なんとか勝てる戦争に負けようと必死で拘束力のないイラク撤退議案を次から次へと提案しているアメリカ民主党議会だが、先日その党幹事がニュースのインタビューで民主党が勢力を得るためにはイラク戦争での成功は好ましくないと、思わず本音をもらしてしまった
サウスカロライナ代表民主党下院幹事のジェームス・クライバーン議員は(House Majority Whip James Clyburn)月曜日デイビッド・ペトラエウス陸軍将軍によるイラクからのいいニュースは民主党を分裂させイラク撤退の時間制限を進めていくのは難かしくなるだろうと語った。
ワシントンポストのおこなったポストトークというオンラインビデオでのインタビューにおいて、クライバーン議員はイラクにおけるアメリカの戦略に関する議案は9月に行われるペトラエウス将軍の報告を待ってからにすべきだと発言。ペトラエウス将軍はブルードッグといわれる保守派の民主党議員たちの間で非常に高く評価されているため、将軍の報告次第でこれらの議員たちの意見はかなり左右されるはずだとし、これらの議員たちの協力なくしてイラク撤退議案は通らないと語った。
私はこのインタビューの模様をラジオで聴いていたのだが、司会者がもしペトラエウス将軍の報告がイラクでの新作戦はうまくいっているという内容だったら民主党はどうするのかという質問に対して、クライボーン議員は「そうなったら我々には大きな問題だ。」と本音を漏らすのを聴いてしまった。

「(ブルードッグ民主党)のグループには現在のイラク方針を保つことを支持する人が充分に出て、もしこれまで通り共和党が団結し続ければ我々(民主党)にとっては問題です。」

自分の国が戦争で勝つことより、自分の政党の勢力を強めることのほうが重大だという民主党。これでは民主党は非国民と責められても文句はいえないだろう。


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