う〜ん、カテゴリーを「どうでもいいニュース」としていいものかどうか、、でもちょっと不思議な事件なので読者の皆様に紹介しておこう。
先日(2007年6月4日)ミネアポリスからボストンへ向かうノースウエスト航空の機内で喧嘩をはじめたちんぴら二人を退役警察官と元海兵隊員が二人で取り押さえるという事件が起きた。

退役警察官のボブ・ハイデンさんはボストンとローレンスの警察署で長年勤めたベテラン警察官。ハイデンさんと奥さんはミネソタからノースウエスト航空でボストンへ帰宅する途中だった。

飛行機が離陸する前から、ハイドンさんによると、一人の男が通路を行ったりきたりしてスチュワーデスから何度も席につくように注意されていたがいうことを聞かないため、強制的に席につかされていたという。
ハイデンさんは離陸後になんらかの騒動が起きていることに気が付いた。さっきの男が何か叫んで通路に転げ落ちたのである。
最初ハイデンさんはこの男性は心臓マヒでも起こしたのかと思ったという。だがすぐにこの騒動はやらせなのではないかと思い付いた。ハイデンさんによると、二人の機内乗務員が男性を席に戻すのを手伝ってたが、男性は席にもどってからも叫び続けていた。
この騒ぎに周りの乗客たちはおびえて泣き出す人まで出たとハイデンさんは語る。
機長がローガン空港に近付いたことを放送すると、最初に騒いだ男性と二人めの男性が叫びあって通路へもつれて倒れた。この時、ハイデンさんは退役海兵隊員の助っ人で行動に出た。
ハイデンさんは最初の男をつかみ無理矢理座らせた。そして二人めの男を床に押し倒して乗務員が持ってきた手錠を男にかけた。ハイデンさんは飛行機が着陸して警察が現れるまで二人の男の横に座って待っていたという。

ハイデンさんは、この騒ぎはなにかほかの悪さをしようとしている人間から目をそらせるためのやらせだったのではないかと警戒したようだが、ほかには何も起こらず、今のところ犯人らの動機は分かっていない。もしかすると実際にハイジャックとかテロの計画があったのかもしれないが、ハイデンさんと海兵隊員の行動で計画がオジャンになった可能性は多いにある。こおの話、フォローアップが必要かもしれない。
ところでこの騒ぎが起きている間、ハイデンさんの42年来の奥さんは何をしていたかというと、騒ぎには目もくれずに推理小説に夢中になっていたという。旦那さんがチンピラ二人と格闘している時によく本など読んでいられるものだという周りの乗客からのコメントに対して、奥さんケイティさんは、

「ボブは撃たれたこともあるし、刺されたこともあけど、彼はいつもナイフや銃を取り上げてきたのよ。彼はこういう場合にどうすればいいかちゃんと心得ているの。だから今度もボブが誰かの首根っこを踏み付けて終わるだろうと思ってました。どういう結末かは明らかだったもの。でも小説の結末は分からないものね。」

さすが、何十年も警察官の妻をやってるだけのことある。根性座ってます、奥さん!


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