イスラエルはハマスに拉致されたイスラエル兵と交換すべく、ハマスの高官を次々に逮捕しはじめた。

 【エルサレム=三井美奈】イスラエル軍が29日、ヨルダン川西岸各地で実施した作戦で拘束されたイスラム原理主義組織ハマスのメンバーは、閣僚や評議会議員を含め60人以上に上った。

拘束の背景には、拉致を実行したハマス軍事部門だけでなく、イスラエル生存権の間接的承認による危機打開を狙ったハマス穏健派の動きも封じ込める狙いがある。ハマス穏健派に現実路線への転換を促していたアッバス議長にとっても、大きな痛手となった…
 29日未明の拘束作戦は、ハマスの閣僚や議員の自宅に押し入ったり、滞在先のホテルを装甲車で包囲してスピーカーで投降を迫ったりなど、強引な手法で行われた。拘束されたハマスのメンバーには、イスラエル生存権の間接的承認の是非を住民投票で決めることを支持したドゥエイク評議会議長、「兵士解放」を主張したシャエル副首相らが含まれる。
 イスラエル外務省報道官は、拉致された兵士との交換が目的ではないと主張した上で、「テロへの関与容疑が逮捕理由」と説明。現実路線への転換を探っていたハマス内閣の穏健派と、兵士を拉致したハマス軍事部門を区別せず、「ハマス全体が拉致の責任を負う」との立場を明確にした。

そんなに人質交換がしたいなら、その挑戦受けて立とうじゃないの、ってなもんだわな。これじゃあ、せっかく既存の収容者とイスラエル兵を交換しようと思っていたハマスの連中の的はおおはずれ。かえってひどいことになってしまった。
これまでイスラエルはパレスチナとの対応に信じられないほどの自制を働かしてきた。反イスラエル派は「何が自制だ!」と反論するだろうが今回のイスラエルの行動をみれば、その事実が歴然とする。イスラエルはやろうと思えばパレスチナ全体を焼け野原にすることが可能だ。戦車で至る所を潰し、パレスチナ市民をすべて海へ葬ることも可能なのである。それがいままでパレスチナの自爆テロでイスラエルの非戦闘員が何十人と殺され何百人のけが人がでても、イスラエルからの応戦はテロリストの家が破壊され、たまたま巻き込まれたパレスチナ市民が数人犠牲になる程度のものだった。やろうと思えばできることをしないでいたということは、イスラエルはパレスチナの全滅を望んではいないということになる。
それなのにパレスチナのアホどもは、本気でイスラエルが弱体だと信じていたらしい。それでイスラエルがやる気になって戦争をはじめたらどうなるか、全く予測できていなかったというわけだ。
意外なことに国際社会はイスラエルの自制を求めながらも、今回ばかりはパレスチナへの対応もかなり冷たい。

(アッバス)議長はイスラエル軍のガザ攻撃を「人道に対する罪」だと批判し、国際社会の介入を求めたが、米政府はイスラエル支持を表明。欧州連合(EU)も「まず兵士の解放を」との立場で、国際世論はパレスチナ側に好ましい形で動いていない。

これまでのようにイスラエルの自制にも頼れないばかりか、国際社会からの同情すら受けられないとなると、いったいハマスはどうすればよいのだろうか? 「待てよ、いい考えがある。こんなのはどうだろうか?」ミスター苺にいい考えがある。
1. イスラエルの存在を認める。
2. これまで取り交わされてきた和平条約を正当かつ合法のものであるとして受け入れる。
3. ユダヤ人殺しをやめる!
な〜んかどっかできいたような提案だなあ。パレスチナがオスロ合意を素直に受け入れていれば、10年も前にパレスチナ独立国を設立することが出来たのに、PLOのアラファト議長はイスラエルとの平和共存などあり得ないと、度重なるクリントン米大統領の説得に応じずみすみす独立の道を断ってしまった。
そして得たものはなんだ? インティファーダがパレスチナにもたらしたのは経済成長でも自立でもない。ハマスというテロ政権による危険なだけで何ももたらさない、諸外国からの生活保護を受けなければ生きていけない貧乏生活だ。そしてオスロ合意を破棄して10年以上たったいま、パレスチナ独立をかけても破棄した条件を、今度は独立どころかただ生存だけを願ってイスラエルの慈悲にすがるために飲むしかなくなってしまったのだ。
ま、自業自得だがね。
パレスチナよ、今度こそ正しい道をえらべ!
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