昨日喜多さんがキッシンジャーまで逃げたじゃんという題で、ワシントンポストに載ったユージーン・ロビンソンの記事を紹介していた。その内容は「保守派」のキッシンジャー氏ですらイラクではアメリカは勝てないといっている、アメリカは今すぐ撤退するしか道はないというもの。

大変じゃん。
ヘンリー・キッシンジャーですら、今じゃイラクの軍事的勝利は不可能だ、って言ってるならさぁ、ジョージ・W・ブッシュには本当に、ローラとバーニーしか残ってないって事じゃん…
でさぁ、キッシンジャーかよ(禿嗤)?
どーでも良いから気分が良くなるような事をテキトーに、でも定期的に大統領のお耳に入れる為にホワイトハウスにふらりと立ち寄ってた賢人様が?
まあ、最後まで頑張れや、って言ってた奴が?
2005年8月に「反乱軍に対する勝利が、唯一の意義ある撤収戦略だ」とか書いてた賢者がさあ、今じゃブッシュの撤収条件を「全イラクを統治し、暴力行為をコントロールする能力を持った、安定した政府」とかリストしてんだよ。
それでもってさ、それがムダムダムダー!って宣言してんの(大笑い)。
ヘンリーK様がもうすぐ、俺は最初っから愚行だと知っておったわい、とバラしても、驚く奴なんているかよ?

私はこの記事を読んでいて、キッシンジャー氏がそんなこと本当にいったのかあ?と不振に思っていたら、案の定、主流メディア特有の歪曲報道。キッシンジャー氏の「イラクの軍事的勝利は不可能だ」発言には前後の文脈というものがある。これを無視してここだけ取り上げるとキッシンジャー氏の本意とは裏腹の意味になってしまうのである。
ではキッシンジャー氏はいったい何と言ったのか、ニューヨークタイムスの「キッシンジャー氏、イラクでの軍事的勝利は不可能と発言」という記事には下記のようにある。

日頃からブッシュ大統領にイラク政策についてアドバイスしている元国務大臣のヘンリー・A・キッシンジャー氏は本日完全な軍事的勝利はもはや不可能であると語った。これで氏は戦争にたいして楽観的な見解をしめすブッシュ政権に挑戦する増え続ける保守派指導者たちに加わることとなった。
「『軍事的な勝利』とはイラク政府がきちんと設立されその統制が国全体に行き届き内戦も鎮圧され宗派間暴力も鎮圧されることが、民主主義の政治的な課程で支持できる時間以内に達成するという意味ならば、それは不可能だと思います。」 とキッシンジャー氏はBBCニュースに語った。

ここでキッシンジャー氏のいう「民主主義の政治的な過程で指示できる時間以内」というのはイラクの民主主義を意味するのではなく、アメリカの政治を意味する。つまりだ、アメリカ市民およびアメリカの政治が許容できる短い期間でイラクを統制することはできないだろうと氏はアメリカ市民の飽きっぽい性格を悲観的に見ているのである。イラク戦争が原因と思われる今回の選挙結果をみれば氏が悲観的になるのも無理はない。だが、アメリカ世論がついてこないだろうというのと、イラクでの軍事的勝利が不可能だということはまた別物だ。それをニューヨークタイムスもワシントンポストもわざと混合してわい曲報道をしているのは、いつものことながら汚いやりかただ。


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