きょう笑ってしまった新聞の見出しが二つあった。ひとつはこれ、ヒズボラ、イスラエルの反応に驚いたと発表(訳:カカシ)

ベイルート(AP)ヒズボラ幹部のひとりが火曜日、イスラエルが二人のイスラエル兵士拉致に対してあれほど激しい反応を示すとは予測していなかったと語った。

モハメッド·コマティ、ヒズボラ軍の副代表はまた、ヒズボラは武器を捨てないとAPに語った。
氏の声明はシーア民兵のリーダーとして初めて7月12日の二人のイスラエル兵を拉致し三名を殺した越境作戦にヒズボラ側に計算違いがあったことを公式にみとめたことになる。
「実を言えば、何の反応も期待していなかった、、まさかイスラエルが我々の作戦を逆手にとって大戦争を仕掛けてくるとは、、」とコマティ氏。

戦闘はあきらめないと拳をふって豪語してみても、あきらかにイスラエルの強行な反応にうろたえている様子がわかる。おのれよくもおれたちの戦闘行為におれたちが立ち向かえない戦闘行為で反撃したなあ! なんで黙ってころされてないのだ、ひきょうもの! ってな理屈である。
ま、もっとも2000年にもヒズボラは3人のイスラエル兵を拉致しイスラエルで収容されているヒズボラの囚人解放を命令した。国際社会が仲介にはいり3年後、イスラエル兵三人の遺体とヒズボラとハマスの囚人430人が交換された過去があるので、今回もドイツあたりを仲介にして捕虜交換が可能だと思っていたらしい。しかし、イスラエルはこの時の人質交換で懲りたのであろう。今度こそ堪忍袋の緒が切れたということだ。
さて、もうひとつこっちはもっとおかしい見出し。これはニューヨークタイムス紙。国連軍支持高まる、志願国なし (NYT原文無料登録必要)
さっきリンク先へいったら見出しが変わっていたが内容は同じだ。要するに国際社会は国連の連合軍をレバノンに派遣するという考えには圧倒的に賛成なのだが、いざ誰がいくのかという段になると立候補する国がないというのである。アメリカは最初から絶対にいかないと表明しているし、NATOはすでに派遣しすぎで人手不足。ドイツはドイツでヒズボラが承諾するなら参加するといってる。ありえないことだ。口ではなんだかんだいっていみても、どの国もイスラエルに味方している外国勢力としてヒズボラの攻撃対象にはなりたくないというのが本音だろう。
1980年代に国連の平和維持隊が出動した際、ヒズボラがアメリカ海兵隊とフランス海兵隊をそれぞれ240余名、60余名殺している自動車爆弾で虐殺した例もあるし、そのほかにも西洋人がずいぶん拉致され拷問のうえ殺されるという事件が相次いだ事件など、まだまだ記憶にあたらしい。
結局停戦交渉が始まる前から破たんするのが、国連の腰抜けどもが誰も軍隊派遣をいいださないからといのが理由だとしたら、これは傑作だ。
ま、2004年に国連決議の1559条で、レバノンの武装解除を言い渡しておきながら、その無能さと無行動さのため、決議の行使をどうやってするかを2年間も話あってる国連だから今さら驚くこともないのだが。
しかし今回に限ってはこの国連の無能さと無行動さがかえって役に立つ。国連が誰をレバノンに派遣するかで同意できずに何か月ももめてる間にイスラエルはやるべきことをやれるからだ。
国連のみなさん、どうぞ心置きなく話合いをお続け下さい。こちらのことはご心配なく、ヒズボラ退治はイスラエルが買って出ます。


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