オバマ候補の小学校は普通の公立学校マドラスにあらず!

このあいだヒラリークリントンのキャンプがバラク・オバマは幼少の頃、マドラスというイスラム教の学校に通っていたことを発見したという記事を紹介したが、23日付けのCNNによるとバラク・オバマが通っていた学校は宗教とは無関係な普通の公立小学校だったということだ。

オバマ議員の過激派学校通学報道は事実無根 CNN

ジャカルタ(CNN) 2008年次期米大統領選の出馬準備を進めている民主党のバラック・オバマ上院議員(イリノイ州)について、米国の一部報道は先日、オバマ議員がインドネシアで過ごした少年時代、イスラム過激派の学校に通学していたと伝えた。ただ、CNNが米ワシントンとインドネシアの首都ジャカルタで取材したところによると、こうした報道内容は事実と異なっている。
オバマ議員は6─10歳当時の1967─71年、母親や義父とインドネシアに住んでいた。同議員は2冊の自著で、この期間にイスラム教の学校とカトリックの学校に各2年通学していたことを既に公表している。
米紙ワシントン・タイムズの発行元が出版している雑誌「インサイト」のウェブサイトは先週、匿名の消息筋の発言として、オバマ議員がインドネシア在住当時にイスラム原理主義を教える学校に通学していたと伝えた。ヒラリー・クリントン上院議員(民主党)の関係者が行った調査の結果とされる。インサイト誌の報道内容は、FOXニュースやニューヨーク・ポスト紙、CNNヘッドライン・ニュース、多数の政治関連ブログに引用された。
ただ、先日大統領選出馬を表明したヒラリー議員のスポークスマンは、オバマ議員に関する同誌の報道が「明らかに右派の仕業」と述べ、ヒラリー陣営が情報源であることを全面否定した。オバマ議員の関係者も、FOXニュースやインサイト誌の報道について「あきれるほど無責任」とコメントした。
オバマ議員が69─71年に通っていたインドネシアの学校をCNN記者が訪れたところ、宗教教育を重視していない公立小学校で、児童は制服姿、教師の服装は欧米風だった。
オバマ議員の元クラスメートは記者に対し、小学校の様子が当時と現在で余り変わっていないと語った。さらに、同校の児童にはキリスト教徒や仏教徒などもいるとして、イスラム学校ではなく普通の学校だと述べた。記者は22日放送のCNNの番組「シチュエーション・ルーム」で、同校が「以前取材したパキスタンのイスラム過激派学校とは全く異なる」と語った。
インサイト誌のサイトは22日午後現在、報道内容を撤回していない。

民主党は自分達で汚いことをやっておきながら、これを右翼の陰謀になすりつけようという魂胆らしい。さすがヒラリーキャンプ。そういえば、夫のビルが大統領の頃もヒラリーはしょっちゅう『右翼の陰謀』という言葉をつかっては批判を逃れようとしていた。この大統領選挙、どんどん醜くなるんだろうな。


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アメリカで反米運動をするイラク人ブロガー

親米のイラク人ブロガーの話をしたことでもあり、今度は反米イラク人ブロガーの意見を取り上げようと思い、二年ぶりくらいにRaed In the MIddleを訪れてみた。
ラエドは母親がシーア、父親がスンニ、自分は真ん中といって「真ん中のラエド」というブログを作ったらしいのだが、アメリカを「占領軍」と呼びイラク人による抵抗は正当だと非常に過激なことを書いていた。それで私は今頃はどっかの民兵軍にでも参加してアメリカ軍と戦っているのではないかとおもっていたのだが、、、
久しぶりに訪れたブログをみてびっくり! な、な、なんと、ラエド君は一年前からアメリカにすんでいるというのである!あんなにアメリカを憎んでいたはずの人間が自分の国に侵略し占領した敵国に移住するというはどういうことだ!バグダッドに残ってアメリカ軍と戦うべきではないのか? バグダッドが宗派間争いで危ない時に自分だけがアメリカへ逃げ出して戦いはほかの人たちに任せるラエド。なんたる卑怯者。なんたる臆病者。
しかもラエドはアメリカで何をやっているかといえば、もちろん、反米運動!!!!!!
ラエド君は自分が命の危機にさらされずに好き勝手なことが言えるアメリカのありがたさが全然わかってないようです。
それにしてもアメリカはこんな反米過激派運動家をなんで入国させたのだ? アメリカの移民局はなにをやっとるんだ!


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ラストチャンスという神話

さてここで、今度のブッシュの新作戦をイラク人はどう受け止めているのか、イラク・ザ・モデルのモハメッド君の意見をちょっと紹介しよう。(私がモハメッドを君呼ばわりする理由は長年読んでいて親しみを感じているというカカシの勝手な思い込みによる。個人的な知り合いでは全くない。ははは、、、、)
モハメッド君にいわせると、今回のブッシュの新作戦をブッシュにとって、イラクにとって、「ラストチャンス(最後の機会)」だなどという考えは基本的に間違っているとする。ラストチャンスという考えはこれまでのイラク政策は完全な大失敗であり、今度こそ成功しなければ何もかもおしまいだという前提に基づいての考えだからだ。
イラクの複雑な状況はバース党時代の何十年間にも渡る悪政によって作られたもので、複雑に入り込んでいる経済、民族、宗派の問題が軍事政策だけのほんの数年で完全に成功すると考えるほうがどうかしているというわけだ。モハメッド君はテロリストや民兵らの完全制圧など不可能だということは国内のテロリズムに長年悩まされきたスペインやイギリスを見れば明らかである。よって新作戦をラストチャンスと呼ぶ輩は、わざと成功の基準を非現実的に高くして絶対に成功させまいとしている、というのである。
さすが、モハメッド君は頭がいいね。アメリカメディアもアメリカの馬鹿サヨ連中も、イラクの成功など望んでいないということをモハメッド君はちゃんと理解しているのだ。
この間フォックスニュースの世論調査で非常に面白い質問があった。それは『あなたは個人的にブッシュ大統領が先週発表した計画の成功を望んでいますか? 』というのものだ。そしてその結果は次の通り。

    回答者全体:成功を望む 63% 、望まない 22%、分からない 15% 。
    民主党:成功を望む 51% 、望まない 34% 、分からない 15%
    共和党:成功を望む 79%、望まない 11%、分からない 10%
    無所属:成功を望む 63%、望まない 19% 、分からない 17%

アメリカ国民の22%が、民主党になると34%までが、ブッシュ新作戦の成功を望んでいないという結果は非常に興味深い。いくらブッシュ政権に敵意をもっているとはいえ、同じアメリカ人ではないか、それがライバル政党を敵視するあまり、自国が戦争に勝つことを望まない、イラクでテロリストや民兵が暴れまくって何万というイラク人が殺され、イラクがテロリストの温床となってアメリカはもとより世界中を脅かす結果になってもいいというのである!ブッシュへの敵意もここまでくると病気である。(カカシ注:保守派の間ではこのようにブッシュを憎むあまり現実が分からなくなっている人間のことを、ブッシュ錯乱症候群、Bush Derangement Syndrome, BDSと呼んでいる)
バグダッドに話を戻そう。サドルのマフディ軍は正面きってのアメリカ軍との戦闘は避けるつもりのようだ。マフディの司令官らはマフディ戦闘員に黒い制服を脱いで一般市民の間に紛れ込み、しばらくほとぼりが冷めるまで大人しくしているようにと命令したらしい。そしてアメリカ軍の捜査活動には全面的に協力し逮捕されても一切反撃してはいけないと厳重に注意したという。すでに高位の司令官らはイランに逃れたり、近隣都市に分散したりしてしまったようで、サドル派の本拠地であるサドルシティに残っているのはただのちんぴらだけという可能性もある。
またマリキがブッシュと会談した際からずっと議会へのボイコットを続けていたサドルはの議員や閣僚35人が議会に復帰したというニュースも入ってきた。ボイコットをしていたサドル派はシーア派党内の最大勢力だが復帰した理由として

マシュハダニ国会議長によると、米軍撤退日程の明示などサドル師派の要求を検討する委員会を設置することで議会側と合意したという。サドル師派のアラジ国会議員は「我々の要求に対する回答があったため」と説明した。

モハメッド君の紹介している新聞記事によると、サドル派は今回の手入れで逮捕された戦闘員は一旦バグダッドが鎮圧されたらすぐに釈放されると踏んでいるらしい。読売新聞も

マリキ政権は、治安対策強化を求める米政権の圧力を受け、サドル師派幹部や同派民兵組織「マフディ軍」の摘発を強化しており、サドル師派が、マリキ政権との協力姿勢強調を図った可能性もある。

以前にもうひとつのイラクのブログ、ヒーリングイラクでザイード君が、イラクでは昔から遊牧民の野党が収穫期になると砂漠からやってきて農村を荒らすのが常だったという。狙われた農村の人々は野党に立ち向かうなどということはせず、貴重品を持って一時的によそへ避難したという。村に残っていた農作物を奪って満足した野党がいなくなったら村民はまた戻ってきてこれまで通りの生活をはじめるというわけだ。アラブの戦士が侵略者に対して勇敢に戦わないのは、この伝統が下敷きになっている。
サドル派のマフディ軍もアメリカ軍やイラク軍との正面切っての衝突は愚かであることを十分に承知しているので、一連の攻撃がすむまでじっとしていて復活の機会を待とうというのだろう。サドル自身この手で何度も復活したから今回もこの作戦が成功する可能性は大きい。
そこでモハメッド君はマフディ軍のリーダー格の人間を次々に逮捕すべきだという。こういう人間はもともと犯罪者なのでどこかで間違いを起こすはずだという。そうしたら犯罪者として合法に裁判にかけることも可能だという。私はなにも彼等が間違いを犯すのを待つまでもなく民兵のリーダー格と知られている人間は徹底的に取り押さえるべきだと考える。特にサドルは今回こそ退治しなければならない。
シーア派民兵がイラク国民の支持を得た理由のひとつに、アメリカ軍とイラク軍が十分にバグダッドの治安を安定させることが出来なかったことにある。誰も自分の身を守ってくれないなら民兵に頼るしかないという気持ちになっても仕方ない。だが、今回の新作戦ではアメリカ軍とイラク軍による徹底的なスンニおよび外国人テロリスト退治が含まれている。もしこの新作戦が比較的成功して混乱の大きかったアンバー地域が比較的平穏になれば、地元市民はシーア派民兵の帰還を大手を広げて迎え入れるかどうかかなり疑問である。マフディ軍にとって、一旦敵に明け渡した領土を取り戻すのは、考えるより困難なことかもしれない。


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ヒラリーの攻撃、オバマ候補のイスラム教過去に詰問!

2008年の大統領選挙で民主党の候補になろうと息巻いているヒラリー・クリントンは、自分の一番のライバルになりそうなバラク・オバマの弱点を探すのに必死である。そしてどうやらヒラリーキャンプはオバマをぎゃふんと言わせるスキャンダルを見つけたらしい。
そのスキャンダルとは、オバマがイスラム教徒であるということだ。オバマのミドルネームが「フセイン」なのはオバマがイスラム教徒であることの証明であり、オバマは幼少の頃からイスラム教徒の継父によってイスラム教徒として育てられていた。にもかかわらず氏はこのことを今まで隠してきたというのである。つまりオバマは「隠れモスラム」だと攻撃しているわけだ。

アメリカ国民は幼少時にマドラス(イスラム教学校)で教育を受け、それについて明らかにしていなかった大統領を受け入れる用意はあるのか?
とバラク・オバマ議員について問いかけているのはヒラリー・ロダム・クリントン上院議員のキャンプである。
民主党内の反オバマ勢力の調査によれば、オバマ氏はインドネシアで継父によってイスラム教徒して育てられたことを発見したという。このまだ公開されていない背後調査に近い情報元によるとオバマ氏(45歳)は少なくとも四年間インドネシアのマドラスとよばれるイスラム教学校で教育を受けたという。
「彼はイスラム教徒だ。なのにそれを隠してきた」と情報元は語った。「彼の民主党内の反対派はこれが選挙運動で大きな話題となることを希望している」とした。

イスラム教議員のキース・エリソン氏が就任式で聖書のかわりにコーランを使うことを批判した保守派を反イスラムの人種差別者だと言って中傷していた民主党だが、いざ自分のライバルがイスラム教徒かもしれないとなると、それを使って攻撃。さすがアメリカリベラルだ。このダブルスタンダードには感心する。
オバマ氏がイスラム教の小学校へいったなどということは別にどうということはない。私もキリスト系の学校に行ってたことがあるがキリスト教徒にはならなかったし。(聖書の勉強の時にはさぼって全然きいていなかった。笑)だが、今オバマ氏がイスラム教についてどう考えているのかは問題になる。これは以前にカトリック教徒の候補者として立候補したケネディ大統領や、共和党の大統領候補として現在立候補しているモルモン教徒のミット・ラムニー議員が、自分の宗教とアメリカの憲法のどちらを尊重するかについてきちんと説明しているのと同じように、オバマ議員も自分の方針をしっかり国民に説明する必要がある。
確かオバマ議員はプロテスタントでシカゴの協会に通っているという話だ。あまり信心深いほうではないようだが、それをいうなら多くのアメリカ人が毎週協会に行ってるわけではないからそれ自体どうということはない。オバマ氏はライバルから質問されたら、子供の時は父親の影響でイスラム教の教育を受けたが大人になって自分はキリスト教の教えに目覚めたと言えばいいだけの話だ。
オバマ氏自身は自叙伝において、自分のケニア人の実父は自分の母親にあった頃はすでに無宗教者であり、継父もそれほど信心深くなかったと書いている。
私はオバマ候補を支持できないが、それは彼がイスラム教徒であるかどうかというより、彼がまだ議員になって二年しかたってない新人であるということと、彼がものすごいリベラルであるというのが理由だ。
もっともヒラリーの本当のライバルはオバマよりも、元副大統領候補のジョン・エドワードの方ではないかという意見もある。エドワードは前回の時は無名の新人だったが今は名の知れた魅力的な候補となっている。彼は若いし見た感じもさわやかで、民事訴訟の弁護士だけあって話し方もスムーズでチャーミングである。いつもキーキー声のヒラリーおばさんとは大違い。
それにヒラリーよりもエドワードがリベラルの間で有力となる理由のひとつとして、エドワードは最初からイラク戦争に大反対だったということがある。ヒラリーは戦争が国民の支持を受けていた時は賛成していたが、人気がなくなると反対派に回った。民主党の支持者のなかでも有力で過激なムーブオン派はヒラリーがいくら心かわりしたと言い訳してもヒラリーを許す気配は全くない。
私が思うに、前回の大統領選でも雄叫びで有名になったハワード・ディーンが予選前まで大人気だったのに、いざ本格的な選挙が始まるとしょぼんでしまったという例もある。オバマはまだ議員として2年生。国民は彼のことは何も知らないので色々理想で話をしているが、選挙近くなってよくよく考えれば、彼の経験不足は候補者としては失格だということになるだろう。だが、それまでにヒラリー対オバマの泥試合でヒラリーがぼろぼろになった場合、得をするのはエドワードだろう。
共和党としてはヒラリーが民主党の候補であるほうが、共和党候補が勝つ可能性は大きいと思うので、ぜひヒラリーにがんばってほしいのではないかな?


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ブッシュ新作戦、早くも効果あり?

先日イラクザモデルでブッシュの新作戦を恐れてバグダッド付近のテロリストが近隣の都市に拡散しはじめているという記事を読んだばかりだったのだが、逃げ腰なのはアルカエダだけではない。シーアの民兵連中もブッシュの新作戦の威力を感じはじめたようである。

バグダッド、イラク (AP) –

シーア民兵軍の二人の司令官は木曜日、マリキ首相はワシントンからの圧力を受け過激派聖職者モクタダ・アルサドルのマフディ軍を保護するのを止めたと語った。民兵戦士らは彼等の本拠地であるサドル市に追いつめられていると語っている。

彼等によると組織は生きるか死ぬかの戦いをしているという。これはフェイントをかわすプロパガンダ作戦の可能性もあるが、民兵たちがどんどんとバランスを失っている証拠が積もっており、組織は戦士たちに市民の間に溶け込むようにと呼びかけている。 また逮捕を避けるために携帯の使用を禁止、戦士たち黒い制服を脱ぎ捨て日中は武器を隠して歩いている。

ついこの間までバグダッドの町中に好き勝手に関門をつくり、黒い制服をきて我が物顔で町を闊歩していたのとは大違いである。シーア派の民兵への攻撃はマリキ首相をはじめ多くの政府官僚の親戚や知り合いというコネでアメリカ軍による自由な攻撃が妨げられてきたからだが、その状況は明らかに変わったのである。
昨日、マリキ首相は400人あまりのシーア派民兵を逮捕したと発表。マフディ軍でも有力なサドルの側近がアメリカ軍の攻撃で二人殺された。マリキ首相はどうやらブッシュ大統領からの強いメッセージをやっと真剣に受け止める覚悟ができたようだ。
ここでも何度か話したように、イラクで必要なのは増兵よりもROE(戦闘規制)の緩和である。現地の兵隊さんたちが口をそろえていうことは、自分達はハンデをしょって戦争をしているということだ。全力投球で戦争して負けるならそれはそれだが、やれるだけのことをさせてもらえずに味方が危険にさらされたり、勝てる戦闘に勝てないほど苛立つことはない。
これはもう2年くらい前になるが、フリーランスの従軍記者、マイケル・ヨンがせっかく米軍が命がけで戦って捕らえたテロリストがたいした取り調べもなく数週間後には釈放され、また同じように米軍に戦いを挑んきて、同じことの繰り返しだと兵士らの不満を報告していた。
そのマイケル・ヨンも今度の新作戦についてラジオのインタビューでかなり楽観的な見解を示したようである。下記はインタビューの紹介文。英語のヒアリングに自信のある方は是非サイトにいって聴いてみることをおすすめする。

この週末、元グリーベレー(陸軍特別部隊)従軍市民ジャーナリスト、そして我々の友達マイケル・ヨンがイラクはモスールからパンディットレビューラジオに参加してくれました。
マイケルはイラクに戻って従軍したこの三週間で見たことについて驚くほどアップビートな観測を示しています。これは去年の春にマイケルが我々に語ってくれたどちらかといえば暗い見解とは非常に異なったものです。マイケルはイラク警備隊の士気と技術の向上をはなしてくれました。彼はイラクで現在勤務している男女の高い士気とすでに帰国して本国で勤務中の兵士らとの大きな違いを述べました。これは驚嘆というよりありません。また彼は「イラク人が十分に活躍していない」という、この戦争における一番面倒で危険な神話ついて分かりやすく説明してくれました。最後にペトラエウス将軍がどのようなひとであるか、そして俗にいう「増兵」計画についても語り合いました。

まだ新作戦の発表があって二週間足らずであり、マリキ首相がどれだけ真剣に民兵を取り締まるつもりかは分からない。だが、今後米軍はマリキ首相やイラク政府の許可なくしてシーア民兵を攻撃することができるので、マリキの責任は一旦逮捕した民兵たちをやたらに釈放しないことにある。
まだアメリカ軍の増兵は始まっていない。だがブッシュの新作戦は幸先のいい出発といえるだろう。


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豪州で非難轟々イスラム聖教者の暴言

English version of this post can be read here.
当ブログでも何度か話題にしたオーストラリアのイスラム聖教者ヒラリ師。以前に水着姿の女性を「布巾のかぶってない肉」と比べて強姦されても女性が悪いという発言をして大批判を浴び、謝罪を余儀なくされた。その同師が今回エジプトのテレビインタビューでまたまた暴言を吐いたようである。
前回の失言で謝罪はしたものの本気で反省していたわけではなく、『同師は今回のインタビューで、「イスラム社会に対する計画的な陰謀」と豪州メディアなどを非難し、白人は「最大のうそつきだ」と述べている。』また自分が市民権を持つオーストラリアの市民を犯罪者の子孫などといって批判した。
この模様を報道したオーストラリアのニュース番組のビデオはOccidentalismで見ることができる。このテレビ局で解説している人の話だと、このヒラリ師は過去20年間に渡って強姦を正当化してきたという。 
オーストラリアだけではないが、欧米でも地元のイスラム教徒は西洋のテレビ局などでのインタビューでは結構穏健的な意見を発言するが、我々がきいていないと思うと本心がでて信じられないようなことを言っている。時々その場面が暴露されても、支持者たちが「前後のつながりもなく一部的に誤解された」といって言い訳をする。今回もヒラリ師はエジプトのテレビ局でオーストラリア人が観ていないと思って好き勝手なことをいったようである。

 【ジャカルタ井田純】オーストラリアのイスラム指導者が、「手かせをされて来たアングロサクソンより、我々イスラム教徒の方が豪州でより大きな権利を持つ」などと発言し、反発が広がっている。同国が18世紀末、英国の流刑地として植民地化された歴史的経緯を踏まえた発言だが、閣僚も不快感を表明するなど、白人とイスラム教徒との潜在的な緊張関係を示す騒動となっている。

 この発言をしたのは、エジプト出身で豪州市民権を持つイスラム高位指導者のヒラリ師。エジプトのテレビ局のインタビューで、「アングロサクソンは豪州に手かせをされてやって来た。我々イスラム教徒は自由な市民として、自分で切符を買って来た。国に対する権利は我々の方が大きい」などと述べたとされる…
 豪州ではイスラム教徒によるテロ計画が発覚するなど、少数派のイスラム教徒に対する警戒が強まっている。バンストーン移民相は、ヒラリ師の発言に対する怒りの声が政府に多く寄せられていることを明かし、「豪州が嫌ならエジプトから帰ってくる必要はない」と公言している。

豪州を含む欧米諸国で西洋を批判しイスラム教を唱えるイマーム(イスラム教聖教者)たちは自分達を移民として迎え入れてくれた国の政策をことごとく批判するので、地元の国民にしてみれば「そんなに嫌なら祖国へかえれ」といいたくなる。だがここに我々の間違いがある。彼等は理想の国を求めて外国に移民したのではない。彼等の目的は最初から移民した先の国を乗っ取ることにあるのである。
我々は彼等の穏健な表向きにだまされてはいけない。イスラム市民団体代表のハンサムな男がアマディのスーツを着てチャーミングにふるまうからといって彼等が西洋文化を尊重していると勘違いしてはいけない。彼等がヒラリ師のような過激派を糾弾できないのであれば、彼のような人を自分らの代表者としていつまでもあがめたてるのならば、イスラム教団体そのものに問題があると思われても仕方ないだろう。
関連ブログエントリー:
豪州女性たちイスラム教ベールにビキニで抗議デモ行進!
残念! 豪州ビキニマーチは来年一月に延期


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英米ペルシャ湾武装強化に慌てるイラン

私はすでにアメリカ軍のジョン・C・ステニス(USS John C. Stennis) と ドワイト・D・アイゼンハワー(USS Dwight D. Eisenhower)の空母艦戦闘グループ(CVBG)二つがペルシャ湾と(もしかしてインド洋にも)出動しているという話をしたが、これが普通の戦闘グループであるならすでに次の装備がされたことになる。

  • ニミッツ級原始力駆動の空母艦、2隻
  • イージス装備のクルーザー、4隻;
  • 同じくイージス装備のデストロイヤー、4〜6隻;
  • 対潜水艦用フリゲット(ASW)、2隻;
  • ロスアンジェルス級速攻潜水艦、4艦;
  • 戦闘機や攻撃・輸送用ヘリコプターあわせて180機。
  • ペルシャ湾を航海するアメリカ及び同盟国の船をイランからの攻撃から守れる航空防衛可能なペイトリアット用のバッテリー

そして本日英国タイムス(UK Times Online) は英国が 爾来排除船 二隻をペルシャ湾に送ったと発表した。

英国が送ったのは二つの爾来排除船、HMS Blyth と HMS Ramseyである。二隻は湾岸に, イランが石油輸出用航路を塞ごうとする場合に備えて2年間にわたって航路の安全を守る任務を果たす。

ホワイトハウスはイランへの軍事行使の計画はないと主張している。しかしコンデリーザ・ライス国務長官はこの武装強化はイランの「不安定な振る舞い」に対して常に変化していく作戦の一部であると説明した。

さてここで私が先日今こそイランを攻めるチャンスで紹介した歴史家のアーサー・ハーマン氏の作戦を思い出していただきたい。

  1. まずホルムズ海峡を通る石油輸送を阻止する国はどこであろうと容赦しないと発表する。
  2. その脅しを証明するために対潜水艦船、戦闘機、じ来除去装置、イージスBMDシステムなどを含む空母艦バトルグループをペルシャ湾に派遣する。むろんこちらの潜水艦も含む。
  3. アメリカ一国によるイランの石油タンカー通行を封鎖。イランから出る石油、イランへ入るガソリンなどを完全阻止する。ほかの国の船は自由に通過させる。
  4. イランの空軍基地を徹底的に攻撃し、イランの空の防衛を完全に破壊する。
  5. イランの核兵器開発地及び関係基地、インフラなどを攻撃する。
  6. そしてこれが一番大切なことなのだが、イランのガソリン精製施設の徹底破壊である。
  7. アメリカの特別部隊がイラン国外にあるイランの油田を占拠する。

この作戦のすばらしい点はイランの一般市民への犠牲が非常に少なくて済むということである。ということは親米のイラン青年たちを敵にまわさずにイランの石油輸出とガソリン輸入をの行き来を我々の好き勝手に操れることになる。 — 今現在これを完全停止することも可能なのである。そして現在の政権が倒されて、もっとましな新政権が設立された暁には流れを再開することができるという仕組みだ。
タイムス が意見を聞いた「イラン問題専門家」のアリ・アンサリ博士( Dr Ali Ansari)は、このような積極的な武装強化は「誤って」西側とイランとの間に戦争をぼっ発させる危険があると述べた。

「現在の冷たい戦争が熱い戦争に変わる可能性が多いにあります。」と博士「これは偶発的な戦争を待っているようなものです。たとえ世界一誠実な意図を持ってしてもこのような危機はうまくあつかえないものです。あっという間に手に負えない状況となってしまうからです。」

英国タイムス はアメリカのニューヨークやロサンゼルスと同じように鈍いのだろうか? 我々は今まさに湾岸においてハーマン作戦に必要な すべての要素 を装備したことになるのである。英国タイムス は本当に我々がイランが我々に攻撃する可能性を考慮していないと思っているのだろうか?
明らかに英米軍はイランによる攻撃に対応すべくすべての準備をしているのである。このような備えにはいくら民主党でも文句はいえまい。
イラン政府がこの武装強化に気が付かないはずはない。彼等は突然我々に柔軟な姿勢を見せ始めた。 聞くところによると強気のアクマネナジャド大統領と最高統治者 Grand Ayatollah Ali al-Khamenei 氏と共にスンニ王国であるサウジアラビアに使者を出しシーア派のイランとユダヤ・キリスト教のアメリカとの間を取り繕ってくれと嘆願したというのである。

月曜日、イランの核兵器交渉リーダーの Ali Larijani はサウジアラビアのアブドゥーラ王にイランの指導者からの手紙を届けた…

この会議にはサウード・アルファイサル外相大臣並びに皇室外交官のバンダー・ビンサルタン王子が参加した。
サウジ当局の話では イランはサウジの代表にワシントンにイランの誠実な意図を伝えて欲しいとサウジの協力をもとめたという。 しかしそれ以上の詳細は語らなかった。アメリカのコンデリーザ・ライス国務長官は月曜日か火曜日に会談のためリヤードを訪問する予定である。

英国のBlyth号と Ramsey号が到着して湾岸警備をはじめさえすれば、すべての要素が整うことになる。後は先制にしろ反撃にしろ、攻撃をする用意ができたのである。
イランとの短く熱い戦争はおもったより早く来るかもしれない。もしかすると戦争がおこったというニュースを聞く頃はすでに戦争は終わっており、世界中が騒ぎ立てても時既に遅しとなっているかもしれない。
無論これは言うまでもないが、単にふたつの空母艦隊がペルシャ湾に居座っているというだけで、戦争をするまでもなくイランの方針が変わり我々に勝利をもたらす可能性があることもわすれるべきではない。


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イラク政策、民主党の新作戦

先日のブッシュ大統領の新作戦が発表されて以来、民主党と一部の反戦共和党員の間からは非難轟々の嵐である。民主党がブッシュの政策を批判するのは当たり前だが、例によって彼等のやり方は汚い。
ここでも詳細にわたって説明したように、ブッシュの新作戦はこれまでとはかなり違うものである。確かに兵の増強はあるが、それは変更のごく一部であって全てではない。だが、ナンシー・ペロシ下院議長にしろ、ヒラリー・クリントンにしろ、皆声をあわせて「何のかわりもない」「これまでどおりの愚作」といった言葉を繰り返し、全く効果もなく希望もない作戦に兵だけ増やしてアメリカ軍の尊い命を危険にさらそうとしている、といった非常に不誠実な批判をあびせている。
これまでアメリカ軍隊や軍人のことなどひとっかけらも心配したこともなく、常に軍人に対する憎悪をあらわしに、ことあるごとにアメリカ軍の任務が安全に遂行されるのを阻止してきた人たちが、自分の都合のいい時だけ軍人の身の安全を持ち出してくる。まったく吐き気がする。特に下院議員のバーバラ・ボクサー女史などはライス国務長官への質疑応答で自分の息子たちは軍人になるには年が行き過ぎているし孫は若すぎる、と自分の子だくさんを自慢し独身で子供のいないライス長官は失う人がいないなどという信じられない侮辱をぶつけた。
こんなことを共和党の男性議員が民主党の女性議員にでもいった日には、女性蔑視だの人権損害だのと大騒ぎになって進退問題にすらなりかねない。だが民主党の議員が共和党の女性政治家にいう分にはメディアも黙認するこのダブルスタンダード。
ま、それはともかく、いまのところ民主党のペロシ議員はイラクの米軍に対する経費削減を行う気はないらしい。去年12月の世論調査でも国民の59%がイラク経費削減には反対しているし、いくら民主党でもそんなことをすれば国民から民主党はアメリカ軍を支持していないと非難を受けることは承知している。では民主党の狙いはなにか。
それは、ブッシュの新作戦がこれまで通り新しい案など全くないただの増兵だけだと何度も繰り返すことによって弱まっているイラク戦争への国民の支持をさらに弱まらせようというものだ。現在イラク戦争にあてがわれている予算は今さら変更できない。それで民主党はブッシュ大統領が増兵に必要な新しい予算案を出すまでの間に世論を増兵絶対反対、イラク即刻撤退に変えていこうという魂胆なのである。
しかし、この作戦には二つ三つ問題がある。イラクでの作戦変更は議会の同意を待つまでもなくブッシュの一存で実現できる。戦場での戦闘作戦変更は総司令官であるブッシュに権限があるからである。また、増兵にしてもすでにクェートに待機している軍隊をイラクへ動員すればいいだけのことで、新しく予算は必要ないしこれもまた議会の承認を要さない。
ブッシュが議会の協力を必要とするのは現在イラクにいる軍隊の引き継ぎの軍隊を動員する際に必要経費の予算案を議会に提出する時である。それまでにはまだ数カ月ある。もしこの間にブッシュの新作戦が全く効果をあげず、今と同じ状態なら議会が予算増強を拒否しても国民による民主党への批判は少ないだろう。だがもしも、ブッシュの新作戦が少しでも成功し6か月後にはイラクが良い方向へ向かっている場合には民主党が軍事予算をごねるのは難かしくなる。しかもこの予算案の通過がごたごたして時間がかかり過ぎると2008年の選挙運動に突入してしまい、共和党議員から民主党は自分達の政治的野心のためにアメリカ軍の任務を妨害して勝てる戦争に負けようしていると批判されかねない。
私は民主党は作戦を誤っていると思う。ブッシュの新作戦をできる限り阻止するのではなく、ここはブッシュのお手並み拝見といけば良いのだ。ブッシュの新作戦が成功するという自信は全くないが、ブッシュはアメリカの大統領であるから我々議会も同じアメリカ人としてブッシュ大統領の作戦を支持するとしておけば、失敗した場合でも、我々はブッシュに十分成功の機会を与えたが駄目だったのでイラク戦争はこれで終わりにしよう、ということができる。またブッシュが成功した場合には民主党は政党の違いを超えてアメリカの国益のために大統領を支持した、民主党の協力があったからこそブッシュは成功したと大威張りできるのである。
私はアメリカがこの戦争に勝つことができるのであればその評価がだれに行こうとかまわない。民主党が戦争に勝ったといって議会で議席を増やしてもそれはそれでいいだろう。大事なのは今ここでイラク戦争に勝つことなのだから。
しかし、今の民主党のやり方では戦争に勝っても負けても民主党が国のことを考えているというふうには見えない。それでも民主党はいいのだろうか?


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保守派イラン人、イランブロガーに異議あり!

昨日紹介したイラン人ブロガーのインタビューに対して、ヒューのところへ聴取者からメールが来た。メールの著者もイランからアメリカに移住した人だが、レーガン流保守派を誇りに思っているというこの聴取者はホセイン君のいい分にはかなり腹が立ったようである。この著者にいわせるとホセイン君の意見は一般のイラン人の見解とはほど遠く、あれが一般のイラン人の見解だと他のリスナーの人たちに勘違いされるのは叶わないとしている。

私はここミネソタのペルシャ語衛星放送をよく見ます。そこでアメリカの軍事行使によるイスラム共和政府への介入の話が出る度にイランの視聴者からかかってくる電話のほとんどが、アメリカの直接な軍事攻撃によってこの殺人的な政権を取り除いてほしいという意見です。科学的な世論調査をしたわけではありませんが、ほとんどの人々が後進的な機構を望んでいないことは明らかです…

としてこのメールは始まる。


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大爆笑! イラン、アメリカ軍のイラン政府ビル攻撃に抗議! 

この間アメリカ軍がイラン政府のビルを強制捜査した話をしたが、ミスター苺がそれについてミッシェル・モルキンの留守番エントリーに書いてるのでちょっと。
ついに先日クルド地方のアービルでアメリカ軍が捕まえた5人のイラン人はイラン軍特別部隊のクォード隊のメンバーであることが正式に発表された。

『拘束されている5人はイラン革命軍クォード特別隊(IRGC-QF)であることが初期の調査結果で明かになった。この組織は資金、武器、改良爆弾技術、訓練などを過激派グループに提供することによってイラク政府を不安定にしアメリカ軍を攻撃しようとしている組織である』とアメリカ軍当局は発表した。

まったく予想どおりの結果だが、これについてイランの外務大臣の報道官モハメッド・アリ・ホセイニ氏は怒りもあらわに声を震わせての抗議である。
ホセイニ氏は5人の職員が働いていたアービルのイラン政府施設は1992年にクルド人のビジネスマンや病人などがイラクからイランへ渡る手続きをするために設置されたと語っている。
「両国でこの施設を領事館の格に引き上げることで同意ができていた。」と氏は語る。「イラン領事館設立の同意は今年(イランのカレンダーで)交わされていた…」
ホセイニ氏はアメリカがイラクの安定化に失敗したことを認めたくなかったのでわざと「イラクの近隣国に対して敵対心と衝突」を起こしたのだと責めている。
「アメリカは5人の収容者をすべて釈放し、今後一切このようなことを防ぎ、損害賠償をすべきである」とホセイニは言う。
ちょっと待てよ〜。これは一考の価値ありだ。イランはアメリカ軍によるイラン人拘束に対してアメリカが「領事館の外交特権の尊厳を侵した」とほとんどヒステリー状態で反応しているわけだ。(大爆笑)
自分で言ってて歯がうかないのかね。
注:1979年以降に生まれたお若い方々にはこの皮肉さがお分かり頂けないかもしれないのでここで歴史をふりかえってみよう。
現在イランとアメリカの間には正式な外交関係はない。その理由は1979年にイランで宗教革命があり、テヘランにあったアメリカ大使館にイランの武装集団が押し入り占拠し、数人を殺害した後、外交官及び職員52人を444日に渡って拘束したからである。当時の大統領だった腰抜けカーター大統領は二回の救出作戦に大失敗して世界に恥の上塗りをしたあと、一期で落選。1980年に新しくレーガン大統領の代になってからやっと人質はかえってきた。ちなみにこの大使館攻撃に参加したメンバーの一人が、当時大学生だったアクマネナジャド大統領であることは意外と知られていない。


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