ここ数日起きているレバノンでの抗争はファタ・イスラムというアルカエダ系のテロリストたちによって始められた。テロリストたちはレバノンのパレスチナ難民キャンプに外国から入り込み、武器を堂々と持ち歩きキャンプのなかを我が物顔で歩きはじめたと難民キャンプから避難してきた地元民は語っている。
非戦闘員の間に入り込んでそこを拠点にテロ行為をするのがイスラム過激派の常套手段なので、今回も応戦するレバノン軍が非戦闘員を巻き込まないよう苦労しているようだ。
イラクで思うように行動できなくなったアルカエダは最近パレスチナ人を勧誘し新しくテロ活動の範囲を広めていきたいと見える。そこでガザやウエストバンクの過激派パレスチナ人(なんか重複だな)を利用してレバノンに進出を決め込んだというわけだ。無論攻撃の対象が反シリア派の民族に限られていることからシリアの息がかかったテロリストであることも間違いないだろう。
しかしレバノンのヒズボラの親玉であるナスララは「レバノン軍を全面的に支持する」といいながら、どうしていいのか心が決まらない様子。

一方、レバノンのシーア派組織ヒズボラの指導者ナスララ師は同日のテレビ演説で「国家の統一を守るレバノン軍を全面的に支持する」と明言。一方で「レバノンが米国とアルカイダとの戦場になる」と述べ、レバノン軍による攻撃には反対し、交渉による解決を求める考えを示した。

またパレスチナ解放機構はキャンプ内の難民を避難させるのに当たっているという話だ。

地元紙ナハール(電子版)によると、パレスチナ解放機構(PLO)直属のパレスチナ治安部隊約100人が同キャンプに入り、住民をキャンプ内の比較的安全な地域に誘導して武装組織を孤立させる作戦を始めたという。同キャンプでは22日午後から休戦状態となり、多くの住民が外部に避難したが、まだ1万5000人以上が残っているとみられる。

イスラムの過激派テロリストの派閥は色々あって何がなんだかわからなくなる。シリアは確かスンニだからスンニ派のアルカエダと組んでも不思議ではないが、ヒズボラはもともとイランで構成されたシーア派テロリスト。しかしシリアはイランの飼い犬同然でヒズボラを手先にレバノン侵略を常に企てている。一方パレスチナ人はスンニ派でシーアは嫌いなはずだがヒズボラと組んではイスラエルに攻撃を仕掛けるなどしている。
さて、ガザのパレスチナ難民キャンプでは何が起きているかといえば、イスラエルからの局部的な空爆にも関わらずファタとハマスは協力してイスラエルと戦うということさえできずに殺しあいを続けている。
人殺しカルトはそれなりに都合のいい時には手を結び、気に入らない時には仲間同士殺し合う。まるで魂のないゴブリンやオークのようだ。(注:指輪物語に出てくる怪物たち)


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