お断り: 下記はカカシがネットアクセス不能になる前の10月27日現在の予測です。
普通アメリカの中間選挙では大統領と反対の政党が議席を巻き返すということになっている。 前回2002年の中間選挙では共和党が議席を増やすという異例の事態が発生したが、これはアフガニスタン戦争中でイラク戦争直前という状態がもたらした特別な状況だったという判断が通常である。
今回の選挙ではイラク戦争があまりうまくいっていないという印象を国民が持っているだけでなく、任期6年目のブッシュ大統領への支持率が比較的低いということなども影響して、共和党は議席を失うだろうというのが通常の観方だ。
問題は共和党がどのくらいの議席を失うか、それによって与党としての座を上下議会で守り通すことができるかどうかということにある。
共和党内部の極右翼のあいだではブッシュ政権のイラク政策や違法移民問題への対策が軟弱すぎるという批判から、これらの人々が投票拒否をするのではないかという懸念がある。 それで悲観的な見方をするひとたちのなかには共和党が下院で25議席も失い、上院でも多数議席を失うと確信している人たちもいる。 だが、ミスター苺は状況はそこまで切羽詰ったものではないと結構楽観的にみている。
先ず下院。 確実に民主党が増えると思われるのは2議席。 多分民主党へ傾くだろうというのが7議席。 可能性があると思われるのが8議席。確実の2議席は民主党にやるとして可能性ありは半分こして4議席とすると、6議席となる。多分の議席は2/3から3/4が民主党にいくとして計算すると、合計で民主党の議席増加は10から12議席ということになる。 真ん中を取って11議席とすると、すれすれだが221:214で共和党がかろうじて多数議席を保てるという予測。
上院はというと、今問題になってるレースは13議席のみ。 そのうち当ブログが確実に民主党にいくと考える議席はペンシルベニアとオハイオの2議席と多分がロードアイランドの1議席。 どっちともいえないのがメリーランド、ミシガン、ニュージャージーの3議席。 ここは一歩譲ってこのうち2議席を民主党がとるとすると、合計で5議席増加。 しかしどっちともいえない議席のひとつかふたつを共和党が取れば、民主党の増加は3から4議席となり、上院もかろうじて共和党が多数議席を保つ。
この見解は楽観的すぎるというご批判もあるだろうが、Hugh Hewittのブログで書いてるディーン・バーネット氏の見解は当ブログの予測よりもさらに楽観的である。 ( The Smell of Victory, Posted by Dean Barnett )
バーネット氏はオハイオは駄目だが、バージニア、モンタナ、テネシー、ニュージャージー、マリーランド、ミズーリ、は共和党が勝てると宣言する。 ミスター苺が民主党確実と判断しているペンシルベニアや多分と判断したミシガンですらサントラム候補、やボーチャード候補の支持率高揚に期待が持てるという。 ロードアイランドはどっちともいえないが、現役のリンカーンチェイフィー氏は共和党とは名ばかりのリベラルなので、どっちかいうと負けて欲しいというのがバーネット氏の見解。
楽観的なミスター苺ですら、バーネット氏の予測は楽観的すぎると言っているが、さてさてどうなることやら。


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