みなさんは国際連帯運動(International Solidality Movement)というパレスチナ解放を唱えるプロ市民団体をご存じだろうか。
彼等の日本語のホームページでは、彼等は自分らの方針をこう語る。

国際連帯運動は、パレスチナの自由のための闘いへの注目を喚起しイスラエルの占領を終わらせるために働いている、パレスチナ人と国際活動家の、成長しつつある運動です。私達は、非暴力主義的な直接行動の抵抗の方法を、違法なイスラエルの占領の力と政策に向き合い挑戦するために用います。

私達は、武装した闘いを通してイスラエルの暴力と占領に抵抗するパレスチナ人のの権利を理解します。それでも、私達は、非暴力が闘いの圧迫の中での強力な武器でありえると信じます。そして、私達は非暴力主義的な抵抗の原則に身をゆだねています。
* 私達は、パレスチナ人が占領に抵抗する権利を支援する。
* 私達は、直ちに占領を終了し、直ちに全ての国連決議(それは、パレスチナ難民の帰還権とエルサレムにおけるパレスチナの首都の樹立を含む)の履行が受け入れられる事を要求します。
* 私達は、直ちに、パレスチナの人々を守るための国際的な仲裁を要求し、国際法が本当に受け入れられることが保証されることを求めます。

ISMは欧米各地にその支部があり、これらの国々からボランティアを募ってパレスチナへ送り込み、イスラエルやパレスチナでイスラエル軍を相手に抵抗運動をするのが目的の団体だ。表向きは非暴力の姿勢をとっているが平和運動とは名ばかりの実際にはテロリストをかくまったり、テロリストに武器調達などをしている完全なテロリスト団体。ISMロンドン支部のメンバーとしてテルアビブにはいったパキスタン人がイスラエルのレストランで自爆テロを行った事実もある。
アメリカでは特にユダヤ系のアメリカ人をリクルートしてパレスチナで人間の盾をやらすのが得意で、ISMのアメリカのリーダーはアダム·シャピーロというユダヤ系アメリカ人(本人は自分はユダヤ人だと考えていないと言っている)妻は同じく活動家のパレスチナ系アメリカ人。
私がこの団体の存在を知ったのは2年前にこのFront Page Magazine(フロントページマガジン)の記事を読んでからである。
この記事にはアメリカにあるISMの訓練キャンプに潜入した記者の体験談が書かれている。彼によるとボランティアたちはイスラエルに身分を偽って違法に入国し、イスラエルにいる間にするあらゆる違法行為の手段を念入りにおそわったという。とにかくなにからなにまで嘘をつき続けよという訓練を受けるとこの記事には書かれている。無論暴力も奨励されている。

作戦として非暴力を唱えるひともいるが、歴史的な状況から考えて暴力を使った抵抗は正当である…「暴力」といわれたら「抵抗」または「正当な抵抗」と言いかえせ。「テロリズム」といわれたら「国家テロリズム」を強調せよ…「占領」というかわりに「軍事占領」といい、人々にこの占領は「軍事独裁政権」であると思わせよ。

彼等の活動の典型としてイスラエル軍の治安活動の妨害がある。このブログをちょっと御覧いただきたい。このエントリーの題名は「イスラエル兵、パレスチナ市民の家でパレスチナ人に暴力を振るう」とあり、4枚の写真が掲載されている。サイトからはビデオへのリンクもあるが10分間イスラエル兵とアメリカ人のプロ市民がなにやら言い合っているだけで見る価値はゼロである。(10分間に渡るビデオはその一部だ。リンクはつながらないので見たい人はURLをコピペしてみてください。http://www.youtube.com/watch?v=Lq6ccvwbvfY&mode=related&search=)

Israelsoldier1

パレスチナ人に暴力をふるうイスラエル兵!!


この4枚の写真に写っているのはイスラエル兵とパレスチナ人がなにやら言い争いをしている図と、最後に男があざのついた腕を見せている写真である。英語の解説ではパレスチナ人がイスラエル兵に顔や腹をなぐられたとか、とめに入った女性が殴られて気絶したとか書かれているが、ビデオにも写真にもそんな映像は全くうつっていない。ビデオの音声をきいていると、アメリカ人がイスラエル兵に「どうしてこの男性をなぐったんですか?」「なぜ家宅捜査をしてるんですか?」という質問を立て続けにしている声がするが、イスラエル兵は苦笑しながら「出ていけ」と低い声でいうだけでアメリカ人にもパレスチナ人にも暴力を加えている様子はない。
このブログの著者がISMのメンバーだという証拠はないが、このビデオやブログがISMメンバーたちによって作られたプロパガンダであることは容易に推測できる。イスラエル兵と小競り合いを起こすことでもしイスラエル兵がアメリカ人やパレスチナ人を殴ったりすれば儲け物である。またビデオにイスラエル兵の顔を写すことでのちのちテロリストの標的にすることもできる。
さて、このフロントページの記者が再びISMキャンプに潜入するのに成功した。しかし今度はアメリカ国内だけではなく、パレスチナまで出かけていっての隠密工作である。はっきり言ってこれは命がけだ。ばれたらただではすまない。何しろ相手はテロリストなのだから。
次回へ続く。


9 responses to 平和運動とは名ばかりのパレスチナ国際連帯運動(ISM)

kokunan_jerusalem67818 years ago

ISMといえばレイチェル・コリーを思い出します。私の場合は。左派連中の間でヒーロー扱いされていたあの女性で、HPにはごく普通の女性が笑っているという印象を受ける写真が掲載されています。普通に見たら、なんてイスラエルはひどいんだ!!という印象を受けるでしょう。
しかし、本当はパレスチナのガキどもの真ん中で、さながら何かしらの狂信者のような顔つきをして、イスラエルの旗を燃やすという姿が彼女の真の正体なのです(もちろん、彼女もユダヤ人らしい)
http://members.jcom.home.ne.jp/i-kawag/index.html/israel.htm
例え、彼女が狂信者でなくとも、危険地帯で死んだのですから、やはり、ある程度は自業自得といわれても仕方がないでしょう。謀掲示板において、このことを話すと、誰かが、どう考えても「自殺」だ、と言っていましたが私も同感です。
しかし、左派って「理想」をなくしたんでしょうかね。彼らが追い求めるのは「理想」ではなく、「自身のイデオロギーの追求」。左派が衰退した理由がわかるような気がします。右派も似たようなものですが

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Emmanuel Chanel18 years ago

kokunan_jerusalem678 様
その某掲示板ってどこの事でしょうか?あまり,親イスラエルというか,そういった話をする場所について疎いので,御教示願います.
後, Yahoo! Japan 掲示板の関連トピを検索出来るようにしようと, tok2 に,
Yahoo! Japan 掲示板 イスラエル関連トピ アーカイヴ
というサイトを試しに入れてみました.
ただ,右派ネットに長年いるので,衰退と言われると,どうかなあとは思いますねえ.
まあ,南京とか慰安婦とか,そういった事なら,特に論争で負けもしませんけど,それ以外の場面で私が伝統護持的とはまあ,言い難そうですねえ.
P.S.
kokunan_jerusalem678 さんが挙げた URI の中の満州国批判ですが,ロシアなどの脅威への防波堤として必要だったというのは,確か,マッカーサーが朝鮮戦争を通して理解し,議会で証言した事だったはずだとか,そういった事を思い出しました.
後,戦前の日本もまた民主国家だったというのを以下
太田述正コラム#915(2005.10.19)<ガーディアンの靖国神社ブログ(その1)>(当月の目次)
太田述正コラム#47(2002.7.13)<先の大戦中の日本の民主主義>
太田述正コラム#48(2002.7.15)<先の大戦中の日本の民主主義(続き)>
Not bowing to pressure from Guardian Unlimited: News blog:(太田述正氏のコメント参照.)
で読みましたが,大学時代に読んだ自由主義史観研究会の出している季刊誌にも,ある社会科教師が出した昭和ファシズム否定論の下りで,近現代史の権威伊藤隆教授がそのような話をされていた旨紹介されていたように記憶しております.

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Sachi18 years ago

kokunanさん、どうもどうも、いつもお世話になっております。ISMはレイチェル·コリーがブルドーザーの前で立ちはだかって死んだことで一躍有名になりましたね。あれであの団体はかなり宣伝になったでしょう。
昔は反ユダヤといえば右翼だったのですが、最近は左翼の反ユダヤ主義があからさまになってきて、左翼のユダヤ系はかなりジレンマを感じてるんじゃないでしょうか。

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Sachi18 years ago

Emmanuel Chanelさん、
コメントありがとうございます。私は比較的右よりですが、右翼でも過激派の歴史書き換えには感心できません。日本が軍事独裁政権であったことは事実なわけで、その政権が外国を占領したことも確かなのですから、それは認めるべきでしょう。それが当時の事情として良かったのか悪かったのかはまた別問題ですが。
しかし、それは我々あたらしい年代とは無関係だし、日本の過去をいつまでも批判して自分らの国民への激しい人権迫害についてむとんちゃくな近隣諸国の要求になど答える必要はないとおもいますけどね。
ただ気になるのは、日本の右翼の人たちの間でもイスラエルを嫌う傾向があることです。靖国神社とか竹島とかで非常にまともなことをいっているひとが、突然ユダヤ金融陰謀とかフリーメイソンとか言い出すのを聞くと、なんでそうなるんだあああ? と不思議でしょうがないです。左翼はしょうがないとしても右翼までこうなるのはどうしたもんでしょう?

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Emmanuel Chanel18 years ago

軍事独裁政権って何ですか?貴方,人がどんな参考 URI を出しても,全く読んでいないでしょう?
議会に引きずり降ろされた軍事独裁政権なんですか?安倍晋三官房長官の父方の祖父が戦争中何をやっていたのか知らないのですか?翼賛会非推薦議員だったんですよ!
南京といい,慰安婦といい,そんな感じでしたねえ.分かっていたら,
”完全否定するには被害者が多すぎる”
なんて言葉は出てくるはずがないのです.
南京の場合は,30万を否定出来て,万単位以下にまで犠牲者数を減らす事が出来れば,否定派の許容範囲になる,慰安婦の場合は,そもそも,証言について,告発側の韓国での検証と,それに対するこっちの側の検証で,否定されている,そういう内容が書かれた URIs を挙げたはずなんですよ.
>右翼でも過激派の歴史書き換えには感心できません。日本が軍事独裁政権であったことは事実なわけで、
などと仰る貴方こそ,どんな理路整然とした反論も受け付けない歴史修正主義的過激派なんじゃないですか?
大体,近現代史の権威や,英米の歴史家が,どう引っくり返したら右翼の過激派なんですか?いい加減にして下さい.

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Emmanuel Chanel18 years ago

記憶違いがあったようなので,慰安婦に関して反対論の URI を挙げたという点は撤回します.どうせ,
>ネット保守派論壇の通説は,南京大虐殺はなかったですが?
>当時の人口や資料,埋葬死体数から,30万などという,中国側の申し立ては間違っているという事で決着していますが何か?
>十万単位の犠牲者数を出す者も,東京裁判などでの南京の範囲をはるかに押し広げて言っているのですが?
> http://www5b.biglobe.ne.jp/~nankin/
> http://www5b.biglobe.ne.jp/~nankin/page022.html
>で,かい行社の南京戦史での,法律的評価を抜いた犠牲者数は,3.8万人程度で,戦闘が行われた事や,イスラエルが今悩んでいる便衣戦術の問題に照らし合わせると,違法な物は限りなくゼロに近い.それが否定論ですが何か?
> http://www.interq.or.jp/sheep/clarex/jusinbello/
>それを否定するデータでも貴方の方にはあるのですか?事実を認めよう, 30万は嘘でも4.2万人はあったはずだと仰るのなら,それは否定説です.これでさえ,南京戦での死者の数を全て虐殺によるものと仮定しなければ成り立たない過大な数字ですけどね.
と書いているのも読めないで
>だがだから現実にそういうことが全く起きなかったと完全否定するにはあまりにも生き証人が多すぎる
と書いているようでは,現代コリア研究所の論者が書いた論文を引っ張ってきてウェブ上に載せても読みもしないのでしょうけどね.

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Emmanuel Chanel18 years ago

本題のコメントに戻りましょうか.
貴方みたいに,学問的に否定されている慰安婦強制連行説を信じこんで,どうせろくすっぽ資料(一次史料が駄目でも論壇での決闘状況)も読めないし読んだこともないのに,”自分で考えるのが大切です”などとのたまう人が多いという事でしょう.
まあ,教科書的な見方なんて信じる気にならないので,そういう態度を取る以外の方法なんて私も考えもつきませんけどね.
南京大虐殺の犠牲者が万単位以下なんて見方,教科書ではまず学べないでしょう.ユダヤ陰謀論も然りです.相関があるとすれば,それは,教科書的な見方に対して不信感がある,自分で考えている,それだけの話じゃないですか?だから正しいという事にならないのは,貴方の慰安婦問題に関する見方が,一番良い例ですけどね.

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Sachi18 years ago

管理人よりお知らせ:
当ブログでの話題からは関係のないコメントを削除させていただきました。ご了承ください。
カカシ

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Sachi18 years ago

Emmanuelさん、
当ブログにおいては私は南京事件や慰安婦問題を取り上げる気はないのです。その理由は色々ありますが、また追ってお話しましょう。
でも貴重な資料をありがとうございました。あとでゆっくり読ませていただきます。
カカシ

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