3次世界大戦の可能性を指摘しても誰も本気にしないでしょうが、「ナチス中国」の出現を私は本気で心配しています。

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scarecrowstrawberryfield11 years ago

oldmanさん、
私も今度の暴動は中共の演出だと考えています。確かに中国はファシズムの道を歩みつつありますね。非常に危険な国だと思います。
カカシ

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