民主党内ではムーブオンという市民団体に代表される極左翼の動きが活発になっているという話を先日もしたばかりだが、彼らは民主党が多数議席を握っているにもかかわらず議会でちっとも反戦議決が通らないことに苛立ち、最近民主党議員への八つ当たりが目立っている。
まずはこの間、議事堂の廊下で民主党上院議員デイビッド・オーベイ氏を待ち伏せした反戦運動家と議員とのやり取り
これは海兵隊員を息子に持つティナ・リチャードという女性が、自分の息子はすでにイラクに二回出動しており、いま三度目の出動待機中であるという会話から始まる。リチャード夫人は自分の息子が自殺未遂をしたことや、従軍病院での問題について語った。

リチャード: (戦費の)補助金に反対票を投票しますか?
オーベイ: とんでもない、私が補助金の提案者ですよ。
リチャード: 戦争を、あの、続けるためですか?
オーベイ: (苛立ち気味に):違います。私たちがしようとしてるのは、、大統領が戦争を続けたいのです。私たちは補助金を使って戦争を終わらせようとしてるのです。でも補助金に反対したら戦争を終わらせることは出来ません。そろそろ馬鹿なリベラルたちは理解する時ですよ。軍隊への戦費を差し止めることと戦争を終わらすことは天地のような違いがあるのだということをね。私は防弾チョッキを拒絶したりするつもりはありません。私は医療手当てを必要としているひとたちを助けるための資金を否定したりするつもりはありません。この案に反対したらそういうことになるんです。
リチャード:でも一般の防衛費にすでに充分なお金があるんじゃないんですか、、
オーベイ:ありません。
リチャード: なにも予算を継続しなくても、、、
オーベイ: ありません、ありません!そういうふうにはいかないんですよ。防衛費は、現在の陸軍維持のためにあるのです。でもこれは循環する経費を払うためのものじゃないのです。(中略)
リチャード: じゃあ、あなたは支持するつもりなんですね、、、
オーベイ: (声を高らげて) 私は戦争が嫌いです!私は最初からこの戦争には反対でした。私は下院議員のなかでも最初にラムスフェルドの辞任を迫ったくらいです。でも我々には戦費完全差し止めをするほどの票がありませんし、戦費を削るべきではありません。なぜなら(そんな決議は)戦争の犠牲になった人たちを助けるための資金を否定することになるからです。(後略)

明らかにリチャード夫人はアメリカ議会で予算がどのように割り当てられるか全く知らないらしい。オーベイ議員は会議へ行く途中で急いでいたため、詳しくその説明ができなかったのだが、ここまで無知なひとに自分は戦争を終わらせようと努力しているのに、あたかもその反対であるかのように問い詰められたことへの苛立ちが伺われる。反戦運動家は政治家を待ち伏せして問い詰めるのなら、少しはアメリカ議会の機構がどのように作動するのか予習してからやって欲しいものだ。それにしても民主党の議員に「馬鹿なリベラル」といわせてしまうとはね。
さて、本日になって今度はサンフランシスコで反戦運動家たち十数人がナンシー・ペロシ下院議長の自宅へ押しかけるという事件があった。彼らは議会に戦費差し止めの議決を通すよう要求するつもりで現れたのだが、議長は彼らに会うつもりはないと聞くと家のまで泊まりこみ抗議をすると座り込んだ。
本当に極左翼ってのは限度ってものを知らない。 一方当のペロシ議長はイラク撤退条件つきの緊急予算案への票集めに苦労している。ブッシュ大統領は撤退どころか当初提案していた二万一千に加えさらに八千二百兵を加えようとしている。ペロシ議長がこの案を通せるかどうか、民主党多数議会になってから最大の難関を迎えている。


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