来日したヨルダンの王子、ハッサン・ビン・タラールさん(59)さんがアラブ諸国の民主化について非常に興味深いこといっている。これは今回、京都で開催されている「世界宗教者平和会議第8回世界大会」(26〜29日)に議長として出席するため来日したタラール王子とのインタビューから毎日新聞の記事より。

中東地域の真の平和を望むなら、イスラエルという国家の存在を承認する時期に来ている。米国は拡大中東構想(モロッコ−アフガニスタン)を掲げて「民主化」を進めようとし、最近では「新しい中東」という表現を多用しているが、改革は外から押しつけられるものではない。この地域の国々は今、自らの社会的、経済的な規範を必要としていると私は考えている。

またYnetの記事では

アラブ指導者たちは何億ドルというお金をアラブ市民から盗み、庶民の医療や教育のために役立たせるかわりに、打倒不可能なイスラエルと戦争するための武器に使っている。

とイスラエル打倒に夢中になって肝心の庶民の幸せを顧みないリーダーたちを痛烈に批判している。
なにもかもイスラエルが悪い、アメリカが悪い、といっているだけではアラブ諸国の発展はあり得ない。あラブ諸国がテロリストに乗っ取られることなく、文明社会として生き延びるつもりなら、イスラエル憎しの執着心をすててアラブ諸国の未来のために団結すべきだと王子はいうのである。
彼の思いが中東に広まることを祈るものだ。


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