読者の皆さん昨日はニュースの添付だけで失礼しました。実は長期出張先から一時的な移動があってごたごたしてブログエントリーをしている余裕がなかったのです。
さて、カカシが社会主義のロワイヤル女史ではなく保守派のサルコージ氏を応援していた理由は三つある。ひとつは彼のフランス経済立て直しの政策がフランスの政治家としては資本的だからだ。二つ目はシラク大統領のように悪化する治安を無視するのではなく、法と秩序を取り戻すために厳しく取り締まると公約していることだ。そして一番大切な理由は氏がフランスの政治家としては類稀なる親米だということだ。
昨日行われたサルコージ氏の勝利宣言でも氏は我々の期待を裏切らないすばらしい演説をしてくれたようだ。

私はアメリカの友人らに訴えたい、彼らは私たちの友情を頼りにできると。この友情は過去の歴史的悲劇を共に対面したことでより強められました。 私は彼らにいいたい、フランスはあなた方が助けの要るときには常にそばにいますと。

氏のスピーチもさることながら、観衆の反応にはもっと意義がある。それというのも氏が「私たちの友情を頼りにしてください。」と言ったとたんに観衆は歓声をあげたというのである。私はフランス人は往々にしてアメリカ嫌いだと思っていたので、この話をきいて非常に感激してしまった。(ビデオはこちら


2 responses to サルコージ新仏大統領の親米演説に沸くフランス観衆

rice_shower17 years ago

ネオコンがその象徴だろうけど、アメリカの振る舞いは“かなり純粋な善意”に裏打ちされている。
一方、外交、経済などにおける国際的地位を強化するためには、平気で悪魔とも手を握る徹底したリアリズムにより武装されてもいる。
このアンビバレンス(形而上と形而下のそれも含め)に自身が懊悩するなら上等だが、消化し切れず外に吐き出して、周りに迷惑かけるなよ、の思いが有るんですよ、反米的スタンスを取る人々には。
しかし、今どき右左の視座でベタの反米になる、真っ当な人は居ないと思いますがね。 脊髄反射しか出来ぬ、左巻き、右旋回の“軽挙妄動の輩”の戯言など、さほど気に為さることは無いように思いますが。

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scarecrowstrawberryfield17 years ago

rice_showerさん、
欧州による反米意識というのは問題ありですよ。アメリカは一人でなんでも背負っていくわけにはいきません。特に対テロ戦争にはヨーロッパの協力が必要です。イラク戦争ではイギリスという強い味方がいましたが、いまやブレア首相の引退でイギリスは反米ムードが強まっています。
そんななかでドイツやフランスで親米の政権がたつというのは非常によいことですよ。
カカシ

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