西洋社会が持つ間違ったイスラム像

昨日に続き、フロントページマガジンに載った「イスラムについて西洋が知るべき事実」の座談会から紹介しよう。
教育界が教えるイスラム偽りの歴史
トリフコビック氏は、アメリカの教育の場ではイスラム教の真実が教えられるどころか、アメリカのエリート教授らが勝手に信じ込んでいるイスラムを美化した妄想が公然と教えられていると語る。たとえばカリフォルニアの中学で使われているHoughton Mifflin出版の教科書などは、CAIRの創設者のひとりでテロリストと強い関係のあるShabbir Mansuriという男がその一部を執筆しているという。

アメリカ人の12歳から13歳の子供たちを教えるこの教科書では、コーランの最初の節はモハメッドが西暦610年に「打ち明けられた」とあり、モハメッドの最初のひらめきは「後に彼がガブリエルと明らかにした」天使から授かったものだなどという事実まがいのことが書かれているのです。 これはパキスタンの聖廟では似つかわしいかもしれませんが、アメリカの公立学校で教えられるにはふさわしくありません。 もっとひどいのはこの教科書には「ユダヤ人の中にはモハメッドが神の最新の救世主であることを認めない人たちがいます。」とあり、モハメッドがユダヤ教徒が彼を救世主であることを受け入れなかったことに対して、暴力的なユダヤ憎悪論の「ひらめき」をコーランに書き連ねているという事実を無視しています。このようなアラーからの教えこそが後にモハメッド政権下における民族浄化や極端なユダヤ民族駆除への下敷きになったのです。 その部分をイスラム初期の歴史から除外してしまうというのは、ナチス台頭の歴史でクリスタルナクットやヌーレンバーグ法(Kristallnacht and the Nuremberg Laws)を無視するのと同じです。

氏はこの教科書から別の例もあげて語る。 ひとつはジハードという言葉の意味の説明だ。 ジハードという言葉には「葛藤」という意味がある。これは「誘惑に抵抗し悪に打ち勝つ」という意味で個人の人間形成の葛藤を意味すると解釈することができる。 しかしこの葛藤が他者への暴力を容認していることについて、この教科書には場合によっては武力を使って悪に抵抗することが許されているとはされているものの、それは他者からの攻撃への正当防衛に限るとコーランには書いてある記されており、イスラムに改宗しない異教徒を暴力で脅迫し、挙句の果てには殺してもいいという解釈は全く無視されているというのだ。
また同教科書にはイスラム教は女性の権利を尊敬し結婚や教育いおいても正当な権利が認められているとあり、キリスト教やユダヤ教などの他宗教もイスラム社会では宗教の自由が認められているというでたらめが書かれているというのである。そしてこの教科書の練習問題には、イスラムの着物を着てイスラムの名前を名乗り、「アラーの名の下に、、、」、「アラーをたたえよ、創造の主よ」とお祈りのお経を唱えることが課されているという。
こんなことがアメリカの公立学校で、しかもカカシの地元のカリフォルニアで教えられていたとは驚いた。 子供の教科書は親は注意をして見る必要があるというものである。
ハリウッド創作のイスラム美化の神話
トリフコビック氏は、アメリカメディアは常にヨーロッパのキリスト教徒が暴力的な攻撃者であり、イスラム教徒は唯その理不尽な攻撃から身を守ろうとする道徳的な民族であるというイスラムを美化した描写を我々に押し付けるという。 リドリースコット監督のキングダム・オブ・ヘブン( Kingdom of Heaven) などがその典型的な例だと語る。(注:映画の公式サイトは音楽が鳴るので音量に注意)
またアメリカの公共テレビ局PBSが2002年に政策したモハメッドの伝記ミニシリーズ番組、Legacy of a Prophet, ではソビエト共産党当局製作のレーニン像さながらの美化伝だったという。 PBSの番組ではモハメッドがユダヤ民族に対しておこなった強姦や虐殺の歴史、イスラム教徒以外の人々を人間以下として扱い理不尽な税金をかけた事実などすべて無視した。 登場した9人の「専門家」は信じられない口調でモハメッドを褒め称えたという。しかもモハメッドは女性解放を行った人物と描写され、コーランの節に女性を強姦したり、妻に暴力を振るうことが容認されている部分があることなどは全く語られなかった。
氏は「イスラムについて、、」においてこのような神話を次々に崩壊していくと語る。 しかしこのようなドキュメンタリーはイスラム美化の神話を長年植えつけられてきた西洋社会で受け入れられるだらうか? 氏はこの真剣な質問に対してブラックユーモアで答える。

ヨーロッパ連盟では放映禁止になるでしょう。そして私も他の4人の「スター」たちも次の(イギリスの)ヒースロー空港やSchiphol行きの飛行機に乗るのは考え直したほうがいいでしょうね、そうでないと言ってはならないことを言ったといって刑務所送りは間違いないでしょう。 しかし我々のナイーブで油断しきった西洋の中間達におうちが火事だよと気がついてもらうためには充分価値のあることかもしれませんが。

刑務所送りになるくらいならまだしも、ヨーロッパには過激派ジハーディストがわんさかいて、イスラム教を批判する人間を暴力で脅迫していることはすでにこのブログでも何度も書いたとおり。 彼らがヨーロッパ旅行をする際にはボディガードを連れて充分な警戒対策をとってほしいものだ。
明日は座談会もうひとりの参加者、当ブログの読者にもおなじみのロバート・スペンサー氏の話を紹介しよう。


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イスラム教、文明社会が知るべき事実 その1

本日はイスラム教過激派の脅威を描いた二つのドキュメンタリーを紹介したいと思う。 ひとつはObsession(執念)、 もうひとつはIslam – What the West Needs to Know(イスラムについて西洋が知るべき事実)。
イスラム過激派の狂信を描くオブセッション
「執念」のほうは先日テレビでその一部を観たが、情報提供をするドキュメンタリーとしてはあまり良く出来ているとはいえない。 ただ過激派イスラム教徒の狂信ぶりを言葉で説明するのではなく、イメージで訴えるやり方にはそれなりの効果がある。 何万人という信者が集まって「アメリカに死を!」と独裁者の音戸に取られて腕を降りたてながら何度も繰り返す映像はナチスドイツのヒットラーの演説を思い出させる。
また別のシーンでは幼稚園の女教師が子供に「ユダヤ人は豚だ」と教えていた。 女児が言葉に詰まった時に「はい、次はなに? 」と優しく聞き返し、女児が「ユダヤ人は豚です!」と答えると「は~い、よくできました!」と褒めてる図は背筋がぞっとする思いである。
我々文明人は自分らの物差しで他の社会を計るため、比較的民度が高いと思われるサウジやトルコ、エジプトのようなイスラム社会であからさまな反西欧のプロパガンダが朝から晩まで流されているということの深刻さに気がついていない。 一歳児に自爆ベルトを着させて自慢げに写真を撮る父親の気持ちが理解できていない。 幼稚園児が大きくなったら自爆テロになってイスラエルの豚どもを吹っ飛ばすなどと涙を流しながら訴える姿がつかみきれない。 
外面(そとづら)のいいイスラム諸国の代表者らは、西洋のメディアに面するときは西洋諸国が聞きたがる奇麗事を並べ立てる。 多くの「スポークスマン」たちは英語も達者で西欧風の振る舞いにも長けてチャーミングなため、我々西洋人は彼らも我々と同じ価値観を持っている文明人なのだとちゃっかり騙される。 だが彼らが自分達だけの間で話す時の西洋観は我々がきいてぞっとするような憎しみに満ちているのである。 たとえばここでも何度か取り上げたアメリカのイスラム教市民団体CAIRの代表が、911事件直後、「我々はこのテロリズムを断固糾弾する」と表向きは宣言しておきながら、自分らの会合では911の犯人たちを「19人の英雄たち」とたたえている映像がこのドキュメンタリーでははっきり映し出されている。
イスラム過激派は西洋社会に嘘をつきインファデル(無信心者)の我々を欺くことなど屁とも思っていない。 彼らの真の姿を知るべきだ、というのがこのドキュメンタリーのテーマだ。
悪の根源はイスラムの教えそのもにある
これとは別に、「イスラムについて西洋が知るべき事実」のほうは私はまだ観ていないが、その製作者たちの座談会がフロントページマガジンに載ったので。(Hat tip le’eXtreme-Centre )そこからこの映画の内容について紹介しよう。
元パレスチナ解放連盟(PLO)のテロリスト、福音書キリスト教徒に改宗し現在は熱心なシオニスト、「何故私がジハードを去ったのか」の著者ワリード・シューバット(Walid Shoebat)氏は、この映画についてこのように説明する。

私が過激派イスラム教を去ってからというもの、私は常に過激派イスラム教徒の心情について無知な西洋人に遭遇してきました。 どちらの側にもいたことのある私にとって私はその度に、スタートレックのスポック博士がカーク船長に幾度も宇宙人の考えを説明したように、(西洋人に)異邦人の考え方を説明するはめになったのです。 しかし西洋人と話す上で最初に私が遭遇した問題は彼らがイスラム社会も彼らと同じように、自由、平等、文明化、民主主義、そして生活向上といった希望を持っていると勘違いしている点なのです。

今日、古の世界で西に傷つけられ忘れられていた巨人であるイスラムは凄い勢いを息で吹き返してきてます。 イスラム教徒が多数を占める多くの国々で世俗主義や社会主義は人気を失い新しい傾向、本当はとても古いのですが、山火事が広まるかのように、よみがえろうとしているのです。 それが過激派イスラム教です。
私が参加したこのドキュメンタリーではイスラムの歴史のはじめから今日にいたるまでのつながりを、神話と事実が織り交ぜながら見せています。このドキュメンタリーはイスラム創造の父であるモハメッドによる紛れもない供述、イスラムそのものを情報源として、どう彼の教えが現在の我々の時代に生きているかということを説明しています。この証拠が討論されている間にも、世界の政治家達は否定できない事実を否定しています。 イスラムの真髄は単に「美しく平和な宗教」などではありません。 これは彼らだけの政治機構であるだけでなく残りの世界にも強制されようとしているのです。
東洋はイスラムが生まれた最初から知っていますが、西洋はまだ全くこの歴史に無知です。しかし西洋でもイスラムは広まりつつあるのです。すべての西洋人がこのドキュメンタリーを観るべきです。特にまだイスラムを批評する自由をもっている今のうちに。

このドキュメンタリーの製作者で、座談会に参加したほかの二人は、サージ・トリフコビック(Serge Trifkovic, 元 BBCワールドサービス報道員、元US News & World Report の記者、元Chronicles海外ニュースの編集長, そして The Sword of the Prophetの著者)と、ロバート・スペンサー(Robert Spencer, おなじみのイスラム教歴史学者。トルコ系カトリック教徒。イスラムに関する多々の著書があるが、一番最近はThe Truth About Muhammad)氏である。
この顔ぶれだけを観ても読者の皆さんにはこのドキュメンタリーの主旨がご想像いただけると思うが、彼らのテーマは欧米社会の政治家達が好んで使う、「イスラム教が問題なのではない、本来のイスラムは美しく平和な宗教である。問題はジハーディズム(聖戦主義)というイスラム過激派がイスラムを歪曲して解釈をしてテロを行っていることなのである。」という西側のレトリックは間違っているというものだ。 このドキュメンタリーはジハードの根源はイスラム教そのもにある、我々西洋人はそのイスラム教の悪から目をそむけてはならない、というのである。
この座談会でトリフコビック氏が紹介しているアメリカの公立中学で教えられているイスラム教について、驚くべき事実がある。
長くなるのでこの座談会の続きはまた明日。


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過激派イスラム教徒へ穏健派が挑戦!

私が過激派イスラム教徒に対して持っている印象は、彼らは非常に幼稚な文化だということだ。 彼らは自分の要求が通らないとかんしゃくをおこして道路に寝転んでぎゃーぎゃー騒ぎ立てる3歳児と全く同じである。 
彼らは我々文明社会の宗教や慣習を尊敬したことなど全くないのに、自分らの宗教を多少でも批判されると大騒ぎして暴動を起こす。 アメリカでもヨーロッパでもイスラム教徒に関してちょっとでも気に入らない表現があると、誰に選ばれたでもない自称イスラム教徒代表なる怪しげな奴らが大声を張り上げて「人権侵害だ」「宗教差別だ」といって抗議に出てくる。
イスラムの過激派はその12億の信者のうち一割がただという話だ。 沈黙の多数派といわれる人々のなかにも穏健派として、この過激派イスラム教徒のダブルスタンダードを批判する勇気あるイスラム教徒たちが何人か存在する。
アラブ系アメリカ人心理学者のワファ・スルタン(Wafa Sultan)女史がそのひとり。 彼女が今年のはじめアルジェジーラのトークショーでした演説は有名なのでもうご存知の方々もたくさんおられるだろう。 下記はその一部。

ユダヤ人は(ホロコーストの)悲劇を経験しましたが、世界を感服せしめました。テロではなく知識で尊敬をかちとったのです。怒号や絶叫ではなく知の力で感服せしめたのです。19世紀、20世紀の科学の進歩発展上、人類はユダヤ人科学者に負うところ極めて大なのです。ユダヤ人口1500万。世界各地に散在しますが、力を合わせ仕事と知識で権利をかちとったのです。ドイツのレストランで自爆するようなユダヤ人は、ひとりもいませんでした。キリスト教の教会を爆破したユダヤ人も、ひとりだっていなかったのです。人々を殺しまくって抗議と称したユダヤ人など、ひとりもいませんでした。

ムスリムは、(バーミアンの石窟)仏像3体を爆破し、こなごなにしてしまいました。我々は、モスクを焼き打ちにしたり、ムスリムを殺したり、或いは大使館を焼き打ちにする仏教徒を、ひとりでも見たことがありません。自分の信仰を守ると称して教会を焼き打ちしたり、人を殺し或いは大使館を破壊しているのは、ムスリムだけです。このやり方、この道は何の成果も生みません。ムスリムは、人類は自分達を尊敬せよと要求する前に、人類のため自分達に何ができるか、と自問しなければなりません。

イギリスのアラブ系ジャーナリスト、アデル・ダルウィッシュさんもそのひとり。 先月イギリスの国会議員がイスラム教女性のベールが彼女らと他のひとたちとを遮断するバリアーになっているという発言をしたことで、自称イスラム教徒代表の「男性」連中から批難をあびたことについて、こんなことを書いている。

〝ムスリム指導者〟は、ストローが〝間違った祭壇〟からベールを論評する、と非難する。彼等の言葉では、彼等が受入れる祭壇とは、地方のモスクやイスラムセンターであり、議会や選挙区とは全くかけ離れた存在である。これはダブルスタンダードの典型例である。何故ならば、この〝ムスリム指導者〟は選出された存在ではなく、自分だけを代表する。問題の地方のモスクは、イマムの統制下にある。居住国の国語を喋らず、参考図書室にあるのは、パキスタンの中等コーラン学校の教科書である。イスラム文化センターなるものの大半は、金を与える者の政治主張を開陳する場でしかない。資金提供者はイギリスの外に住み、イギリスの有権者による監視は全然うけない。

ベールをつける女性達と国民代表として自由選挙で国会議員に選ばれた人との対話は、何年も続いていた。ストロー議員がこの話を地方紙で発表しなければ、公けにはならなかったであろう。議員は古い民主的伝統に従って、事務所を一種の選挙区診療所として使っている…週に1回有権者に開放し、悩みを聴き有権者の問題解決を助ける。そして有権者に代って問題や提案を議会に提出する。ストロー議員の場合、有権者の3分の1はムスリムである。
読者に聞きたいが、有権者に関心のある諸問題を論じる時、二つの祭壇のどちらにより正当性と代表性があるのだろうか。民主的な選挙でムスリム住民を含む市民の代表として選ばれた議員か。それとも、選ばれてもいない人間に統制され、資金提供者が誰なのか神のみぞ知るイスラムセンターなのか。

そして私は過激派イスラム教のわがままを決定的に指摘しているのがこの部分だと思う。

怒声を張りあげる少数派は、〝ムスリム人民の文化〟を理解しないとして西側を非難する。それでは尋ねるが、そういう君達はイギリスの文化を理解しようとしたことがあるか?例えば私の妻は、イスラマバードの庭園でビキニ姿になって静養するなどということは、夢にも考えていない。同時に、イギリスの文化では、ベールで顔全体を覆い隠すことはいわずもがな、サングラスをつけて他人と話をするのは、礼儀正しいことではないし、気配りのある行為でもない。この国には、表現、思想の自由があり、個人に解釈の自由を認め、男女平等である。これがこの基本的な文化概念である。少数派のなかの一少数派の権利という口実で、この国の文化をあなどり、無視するのは如何なものか。この国の基本的文化を理解しようともしないのに、何故この国にわざわざ来て住むのであろうか。

まさしくその通りだ。


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船酔いブルース

カカシはいよいよ本日から今年最後の航海に出かけます。 (感謝祭が終わった後、12月にもクリスマス直前まで船に乗れ、アラスカン蟹の漁猟期じゃわい、、てなことを言われないといいのだが、なにせあのあたりの海は荒れるからなあ。)
船は来週の火曜日まで帰港しないのだが、週末をはさむと残業手当がかかるので、私は途中で小船にのって港に戻ってくる予定だった。 ところが何故かいつもお金がないといってる本社が「かかしく~ん、残業手当だすから週末通して火曜日まで乗っててくんな~い?水曜日に帰ってくれば感謝祭は自宅ですごせるからいいでしょう?」とメールを送ってきた。 感謝祭(11月最後の木曜日)前日にカリフォルニア行きの飛行機なんかいまさら予約取れるとおもってのかあ~? (もちろん取れません!)
う~む、感謝祭に自宅へ帰れるだろうか、、、感謝祭までにニューヨークからシカゴの自宅に必死に帰ろうとするスティーブ・マーティンと故ジョン・キャンディ競演の、「プレーンズ・トレーンズ・オートモービル」(飛行機、列車、自動車」という映画を思い出すなあ。
一週間半ほどリアルタイムのネットアクセスは不能になりますが、今週はイスラム教そのものが悪の元凶なのか、という話題と、日本の人権擁護法案の問題や在日特別永住権の問題などをアメリカの人種問題や移民問題を比べながら取り上げますので、留守中もご愛読のほどをよろしくお願いいたします。
さて、カカシは船に乗ると何度も書いてる割には、船のなかでの生活についてあまり書いたことがなかったので、本日は船中での生活についてちょっとお話しよう。 カカシが乗っている船は多分読者の皆様もすでにご察知のように豪華客船ではない。 カジノもないし、水泳プールもついてないし、バーなんて、あなた、、とんでもない。 (煙草はいくらでも吸えるけど、、、) でもそれじゃあいったいどういう船なのかという話をあんまり詳しく書くとカカシのCIA秘密工作員としての正体がばれてしまうので、若い兄ちゃんがいっぱい乗ってる蟹工船ということにしておこう。 (少数だがお姉ちゃん達が乗ってる場合もあるにはある)
さてさて数年前にこの仕事についてから、はじめて船に乗る任務が来たとき、私は船酔いについてかなり心配した。それというのも私は乗り物酔いはひどいほうで、車でも他人の運転だとすぐ酔うし、バスは乗る前からディーゼルの臭いをかいだだけで気持ち悪くなるし、飛行機なんか乗る前に一杯引っ掛けて酒に酔ってないと真っ青になっちゃうほどだめ。 ディズニーランドのピーターパンでも酔っちゃうくらいだからね。
それに加えて船に乗ったことのある同僚からさまざまな恐ろしき体験談を聞かされた。 先輩などはビニールのゲロ袋を持ち歩いて吐きながら仕事したとか、船がまだ港から出てないのに酔ってしまったとか、ひとりなどは船がまだ桟橋につながれてるうちから気持ち悪くなったなんて言っていた。 ひどい人になる船酔いがあまりにもひどくて脱水状態になり点滴を受けなければならなくなった同僚までいるのだから恐ろしい。 そういうわけだからこの仕事をやりたがるひとは極めて少ない。 もっとも船酔いするという言い訳で何週間も家族から離れ離れになって外の世界からも遮断される任務から逃れようとしている同僚もかなりいるような気はするが、、、、
問題なのは、当然のことながら船に乗ってて病気になっても船からは下りられない。よっぽどの非常事態でなければヘリコプターを呼ぶなんてことはできないのだから。 それで私ははじめて船に乗ったとき、酔わないようにと最初の一週間は酔い止めの薬を毎日きちんと飲んでいた。 この薬は眠くならないはずなのに、どうも頭がボーっとして仕事にならない。 しかもちょっとでも座ると船の横揺れがゆりかごのように心地よく、すぐにバタンキューと眠ってしまうのである。 仕事中に居眠りしていては仕事にならないだけじゃなく、ほかの乗り組員からもよく思われない。
仕方なく私は薬を飲むのをあきらめた。 そしたら何のことはない、私は船酔いは全くしないのである! 乗組員の半数が頭抱えて床に伸びるほどのシケでもなんともない。 この間も出航前に地下の部屋で仕事をしていた私は、突然乗組員がトイレに駆け込むのを見た。「あれ、もう出航した?」と聞くと真っ青になってトイレから出てきた乗組員が「こんなに揺れんのに、何のんきなこといってんの」という顔で恨めしそうに私をにらんだ。
船酔いする人が船乗りやっててどうすんの? と思ったがなってしまった以上しょうがないだろうな。


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民主党勝利=イラク撤退ではない!

English version of this entry can be found here.
私は先日、今後のイラク戦争、民主党勝利で激化の可能性でも述べたとおり、民主党が議会を制覇したからといってそれが自動的にアメリカ軍イラク撤退につながると考えるのは早計だと考える。 テロリスト諸君には申し訳ないが、いくら民主党といえどアメリカ人だ。アメリカ人はテロリストごときの脅しに怯んで逃げ出すほどやわではない。 むしろ戦争を早期に効果的に勝利に収めるために民主党は一時的にしろ戦況を激化する可能性がある。
テロリストどもも、昨日紹介したイスラム教諸国の政治家も、そして諸外国のメディアも皆誤解しているが、民主党は「イラク即刻撤退」を公約して選挙運動をしたのではない。 無論民主党の極左翼の連中が即刻撤退を約束していたことは確かだが、同じ民主党でも兵を増やすべきと唱える元将軍らもいて、中庸から右よりの候補たちのイラク戦争にかんする意見は決してイラク即刻撤退ではなかったのだ。 民主党候補者がただひとつ全員で意見がまとまっていたのは、ブッシュ大統領のイラク政策「進路を保つ」には絶対に反対だということだけだ。 だから民主党の公約はあいまいな「イラク戦争の進路を変える」というもっと微妙なものになったのである。
民主党候補らが、声を揃えてイラク即撤退を唱えなかったのは、自分らの間でも考えがまとまっていないということもあるが、アメリカ市民が即刻撤退を望んでいるかどうか確信がもてなかったというのもその理由のひとつ。 イラク戦争はすべきではなかったと考え、イラク戦争はうまくいっていないとしているアメリカ人も、始めてしまった以上はきちんと始末して帰って来いと考えている人が多い。 仕事を途中で放りだして負け犬のように退散すべしなどと考えるのは負けず嫌いなアメリカ人には似つかわしくないからである。
選挙運動中は便宜上極左翼のご機嫌取りをしてイラク即刻撤退を唱えていた候補者も、当選した今となっては今後責任ある対策を採らなければ2008年の再選は望めない。 だからハト派のプラットフォームで出馬した議員らが必ずしもイラク即刻撤退政策を打ち出すとは限らない。 
ブッシュ大統領はこの民主党の葛藤を利用すべきである。 ミスター苺は新しい議会が開会する来年の一月に、ブッシュ大統領はテレビネットワークを通じてひとつ大々的な演説をぶちかますべきだという。 下記は物書きであるミスター苺がブッシュ大統領のスピーチライターとして立候補して書いたブッシュ大統領がするべき演説。 (ブッシュさん、読んでね!)

我が同胞アメリカ市民の皆さん今晩は。 去る11月の選挙は多くの論争問題によって決められました。腐敗やスキャンダルの排斥といった誰でも同意できるものから、ほかはもっと複雑なものもあります。
イラク戦争問題がその複雑な問題のひとつです。 アメリカ人のなかには、善良なアメリカ人でこの国を愛しながらも、この戦争は勝てないと考える人がいます。 彼らは我々にできる唯一の方法は敗北してイラクを去ることであると信じています。なにしろ勝利を持って去ることは不可能なのだからと。 私はそうはおもいません。 ほとんどのアメリカ人がそうは考えていません。
そのほかに、アメリカ軍はイラク内部にある基地に退き、我々が援助して築いた新しいイラク軍に残りの戦いを任せるべきだという人もいます。彼らはこのままアメリカ兵がパトロールを続ければ、もっと多くのアメリカ兵が殺される、これ以上の犠牲はアメリカは我慢できないと心配します。 この意見にも私は同意できません。 我々はパトロールを続行しイラクの人々と近い接触を保たなければなりません。 なぜならそれがイラク市民からテロリストに関する諜報を集める手段だからです。 イラクの人々と日々の接触がなければ、イラクで悪行を犯す悪者をみつけることはできません。
しかし時には政権の内外に存在する先鋭な見解を持つ多くのアメリカ人が、イラクで、治安を安定させ、テロリストやジハーディストから勝利を勝ち取り、我々の考える形と違うとはいえ、中東の真ん中に民主主義を繁栄させるという仕事を完遂させるには、アメリカ兵の数が多すぎるのではなく、少な過ぎるのだと論じてきました。
私はアメリカ兵の大幅な増加には抵抗してきました。 なぜなら私はアメリカ兵の足跡が多くなればなるほどイラク人が自らの手で責任を負うことが難しくなると考えたからです。しかし兵力増加の訴えは良識となり、いまや戦地の将軍達のほとんどが同意しています。
私はこの戦争を始めた時から、先ず勝利を勝ち取る責任のあるプロの意見を聞くと繰り返してきました。 現場の指揮官から広範囲にわたる議論を聞き、また議会の新しいリーダーたち及び与党の議員とも相談した結果、私は間違っていたと気がつきました、そして私の批判者は正しかったと判断しました。 我々はサダム・フセインを倒すのに充分な軍隊を送ってその戦争には勝ちました。 しかし主な戦闘が終わった後、私は平和を保つのに必要な充分な軍隊を残しませんでした。
今夜、この場において私はさらに75000兵をイラクに出動させることを発表いたします。 司令担当者たちは早急に詳細にわたって何人の兵士が何処に必要であるか調査書を提出します。 しかしこの戦争に勝つためには次の三つの目的をはたさねばなりません。
イラクのイランとシリアとの国境を守ること。 この二つの国々は双方ともイラクに武器弾薬及びテロリストを潜入させています。 この穴を埋められない限り、ジハーディストに勝つことは出来ません。 なぜならイランとその手先のシリアがその穴からどんどん代わりを送ってくるからです。
我々はイラクの最前線を守らねばなりません。特にアンバー地区ですが、ここに多くのスンニテロリストのアジトがあるのです。
そして最後に、イラク人口の20%以上が住んでいるイラクの首都、バグダッドを平穏化せねばなりません。 これはイランが支配しているモクタダ・アル・サドルの民兵とバーダー旅団といったこちらもイランのムラーたちと親密な関係にあるシーア民兵軍を崩壊させることを意味します。 新しく出動する我が軍のほとんどがバグダッドに配置されます。
新しい部隊は少なくとも一年はイラクに駐留します。そして任務が完遂するまでは撤退しません。 彼らはそのためにこの危険な職務に立候補したのです、任務を遂行させ戦争に勝つために。
我々はイラクのノーリ・アル・マリキ首相と相談し、出来る限りの範囲でイラク政府の祝福を得ながらイラク軍と一緒に行動します。 しかし我々はイラクにある目的を持って侵攻しました。 それはイラク人を解放するというだけでなく、合衆国を守るという目的のためです。アルカエダや他のジハーディストテロ軍団がイラクを温床として、大量破壊兵器を開発し、イラクを拠点に世界中にいるアメリカ人やアメリカ国内へ戦いを挑むことが出来ないようにするためです。
アメリカ合衆国はこの目的を達成するまではイラクから退きません。我々は苦境に不動に立ち向かいます。我々は勇ましく戦います。 アメリカはイラクが今後二度と過激派やテロリストの味方とならず、アメリカ関係及びアメリカ本土そのものを含み他の諸国に対してあからさまな攻撃をしかけないと確信するまでは、は怯みません、負けません。我々は我々を守るためにせねばならぬことを成し遂げるのです、今もそして将来も。
私は議会において両党協力してこの一時的な兵力増加法案を通してくれることを呼びかけます。 上院多数派リーダーのハリー・リード議員、ならびに下院ペロシ議長、そして共和党上院少数派リーダー、ミッチ・ミッコネル議員そして下院少数派リーダーマイク・ペンス議員、らはすでに各党の議員たちと相談をしています。そして我々は全員この戦争に勝つためには一致団結して同じ方角にすすむ意外にはないと同意しました。
両党の多くの議員の方々からすばらしい貢献をうけ、ご支援をいただいたことを感謝します。 神の祝福を受けながら、アメリカ軍の陸軍兵、水兵、空軍兵、そして海兵隊の勇気と根性をもってすれば、我々はかならずや世界中にひろまるジハード戦争に勝つことができるでしょう。 そしてその一番重要な戦場イラクで勝つのです。
今アメリカ人の一人一人が、戦地で敵の弾や爆弾やロケット弾に面している兵士らと同じ勇気をもちさえすればいいのです。 イラクの爆破魔や首切り屋にアメリカ合衆国に面と向かうということがどういうことか教えてやろうではありませんか。 奴らは戦争を欲したのです。奴らは戦争を得ました。 奴らに合衆国アメリカに喧嘩を売った日を生涯悔やませてやりましょう。
ご清聴ありがとうございました。 我々すべてに神のお恵みあれ。

アメリカ人はイラク戦争においていくつかの求めていることがある。

  • 何か目に見えた状況改善の道を選ぶこと。
  • 共和民主が協力して行動すること。
  • そもそもどうしてこの戦争を始めたのかという明確な目的を提示すること。フセインを倒したのはいいが、それがアメリカにどういう関係があるのかが明らかではない。

アメリカ人がナンシー・ペロシ女史とはちがって、イラクで勝つことのほうがイラク撤退よりアメリカのためになると悟って、敗北よりも勝利を選んでくれるといいのだが。
(ところで75000という数はミスター苺が適当にだした数字であって、無論これは現場の将軍たちが決めることだ。)
もし民主党がこの考えに賛成すれば、新しい防衛長官ロバート・ゲイツ氏の任命承認もスムーズにいくだろう。


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民主党勝利に歓喜するテロリストたち!

昨日のテレビニュースでは、イラクのアルアエダのリーダーが、民主党勝利は我が勝利、ラムスフェルド辞任万歳とばかりに「ざま~みろ~」という声明文を出した。

バグダッド(CNN) イラクのテロ黒幕とされる「イラク・アルカイダ機構」の指導者と名乗る人物が10日、音声テープをイスラム系ウェブサイトに掲載、ブッシュ米大統領をレームダック(死に体)と呼び、辞任したラムズフェルド国防長官のようにイラクから逃げるななどと主張した。
先の米中間選挙で与党・共和党が大敗したことを受けた、からかいともみられる。テープは、米国に対するジハード(聖戦)を続行するとも宣言、「まだ、米軍の血を十分に得ていない」とも言い張っている。
テープの人物は、アブハムザ・ムハージル幹部と名乗っている。米軍は、同機構を率い、米軍の空爆で今年6月に死亡したザルカウィ容疑者の後継者とみている。テープの人物の真偽は不明。
テープは米国に対し「戦場に来い、臆病者よ」とも述べ、「ホワイトハウスを爆破するまで戦いは終わらない」とも語っている。

はっきり言ってこれは裏を返せばテロリスト達がどれほど共和党並びにラムスフェルド長官を恐れていたかを示すものではないだろうか。 しかもテロリストの声明のなかには、ジハーディストには馴染みのない「イラク戦争は馬鹿げている」とかブッシュはレームダック(瀕死のあひる、任期中だが実力を失って役に立たない政治家の意)とか、過去3年にわたってアメリカメディアや民主党が使ってきたイラク戦争批判の語彙がそのまま使われているのである。 これでは民主党はいったいどっちの味方なのかと疑われても仕方ないだろう。
もっとも民主党にしてみれば、テロリストがアメリカ内部争いをけしかけることで、アメリカ軍を弱体化させようという魂胆に利用されているだけだから迷惑だといってしまえばそれまでなのだが、アメリカメディアや民主党のスローガンがテロリストを元気付けていることは否定できない事実だ。 そしてその民主党が選ばれたことで、テロリスト達はアメリカは弱腰になっていると判断していることが、今後のテロ行為増加につながる危険性は充分に注意しなければならない。
このあいだCNNがアメリカ兵が狙撃されるビデオを流したことに関しても、テロリストたちは自分らがアメリカ人を殺すテープは必ずアメリカメディアが放映してくれるから、今後も多くこのようなプロパガンダビデオを作製しようとネットを使って呼びかけているとセントコム(アメリカ軍中央司令部)のニュースレターには書いてあったように、アメリカメディアやアメリカ国内のイラク戦争批判は、テロリストの行為に直接つながるということを民主党の政治家たちは充分心してもらいたいものだ。
民主党の勝利に酔っているのはイラクのテロリスト達だけではない。 Blonde Sagacityの記事から引用させてもらおう。( “World Sees Dems’ Win as a Bush Rejection”より、カカシ注:ブロンデは美人ブロガーだし、テロリストの歓喜する写真も面白いので一見の価値あり)

「投票者は共和党を罰した。 人々は指導者によるイラク戦争政策に不満だったのである。」とはマレーシアを基盤とするシンクタンクMovement for a Just Worldの会長チャンドラ・ムザファー氏(Chandra Muzaffar)。
ベトナムではブッシュの外交の批判者達が完成をあげた。またイスラム系支配のインドネシアやマレーシアといった国々でも同じように歓声があがった。
「共和党が選挙に負けたのは、アメリカの投票者イラク戦争に嫌気がさし、戦争に飽きたからだ。」と言ったのはタイの反米イスラム教聖職者のVitaya Wisetrat氏。「アメリカの民はやっとブッシュが大嘘つきであることに気がついたのである。」
この心境に多くのイスラム諸国が共鳴しているが、インドネシアの政治家Ahmad Sumargono氏はアメリカのイラク政策及び諸外国での政策見直しにつながることを望むと語った。
「私はアメリカの人々がやっとブッシュによる外交の間違いに気づいたと楽観的です。 私はこれが特に中東問題について大きな変革につながることを希望します。」
「アメリカ人は戦争に飽きた」だって? 「飽きた」と我々は見られているのか。 MTVの国は無血の勝利を次のコマーシャルの前に欲しがっていると、、
このテロリストの台頭が根付いたのはジミー・カーターがその腰抜けぶりを世界に暴露したことが発端じゃないか。 新しく選ばれた保守派の民主党員たちが、アメリカを危機に陥れるようなリベラル政策を拒絶してくれるのを願うばかりだ。

全く同感!


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アメリカ、ダンスブーム再来か!

さてさて、今日はちょっと音楽芸能関係のお話をしよう。 実はカカシは昔からミュージカルの大ファン。 往年のMGMのミュージカルなんて戦争中に大量製作された低予算のものからフレッド・アステアやジーン・ケリーのメガヒットからほとんど観ている。 特に私はどちらかというと、歌を主題にしたジェネット・マクドナルドとネルソン・エディーの映画などより、踊りを主題にしたジンジャー・ロジャースとフレッド・アステア、ジーン・ケリーとシッド・シャリースなどの主演した映画が好きだ。
こんな名前を連ねると、いったいカカシさん、あなたおいくつ? もしやお生まれは戦前? と聞かれそうだが、実はそうではないのだ! (きっぱり) 
一度、カカシよりちょっと(?)若い20代の同僚と話をしていたことがあり、歌手のダイナ・ショーの話が出た。 同僚は「知らない、何時の人?」と聞くので、彼女の全盛期は第二次戦争中だったというと、「なんだ、私が生まれるまえじゃない」と彼女。 あたかも生まれる前の人間など知らなくて当然という言い方。 あのねえ~、私は戦前生まれか! 
ま、それはともかく、、、アメリカは1960年代に若者の間でもっと深刻な映画が流行り始めたことがきっかけで、観ていて心が弾むミュージカルがすっかり下火になってしまった。 時々1970年代から80年代の初めにはボブ・フォッシー監督のキャバレーとかオール・ザット・ジャズ、ロイド・ウェバーのジーザスクライストスーパースターなどの傑作は出てきてはいるが、その数は激減。最近作られたミュージカルのシカゴ、レント、プロデューサーなどはレベルの面で全盛期とは比べものにならないほど低い。
その理由のひとつに、魅力的なダンスの振り付けがないということがある。
昔はごく一般の若者がダンスを踊れた。 社交ダンスは大人として必要不可欠な技術であり、猫も杓子も基礎ステップくらいはできたものだ。 (うちの両親ですらダンスホールで踊っていたといってるくらいだから、、、) ところが1960年代くらいから踊りが規則の厳しい社交ダンスから、ロックとかディスコなどのフリースタイルへと変わり、いまやヒップホップなど体のお医者さんから関節の診察でも受けてるような変な動きをするわけのわからない踊りに占領されてしまった。
私はヒップホップが悪いと言ってるわけではない。 (言ってるジャンか) 私は踊りといえばヒップホップしかないという選択の余地のなさに文句をいってるのである。
しかし最近世界的にこの傾向は変わりつつある。 二年前にアメリカではセミプロのダンサーのコンテスト番組、So you think you can dance (それでも踊れるつもり?)という番組が夏休み番組として登場した。 これはダンスの技術に自身のある若者20人がペアを組んで、ボールルーム(社交)ダンス、ジャズダンス、ヒップホップ、ブロードウェイ、といった種々のカテゴリーに挑戦し、審査員の審査に加えて視聴者からの投票で点数の低い順に番組からおろされていき、10週目に最後に残った一人がトップダンサーとして選ばれるというもの。 秋の本シーズンがお休み中の夏休み穴埋め番組として登場したこのコンテストは2年目にして人気大爆発。 今年からは本シーズン番組として登場する。 参加者のダンスのレベルの高さには私は非常に感心した。 
アメリカで大成功を収めたこの番組は、同じフォーマットで、ヨーロッパ、イスラエル、トルコなどでも放送されているという。
もうひとつの踊りの番組は、Dancing with the stars (スターと踊ろう)というもの。 これは踊りは全く素人のタレントが、プロのダンサーとペアを組んで10週間にわたって社交ダンスに挑戦していくもの。 これも審査員の点数と視聴者の人気投票によって勝者が決められていく。 社交ダンスといってもカテゴリーは多く、すべてのペアがタンゴ、ワルツ、クイックステップ、フォックスとロットのような伝統的なものから、ランバ、チャチャ、などのラテン系のものまですべて挑戦。
この番組も三年目を向かえものすごい人気が出たため、これまでの参加者を集めて全国ツアーに出かけることになった。 おっと忘れていたけど最初のSo you think,…のほうでもベスト10のダンサーたちの全国ツアーは切符販売数分ですべて売り切れになったそうだ。
この二つの番組の人気を考えると、アメリカの視聴者はダンスに飢えているのだと私はおもう。 ヒップホップもクランクもいいけれど、男女ペアで踊る昔ながらの踊りも結構クールだと見直されてきてるのではないだろうか。
だとしたら、ここはひとつ、才能のある魅力的な若者を起用して無名でもいいではないか、楽しいミュージカル映画をまたまた作って欲しい。 いつまでも往年のスターの名前ばかり繰り返すのはみじめだもの。


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今後のイラク戦争、民主党勝利で激化の可能性

私はブッシュ大統領は個人的に好きだし、彼の政策にもだいたい賛成している。 だが、彼の「やり方」は不器用だと常日頃から考えてきた。
今回のラムスフェルド辞任のタイミングにしてもそうだ。 これはさっきもコメント欄で龍之介さんに書いたことなのだが、選挙大敗直後にラムスフェルドを辞めさせるくらいなら、どうして数ヶ月前からラムスフェルドは選挙後の結果にかかわらず辞任すると発表しなかったのか? それどころか、ブッシュ大統領は選挙直前にラムスフェルド長官はブッシュ政権の任期が終わるまで辞めさせないと宣言すらしていた。リベラルは最初からラミー長官を毛嫌いしていたから別として、保守派の間でもラミーの人気はそう高くなかった。いや最近ではかなり保守派からラミーの辞任を唱える声が聞こえていたものだ。 
アメリカ市民はイラク戦争に対してかなり苛立ちを高めている。これはリベラルも保守派も同じである。 だが双方が同じように戦争状況に不満があるからといって、双方の不満が同じであると解釈するのは間違っている。 保守派の不満はイラクから兵を今すぐ引き上げないことへの不満ではなく、イラクでアメリカ兵が足りていないということに対する不満だ。つまり、多くの保守派はラムスフェルド長官の軍隊理想像である「強力な少ない数の特別部隊による戦争」のやり方に大きな不満をもっており、最初から「衝撃と感嘆」の物量作戦をすべきだったという意見が大半なのだ。
だからもし、数ヶ月前にブッシュ大統領がラミーの辞任を宣言し、イラク戦争が新しい方角に向かうという姿勢をあきらかにしていたならば、保守派も希望を持ってもっと選挙に積極的に参加したかもしれないのだ。 それをブッシュ大統領がラミーはブッシュの任期が終わるまで勤めると発表したことで、イラク政策は今後もかわりばえのしないもになるという失望感が保守派の間でひろまったことは否定できない。
しかし、おきてしまったことを今更言っても仕方ない。 今後のイラク政策だが、私はイラクからは兵が撤退するどころかイラク出兵の数は大幅に増えると予測する。 大量出動を嫌っていたラムスフェルドが居なくなった以上、地元の将軍たちはもっと多くの兵を要請するだろう。 そしてその要請によって出動命令をだすブッシュ大統領を民主党はそう簡単には拒絶することはできない。  
なぜなら民主党は公約どおり、この戦争を速やかに終わらせる必要がある。 しかし、ただ単にアメリカ軍を撤退させて世界中のテロリストに勝利宣言のお祭り騒ぎをされたり、アメリカ国内でテロをおこされたりしてはかなわない。 それこそ、「それみたことか、これだから民主党に国防は任せられない」ということで2008年の選挙は共和党に奪い返される可能性があるからだ。 民主党はさっさと戦争に勝ってイラクを引き上げためには一時的な兵数増加も止む終えないと判断するかもしれない。
それに、今回新しく議席を得た民主党議員の多くが民主党とは名ばかりの保守派が多いことも忘れてはならない。 民主党議員がかならずしも鳩派でイラク戦争から即刻撤退を望んでいると考えるのは間違いである。 保守派の民主党議員はイラク戦争そのもには反対でも、一旦始めたからには勝たなければならないと考えている人が多い。 彼らのイラク戦争批判は、「やるべきではなかったうえに、やり方を間違えている」というもの。 だからイラクに勝つための政策変更が彼らの意見と一致すれば、ブッシュ大統領は民主党議員を味方につけてイラク戦争を一時的に激化させる可能性は充分にあるのだ。
イギリスの鷹派政治評論家、メラニー・フィッリプス女史は今回の民主党勝利はアメリカが弱腰になっている証拠だという。 たかが三年の戦争で結果がでないからなんだというのだ、イギリスなど何年もかかってマラヤの抵抗軍を鎮圧してきたぞと。  
そう簡単にアメリカを見限って欲しくないなあ。


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なぜ共和党は惨敗したのか

The English language version of this article can be found here.
昨日は気がめいって仕事を休んでホテルに閉じこもっていた、、なんてことはない。 実は風邪を引いて寝込んでいたのであった。 それでもまさかマイケル・ムーアじゃあるまいし三日三晩も寝込んだりはしない。(リベラルの風刺映画監督マイケル・ムーア氏は2004年の民主党惨敗後、気がめいって三日三晩寝込んだという話。) しかし負けは負け。 潔く認めてどうしてこういうことになったのかきちんと反省し、 2008年の大統領選挙めざしてがんばろう!!
選挙前にも書いたとおり、選挙の勝敗はどれだけ基盤が積極的に選挙に参加するかによる。 つまり投票率がものを言うわけだ。 民主党支持者が共和党候補に入れるということは先ずないので、共和党の投票率が悪かったということは共和党が選挙に行く気になれない理由が共和党にあったということになる。 保守派が気がめいって選挙に行く気になれなかった理由とは何か、それを先ず考えてみる必要がある。

  1. ロビーイストのエーブラモフによる不正献金スキャンダル
  2. ランディ・デューク・コニングハム 汚職スキャンダル
  3. オハイオ州贈賄スキャンダル
  4. ペンシルベニア州贈賄スキャンダル(エーブラモフ関連);
  5. ボヘミアのスキャンダル、、、おっとこれはシャーロックホームズだった。
  6. マーク・フォーリーわいせつメールスキャンダル;
  7. 地元優先の法案を別の法案に乗っけて通す、イヤーマークスキャンダル;
  8. 移民問題ついて意味ある改正案通らず。
  9. 国家予算浪費削減に失敗。
  10. イラク戦争に速やかな勝利むかえられなかった;
  11. 14人の裏切り者のために保守派裁判官任命が充分にできなかった。
  12. 8~11のため保守派の怒りを買った。
  13. 共和党リーダーのトム・ディレイ起訴される
  14. ディレイ議員とフォーリー議員の代理候補は土壇場での交代だったため、投票名簿にすら載っていなかった。
  15. 共和党の支持率39%
  16. そして無論大統領の任期6年目という時期。1986年、レーガン大統領の任期6年目のときも共和党は上院の議席を8席も失った。 ただ共和党はもともと少数議席だったため弱かった立場が余計弱くなっただけだが。

お気づきのように、13番から16番を除けば、これはすべて自業自得。 このスキャンダルに満ちた有様はなんだ? 共和党は地方レベルでも全国レベルでも腐敗した議院を監視し取り除くことが出来なかった。 汚職やセックススキャンダルなど常習犯は誰かくらいわかっていたはず。 それを党が積極的に取り除けなかったというのは非常に問題だ。 
7番のイヤーマークというのは、議員が自分の地元に有利は法案を無関係な法案にくっつけて何気なく通してしまうというもの。 このイヤーマークが気に入らなくて他の議員が賛成しなければ、大事な法案までお釈迦になってしまうという汚いやり方。 こういうやり方はぜひともすぐにやめてもらいたい。
8番と9番は共和党内での団結が全くなかったことが原因。 だれも妥協しようとせず自分の要求がすべて通らなければ妥協案も認めない、という態度の議員ばかりでまとまりのなさが顕著に現れた。 見ていてかなり情けなかったね。これじゃあ基盤の支持が減るのは当たり前。 また小さな政府を目指すはずの共和党が民主党と一緒になって国家予算を浪費してちゃ意味ないでしょうが、これは言われるまでもない。
10番のイラク戦争、 これはちょっと難しい。 なにしろ相手のあることだから、アメリカ軍だけが頑張ってもうまくいくとは限らない。 しかし実際にはイラク戦争は試行錯誤とはいいながらアメリカ軍は臨機応変に作戦を変えながら対応していたのである。 にもかかわらず、ブッシュ大統領はただただ「道を保持して」ばかりを繰り返し、アメリカ軍が色々な作戦を取りながら最初のゴールに向かっているのだという事実をきちんと国民に説明しなかった。 反戦メディアはイラク戦争の悪いニュースしか報道しない。 イラクでの功績をアメリカ市民に納得してもらうにはブッシュ政権の積極的な国民とのコミュニケーションが必要なのだ。 ブッシュ大統領はこの点を心して変革していただきたい! (選挙に負けてからラミーを辞任させるくらいなら、選挙の勝敗にかかわらずラミーは選挙後辞任するとあらかじめ発表してしまえば、ラミー長官の仕事振りに不満だった保守派をなだめることができたかもしれないのに、このタイミングの悪さは信じられない。)
11番の裁判官の任命だが、これは非常に大事。 アメリカのような訴訟社会では裁判官が保守派かリベラルかによって法律の解釈がかなり変わってしまう。 カカシは共和党から献金催促の電話が来たとき、保守派裁判官の任命を成功させなければ金は送らないと怒鳴ったことがるくらいだ。 共和党がひとつにまとまって民主党の邪魔立てを阻止していれば、多くの裁判官が任命されたはず。 共和党とは名ばかりのリベラル共和党員をうまくまとめることができなかった多数派リーダーのフリスト議員の人徳のなさがここに現れている。 党のまとまりさえあれば、12番、15番は自然解決する。
テキサス時代からの宿敵検事がトム・ディレイに濡れ衣を着せての起訴は議会はどうしようもなかったが、共和党はトム・ディレイを見放すべきではなかった。 起訴されようとどうしようとこれは濡れ衣だとディレイは議会に残って出馬もあきらめないと開き直るべきだった。 代わりの候補の名前が名簿にも載らない土壇場での辞任なんて最悪だ。
最後の6年目の浮気はまあしょうがない。 他が非常にうまく言っていればこの浮気も克服できたのだろうが、こうもスキャンダルに次ぐスキャンダルではどうしようもない。 
共和党よ、2年後の選挙ではこんな無様な態度をしめすなよ! ヒラリー大統領なんて絶対ごめんだからね!


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ラムスフェルド米国防長官が辞任!

さっきテレビを見ていたら、突然のニュースフラッシュ! ラムスフェルド米国長官が辞任! しょっく~!

ワシントン(CNN) ブッシュ米大統領は8日午後(日本時間9日未明)、ホワイトハウスで記者会見し、ラムズフェルド国防長官(74)の辞任を発表した。大統領は「国防総省に新しいリーダシップをもたらす適切な時期だ」と説明し、後任にはロバート・ゲイツ元中央情報局(CIA)長官を指名した。
7日に投開票された中間選挙の出口調査では、有権者の57パーセントがイラク戦争に不満を示すなど、イラク政策をめぐってラムズフェルド国防長官に対する批判が高まっていた。
ブッシュ大統領は会見で「昨日の投票で、米国人の多くが(イラク国内の)進歩の欠如に不満を示した」との認識を示し、ラムズフェルド長官と進退について対話を重ねていたことを明らかにした。
ゲイツ氏は1991年から93年にかけてCIA長官をつとめ、現在はテキサス州のテキサスA&M大学の学長。
ラムズフェルド国防長官は、ブッシュ政権1期目の01年1月20日に就任。同氏はフォード政権時の75年から77年にかけても国防長官をつとめた。
ブッシュ大統領は「(ラムズフェルド氏は)変化の時代において素晴らしいリーダーだった。それでも、この戦争の大切な時期に、新しい視点をもたらす重要性について認識していた」と述べて、同長官の決断を評価した。

イラク戦争の大事なときにラミー長官が居なくなるのは痛いなあ。 しかし考えてみれば民主党が上下院をコントロールする以上、今後ラムスフェルド長官を忌み嫌っていた民主党員たちが、あることないことでっちあげて、ラミーを攻めまくってあっちの公聴会、こっちの捜査と、ラミーを引きずり回すのは目に見えている。 そんなくだらないことに巻き込まれるくらいなら、いまのうちに辞めてしまおうというのがラミーの本音なのかもしれない。
いやあ、初日からたいへんなことになったな。


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