アップデートそしてバンプ:共和党討論会について詳細を記したブログを見つけたので、アップデートしてバンプします。最後参照
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昨日に引き続き、アメリカ大統領候補の討論会の話題を紹介しよう。今回は共和党。
共和党の討論会はこれで二回目だが、前回に比べてフォックスニュース主催の今回はかなり活気があったようだ。フォックスニュースは他のメディアと違って左翼一色ではないため、民主党候補者たちは怖がってフォックス主催の討論会をこぞって拒否した。極左翼の市民団体ムーブオンからの圧力が物を言わせているようだ。
しかし共和党員の場合は自分らに敵意を示すメディアをいちいち敬遠していたのでは共和党員はやってられない。なにせ主流メディアはみんな反共和党。そういう面では共和党の方が民主党より面の皮が厚いと言えなくもない。
例によって私はこういう討論会は見ない主義なので、下記はミスター苺の感想
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前回MSNBCが主催してレーガン図書館で行われたクリス・マシュー司会の討論会が退屈この上なかったのに対して、今回のフォックスニュース主催のブリット・ヒューム司会他三人の質問者による討論会は非常に興奮した。特に最後の方で台本抜きのジョン・マケインによる「拷問には反対だが、止む終えない場合もある」っていう卵を割ってオムレツまで食べちゃおうって言うご都合主義の発言は面白かったね。
俺はルーディ・ジュリアーニとミット・ラムニーが正直に、次の爆弾がどこで爆発するかとかいった情報をテロリストから聞き出すためには、必要な手段は遠慮なく使うべきだと断言したのにはすっとした。それにひきかえ俺と同胞のカリフォルニア人のダンカン・ハンターの発言は恥かしくて歯軋りしそうになったよ。彼は核兵器が爆発するシナリオだと勘違いしたらしい。
だがこの夜のなかで一番の傑作発言といえば、ジュリアーニが、惨めなアラシのロン・ポールへ突っ込んだのより、第三レベルで名前も忘れちゃった候補者が「今の議会はジョン・エドワードがビューティサロンで使うより多額の金をつかってる」と言ったことだな。…
さてそれでは各受賞者発表!

  • G.ゴードン・リディ賞(G. Gordon Liddy)、質問に対して一番直接的な答えをしたラムニーに授与。もし司会者が「今何時かご存知ですか」と質問したらラムニーなら腕時計をみて「はい」と答えるだろう。
  • ジョージW.ブッシュ賞は、一番ハチャメチャな文法と言葉使いをしたジュリアーニに授与。これで何故か意味が通じちゃうんだからすごい。
  • ジョン・ケリー賞は、一番矛盾だらけの発言をしたマケインに授与。ひとつの文章で頭と尻尾が完全に矛盾しているというすばらしさを讃える。
  • C.オウベリー・スミス(C. Aubrey Smith)賞は一番大統領らしく振舞ったフレッド・トンプソンに授与。特にトンプソンは討論会に参加しないでこれをやってんだから大したもんだ。
  • サム・ブラウンベックはクロード・レインズ賞、、、ってえっと、、居たのかあいつ?
  • 共同司会者のワラスとゴーラーは結託してもう一人の司会者クリス・マシューをハワード・ディーンなみのアホに見せたことを讃えてにチャールトン・ヘストン賞を授与。
  • フォックスニュースは何ヶ月も前から計画されていた討論会をきちんとケーブルテレビのガイドに載せていないで、録画取りを計画していた視聴者に大迷惑をかけたことから、うっかり教授賞を授与。
  • 最後に靴底賞を一番場違いな候補、ロン・ポールに授与。奴さんときたら911がわが国の政策の最優先を完全に書き換えたということさえ認めようとしないで、孤立主義への執拗な固執をしている。こういうのはベンジャミン・ハリソン政権の頃には人気を呼んだだろうけど、時代遅れもはなはだしいよ。

    ポールがどうしても次の討論会に参加するっていうなら、中継かなにかにしてほしいもんだね。彼の自宅のあるテキサス南部の鉄橋の下とかさ、、、

俺は次の討論会が楽しみだね。ってアメリカ右翼ブロガーたちによるどの低レベル候補者が最初に落ちこぼれるかっていう討論の話だけど、、
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G.ゴードン・リディ: ニクソン政権時代民主党の選挙事務所に潜入して民主党の選挙作戦を盗み取ろうとした、いわゆるウォーターゲート事件の首謀者。誰の命令で動いたか最後まで白状せずに刑務所送りになった人。元弁護士で今は作家及びラジオのトークショーのDJ。歯に衣を着せないタフな発言をすることで有名。
C.オーベリー・スミス: 1880年代に活躍した有名なイギリスのクリケット選手で、後に1930年代には俳優となり、ハリウッドでは貫禄ある政治家タイプの役を専門にこなすキャラクターアクターとして有名。1944年に生涯の功績が讃えられ騎士の位を授与された。
ハワード・ディーン: 2004年民主党大統領候補にイラク戦争大反対を唱えて立候補した。前評判はよかったのに第一予選で完全自爆。敗者宣言の代わりにこれからも頑張ると雄叫びを上げたことから、以来どっか抜けてると思われている政治家。
アップデート:暗いニュースが共和党討論会について詳細を紹介してくれているのでリンクしておこう。このブログはかなり左翼よりだと私は思うが、それでもよくある単なる反米サイトのようにアメリカを完全に誤解しての脊髄反射的な批判ではなく、結構的を射た批判があると思うので読む価値はあると思う。


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