アメリカの民主党次期大統領候補としては、オバマのような未経験で中身のない人間や、親の七光りならぬ夫の七光りでまともなインタビューも受けていないヒラリーなどにくらば、ジョン・エドワードは実力派である。前回ジョン・ケリーの副大統領候補として選挙運動をやった経験もあるし、民事弁護士として大金持ちになったひとだから運動資金もたっぷりある。いまのところ支持率はまあまあだが、いざとなると彼が民主党候補になるのではないかと苺畑家ではもっぱらの噂である。(って二人だけど)
さて、そのエドワードの選挙運動が今ちょっとアメリカの宗教界、特にカトリックの間で問題になっている。その原因はエドワードが数日前、選挙運動員として雇用したアマンダ・マーコッテとメリッサ・マック・イワン(Amanda Marcotte, formerly of Pandagon, and Melissa McEwan, of Shakespeare’s Sister)という二人の左翼ブロガーにある。
この二人は過去に自分達のブログで反カトリックのエントリーを何度も書いているのだが、その言葉使いのきたないことといったら、泥酔した水兵でも顔を赤らめるような表現ばかりなのである。上品なキャンペーンを表看板にしているエドワードのような候補者がこんな下品な運動員を雇うことの常識を疑う。
その内容を紹介するのはちょっと心苦しいのだが、内容を書かないと彼女たちがどれほど過激な左翼であるかが分からないのでここに少し紹介しよう。放送禁止用語は星印でかこって表現する。下記はマーコッテのブログより:

リンクイスト最高裁判長官が死んだ。彼は心得の追求者とかいうんでもなんでもなかった、でも彼の理想が決断を取り消してしまうようなことはなかった。最高裁のそういう時代は終わった。ブッシュ一味は新しい最高裁判長官を任命する。
要するに、私たちは*犯された*のだ。
選択(の自由)などおさらばだ。そしてロー対ウェード(人工中絶は合法とした法律)は取り消される。各州は避妊を違法にしてしまだろう。そしていずれはイデオロギーが裁判所を支配し、プライバシーもなくなるのだ。そして避妊防具などなくなってしまう。
今私に言えることといったら、子供がもうたくさんいてこれ以上いらないという女性は今のうちに避妊手術をしておけってことだけだ。子供が欲しいけど、今はいらないというひとは、さてどうしたものだろう。コンドームをつかうなら買いだめしておくことだろうね。もしピルをつかってるならカナダから入手するとか。
ひとつだけ避妊を違法にしたいお前ら*母を犯すもの達*にいっておく。私はここに誓う。お前らは今後眠ることはない。私は赤ん坊を身ごもらずに毎日毎日*性交*をし続けてやる。 お前らは私をとめられないことを知るだろう。何度も寝返りを打ちながら嫉妬する*母を犯す者*たちよ。 私は妊娠という「罰」を受けない。お前らの企みは失敗する。不妊症の女たちは免れた。だからあきらめろ!私たち全員を捕まえることはできない。

まったく紙面からフェミニズムが度を超して男性嫌悪症になってる欲求不満な女性の悲鳴が聞こえてくるようだ。マーコッテはイタリア系、マックイワンはアイルランド系の名前なので、多分二人ともカトリック教徒として育ったのだろう。大人になって無宗教いなったひとほど宗教への憎悪を深めることはよくあることだ。
エドワードの選挙運動会は一旦は二人を解雇しようと考えたようだが、左翼からの強い反対があり、右翼の圧力には負けないといって二人を解雇しない決断をくだした。このような過激派も解雇できないとなるとエドワーズの支持者はかなり左翼だということができる。
民主党の予選選挙ではそれでもいいかもしれないが、共和党相手の一般選挙でこの二人の反カトリック主義が持ち出されないとは思えない。宗教右翼と呼ばれる人たちが一斉に共和党候補の支持にまわる可能性は大きい。エドワードはこんな人たちは早いうちにきっておいた方がいいと思うのだが。
もっとも共和党としては大変に歓迎できるニュースなので、自滅したいならどうぞご勝手に、といったところかな?


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