トロントで今月開かれる国際映画祭ではどうやら反米映画が溢れているようだ。イラク戦争前夜にイギリスでアメリカ大統領を侮辱してカントリーファンから見放されたデキシーチックスの文句たらたら自慰映画、「黙って歌え」がここで公開されるという話をきいたばかりだったら、今度はブッシュ大統領が暗殺されるという英国作成の擬似ドキュメンタリーが公開されるという。

「ブッシュ大統領暗殺!」、英TVが空想ドキュメンタリー

【ロンドン31日】英国の民放・チャンネル4が、ブッシュ米大統領暗殺というショッキングなテーマを扱った空想ドキュメンタリーを公開する予定だ。「ある大統領の死」と題する作品で、過去の記録映像とCG映像をミックスし、「ゾッとするほど」リアルな内容となっている。論争を巻き起こすのは必至とみられる。
 「ある大統領の死」は、ブッシュ大統領がシカゴでの経済界リーダーたちを前にした演説で大々的な反戦行動に遭遇、会場を後にする際に狙撃され、シリア生まれの男に捜査の焦点が向けられるというストーリー。
 9月7日に開幕するトロント映画祭で上映された後、チャンネル4のデジタル放送「More4」で10月9日に放映される予定という。
 「More4」代表のピーター・デール氏は、「これは並外れて人を引き付ける、迫力ある作品だ。魅力的な推理劇の出発点としてジョージ・ブッシュの暗殺を振り返るドキュメンタリー形式で作られている」と述べ、「現代米国社会についていろいろ考えさせる批評ドラマだ」と売り込む。「憤慨する人もきっといるだろうが、見てもらえば、洗練された作品だと分かるだろう。決して扇情的・短絡的なものではなく、示唆に飛んだ迫力ある作品であり、背景にある制作意図は善良なのだと分かってもらいたい」と話している。

な〜にが『背景にある政策意図は善良』なのだ。アメリカ憎しブッシュ憎しの悪意に満ちた映画ではないか。テロリストたちがアメリカを初め全世界の自由国家を皆殺しにしたいと考えている時に、自由諸国の代表でもあるアメリカ大統領の暗殺を奨励するような映画を作る人間どもの悪意には吐き気がする思いである。彼等はブッシュ憎しが講じてテロリストシンパへと成り下がったといっても過言ではない。
さて時事通信の記事では映画の内容があまり詳しく説明されていないが、ミスター苺がメールしてくれたデイリーメールの記事にはもっと詳しく映画の説明が載っている。(注:カカシは映画をみていないのでこの記事に書かれていることが本当なのかどうかはまだ確認できていない。)下記はこの記事をもとにカカシが要約したものである。

2006年11月、民主主義によって世界平和をもたらそうと演説するジョージWブッシュ大統領を暗殺者の銃弾が貫いて殺害する。容疑者の正体はすぐにメディアによって大々的に報道される。アメリカ人のほとんどが犯人がシリア生まれであるということだけで満足し、イランの犬と考えられているシリア政府に焦点が当てられる。シリア外相による悔やみの言葉や否定も空しく、アメリカ市民はダマスカスやテヘランからの正式発表など全く興味をもたなかった。テレビではこれらの国々の市民がお祭り騒ぎにくり出す姿が何度も放映された。
大統領の座を得たディック·チエイニーは常に非公開の安全な場所から声明発表をするため「洞穴の男」とあだ名される。「大統領の死を祝った者たちはすぐにその味を噛み締めるだろう」と新大統領。
アラブ諸国では人々が喜びにみちたが、ヨーロッパ諸国の反応も冷たかった。イスラムテロリストによって苦しめられたイギリスでさえあまり同情はみられなかった。場合によってはイスラム教徒以外の間でも喜ぶ声さえきかれた。
しかしひどかったのはチェイニー新大統領による厳しい取り締まりであった。テロ容疑者は条令もなく逮捕され裁判もなく処刑された。ブッシュ大統領の死を祝ったとされる諸国への攻撃案が作成され、シリアがまず攻撃され、イランが続いた。イランの革命軍はヒズボラの戦い方を学び真っ向からアメリカ軍にいどまずゲリラ戦をおこなった。
戦争はペネズエラまでにおよび、イギリスではイスラム教徒による暴徒によってガソリンスタンドなどが次々に爆破された。
テロ容疑者は容赦なくガンタナモ送りになり、キューバから亡命してくるキューバ人たちをアメリカ海兵隊が虐殺したとして、抗議したキューバを黙らせるためアメリカはキューバも攻撃。
チェイニーの独裁により、アメリカは危機につぎ危機を迎えるがアメリカ市民はチェイニーを断然支持、、、

まあ、こんなもんだ。この記事を読んでわかるのは、この映画制作者たちはアメリカ国民の本質を全く理解していないか、理解してわざと無視しているかのどちらかだろうということだ。
ブッシュ大統領の暗殺を待つまでもなく、アメリカでは国民全員を怒らせるテロ行為がすでに2001年9月11日に起きているのである。犠牲者の数が最終的に3000人前後と発表されるまでの数週間、我々は犠牲者数は4000人から6000人と聞かされていた。もし貿易センターが縦に崩れずに横倒しになっていたら、もしテロが起きたのが9時10分前ではなくてほとんどの人が出勤していた10分後だったら、何万という犠牲者がでたことは必定だ。それを考えた場合、もしアメリカ国民が怒りに狂って復讐をだけを考えるような国民なら、あの時ほどその本性が現れるのに絶好の機会はなかったはずである。
だがアメリカ国内でアラブ系の人間がリンチになったり、イスラム教の聖廟が破壊されたり、条令もないのに中近東の人々が、ただイスラム教徒あるというだけで大量に逮捕されたなどという出来事は全くおきなかった。一部ぼっ発的にイスラム教徒と間違われたインド人が嫌がらせをされたり、イスラム教聖廟に石が投げられたり落書きがされたといった程度のことはあったが、組織的なイスラム教徒迫害は全くおきなかった。それどころか、アメリカ在住のイスラム教徒に不心得者からの攻撃がないようにと地元のキリスト教徒やユダヤ教徒が率先して市民に冷静を保つよう呼びかけたりしていたほどだ。
テロ対策として提案された「愛国法」ですら、アメリカ市民や合法永住の外国人の人権を妨げるようなことがあってはならないと神経質なほどの考慮がされた。
だからブッシュ大統領がシリア生まれの男に暗殺されたとしても、アメリカ国民がヒステリーを起こしてシリアやイランに戦争を挑み、チェイニー新大統領が国民の人権を無視して容疑者をかたっぱしからガンタナモに送るなどということはまずあり得ない。
この映画はブッシュ大統領やチェイニー副大統領への侮辱であるばかりでなく、アメリカ国民全体への侮辱である。このような汚物を製作する人間が自由に物を言えるのも、彼等が軽蔑するアメリカやイギリスの愛国者たちが諸外国で命がけでテロ退治をしていくれているからではないか。もし我々がイスラム過激派とのテロ戦争にまけたならば、彼等のような堕落した馬鹿左翼どもが一番最初にジハーディストの刃に倒れるのである。


7 responses to 恥知らず反米左翼! ブッシュ暗殺架空ドラマを公開

ななっち18 years ago

私はこれはイギリス人のもっともいやらしいところが一番でている話だとおもいます。
ブッシュの政策の是非はともかく、現実に存在し生きている特定の人間を「殺す」という話にもっていくのは完全な個人攻撃であり、政策についての批判とはまったく別もので、まさに自分にとって好ましくないものは「殺す」ことで排除しているテロリストと思想は何一つ違いません。  
これは政治の問題ではなくてモラルの問題としてイギリス人は恥じるべきだ。 でも現実はこれを「溜飲をさげる」という形で表現するイギリス人が多いのです。
このドラマだけではなく、イギリス国内のドラマでアメリカのイメージは「独裁的な政治家に率いられた人の教養が低く、宗教に凝り固まった、寛容さも自由もまるでない国」というイメージで描かれていることが非常に多いです。
実際に世論でもそういうイメージを持っている人がたくさんいることがニュースになっていました。
昨年の冬のイラクでの英軍による刑務所襲撃や捕虜虐待の際も「イギリス人はアメリカ人より頭がいいし、イギリス兵は緊急時でストレスがたまっている状態だから仕方なかった」とBBCは報道していました。 そのBBCはアメリカ兵による捕虜虐待は鬼の首でもとったかのように喜び勇んで非難しています。
捕虜虐待って何人でもしちゃいけないんではないのかという議論を聞いたことがありません。それに頭がいいって・・・なんじゃそりゃって感じです。
まぁアメリカに対する嫉妬と、「アラブ」はいつまでも「弱い」存在だから「好きにさせなければならない」という感覚の双方なんでしょうね。 
過去の栄光にこだわるあまりイギリスでは、植民地時代の「負の遺産」を教えません。 そこで「政府の教えない事実」に「気がついた」人間が、政府への不信感のあまりテロ組織への支援に「レジスタンス」として走る現実があります。
そのイギリス人はというと世論は大変な反米親アラブ(テロ組織)です。 レバノン紛争でも「反戦デモ」はテレビカメラの出ていないところでは白人のイギリス人が率先してヒズボラの旗を振っていました。 それが現実です。
数日前にあげてくださったコメントとあわせての返信になりますが、コメントをしていたアセアンさんのおっしゃるとおりです。 イギリスのムスリムの個人個人は「穏健派」でしょう。 問題は政府がテロリストと穏健派のムスリムの区別がまったくついていないことです。

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アラメイン伯18 years ago

なんかものスゴイ。とんでもドラマですね。
左翼系に毒されてるメディアは日本だけでないのですね。
仰るとうりアメリカに対する嫉妬でしょう。メディアは好き勝手なことを言うけどアメリカの存在がなければ好き勝手できないということを解ってないですね。
僕は英国贔屓なんだけど英国紳士の伝統はもうないのかな?

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Sachi18 years ago

ななっちさん、

イギリス国内のドラマでアメリカのイメージは「独裁的な政治家に率いられた人の教養が低く、宗教に凝り固まった、寛容さも自由もまるでない国」というイメージで描かれていることが非常に多いです。

そうなんですか? ひどいですね。でも確かにイギリスの映画とかドラマをみていると、たまに出てくるアメリカ人て何故かいつもテキサスなまりの田舎者。(笑)そして横暴で行儀が悪い、という人が多いですね。
Love Actually という映画でクリントンとブッシュを足して2で割ったような女たらしで横暴なアメリカ大統領が出てきますが、イギリス首相が勇気をもってアメリカの横暴に立ち向かうというシーンがあり、せっかくのロマンス映画が台無しでした。(あんな映画をアメリカでみせるな!)
それに比べてアメリカでは中流階級以上のイギリス訛りで話すひとは中身関係なく尊敬されます。アメリカの芸能界ではイギリス俳優はちやほやされます。アメリカ人のなかにはイギリス人への劣等感みたいなものがあるのかもしれません。少なくとも憧れはありますね。
イギリス人とアメリカ人はイスラム過激派のテロの犠牲となったもの同士協力して戦わなければならないのに、一部のイギリス人は(アメリカの左翼もそうですが)本当の敵を見誤っています。
カカシ

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Sachi18 years ago

アラメインさん

左翼系に毒されてるメディアは日本だけでないのですね。

欧米でもメディアは左翼系です。主流ニュースは本当にひどい。芸能界はもっとひどいです。何も分かってないバカな芸能人がなにかと政治に口出しして、とんちんかんなことをいってます。
カカシ

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ななっち18 years ago

Love Actuallyは典型的なエゴ・ブーストな映画ですよね。要するにイギリス人はイギリスにああであってほしいんですよ。
(アメリカでも「アクセント」ゆえにモテモテであってほしいんですねぇ)
ちなみにイギリス人の憧れはフランス人です(笑)
ちょっと話題がずれるのですが、sachiさんが投稿していらっしゃるY掲示板を見てみましたが・・・
ありゃ何ですか? とびっくりしました。 よくあんな人たち相手にできますねぇ・・・。途中で読むのやめちゃいました。論理的に反論してくれればまだ読む甲斐あるんですが・・・ 
なんというか論理的に言い返せないからなのか、何か心の鬱憤を匿名をいいことに晴らしているだけなのか、意味を成さない個人攻撃やひたすら自分のいいたいことだけを書き連ねるだけだったり・・・ 日本人ってそんなだっけ?とびっくりしています。 
私も、オンナの癖に、結婚しているダンナの言い分をコピーしているんだろうとかずいぶん、誹謗中傷された経験があるので、議論という前提にも立てないアホを相手にするのは大変だろうなぁと思ってしまいました。
 

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ななっち18 years ago

>論理的に反論してくれればまだ読む甲斐あるんですが・・・
というのは、ひたすら知りもしないユダヤ教のことを書き連ねて意味不明のことをわめいたり、死ねとか暴言を吐くほうの人間のことです。

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Sachi18 years ago

ななっちさんへ
ほかの方からも某掲示板でバカを相手にするのはやめなさいと何度も助言を受けてるのですが、アル中みたいなもんでしょうか。ははは、、、本当にもうやめるべきですね。(反省!)

私も、オンナの癖に、結婚しているダンナの言い分をコピーしているんだろうとかずいぶん、誹謗中傷された経験があるので、

どうして女性が意見を言うとそれは必ず旦那の意見だと決めつけるんでしょうね。女性には自分の意見がないとでもいうのでしょうか。
カカシ

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