米民主党大勝利! 上下院ともに多数議席獲得!

今朝、起きてみたらなんと下院では民主党はミスター苺が予測していた12議席どころか30近くの議席を獲得して10数席の多数席有利で下院を獲得。 上院はなんとか共和が持ちこたえるとおもっていたのに、こちらもわずか一席の差で民主に取られたようだ。 以下CNNの記事より。

民主党の上下両院多数派の獲得、2州の結果待ちに

2006.11.08
Web posted at: 20:31 JST
– CNN
(CNN) 米中間選挙は8日、開票作業が依然続いており、野党・民主党の多数派獲得の可能性も出てきた上院(定数100)では米東部時間の午前6時(日本時間同日午後8時)過ぎの時点で、与党・共和党、無所属を含む民主の獲得議席数は非改選を合わせ各49と互角の戦いを演じている。再集計実施の事態も有り得るバージニアとモンタナの2州の結果が勝負の分かれ目となっている。
民主党は下院(定数435)で12年ぶりの多数派の奪回を決めている。同党が上院の多数派も制すれば、1994年以来となる。今回選挙の最大争点だったイラク政策の政策転換が図られる可能性も出てくる。
上院の改選対象は33議席、下院は全議席を改選する。上院の改選前の勢力は、共和党が55、民主が44、無所属が1。これまでの開票結果で、共和は4議席を失っている。
民主党は2州を制すれば多数派を奪回する。1勝1敗となれば、上院議長のチェイニー副大統領が共和党と投票を同一にするため、同党の多数派支配が継続する。
下院の改選前勢力では、共和が229、民主201、無所属1、欠員4。これまでの開票結果では、共和は27議席を失い、民主が28議席を新たに獲得、多数派の218議席を超えた。15議席の勝敗が決まっておらず、共和が194、民主227となっている。
また、50州中、36州で知事選も実施され、共和党が6州で敗退、民主が勝利を奪った。2州での結果が未定で、共和党が獲得の州が20、民主が28となっている。改選前は、共和28州、民主22州だった。

う~ん、どちらかわからないといっていた州はすべて民主党に落ち着いたようだ。 普通共和党は世論調査よりも良い成績を上げるものなのだが、どうやら今回の世論調査モデルはかなり正確だったようである。
上下共に民主がコントロールするとなると、今後2年間ブッシュ政権はかなり難しい立場におかれることになる。 ブッシュ大統領の権限は大きいが、ブッシュの政策を議会がことごとく邪魔をするという形になるし、また復讐にもえた民主党が共和の議員達を相手取ってあることないことでっちあげては捜査、捜査であけくれる2年になるかもしれない。
イラク戦争のみならず、イランや北朝鮮でも難しい時期であるのに、これは非常にたいへんなことになりそうだ。 税金は絶対にあがるな。 


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米中間選挙いよいよ投票開始!

アップデートあり:後部参照
18:00:00 EST現在
カカシ: 皆様今晩は、東海岸では夕方6時をまわったところです。 バージニアのデスクからお届けする選挙の夜特別番組司会の苺畑カカシです。 東海岸は仕事が終わってこれから投票という方々が増える時間です。 三時間の時差のある西海岸では三時のおやつを済まして、お子さん達が学校から帰ってくる前に家庭の主婦などが投票する時間でしょうか。
全国各地で待機している特派員(ブロガー)からの報告をもとに、この番組では随時選挙の模様を実況でお届けしたいと思います。 では先ず下馬評専門家ミスター苺から選挙予測をちょっと報告してもらいましょう。 ミスター苺はカリフォルニアのハリウッドのスタジオ、Big Lizsards.netで待機中です。 ミスター苺、ミスター苺、状況はどんな具合ですか?
ミスター苺: はい、土壇場になっていくつか発表された世論調査ではなぜか共和党が巻き返しの兆候をみせているため、上院は共和党が失う席は三つから四つでなんとか多数議席を保つという予想が一般的になってきました。 しかし下院はまだ10月末から世論調査がされてないため、10数席から20数席の議席が民主党に渡るという大幅なずれがあり、なんともいえない状態です。
カカシ: わかりました。ミスター苺からは出口調査の情報が入り次第またリポートしてもらいましょう。 さてそれでは各地の投票の模様から、先ずはミッシェル・マルキン特派員からのリポートです。
ミッシェル: 読者の方たちのメールからご紹介します。
カリフォルニア州、タスティン市、投票場に行ったボブ・シューフラーさんは開いている数ある機械のなかから英語で投票できる機会はすべてふさがっており、開いている機械は韓国語、ベトナム語、中国語しかないといわれたそうです。 加州のオレンジ郡は東洋人が多いため多々の東洋諸国の言葉でスクリーンがプログラムされている模様です。 仕方なくシューフラーさんは中国語で投票。 かなり困惑したそうです。 (当たり前だ!)
アラバマ州、ハンツビル市マディソン郡での投票は問題なし。投票場に係員は充分足りていたし、係員は極力客観的であろうと努力していた模様。写真のついた身分証明書を提示した後、英語で書かれた紙の投票券で投票。なにもかもスムーズで全く問題なかった、 とクレイトン・ジョーンズさん。
オクラホマ州、オクラホマ市、 完全な赤い州(共和党支持)のオクラホマの田舎では、近所の人たちが顔見知りなので身分証明書は必要ありません。 投票済みの紙の投票権はすぐにきちんと整理され問題ないかどうかその場で調査がありました。 全く問題ありませんでした。 スコットさん。 (カカシ注:誰が誰に入れたかすぐわかりそうだね。)
カカシ:あ、ミネソタ州のパワーラインスタジオから、今日はワシントンDCへ取材にいっているジョンからの速報です。 ペンシルベニアの投票マシンで問題があったのですか?
ジョン:はい、今朝ペンシルベニアで投票マシンを使った投票場において問題が生じました。 ペンシルベニアに朝7時ごろ、愛国者としての義務を果たすためペンシルベニア中部にある投票場へある男性が訪れたところ、すでに長い列ができており、全く動く気配がなかったとのことです。 現場の係員の話によると投票マシンがきちんと作動開始しないため投票者には外で待っていて欲しいとのことだったそうです。 列に並んでいたある女性は建物に入って事情を聴きに行って出てきたときに、「チェイニーの仕業だ!」と大声で叫んだそうです。 どうやらチェイニー副大統領がペンシルベニア中部の投票マシンを自ら操作した模様です。
カカシ: チェイニー副大統領がそんなことをしていたんですか? それはひどい。 これでは共和党がもし多数議席を保っても民主党は納得いかないでしょうね。 副大統領自らが投票マシンを操作するとは、、、
ジョン: はい。 地元ミネソタ州のレバノン郡でも投票マシンに問題が生じ、投票時間が午後9時まで延長されることになりました。 これもチェイニー副大統領の仕業でしょう。
カカシ: わかりました。 ミッシェル、ジョン、ありがとうございました。 ではここでちょっと休憩し、また後ほどアップデートを報告します。
アップデート1:22:00:00 EST現在
カカシ: 東海岸の投票場は閉まりましたので、だいぶ当選確実の情報が入ってきています。 ここで再びミスター苺にきいてみましょう。 ミスター苺、当選確実は予想通りでしたか?
ミスター苺: はい、いままでに当選確実が決まった上院の議席は下記のとおりです。Dが民主、Rが共和で、ミシガン、ミネソタ、ニュージャージーは現職の民主党が保持。オハイオ、ペンシルベニア、ロードアイランドは民主党の勝利で議席がみっつ増えたことになります。
# MI – Debbie Stabenow (D) vs. Mike Bouchard (R): Democratic hold;
# MN – Amy Klobuchar (D) vs. Mark Kennedy (R): Democratic hold;
# NJ – Robert Menendez (D) vs. Tom Kean, jr. (R): Democratic hold;
# OH – Mike DeWine (R) vs. Sherrod Brown (D): Democratic pick-up;
# PA – Rick Santorum (R) vs. Bob Casey (D): Democratic pick-up;
# RI – Lincoln Chafee (R) vs. Sheldon Whitehouse (D): Democratic pick-up;
カカシ: ということは今のところ民主党優勢ということですか?
ミスター苺: そうです。 でもこれらの席は民主党へ行くと予想されていた席ですから特に驚きではないです。 注目されているバージニア、ミズーリ、テネシーはどれも共和党がリードしていますがその差は小さく接戦でまだどちらともいえない状態っです。
カカシ: 下院のフォーリー議員が辞任したフロリダ16地区はどうなってますか? 
ミスター苺: 当選確実といわれていたフォーリー議員がスキャンダルで辞任したため、確実に民主党に奪われると予想されてましたが、34%の開票で1%の差ですが共和党候補がリードしています。 またどちらともいえないといわれていたフロリダ13地区では共和党が3%のリードしています。 共和党よりと思われていたフロリダ22地区では民主党がかなり優勢で29%の開票で8%もリードしています。 これを取られると共和党は痛いですね。 また接戦のインディアナ9地区は民主党当選確実とフォックスニュースでは発表していますが、ちょっとまだこれは早いんじゃないかと思います。最終結果が出るのは留守投票の結果を待つことになるんじゃないでしょうか。
カカシ: 解りました。 いまのところまだ開票があまり進んでおりませんので、確実なことはいえないようです。 バージニアのデスクからお伝えしました。 次のアップデートをご期待ください。
アップデート2:24:00:00 EST現在
カカシ: どうやら民主党が下院を勝ち取ったようです。 ミスター苺、民主党はどのくらい議席をとったのですか?
ミスター苺: 今のところ三議席優勢で多数議席を勝ち取りました。 しかし三議席くらいでは強い立場とはいえないですね。 なにしろ数人の議員が党一辺倒で投票しないだけで法案は通りませんから。 ただ委員会のリーダーはみな民主党に握られることになりますから、共和党にとっては、イラク戦争の予算案や税金引き上げなどといった難しい2年間になりそうです。
カカシ: でもまだ民主党は議席を増やす可能性はあるわけですよね。
ミスター苺: そうです。 20席くらい取るという予測もありましたから、あと数席とる可能性はあります。 しかし強力な多数派となるためには5~6席優勢くらいではあまり事は進みませんよ。 共和党はもう少し優勢でしたがそれでも色々な法案が立ち往生しましたからね。
カカシ: 上院のほうは共和党がなんとか保持しそうですか?
ミスター苺: 今問題になっているミズーリ、モンタナ、バージニアの三つの州を民主党が全部取れば上院も民主党へひっくりかえることになります。 バージニアのアランとウェッブ票差は数千という接戦で、これでは今夜十には結論は出ないでしょう。 またどちらが勝っても1%以内の差の場合は自動的に再換算がされますから結果が出るのは数日後になるかもしれません。 モンタナは民主党が優勢ですがまだ20%も開票されてませんからなんともいえません。 ミズーリは共和党が3%くらい優勢で多分共和党のコーカーが逃げ切るのではないかと思います。
カカシ: どうやら長い夜になりそうです。 それでは読者のみなさん、カカシは一応今夜の放送はこれにて終了させていただきます。 夜が明ける頃にはもっと色々な情報をお届けできるでしょう。 おやすみなさい。


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第40回カントリーミュージック賞を観て

昨晩は三時間に渡って第40回カントリーミュージック賞(CMA)を見てしまった。
私は数年前までは流行歌というものをほとんど聴いたことがなく、今誰のどういう曲が流行っているとか全く知らない人間だった。だからこういう音楽賞の番組などみても、誰が誰だか解らないし全く興味なかった。 はっきりいって私のポピュラーミュージックの知識は1980年代半ばでずっと停止していたといっていい。
以前にもちょっと話したように、私は2001年の911事件直後に続けて南部への出張があった。 特に2002年2月の出張は三週間も南部の田舎町でのことで、しかも途中大雪が降って三日間もホテルに缶詰状態が続いたことがあった。 あまりの田舎でラジオ局はたったの三局でしかもすべてカントリー。 テレビもカントリー専門のミュージックビデオ局があり、私はそれを一日中つけっぱなしにしていた。
カントリーといったら20年くらい前に流行っていたケニーロジャースドリー・パートンジョン・デンバージョニー・キャッシュといった人たちしか知らなかった私はずいぶんカントリーも変わったなあという印象を受けた。 
しかし昔から変わらないのはカントリーの歌はロックとかフォークとかと違って、普通の人の歌だということだろう。 無論流行り歌だから好いた惚れたといった内容が多いのは確かだが、それ以外に親が子供の何気ない言葉に涙する歌とか、ガールフレンドから釣りと私とどっちを取るの、と迫られて釣りに行った男の話とか、女房に浮気されて家を追い出され慰謝料をがっぽりとられたせいでフライドチキンの店でバイトしてるおっさんの歌とか、病気でもう長くない命と宣告されてからスカイダイビングをして人生を満喫する人の話、妻子を後に戦争に行く男が自分はアメリカの兵士だと誇らしげに歌ううた。 911直後ということもあってアメリカを馬鹿にスンナよ、みたいな歌もあったし、こういうときこそ家族を抱きしめて平凡な生活のありがたみがわかるいう歌もあった。
私は若い頃、カントリーはおじん臭いとか田舎臭い食わず嫌いだったのが、いざあらためてきいてみると私の人生や社会の情勢などと照らし合わせて、今一番私にあったジャンルの歌だなと実感した。
以来ずっと5年間カントリーウエスタンの大ファンになったカカシは、今年のCMAではノミネートされた人間も歌もすべて知っていたという快挙をなしとげた。ははは、、、ではその結果発表
今年は「ビリーブ」を歌ったブルックス&ダンの男性デュオの功績が目覚しかった。 彼らは、シングル、作詞作曲、ミュージックビデオ、ヴォーカルデュオの部で最優秀賞を獲得。 最優秀男性歌手はキース・アーバン、 カントリー界のオーランド・ブルーム、ブラッド・ペイズリードリー・パートンとデュエットした「フェンアイゲットホエアーアイアムゴーイング」(“When I Get Where I’m Going”)でイベント賞、その曲の入っているアルバム、「タイムウェルウエイステッド」でアルバム賞を受賞。 デビュー2年目でアメリカンアイドル優勝者のケリー・アンダーウッドがホライゾン賞と最優秀女性歌手賞の二賞を獲得。 そしてエンターテイナーオブザイヤーはケニー・チェズニー
私はブルックス&ダンの「ビリーブ」は非常にいい曲だと思うので、これがソングオブザイヤーになったのは納得できる。他の賞はノミネートされた誰が取っても、みんなよかったからなあ、と思う曲ばかりで私としてはほとんど異議なし。
久しぶりに楽しめた三時間だった。


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イラク:マリキ首相の微妙な立場

The English language version of this article can be found here.
サダムフセインの死刑判決が出たことはまことに喜ばしい。 しかしだからといって喜んでばかりもいられないのがイラクの難しいところだ。 まだまだ我々の上空には暗雲が立ち込めている。
しかし先ずはいいニュースから。先週、アメリカとイラクの連合軍がバグダッドで数々の手入れを行いサドルの率いるマフディ軍の幹部らを何人も取り押さえた。(Fourth Railより)

土曜日、イラク特別部隊はアメリカアドバイザーに見守れながら、サドル市内においてイランの手先モクタダ・アルサドルとそのマフディ軍のバグダッドアジトに手入れを行った。 この手入れで「殺人誘拐犯グループ」の三人のメンバーが逮捕された。 マフディ軍はイラク軍に小銃やロケット弾で攻撃しながら逃走した。

これはノーリ・マリキ首相が先週の火曜日、一週間にわたる封鎖を解除するよう命令してから、初めての攻撃作戦であった。 同日のサドル市内での作戦では三人のテロリスト容疑者逮捕の成果があった。 封鎖解除の命令はアメリカ軍からは強く反発が出、イラク大統領もこの決断には強く反対していた。 マリキ首相がサドル率いるシーアの死の軍団の武装解除にどれだけ真剣なのかという深い疑問が生まれている。

問題なのはマリキ首相はかなりサドル勢力に政治的に傾いている点だ。彼は前任の首相ほどサドルべったりではないにしろ、なにかとサドルの肩を持ちすぎる。 マリキ首相は最近とみに、アメリカ・イラク連合軍による宗派・部族争い鎮圧の努力を邪魔するようになってきている。
この間の封鎖解除における理不尽な要請がそのいい例である。 以下ニューヨークタイムスの記事より。

マリキ氏のサドル市封鎖解除宣言はアメリカ軍司令官達には当初不意を突かれた形になった。しかし夕方までにはアメリカ軍はバグダッド東部と中央部に一週間ほど設置してあった分離帯の位置を放棄した。これはイラク軍を含めて行われていた行方不明のアメリカ兵捜索の一部として設置されたものだった。 関門は交通を迂回させたため、東部では日常生活や商売の妨げになっていた。
この宣言の言葉使いがあたかもマリキ首相にアメリカ軍に指令を下す権限があるかのような表現であったため、マリキ首相はシーア派の支援者に迎合するため、自分の権限を踏み越えたと見られている。
この撤退は人口密度が高く反米意識も高いサドル市内では歓喜で迎えられた。アメリカ軍は捜索の焦点をここに絞っていた。

マリキ首相の微妙な立場はわからないではない。彼は自分の支援者の前でアメリカ政府に対して強気の姿勢を見せなければならないのだろう。 とにかくアメリカの操り人形だと思われては困るというわけだ。 しかし自分でシーアの民兵を退治できないでアメリカに頼っている以上、大きな口を叩ける立場にはないはずだ。またアメリカ軍もおめおめとマリキのいいなりになどなるべきではない。 マリキが独立国の首相として大きな口を叩くのは独立国の首相らしくきちんと自国の暴走民兵らを取り締まってからにしてもらいたい。
私が思うに、マリキ首相はアメリカ軍の駐留はもうそう永くは無いと考えているのではないだろうか。 いったい氏はどこからそんな考えを持ってきたのだろう? どうも彼はサドルがアメリカ軍が去った後、強力な政治勢力として生き残ると踏んでいるように思える。 だからアメリカ軍が去った後も自分の立場が悪くならないように今のうちからサドルにゴマをすっておこうという魂胆なのではないだろうか。
しかし、これまでにアメリカ軍の強さを過小評価してきた多くの勢力がそうであるように、マリキは間違っている。 明日の選挙でどうなろうとも、アメリカ軍はサドルとその手下のマフディ軍、そしてバーダー旅団を始末せずにイラクを撤退するなどということはあり得ない。 大統領には議会に対抗する非常に多くの権限がある。 ロナルド・レーガン大統領が多数議席を握る民主党議会に真っ向から対決して多々の政策を押し通したように、軍隊の総指揮官であるブッシュ大統領は軍隊を自由に操る権限があるのだ。 特に議会はすでにイラク戦争を承認しているのだから、戦争を続行するのは大統領の一存ということにもならない。
どうしてこう皆アメリカ軍を見損なっているのだろう。 確かにクリントン時代のアメリカ軍は途中で戦争を投げ出すことが多かった。しかしブッシュ大統領の代になってから、そのようなことは起きていない。 ならば前大統領時代の例よりも現大統領の実績からアメリカ軍は判断されるべきではないのだろうか? 
戦闘に次ぐ戦闘でアメリカ軍は圧倒的勝利を収めている。にも拘わらずあまりにも多くに人々が我々の敗北は間違いないと確信しているのは不思議でならない。 もっとも民主党や民主党の応援団と成り下がった主流メディアの話を鵜呑みにすれば、今度の選挙で民主党が上下議院をコントロールするようになった暁にはアメリカ軍は退陣にいそしむと考えるのも無理は無いのかもしれない、メディアは皆口を揃えてそういっているではないか!
アメリカメディアのプロパガンダを完全に信じきってるのが、アルカエダもサドル達だ。 彼らは本気で民主党が勝てば自分達が勝つと信じきっている。そして彼らは愚かにも自分らが人を殺せば殺すほど、恐怖におののいたアメリカ市民は退陣を訴える民主党に投票するようになると信じているのである。
だが、真実はその反対だろう。 アメリカ人は自分らの軍人が殺されたり自国が攻撃されて怯えて逃げる人種ではない。 かえって怒り来るって奮起立つ性分だ。 今アメリカ市民がイラクに関して消極的な姿勢を見せているのは、攻撃を恐れているからではなく、負け犬の連中が声を大にして繰り返す敗北間違いなしのシュプレヒコールを信じてしまっているからだ。 残念ながら、どんな嘘でも大声で何度も繰り返せば、だんだんと人々はそれを信じるようになってしまうのが現実だ。
2009年に新しい大統領になって、イラクで確実に勝利と言われる何かが起きるまでアメリカ市民は自分達の勝利を信じられないのかもしれない。 だがここでちょっと振り返ってそう遠くない過去に我々が成し遂げた輝かしき勝利を思い出していただきたい。以下ビクター・ハンソンのエッセーより。

とうの昔に忘れられてしまったのは三週間で悪徳独裁者を倒した輝かしい戦闘。 またアメリカが、ソビエトがアフガニスタンで負けた後や我々の前任がレバノンやソマリアでしたように戦後の動乱を見放したりせずに、民主主義の理想を貫くために努力していることも高く評価されない。 そして我々はシリアがレバノンから立ち退かざるおえなくなったことや、リビアが大量破壊兵器開発をあきらめたことや、パキスタンがカーン博士を潔くみとめたことや、湾岸の王国でわずかながらも選挙が行われるようになったことにも感謝していない。.

という事実があるにも拘わらず、マリキは自分の政治将来しか考えていない。 いったいなんだってイラクはこんな奴を首相にしたんだ? あ、前任のジャファーリを追い出すためだったっけ。
だがマリキは考え違いをしている。 サドルの命はそうながくない。 我々がイラクを去るまえに誰かがサドルを殺すだろう。そうなる前にマリキもシーア派も誰の側につくのか早く決めといたほうがいい。 そうでないとサドルが地獄へ堕ちるときまだサドルにくっついていれば彼らもサドルと運命を共にすることになるからだ。
ま、それも悪くないけどね。


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オハイオ州: 左翼ブロガーの冗談がとんだことに!

アメリカの選挙で特に共和党にとって大切なのが投票率。世論調査の多くは共和党の投票率をかなり低めに計算しているので、当日の投票率が多ければ多いほど世論調査を乗り切って共和党に良い結果が出ると考えられている。
だから、共和党の選挙運動員はここぞとばかりにがんばって、交通手段のないお年寄りや低所得者を対象にミニバスなどで送り迎えをしたり、戸口訪問や電話連絡で「投票して下さ~い」と呼びかけるので大忙し。 (私も一度共和党に登録している家々を「~議員に清き一票をお願いしま~す」と回ったことがある。 共和党の人たちは結構政治問題には詳しいので、「~議員はこの件についてどのような見解をもっているんですか?」と挑戦されること多々ありで、結構たいへんだったのを覚えている。)
しかしそれを承知している民主党の選挙運動員たちの間にはかなり汚いことをする奴らがいる。 前回などはオハイオ州で共和党の送迎用バス数台のタイヤが切られたり、共和党選挙運動事務所に暴徒が押し入りコンピューターが奪い取られ、ボランティアの伯母さんが怪我をするなどという事件まであった。 
だからそのオハイオ州で、今回共和党の選挙運動部員として潜入し投票促進運動を邪魔しようという陰謀が民主党側にあると言う話を聞いたりすると、あり得ない話ではないと考えてしまうのは無理もない。 (BizzyBlog、Operation Infiltraton Update: HOAX, with Consequencesより)
ことの起こりはBuckeyeStateBlog (BSB) という民主党支持のブロガーが「共和党の72時間投票促進運動で二重スパイになりたい人はここで登録できます!」 と書いたのがきっかけ。 これを読んだ共和党支持のブロガーたちが民主党はこんな汚い真似をしていると書きたてた。 人によってはオハイオ民主党選挙運動を請け負っている会社の幹部を名指しで批判。 どこかの掲示板ではこの幹事長の住所氏名、職場や得意先の名簿までが公表されてしまうという大騒ぎになってしまった。
驚いたのは当の民主党選挙運動会社の幹事長ライアン・フィセルさん。(Ryan Fissel)。 そんな話は聞いていないとあわててBSBに連絡した。 下記はフィセルさんがこの問題を取り上げた保守派のブログ、ビズィーブログへ宛てたメールから抜粋。 (ビズィーブログは最初からこの話には半信半疑だった。)

私が本日この手紙を書いているのは、BSBとPlunderbundが書いた共和党投票促進運動へ潜入するという記事について、いくつかのブログが書いていることに気がついたからです。
私が主に心配しているのは、私の名前や職場のパートナーや他の人たちの名前までがこの混乱に巻き込まれたことにあります。 私はBSBのラッセル・ヒューロックと話をしたところ、彼はこの話はやらせで(共和党の)人たちを心配させて選挙24時間前のイベントに神経を集中できなくさせるのが目的だったといわれました。
ここではっきり申し上げておきたいのは、私はこのやらせには全く関知しておらず、今朝になってBSBのラッセル・ヒューロックに電話して説明を迫るまで全くしりませんでした。 この手紙はフリーリパブリックのコメント欄に私の自宅の住所、電話番号、及び私のビジネスパートナーや顧客名簿までが掲載されたことへの返答です。
BSBのウェッブホストが私の所持しているホスティングサービスである理由は、我々が一緒にウェッブサイトをいくつか経営しており、他のサービスを使うより便宜上楽だったからです。しかし、出来るだけ早くこの状況は変えるつもりです。
これでこのブログで書かれていた情報を訂正していただけると希望します。 もしご質問があればメールをください、どのような質問にも出来る限りお答えいたします。
ありがとうございます。
ライアン・フィセル

共和党をあわてさせようと企んだのに、かえって民主党の選挙運動を邪魔してしまったというお粗末な話。 しかし事の真偽を確かめもせず無関係な人間の自宅の住所や職場の顧客名簿まで公表してしまうという馬鹿ウヨにも充分反省して、迷惑をかけたフィセルさん及び関係者にしっかり謝ってもらいたいものだ。


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米地方選挙の泥仕合、テネシー州の巻

どういうわけか知らないが、テネシーの上院議員選が全国で話題を呼んでいる。 テネシー候補はボブ・コーカー氏(共和)とハロルド・フォード氏(民主)でいまのところコーカー氏が8%優勢。
フオード氏は若くてハンサムな黒人男性で期待の新人。 しかしテネシーといえば南部も南部。 昔ながらの黒人差別意識はまだ根深いと人は言う。私は民主党の黒人政治家は何かとライバルからの批判を人種差別と言ってだまらせようとする傾向があるので、そういう話はいつも眉唾だと思って聞いている。 しかし共和党が作成したこのテレビコマーシャルが人種差別的だと批判されたことは、まあわからないでもない。(YouTubeで見られるがリンクはつながらないので、このアドレスをコピペしてみてくさだい。http://www.youtube.com/watch?v=_vZF5ZTu2Go)
このコマーシャルでは金髪の美女が「私、ハロルドとプレイボーイのパーティで会ったのよ」という映像がながれ、最後のほうで「ハロルド、電話してね」とやって終わる。 コマーシャルではやくざっぽい男が、フォードはポルノ映画制作者から献金をもらったと言うシーンもある。 コマーシャルのメッセージはハロルド・フォードはテネシー出身ではなく、地元の人間とは全く違う価値観をもったハリウッド風のエリートだというもの。 (フォード氏は下院議員の息子としてワシントンDCで育った。)
ただ南部ではまだ黒人男性が白人女性とデートするのはあまり好ましいとされていないため、このコマーシャルはその反感を煽るようなものだと批判されたわけだ。 このコマーシャルはコーカーの後援会が製作したものではなく、コーカー自身も悪趣味だと訴えたためコマーシャルは五日間で取り下げられた。 
私がみたコーカー後援会製作のコマーシャルは結構けっさくで、ハロルド・フォードはハンサムでテレビ写りがいいと何度も繰り返されるものだった。しかしいいのは顔だけで中身は全くないというメッセージがひしひしと伝わってきて効果的なコマーシャルだったと思う。
もっともフォード氏もコーカー氏は大金持ちのビジネスマンで庶民の気持ちなどわからないといったようなコマーシャルを流しているから、まあおあいこだろう。
今日はこのテネシーに、元大統領のクリントンはじめ、ハリウッドスターなどもフォードの応援に駆けつけた。 (やっぱプレイボーイのパーティくらい言ったことあるんじゃないの、フォードさん?) また、フォードの選挙運動員はビデオカメラを持ってコーカー候補をずっと追っかけまわしている。 キャンペーンの最中にコーカー議員が失言するのを見逃さないように見張っているのである。(バージニアの共和党候補、ジョージ・アレンはこのライバル候補の運動員に人種差別的な侮蔑語を使ったとして大批判を浴びて支持率が下がってしまったから、油断大敵。)
テネシーでフォード氏が受かったら、南部から黒人の上院議員がでるのは南北戦争後以来だという。 でもコーカーのほうがテネシー訛り丸出しだし、なんといってもテネシー地元って感じなのでフォードは無理でしょう。 彼が黒人だからというのではなく、彼はどうしても地方の人間って感じがしないので。


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国産イスラム過激派に怯えるスカンジナビア

実は一週間前にこのスカンジナビアの国産イスラム過激派に関する記事を読んで、当ブログで紹介しようと思っていてそのままになっていたのだが、(The Danger of Homegrown Terrorism to ScandinaviaBy Lorenzo Vidino)、欧州における過激派イスラム教徒の台頭は非常に深刻である。
この前もちょっと触れたように、フランスでは本当のインティファーダが起きているという気がする。 インティファーダとは現政権に対する反対運動だが、いってみれば革命運動というべきものだろう。 これがイスラム教という過激派思想と混合して、ただの抵抗運動ではなくテロ行為へと動きが過激化していくことが現代の欧米及び東南アジア、アフリカなどでも問題なのだ。
ただフランスのインティファーダが主にイスラム系移民によって行われているのに対し、カナダ、ニューヨーク、ロンドンなどで最近起きたり未然に防がれたテロ陰謀は国産のイスラム教徒改宗者によるテロリストらによるものだった。 イスラム過激派というテロ団体がなければ、彼らは単に地元のギャングか暴力団に加わって普通の犯罪をおかすちんぴらで終わっていたか、あやしげなカルトに入って壷でも売っていたのだろうが、現代社会では世界的に広まっている聖戦主義イスラム教が彼らの飢えた精神を蝕んでいる。
この問題が深刻になっている地域にスカンジナビア諸国、デンマーク、スエーデン、そしてノルウェーがある。
これらの国々では多少ではあるがアルジェリアやエジプトのテロリストが多少の活動を行っていた歴史はある。 だがこれらの組織は規模も小さく、スカンジナビア諸国に危険をもたらすほどのものではなかった。 だが近年になってこれらの国々で危険な活動をしているのは、国産のテロ組織である。
2年ほど前にデンマークでは警察があるテロ組織を崩壊したばかりだが、去年の10月27日にコペンハーゲンで逮捕された16歳から20歳の若者が所属するテロ組織はまた別のものであるらしい。 去年の逮捕のきっかけとなったのはボスニアの対テロ作戦によるものだった。 逮捕の一週間前にサリエボの対テロ警察が二人の若者Mirsad Bektasevic とAbdulkadir Cesurを逮捕したが、この二人はスカンジナビアと深いつながりがあった。19歳のBektasevic青年はボスニア系スエーデン国籍で、 サリエボに爆発物を購入にきていたところを逮捕された。 21歳のCesurはトルコ系のデンマーク生まれ。 二人はサリエボで20kgの多種の爆発物材料を購入。これをすでに購入済みの自爆テロ用ベルトに装着する予定だったという。 彼らは自分らの野望を述べた映像をビデオに撮り、「ヨーロッパに対しイラクやアフガニスタンにいる奴らに対して」戦うと宣言していた。 彼らの標的はサリエボのイギリス大使館だったらしいとボスニア警察当局は考えている。
Bektasevicの電話通信を盗聴して、ボスニア当局はデンマーク当局に連絡。彼らの仲間はコペンハーゲンにアジトがあると告げた。 デンマークで逮捕された4人は地方当局ではテロリストとして全くマークされていなかった。 彼らは中東系デンマーク生まれの普通の若者で、普通に学校に通いサッカーチームに参加し、ごく普通の生活をしていたという。 それが何故か突然過激派イスラム教に興味を覚え、ネットで聖戦チャットルームに参加したりしているうちに、スエーデン国籍のBektasevicと出合った。後になってBektasevic はスエーデンを基盤にしたオンライン聖戦グループの重要陣部であることがわかった。このネットワークはオンラインを通じてイギリスや多のヨーロッパ諸国、そして海を超えてカナダやアメリカにまでひろがっているという。Bektasevicは MaximusというHNを使ってヨーロッパのイスラム教徒を募ってイラクでテロをやらせようとたくらんでいたという。
スエーデンで見つかった別の事件でも、やはりオンライン活動が重要な鍵を握っていた。スエーデン当局はこの5月国の各地で三人の若者を学生街のアプサラにある福音書協会爆撃陰謀の疑いで逮捕した。イラン系スエーデン人のNima Nikain Ganjin(22)と生粋のスエーデン人Andreas Fahlen(25)はストックホルムの郊外でつかまった。19歳のAlbert Ramic スエーデン南部の Trelleborgで取り押さえられた。三人はオンラインのチャットルームで聖教戦士について話し始めたのがきっかけで仲間になったという。 Ganjinは2005年にストックホルムのイラク投票場に火炎瓶を投げた疑いで調査の対象となっていた。彼らは具体案は何も持っていなかったが、イスラエルに同情的な姿勢を示す協会を爆破してやるつもりだったと語った。裁判の結果彼らは禁固8ヶ月から3年の刑が言い渡されたが、控訴の結果かなり刑が軽くなったようだ。
これらの若者に共通する点は彼らが普通テロリストになるような背景をもった青年らではないということだ。特に暴力的な問題児というわけでもなく、経済的に恵まれた中流クラスの平凡な若者達である。にも拘わらず彼らはネットのチャットルームなどに参加するに従い突然過激派ジハーディストへと変貌してしまったのである。ストックホルムのイラク投票場を火炎瓶で爆破した後、Ganjinはアルカエダ本部にメールを送って自分あちはアルカエダのスエーデン支部だなどと豪語したりしていた。
ムジャハディーンネットワークと呼ばれるこの組織のメンバーは、10年前までの過激派などとは違い、イスラム教に関する知識はほとんどない。彼らが興味がるのは暴力を使った抵抗の思想だけだ。
この9月、ノルウェー当局はオスロのユダヤ教寺院に銃弾を打ち込んだ4人の男を逮捕した。 彼らはアメリカとイスラエル大使館を襲う予定だったと語っている。 この男達は地方警察にはこそ泥もしくはギャングメンバーとして知られていたといい、イスラム教に対する知識もほとんど皆無だったという。
この記事の著者Lorenzo Vidino氏は、イスラム系移民でもなければ、特にイスラム教にそれほど関心がなく、家庭があれているとか、貧困生活をおくっているとかいう背景ではないスカンジナビアの普通の若者が聖戦主義・ジハーディズムに誘惑されるのか解らないと困惑している。
だが私にはこれは珍しい現象ではないと思う。どこの世界にも心のよりどころを求める不安定な若者はいくらでもいる。 もし彼らがキリスト教でも仏教でもいいからなにかすがれる宗教を信じて育ってきたならまた別だが、親への反発や自分らにとっては伝統的な宗教への反動がおかしな思想へと彼らを追い立てるのだ。 一昔前なら、欧米や日本などではハーレクリシナや統一教会といった比較的無害なカルトへ入会するような人々が、いまはオンラインを使って勧誘するジハーディズムへと魅かれて行く。 感受性の高く自分の無力を感じている若者が世界を変えることが出来るという破壊的な宗教にひかれたとしても私には不思議でもなんでもない。
だが、ここ数年の国産のテロリスト組織発生は、スカンジナビア諸国では深刻な問題だ。彼らには組織的な破壊力はないが、ひとつの自動車爆弾でも何十人何百人と殺すことができるわけだから、直接中東のテロ組織と関係があるかないかは問題ではない。 
デンマーク当局はデンマーク軍がイラクやアフガニスタンに出動していることや、モハメッドの漫画が2005年にデンマークの新聞に掲載されたことなどが原因となって、デンマークで大規模なテロが起きるのではないかと心配している。 そしてスカンジナビア諸国で起きるテロは国産のテログループによって行われるだろうと予測している。
最初に書いたように、イスラム過激派というテロ組織がなければ、彼らは別のおかしなカルトやギャングに参加していたような馬鹿者たちだ。 デンマークがイラクやアフガニスタンに出兵しているなどということなどテロの口実に使われこそすれテロが起きる本当の原因ではない。 
スカンジナビアが将来の国産テロを未然に防ぎたいのであれば、オンラインを注意深く観察し、ネット上でのテロネットワークを厳しく見張ることにあるだろう。 そして私はこれが一番大事なことだと思うのだが、世俗化したヨーロッパ諸国は伝統的なキリスト教などの宗教をもう一度見直すべきである。心によりどころのある若者はおかしなジハーディズムなどという死と破壊のカルトになど誘惑されないからだ。


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パリは燃えている

私はこの間フランス国内のイスラム問題はイラク戦争にある?! において、フランスで起きているインティーファーダ(過激派イスラム教徒による反政権運動)について、やたらにメディアが遠慮がちであることを書いた。 アメリカのメディアは重体者を出した数台のバス放火事件の犯人を単に「若者」とか「移民を祖先に持つ若者」もしくは「低所得者住宅地の若者」といった言葉で表現し、明らかにイスラム系移民であることを必死に隠そうとしていた。

しかしこの傾向は当のおふらんすメディアでも同じことらしい。

だがその話をする前にちょっとマイネ・ザッヘさんのブログに載ったこの記事(日本語)から紹介しておこう。 去年のイスラム教徒による暴動のきっかけとなった二人のちんぴらが感電死した記念日に、なんと市長さんが慰霊碑にお見舞いをするという珍動。 いくらイスラム系移民の多い地区とはいえ、ここまで迎合する必要があるのか、といいたくなる。

しかし過激派に対して迎合すること以外にフランス政府には政策がないというのも事実なのだろう。 そしてその迎合の姿勢を必死で守っているのがフランスメディアである。

前にもちょっと書いたが、フランスでは毎晩のように乗用車が平均100台は焼かれているという。 しかも今年にはいってすでに2500人のフランス警察官が暴徒によってなんらかの怪我を負わされているというのである。 こんな異常な状態を「比較的平穏な日」などと表現するフランス社会とはいったいどこまで狂ってしまったのだろうか?

この間マルセーユで起きたバス放火事件だが、この事件が世界的なニュースになる前からフランスではバス放火事件は起きていたのである。 その際に被害者がでなかったとはいえ、放火されたバスには偶然誰も乗っていなかったというわけではないのだ。 大抵の場合暴徒が待ち伏せして放火しようとする直前に乗客らが危険を察知してバスから逃げ出したことがこれまで犠牲者を出さないでいた理由だ。 普通このような事件が起きれば命からがら逃げ延びた乗客やバス運転手らのインタビューなどが新聞やテレビででかでかと報道されてしかるべきところだ。 ところがフランスのメディアは単に空っぽのバスが「若者」によって放火されたという報道しかしていなかった。

だからこれらのバス放火に感化されたイスラム教過激派の暴徒が真似をしてバス放火をあちこちで始めたわけだが、数が増えればいずれどこかで犠牲者が出るのは時間の問題だった。 メディアが最初のバス放火の時にこの犯罪がどれほど深刻なもので、フランス社会は激怒している、フランス警察当局がどれだけ厳しい取り締まり対策を持っているかという報道をしていたなら、第2、第3の放火を防げたかもしれない。 だがフランス警察が犯人を逮捕して厳しい処罰がされたというニュースはないし、社会的な征伐もないとなれば、面白がって真似をするチンピラどもが増えるのは当たり前だ。
瀕死の重傷者がでたマルセイユの事件でさえ、メディアは犯人がイスラム過激派であることを隠しているだけでなく、必死に逃げた他の乗客らの話など全く報道していない。 今でさえマルセイユの市長はこの事件は独特な事件であり、普段このあたりは他民族が仲良く暮らしていて平穏だなどと、のたまう。 だが被害者の女学生、Mama Galledouさんの通っていた医学学校では付近のちんぴらによる暴力に日ごろから悩まされていたと病院に見舞いに来ていた同級生らは語っている。

いったいフランス社会は何時までイスラム過激派によるインティファーダに目を瞑っているつもりなのだ?

Pajama Media:はフランスが常識感覚麻痺症状に陥っているという。(Burning Buses: “She was black but she looked white, her skin was peeled.”

フランスは劇的な事件に劇的に反応するセンセーショナリズム意識の喪失に病んでいる。言葉は人々に命を与える。残酷な襲撃の犠牲者は庶民の心には存在しない。彼女の友達や家族が遠方から病院に向かって歩いている姿が報道され、(被害者の女学生が通っていた大学の)教授が言葉少なに何か言ったが、幸せだったときの彼女の写真は映されなかった。
もっとも印象に残ったのはレ・パリジャン誌に載ったRacidさんの供述だ。彼はバスが燃え始めた時バス停に立っていた。彼は若い女性がバスから下りるのを見たが、その焼け爛れた姿を見ても少しで気絶するところだったという。「彼女は黒人でしたが白く見えました。彼女の皮膚がまくれていたからです」彼女に障ることで余計に傷を深くしてしまうのではないかという恐れを乗り越え、彼は彼女をバスから離れたところまで運んだ。そばにいてはバスが爆発するのをより恐れたからだ。 彼は自分の上着で彼女の燃える炎を消そうとした、同時に友達に携帯電話を渡して救急車を呼んでもらった。
どうしてこの英雄的な Rachidの顔を報道しない?彼は付近のギャングたちに気づかれて復讐されるのを恐れているというのか? 警察の捜査官たちは逃げ切った乗客たちの間で自発的に警察に名乗り出ていないひとたち匿名で名乗り出るようにと呼びかけている

ビラピンは遅まきながら、今後このような待ち伏せにおいては、実際に待ち伏せを行った犯人以外にも犯人を擁護した者達も同じように罰せられると発表した。 けが人が出なければこんな常識的なこともできなかったのかフランスは?

私がここでも何度か紹介したフランスのブロガーle’eXtreme-cetre など一部のフランス人を除いて、フランス社会はまだイスラム過激派ジハーディズムがどれほどイスラム系移民の若者達の心を蝕んでいるか気がついていない。 いや気がついているのにそれを認めようとしない。
もっともフランスではたかだか30度程度の暑さで15000人のシニア市民が死んでもなんとも思わない感覚が麻痺した国民だから、我々のような繊細な神経では全く理解できない面がある。 しかしこの神経麻痺状態がいつまでも続くと、フランスは本当にインティファーダに負けてしまう。 私はいつもフランスおふらんすなどといってからかってはいるが、本当はフランスにはもともとのフランスで居て欲しいのだ。 イスラム過激派に乗っ取られて破壊されてなど欲しくはない。

最後に第二次世界大戦の時ナチスドイツに占領されたフランスを想って書かれた歌を紹介しよう。 何故か今私はこの歌を再び歌いたいムードなので。

最後にパリスと会ったのは
パリスという名で知られていたロマンチックでチャーミングな彼女は
視界から靄のように消え去ってしまった
寂しい男の目は彼女を無駄と知って探している
彼女がいた通りに彼女の姿はない
彼女はセーヌを去ってしまった
最後にパリスに会った時、彼女の心は温かく明るかった
僕は彼女の心の笑い声を通りのカフェのあちこちで聴いた
最後にパリスに会った時、彼女の木々は春の衣を着ていた
そして恋人達が木々の下を歩き鳥達が歌う歌を見つけていた
僕は何年もやっていたように、いつもの古臭いタクシーをよけながら
奴らのクラクションの合唱を僕の耳は音楽のように聴いていた
最後にパリスと会った時、彼女の心は温かく明るかった
彼女がどう変わろうと、僕はあの彼女を覚えておこう
僕は幸せだった時間を考えて、その時間を共にすごした人々を想おう
夜明けの市場で花を売ってた老婦
公園でパンチとジュディに声援を送っていた子供たち
そして夜中踊ってパリスを夜明けまで明るくしていたひとたちを


勉強しないとイラクにいくはめに! ケリー議員アメリカ兵を無教養な能タリンと侮辱

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数日前、2004年に民主党の大統領候補として出馬して負けたケリー議員が、カカシの住まい近くのカリフォルニアはパサディナの大学で、知事候補の応援演説をした。 (共和党の知事候補はもちろんシュワちゃん。 圧倒的な支持率だから当選まちがいなし!)
ケリー氏はパサディナ大学の学生を前にこんな「冗談」を述べた。

いいですか、教養とは、それを最大限に生かし、一生懸命勉強して宿題をやって賢くなるよう努力すれば、かならずや報われます。 しかしそれをしないと、イラクで立ち往生するはめになります。

これを聞いた元軍人や現役軍人および一般市民からも、勉強しないとイラクへ行くはめになるってのはどういう意味だ! アメリカ軍に入隊する兵士らは怠け者の能タリンだと言いたいのか! という批判が出たのは言うまでもない。 退役軍人のLieutenant Colonel (Retired) Joe Repya 氏。

わが国で制服を着て奉仕している男女を政治家の冗談の種にするなどもってのほかである。合衆国の退役軍人や現役の兵士らを無教養な負者であると侮辱したジョン・ケリーはわが国の制服を着た勇敢な男女に対して謝罪すべきである。 2005年のイラクフリーダム作戦の帰還兵として、私はティム・ワルツ(民主党下院議員候補)及び民主党にケリーの深刻な侮辱を糾弾するとともに、明日わが州(ミネソタ)における選挙応援への招待を差し止めることを呼びかけるものである。

Repya中佐はイラクだけでなく、ベトナム経験と湾岸戦争の体験もあるひとだ。
あまりの批判の声にケリー議員のスタッフは言い訳に大忙し。 これは軍人がイラクで立ち往生をするという意味ではなく、勉強しないとブッシュみたいな大統領になってイラク戦争で立ち往生するという意味だとかいう見苦し言い訳をしてまわっている。 エール大学での成績はブッシュのほうがケリーより良かったのにねえ、変ですねえこの言い分。
イラク戦争そのものに対する批判なら政治家だからフェアゲーム。どれだけ批判しようとかまわない。 だが大統領の命令で戦争に出かけた軍人を批判するのはおかしい。 軍人は戦う戦争を選ぶ権利などないのだから。 戦争中に命がけの戦いをしている自国の軍人をよくまあこれだけコケにできるものだと読者の皆様もあきれておられることだろう。 しかしケリー氏がこれをやったのはこれが最初ではない。 いやそれどころか、ケリー氏の政治家としてのキャリアが始まったのが反戦運動と言う名の軍人侮辱運動だった。 
ベトナム戦争時代、二度の軽傷を口実にケリー少尉はベトナムから帰還した。 その直後氏はウィンターソルジャースというベトナム帰還兵による反戦運動グループを創設。 議会の公聴会でアメリカ兵がベトナムで強姦、略奪、虐殺と、どれだけ地元ベトナム人を虐待しているかを告発した。 アメリカ兵はまるで「ジンギスカンの兵士」らのように野蛮だと証言した。 加えてソンミ村で起きた一部の兵士らによる暴走が明るみに出てケリーの話は真実味を帯びた。これがきっかけでケリーは輝ける民主党の星として政界にデビューしたのである。
後になってケリーのグループのメンバーの多くがベトナム帰還兵どころか軍隊にいたこともない偽元軍人たちで、ケリーの証言はすべてでっちあげだったことが、本当のベトナム帰還兵らの証言から明らかになったが時すでに遅し。 反戦ムードの高まっていたアメリカではアメリカ兵士らに対する不信感が高まった。
しかし大学へ行けば徴兵が卒業まで延期されるという時代ならばともかく、今の志願制軍隊において勉強しない怠け者の能タリンだけが軍隊に志願すると考えているケリー氏のエリート意識はえげつない。
私は軍人との付き合いが多いが、彼らが口をそろえて言うことはアメリカ軍の強さはノンコムの優秀さにあるというものだ。 ノンコムとはNon commisioned officerといって、下士官では高位の准尉・兵曹長クラスの略語だが、大学を出たばかりの若い中尉などより、学歴はないが下士官の中ではベテランで経験豊富な曹長などのほうがよっぽど頼りになる。
軍隊の中では将校らは色々なセミナーを受講するが、これらの学校の指導員の多くがノンコムである。 生徒の将校らのほうが位は高いので教師であるノンコムは口調は丁寧で必ず「サー」という敬称を付けて呼ぶが、生徒の将校らは位は低いこれらのノンコムに非常な敬意を評する。 一度海軍の特別部隊シールの訓練キャンプの模様をテレビで観たとき、ノンコムの指導員が生徒の将校に向かって大声で怒鳴っている姿があったが、普通なら「おら、おら、もたもたすんな~!」というところを「もたもたすんな~」といっておきながら最後に「サー」と付け足していたのには笑ってしまった。
余談だが、私は仕事柄元軍人と一緒に仕事をすることが多い。 特に企画部長になる人は大抵が軍隊で指揮官の立場に居た人だ。 しかし誰が元将校で誰が元曹長かはその態度ですぐわかる。 
「おい、カカシ、なにやってんだ! さっさとケツあげて仕事しろ!」 というのが曹長。 「カカシ君、ちょっと急いでやってくれないかな。 すぐ必要なのでね。」というのが元将校。 
とにかく、アメリカ軍には優秀なノンコムが多いため、個々の小隊が独自の判断で臨機応変な行動ができる。 また軍そのものがそういう有能な個人の判断を起用できる組織になっているところが、アメリカ軍独特の強さにつながっているのである。 コソボでロシア軍と一緒に警備の仕事をしていた軍人が言っていたが、ロシアの軍隊にも有能な軍人はいくらでもいるが、組織そのものが柔軟でないため個々の指揮官らが独自の判断で動くことができないと語っていた。 以前のアフガニスタンや現在のチェッチェンでロシア軍がアメリカ軍のイラク戦争犠牲者などとは比較にならないほどの犠牲者を出しているのもこの柔軟性のないトップダウンの機構に問題があるのである。
このような有能な軍人の多いアメリカ軍隊を怠け者の能タリンと呼ぶとは、ケリーとは全くけしからん男である。 これだから2004年の大統領選の時、ベトナム退役軍人(特にケリーが所属していた海軍速力小型船隊の元メンバー達)からアンチケリー運動が起きたのも納得できるというものだ。
戦争中にこんな議員を応援に呼ぶ民主党の候補達は、またまたアメリカ市民の気持ちを逆撫でしたようである。
アップデート: ミルブログでも最大のBlackFiveに面白い記事が載っている。 昨晩陸軍士官学校ウエストポイントと、空軍士官学校のエアフォースアカデミーのフットボール試合があった。 その時だれかが大きな横幕を立てあげたのだが、そこには「私たちはケリーより頭の悪いひとたちを支援します」と書かれていた。 それを読んだ陸軍生はどっと歓声を上げた。 横幕が空軍生のスタンドの方に向けられるとそちらからも歓声がわいた。
ブラックファイブは「ケリー、陸軍と空軍の心をひとつにさせる、、、」と感慨深げだ。 
アップデート2: ミッシェル・マルキンのサイトにも面白い写真が載っている。 イラクにいる州兵数名が横幕を持っている写真に副大統領が寄せ書きをしている図。 横幕には「ケリーさん、助けて、僕らはイラクで立ち往生しています。」と書かれている。
アップデート3: 上記と同じ写真の拡大版が載ってる日本語ブログがあったので、リンクしておこう。 マイネ・ザッへさんとこのStupid Soldiers. 写真の横幕メッセージで、Rが裏返しになっているのにご注目。 これは子供がよくやる間違い。 なにせイラクで立ち往生してる兵士らは教養がないもんねえ。 
訂正! あ、Rは反対じゃなかった! 失礼間違いはhelpとイラクのスペルでした!


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ケリーの弟子? 反戦イラク帰還兵のおかしな戦話

先ほどケリー上院議員がベトナム戦争帰還後にあることないこと、(ほとんどないこと)をでっちあげて反戦運動をしたという話をしたばかりだが、新世代にもケリーのような帰還兵はいるらしい。 ミズーリ州上院議員選挙で民主党のクレア・マックカスキル(Claire McCaskill)候補の選挙運動テレビ広告では、ジョシュア・ランスデールというイラク帰還兵がイラクで負傷した足首を軍事病院で診てもらうのに6ヶ月もかかった、これというのも軍隊医療費増加法案を反対した共和党議員のジム・タレントのような政治家のせいだ、と言う証言をしている。
ランスデール君は実際にイラク帰還兵で軍医をしていて、2003年から2004年にかけてイラク戦争に参加していた。 同じランスデール君はまた別のテレビコマーシャルでも、「イラクのせいで世界はもっと危険になった。」という台詞でちょっと登場していた。 「していた」というのは実は今は登場していないからだ。 その理由はというと、
実はランスデール君がイラクで負傷した後診察を受けるまで6ヶ月もかかったという話がどうも胡散臭いのだ。 軍事病院がいくら能率が悪いとはいえ病院の話ではイラク帰還兵は最優先で治療を受けられることになっており、長くても30日以内に治療をうけられるはずだという。 この疑問に答えるためにマックカスキル候補はランスデールに診断書を提出するように要請したが、ランスデール君はマックカスキルからの電話に答えようとしないで逃げまくっているらしい。
この4月、ランスデール君は自分が足首を怪我した状況をこのように語った。

「かなり危険な場所でした。 私たちはたくさんのモーター弾や、路肩改良爆弾、自動車爆弾などの攻撃を受け、ヘリコプター墜落もたくさん目撃しました。 私たちは国連爆破時の救援にあたりました。 私は燃える建物やら、車やら、バイクなどの爆発から何人もひきずりだしました。」

しかしイラクでランスデールと同じ隊にいた別の帰還兵らの話によると、どうもランスデールが語ったこの勇ましい手柄話にもかなり後から尾ひれのついた自慢話になっているらしいのだ。
ランスデールの所属していたのは陸軍の予備隊487、エンジニア部でイラク出動は2003年5月から2004年4月までの一年間。同じ隊で消防隊チーフをしていたゲリー・クーエン(Gary Kuehn, SFC/AGR, Retired)さんの話では、、( Gateway Pundit

一度ヘリコプターのタイヤがパンクして一人の兵士が大怪我を負い、一人が死亡という事故がありました。 また一度バイクを運転していた兵士が臨設トイレ清掃車にぶつかって頭に大きなたんこぶをつくるという事故がありました。 それ以外には我々が居た間、飛行機やヘリコプターの墜落など一度もありませんでした。 我々はバグダッド近くには行きませんでしたし、大使館の建物もキャンプアナコンダへ行く途中に通りすぎだだけです。
モーター弾による攻撃は幾晩もありましたが、我々や消防署の付近まで届いたのはほんの1~2発で、しかもそれはほとんど最後のほうでした。 敵の撃った95%ははずれか不発でした。 私の部下の消防士で燃える建物から人を引きずり出した者はひとりもおりません。 二人ほど火事と戦っている最中に熱さから倒れるということはありましたが。
ジョシュア・ランスデールは確かにアメリカでは見られない色々なことを目撃したのでしょう。 しかし彼の話はあまりにも大げさ過ぎます。 私の部下に三人ほど彼など想像もつかないほど死に近づいた者達がいます。 彼の診断書をみるまではなんともいえませんが、私は彼が足首を怪我をしたことを思い出せません。 ねんざくらいはしたかもしれませんが、、

私は戦争体験者が自分の手柄話を誇張して友達や親戚に語る分には全く問題ないと思う。 たとえ自分自身危険な目にあっていなくても死ぬかもしれない戦場を覚悟で戦争に行ったというだけで帰還兵にはそのくらいの自慢話をする権利はあると考えるからだ。 しかし、それが講じて他人を傷つけるようなことになるとしたらこれはいただけない。 そのようなことをするのは自分のせっかくの栄誉に泥を塗るだけでなく、もっと危険な目にあった他の軍人達にも失礼である。
しかしこの地方選挙の泥試合、醜いものだな。


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