昨日から、ヒラリー・クリントン及び有力民主党員がノーマン・シューなる怪しげな中国系アメリカ人が集めた多額の献金をもらっていたという話をしているが、この男の職業や資金源は調べれば調べるほど摩訶不思議な迷路に迷い込んでしまう。まずは関連エントリーはこちら。
ヒラリー・クリントンのチャイニーズコネクション
ヒラリー・クリントンの中国系大口献金者、怪しげな資金源
上記でノーマン・シューはファッション関係の仕事をして成功したビジネスマンだと自称していた話はしたが、ベルモントクラブのレチャードによると、実はシリコンバレーでコンピューター関係のビジネスをしていたという話もあるらしい。詐欺の罪で逮捕令状がでていたお尋ねものにしてはずいぶん忙しい男だな。

シュー氏が近年自分が経営しているとして羅列した企業は、どれもきちんとした会社としての資料が存在しない。シュー氏が提供した住所に行ってみるとそのような会社が存在した形跡はない。ひとつの書類にはシュー氏は自分の職業をニュージャージーファッションデザイナーの投資家としてる。しかし昨日このデザイナーはシュー氏など聞いたこともないし、仕事をしたことは一度もないと否定した。

シュー氏のビジネスはニューヨークのファッション業界ではなく、カリフォルニアのIT関係だったと主張する人もいる。下記はジョシュアという人物がキャプテンエドのサイトに残したコメントより。

シューの資金源の一部については彼のワシントンD.C.の弁護士のローレンス・バーセラ(Lawrence Barcella)が説明している。 バーセラによれば、1996年に香港から帰国した後、シューはシリコンバレーに多額の投資をしたそうだ。

バーセラはさらにウォールストリートジャーナルが最初にカリフォルニア州在住のポー一家の話を報道した8月28日付けの声明文のなかで、ポー家の経済情報からポー家は民主党に献金するだけの余裕は十分にあったこと、WSJのいうような余裕のない貧乏な家族ではないことが証明されている。
私が見る限り、シューが怪しげな外国からの資金でアメリカ政治に影響を与えようとか、ポー家からの献金を払い戻ししていたとするものはなにもない。
このシューの話はいつもどおり反クリントンの人間が固執するだけで他の人は誰も気にしない話のひとつに過ぎない。

繊維類の輸入業者だと言う話もファッション関係の会社をいくつか経営しているという話も嘘だったのに、コンピューター関係の会社に投資していたという話を信じろと言われても無理がある。15年前に窃盗(詐欺?)の罪で逮捕状まで出ている人間が公式に投資などすることが可能だったのだろうか?
(もっともシュー氏は2004年から今日に至るまで公共の場にしょっちゅう現れヒラリー・クリントンを初め有名な政治家のと一緒に写真を撮りまくっていた。1992年から探しまくって見つからなかったと言っているカリフォルニアの警察はいったい何をしていたのやら。)
サンフランシスコ在住のポー一家だが、民主党への献金は何十万ドルにのぼる。他人にそれだけ献金する余裕があるような一家なら慎ましやかな家に住んでお父ちゃんがいつまでも郵便配達などやっているとは思えない。
クリントン家は1996年にも中国共産党と深いつながりのある中国系献金者から金をもらって選挙違反を問われた過去がある。そういう選挙事務所が多額の献金を今まできいたこともない中国系ビジネスマンが集めてきたという事実に全く猜疑心を持たなかったというのは信じられない。普通なら過去の間違いを繰り返さないよう神経質になるはずだ。ちょっと調べれたシュー氏が詐欺師まがいの人間であることは簡単にわかること。それをしなかったということは、クリントンはこの男が怪しいと十分に承知の上であえて調査をしなかったと判断できる。
ところでシューは、カリフォルニアからとんずらした1992年から帰国した1996年まで香港で貿易業をしていたという話だがこれもかなり眉唾だ。しかも1996年の選挙の年に帰ってきたというのも偶然にしては出来過ぎのような、、、
シューのような男はウナギのようにぬるぬると手の間からすり抜けてしまうだろう。だから彼と中国共産党との確かな関係など、そう簡単には証明できないだろう。だが、この男はいわゆるバッグマンと言われる賄賂の運び屋であることはまず間違いない。長年に渡る中共との醜い関係のあるクリントン家のことだ、ヒラリーがこいつの正体を知らなかったなんてことが本当であるはずがない。
しかし今のところ、主流メディアも議会もこれがそれほど大きなスキャンダルであるという扱いはしていない。ジョシュアの書いていることにも真実がひとつある。それはこの件について気にしているのは反クリントンの我々だけで、主流メディアも議会もほとんど興味がないという点だ。メディアや民主党が無視するのは当然としても、共和党の議員たちまで沈黙というのはどういうことだ?
後の大統領になろうという人間が中国共産党から怪しげな献金を受けていてもいいのだろうか?これは由々しき問題だと思うのだが、、、


2 responses to 疑惑深まるヒラリー・クリントンの中国系大口献金者の資金源

goda17 years ago

実に興味深いニュースですね。
Latimesの記事を訳してみました。
Democratic fundraiser is a fugitive in plain sight
民主党は中国が世界一の米国債購入国になった時、「米国が中国に金で買われる」とか騒いでいましたね。自らの金や権力が絡めば「国益」なんぞ二の次に成るのは何処の国でも同じようです。

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In the Strawberry Field17 years ago

やっぱりマイク・ホンダもからんでいた、中国系お尋ね者の献金スキャンダル!

やっぱりねえ、東アジア黙示録さんによれば、旧日本軍の慰安婦問題であの悪評版の決議案を提案したマイク・ホンダ米民主党下院議員が、ヒラリーの献金調達員でお尋ね者だった中国系詐欺師ノーマン・シューから多額の選挙献金をもらっていたそうだ。産經新聞の小森義久さんがホンダは中国筋から金をもらっていると以前から主張していたが、もしノーマン・シューの資金源が中共だったら、中国がアメリカ内政に干渉したことになり、これはFBIの管轄になるのではないだろうか? ノーマン・シューについてはカカシもここ数日下記にて特集してい…

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