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May 20, 2007

FOXニュース主催米共和党のテレビ討論会

アメリカ内政

昨日に引き続き、アメリカ大統領候補の討論会の話題を紹介しよう。今回は共和党。

共和党の討論会はこれで二回目だが、前回に比べてフォックスニュース主催の今回はかなり活気があったようだ。フォックスニュースは他のメディアと違って左翼一色ではないため、民主党候補者たちは怖がってフォックス主催の討論会をこぞって拒否した。極左翼の市民団体ムーブオンからの圧力が物を言わせているようだ。

しかし共和党員の場合は自分らに敵意を示すメディアをいちいち敬遠していたのでは共和党員はやってられない。なにせ主流メディアはみんな反共和党。そういう面では共和党の方が民主党より面の皮が厚いと言えなくもない。

例によって私はこういう討論会は見ない主義なので、下記はミスター苺の感想

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前回MSNBCが主催してレーガン図書館で行われたクリス・マシュー司会の討論会が退屈この上なかったのに対して、今回のフォックスニュース主催のブリット・ヒューム司会他三人の質問者による討論会は非常に興奮した。特に最後の方で台本抜きのジョン・マケインによる「拷問には反対だが、止む終えない場合もある」っていう卵を割ってオムレツまで食べちゃおうって言うご都合主義の発言は面白かったね。

俺はルーディ・ジュリアーニとミット・ラムニーが正直に、次の爆弾がどこで爆発するかとかいった情報をテロリストから聞き出すためには、必要な手段は遠慮なく使うべきだと断言したのにはすっとした。それにひきかえ俺と同胞のカリフォルニア人のダンカン・ハンターの発言は恥かしくて歯軋りしそうになったよ。彼は核兵器が爆発するシナリオだと勘違いしたらしい。

だがこの夜のなかで一番の傑作発言といえば、ジュリアーニが、惨めなアラシのロン・ポールへ突っ込んだのより、第三レベルで名前も忘れちゃった候補者が「今の議会はジョン・エドワードがビューティサロンで使うより多額の金をつかってる」と言ったことだな。...

さてそれでは各受賞者発表!

  • G.ゴードン・リディ賞(G. Gordon Liddy)、質問に対して一番直接的な答えをしたラムニーに授与。もし司会者が「今何時かご存知ですか」と質問したらラムニーなら腕時計をみて「はい」と答えるだろう。
  • ジョージW.ブッシュ賞は、一番ハチャメチャな文法と言葉使いをしたジュリアーニに授与。これで何故か意味が通じちゃうんだからすごい。
  • ジョン・ケリー賞は、一番矛盾だらけの発言をしたマケインに授与。ひとつの文章で頭と尻尾が完全に矛盾しているというすばらしさを讃える。
  • C.オウベリー・スミス(C. Aubrey Smith)賞は一番大統領らしく振舞ったフレッド・トンプソンに授与。特にトンプソンは討論会に参加しないでこれをやってんだから大したもんだ。
  • サム・ブラウンベックはクロード・レインズ賞、、、ってえっと、、居たのかあいつ?
  • 共同司会者のワラスとゴーラーは結託してもう一人の司会者クリス・マシューをハワード・ディーンなみのアホに見せたことを讃えてにチャールトン・ヘストン賞を授与。
  • フォックスニュースは何ヶ月も前から計画されていた討論会をきちんとケーブルテレビのガイドに載せていないで、録画取りを計画していた視聴者に大迷惑をかけたことから、うっかり教授賞を授与。
  • 最後に靴底賞を一番場違いな候補、ロン・ポールに授与。奴さんときたら911がわが国の政策の最優先を完全に書き換えたということさえ認めようとしないで、孤立主義への執拗な固執をしている。こういうのはベンジャミン・ハリソン政権の頃には人気を呼んだだろうけど、時代遅れもはなはだしいよ。

    ポールがどうしても次の討論会に参加するっていうなら、中継かなにかにしてほしいもんだね。彼の自宅のあるテキサス南部の鉄橋の下とかさ、、、

俺は次の討論会が楽しみだね。ってアメリカ右翼ブロガーたちによるどの低レベル候補者が最初に落ちこぼれるかっていう討論の話だけど、、

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G.ゴードン・リディ: ニクソン政権時代民主党の選挙事務所に潜入して民主党の選挙作戦を盗み取ろうとした、いわゆるウォーターゲート事件の首謀者。誰の命令で動いたか最後まで白状せずに刑務所送りになった人。元弁護士で今は作家及びラジオのトークショーのDJ。歯に衣を着せないタフな発言をすることで有名。

C.オーベリー・スミス: 1880年代に活躍した有名なイギリスのクリケット選手で、後に1930年代には俳優となり、ハリウッドでは貫禄ある政治家タイプの役を専門にこなすキャラクターアクターとして有名。1944年に生涯の功績が讃えられ騎士の位を授与された。

ハワード・ディーン: 2004年民主党大統領候補にイラク戦争大反対を唱えて立候補した。前評判はよかったのに第一予選で完全自爆。敗者宣言の代わりにこれからも頑張ると雄叫びを上げたことから、以来どっか抜けてると思われている政治家。

May 20, 2007, 現時間 09:43 AM | コメント (0) | トラックバック

May 19, 2007

イラクに夢中で公約そっちのけの米民主党議会

アメリカ内政

イラク戦争に大反対している左翼の知り合いが、民主党が多数議席を握る米上院議院でイラク戦費差し止め議決が否決されたことを嘆いていた。「民主党の腰抜け! 口ばっかりでイラク撤退もできねえじゃねえか」とかなりの剣幕である。確かに民主党ときたらすでに議会の主権を握ってから六ヶ月近くたつというのに、次から次へと拘束力もないイラク反対決議案を通すのに夢中。しかも全力投球しているはずの肝心のイラク撤退すらこの有様

【ワシントン16日時事】

米上院は16日の本会議で、ブッシュ大統領による拒否権行使で承認が遅れている今年度のイラクなどでの戦費約1000億ドル(約12兆円)を月内に一括承認する方針を87対9の賛成多数で決めた。下院は先に、7月までの支出分に限った暫定戦費法案を可決したが、上院側はこれに同調しなかった。

 上下両院は4月、イラク駐留米軍の撤退期限を来年3月末に定めた戦費法案を可決したが、大統領が拒否権を行使。上院民主党の大多数は、現場の部隊に悪影響が及ばないよう戦費の一括承認に応じることにしたが、早期撤退を促すため何らかの条件を盛り込みたい意向だ。  この日の本会議では、民主党反戦リベラル派のファインゴールド議員が提出した来年4月以降の戦費支出打ち切りを求める法案が審議された。次期大統領選への出馬を表明しているヒラリー・クリントン、オバマ両議員らは賛同したが、現実的対応を主張するレビン軍事委員長らが反対して採決を行うための動議が否決され、事実上却下された。 

時事通信では書かれていないが、29対67で賛成派は惨敗だった。反対票の19人は民主党員だから、これは民主党の惨敗と言える。

だいたい民主党はこの六ヶ月近く何をやってきたのだ、と私が民主党支持者ならかなり腹をたてるだろうな。イラク戦争に反対反対といいながら、イラク戦争の時間制限も直接撤退に結びつく戦費差し止めの議決案も通せない。それどころか関係もないのに日本の慰安婦問題など意味のない決議案などを審議して国民の血税と時間の無駄使い。

選挙に勝ったら実現させると約束していた医療問題はどうなったのだ?最低賃金引き上げは?胚(はい)性幹細胞(ES細胞)研究への政府資金供与はどうした?奨学金融資の利子引き下げはどうなったのだ!イラクイラクでしょうもない拘束力もない議決案ばっかに夢中になって税金無駄使いして、選挙当時の肝心の公約はどうなったんだよ、国内問題はどうなったんだよ! 

と思っていたら、産経新聞の古森義久さんによるとこの何もしない民主党議会の支持率は大幅に落ちているという。

16日に公表されたギャロップ社の全米世論調査の結果によると、議会民主党の活動に対する支持率は29%で、前月の33%から4ポイントの下落となった。2月ごろには37%だったという。民主党員の間でも民主党議員の活動への支持は37%と判明した。同調査では全体の64%が「民主党議員が国政に対処している方法は不支持」という数字も出た。

 南部に拠点をおく世論調査会社「ストラテジック・ビジョン」がフロリダ州有権者を対象にした同時期の世論調査でも、議会民主党に対しては支持27%、不支持61%という結果が出た。AP通信が11日に発表した調査結果では、議会全体への支持は35%で、前月より5ポイントの低下が示された。

 これらの結果について世論調査の専門家ジョン・ザグビー氏は「議会で民主党がほぼすべての力をイラク政策への反対表明に注ぎ、他の主要国内政策を軽視しているという印象をあたえたことが大きな原因だといえる」と分析した。 ...

(公約していた)6件のうちいくつかは下院で可決されたが、上院との調整でつまずいたり、いくつかは共和党の反対で遅れ、結局、なにひとつ法律とはなっていない。民主党内では、自党側にも戦略の失態があったとして反省する声も出ている。

国民が民主党を支持したのは、イラク戦争への不満ということも確かにあっただろう。だが多くの民主党支持者は民主党の公約にも多いに期待していたはず。イラク反対で多数議席を取ったとのだからと勘違いしてイラク問題ばかりに取り組み国内政策をおざなりにして、イラク撤退も実現できないとなれば、次の選挙で国民は民主党への失望感を票であらわすかもしれない。

May 19, 2007, 現時間 11:46 PM | コメント (0) | トラックバック

米大統領選挙民主共和各党でテレビ討論会、民主党の巻

アメリカ内政

2008年の大統領選挙までまだ一年半もあるというのに、すでに民主党と共和党はそれぞれ何度かテレビ討論会を行っている。今はまだ各党の予選も始まっていないしすべての候補者が立候補しているというわけでもないので、まだこの先どうなるのかまだまだなんともいえない状態だ。

さて、ちょっと前に行われた民主党の討論会の模様は暗いニュースが特集しているので、こちらをちょっと拝見しよう。私はこういうふうに複数の候補者がそれぞれの質問に数分の時間制限で答える形の討論会は好まない。それで自分ではテレビ放映も全くみていない。よって下記はすべて他人の受け売りなのであしからず。

司会者: 「クリントン議員、民主党上院院内総務ハリー・リード氏の最近の発言によれば、イラク戦争は敗北したとのことでした。本日のUSAトゥデイ紙に掲載された投書には、リード氏の発言が“背信行為”であり、もしもパットン将軍が生きていたなら、リード氏を使ってブーツを拭うだろうと書かれています。あなたは上院院内総務の主張に賛成しますか?」

ヒラリー・クリントン:
「ブライアン、まず最初に、アメリカ国民の主張について言わせてください。議会はすでに戦争終結に向けて表決しています。今はただ大統領が耳を貸すことを望むだけです。・・・(中略)・・・これはアメリカが勝ったり負けたりという戦争ではないのです。我が国はイラク国民に自由と統治の機会を与えました。その機会を活用するかどうか決定するのはイラク国民次第なのです。」

暗いニュースはリベラルなブログなので、ヒラリーが当初はイラク戦争に賛成したという事実も許せないだろうし、今になっても「イラク国民に自由と統治の機会を与え」たという言い方はブッシュ政権の報道官さながらだと批判している。私に言わせればヒラリーは単なる日和見主義。戦争の前は国民の戦争支持も高かったのでそれに賛成しただけの話。不人気になったイラク戦争をいつまでも支持していると左翼過激派のムーブオンらに突き上げられるのでどうやってイラク撤退を正当化するかで悩んでいるというのが事実。それにあんまり過激派左翼のいいなりになると一般選挙で無所属の票を取りそこなう。左翼に迎合して民主党候補になっても、過激派左翼と思われたら一般選挙で勝てない。これが民主党候補のジレンマだ。

司会者:
「オバマ議員、あなたはこのイラク戦争を評して、“愚か”と発言しています。その姿勢で、この戦争に身を捧げた人々に対してどのように向き合いますか?そもそもなぜあなたは過去において戦争予算に賛成してきたのですか?

バラク・オバマ:
「ブライアン、私は開戦時からこの戦争に反対してきた自分を誇りに思っていますよ。イラクの地で現在見られるような惨憺たる状況になると思ってましたからね。それに、戦地にこの国の若者を数十万人も派遣するのなら、彼らの安全のために暗視スコープや補強済みハンビーや他の装備が必要になることも私はずっと主張してきました。しかしアメリカ国民が主張しているのは、共和党であれ民主党であれ、もう戦争を終わらせる時期だということなのです。・・・(以下略)」

司会者:
「エドワーズ議員、あなたはイラク戦争開戦決議に賛成した件を謝罪したことで注目を集めました。あなたは、“我が国にはオープンで正直な指導者が必要だ。過ちがあれば真実を告げることができる人物だ”と言ってます。これはあなたの競争相手であるクリントン議員への直接攻撃ですか?」

ジョン・エドワーズ:
「いいえ、そうではなくて、それはこの戦争に賛成した者の良心の問題なのです。クリントン議員や他の戦争賛成者は自省して正しい判断だったのかどうか考えてみる必要があるのです。正しいと信じるなら、そうすれば良いのです。正しくないと思うなら、率直且つ正直に振舞うのが大事です。なぜなら私は、次の大統領は、国民と合衆国大統領府の信頼関係を取り戻せるような人物であることを国民が切望していると思うからです。(以下略)」

司会者:
「クシニッチ議員、イラク戦争に反対しながらそれに資金を提供することができるでしょうか?」

クシニッチ:
「できません。国民に対して、戦争には反対だが引き続き資金提供に賛成してくれというのは矛盾しています。戦争への資金提供に賛成するたびに、戦争を再度支持することになるのです。実際のところ、この場に居る同僚議員達はワシントンDCで戦争への資金提供に賛成してきたばかりです。民主党はこの戦争を終わらせる力があるのだから、終わらせるべきです。(以下略)」

エドワードは最初から戦争には反対で、左翼過激派からは人気があるが、あまり過激にならないように暗いニュースいわく「優等生的発言」で抑えている。クシニッチは候補になる可能性ゼロなので本音が言えるといったところだろうか。

さて暗いニュースはハイライトとしてオバマとクシニッチのやり取りを次のように取り上げている。

オバマ:

「このテロリズムという問題にもういちど立ち返ってみましょう。打ち倒すべき正真正銘の敵、解体すべきネットワークが存在することは確かです。理知的に我が国の軍事力を行使するにあたっては我々の誰も対立しませんし、あるいはテロリストを排除する際に致命的な武力を行使する場合もありますが、同時に、同盟を組織し世界中に信頼を拡大する努力がこの6年間非常に欠けていました。思うに、次期大統領にとって最重要課題となるのは、我が国の直面するそうした困難への取り組みでしょう。」

クシニッチ:
「オバマ議員、今の発言は非常に挑発的ですね。以前からあなたは、イランに関してあらゆる選択肢を考慮すると言ってますね。国民にとってその本当の意味を思案することは非常に大切だと思うのですが、あなたは別の戦争に向けて準備を整えつつあるようです。私が思うに、地球温暖化と地球戦争化は避けることが重要です。全ての中心は石油です。我々は石油のためにイラクに侵攻しました。今、我が国は石油のためにイラン攻撃を目論んでいます。外交政策を変えない限り、つまり戦争を政策手段としている限りは・・・」

(中略)

オバマ:
「もう少し時間をもらって反論します。イランと戦争を始めるのは深刻な過ちになると思いますよ。しかし、イランが核兵器を保有し、合衆国と周辺国にとって脅威であることは疑いようのない事実で・・・

「核兵器開発途上にあるのは明らかでしょう。専門家も否定しませんよ。イランはテロの最大支援国であり・・・」

クシニッチ:
「それはまだ論争中で・・・」

オバマ:
「ヒズボラやハマスも支援を受けてます。」

クシニッチ:
「それはまだ論争中です。」

オバマ:
「デニス、(党内に)反論はないはずだ・・・」

クシニッチ:
「まだ論争中ですよ。」

オバマ:
「終わりまで聞いてくれ。世界各国に同盟を拡大することについては我々に対立はないはずだ。だが、核拡散国家が存在すればテロリストの手に核兵器が渡ることになり、アメリカにとって深刻な脅威になるのだから、この問題を真剣に受け止めるべきだ。」

司会者:
「時間オーバーです。グラベル議員、30秒でどうぞ。」

グラベル:
「とんでもない。イランなら、我が国はもう26年間も経済制裁してるじゃないか。合衆国大統領は彼らを“悪魔”と呼んで、連中をひどく脅してるんだ。それでどうなる?そんなことに効果などない。意味ないんだよ。彼らを認めるべきだ。わかるか?核不拡散条約の最大の違反国は誰だ?アメリカ合衆国だよ!我が国は軍備縮小を始めると約束しておいて、何にもやっちゃいないんだ。我が国は核兵器をさらに増やしているじゃないか。あんたら、どこを核攻撃するつもりだ?教えてくれ、バラク!バラク!あんたはどこを核攻撃したいんだね?」

オバマ:
「(苦笑して)どこも核攻撃する計画はないよ、今のところはね。マイク。約束しよう。」

(会場、笑い)

グラベル:
「そうか、良かった。それじゃもうしばらくは安全だな。」

これに対する暗いニュースの反応はというと、、、

バラク・オバマはリーダーシップを示したつもりかもしれないが、醜態をさらしたのは彼だ。クシニッチの指摘は見事だった。グラベルの突っ込みはジョン・スチュアートを超えそうなほど過激だ。

オバマには外交能力があるとは思えないが、少なくともイランの脅威に気がついているという点ではくしニッチやグラベルのアホどもよりはましである。イラク国内でイランからの援助がアメリカ兵らの死傷に直接関わっているという事実は動かしようがない。それをあたかも陰謀説ででもあるかのように唱えるクシニッチは現実感覚ゼロだ。グラベルにおいては笑いものになっただけ、ああ恥かしい。

本命以外の複数を含む討論会はこういうアホな連中が出てきて笑点のような面白さはあるかもしれないが、候補者の本音を聞くとか政策を知るつもりならほとんど意味のない時間つぶしである。ま、テレビ写りがどれだけいいかということを試す分には多少の意味はあるかもしれないが。

次回は共和党討論会の模様をお届けする。

May 19, 2007, 現時間 11:12 AM | コメント (0) | トラックバック

May 18, 2007

ネットに精通した米共和党大統領候補? フレッド・トンプソン元上院議員

アメリカ内政

多分、日本の皆さんはフレッド・トンプソンなる人物をご存じないだろう。実を言うと私もついこの間までトンプソン氏がアメリカの人気テレビ番組Law and Order (法と秩序)で検事を演じている俳優だということ以外はほとんど何も知らないでいた。何故かこの人物、正式に大統領に立候補していないのに2008年の共和党大統領有力候補として話題を呼んでいる。 (RCPの人気投票ではジュリアーニとマケインに次いで三位。正式に立候補しているミット・ラムニーより人気がある。)

トンプソン氏は1942年8月生まれの64歳。人気テレビ番組のレギュラーなのに若い頃から俳優だったわけではなく、1980年代に俳優になるまでは現役の弁護士並びにロビーイストだった。それが1983年に現実の事件を映画化したマリーに本人として登場したのがきっかけで、以来検事だの弁護士だのといった役柄のキャラクターアクターとして人気を呼んでいる。

その彼が政治家になったのは民主党の大統領候補になったアル・ゴアが辞職したテネシー州の上院議員の残りの任期を請け負った1994年からのことで、1996年の選挙では見事再選。2003年まで任期を勤めた。現役の上院議員でありながら、2002年の議会が休みの間になんと人気刑事ドラマのレギュラーとなり、任期の終わった2003年以後ずっとその番組に出演している。

トンプソン氏はまだ正式に共和党の大統領候補として出馬するという表明はしていない。だが昨日、2002年からずっとレギュラーで出ていた上記のテレビ番組を降りることになったと発表したことから、立候補間違いなしという噂で持ちきりである。

共和党にはマケイン上院議員やジュリアーニ元ニューヨーク市長といった人気者が結構いるにも拘わらず、何故かトンプソン氏の立候補を待ち望む人たちが多い。 ミスター苺などはトンプソンが大統領、ミット・ラムニーが副大統領として共和党候補となるのが理想だなどと前々から言っていた。いったいフレッド・トンプソンの人気の元は何なのだろう?

64歳という年の割りにはインターネットに精通しているトンプソン氏はネットの大切さをよく理解している。トンプソン氏は保守派ネットブログ、パジャマスメディアでこんなことも書いている。

インターネットが特定の候補者を選べるかどうかは別として、あなたやブログ界に広がる我々の仲間たちやウェッブは真実情報革命の一部であることは明白です。それゆえ私はアメリカ市民に話かけるとき、この伝達手段をつかうことに努力を注いでいるのです。 (中略)

私はこの直接的な伝達と話試合は政治過程に多大なる影響を与えると信じます。

この間も偽ドキュメンタリー監督のマイケル・ムーアがアメリカの健康保険制度をおちょくった映画を作った際、国民保険のあるキューバに911事件の後遺症で病気になった数人を連れて行ったことをトンプソンが批判したのがきっかけで、ムーア監督がトンプソンはキューバ製の葉巻を吸ってるくせに偽善者だ、文句があるならテレビ討論をやろうじゃないかと挑戦状をつきつけた。それを受けてトンプソンはなんとこの挑戦の数時間後にはYouTubeでムーア監督に反撃。大きな葉巻を吸いながら、「スケジュールをみてみたんだが、どうも討論は出来そうも無いよ。...しかしキューバではカストロが気に入らないことを描いたドキュメンタリー映画の監督が精神病院に入れられたって話だ、精神病院だよ、君も考えてみたまえ。」てな感じでカメラに話かけるトンプソン。なにせ現役俳優だからこの台詞回しのうまいこと!ネット時代を充分に理解しての作戦といえる。

トンプソンはテレビのインタビュー番組などにもいくつか出演しており、大統領候補としてはおざなりなことしか言ってないが、それでも大統領らしく見れる人であることは確かだ。そろそろ本気で立候補し、選挙演説などをやってもらいたい、と保守派のファンたちは期待している。

May 18, 2007, 現時間 09:33 PM | コメント (0) | トラックバック

May 13, 2007

数が分からないと、、、バラク・オバマの恥かしい失言

アメリカ内政

カカシが学生時代、物理の問題である小舟に何人の人間が乗れるかというものがあった。私の計算によると答えは500人と出た。ここで500人と解答に書いてしまうのは非常識というものだ。どう考えても小舟に500人も乗れるはずがない。どっかで桁を間違えたに違いないと考えるのが常識ある人間の判断。

ところがこと数字になるとこういう判断が全くできない人が多いのには驚く。先日もあるサイトで北アメリカではコロンブスの大陸発見後150年の間に一億人の先住民が殺されたと平気な顔をして書く人間にお目にかかった。現在のアメリカ合衆国の人口がたかだか三億なのに15世紀に一億人の原住民が住んでいたなんてことはあり得ない。ましてやそんな数の人間が虐殺されたなんてことがあるわけがない。こんなことはちょっと考えればすぐに気が付くはず。

民主党の大統領候補のなかでもひときわ人気のある新人バラク・オバマも数字は苦手な口らしい。パワーラインによるとオバマは先日アメリカの自動車産業が地球温暖化をとめるために努力していないと批判した際に次のようなとんちんかんなことを言ったそうだ。

燃費基準が1ガロンにつき27.5マイルというのがここ20年もかわっていないのに対して、中国でも日本でもこの基準はこえている。特に日本社は1ガロンで平均45マイルも走る。(注:45m.p.g=19km.p.l,1ガロン=3.8リットル、1マイル=1.6km)

恥かしいことにトヨタ自動車によるとどんな自動車メーカーでも45m.p.gで走る車は作ってないという。「我が社のものでもせいぜい30 m.p.gです」とトヨタの代表は言ってる。

もっともこの数字はオバマが突然考え出したものではない。左翼ブログの Media Mattersによるとピュー調査センターによる2004年の地球温暖化リポートにその数が載っているというのである。(the Pew Center on Global Climate Change's December 2004)私はそれを詳しく読んだわけではないのだが、パワーラインが説明してくれているのでそれを読んでみると、これは現在の数値ではなくて2010年までに達成する予定の数値であり、しかも703-827キロ級の軽自動車に限定されていることがわかる。しかもピュー調査は独自の方程式で元の予定数値に1.3をかけている。

ま、ピュー調査の方程式がどのように導かれたのかはリポートをきちんと読んでいないから私にはよく分からないのだが、それでもこの数値が現在製造されている日本車の平均燃費でないことは確かである。

オバマは自分の政策を裏付ける証拠として都合のいい調査をみつけたのは分かるが、他人の調査を鵜呑みにして中身も理解せずに受け売りで演説してしまうのはどうかと思う。私はこういうことには詳しくないが、それでも1ガロンで45マイルも走る車なんてお目にかかったことがない。ミスター苺の本田アキュラでも高速でせいぜい30マイル。下の道なら22マイル程度だ。これだけ考えても、いくら日本車が性能がいいといっても平均が45マイルなんてのは行き過ぎだとピンとくるのが常識というものだろう。

そういう常識のない人間にアメリカの将来を任せるというのはかなり心配だと思うが、オバマ支持者の諸君はどう考えているのだろうか?

May 13, 2007, 現時間 01:44 PM | コメント (2) | トラックバック

アメリカは敗者を選ばない

アメリカ内政

どうも最近アメリカの保守派の間では2008年の大統領および上院下院一般選挙において共和党が惨敗するのではないかという悲観的な見方をする人が増えている。

こういっちゃ何なのだが、アメリカの保守派は概して悲観的な人が多い。そんなことを私がいうと、「私は現実的なだけだ」と反論がかえってきそうだが、まだ一年半も先の選挙を今からあきらめていたのでは勝てるものも勝てなくなるではないか?どうしてこうアメリカの右翼はふがいないのだろう。

この間も朝のラジオ番組でゲストが「民主党から大統領が出ることは免れない事実なので、なるべく共和党に害を与えない民主党候補、(例えばヒラリーとか)を応援すべきだ」などと馬鹿げたことを言ってるのを聴いてあきれてしまった。

いったい保守派のこの絶望感はどこからくるのだろう?彼等の悲観主義は本当に現実的なのだろうか?アメリカ市民は共和党の大統領にも議会をも見放してイラク即刻撤退を唱える民主党を選ぶのだろうか?

私の知り合いの旧保守派の男性は、アメリカ市民は彼も含めネオコンを完全に見放していると言い張る。だからネオコンに乗っ取られた共和党が次回の選挙で勝つ可能性は全くないというのである。だが私はそうは思わない。それというのも普通のアメリカ人は新保守派と呼ばれるネオコンとはいったいどういうものなのか全く分かってないからである。実を言うとしょっちゅうお前はネオコンだと左翼からいわれている私ですら、ネオコンとはいったいどういう思想なのか、と問われても具体的に説明することができないくらいだ。もっとも私は自分は旧保守派だと考えているのだが。

ミスター苺曰く。

アメリカ人は勝者を好む。もし一年後にイラク戦争にだいたい勝っているようなら、とりわけメディアによって期待がかなり薄れていることでもあり、共和党はすんなり勝つだろう。

たとえ勝ってるかどうかハッキリしていなかったとしても、明らかに現在よりは良い状態になっていれば、共和党は勝つだろう。なぜなら共和党はずっとこの戦争に勝つ必要があるといい続けてきたからだ。それにひきかえ民主党は2008年の段階で何をいおうと途中でタオルを投げようとしていたことが記録に残っている。そういうことは市民はよく覚えているものだ。

民主党が勝てる唯一の条件は2008年の11月の段階でイラク状況が今よりも悪化している、もしくは悪化したように見えることだけだ。

アメリカ人は負けず嫌いで案外単純な国民だ。細いニュアンスで色々言い訳するような大統領より、「我々は勝てる!」というメッセージをもった大統領を好む。悲観的でアメリカ市民全体を憂鬱な気分にさせたカーターがアメリカ人であることを誇りに思わせてくれたレーガンを選んだのも、税金をあげない公約しながらそれをやぶっていいわけがましかったパパブッシュより新しい計画があると市民に希望を与えたクリントンが勝ったのも、アメリカが負け犬を好まない証拠だ。

2008年の大統領選挙で一番大切なメッセージは「戦争には勝てる、勝たねばならない」という共和党候補に対して民主党の「戦争は負けた。即撤退すべし」の戦いとなる。勝ち負けの選択なら勝つ方を選ぶのがアメリカ人だ。

歴史的に見てアメリカ市民は戦争中に撤退を唱える候補を選んだことがない。これは大統領が民主党であろうと共和党であろうと区別はない。

近年の歴史で戦争中の現職大統領の二期目の選挙が行われたことは二回ある。ベトナム戦争中の1972年にジョージ・マックガバン上院議員は戦争を終わらせるという公約で現職の大統領に挑戦した。また1864年にリンカーン大統領に挑戦したジョージ・マクラレン将軍は本人は戦争を支持しながらも所属党の民主党は明らかに停戦して南部の独立を認めることを押していた。

どちらのケースも反戦主義は市民から完全に拒絶された。マクラレンは55:45で敗北したし、マックガバンの場合はもっとひどい62:38の大敗退だった。どちらの場合も泥沼化する戦争で人気がた落ちになっていた現職大統領に挑戦したのに失敗したのである。

二期続いて任期の終わった大統領が、反対側の党の候補によって交替されるということはよくある。民主党のウッドロー・ウィルソンの二期が共和党のウォレン・G・ハーディングにかわった1920年。ハリー・トルーマン(民)からドワイト・アイゼンハワー(共)になった1952年、そのアイゼンハワーはジョン・F・ケネディ(民)と交代した。また共和党ニクソンとフォードの8年は民主党のカーターと交代。最近ではもちろん民主党のビル・クリントンが共和党のジョージ・W・ブッシュと入れ替わった。

しかしこのうちで戦争中に行われた選挙は1952年の朝鮮戦争の時だけだ。他の選挙はすべて平和時のものである。アイゼンハワーは共産主義撲滅を唱えて出馬した。孤立主義を唱える保守派ライバルをくじいて共和党候補の座を獲得、一般選挙でも鳩派の非常にリベラルな民主党候補をやぶって当選した。

2008年の選挙は1952年の時とは正反対に現職の党が勝利を求め、挑戦する党が勝利なくして撤退を押す反戦派だということだ。

正直いって、2008年を迎える状況はアメリカの歴史上例がない。だからどうなるかはっきりした予測をたてることは難かしい。だが、どの選挙でも共通していることが一つだけある。それはアメリカ市民は戦争中に負けを唱える党を選ばないということだ。

現実的だのなんだのと悲観的になる前に、アメリカの保守派はもっと共和党の候補たちに希望を持ってほしい。メディアは民主党のほうが優秀な候補が多いように報道しているが、私は共和党の方がずっと質の高い候補が多いと思う。

民主党のメッセージはただひとつ。「イラクは負けた。あきらめて即撤退しよう。」それだけだ。敗者を嫌うアメリカ人がそのメッセージを奨励するとは私にはどうしても考えられない。

私は今のアメリカ保守派の態度を見ていると、ヘルムスディープの戦いを前にアラゴルンにこの戦争に勝ち目はない、戦うだけ無駄だと訴えるレゴラスを思い出す。(JRRトールキン著の「指輪物語」を原作にした映画の一シーン)しかし士気を奮い起こしたセオドン王を前に「絶望した私が間違っていた。」とレゴラスが認めたように、私もアメリカ保守派に奮起してもらいたいと切に願う。

保守派諸君!あきらめるな!選挙はまだ一年半も先だ。イラク戦争に新作戦はまだ始まったばかり、勝ち目はいくらでもある。アメリカの将来のために、世界平和のために、悪と戦おう!

May 13, 2007, 現時間 12:02 PM | コメント (0) | トラックバック

April 26, 2007

なんでも反対とにかく反対日和見主義の米民主党

アメリカ内政 , イラク関係

さっき、リーバーマン議員の演説の一部を訳し終わってミスター苺のブログを読んでいたら、私は後半の肝心な部分を読みすごしていたことに気がついた。大事な点なのでリーバーマン議員の演説続編としてご紹介しておこう。

月曜日の演説のなかで多数党リーダー(ハリー・リード)はイラクにおける新しい作戦を説明しました。その第一歩として彼は「アメリカ軍を内乱を警備する任務から解き,イラク軍を武装し訓練しアメリカ軍を守ることに移行し、標的を絞った対テロ作戦にいそすむべし」と語りました。...

(中略)

ここにもうひとつの皮肉があります。過去四年間に渡ってラムスフェルド国防長官の下、アメリカはイラクの基礎的な警備を確立しようとしませんでした。イラクの人々を守るのに必要な軍隊を出動させず軍事の焦点をイラク軍の武装と訓練にあて、我が軍を守り、標的を絞った攻撃をしてきました。言い換えれば我が軍はまさに今、我々の前に提示されたこの議案の提案そのものの作戦を取ってきたのです。

この作戦は失敗しました。そして我々は何故失敗したかを知っています。我々が警備に必要な充分な軍隊を派遣せず、アルカエダやその味方たちがすり抜ける穴を作ってしまったからです。敵は警備の手薄な場所に踏み入り恐ろしい暴力を振るい、経済や政治の発達が不可能な恐怖と不安に満ちた状況を作り上げてしまったのです。

もう何年も議会の多くの皆さんがこれに気がついていました。我々はこれについて議論してきました。我々はもっと多くの軍隊を送れと呼びかけてきました。そしてやっと...ブッシュ大統領も政権の間違いに気づき、考えを変えてイラクの基礎的な警備を守る必要性に気づき、新しく国防長官を選び、イラクに新しい司令官を備えてくれたその今になって、これまで大統領のやり方を批評してきた議員たちは突然考えをかえてこの失敗した作戦はそんなに悪くなかったというのです。

いったいどうなっているのでしょうか?2006年に我々が批評し拒絶した作戦が、どうして2007年の今日突然良い作戦だということなるのですか?

何が起きたかと言えばブッシュ大統領が考えを変え作戦を変えたことだ。民主党は最初からイラクでどうやって勝つかなどという作戦は持ち合わせていなかった。なんでもかんでもブッシュ大統領のやっていることを批判していたにすぎず、それが本当にイラク勝利に結びつくかどうかなど全く関心がなかったのである。だから今ブッシュ大統領が批判に答えて民主党議員らが要求していた通り増派作戦を取り入れると、今度はその正反対の事を言い出しこれまでの作戦をつづけるべきだとがなりたてる。なんでも反対とにかく反対としかいえないから自分の立場が過去と現在とで矛盾していることにすら気がつかない。

ミスター苺いわく、民主党は日和見主義の風見鶏だ。

April 26, 2007, 現時間 09:59 PM | コメント (0) | トラックバック

非国民米民主党議会降伏議決を通す、リーバーマン議員の演説

アメリカ内政 , イラク関係

本日民主党が多数議席を占める上院議院においてイラク撤退降伏案が51:45で通った。共和党の裏切り者はオレゴン州のゴードン・スミスとネブラスカ州のチャック・へーグル。無所属で元民主党のジョー・リーバーマン議員は反対票を投じた。

ジョー・リーバーマンはアル・ゴアのパートナーとして民主党の副大統領候補にまでなったほどの忠実な民主党議員だった。しかしことイラク戦争に関してはアメリカは絶対に勝たねばならないという姿勢をずっと崩していない。そのせいで極左翼大富豪のジョージ・ソロス氏が創設したムーブ・オンという市民団体に責め立てられコネチカット州の上院議員民主党候補の座を奪われた。しかしリーバーマン氏は無所属として立候補し見事上院議員に当選して今に至る。

そのリーバーマン氏が今回の議決案について非常にすばらしい演説を行ったのでその一部を紹介しよう。本文はPower Line参照のこと。

道徳上意味をなさない

月曜日の演説のなかで多数党リーダー(ハリー・リード)はイラクにおける新しい作戦を説明しました。その第一歩として彼は「アメリカの内乱を警備する任務から解きイラク軍を武装し訓練しアメリカ軍を守ることに移行し、標的を絞った対テロ作戦にいそすむべし」と語りました。

しかし皆さん、一歩下がってこの計画がどういうものなのか考えてみてください。アメリカ軍が「内乱を警備」せず、任務を狭く規制するとはどういうことなのでしょうか?

まず、これはイラク市民が反乱分子や民兵らに脅かされ殺されても我が軍は彼らを守ることが許されなくなるのです。ペトラエウス将軍が主張するどのようなゲリラと戦う場合でも基礎的な警備保障に焦点を集中させる代わりに、兵士らはこの提案された法律によって宗派間争いが周り中で起きていても、それがどれほどひどいものでも全く手出しをしてはならないということになるのです。

つまり、これは意図的に意識して民族浄化や女子供が宗教が違うというだけで無実の市民が大量虐殺されるのに背を向けよと言うのです。つまり1990年代にユーゴスラビアで我々が介入した自らの政策に、そしていまでも我々の多くの人々がダルフールに介入せよと呼びかけるその政策に、背をむけよというのです。

これは道徳上全く意味をなしません。

またリーバーマン氏はアルカエダの狙いはイラク内乱なのであり、そのためにゴールデンモスクを爆破しシーハ派民兵の暴力を誘発したとし、内乱を止めずにどうやってアルカエダと戦うのだと問いかける。

軍事的に意味をなさない

多数党リーダーは月曜日、この作戦でもアメリカ軍は「標的を絞った対テロ作戦」を行うことができると言いました。イラクの内乱を止めなくても悪者を退治できるというのです。しかしもう一度伺いたい、これは戦地での作戦にどのような意味を持つのでしょうか?正規軍のように基地に集結しないテロリストをどうやって探し出すのですか?

標的を絞った対テロ作戦は必然的に我が軍が何処で何時彼らが攻撃をしかけるのかを知る必要があります。そのためには正確で行動可能な現時間での情報が必要です。こういう情報は一般のイラク人からしか得ることは出来ません。ということはイラク人と日常個人的な密接な交渉を持つことが必要なのです。そうやたて彼らの信頼を得、我々に価値ある情報を提供することで自分達が我々に守ってもらえると納得してもらってこそ個々のイラク人が我々の側についてくれるのです。これがペトラエウス将軍と彼の軍隊が行使している新しい作戦の真髄なのです。

つまり、リーバーマン氏は常日頃から地元をパトロールして地元民との交流を深めずにどうやって市民の信用を獲得し、テロリストの情報を集めることができるのかと問いかけているわけだ。ハリー・リードはイラク内のパトロールとテロリスト退治が全く別物だといいたいようだが、リーバーマン氏は片方なくしてもう片方はあり得ないと言っているのだ。

イラクは負けていない

ここではっきり言わせていただきます。私の意見ではイラクはまだ負けていません。しかしこの議案を施行すれば必ずや負けます。ですから私は中東の安定と治安維持の希望はここ本国にあると信じます。

民主党議員だけがわが国の希望であったなら、イラク戦争はとうの昔に負けている。幸いなことに我々には(イラク人にとっても)ブッシュ大統領という強い味方があったのだ! この議案はブッシュ大統領によって否決される。その後民主党はどうするのか、このまま同じような議案を持ち出してもまた否決されるだけで時間の無駄だ。では否決されないような議案を通すとしたら結局ブッシュ大統領が要求した予算案をそのまま通すより他にない。

ではいったいこの猿芝居はなんなのだ? 単にアルカエダを活気付け我が軍の士気を失わせ国民を苛立たせただけ、そしてその間に犠牲になったイラク人やアメリカ兵の命はどうしてくれるのだ?

しかし、すべてが悪いことばかりでもない。イラクのアルカエダやシーア派民兵はこのいきさつをどううけとっているのだろうか? 民主党が多数議席を取ればブッシュ政権の勢力が収まってイラクからアメリカ軍は撤退すると期待していたのに、民主党が多数議席を握って4ヶ月になるというのにアメリカ軍は撤退どころか増派までしてその攻撃を激化したりしている。民主党が多数議席を握る議会が次から次へと戦争反対、イラク撤退と議案を通しているというのに、ブッシュ大統領は涼しい顔をしている。挙句の果てにこれまで通った議決案には拘束力はないときた。やっと意味ありそうな議決案が通ったと思いきやブッシュの鶴の一声でごわさんと来た。 ということはなんだかんだ言いながらアメリカの議会なんぞ結局ただの張子の虎でなんの施行能力もない連中なんだ、こんな奴らを当てにした俺達は馬鹿だった、、、なんて反省しているかな?

力落とすなよテロリストども、民主党に裏切られたのはお前らが最初じゃない。

April 26, 2007, 現時間 07:14 PM | コメント (0) | トラックバック

April 19, 2007

銃が多いと犯罪が減る! その2

アメリカ内政
1997年ミシガン州、高校生のルーク・ウッドハムはその朝母親の喉を自宅でかっ切って殺した後、鹿狩り用のライフルをつかみ、トレンチコートのポケットに銃弾を詰め込んで自分の通うパール高校へ向かった。

学校につくとウッドハムは誰彼かまわず生徒たちを撃ち殺しはじめた。

銃声が聞こえるとともに、校長マイリック先生はすぐさま自分のトラックへかけ戻った。マイリック校長は車のドアを開けケースから銃をとりだし、別の箱から銃弾を取り出した。「私はいつもこういう時のために銃を箱にしまってトラックに積んでいました。」とマイリック先生は言う。

ウッドハムは警察が来るまで間があると踏み、黙々と撃っては玉をいれ、玉を入れては撃つという行為を続けていた。ウッドハムは警察のサイレンをきくと外の自分の車に向かって走りはじめた。後の調べで分かったことはウッドハムは車で近くの中学校へいってそこでも警察が現れるまで子供たちを撃ち殺すつもりだったのだという。

しかしマイリック校長がその計画を阻止した。先生はウッドハムが逃げようと運転する車の前にたちはだかって車のフロントガラス越しに犯人の頭を狙って銃を構えたのである。あわてたウッドハムはハンドルをきり損なって建物に激突、車からヨタヨタ出てきたウッドハムに校長先生は銃を向けたまま問いつめた。「君は誰だ、なんで私の子供たちを撃っているのだ!」ウッドハムは泣きべそをかいて「先生、覚えてませんか先週ピザを届けた時先生がチップをくれましたよ。」と答えた。「私の学校の子供たちを殺していたこのモンスターも自分の頭に銃を向けられたとたんに自分も子供にもどってしまったんです。」とマイトリック校長は思い出して語った。

銃砲取締法について語る時、銃に親しみのない日本の方々は銃への恐怖心から銃による犯罪は思いついても銃による防犯についてはあまり思い付かないのではないだろうか?市民による銃所持を全面的に反対しているアメリカの主流メディアは無論そういう事件は報道しないので上記のような事件が日本の皆さんのお耳にはいることは先ずないだろう。

しかし実際にはアメリカでは銃を持った一般市民の手によって未然に防がれたり被害が最小限ですんだ刑事事件が結構あるのである。犯罪学者のゲリー・クレック教授は著書の「ポイントブランク」のなかで、銃砲が自己防衛に使われる件数は毎年250万件もあるという。銃が犯罪に使われる数など足下にも及ばない。クレック教授によれば銃のよって失われた命ひとりあたり、25人から75人の命が反対に銃によって救われているという。

クレック教授も先日紹介したロット教授と同じように善良な市民が手にする銃は犯罪を促進するどころか、かえって犯罪を抑制する役目を果たすと結論つけている。

昨日も書いたようにアメリカは連邦制度であるため、州によって銃砲に関する法律はまちまちである。それどころか州のなかでも都市やもっと小さな区域によって銃法は微妙に異なる。小銃携帯が一般的に認められているバージニアやテネシー州などでも、学校構内は銃砲持ち込み禁止になっているところが少なくない。それで必然的に学校は殺人鬼の標的となってしまうのである。

先日の乱射事件があったのと同じバージニア州で2002年2月にアパラチアン法律学校でも同じような事件が起きたが、今回とは対照的な終わり方をしている。

2002年1月16日、ピーター・オディジズワ(43歳)というナイジェリアからの留学生は日頃から成績が悪く退学の危機に陥っていた。その朝キャンパスを訪れたピーターは最初に成績についてデール・ロビン教授に相談を持ちかけた。その直後ピーターは校長室へ行き、スーティン校長を.380経口のセミ自動小銃で射殺し、続けて居合わせたトーマス・ブラックウェル教授に発砲。二人とも至近距離で撃たれて即死した。ピーターはその後廊下で通りかかった生徒のアンジェラ・デニスさんと数人に発砲し、ほかの学生三人にも怪我をおわせた。

この行動パターンを見る限り、この男は今回のバージニア工科大学の犯人と同じようにそのまま無差別に手当りしだいに学生や教授らを射殺していくつもりだったと判断される。しかし、この事件が今回と異なるのはこの男の悪行は途中で銃を持った二人の学生によって阻止されたことだ。ピーターは発砲した校舎を出たところで銃を持った生徒二人によって取り押さえられたのだ。

銃声を最初に聞いた時同学校の生徒トレーシー・ブリジス君とミカエル・グロス君はお互いそうとは知らずに自分らの車に置いてあった銃をそれぞれ取りにいった。故郷のノースカロライナではグリフトン警察につとめる警察官だったグロス君は防弾チョッキをつけ9ミリのピストルを取り出した。ブリジス君はシェビータホの運転席のしたに隠しておいた .357 マグナムピストルを引き出した。後でブリジス君はリッチモンドタイムス新聞で撃つ時は殺す覚悟だったと語っている。

ブリジスとグロスはピーター・オディジズワにそれぞれ別の方角から近付き、ブリジスは銃を捨てろと怒鳴った。オディジズワは銃を捨て数人の生徒らによって取り押さえられた。犯人がしっかり押さえられたのを確かめるとグロスは車に手錠をとりに戻り警察が来るまで待っていた。

このように銃を持った一般市民によって大悲劇が途中で食い止められた事件というのは案外あるのである。しかし読者のみなさんは乱射事件のような大量殺人事件は滅多と起こるものではない。そんな時のために一般市民が銃を所持するなどちょっと大げさすぎはしないかとお思いになるかもしれない。しかし読者のみなさん、厳しい銃砲取締法を一番歓迎するのは強盗や強姦魔といった犯罪者なのだとカカシが言ったらどうお思いになるだろうか?

昨日もちょっとお話したように、アメリカでは空き巣は多いが住人が家に居る時に起きる強盗は銃砲所持が全面的に禁じられているイギリスや日本よりもずっと少ない。これはどんな犯罪者でも言うことだが泥棒は警察官よりも銃を持った家主のほうがよっぽども恐いからだ。

1996年1月27日、フロリダ州の自宅でエドウィン・マック・マクドナルドさん(73歳)は真夜中に物音にきずいて目をさました。暗さに目が慣れるとなにやら部屋をうろつく影が見える。マクドナルドさんは一人暮らしで近所の家は何キロも離れている。しかも侵入者はマクドナルドさんの寝床に近付いてきた。

ふとマクドナルドさんの脳裏に12年前に二人の強盗に襲われ頭にショットガンをつきつけられて大金を奪われた時の思い出がよぎった。

そして今、侵入者は叫ぶ「金をだせ!」。家主は22口径のタウラスを枕の下から取り出した。先の事件直後に自己防衛のために購入しておいたピストルである。「金はどこだ!」と男は叫ぶ。マクドナルドさんが答えないでいると男はタンスの引き出しを次々に引き出し中身を床に放り投げはじめた。

マクドナルドさんはベッドから跳ね起き男に銃を向け叫んだ。「出ていけ!」

侵入者はいったんためらってから部屋を飛び出した。マクドナルドさんはほっとして明かりをつけ、警察に電話しようと台所へ向かった。ところがマクドナルドさんが寝室を一歩でると侵入者は再びにょきっと現れた。男は出ていってなかったのである。「出ていけ!」と繰り返すマクドナルドさんに男はスタンドを投げ付けた。はずれたスタンドは後ろの壁にあたり電球が砕けた。人を殺したくなかったマクドナルドさんは天井に向かって警報を撃った。

すると男は「なんだ空砲じゃねえか」と笑いながらポケットナイフを取り出し、ナイフをふりかざしはじめた。笑い声に恐くなって後ずさりするマクドナルドさんを男をつけてくる男。男の振ったナイフがマクドナルドさんの腕をかすった。もうこれ以上逃げ場はないと悟ったマクドナルドさんは男の胸に銃を向けて発砲した。

男がよたよたと外へ出ていったのを見届けた後、マクドナルドさんは警察に電話しようと受話器をとると線が切れていた。いそいで自家用車に飛び乗って交番まで突っ走った。

午前1時20分、マクドナルドさんの自宅に現れた警察官はひとりの男がうつむけに軒先で倒れているのを発見した。男は胸に二発の銃弾を浴びていた。脈はなかった。

警察の調べでわかったことはこの男がその頃あまり近隣の家が密接していない一軒家を狙っては強盗を働いていた三人組のひとりで、その日も二人の仲間が見張りをするなかひとりで侵入したらしい。侵入した男が撃たれて家から出てきたのをみて、仲間二人はあわてて逃げてしまったのだ。

こんな話はアメリカには五万とあるが、大抵の場合強盗や泥棒は銃を持った家主を見ただけで逃げてしまうのでローカルニュースの話題にすらならない。

現に1983年にニュージャージーの刑務所で重犯罪者を対象に行った世論調査によると、39%の囚人が少なくとも一回は犠牲者が銃を持っていた理由で犯罪を諦めた経験があるとし、8%は何度もそういうことがあったと答えた。34%は銃によって威嚇された、もしくは犠牲者に発砲されて怪我をしたり取り押さえられたりした経験があると答えた。69%がそういう目にあった仲間を知っていると答えた。

34%の囚人がしょっちゅうもしくは常に犠牲者が銃を持っていることを心配すると答え、56%が銃を持っていると分かっている犠牲者には手を出さないと答えた。57%が警察よりも銃を持っている犠牲者のほうが恐いと答えた。58%が店主が銃を持っている店が強盗にあるのは酸く兄だろうと答え、74%が空き巣を狙う理由として家主から撃たれるのが恐いからだと答えた。

となってくると銃砲所持全面禁止を行った場合いったい誰が一番得をするのだろうか?もともと法律など守るつもりのない犯罪者にとってもうひとつの法律など何の意味もない。だいたい銃犯罪をおかす犯罪者の6人のうち5人は違法に銃を購入しているという。銃法を厳しくして合法な購入が不可能になっても犯罪者は闇でいくらも銃を購入することができる。

厳しい銃法によって銃が持てなくなるのは自己防衛のために銃を一番必要としている善良な市民だけなのである。そして厳しい銃砲取締法を一番歓迎するのは誰あろう凶悪犯罪の犯罪者たちなのである。

April 19, 2007, 現時間 07:58 PM | コメント (10) | トラックバック

April 17, 2007

銃が多いと犯罪が減る! ええほんとお〜?

アメリカ内政

もうみなさんもアメリカのバージニア工科大学で起きた乱射事件については色々お聞きのことだろう。

米バージニア工科大で銃乱射事件、容疑者含む33人死亡

 4月16日、米バージニア州ブラックスバーグにあるバージニア工科大学で乱射事件が発生し容疑者の男を含む33人が死亡。

 [ブラックスバーグ(米バージニア州)/ワシントン 16日 ロイター] 米バージニア州ブラックスバーグにあるバージニア工科大学で16日、乱射事件が発生し、容疑者の男を含む33人が死亡した。チャールズ・スティーガ学長が明らかにした。米国の学校構内で起きた発砲事件では過去最悪のものになった。

 大学構内の警備担当責任者によると、16日朝、構内の一角で最初の銃撃があったが、単一の事件で終わると思い、大学の閉鎖はしなかったという。しかしその後、連続して銃撃が起きた。

 負傷者は15人。銃撃を受けるか、建物から飛び降るなどして負傷した。容疑者の男は自殺したという。

こういう事件が起きる度にアメリカは銃があるから犯罪がおおいんだあ〜!銃砲取り締まり法をもっと厳しくしろ〜!アメリカ社会から銃を追放しろ!と事件の詳細も分からないうちからアメリカ内外の銃砲取締法提唱者はすぐにカナキリ声をあげる。

だがアメリカは銃が多いから犯罪が多いのだというのは神話である。実際には一般市民が銃を持っていることによって多くの犯罪が未然に防がれているのである。

例えばアメリカでは強盗などの凶悪犯罪が欧州や日本よりも少ないということをみなさんはご存じだろうか?アメリカの泥棒は家主が銃を持って反撃してくる可能性を警察につかまることよりも恐れる。だから空き巣はあっても住人が居る間の強盗の数はすくなくなるのだ。それに比べてイギリスやオーストラリアでは一般市民の銃砲所持全面禁止を施行してから凶悪犯罪率が激増したという事実もある。

ここで読者の皆さんにアメリカの銃砲取締法がどのようになっているのか説明しておく必要があるだろう。アメリカはご存じのように連邦制度であるため銃法は州によって極端に異なる。アメリカの連邦憲法では個人の市民が銃砲を所持する権利は保証してはいるが、携帯および持ち運びになってくると州によって法律はまちまちである。

例えばカカシの住むカリフォルニアでは銃を購入した時点で登録をすませておけば自宅に置いておく分には問題はない。だが、これを持ち歩くとなると話は別だ。銃砲携帯には許可が必要だが特別な職種についていない一般市民がこの許可証を手にいれることは地方都市保安官の友達ででもない限り不可能に近い。

しかし事件のあったバージニア州では犯罪歴があるとか精神病患者であるとかいう理由でもない限り、市民は申し込みさえすれば自動的に小銃携帯許可証がもらえることになっている。これをアメリカではCCW許可証という。現在アメリカでは51州のうち確か30州以上でこの法律が存在する。

ただ不幸なことに州の法律では銃携帯は合法であるにも関わらず大学の校則ではキャンパスへの銃持ち込みは禁じられているため生徒や教師の誰も銃を持っていなかった。だから犯人がキャンパス中でひとりひとり射殺していくのを見ながら生徒も教師も全く無力だったのである。

事実小銃携帯許可の普及を唱えるフロリダ大学の統計学者、ジョン・ロット教授によると、いわゆる銃砲携帯禁止地区と呼ばれる地区とそうでない地区を比べた場合、前者のほうが断然殺人事件の割合が高いのだという。

偶然だが当のロット教授は二週間前にこの銃砲禁止地区の問題点についてフォックスニュースでエッセーを公開したばかりだった。

ロット教授はワシントン州の大学で嫉妬に狂った元恋人に殺された女学生の事件をとりあげ、時として特にか弱い女性の場合、効果的な自己防衛の方法は銃を持つ以外にはないと書いている。

殺されたレベッカさんは元恋人で凶暴なローエンにずっと付きまとわれていた。ローエンは過去に何度もレベッカさんに殴る蹴る壁に叩き付けるといった乱暴を働いており、レベッカさんはその度に警察に届け、ローエンが彼女に一定区間以内に近付かないようにというリストレイニングオーダーという礼状を二回も発行してもらっていた。

しかしこのような礼状は恋人を殺して自分も死のうと自暴自棄になっている人間には何の効き目もない。レベッカさんは銃砲禁止地区の大学構内でローエンに襲われ抵抗できずに殺されてしまった。通報を聞いて警察が駆け付けたのはその7分後のことであった。

全国でこのような事件は後を絶たない。いくら警察が大急ぎで駆け付けても7分という時間は殺されているほうにしたら永遠に近いほど長い時間だ。へき地や犯罪の多い地域などでは警察がくるまでに20分も30分もかかることはざらにある。そんなところでのんびり警察がくるのをまっていたのでは命がいくらあっても足りない。市民は、特に女性や年よりなどのか弱い人々は、犠牲にならないよう自分で自分の身を守る必要があるのである。皮肉なことにこうした市民を守る意図で作られた銃砲禁止地区の設立は犯罪者の武装解除には何の役にもたたないが、反対に合法で善良な市民を丸腰にしてかえって市民を無抵抗で危険な状態においてしまう結果となる。

教授とその同僚たちがシカゴ大学のビル・ランズ教授と協力して1977年から1999年の間にアメリカの公共の場で起きた複数の犠牲者が出た乱射事件の数を調査してみた。するとシャルイシューCCW法(犯罪歴や神病以患者以外の市民なら申し込み次第許可がおりるという法律)を取り入れた州はどこも皆こぞって取り入れる前と後では60%も事件数が減ったというのである。公共の場での乱射による死傷者の数はなんと平均78%も減っていた。

常識的に考えて、強姦や強盗を企む犯罪者はもともと法律をやぶることなどなんとも思っていない。そういう人間にとって銃砲規制など何の抑止力もない。これらの悪者は女性やお年寄りといった弱者を狙う。だが善良な市民なら誰でも銃を携帯することができるとなれば、たとえすべての市民が銃を持っていなくても犯罪者は犠牲者を選ぶのが難かしくなる。一見弱者に見える女性やお年寄りも銃を構えれば犯罪者と同等の力を持つからである。

アメリカの主流メディアは全体的に銃が嫌いなのでアメリカ全土で毎年どれだけの銃によって人々の命が救われているかという確かな統計はない。だが銃によって失われる人の命を数えるならば、銃によってすくわれた命を数えるのも筋だろう。

日本人には銃というものに親しみがないため、なにやら恐いものだという印象がある。決まり文句とはいえ、銃が人を殺すのではない、人が人を殺すというのは本当だ。銃はそれを持つ人によって恐ろしい敵にも頼もしい味方にもなるのである。

April 17, 2007, 現時間 08:47 PM | コメント (4) | トラックバック

April 06, 2007

恥さらし米下院議長ペロシ女史の中東訪問

アメリカ内政

アメリカでは政権及び大統領に任命された外交官以外の人間が国の代表として外交するのは違法である。一個人が親善の形で他国を訪れるのはかまわないがアメリカの外交政策について他国の勢力者と直接交渉するのは禁じられている。

だがこの法律は結構しょっちゅうやぶられており、やぶった人間が法的に裁かれるということは先ずない。クリントン政権中に元大統領のカーター氏が独断で北朝鮮と交渉を行って時のクリントン政権に大恥をかかせたことなどはその典型だ。(おかげで北朝鮮の核兵器開発をアメリカは指をくわえて見守る形となってしまった。)

今回の米下院ペロシ議長の中東訪問も国の外交官としての正式に任命を受けたわけでもないのに、ペロシ女史は国務長官のライス女史を差し置いてのこのこでかけていって大恥をさらしている。主流メディアのなかでも比較的民主党寄りのワシントンポストですらも、国会議員が外交をしてはいけない典型などと言ってペロシ女史の軽々しい行為を批判している。

イギリス兵返還のニュースと共にニュース映像を埋め尽くしたのがシリアを訪れた下院議会議長のペロシ女史の醜いスカーフ姿。私は別にペロシ女史がブスだと言っているのではない。イスラム教女性の衣装であるヒジャブと言われるこのスカーフをまとい、化粧なしのすっぴん顔で聖廟を訪れるという行為そのものが醜いと言っているのだ。女史は自分がどれだけアメリカ代表としてシリアにコケにされたのか全く分かってない。女史がアメリカ国内でいつも自慢げに着ている真っ赤なデザイナースーツやどぎついほどの真っ赤な口紅をつけミニスカートにハイヒール姿ででも登場してくれたならまだいい。それがすっぴんにヒジャブ? 冗談じゃない!

ジャーナリストなどの一介の市民と違い、ペロシ議長はアメリカの都合はどうあれアメリカの顔として世界のメディアは報道しているのだ。そのアメリカの顔が独裁国シリアの女性蔑視の屈辱的な慣習に従うということはアメリカは独裁者アサドよりも下位にあると表現したようなものである。シンボル的な力関係が多いに影響を及ぼす中東外交でこのような行動は愚かとしか言い様がない。

ナンシー・ペロシの愚かなシャトルバス外交(ワシントンポスト)

Thursday, April 5, 2007

下院のナンシー・ペロシ議長(民主、カリフォルニア州代表)は昨日なぜ国会議員が国務長官の代理外交をやってはいけないのかという典型的な例を披露してくれた。ダマスカスでシリアの独裁者バシャー・アルアサドに会見した後、ペロシ女史はイスラエルのエクド・オルメルト首相からの「イスラエルは和平交渉をする用意がある」というメッセージを伝えたと発表した。さらに女史はアサド大統領も「平和行程を進める意志がある」と付け加えた。この外交的成果を発表した後、ペロシ女史はキッシンジャー式シャトルバス外交はまだ始まったばかりだとほのめかした。「私たちは私たちの良いオフィスを通じてイスラエルとシリアの仲を取り持っていきたいと思います。」と女史。

しかしここにひとつ問題がある。イスラエルの首相はペロシ女史にそのような伝言を頼んでいないのである。「合衆国議会議長に伝えた内容のなかにイスラエルの方針を変えるものは一切含まれていない。」と首相側は慌てて声明を発表した。事実オルメルト氏はペロシ女史に「最近ダマスカスを訪れた何人もの上院下院議員が受けた印象はバシャー・アサドの公式発表とは裏腹にかの国のイスラエルとの和平について方針は変わっていないというものだ。」と語っている。つまりペロシ女史はイスラエルの立場をわい曲しただけでなく、たった一人アサドの言葉がプロパガンダであることを見抜けなかったのだ。

ブッシュ政権はシリアとの正式な外交は差しとめている時であり、下院議長のダマスカス訪問はシリアに錯誤したメッセージを与えるものだと批判している。その批判に対してペロシ女史は大統領の正式許可をもたずに共和党下院議員がダマスカスを訪れたこともあると抗議した。しかしそれらの議員たちは中東問題に首をつっこむようなことはしなかった。「私たちは友情と希望そしてダマスカスへの道は平和への道という信念で来たのです。」とすっかり外交官気分のペロシ議長。これだけから度素人は始末が悪い。

ワシントンポストはペロシ議長の今回の中東訪問といい、議会が大統領の軍総司令官としての大統領の意志と完全に矛盾する政策を無理矢理おしすすめようとする議案の数々についても強い批判をしている。ポストはなんとペロシ女史は大統領に取って代わって影の政権を作ろうとしているとし、そのような行為は愚かであるとさえ指摘している。民主党寄りの新聞にここまで言わせてしまうナンシー・ペロシ下院議長。

戦争中に戦費予算削減を訴えて最近下がっている民主党の株が議長の愚かなシャトルバス外交によってまたぐっと下がってしまった。

April 06, 2007, 現時間 12:23 PM | コメント (1) | トラックバック

April 01, 2007

アメリカ兵はイラク任務遂行を望んでいる!

アメリカ内政 , イラク関係

イラク駐留のアメリカ兵が今一番聞きたくない言葉は「私はアメリカ軍を支持します」という反戦バカサヨ政治家の偽善的な発言だろう。軍隊を支持するといいながら軍隊に必要な予算を削り、敵のテロリストを元気づけるような議案を次々に提案し議会を通す民主党の議員たち。アメリカ軍人たちは、こんな応援なら要らないよ。ほうっといてくれ!と叫びたいのではないだろうか。

アメリカメディアは現役やイラク帰還兵のなかに存在する反戦兵士たちを探し出してきては、アメリカ軍人ですらイラク戦争には反対している、即撤退を望んでいると騒ぐのに忙しい。ここでも一度紹介したが、イラク即刻撤退を訴える草の根運動といううたい文句で登場したAppeal for Redressという団体は現役および退役軍人らによって発足一か月ですでに1000以上の署名を集めたといってメディアが大騒ぎしたのもいい例だ。(発足2か月の現在はほぼ1600程度。実は草の根とは名ばかりの組織力抜群の左翼団体の看板団体であることはすでにここでもお話した通り)

だが実際には軍人たちの本心はどのようなものなのだろうか? 実は反戦署名運動に対抗してAppeal for Courageという賛戦署名運動が現役軍人らの間で行われている

発足者はジェイソン・ニコラス中尉。33歳の海軍企画将校で今年の一月からバグダッド勤務をしている。中尉は(署名運動)の目的は議員たちに軍隊がイラクでの任務遂行を達成することに焦点をあて、常時失敗を宣言するのをやめてもらうことだと語る。

「ベトナムで学んだ最大の教訓は、戦地で勝つことはできても本土で負けるということだ」と中尉はスターズアンドストライプ紙(軍隊新聞)へのメールで語った。「我々は今後も難かしい日々は続くとはいえ、イラクに駐留し最後まで仕事をさせてもらえるなら、イラクでは勝てると考えている。」

この訴えは...議会に「我々の任務を完全に支持しイラク撤退宣言を停止すること」と訴えるものである。我々はイラク戦争は必要で正当な戦争であり「敵に英気を与え本国アメリカ市民の支持を衰えさせるようなメディアの運動」に積極的に反対して欲しいと訴える。

私のネットスケープではホームページにいかれないので確認できないのだが、ミネアポリス州兵でイラク駐留のデイビッド・スル軍曹によると、始まって一か月足らずですでに1500以上の署名が集まったと言う。そうだとすれば反戦署名運動よりも署名の集まり方は早いことになる。反戦署名運動に集まった1000の署名を特集する暇があるなら、もっと多くの署名が集まった任務遂行を訴える署名運動についても主流メディアは報道すべきではないのか? むろん反戦まるだしのアメリカメディアが戦争支持の報道などするわけないが。

パワーラインでは現役軍人及びその家族から議会が押している即撤退議案についてどう思うかという意見をつのっている。パワーラインに届いたほとんどの手紙は任務遂行まで撤退すべきではないという内容だった。ここでもそのふたつみっつ紹介しよう。

まずは前出のソル軍曹。ソル軍曹はほとんどの軍人は任務途中の即刻撤退を望んでいないと語る。どうしてそんなことが分かるのかというと、、、

私が一緒に毎日働いている男子や女子から聞いている話からです。私はイラクからアメリカ軍が即刻撤退することで中東の状態が長い目でみて良いことだと考える兵にあったことがありません。我々の多くは疲れてますし不満もありますし家族が恋しく早く家に帰りたいと思っています。でも家に帰るのは我々の義務をすべて代わりの部隊に完全な引き継ぎをしてからです。それがアメリカ軍であろうとイラク軍であろうと。持ち場を放棄したくありません。ーミネソタ州兵デイビッド・ソル軍曹

スティーブン・クルーガー軍曹などは議会が次々に通す反戦議案にたいしてカンカンに怒っている。

アメリカ軍が撤退する期日を決める法案を通すなど、いったいどうすれば考え付くんだ!お前らはこれがどれだけおれたちの敵を元気づけるかわかってるのか?お前らのやってることはアメリカ軍男女の命を危険にさらしてるんだってことが分かっているのか?お前ら民主党はアルカエダが援助する反乱分子におれたちやイラク軍にもっと危険な攻撃をさせることになるんだぞ。...

脇でみているだけだったスンニ派市民が我々と一緒になって政府と共にアルカエダを倒そうと立ち上がっている。しかし彼等は我々の援助をひつようとしている。我々の駐留を必要としている。...俺はイラク市民が武器を持って民兵を組織しイラク警察や軍隊と協力するのを見てきた。普通の人々が戦い死ぬのを見てきた。だがそれも我々が彼等の横で一緒に戦っていればこそだ。切り捨て退散の話などしていないからだ。...

少なくとも俺はこのひとたちを見捨てるようなことはしない。俺の部隊の海兵隊員たちも同じ気持ちだ。- 海兵隊スティーブ・クルーガー軍曹

匿名の陸軍兵はイラク軍訓練には時間がかかると書く。

国を統括できる軍隊を訓練するのは時間がかかる。イラク軍に我々と同じレベルの技術をたった数年間で学べると期待するほうがおかしい。世界でもアメリカ軍と並んで戦えるのは英国とオーストラリアくらいなものだ。それでも両方とも移動戦闘の時には我々に遅れをとる。我々が彼等を見捨てないと保証できない限り、イラク軍やイラク警察が両足で独り立ちすることなどありえない。彼等も我々が去った後の自分や家族の安全を心配しているのだ。我々が今撤退すればイラク反乱がおき虐殺がはじまり、我々がくる前以上にひどい状態になってしまうだろう。アメリカ軍も司令官も現状に適切な反応をしない間違いを犯した。しかし軍隊レベルの間違いなど議会が今わが国に対してやっていることがおこす打撃と比べたらどれほどのものでもない。

戦地で命がけの戦いをしている人々の声にアメリカ市民も政治家たちも耳を傾けるべきだ。イラクは対テロ戦争の前線だ。前線から撤退すれば戦闘はより本土に近付くのだということをアメリカ市民は忘れるべきではない。

April 01, 2007, 現時間 01:41 PM | コメント (0) | トラックバック

March 28, 2007

アメリカ初のイスラム教議員イスラムテロの本性現す!

アメリカ内政 , 宗教と文化 , 対テロ戦争

アメリカ初のイスラム教徒の議員として今年から下院議員となったキース・エリソン議員。就任式の時にも聖書ではなくコーランをつかって宣誓をするとだだをこねて話題になった。選挙運動中から反対派はエリソン氏は過激派黒人イスラム教団体やアラブ系テロの看板団体CAIR(イスラムアメリカ評議会)などと深いつながりを持っている危険人物だと主張していたが、地元のミネソタ州メディアは反対派による人種差別だと言い張ってエリソン議員とテロリストとの関わりを全く報道しなかった。

おかげでエリソン議員は当選したが、この間の空飛ぶイマームたちの訴訟事件がきっかけで、ついにエリソン議員はそのテロリストたる本性をあらわした

米国下院議会で火曜日、共和党議員らによって公共交通機関を利用する乗客らが挙動不審な人物を通告する際、後に訴訟などの標的になるのを防ぐ議案が提案された。これはすでに訴訟の起きている空飛ぶイマーム事件のようなことを防ぐのが目的で、議案は304対121で圧勝した。

興味深いのはイスラムテロリストプロ市民団体代表議員のキース・エリソン議員が率先してこの議案に反対したということだ。なぜ、アメリカの議員がアメリカの一般市民がアメリカ人の安全を守るためにテロリストと思われるような危険人物を通告することを阻止しなければならないのだ?  なぜアメリカの議員がアメリカを攻撃するテロリストが行動しやすいような状況を作ろうとするのだ?

エリソン議員を選んだミネソタ市民はこの話に注目しているのだろうか? それともミネソタの新聞はこのニュースも黙殺するのかな?

March 28, 2007, 現時間 12:18 AM | コメント (1) | トラックバック

March 18, 2007

反戦運動に対抗、愛国者鷹たちの反撃!

アメリカ内政 , 対テロ戦争 , 狂ったメディア

アップデートとバンプ

アメリカ時間で3月17日の土曜日正午、ワシントンDCにおいて共産主義看板団体ANSWER主催の反戦(反米)デモ行進が行われた。この催しは数週間前からインターネットで参加者を募っていたが、元軍人らを中心とした愛国者たちが率先してこの反米交信に対抗するGathering of Eagles(鷹たちの集会)というデモ行進を主催し、こちらもインターネットを使って愛国心のある市民の参加を募った。

アメリカも世界のメディアも左翼反米派の行進は大きく取り上げるだろうが、それに対抗している愛国者たちの運動は取り上げないだろう。しかしそこがインターネットのありがたいところだ。主流メディアが無視するニュースを読者に届けることができる。

行進に参加したミッシェル・モルキンが行進の模様を写真付きで報告しているので、是非みなさんにも御覧いただきたい。東海岸はここ数日ものすごい寒波に見回れ、飛行ダイヤもかなり狂ったので集まるのは大変だったと思うが、ミッシェルの話ではカリフォルニアからわざわざ飛んできた主婦や、アラバマからバイクを飛ばしてやってきたバイカーたちなど、何千という人々が集まったという。



rally

星条旗がめだつ愛国者たち側

愛国者たちが「USA, USA」と叫ぶなか、反戦派の象徴となったシンディー・シーハン(息子をイラクで戦死して亡くしたことを最大限自分の政治運動に利用している女性)が汚らしい言葉でアメリカを罵る。ミッシェルが特に印象に残ったのはたくさんの星条旗に囲まれた愛国者に反して反米派たちが「イラク即刻撤退」と書かれた黄色い帯に身をつつんでいたことだという。「黄色とは似つかわしいや」とある元軍人。黄色はアメリカでは臆病者の色だからである。偶然とはいえぴったりだ。

CSPANというケーブルテレビがデモ行進の模様を生中継したが、CDR salamannder(サラマンダー司令官の意味)がそのテレビ中継を報告している。彼によるとイーグルたちの行進は全く報道されていないということだ。しかし映像で見る限り、反戦派の群衆はそれほど多くないようだ。これまでのANSWER主催の反戦行進では三万人程度の人出が普通だったが、地球温暖化の影響か今年の冬はものすごく寒いので気候が協力してくれないとデモの参加者は文句をいっていたらしい。

アップデート1):

行進から帰ってきたブロガー達からの報告がたくさんはいっているので、ちょっと紹介。
マリーキャサリン・ハムが戦争支持ラリーの演説者たちを映したビデオを公開している。反戦ラリーの演説とちがってみんな非常に英気のつくような元気なものが多い。反米派の演説は憎しみに満ちているが。

アップデート2):

Flopping Acesでは右翼の過激派のサインも掲載されている。「ペロシはアルカエダの味方」だ、とか「地獄へ堕ちろ裏切り者」なんてのもある。ちょっと問題だな。(笑)しかしエースの写真や記事から判断するに愛国者側と反米側とでは人数は同じくらい集まったらしい。これだけ戦争支持の人間が集まってるのにメディアは反戦派の方しか報道しない。

アップデート3):

主流メディアは反戦運動に対抗して現れた戦争支持者たちのことは報道しないだろうと思っていたら、APワシントンポストも報道したのには驚いた。反戦派の数は1万から2万。警察当局は公式発表をしないのでよく分からないようだがあまりにも寒い気候が災いして反戦派の参加者数は期待よりずっと少なかった。しかしそれとは裏腹に数百人集まればいいと思っていた戦争支持者の数は予想を遥かに上回り、反戦派ほどではなかったとはいえ、かなりの数が集まったようだ。おかげで主流メディアもこれまでのように無視することが出来なかったのだろう。

しかしさすがに偏向メディアだけあって、戦争支持者達をこき下ろすことを忘れない。

昨日(17日)の熱気のほとんどは何千という対抗議者(戦争支持者)から供給された。多くは元軍人で国中からベトナム慰霊碑の周りに集まれとよびかけられた。一部の人たちはインターネットにおいて、慰霊碑の壁が傷つけられる恐れがあるという訴えをきいてきたという。しかしそのような行為は報告されていない。(カカシ注:去年の反戦マーチで慰霊碑に落書きされたことがあったため元軍人たちが守っていたからだ。)...

一部の対抗議者たちは(反戦派の)行進者たちに裏切りものなどと罵倒やヤジをとばした。反戦派も答えて怒りの言葉を反復し途中警察が口げんかがエスカレートしないよう仲裁にはいることもあった...

一時、行進が始まる前に対デモ行進者たち(戦争支持者)はアスファルトのコンスティトゥーションの歩道の両脇にならび、集合場所にいくため通り過ぎる(反戦派の)行進者たちに罵倒を浴びせた。ひとりの車いすのベトナム帰還兵は子供を含んだ行進者たちに汚い侮蔑語をあびせた。

戦争支持者の一部は行儀良く反戦派とジャブをかわしていた。しかし他には行進者たちがベトナム慰霊碑の壁に近付くのを阻止するひとたちもいた。特に看板を持っている人に対して。ワシントンDC住まいのエリック・アンダーソンさん47歳は、うでからサインをもぎ取られ泥のなかに捨てられたという。(カカシ注:軍人の慰霊碑に反軍隊の看板を持って近付けると考えるほうが甘い。慰霊碑の前にはベトナム帰還兵が慰霊碑を守る目的であつまっていたのだから。)

この報道だとあたかも戦争支持者が反戦派が行儀悪く嫌がらせをしたような印象を受けるが、実は機動隊ともみ合いになったのは反戦派の若者たちである。かれらはスプレーペイントや爆竹などで武装して機動隊のバリケードをやぶって慰霊碑に近付こうとしたが阻止され、数人が逮捕された。いったいスプレーペイントで何をする気だったのだろうね?

APのほうでも同じような報道だが、やはり対反戦運動派による嫌がらせがわざわざ記されている。

しかし反戦派行進者のノースカロライナのボンヌから来たスザーン・シャインさんは対抗行進者たちに囲まれてしまい、引き裂かれたサインをもちながら涙ながらに逃げ出してきた。「私の平和のサインを引きやぶってしまいました。」と、警察が夫と二人の大人の娘たちを対抗者のグループからエスコートした後で語った。「とってもこわかったです。」

これまでは、こうした反戦マーチなどに戦争支持者や元軍人などが現れて戦争支持を唱えたりサインをもって歩いたりしたら、それこそリンチにかけられそうな目にあうのが普通だった。たまには自分達のやっていることをやり返されるのもいい薬になるというものだ。デモ行進はなにも左翼連中だけの専売特許ではないのだということを思い知るがいい。

March 18, 2007, 現時間 12:19 AM | コメント (1) | トラックバック

March 12, 2007

アメリカ前線士気乱れる民主党

アメリカ内政

民主党内ではムーブオンという市民団体に代表される極左翼の動きが活発になっているという話を先日もしたばかりだが、彼らは民主党が多数議席を握っているにもかかわらず議会でちっとも反戦議決が通らないことに苛立ち、最近民主党議員への八つ当たりが目立っている。

まずはこの間、議事堂の廊下で民主党上院議員デイビッド・オーベイ氏を待ち伏せした反戦運動家と議員とのやり取り

これは海兵隊員を息子に持つティナ・リチャードという女性が、自分の息子はすでにイラクに二回出動しており、いま三度目の出動待機中であるという会話から始まる。リチャード夫人は自分の息子が自殺未遂をしたことや、従軍病院での問題について語った。

リチャード: (戦費の)補助金に反対票を投票しますか?

オーベイ: とんでもない、私が補助金の提案者ですよ。

リチャード: 戦争を、あの、続けるためですか?

オーベイ: (苛立ち気味に):違います。私たちがしようとしてるのは、、大統領が戦争を続けたいのです。私たちは補助金を使って戦争を終わらせようとしてるのです。でも補助金に反対したら戦争を終わらせることは出来ません。そろそろ馬鹿なリベラルたちは理解する時ですよ。軍隊への戦費を差し止めることと戦争を終わらすことは天地のような違いがあるのだということをね。私は防弾チョッキを拒絶したりするつもりはありません。私は医療手当てを必要としているひとたちを助けるための資金を否定したりするつもりはありません。この案に反対したらそういうことになるんです。

リチャード:でも一般の防衛費にすでに充分なお金があるんじゃないんですか、、

オーベイ:ありません。

リチャード: なにも予算を継続しなくても、、、

オーベイ: ありません、ありません!そういうふうにはいかないんですよ。防衛費は、現在の陸軍維持のためにあるのです。でもこれは循環する経費を払うためのものじゃないのです。(中略)

リチャード: じゃあ、あなたは支持するつもりなんですね、、、

オーベイ: (声を高らげて) 私は戦争が嫌いです!私は最初からこの戦争には反対でした。私は下院議員のなかでも最初にラムスフェルドの辞任を迫ったくらいです。でも我々には戦費完全差し止めをするほどの票がありませんし、戦費を削るべきではありません。なぜなら(そんな決議は)戦争の犠牲になった人たちを助けるための資金を否定することになるからです。(後略)

明らかにリチャード夫人はアメリカ議会で予算がどのように割り当てられるか全く知らないらしい。オーベイ議員は会議へ行く途中で急いでいたため、詳しくその説明ができなかったのだが、ここまで無知なひとに自分は戦争を終わらせようと努力しているのに、あたかもその反対であるかのように問い詰められたことへの苛立ちが伺われる。反戦運動家は政治家を待ち伏せして問い詰めるのなら、少しはアメリカ議会の機構がどのように作動するのか予習してからやって欲しいものだ。それにしても民主党の議員に「馬鹿なリベラル」といわせてしまうとはね。

さて、本日になって今度はサンフランシスコで反戦運動家たち十数人がナンシー・ペロシ下院議長の自宅へ押しかけるという事件があった。彼らは議会に戦費差し止めの議決を通すよう要求するつもりで現れたのだが、議長は彼らに会うつもりはないと聞くと家のまで泊まりこみ抗議をすると座り込んだ。

本当に極左翼ってのは限度ってものを知らない。 一方当のペロシ議長はイラク撤退条件つきの緊急予算案への票集めに苦労している。ブッシュ大統領は撤退どころか当初提案していた二万一千に加えさらに八千二百兵を加えようとしている。ペロシ議長がこの案を通せるかどうか、民主党多数議会になってから最大の難関を迎えている。


March 12, 2007, 現時間 12:39 PM | コメント (0) | トラックバック

March 11, 2007

金髪美女政治評論家の失言に見る右翼のヒステリー、左翼の偽善

アメリカ内政

アン・コルターという女性は日本では知られてないので、この話は別にするつもりはなかったのだが、あまりにもこちらの主流メディアがここぞとばかりに取り上げているので、その反応と偽善について話たいと思う。左翼と偽善という言葉ははっきり言って重複だが。

先週末、アメリカでは毎年恒例の保守派政治大会(Conservative Political Action Conference、CPAC)が開かれた。その際に保守派の政治評論家で毒舌家で悪名高い金髪美女アン・コルター女史が民主党の大統領候補者ジョン・エドワードについて下記のような冗談を言った。

“I’d say something about John Edwards, but if you say ‘faggot’ you have to go to rehab.” 「ジョン・エドワードについて何か言うつもりだったけど、オカマと言ったら診療所おくりになっちゃうわね。」

英語でいうところのオカマという言葉はもっと強く下品で侮蔑的な言い方なのだが、この発言が左翼からも右翼からも非常な顰蹙を買い、夜のニュースでは一斉に報道されたし、左右双方のブログ界ではコルター批判で持ちきりだ。このバッシングは一週間たった今でもまだ続いている。保守派のなかでコルターを弁護してるのはミスター苺くらいなもんだ。

アン・コルターは普段から辛辣なことを平気で言う女性だが、もちまえの頭のよさとそのブラックユーモアと金髪美女という利点も生かしてテレビ政治番組などでは引く手あまたの人気評論家である。ミスター苺は、コルターは言ってみればコメディアンであり常にユーモアと悪趣味のぎりぎりの線で演技をしているひとだから、時々その一線を越えて自爆することがあるのだという。だが、衝撃的な表現が売り物のコメディアンなら常にその限界に挑戦していなければ人気を保つことは出来ない。

以前にもコルターは911で亡くなった男性らの未亡人に対して、「未亡人になったことをこれだけ楽しんでいる人たちもいない。」などと言って非常な顰蹙を買ったことがある。(実は未亡人たちはその立場を利用して反戦運動をしていたのだが、その運動を批判されると911未亡人を攻めるのかと批判者を黙らせる方法が横行していたため、コルターは未亡人であれ誰であれ、一旦政治に口をだしたからにはそれなりの批判を受ける覚悟が必要だという意味での発言であった。)

左翼は極右翼のコルターを目の仇にしているから批判するのは不思議でもなんでもないが、あきれるのは保守派のヒステリー反応だ。保守派は常に崇高な道徳や価値観を売り物にしているため、偽善者と呼ばれることがたまらなく嫌いなのである。それで保守派と呼ばれる人たちが差別的な発言をすると左翼と一緒になって攻め立てるという悪い癖がある。今回もコルターは右翼の名誉を汚す人間だ、今後彼女を保守派大会に出場させるな、保守派から追い出せ、とまあひどい勢いだ。

時を同じくして、左翼連中の偽善を顕著に表す事件が持ち上がった。それは同じ保守派大会でジーン・カークパトリック・アカデミック・フリーダム(Jeanne Kirkpatrick Academic Freedom Award )賞を受賞したマット・サンチェズ元海兵隊員をめぐってのことである。彼は除隊後入学したコロンビア大学において、大学側の反軍隊的な方針を声高に批判してきた。彼は元軍人やこれから軍隊に入りたいと考える若者らを援助するため学校内で運動を重ね、大学側の方針が緩和されてきていた。

ところが、左翼ブロガーの間でサンチェズ上等兵(Cpl.)は15年前ゲイポルノのモデルをしていたことがあると暴露して大喜びで騒ぎ始めた。 左翼連中は保守派は同性愛恐怖症で常にゲイパッシングをしているくせにゲイポルノのモデルに賞を与えるなど偽善だと主張している。極左翼のマックス・ブルーメンソルなどは主流メディアのテレビにあちこちに出演してサンチェズ上等兵のモデル時代の写真を背景にしながら、サンチェズへの誹謗中傷を喜びを隠し切れずに語りまくっている。

ブルーメンソルはテレビインタビューで、この騒ぎでサンチェズはゴミのように保守派から捨てられるに違いない、保守派は不寛容で邪悪だからとあざ笑うように語っていた。で、肝心の保守派の反応はというと、、、

元過激派左翼活動家でその暴力的な運動に嫌気が差して右翼に転向したデイビッド・ホロウィッツはマックス・ブルーメンソルにこのように反撃している。マックスの父親とは宿敵の間柄にあるホロウィッツ。左翼の汚い個人攻撃の手口を熟知しているだけにこの反撃はすさまじい。

昨日、マックス(ブルーメンソル)はハッフィントンポストにおいてこれらのエピソードを書いたコラムを掲載した。コラムのなかで左翼同性愛のソースがマット・サンチェズが15年前にゲイポルノのビデオスターで同性愛売春もしていたことを「ばらした」と発表した。プログレッシブにとて政治的個人破壊が常套手段であることなど保守派ならばだれでも直接体験して知っている。 右翼には暴露組織など存在しない。 プライバシーの侵害や個人のキャリア、異性関係、友達関係や家族に多大な影響を及ぼすような個人情報を不注意に公開するやり方は、プログレッシブの間では簡単に正当化される。なぜなら彼らは世界を救うために神の任務を果たしているからだ。ゲシュタポもカメア・ルージュマルクシストもマックスの仲間達も皆こういうやり方をする。すべて目的のためだ。事実目的が崇高であればあるほど、より多くの人々を破壊することが成功として正当化されるのだ。

記録上言っておくが、私は大人のポルノやマット・サンチェズが若い頃何をやっていたかなどには全く興味がない。我々の中で人生の一こまで後悔するような行動を一度も取らなかった者が何処にいるというのだ。マット・サンチェズはマックスと違って親の七光りを尻に挟んで生まれてきたわけじゃない。彼には口頭による暗殺を奨励し同じようなインテリ愚連隊とのコネをつかって息子に裕福な生活のできるようにしてくれた、我慢できないような、パパはいないのだ。

また左翼連中は宗教右翼を許容性のない一番不寛容な人間達だと常に主張しているが、実は信心深い人ほど、罪深い人々に慈悲を見せるものである。罪の女と言われるマグダラのマリアにイエス・キリストが見せた慈悲を思い出していただきたい。

イエスを試すために、律法学者たちやファリサイ派の人々が、姦通の現場で捕らえられた女を連れて来た。律法では石打ちの死刑に値する。イエスは「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい。」と言った。これを聞いて誰も女に石を投げることができず、引き下がった。また、イエスも女の罪を許した。(ヨハネによる福音書第8章3節-11節)

この町に一人罪深い女がいた。イエスがファリサイ派の人の家に入って食事の席に着いておられるのを知り、香油の入った石膏の壷を持ってきて、後ろからイエスの足もとに近寄り、泣きながらその足を涙でぬらし始め、自分の髪の毛でぬぐい、イエスの足に接吻して香油を塗った。・・・「赦されることの少ない者は愛することも少ない。」 そして、イエスは女に、「あなたの罪は赦された」と言われた。(ルカによる福音書7)

また信心深いひとなら、過去の過ちを認め更生した人間を歓迎する。

「許す」とか「慈悲」ということばに程遠い思想を持っているのは左翼連中のほうだ。普段右翼をゲイバッシングだ同性愛恐怖症だとののしっている人たちが、保守派の意見を持った同性愛者に対しては彼が同性愛者だという事実を使って誹謗中傷のやり放題。これが偽善でなくてなんだろう?左翼連中が一番許せないのが元左翼。背信者に対して左翼ほど不寛容な集団はジハーディストくらいだろう。

サンチェズ自身はこれについてこのように語る。

私はポルノは嫌いだ。ポルノは心を低下させ、魂をぺしゃんこにする。これは偽善ではない。経験から来るものだ。私が最初リベラル寄りだったとしたら、ポルノスタジオにいるのは天国のはずだった。ポルノでは禁則はすべて意味のないものとされ、意味の無いものが反映される。...どうして私が保守派になったのかって?私が去った世界を見て欲しい。私を今日誰が攻撃しているのか見て欲しい。 正直に面しようじゃないか、世間ずれしてる君たちにならわかるはずだ。これがもし私がリベラルの大義を主張し軍隊を批判したとしてリベラルから勇気の賞をもらった後、ポルノスターだった過去が暴露されたとしたら、私は今頃回顧録の出版をあちこちから申しこままれ、多様派としてバラク・オバマの副大統領候補になっているだろう。

また過去がばれた後の保守派の反応に関しては、、

恥じかしながら私は、このニュースが公になって保守派の仲間や友達が私から遠ざかっていくのではないかと思った。だが私はその反対のことが起きたことに感激している。私は私の立場からの意見を述べてくれと多々のイベントから求められ、テレビからも招待され、ほとんどの人たちが必要以上に私を信頼してくれ、即急な判断を避けてくれた。これは本当に良いことだ。皆さんの支持には感謝する。

さてここでアン・コルターに話を戻そう。元ポルノ俳優にこれだけ寛容な態度を見せた保守派はアン・コルターに関しても、もう少し寛容な態度をとってもいいのではないだろうか? コルターは単にテレビのトークショーに出演しているというだけでなく、反共産主義や反左翼の著書をいくつも書いている才能ある保守派であり、保守派の大義を促進するためアメリカ社会で多いに貢献している人物である。そのような保守派にとって大切なひとを、くだらない失言で見捨ててしまっていいのだろうか?

コルターのオカマ発言に最初に批判的な意見を述べていたミッシェル・モルキンも、サンチェズ事件について自分が受け取ったメールについてこのように述べいている。

常に許容だのプライバシーだの寛容だの慈悲だのと唱えるのが嫌らしく自慢げなリベラルである。私はこの間左翼の差別意識が醜い頭を上げるだろうと予測した全くその通りだった。私が受け取ったいやらしいメールの数々はアン・コルターが馬鹿みたいにCPACで言ったことなんかとは比べ物にならない。 サンチェズ上等兵がどんな辛辣な中傷に耐えているか想像できる。

その通り。左翼の右翼同性愛者に対する誹謗中傷は単に「オカマ」と呼ぶ程度のくだらない冗談ではすまない。彼らは他人の過去を持ち出してその人の生活もキャリアもすべて滅茶苦茶に崩壊してしまおうというのだ。これがゲイバッシングでなくてなんなのだ? 

保守派諸君、一時の感情に負けて全体像を見失わないようにしようではないか。我々の敵はコルターではない。自分と違う意見を持つものはどんな手段を使っても崩壊させようという左翼なのである。その事実を忘れないようにしようではないか。何かあるたびにゲイバッシングだの差別だのと反応していたのでは、腹黒い左翼の思う壺である。

March 11, 2007, 現時間 02:02 PM | コメント (0) | トラックバック

March 10, 2007

FOX主催米民主党大統領候補討論会、極左翼からの圧力で中止

アメリカ内政

ネバダでは予定されていたフォックスニュース主催の民主党大統領候補討論会が極左翼からの激しい圧力により中止されるという出来事があった。この討論会はネバダの民主党がフォックスニュースと契約して主催したものだったが、左翼よりの多いアメリカの主流メディアのなかで、珍しく公平で均衡の取れた報道をしているケーブルテレビの人気ニュースチャンネルのFOX(フォックス)は、フォックスが他のニュースチャンネルに比べると充分に左寄りでないことから、左翼はブッシュ政権のプロパガンダ放送局だとして毛嫌いしている。

先日も候補のひとりジョン・エドワード氏がフォックスチャンネル主催の討論会はボイコットすると発表したばかりだった。 またヒラリー・クリントンもボイコットを検討中だと話していた。極左翼のなかでも過激派政治団体のムーブオン(MoveOn)によると265,000 の署名が集められネバダ民主党に送られたと言う。

放送契約をキャンセルされたフォックスニュースの反応はというと:

金曜日フォックス副社長のデイビッド・ローズ氏は「ネバダの民主党と契約しようというニュース組織はその前によく考え直すべきだろう。(ネバダの民主党は)ネバダ民主党ではなく少数の過激派や州外の政治団体にコントロールされているようだ。過去にもムーブオンは民主党は彼らのモノだと言っていた。ほとんどの民主党支持者がそれには同意できないのに反して、ネバダの場合はあきらかにそのようである。」と声明を発表した。

ここで非常に興味深い考えが浮かぶ。ミスター苺は、民主党は民主党支持者以外と話すつもりはないのだろうかと疑問を投げかける。

明らかになってきたのは民主党はフォックスニュースと話すことや、中庸右のラジオ番組への出演や、共和党の地区での選挙運動を拒絶し、リベラル以外の人々との交流を一切拒むことにしたということだ。

これで、もし民主党が2008年の大統領選挙で勝ったとしたら、彼(彼女)がこの方針を続けることは想像に難くない。少なくとも4年間もしくは8年間、アメリカの大統領はニューヨークタイムス、ワシントンポスト、ロサンゼルスタイムス、CNN、CBS、そしてエアアメリカの残骸以外はホワイトハウスの記者会見に参加させないことになるだろう。

またミスター苺は、大統領は左翼とだけ話すことを公式な方針として取り入れ、どうしても右翼と話さなければならないときは下っ端の中傷専門の報道官が洗濯バサミで鼻をつまみながら話すことになるだろう。タウンホールミーティングは左翼市民団体の参加のみが許可され、ボーイスカウトは同性愛者の加入を強制された挙句にセクハラで訴えられて消滅、全国ライフル協会はテロリスト団体と指定される、などと言っている。

しかし今の民主党の姿を見ていると、これもまんざら冗談とも思えなくなってくるから怖い。 ここはひとつ保守派の市民は一体となって共和党への批判は一応おいといて、先ずは民主党をやぶることに専念すべきだろう。

March 10, 2007, 現時間 09:01 PM | コメント (0) | トラックバック

March 06, 2007

慰安婦謝罪議決を止めるために、安倍首相にアドバイス

アメリカ内政 , 東洋危機

English version of this entry can be read here at Big Lizards.net/blog.

出張前のごたごたしている時に、日本の保守派の方からアメリカで慰安婦問題を扱った議案が通らないように、日本の立場をアメリカの読者を対象に紹介してもらえないだろうかというお話があった。私はミスター苺と一緒に英語のブログも経営していることでもあり、この話はそちらでも折をみて紹介するつもりでいた。

そうこうしているうちに、先日の安倍首相の「問題発言」が起きてしまい、これはどうしたものかと考えていたところ、ミスター苺がこの話を取り上げたいというので任せることにした。

その内容をここで紹介する前に、ひと言お断りしておかねばならない。私はこのブログにおいて、過去の大日本帝国という旧政権の所業について詳細を語るのを避けてきた。それはたとえ旧日本政府がどのような行いをしたにしろ、現在の我々には無関係であるし、そんなことを蒸し返してもむやみに傷口を開くようなもので害あって益なしだと考えているからだ。

アメリカにおいて、旧日本政府の話をする場合には、旧日本軍による悪行はなかったとか、韓国や北朝鮮や中国が言うほどひどいことはしていないという説明は責任逃れの弁解としか受け入れてもらえない。 南京大虐殺や慰安婦問題を多少なりとも否定すれば、ホロコースト否定論者のごとく扱われかねない。

私もミスター苺も旧日本政府の行いについて現在の日本政府が謝る必要などないと考えている。(特に自国民を何十年に渡って虐待してきた共産主義政府が旧日本政府を道徳上批判できる立場ではない。)だが、日本が謝る必要がないということをアメリカ議会に納得してもらうためには、安倍首相のような細かい事実関係の説明をするのはかえって逆効果である。

そこで我が英語ブログBig Lizardsでは安倍首相に、もっと効果のある作戦をお勧めしたい思う。前置きが長くなったが下記はミスター苺著の安倍首相へのアドバイスである。 ミスター苺は歯に衣を着せずにものを言う人なので、日本の読者の皆さんには納得のいかない部分もあると思うが、これもひとつの意見としてお聞き願いたい。

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また拘束力のない議決案が上院ではなく、下院から出ている。上院では決議阻止を乗り越えられないような愚案だからであるが。民主党は今度は日本政府に戦前戦時中に日本軍が朝鮮や中国の女性を「慰安婦」という性の奴隷として日本軍に強制的に仕えさせたことについて 謝罪を求めている。もっとも慰安婦の多くが日本時女性であったという話などニューヨークタイムスの筋書きには不都合なのか全く書かれていないが。

安倍はすでに議会でこのような侮辱的な議案が通っても謝るつもりなどないと拒絶の意志を表明している。

安部新造首相は本日、日本が第二次世界大戦中外国人女性を性奴隷としていたことに関して謝罪を要求しているアメリカ議会に対して、日本政府は要求を拒否するとの意志をあきらかにした。

またまた民主党の無意味な発案運動というわけだ。彼らはアメリカ議会をエルフだのレパコーン、ノームのお茶会にしようってわけだ。まったくやってらんない。

安倍がこのナンセンスを拒否するのは正解だ。しかし奴さんは間違った理由で拒否している。 氏は慰安婦など最初から存在しなかったと言って日本を弁護しようとしている、もしくは日本政府や日本は直接関与しておらず、強制はすべて民間の仲買人がやったことだと弁明している。 無論仲買人は日本政府や軍に雇われていたのだが、、 だから関連はないというわけだ。

日本の議会における発言で、安倍氏は保守派学者の立場を説明し日本兵や日本高官が売春宿に女性を強制的に連行したことには手を貸していない、すべては軍と契約していた民間の業者の責任であると語った。

下院議会での元慰安婦だった女性たちの証言では、日本兵によって拉致され日本軍の売春宿で働かされたとある。しかし安倍氏はそのような証言は「完全な捏造」であると主張した。

氏はまた日本政府が強制の責任があるとする下院の議案の目的についても、「客観的な根拠の基づくものではない」とし、これまでの日本政府の誠意を全く考慮に入れていないものだと批判した。

この最後の文章がこの件の本当の問題点だ。南北朝鮮と中国は長年にわたって日本からの謝罪を要求してきた。これは単なるごり押しではない。彼らの意地悪な要求の最終的な目的は日本に何億ドルという賠償金を、韓国、北朝鮮人民共和国、中華人民共和国に払わせようというものなのだ。

そしてこれまで、韓国・朝鮮は欲しいものはすべて手にいれてきた。日本は非常に罪悪感をもっているし、日本左翼はアメリカの左翼がアメリカを嫌うよりもっと日本を忌み嫌っているからだ。

ではなぜ、今回の謝罪要求を拒否することが 正しい のか、そして何故安倍の拒否する理由が 間違っているの説明しよう。

だがその前に先ずいくつか歴史的事実を確認しておこう。これらの事実に疑いの余地はない。

  1. 1930年代から第二次世界大戦中、朝鮮や中国の女性が(そして日本女性も)性の奴隷として強制的に日本兵に仕えさせられていたのは事実である。
  2. これらの奴隷制度が日本政府の命令によって起きたことも、日本軍が行使したことも事実である。それが「民間業者」を使った間接的な関与であろうと軍による直接的関与であろうと事実上全く差はない。

  3. なぜかといえば、独裁政権のおいて真の民間企業など存在しないからである。旧日本は社会主義の独裁政権であった。 企業はいちいち政府の許可なくしては自由行動などできなかったからである。

しかしこれらのことが真実だとしたら、なぜ日本は謝るべきではないのか、何故賠償金を払うべきではないのか、という疑問が生まれる。その理由は上記のことが事実であると同時に下記のことも事実だからである。

  1. 上記のような悪行を働いた旧日本政府は1945年9月2日をもって消滅した。日本が連合軍に対して無条件降伏をし、ミズーリ艦の上で調印した時点で消えたのである。
  2. 現在の日本政府は1947年5月3日になるまで存在していなかった。現在の憲法が創立されたのは1952年のことであり、我々が政権を完全に移譲したのは1956年で、同時に国連が日本を独立国として承認した。
  3. であるから現日本政府はこれらの悪行が犯された時点では存在していないかったのだ。
  4. それを言うなら現在の韓国、北朝鮮、中国も現在の形では存在していなかった。これらの政権はすべて戦後に設立されたものだ。

加害者政府である大日本帝国も犠牲者政府の朝鮮、共産主義前の中国もすでに存在しておらず、加害者政府の犯罪者たちはすべて死んで埋められてしまったのだ。.

こうして考えると、このニューヨークタイムスの記事全体がどれだけ馬鹿馬鹿しいかがわかる。これは著者の人種の罪という人種差別的な考えを暴露するようなものだ。日本という土地に偶然現在住んでいる現代の日本人子孫が、同じ土地に住んでいた全く別の人々の犯した罪を人種的に共有するという考え方は人種主義の最たるものだ。

そう、その通り、ニューヨークタイムス は共産主義国家や、がめつい資本主義国家に有益になるように、罪がDNAによって受け継がれるという人種論を唱えているのだ。タイムスの記事を気をつけて読んでみよう。

安倍新造首相は本日、アメリカ議会が日本に氏の国家が第二次世界大戦中、性の奴隷として外国人女性を使ったことに関して謝罪を要求した場合..

安倍の国家は世界大戦中には存在していない。したがって外国人女性を性の奴隷として使った事実はない。

日本はすでに合衆国下院において考慮されている決議案に反対するため働きかけている。この議案は東京に対し、日本軍が主に朝鮮人と中国人からなる20万人の比喩的に「慰安婦」と呼ばれた女性たちを奴隷としたことについてきちんとした責任を求めるものである。

現在の東京がどうやって前政権の他の人々がしたことに「きちんとした責任」が取れるというのだろうか? この同じ独裁政権は日本市民を奴隷化し虐待していたのである。日本市民こそが独裁国粋社会主義国家の最初で一番の犠牲者だったのだ。

もし殺人犯が死んでいたら息子を刑務所に送れというのか? 
道徳的上不可能なことだ。

日本はこの件について1993年に謝罪をしている。しかし安倍氏と他の保守派大臣らがこの公式な罪の認識を日本の戦中の歴史見解を変えていこうとする大きな動きのひとつとして、過去の謝罪を希薄なものにする、もしくは撤回するのではないかという心配がされている。

現在の「日本」には「戦中の歴史」など存在しない。なぜなら現在の「日本」 は戦争が終わって少なくとも2年後にならなければ存在しなかったからである。

安倍氏はこのくだらない議案に対して次のように拒絶を説明すべきである。

アメリカ議会の皆様、今回は前世紀初期何年にも渡って日本を占領していた国粋社会主義独裁政権による朝鮮や中国の罪のない人々に対して行われた悪行に光を当てていただきありがとうございます。同じ社会主義独裁政権は日本人に対しても同じ犯罪を犯しました。私達もこのようなすべての全体主義に対する嫌悪の念を皆様とご一緒に表現させていただきます。

現在の朝鮮民主主義人民共和国や中華人民共和国の人々は膨大で強制的な独裁的社会主義の恐ろしさはよくご存知のはずです。どちらの国の人々も第二次世界大戦終了後そのような独裁政権による殺人や拷問といった極悪非道な所業の犠牲者となってきたのですから。そしてどちらの国も、日本と違って、この人権に対するひどい犯罪を犯した同じ政権が統治を続けているのです。毛沢東の「文化革命」が殺した中国人は700万人。1950年、金日成による理不尽な韓国への侵略では250万人が殺され、その跡取りの金正日の時代にはさらに数百万人という朝鮮人が餓死しています。この二つの共産主義政権下における自由や人権迫害は言うまでもありません。

私たちはひとつの独裁政権下で苦しんだ人々に心から同情の念をお送りします。そしてまた私たちは別の独裁政権下で苦しんでいるすべての人々にも手を差し伸べます。しかし私たちは、今日の政権下において誰も加担していない犯罪について謝ることはできません。

ですからアメリカ議会の皆さまに興味深い歴史のお勉強をさせていただいたことは感謝いたしますが、私たちは謝罪も弁償もいたしません。文句あっか!.

ジョン・ボルトンが首相である図を想像して一発かましていただきたい。 安倍さん、がんばれ!

March 06, 2007, 現時間 06:16 PM | コメント (5) | トラックバック

March 04, 2007

米共和党の大統領候補はいかに?

アメリカ内政

アップデートあり: アメリカ全国の世論調査ではジュリアーニ氏がダントツで大人気。詳細は後部参照。

2008年の大統領選挙を前にカカシはなぜか民主党候補の話ばかりをしてきたが、ここでちょっと共和党の候補者の話もしておこう。

先日毎年恒例の保守派集会(Conservative Political Action Conference、CPAC)があり、最後の日に共和党候補者の人気投票があったので、先ずその結果から。

  • ミット・ラムニー(Mitt Romney)、マサチューセッツ州知事、21%
  • ルーディー・ジュリアーニ(Rudy Giuliani)元ニューヨーク市長、 17%
  • サム・ブラウンバック(Sam Brownback)カンザス州代表上院議員、15%
  • ニュート・ギングリッチ、(Newt Gingrich)ジョージア州代表、元下院議長、14%
  • ジョン・マケイン(John McCain)、アリゾナ州代表上院議員、12%
日本の皆さんは多分元ニューヨーク市長のジュリアーニ氏くらいしかご存じないだろう。正直な話アメリカ人の間でも知名度が高いのはジュリアーニ氏とマケイン議員くらいだ。実を言えば私もこのリストに載っている候補者に関してそれほど詳しいというわけではないので、ここで読者の皆さんと一緒にお勉強したいと思う。

ミット・ラムニー: ラムニー候補が他の候補者より有利な点は候補者のなかで州知事なのはこの人だけだということだ。ジョン・F・ケネディが上院議員から大統領になったのを最後に、その後の大統領はすべて州知事から出ている。アメリカは連邦政府であるから各州が言ってみれば国家のようなものだ。各州にはそれぞれの憲法があり、それぞれの議会がある。だから州知事は規模は小さいが大統領と同じような仕事をしていると言える。

しかし、ラムニー知事にはいくつか問題点がある。先ず知事はモルモン教徒だ。モルモン教はアメリカでは暴力的なカルト集団として始まり、最近まで一夫多妻制を実施しており、違法になっても一部の宗派が時々重婚罪に問われているような宗教である。 また知事は同性愛結婚や人工中絶に関しても数年前までのリベラルな姿勢から、大統領を目指すようになって保守的な姿勢に変えたご都合主義だという批判もある。

ルーディー・ジュリアーニ: アメリカ市民の間では今のところ共和党の候補として一番人気なのがジュリアーニ元ニューヨーク市長だろう。彼のニューヨーク市長としての活躍は世界中でも評判が高い。なにしろ彼の画期的な政策でニューヨークの犯罪率は半減するという快挙を成し遂げたし、911直後に彼が見せたリーダーシップはニューヨーカーのみならずアメリカ中の市民を勇気付けた。ヒラリーやオバマ相手でも常に高い評価を受けているひとで、有力な候補である。

問題なのは、ジュリアーニは保守派ではなく比較的リベラルだということだろう。同性愛結婚にも賛成だし、人工中絶の合法性も守るべきだと言う考えであり、自分も二回も離婚をして三度目の奥さんは二番目の奥さんと結婚している間に不倫をしていた相手だ。二度目の離婚はタレントの離婚のようにマスコミが大騒ぎをしたほどだった。

サム・ブラウンバック: 宗教右翼に人気のある候補者である。実は私はこの人のことを全然知らない。氏自身のウェブサイトでは結婚は一人の男性と一人の女性のみのものであると強調し、同性愛結婚には真っ向から反対な姿勢をみせている。税金の面や小さい政府など保守派の優等生が言いそうなことが並べられている。 今はあまり話題になっていないが、今後に注目というところだろうか。

ニュート・ギングリッチ: 1994年に彼のリーダーシップによって40年に渡る民主党独占から議会を奪い取った改革派である。彼は正式には候補者として名乗りを上げていないが、保守派の間では人気があるようだ。

ただ、当時も今も彼に対する民主党の憎しみは非常に大きい。ブッシュ大統領が民主党にどれだけ毛嫌いされているかを考えたら、ニュートの場合はその何十倍もひどいことになるだろう。民主党はまだ1994年のニュート革命を許していないからだ。

ジョン・マケイン: アリゾナ州代表のマケイン上院議員は一般的に反保守派のアメリカメディアからは好かれており、彼の言動は常に好意的に取りざたされる。それというのもマケイン議員は共和党議員でありながらブッシュ大統領の政策を遠慮なく批判するからだ。彼はイラク戦争では兵が足りないと最初からブッシュ大統領やラムスフェルド前防衛長官を批判していた。ベトナム戦争中にパイロットで北ベトナムで捕虜になった経験もある。

問題なのは彼の行動は予測がつかないということだろう。時として奇想天外な行動をするし、突然ぶっちぎれる節がある。大事なときに民主党と手を組んだりするので、保守派としては信用できないと考えている人も多い。今回の大会にも欠場するという保守派に対して失礼な態度を取ったことも人気投票で下位になった原因かもしれない。

アップデート: 保守派の間ではラムニー候補が人気があるが、一般市民の間ではジュリアーニ候補が人気ダントツ。下記は時事通信の記事より。

ジュリアーニ氏が支持伸ばす=次期大統領選の共和党候補争い-米誌

3月5日7時0分配信 時事通信

 【ニューヨーク4日時事】米誌ニューズウィーク(電子版)が4日までに公表した世論調査結果によると、2008年の次期大統領選挙をめぐる共和党内の候補者争いで、ジュリアーニ前ニューヨーク市長が、マケイン上院議員やロムニー前マサチューセッツ州知事を抑え、支持を伸ばしていることが分かった。
 共和党の有力候補同士の対決では、ジュリアーニ氏とマケイン氏の支持率は59%対34%となり、その差は1月の前回調査(48%対44%)から拡大した。ジュリアーニ氏とロムニー氏では70%対20%だった。

共和党の予選で勝っても一般選挙で勝たなければ意味がない。 共和党は民主党のヒラリーやオバマ、もしくはエドワードなどに対抗できる候補者を選ぶ必要がある。となれば保守派としてはちょっと支持しにくいルーディでもその人気を考慮に入れておく必要がある。

March 04, 2007, 現時間 12:41 PM | コメント (2) | トラックバック

February 27, 2007

ブッシュ新作戦が生み出したそれぞれの思惑

アメリカ内政 , イラク関係

さっきホットエアを読んでいたら、これまでカカシが書いてきたことをうまくまとめているのでそれを参考に私自身の考えもまとめてみよう。ブッシュの新作戦はまだ2週間もたっていないというのに、イラクの各勢力やアメリカ国内で様々な波紋をよんでいる。

1. シーア対シーア

私はシーア派への連続爆弾攻撃はサドルの仕業? まさかねでサドルが、自分の支持するダワ党のライバル党であるイラク・イスラム革命最高評議会(SCIRI)の有力者アデル・アブドゥール・マフディ副大統領を暗殺しようとしたのではないかと書いたが、サドルが抹殺しようとしているのはライバル党の政治家だけでなく、自分に忠実でないと思われるマフディ内部の幹部もその対象になっているようだ。

ご存じのようにサドルはイランあたりに隠れて影からイラクのマフディ軍に命令を下しているが、サドルは密かに信用できる幹部はイランなどの避難させ、気に入らない部下を連合軍に売り渡しているらしい。このやり方でサドルはすでに40人以上のマフディ幹部を中和してしまったという。

このようなサドルの対応はイランへの警告の意味もあったらしい。それというのもイランはサドルを通過してサドルの部下に直接援助をしていることが分かってきたからである。イランにとってはイラクが混乱状態にあればいいのであって、サドルなどいずれは用済みになる存在である。イラク・アメリカ連合軍による警備強化でサドルが我が身可愛さに戦わないのであれば、イランはサドルなどに構わずサドルに取って代わろうという野心家に手を貸して連合軍への抵抗を計ることも出来るというわけだ。

またイランが手を貸しているのはマフディ軍だけではない。サドルほどは親密でないとはいえ、ライバル等のSCIRIのなかにも反米でイランと通じている人間が何人かいる。マフディがだめならSCIRIがあるさ、、てなもんである。

サドルの、ほとぼりが冷めるまで大人しくしているという作戦は、案外裏目に出るかもしれない。(ついでにサドルがイランで暗殺でもされれば非常に都合がいいのだが、そうはうまくいかないだろうな。)

2. スンニ対スンニ

バグダッドでの増派が新聞の見出しを独占しているなか、4000の海兵隊員はアルカエダの影響力が強い西部のアンバー地区掃蕩に向かっている。スンニ反乱軍のグランドゼロであるラマディでの戦いは4月になるだろう。ペトラエウス将軍はサダムバース党の元将軍たちを戦闘に起用するつもりらしい。多くのスンニが「スンニを守る」はずのアルカエダを完全に、そして極度に憎むようになってきているおかげで、この作戦はうまくいくかもしれない。--ホットエア--

昨日もアルカエダに反抗的なスンニ派イラク人がアルカエダの自動車爆弾によって大量に殺されたという話をアルカエダ、スンニ派への攻撃激化の持つ意味でしたばかりだが、スンニの間でも強行派の外国人テロリストとバース党残党との間で亀裂がどんどん深まっている。アルカエダが暴力によってスンニ派の寝返りを防ごうとしてるなら、スンニ派は忠誠心よりもアメリカが後押しをしているイラク政府側につくのとアルカエダにつくのとどちらが自分達にとって有益かという選択をするだろう。やたらにスンニのモスクをふっ飛ばして信者たちを大量殺害しているようでは、アルカエダもスンニ派の支持を保つのは難かしいのではないだろうか?

3. 民主党対民主党

マーサ議員の馬鹿げた決議案のおかげで、民主党でもブルードッグと呼ばれる鷹派とムーブオンと呼ばれる反戦左翼との間で大きく亀裂が生まれている。

マーサ議員の失態で、先の選挙で多数派になったとはいえ民主党は党としての方針が統一されておらず、イラク政策についても全くまとまりがついていないことが顕著となってしまった。

お気に入りのマーサ議員の失態はペロシ議長でも弁護しきれないほどひどかった。マーサ議員をずっと押してきた彼女としてはかなりきつい立場に立たされたことになる。

ところで反戦左翼に押され気味の民主党は気をつけないと上院で多数議席を失う可能性が出てきた。鷹派の民主党議員として出馬し反戦左翼の陰謀で民主党候補の座を追われ無所属として立候補して見事当選したジョー・リーバーマン上院議員は、もし民主党の議会が戦費を拒否するようなことになれば今後は共和党と共に投票すると宣言しているからだ。そうなれば上院議会は一票差で共和党が多数派としてひっくりかえる。

それもまたおもしろいかも。

February 27, 2007, 現時間 12:50 PM | コメント (1) | トラックバック

February 26, 2007

イラク増派阻止議案で大失敗、マーサ議員赤恥を掻く

アメリカ内政 , イラク関係

下院でイラク増派反対という拘束力はないが抗議としては意味のある決議案を通すことが出来民主党は気を良くしていた。この議決が上院でも通り国民の支持を得られれば、それを踏み台にこの次はいよいよ拘束力のあるイラク戦費停止議案も通せるかもしれないと意欲を燃やしていた。

しかし翌日の上院議会では可決に必要な賛成票を60票を集めることができず採決にすらもちこめずに議案は果てた。上院議会で可決できなかったことだけでなく民主党にはもうひとつ問題が生じた。

下院議会が反増派議案を通す直前、海兵隊出身で退役軍人としても申し分ない肩書きのあるジョン・マーサ議員がある議案を提案したのである。これはアメリカ兵が出動されるにあたって十分な休息期間をとっていなければならないとか、武器の安全性を確かめてからでなくてはならぬとか、一見アメリカ兵たちの身を守るかに見える提案だった。

民主党にとっては決して悪い議案とも思えないのだが、何故か民主党からは支持を得ていない。それどころか発案者のマーサ議員から距離を置こうとする動きさえ出ているのだ。そのことについてワシントンポストが詳しくかいている

民主党の新人ジョー・セスタック下院議員は退役海軍大将でイラク戦争反対派として政治力を得たひとだが、セスタック議員はマーサ議員の案はまだ救える部分もあるとしながら、反戦家として声高の議員もマーサ議員の軍隊の作戦に干渉する提案は「ちょっと不安」だと語る。「私はつい最近まで軍隊にいた身ですから、その経験から言わせてもらいます。」

どうもマーサ議員の独断的な行動は民主党内部でも問題なようだ。例えばマーサ議員はこの議案についてもほかの民主党議員達と、きちんと話あった上での発表ではなかったようだし、彼主催の反戦ウェッブサイトをはじめるにあたっても下院議長のペロシ女史にすら話しを通していなかったというのである。

マーサ議員の議案は実際には戦闘員の準備状態や武器の安全性など理不尽な条件をつけて大統領がいちいち議会にお伺いをたてないと軍隊が出動できないようにするという裏口から増派阻止をするという提案だったため、共和党からは戦費を削り取ろうとする陰謀だと激しい攻撃を受けている。にも関わらず民主党からマーサ案を弁護する声は全く聞かれない。

マーサ議員を援助してウェッブページをはじめた元下院議員で反戦運動家のトム・アンドリュース氏は激怒している。「問題は民主党にはどれだけ根性があるのかってことですよ。共和党がいくつもタッチダウンのパスをやってるというのに、民主党はフィールドにすら出てないんですから。」

それに間抜けなことに、マーサ議員はこの案の本当の目的がブッシュ大統領のイラク増派だけではなく、ブッシュ大統領の外交政策をことごとく阻止することにあるとべらべらウェッブサイトのインタビューでしゃべってしまったので、「軍隊を支持する」と主張してきたペロシ議長の足を踏み付ける結果となったのである。

民主党は全体的にイラク戦争には反対とはいうものの、必ずしも戦争をどう終わらせるかという点では意見が一致していない。

退役軍人やイラク帰還兵からなる議員たちの間では、動員されている軍隊の作戦に支障を来すような戦費差し止めは好ましくないという意見があるし、即刻撤退を望む左翼側は戦費を差しとめるなら差しとめるでさっさとやれ、とマーサの遠回しなやり方には多いに不満がある。

マーサ議員の勝手な一人歩きが民主党の間に深い亀裂をもたらしたようである。

February 26, 2007, 現時間 03:41 AM | コメント (0) | トラックバック

February 23, 2007

いよいよ始まったヒラリー対オバマの非難合戦

アメリカ内政

いよいよ民主党の大統領候補の戦いは始まったようである。

ヒラリー、オバマ両氏、非難合戦=民主党指名争い−米大統領選

 【ワシントン22日時事】2008年米大統領選挙で民主党候補指名争いの先頭を走るヒラリー・クリントン上院議員とバラク・オバマ上院議員の両陣営が 21日、激しい非難合戦を展開。民主党候補指名争いの「開幕戦」となる来年1月のアイオワ州党員集会までなお1年近く残し、2大候補のつぶし合いの火ぶたが切って落とされた。
 米メディアによると、両陣営の非難の応酬は、かつてクリントン前大統領のために資金集めに奔走したハリウッドの大物デービッド・ゲフィン氏がオバマ陣営にくら替えし、その資金集めのホストになったことが発端。それにとどまらず、同氏はヒラリー氏批判も繰り広げた。
 ゲフィン氏はスティーブン・スピルバーグ監督らとともに映画制作会社「ドリーム・ワークス」を創立した人物。ニューヨーク・タイムズ紙とのインタビューで、「クリントン前大統領は無責任な人間。ヒラリー氏は野心満々ではあるが、戦時に国をまとめていけるとは思わない」と切り捨てた。
 これに、ヒラリー陣営は「オバマ氏の資金調達係からの個人攻撃」といきり立ち、オバマ氏による発言撤回を要求。これを拒否する同氏の政治的資質を問題と見なす声明も出した。

まだアイオワ選まで一年もあるのにこんなに早期から殴り合いが始まるとは驚いた。ヒラリーとオバマは双方のウェッブサイトでお互いを攻撃しあっているが、その内容はかなり過激なものになってきている。先ずはヒラリーのウェッブサイトから:

オバマ上院議員は斬ったり焼いたりの政治活動を昨日批判していながら、自分の(選挙運動の)資金調達会長にクリントン上院議員と彼女の夫を辛辣に個人攻撃させている。

もしオバマ議員は誠実に政治活動のトーンを変えたいと考えているのなら、氏は即座にゲッフン(資金調達会長)の供述を糾弾し、氏を選挙運動から解雇し集めた資金は返還すべきだ。

民主党は政策について激しく討論を交わすべきではあるが、わが党においてオバマ議員の資金調達会長がしているような個人的な罵倒が存在する場所はない。

これに関してオバマ議員の返答は面白い。

バラク・オバマはクリントン夫婦とかつてのクリントン最大の支持者との間の仲たがいに関わるつもりは全くない。皮肉なことにクリントン夫婦はデイビッド・ゲッフンが(クリントン氏のために)1800万ドルの資金を集め、(ホワイトハウスの)リンカーンの寝室に招かれ寝泊まりした時は何の文句もなかった。またさらに皮肉なのは、黒人であるバラク・オバマが候補に選ばれれば、民主党全体が一緒に引きずりおろされると語ったサウスカロライナ州上院議員ロバート・フォード氏の支持を全面的に受け入れていることだ。

なんとバラク・オバマはアメリカ最初の黒人大統領(黒人に同情的という意味で)と言われたクリントン大統領の妻ヒラリーを人種差別者だと言って攻撃しているのだ。

さて今日になって、オバマが完全に手中に入れたと思っていたノースカロライナの有力な黒人コンサルタントが、オバマではなくヒラリーと契約を結んだことが明かになった。このコンサルタントはもう一人の候補者エドワードとも契約交渉中だったらしいのだが、どうやらヒラリーが提案した月一万ドルの契約費が他の二人を上回っての落札だったようだ。

オバマの選挙運動委員会はこのコンサルタントとオバマは契約寸前だったのを横からクリントンが契約を奪い取ったとして、オバマ側とコンサルタントのかわしたメールをメディアに公開するなどしてヒラリーを攻撃している。

エドワードはこの間反カトリックの下品なブロガーを雇ったり解雇したりしてかなり評判をおとしてしまったし、アメリカ社会の格差を売り物にして自分は貧乏人の味方だと言っておきながら、貴族のような大豪邸を建てていることが明かになってしまったりで人気がた落ち。

オバマとヒラリーの戦いはアイオワの民主党集会までの一年間どうやら激しくなりそうだ。

February 23, 2007, 現時間 01:52 AM | コメント (0) | トラックバック

February 21, 2007

日本女性の半島引き上げ体験本がアメリカでボイコットされる理由

アメリカ内政 , 東洋危機

韓国による反日感情が強まるなか、韓国は日本バッシングになんとかアメリカを巻き込もうとしているという印象を受ける出来事が立て続けに起きているのでその話をしたいのだが、両方書くと長くなるので今日はまずその一つ目。

この話はもう日本のブロガーの間でも取り沙汰されているので御存じの方も多いと思う。ことの起こりはヨーコ・カワシマ・ワトキンズさんというアメリカへ移住した日本女性が戦争中の思い出を書いた『竹の森遠く』(So Far from the Bamboo Grove)という児童向けの本がアメリカの中学校で80年代から推薦書と指定されていたことに最近になって数人の在米韓国人父兄が抗議をしたことにある。この物語りは1945年当時11歳だったヨーコさんが軍人だった父親の仕事の関係で家族と一緒に住んでいた今の北朝鮮に当たる場所から日本へと引き上げる際に、日本の避難民が地元朝鮮人の盗賊やロシア兵に冒涜されたり金品を略奪されたのを目の当たりにした体験を少女の目からみて綴ったものである。

問題はこの小説が数年前から米国の中学校の推せん図書60冊に入っているという点だ。この事実を知ったボストンやニューヨークなどに住む韓人の保護者らが教育当局に強く抗議を始めた。子供たちがこの本しか読まなかった場合、残酷な日本の植民地統治は全く知らず、韓国人に迫害された日本人たちの話だけを知ることになるという論理だ。

誤った歴史認識を持ってしまう可能性のあるこの小説を、学校から退出させようという運動は昨年も起こった。ニューヨーク州にあるライカントリーデイスクールの場合は非常に成功的だった。昨年、この学校の6年生の韓人女子児童が問題の小説が英語の推せん図書に含まれた事実を知り、自ら授業をボイコットした。娘の授業の拒否理由を知った親は学校側に説明し、一理あると判断した学校側はこの本を推せん図書から除外した。

ボストンでは韓人保護者たちの抗議が続くと地域教育委まで出た。マサチューセッツ州ドーバー・シェルボーン地域教育委員会は論議の末、2日、この本を推せん図書に含むかについて投票を実施した。投票の結果、推せん図書から外そうということになった。しかしこうした結果について英語教師らは「戦争の惨酷さをよく表した作品」として反発した。ここに他の人種の保護者たちが加勢し、投票はなかったことになってしまった。

韓人たちが多く暮らすカリフォルニア州でもサンフランシスコ韓国教育院を中心に最近ボイコット運動が始まっている。教育院は現在、北部カリフォルニア州の学校を対象に実態の調査も並行して行っているということだ。

私の伯母も幼い子供と一緒に中国から引き上げた人間の一人であるし、恩師もやはり同じような経験をしている。特に恩師のご主人はヨーコさんのお父さんのように、ロシア軍に捉えられて何年もシベリア送りになっていた。当時の大陸や朝鮮からの引き上げ難民の凄まじい話は幼い頃から聞かされてきたことなので、カカシはヨーコさんの体験が嘘だなどとはよもや思わない。だが韓国人たちは彼女の本のなかの内容が歴史的事実と噛み合ないとしてこの話は真っ赤な嘘であると主張している。

親日のオーストラリア人が書いてるブログ、Occidentalismで、以前にも紹介したアメリカ人のゲリー・ビーバーさんがこの話を特集しているが、今年の2月16日にワトキンズさんがサイン会をしたボストンの会場で、彼女は「南京」などと書かれたTシャツをきた反日の観客らに詰問攻めにあったという。「あなたのお父さんは中国で何をしてたんですか?」とその中でも特に敵意丸出しで73歳のワトキンズさんに詰め寄ったのはダニエル・バレンブラット(Daniel Barenblatt)という男性で、日本軍が中国人をつかって生体実験をしたとする話題作"A Plague Upon Humanity"の著者である。

彼はヨーコさんの話は最初から最後までねつ造だと言い切り歴史的にも間違いだらけだとし、その最大の間違いは加害者と被害者を取り違えていることにあるとしている。さらに、このバレンブラットなる人物はワトキンズさんの父親が生体実験をやったとされる731部隊の隊員だったのではないかとさえ言っているのである。(自分の反日本を売りたいためのパフォーマンスではないのか勘ぐるのはカカシだけだろうか?)

一般に韓国人が「竹の森遠く」が歴史的に正しくないと指摘する数々の点、例えば少女のヨーコたちが住んでいた場所には竹林などなかったとか、鉄道がアメリカ軍の空爆で破壊されたとあるが1945年にアメリカ軍はこの地区を空爆していないとか、ヨーコや家族が共産党員が攻めてきたと話しているが、その頃まだ北朝鮮には共産党はなかったなどというのは重箱の隅を突くようなくだらない言いがかりだ。

まず、北朝鮮に竹林が存在しないといういい分こそが嘘である。また11歳の少女には鉄道の爆発がアメリカ軍の空爆によるものか、ロシア軍のものか、それをいうなら日本軍がわざと爆破したものだったとしても、周りの大人たちの言っていたことをそのまま信繰り返しているにすぎない。北朝鮮に共産党員が実際に居たか居ないかにしても、北朝鮮の反対勢力を日本軍が単に「共産党員」と呼んでいただけのことかもしれず、11歳の少女に自分らに襲いかかってくるのがただの野盗か共産党員かなど分かるはずはない。

第一、日本軍が朝鮮半島や中国で例え悪逆非道を行っていたということが事実だったとしても、日本軍が負けた時点で日本を占領軍として憎んでいた半島の抵抗勢力が日本人市民に報復としての悪行を働いたとしても不思議でもなんでもない。いやむしろ復讐の念を持って仕返しをする人間が一人もいなかったと考えるほうがおかしい。被害者は必ずしも善とは限らないのである。

はっきり言って日本軍の行いとヨーコさんの体験は無関係であり、それをもって嘘だったという根拠には全くならない。

在米韓国人たちがアメリカの児童に朝鮮の恥べき姿を知られたくないという気持ちは解る。だが、ヨーコさんらに悪行を働いたのは今の北朝鮮にあたる地域にすんでいた朝鮮人であって、今の韓国人とは関係ないはず。韓国の人々は悪事を働いたのは北朝鮮に人間で自分達ではないので混乱しないようにと読者に教えればいいだけの話だ。それとも北も南も同民族だというだけで道義上同じ責任があるというのだろうか?

私にはどうして韓国が日本よりも後になって戦争した北朝鮮を、日本バッシングをしてまで庇う理由がどうも分からない。いくら同じ朝鮮民族だといっても彼等は共産党独裁主義であり、民主主義で自由な国は北などより日本とのほうがよっぽども共通点があるではないか。

血族にばかりこだわって、韓国にとって大切なことを見失うと、今後の韓国の発展は見通しが暗くなってくる。

February 21, 2007, 現時間 12:26 AM | コメント (1) | トラックバック

February 18, 2007

「イラク戦争に勝つのは重要」と七割のアメリカ国民、二月の世論調査

アメリカ内政 , イラク関係

民主党は昨年の選挙で民主党が圧勝したことで、アメリカ国民がイラク即撤退を望んでいると解釈し、ブッシュ大統領のイラク政策を何かと阻止しようと必死だが、今月行われたインベスターズ・デイリーの世論調査によると、七割近いアメリカ国民がイラクで勝つことは「非常に重要」もしくは「重要」と答えていることが分かった。

IBDの調査をまとめてみると、『イラクでアメリカが勝つことはどのくらい重要なことだと思うか』という質問に対して、42%が『非常に重要』とこたえ、24%『多少重要』と答えており、『あまり重要ではない』の17%と『全く重要ではない』の13%を大幅に上回った。またこの数字は去年の12月の調査に比べると『多少重要』と考えていた数が3%減りかわりに『非常に重要』の数が増えていることがわかる。

また、『アメリカのイラク政策が成功することにどのくらい期待しているか』という質問では、『非常に期待している』が35%(4%増)『多少期待している』が23%(8%減)『あまり期待していない』が21%(1%増)、『全く期待していない』が19%(2%増)となっており、期待している人が期待していない40%よりも18%も多いことが分かる。

これが党別の期待感になると、なんと80%の共和党支持者がイラク政策成功を期待していると答えているのである。(無所属は53%、民主党は43%)

こうしてみると、民主党が現在イラクに出動している軍隊の必要経費を削減したり補充戦費を拒否したりすれば、国民からかなり反感を買う恐れがある。また民主党と一緒になって援軍の出動に反対反対と決議案に投票している共和党議員は2008年の選挙で投票者からひどいしっぺ返しを受ける可能性が高まった。

私もミスター苺も、全国共和党委員会が裏切り者共和党議員に資金援助をするのであれば、党には一銭たりとも献金しないと決めた。献金はイラクに勝つ気のある議員の選挙運動に直接しようと昨晩話あったばかりである。

すでに、ロサンゼルスの人気ラジオDJのヒュー・ヒューイットなどが先頭となって勝利幹部会(The Victory Caucus)なるものを結成し、イラク増派反対に投票した議員たちの地区に次の選挙の予選で挑戦者を立てようという動きが起きている。

もっともイラク政策が選挙運動期間中になってもあまり成功の兆しをみせていなければ、世論は再び変動するであろうから、今のうちに反戦を唱えておくのも選挙運動の作戦としては正しいことなのかもしれない。だが、そうだとしたら、反戦政治家たちは本当に「アメリカの敗北に賭けている」といえる。

February 18, 2007, 現時間 02:34 PM | コメント (3) | トラックバック

February 17, 2007

なんとしてもイラク戦争に負けたい米民主党

アメリカ内政 , イラク関係

アップデートあり文章の終わりを参照ください。

イラク戦争の新しい進路がうまく進めば進むほど民主党は新作戦を脱線させようと必死である。彼等の行動を見ていればその動機はあきらかである。民主党はイラク戦争に負けることを恐れているのではなく、アメリカがイラク戦争に勝つことを心から恐れているのである。

なぜアメリカ人である民主党議員たちがアメリカが戦争に負けることを望むのかといえば、イラク戦争は共和党のブッシュによる戦争であるという考えから、イラク戦争が失敗すれば国民は共和党全体を罰して民主党が2008年の一般選挙で大幅に議席を増やし、大統領選にも勝ち、大勝利を迎えられるという思惑が根本にあるのである。

16日の金曜日、米国下院はブッシュ政権によるイラク増派反対の決議を通した。ブッシュの報道官であるトニー・スノー氏は記者会見で「民主党はアメリカの敗北に賭けている」と苦々しく語っていた。

 【ワシントン=山本秀也】米下院本会議は16日、ブッシュ大統領が表明したイラクへの兵力増派に反対する決議を賛成246、反対182で採択した。決議に拘束力はなく、ブッシュ政権はイラク新政策で表明した2万人以上の兵力増派を続行する構えだ。

 決議は民主党のスケルトン軍事委員長らに共和党の議員が加わって超党派議案として提出され、現行の米軍のイラク駐留には支持を表明しながらも、ブッシュ大統領がイラク新政策の目玉とした米軍増派を不支持とする内容だ。本会議での討論に4日間を要し、議員の9割に当たる392人が発言する本格的な論戦となった。この日の採決では共和党の17議員が賛成にまわった。

 民主党のペロシ下院議長は、「決議の採択は戦闘終結と駐留米軍の帰還に向けたイラクでの方向転換のシグナルとなる」と語った。民主党は戦費執行に制約を設ける法的措置なども検討しており、イラク政策をめぐって大統領と議会の対立は一段と強まりそうだ。一方、上院本会議も17日、同様の増派反対決議案の採決を予定している。

民主党議員たちはブッシュの新作戦が早くも実りを見せていることにうろたえて、ついこの間まで絶対にしないと誓っていたくせに与党リーダーのハリー・リード上院議員とナンシー・ペロシ下院議長があり得ないといっていたイラク戦争の戦費差し止め執行を振り回して真っ向からブッシュ大統領を脅迫しにかかっている

民主党はイラクへの増派とイランへの先制攻撃を阻止する方法を見つけたとしてブッシュ大統領の開戦権限に真っ向から挑戦している....

「わが国はイラク路線について劇的な変更をおこなう必要があります。そしてその変更を実現させるのは議会の責任であります」と下院において軍隊支出の監督にあたっている民主党のジョン・マーサ下院議員は下院議員は語った。

マーサ議員は兵士の戦線出動に一年の期間をおくなど戦闘員動員について厳しい規制をかける議案を準備している。最終的にはこの案によってブッシュが計画している16万兵を何か月にも渡って維持することは不可能になるであろうとマーサ議員は語った。

マーサ議員の決議案は要するに戦闘員を出動させるにあたり、何かについていろいろと理不尽な規制をつけて、大統領がいちいち議会にお伺いをたてなければ軍隊を出動させることができなくなるというもので、現実的には戦闘員の速やかな出動をほぼ不可能にすることになる。これはどう考えても三権分立の憲法に違反する。

例えば一旦イラクに出動した隊が帰国したら、どんな場合でも、少なくとも一年は戦場へ出動させてはいけないという規則がある。このほかにも、理不尽に高いレベルの訓練を受けていなければならないとか、戦士の任務期間を延長してはならない、軍需品が理不尽に高度なスタンダードに達していなければならないなどという規制がかけられ、しかもこれをいちいち大統領が確認し議会に提出し議会の承認がなければ出動できないとなっているのである。(この案はイラクだけに限られ、アフガニスタンにはあてはまらない。)

このような案が通ったならば、戦場での貴重な経験を得た戦士が数カ月後に新しく動員される戦士と一緒に出動して知識や技術を引き継がせることができなくなる。また戦況が変化し経験ある隊の任期を延長させたり、帰国して数カ月しかたっていない軍を援軍としておくることもできなくなるのである。

ムーブコングレス(MoveCongress.org)というウェッブサイトのインタビューでマーサ議員はこの案の本当の目的はイラク増派を阻止することであると意図を明かにしている。。(注:掲載した後でまずいと気が付いたのか、サイト経営者は内容を書き換えてしまった。下記は書き換える前の記事である。)

防衛費充当委員会は大統領の930億ドルの追加予算申請について審議をはじめた。この申請への行動が新しい議会がイラク戦争において「財布の紐を締める」ことのできる最初の機会である。.

マーサ会長は自分の作戦はイラクへの動員を制限するだけでなく、大統領の外交、国内警備政策をことごとく邪魔することにあると説明した。

しかし専門家の間ではこのような議案は下院すらも通らないだろうという見解だ。この議案は一見アメリカ兵に無理な出動をさせないという思いやりがあるようにもとれるが、実際にマーサ議員が裏口から増派阻止を行おうとしていることは一目瞭然であり、アメリカ市民はこのような卑怯な手段には騙されないであろう。

フォックスニュースの解説者はこの議決案は民主党にとって非常にまずい動きだと解説していた。その理由は:

  • 増派に反対している人でも、一旦出動している軍隊に必要な資金を断ち切るという考えには非常な抵抗がある。
  • このような行為は民主党は国防に弱いという先入観を強化することにつながり、民主党は戦争を嫌うあまり、勝利よりも敗北を望むと思われる。
  • そこまで思わないひとでも、議会が出動する軍隊の規模や場所まで規定するのは行き過ぎだと考えるだろう。
  • 2007年の予算は9月分まで充当されており、議会は早くても10月までは戦費を差しとめることはできない。
  • しかし10月までには民主党が最も恐れているブッシュの新作戦の成功があきらかになり反戦のメディアでも隠しきれなくなっている、という可能性がある。

つまりマーサの作戦は失敗が目に見えているということだ。であるから下院の民主党議員ですらこの議決案には投票しないであろう。また、金曜日に増派反対の議決案が下院を通ったとはいえ、当初予測されていた共和党議員による大幅な寝返りは見られなかった。この議決案には拘束力はないが下院議員のイラク戦争に対する意見が反映する。共和党議員が多数投票していたならば、戦費差し止めの議決案を検討する意味もあったが、たった17人の寝返りでは共和党は民主党が期待したほど戦争反対の意識はないということになり、戦費差し止めの議決案が通る見込みはまずない。

それでも民主党が戦費差し止め議案を提案するならば、国民には共和党は必死にイラク戦争に勝とうと努力しているのに、民主党は自分らの勢力を強めるために、なんとかしてイラク戦争に負けようとしているという印象を与えてしまうだろう。

アップデート: 上院議会イラク議決案を否決

わざわざ土曜日に出頭してきた上院だが、昨日下院で通ったイラク増派反対の議決案は上院で否決された。賛成56、反対34、可決に必要な60票には満たなかった。

「軍隊への支持に関する投票で戦費について沈黙しているのは両方の道をとろうとする試みだ。」とケンタッキー代表で共和党リーダーのミッチ・マコーネル氏は語った。「だから我々はもっと正直な公の討論をしようと要求しているのだ。」

民主党は戦費差し止め案をあからさまにだして国民から軍隊を支持していないと思われるのは嫌だが、反戦派にいい顔を見せたいので増派には反対だという拘束力のない意思表示だけをしておこうという魂胆である。マコーネル議員が抗議しているのは、戦争に反対なら反対で戦費差し止め執行を提案するぐらいの根性をみせろ、双方で良い顔をしようなどとは卑怯だ。正直に討論しろと要求しているわけだ。

February 17, 2007, 現時間 04:13 AM | コメント (1) | トラックバック

February 16, 2007

効果をあげるブッシュのイラク新作戦

アメリカ内政 , イラク関係 , イランをどうするか

English version of this post can be read here.

先日もカカシはブッシュの新作戦が早くも効果をあげているという話をしたばかりだが、ミスター苺がここ数日の米・イラク軍の活躍について書いているのでこちらでも紹介しておこう。以下、Big Lizards より。

APの記事によるとここ数日のアメリカ・イラク連合軍によるシーア民兵の本拠地であるサドル市を塞ぎ各家を一軒一軒回って武器や民兵を探索する手入れはかなり効果をあげているようだ。またアメリカ軍はバグダッドのスンニテロリスト本拠地でもさらに厳しい取り締まりを行っているらしい。

米・イラク軍は木曜日バグダッドのスンニの本拠地に深く潜入した。両軍は爆弾の仕掛けられた乗用車数台によって迎えられた。一方イギリス軍先導の隊はイラク南部において輸送用のコンテナを使ってイランからの武器流入の道を塞いだ。またイラク内政省は前日のバグダッド北部においてイラク軍との衝突の際、イラクのアルカエダのリーダーであるアブ・アユーブ・アル・マスリが負傷し側近が殺されたと発表した。

本日になってアユーブ・マスリが負傷したという情報は確認できないと内政省はいっているので、実際何があったのか今のところちょっとはっきりしていない。しかしイラク軍とアルカエダ勢力の戦闘において重要人物が殺され負傷したことは確かなようだ。

米・イラク連合軍はテロリストによる数回に渡る待ち伏せにあったが、味方側の負傷や戦死はなかった。ただアンバー地区で海兵隊員が名誉の戦死をした。

ミルブロガーのビル・ロジオ(Bill Roggio)によると連合軍はモクタダ・サドルのマフディ軍への攻撃も激しく続けているようだ。

連合軍はサドルへの圧力を維持しており、サドルがイランに避難している足下からマフディ軍解体のため積極的に働きかけている。バグダッドではマフディ軍、(別名ジャイシ・アル・マフディ)のメンバー二人が24時間前から拘束されている。バグダッドではイラク特別部隊が「武器供給や資金援助をしていたジャイシ・アル・マフディ組のならず者」を他の「参考人」と共に捕らえた。また別のマフディ軍のメンバーで「イラク市民や警察官を誘拐、拷問、殺人などをしてきたとされる」人物もイラク特別部隊員によって捕らえられた。

イラク連合軍によるとイラク軍が捉えた二人はマフディ軍のなかでもかなりの重要人物のようである。

まだイラクにはアメリカ軍の増派は起きていないにも関わらず、新作戦を取り入れたことによって早くも多大なる効果が生まれていることはうれしい限りである。実際私はちょっとおどろいているほどだ。これに米・イラク兵合わせて9万の兵が増加される(アメリカ兵21,500兵に加え残りはイラク兵)ことで、この作戦は成功すると私はかなり期待している。

2008年の選挙の際にはイラク状況は2006年の時よりもずっと向上しているものと思われる。イラク状況は選挙に多大な影響を与えるであろう。もし私の予測が正しければ多くの民主党議員と民主党と一緒になってブッシュ政策に抗議する拘束力のない議案に投票したような少数の裏切り者共和党議員などは大きな代償を支払わされることとなるだろう。

イラク状況が今よりもずっと良好な方向に進んでいれば、共和党の有力大統領候補の三人は誰もこれを利用して選挙運動に挑むことができる。イラク戦争は泥沼だ絶望的だと言ってアメリカ軍の作戦を妨害するような行動ばかりとっていた民主党はイラク戦争を持ち出せなくなる。

とにかく全てがブッシュ新作戦の成功にかかっているわけだが、この調子で進んでくれることを願う。

February 16, 2007, 現時間 11:58 PM | コメント (0) | トラックバック

February 13, 2007

バラク・オバマの最初の失言 『アメリカ兵は無駄死にした』を謝罪

アメリカ内政 , イラク関係

リアル・クリア・ポリティクス(Real Clear Politics)において、バラク・オバマが大統領選挙出馬表明から一日もたっていないうちにイラクで戦死した米兵の命は「無駄死にだった」と失言した、即座にオバマは集まった記者たちの前で戦死した軍人の家族に対して失礼なことを言って「全く申し訳なかった」と謝罪した。オバマ氏は「言ってるそばから失言したと気が付いた」と語った。

オバマにとってはこれが最初の失言かもしれないがおそらく最後ではないだろうとRCPは書いている。オバマが期待の新人である理由はまだ投票者がオバマという人間がどういう政治家なのかを理解していないからである。以前にも書いた通りオバマは政治家となってまだ間がないため、特にこれと言った功績を残していない。 であるから過去に色々問題のある言動をしていないという利点もあるが経験不足から色々間違いをおかす危険性もあるといえる。

よく大統領とは見習いのやる仕事ではないといわれるが、選挙が近付くにつれて民主党の投票者はオバマが大統領としてやっていけるだけの器かどうかを見守っている。今後もこのような失言を続ければ彼への期待も薄れること間違いない。

しかしヒラリー・クリントンの人気はオバマをかなり上回っているので、今後もこのような間違いをおかしていてはとてもヒラリーには追い付けないだろう。

ところで、もう一人の有力候補ジョン・エドワードは過激派左翼で反カトリック教のブロガー、メリッサ・マーコッテをついに首にした。一度は保守派の圧力には負けないといっていたエドワードだが、その直後にマーコッテが再びカトリック教を下劣に攻撃する記事をブログに書いたため、さすがにエドワードも自分の間違いに気が付いたらしい。こんなに判断力のない人間が本気で大統領を目指すというのも恐ろしい限りである。

February 13, 2007, 現時間 07:11 PM | コメント (0) | トラックバック

February 10, 2007

ジョン・エドワードの選挙運動カトリック協会を攻撃

アメリカ内政

アメリカの民主党次期大統領候補としては、オバマのような未経験で中身のない人間や、親の七光りならぬ夫の七光りでまともなインタビューも受けていないヒラリーなどにくらば、ジョン・エドワードは実力派である。前回ジョン・ケリーの副大統領候補として選挙運動をやった経験もあるし、民事弁護士として大金持ちになったひとだから運動資金もたっぷりある。いまのところ支持率はまあまあだが、いざとなると彼が民主党候補になるのではないかと苺畑家ではもっぱらの噂である。(って二人だけど)

さて、そのエドワードの選挙運動が今ちょっとアメリカの宗教界、特にカトリックの間で問題になっている。その原因はエドワードが数日前、選挙運動員として雇用したアマンダ・マーコッテとメリッサ・マック・イワン(Amanda Marcotte, formerly of Pandagon, and Melissa McEwan, of Shakespeare’s Sister)という二人の左翼ブロガーにある。

この二人は過去に自分達のブログで反カトリックのエントリーを何度も書いているのだが、その言葉使いのきたないことといったら、泥酔した水兵でも顔を赤らめるような表現ばかりなのである。上品なキャンペーンを表看板にしているエドワードのような候補者がこんな下品な運動員を雇うことの常識を疑う。

その内容を紹介するのはちょっと心苦しいのだが、内容を書かないと彼女たちがどれほど過激な左翼であるかが分からないのでここに少し紹介しよう。放送禁止用語は星印でかこって表現する。下記はマーコッテのブログより:

リンクイスト最高裁判長官が死んだ。彼は心得の追求者とかいうんでもなんでもなかった、でも彼の理想が決断を取り消してしまうようなことはなかった。最高裁のそういう時代は終わった。ブッシュ一味は新しい最高裁判長官を任命する。

要するに、私たちは*犯された*のだ。

選択(の自由)などおさらばだ。そしてロー対ウェード(人工中絶は合法とした法律)は取り消される。各州は避妊を違法にしてしまだろう。そしていずれはイデオロギーが裁判所を支配し、プライバシーもなくなるのだ。そして避妊防具などなくなってしまう。

今私に言えることといったら、子供がもうたくさんいてこれ以上いらないという女性は今のうちに避妊手術をしておけってことだけだ。子供が欲しいけど、今はいらないというひとは、さてどうしたものだろう。コンドームをつかうなら買いだめしておくことだろうね。もしピルをつかってるならカナダから入手するとか。

ひとつだけ避妊を違法にしたいお前ら*母を犯すもの達*にいっておく。私はここに誓う。お前らは今後眠ることはない。私は赤ん坊を身ごもらずに毎日毎日*性交*をし続けてやる。 お前らは私をとめられないことを知るだろう。何度も寝返りを打ちながら嫉妬する*母を犯す者*たちよ。 私は妊娠という「罰」を受けない。お前らの企みは失敗する。不妊症の女たちは免れた。だからあきらめろ!私たち全員を捕まえることはできない。

まったく紙面からフェミニズムが度を超して男性嫌悪症になってる欲求不満な女性の悲鳴が聞こえてくるようだ。マーコッテはイタリア系、マックイワンはアイルランド系の名前なので、多分二人ともカトリック教徒として育ったのだろう。大人になって無宗教いなったひとほど宗教への憎悪を深めることはよくあることだ。

エドワードの選挙運動会は一旦は二人を解雇しようと考えたようだが、左翼からの強い反対があり、右翼の圧力には負けないといって二人を解雇しない決断をくだした。このような過激派も解雇できないとなるとエドワーズの支持者はかなり左翼だということができる。

民主党の予選選挙ではそれでもいいかもしれないが、共和党相手の一般選挙でこの二人の反カトリック主義が持ち出されないとは思えない。宗教右翼と呼ばれる人たちが一斉に共和党候補の支持にまわる可能性は大きい。エドワードはこんな人たちは早いうちにきっておいた方がいいと思うのだが。

もっとも共和党としては大変に歓迎できるニュースなので、自滅したいならどうぞご勝手に、といったところかな?

February 10, 2007, 現時間 12:20 AM | コメント (0) | トラックバック

February 09, 2007

脱走兵ワタダ中尉の軍法会議は無効審理へ

アメリカ内政 , イラク関係

イラク戦争が始まった直後の2003年に陸軍に入隊し去年初めてのイラク出動を拒否して軍法会議にかけられていたハワイ出身のワタダ中尉の軍法会議が本日無効審理となり、今年の4月に審理がやり直しされることになった。

イラク派遣拒否の中尉、軍法会議が「無効」…再審理へ

 【ロサンゼルス=古沢由紀子】米ワシントン州フォートルイス陸軍基地で行われていたイラク戦争への派遣を拒否した日系3世アーレン・ワタダ陸軍中尉(28)に対する軍法会議で、担当判事は7日、事前の弁護側と検察側による事実認定手続きに問題があったとして、「審理無効」を宣言した。
Click here to find out more!

 軍法会議は3月以降に再審理が行われることになった。

 AP通信によると、ジョン・ヘッド判事は、ワタダ中尉が訴追内容をよく理解しないまま無罪を主張しており、事実認定に矛盾があると判断した。

 中尉は「イラク戦争は根拠がなく、違法行為だ」として派遣を拒否。軍の命令を無視し、将校として不適切な行為をとった罪に問われ、軍法会議にかけられた。有罪なら最高で4年の禁固刑の可能性がある。
(2007年2月8日12時1分 読売新聞)

ワタダ中尉はアメリカ人将校としては唯一人出動を拒否した軍人である。ワタダ中尉はイラク戦争は違法だと言い張っていたが、すでに戦争が始まっていた2003年に、しかも出動する可能性が非常に高い陸軍にわざわざ入隊して三年間ずっと黙っていた人間が出動する段になって突然「違法云々」を言い出すのはおかしいという意見がミルブログを中心に交わされた。

ワタダ中尉は最初から反戦運動をする目的で軍隊に入ったのではないかという話もあるが、これはちょっと変だろう。もし現役軍人であることで反戦運動に博をつけたかったのなら、陸軍よりも海軍か空軍に入隊すれば実際に戦地へ送られる可能性はかなり低い。

話はずれるが、現役軍人が創設したというAn Appeal for Rederssというイラク戦争反対運動がある。創設者も参加者も現役もしくは元軍人で最初は草の根運動だということになっているのだが、これがどうもうさん臭い団体なのだ。草の根運動とは建前だけで、実は左翼のプロ団体が背景にあり組織力も資金力も抜群の団体なのだ。(詳細はMudville Gazetteを参照されたし)が、その話はちょっとおいといて、、

先ず創設者というのが海軍の水兵二年目のジョナサン・フトーという男性。フトー兵は自分の反戦ウェッブサイトで「無収益団体, NPO」に何年かつとめ小学校の教師を目指したが失敗し、2004年の1月に海軍に志願入隊したと書いている。しかしフトー兵が働いていたというNPOとはアムネスティーインターナショナルというおよそ親米とは言えない団体で、2001年には社会主義労働者党という過激派左翼のメンバーと並んで反警察運動をしていたこともある。2002年には同団体の大西洋地域部のプログラムコーディネータをしていた。

そしてきわめつけは2003年にフトーはイラク反戦運動に参加していたのである。

そういう人間がどうしてわざわざアメリカ海軍に入隊したのか。そして入隊後たった2年で再び反戦運動をはじめた理由はなにか? これは最初から軍隊内部で現役軍人として反戦運動をするつもりだったと考えるべきだろう。だから彼は海軍を選んだのだと私は考える。海軍ならば職種を選べば、特別部隊にでも入らない限り軍艦をあちこち乗り回す程度でイラク戦地でライフルもって歩き回る可能性はほとんどないからだ。

一般市民が反戦運動をすれば、軍隊に入る勇気がないからだろうといわれかねないが、実際に現役の軍人が反戦ということになれば話は別である。

さて、ここでワタダ中尉に話を戻そう。もしもワタダ中尉が最初からイラク戦争に反対で現役の軍人として反戦運動をするのが目的だったのだとしたら、出動の可能性が非常に高い陸軍に入隊するのはおかしい。実際にイラクへいって帰ってきてからなら話は別だが、出動拒否ではお話にならない。

思うにワタダ中尉は何の考えもなく陸軍に入隊したのだ。3年間の任期があと半年で終わるという時までずっとだまっていたのも、このまま戦地へいかずに除隊できるかもしれないと考えたからだろう。だが出動命令が出てはじめて恐怖におののいたのである。そこで自分の臆病心に直面する勇気もないから戦争が違法だのなんだのとこじつけを考えたに過ぎないのだ。

みじめな男だ。ワタダ中尉。

February 09, 2007, 現時間 04:41 AM | コメント (0) | トラックバック

February 06, 2007

イラク反増派議案、採決ならず

アメリカ内政 , イラク関係

や〜っばりね。採決するには票が足りないとカカシが予測した通りだった。まずはこの記事から。

イラク増派反対決議案、共和党が上院で採決阻止

ワシントン(CNNー2007.02.06) ブッシュ米大統領が先月発表した米軍イラク増派に反対する超党派決議案の本格審議が5日、米上院で始まったが、共和党議員らが採決を阻止した。上院の規定により、審議および採決の動議可決には60票の賛成票が必要だが、賛成49反対47と、共和・民主両党の議席数でほぼ割れる結果となった。

反対決議案は、共和党のジョン・ワーナー上院議員(バージニア)と民主党のカール・レビン上院議員(ミシガン)が各自の決議案を一本化したもの。ミッチ・マコーネル少数党院内総務(共和党、ケンタッキー)は、共和党側が作成した2つの代替案についても審議と採決を行うべきだと主張したが、ハリー・リード多数党院内総務(民主党、ネバダ)がこれを拒否。両者は先週末に協議したものの、行き詰まりは打開できなかった。

5日の本会議では、リード同総務がイラク新政策をめぐる「審議をつぶそうとしている」として共和党を非難。これを受けてマコーネル同総務は、共和党は「審議の用意がある」ものの、過程の「公正さ」求めて審議に反対している、と反論した。

マコーネル同総務が採決を求めている代替案は、ブッシュ大統領の戦略を支持する案と、イラク戦費の拠出継続を盛り込んだ案。共和党指導部は動議採決に強硬に反対しているものの、同党はイラク政策について一枚岩ではない。

民主党は多数派になって少数党の切り札が身にしみただろうか。なにせ民主党はこの手を使って何度もブッシュ大統領推薦の裁判官承認の採決を阻止していきたのだから文句は言えまい。戦争反対といって戦争予算を削るほどの度胸はないくせに、全く拘束力のない議決だけ通して立派に反戦運動やってる気分なんだからあきれる。

ところで、この議案の草案者であるへーグルとワーナーの両方の議員が採決に反対する票を入れたのには笑ってしまった。アルファベット順だったので共和党で来期の選挙では苦戦が予想されるミネソタのノーム・コールマン議員は最初のほうで採決に賛成の投票をして完全にバカを見てしまった。私がミネソタ住民なら次回はかなり考えるだろう。だが、彼のライバルはなんと反ブッシュの本を何冊も出版している人気コメディアンのアル・フランケン。ミネソタは大変だわな。

February 06, 2007, 現時間 07:46 PM | コメント (2) | トラックバック

February 03, 2007

戦争を反対して軍隊を支持できるのか?

アメリカ内政 , イラク関係 , 狂ったメディア

最近よく、「イラク戦争には反対だがアメリカ軍は支持する」と言う人がリベラルの、特に政治家の中で増えている。民主党のジョン・ケリー議員が「勉強にしないとイラクへいくはめになる」とアメリカ軍人をバカにした発言をして以来、人気急下降で希望していた大統領選挙への出馬を断念せざるおえなくなったのでも分かるように、アメリカ人はアメリカ軍人をバカにされるのが大嫌いである。

アメリカリベラルの間では軍人を嫌うのが日常茶飯事になっている。自分達の内輪ジョークではしょっちゅう軍人の悪口を言っているから、つい公式の場でもうっかり軍人の悪口をいってしまうのだろう。だが、賢い政治家になってくるとそんなへまはやらない。下院議長のナンシー・ペロシもことあるごとにイラク戦争の批判をしながら、演説の最後にアメリカ軍を支持すると付け加えることを忘れない。2008年の大統領選挙希望の星、ヒラリー・クリントンもアメリカ軍への予算を削ってはならない、とアメリカ軍への支持を強調している。

しかしアメリカ軍人がやっていることを真っ向から反対し、現場の軍人が必要だと訴えている援軍の出動に異議を唱え、アメリカ軍人の仕事がやりにくくなるような決議案を通し、アメリカ軍人をより危険な状況に陥らせるような行為ばかりをとるリベラル政治家の口先だけの「軍隊支持」にはいい加減アメリカ軍人もうんざりしている。

この間アメリカのテレビ局NBCで、リチャード・エンゲル特派員がそうした軍人へのインタビューをし、戦地で戦う兵隊さんたちが祖国の偽善者たちに口々に不満を漏らす映像が放送された。

エンゲル:新しい兵士らが慣れなければならないのは新しい任務だけではありません。彼等には他に心配なことがあります。それは祖国において高まっている戦争討論です。ここにいる兵士らは口々にアメリカ市民の戦争批判に関して不満がつのっているといいます。兵士の多くが自分達が戦っていることへの批判は自分達への個人攻撃であると受け取っています。21歳の技術者、タイラー・ジョンソン兵は今回初めてのイラク任務です。彼は戦争に猜疑心のある人たちは批判する前にここへきて現場を自分の目で確かめてみてはどうかといいます。

タイラー・ジョンソン兵(Specialist Tyler Johnson):..人が死んでんですよ。分かります? 俺のいってること? あんたたちは軍隊を支持するとかいうかもしれないけど、軍隊が汗水たらして血流して命落としてがんばってることを支持しないっていってるわけですよ。そんなの俺に言わしたらおかしいっすよ。

エンゲル:マヌエル・サハガン伍長はアフガニスタンでも勤務し、イラクは4回目の任務です。彼は祖国の人々は両方を支持することはできないといいます。

マヌエル・サハガン伍長:(Staff Sergeant Manuel Sahagun): ひとつ私が一番嫌いなのは軍隊を支持するといいながら戦争を支持していないということです。支持するなら全て支持してほしいです。

エンゲル:ピーター・マナ兵は人々は戦争がどれだけ大変なものか忘れているといいます。

ピーター・マナ兵(Specialist Peter Manna): もし人々がおれたちがちゃんとした仕事をしてないって思うなら、おれたちがやってきた全てが無駄だったっていってることになる。

リチャード・エンゲル:アパッチ隊は二人の兵士を失いました。兵士たちは同士が命を捧げた任務を捨てざる終えなくなるのではないかと心配しています。NBCニュース、リチャード・エンゲルがバグダッドからお伝えしました。

この番組を見ていて腹がたったのはワシントンポストのコラムニスト、ウィリアム・アーキン(William Arkin)だ。彼は早速翌日のコラムにアメリカ軍人は文句をいうどころか、『反戦でありながらアメリカ軍を支持しているアメリカ市民に感謝すべきだ、アメリカ軍人は志願者だけの傭兵のようなもので、市民から唾を吐きかけられないだけでもありがたいと思え』という内容のコラムを書いた。リンクはすでにつながらないので私が保存しておいた元記事から抜粋する。

これらの兵士らは、世論調査では圧倒的にブッシュ大統領のイラク戦争のやり方を支持していないアメリカ市民が、それでも軍隊を支持し尊敬していることに感謝すべきである。

アルグレーブだの、ハディーサだの、強姦や殺人が起きる度にアメリカ市民は一部の不届きものによるしわざだとか、政権や司令部の責任だといって軍事を赦免してきた。

そりゃ確かに下っ端兵隊は監獄送りになる。だが反戦運動ですらその焦点はホワイトハウスの方針だ。近頃では制服組のひとりとして「赤ん坊殺し!」などといわれて唾を吐きかけられるなんてことはめったに聞かない。

そのうえ我々は兵士にまともな給料を払い、家族の面倒をみて、家裁だの医療費だの社会保障をし、戦地で必要とされる訳の分からない必需品まで供給している。我々は軍隊をできる限りのやり方で援助しているというのに、彼等はその上にさらに、我々に地べたにはいつくばって死んだふりをしろというのだ。軍人たちは自分達が社会の掟を超越しているのだから軍隊に道を譲り将軍たちに戦争をさせろ、そして我々の権利や言論の責任を放棄しろというのである。

アーキンは911以後のアメリカ政府の対テロ戦争の意味が理解できないという。本当にイスラムテロリストによる脅威などあるのだろうかとさえ問いかける。

NBCのこの放送はアメリカが傭兵、おっと失礼、志願兵軍、を持つことの代償を思い知らされる。汚い仕事というのは、洗濯と同じで誰もやりたがらない。しかしイラクは汚い洗濯物を洗うのとは違って誰かがやらなければならない仕事ではない。もう誰もそんなことは信じていない。

兵士らが仕事をするためには、自分らが大事な防御壁を守っているのだと信じなければならないというのは分かる。そこから彼等の不満が生まれるのだということも理解できる。彼等は若く無垢で自分らの仕事が全く成果をあげず、何の変化もない状況に不満を持っているのも理解できる。世間から遮断され常に誰もが彼等を支持すると聞かされてるのに祖国での討論で混乱するのも無理はない。

アーキンは、アメリカ兵は世間知らずの教養のないバカばっかりで、自分らの戦っている戦争が意味のないものであることすら知らずに戦争を批判する人間に八つ当たりをしている、とでも言いたげだ。実際にはアメリカ兵はイラクでもインターネットで世界のニュースを知ることができるし、その上に現場の状況を把握しており、アメリカでパジャマを来たままソファに座ってパソコンたたいてる我々なんかよりよっぽども正しい判断のできる立場にいるのだ。

これを読んで怒ったのは現役軍人だけではない。記事は軍人の家族、親戚一同はもとより、保守派ブロガーや軍隊を支持している一般市民の逆鱗に触れた。ワシントンポストへはよっぽど大量の苦情が寄せられたとみえ、元記事はオンラインからは削除され、本日アーキンはネット上で謝罪を余儀なくされた。(元のリンクへいってみるとたちまちのうちに600以上のコメントが寄せられたため、サイトは一時閉鎖されたと注意書きがあるほどだ。)

もっとも昨日ラジオのインタビューで彼は『発言を撤回するつもりはない、アメリカは負けている、アメリカ軍は教養が低い』などと息巻いていたから、謝罪文は編集部に言われて仕方なく書いたもので心のこもったものでないことは明白である。

アーキンのように軍人は黙って戦争やってろというような奴に限って自分が批判されると言論の自由を迫害しているといってごねるのは常だ。しかしアーキンは決して軍人が文句を言う権利がないとか、唾をはきかけられるべきだとか言ったのではなく、軍人も反戦でありながら軍隊を支持しているアメリカ市民に感謝すべきだといいたかっただけだと強調している。私には全くそうは読めないけどね。とにかくこの謝罪文の一部を読んでもらいたい。

私が今日のアメリカ兵を傭兵と表現したことは明かに誤りであった。

(軍隊の)男女はお金のために国家おざなりに働いているのではない。現状はもっとひどい。制服を着ている非常に多くの人々が自分らこそが本当の国家だと思い込んでいる。彼等は憲法と国旗の影に隠れ反民主的、反リベラル、反ジャーナリズム、不寛容、多少でもアメリカに反する考えを否定する姿勢をとっている。

私が「軍隊もアメリカ市民を支持すべきだ』が火曜日に掲載されて以来、多くの人々から私は黙って他者が私のために犠牲になっていることに感謝しろと言われた。

これが謝罪?謝罪どころかアメリカ軍人を傭兵などといったのは生易しすぎた、アメリカ軍人は自由も民主主義も信じない暴君だと言い直しただけではないか、なんというごう慢さだろう。

私は戦争そのものを支持できなくても軍隊を支持することは可能だと考える。私はクリントン大統領政権下で行われたコソボ・ボスニアの戦争には大反対だった。しかし出動した軍人たちの任務が失敗すればいいなどとは思ったこともないし、戦地へ行った人々には「がんばってね、無事にかえってきて下さい」と激励の声をかけた。戦争そのものが間違っているとしても戦っている兵士らに責任はないではないか、彼等に八つ当たりしてどうなる?

アメリカ軍人が文句をいっているのは、アーキンのように戦争に反対なだけでなく、その戦争で戦っている軍人を軽蔑している人間が、社会からつまはじきにされるのを恐れるばかりに口先だけで軍隊を支持しているなどとでまかせを言っている人間に対してのものだ。家族と別れて危険な場所で感謝もされない仕事をしている兵隊さんたちのことを一度でも真剣に考えたならば、こんな下らない記事はかけないはずだ。アーキンのようなバカが自由にものがいえるのも、我々の勇敢な軍人たちが命がけで戦ってくれているからだ。

すこしは感謝しろ!

February 03, 2007, 現時間 03:55 AM | コメント (3) | トラックバック

February 02, 2007

米議会の腰抜け反増派議案

アメリカ内政 , イラク関係

アップデート:訂正のお知らせ。最後をご参照のこと。

民主党と共和党の双方から草案が出ていたイラク増派反対決議案だが、今日になって口調のきつい民主党の案は反故になり、比較的柔らかい口調の共和党の案ひとつに絞ることで議決案が決定した。

ワシントン──共和党のジョン・ワーナー上院議員(バージニア)と民主党のカール・レビン上院議員(ミシガン)は1月31日、新イラク政策に基く米軍増派への超党派反対決議案を提出した。

レビン議員は1月、ワーナー議員の後任として上院軍事委員会議長に就任。両議員は各自の決議案を競い、厳しい表現が少ないワーナー議員案の方が共和党の支持を集めていた。

超党派となった新たな決議案は、増派反対に関するワーナー議員案の表現を尊重したうえで、米軍のイラク駐留費を守る方針を盛り込んだ内容。レビン議員案の「増派は国益に反する」といった表現や、ワーナー議員案で一定規模の増派支持を示唆する部分は削除された。

決議案の一本化で共和・民主両党の支持は一層拡大し、可決の可能性が高まる見通し。リード上院多数党院内総務(民主党)は軍事委員会での審議を経ずに、2月5日から本会議で決議案の討論に入る意向を示した。

ヒューヒューイットのサイトに決議案の全文が載っている。長ったらしくぐたぐた書いてはあるが、どこにも「増派絶対反対」とか新作戦がうまくいかなかったら「即刻撤退すべき」といった文章は出てこない。多少きつい言い方があるとしたら、イラク市民が率先して治安維持と復興に取り組まなければ、アメリカ国民からの支持を失うであろう、といった部分くらいだろうか。

具体的にイラク政府がしなえければならないこととして11の項目が挙げられており、その結果をイラク政府はイラク大使を通じて月毎にアメリカ議会に報告することとある。

はっきり言ってこんな議決通してなんになるのだろうか? 単にブッシュ大統領の新作戦がきちんといくかどうかちゃんと報告して下さいね、イラクさん、いつまでもアメリカに頼ってばかりじゃ駄目よ、程度の内容であり、ブッシュ批判にも増派反対にも全くなっていない。しかも投票阻止にあわないための60票が集まる可能性はほとんどなく、この議決は投票にも持っていかれずに消え去るだろうというのが今の見方。

全く騒いだ割には意味のない腰抜け内容になったようだ。

アップデート:私がウォーナー議員提案としてヒュー・ヒューイットのサイトへのリンクを張った提案は、ウォーナー議員のものではなく、マケイン(共和)・リーバーマン(独立)議員が主催となって提案した議決案でした。訂正します。しかし、ウォーナー氏は自分の提案からは辞退し、新しく提案されたマケイン・リーバーマンのほうに投票するかもしれないという意志を示しはじめている。となるとウォーナー議案が通る可能性はかなり低まった。本文でも説明したようにマケインの発案は単にイラクが復興の経過をアメリカ議会に定期的に報告せよというもので、別にブッシュ新作戦への批判ではないから、この議決案、はっきりいって何の意味もないものになりそうだ。

February 02, 2007, 現時間 01:40 AM | コメント (0) | トラックバック

January 26, 2007

私が決断者だ!議会ではない、ブッシュ大統領が断言

アメリカ内政 , イラク関係

今朝のニュースでは二つほどブッシュ大統領の決断に関する記事があった。先ずはブッシュ大統領がイラクへの増派について、決断をする権限があるのは大統領である自分だと断言したという記事。

ブッシュ大統領は新作戦に反対する決議案が民主共和の両党から提案されていることに関して、「私は一番成功する可能性のある計画を選んだ」「作戦がうまくいく暇も与えずに批判しているひとがいる」などと強い口調で反撃。そこまでいうなら自分達で成功する方法を提案してみろ、とまで言っている。

リベラル連中はすでにこのブッシュのきっぱりとした口調をあざ笑っているが、普通のアメリカ人はこういう強気の大統領を頼もしいと思うのではないかという気がする。大統領は国のリーダーであり、軍隊の総指揮官である。そのリーダーが権限もない議会の決議案で右往左往しているようでは戦争に勝てるはずがない。こうしてきっぱりと議会に挑戦状を叩き付けるとは、さすがジョージ・W・ブッシュ。

ホワイトハウスの芝生で記者からイラクにいるイラン戦闘員に対する扱いが厳しくなっているが、それがかえって暴力を激化させているのではないかという質問に対してブッシュは自分の方針を弁護しながらも、イランに戦争が拡大するという可能性については「そのような考えは正しくない」と答えた。「我々の方針は我が軍を守ることにある。理屈にあっている。」と付け加えた。

さて、そのイラクのイラン戦闘員の話だが、それが二つ目の記事だ。

イラクのイラン人工作員の「殺害承認」

ワシントン(2007.01.26、 CNN/REUTERS)米紙ワシントン・ポストは26日、ブッシュ大統領がイラク駐留米軍に対し、同国内で活動するイラン人工作員を殺害もしくは捕そくする権限を昨年秋に与えていたと報じた。この権限付与を直接知り得る立場にある政府やテロ対策当局者の情報として伝えた。...

同紙は、イラン人工作員の殺害承認について、一般人や外交官が対象ではなく、イラクの武装組織と関係するイラン革命防衛隊や情報機関の要員が主な狙いとも報じた。米軍は殺害承認を受け、特殊部隊を投入してはいないが、米政権高官は同部隊を使うよう促しているという。

イラクでは先月、米軍の3度にわたる捜索で複数のイラン政府関係者が拘束されている。カリルザード駐イラク大使は24日、拘束の容疑については近く発表するとの方針を示していた。ただ、米軍の捜索は、イラクへのイランの関与を示す治安要員のネットワーク追及の目的があったとしている。

イラク国内で戦闘員の訓練や武器、資金の援助などの工作をしているイラン人やシリア人は容赦しないというのもブッシュの新作戦の一部である。だからアメリカメディアが今さら驚くほどのことはないはずだ。

ブッシュ大統領は国境を越えてイランまで戦闘を拡大するつもりはないと言っているが、私はそれはちょっと疑わしいと思う。ブッシュのイラン工作員に対する新しい方針はイランへの牽制であると考えることも出来るが、イランのイラクでの介入があまりにもあからさまになった場合、ブッシュはその行為をそのままイラク内での工作員退治だけに留めておくだろうか?

もっともイランにそのような猜疑心を持たせておくのも悪くない。イランがアメリカ攻撃を真剣に心配するようになれば、核兵器開発への野心も鈍る可能性があるからだ。

January 26, 2007, 現時間 01:50 PM | コメント (0) | トラックバック

January 25, 2007

ブッシュ大統領一般教書演説は好評

アメリカ内政 , イラク関係 , イランをどうするか

先日火曜日のブッシュ大統領一般教書演説は、民主党が期待していたような「イラクは負けてる撤退しよう」といった弱気な演説ではなく、ここで負けてたまるか、がんばろうという感じの演説だった。

ブッシュ米大統領が23日行った一般教書演説は、対テロ戦争やイラク問題での成果を声高に叫んだ昨年までと打って変わり、順調な経済運営や福祉政策の充実を冒頭で訴える内政重視の内容となった。政権への逆風が続くなか、残り2年の任期で多くの成果は期待しにくい事情を映した格好だ。対テロ戦については「武力衝突を超えたイデオロギー闘争」であり長期戦であるとして、イラク増派など、これまでの指針をあくまで貫く考えを表明した。...

対テロ戦に関しては、(1)米中枢同時テロなど米側の被害を繰り返し指摘(2)テロ抑止の実績を強調(3)対テロ戦にここで失敗すれば、より大きな被害を受けると警告(4)戦いの本質はイスラム教原理主義の独裁思想とのイデオロギー闘争であり、世代を超えた長期戦を予告−という構成。イラク政府がその責務を果たすためにも2万人以上の兵力増派を含むイラク新政策の実行が必要だと訴えた。論法は変わっても任期中はあくまで、この政策を貫く考えが読み取れる

産経の記事はかなり悲観的ではあるが、生で見ていた私には決して大統領が悲観的であるようには見えなかった。かえって元気がでる内容だったと思う。国民の感想も結構好評なようだ。演説直後に行われたCNNの世論調査によると、

演説を見た370人の大人のうち41%が「とても好意的」な反応を得たと答えた。 また37%が「どちらかといえば好意的」と答えた。2006年の時は「とても好意的」が48%、2005年では60%だった...

昨晩演説をみた67%の人々がブッシュの政策が国を正しい方向に進ませていると答えた、ブッシュ政権中で最低の数値となった。2006年では68%、2005年では77%だった。

また53%がこの演説によってブッシュと議会をコントロールする民主党とがもっと協力するようになると答えた。43%が演説によって双方がよけいに反対しあうだろうと答えた。

演説を見た51%がとても、もしくはどちらかといえばイラクにおいてアメリカが目的を達成できる自信があると答えた。ブッシュ大統領の2004年の演説の後ではこの数字は71%だった。

まったくCNNはこれまでの年と比べて、イラク戦争への支持が減っていると強調したいようだ。しかし、反戦メディアが日がな夜がな「泥沼、ベトナム、撤退、内乱」と騒いで、これだけイラクは失敗だとあらゆる場所で繰り返されているにも関わらず、まだ過半数のアメリカ人がイラクでは勝てると自信をもっているというのはこれだけでもすごい思う。

しかし比べるべきなのはこれまでの演説の結果ではなく、ブッシュの演説前と演説後の人々の気持ちの差である。演説前の世論調査ではブッシュの新作戦が成功すると考えていた人の数は25〜29%だった。ところが演説の後になるとその数は51%にあがったのである。ということはブッシュの演説は多くのアメリカ人にあらたな自信を与えたことになるのだ。演説とはこうあるべきだ。

普通のアメリカ人はテレビの前に一時間も座って大統領の演説など聞かないと思う。だから多くの人たちはまだ大統領の新作戦が具体的にどういうものなのかわかっていないだろう。ブッシュの演説が演説をきいた人たちの間でこれだけ良い影響があったのであれば、ブッシュ大統領を初め報道官のトニー・スノーや、副大統領、国務長官、防衛長官などがテレビのトークショーなどに出演してどんどん説明にあたれば、もっと多くのアメリカ人が新しい作戦を支持するようになるはずだ。

アメリカは今よりもっとひどい状態になったことが何度もある。古くは南北戦争、第二次世界大戦、朝鮮戦争などでも、イラクなど比べものにならないほど大量に兵士を失い勝てる見込みが薄い時があった。しかしアメリカはそれらを乗り越えて勝利を得てきた。ブッシュ大統領はアメリカ市民に辛抱を求めた。この新しい作戦がうまくいく時間を求めた。過去にもっとひどい苦境を乗り越えてきたアメリカ人にならそれができる、この演説は改めアメリカ人にそう思わせる演説だったと思う。

イラク戦争は何もかも思いどおりにいっているかといえば、無論そうではない。だが戦争というものは得てしてそういうものだ。どんなに綿密に作戦をたてても、100%計画どおりにいく戦争など存在しない。しかし計画が多少失敗しても、うまくいかないから撤退を考えるのではなく、どうやってうまくいってない箇所を調節できるのか、どうやったら失敗を糧にして勝利に結び付けるのか、それを考えるべきである。

私はこの戦争には勝てると信じている。より多くのアメリカ人がそれを信じ大統領を支持すればその可能性はもっと高くなる。この大事な時に新作戦には反対だなどと下らない決議案をとおしている場合ではない!

January 25, 2007, 現時間 08:46 PM | コメント (0) | トラックバック

ケリー議員大統領選出馬断念の持つ意味

アメリカ内政 , イラク関係

前回の大統領選挙で民主党候補だったジョン・ケリー上院議員は昨日2008年の大統領選出馬はしない意志をあきらかにした。ケリー議員が出馬を断念した大きな理由が数カ月前の勉強しないとイラクへいくはめになるといったあの失言にある。

 ケリー氏は04年大統領選で現職のブッシュ大統領に敗れたが、08年大統領選に向けて出馬の機会をうかがっていた。ベトナム帰還兵で、イラクからの米軍撤退について具体的な日程を定めるよう要求するなど早期撤退の旗振り役だが、昨年11月の中間選挙直前には学生を前に「勉強しないとイラクに行って苦労するはめになる」と発言、批判を浴びた

ケリー氏の報道官もあの発言以来ケリーの支持率は下降の一途をたどったと認めている。しかし、みなさん、ここで考えていただきたい。もし主流メディアがいうようにアメリカ市民のイラク戦争支持がどんどん下がっているのだとしたら、どうして反軍隊のケリー氏の人気が落ちるのであろうか?

私は民主党もそして一部の共和党員もこの間の選挙結果を間違って解釈していると思う。確かにアメリカ人はイラク情勢に苛立ちを覚えている。だがそれはイラク戦争そのものへの不満ではなくアメリカが勝っていないことへの不満なのだ。アメリカ人は勝者が好きなのである。

民主党は何かとアメリカを膝まずかせようとする。あたかもアメリカが世界のスーパーパワーであることが恥かしくて仕方ないかのように。だが一般のアメリカ人は自分達が世界一であることを恥じるどころか誇りに思っている。アメリカが強いのだという意識を確認するニュースを歓迎するのだ。だからアメリカの力を象徴するアメリカ軍を侮辱するような言動を許さないのである。

ということは、もしブッシュがイラク戦争に勝つことができたならアメリカ国民のイラクに対する気持ちも変わるだろう。特に共和党支持者にはその傾向がある。アメリカ議員たちはケリーの出馬断念から学び、アメリカ市民がこの間の選挙で議会に何を求めたのか明確に判断する必要がある。

それができなければ2008年にひどいツケを払わされることになるだろう。

January 25, 2007, 現時間 02:06 PM | コメント (0) | トラックバック

January 24, 2007

米共和党の負け犬たち

アメリカ内政 , イラク関係

昨日の演説でブッシュ大統領はイラク戦争への大事さを再び訴えた。しかし、民主党のみならず、共和党の議員のなかにも今回のブッシュ大統領の作戦変更に自信のない負け犬精神をもった臆病者が結構いる。まずはこの記事から。

イラク増派反対決議案、共和党主導で提出へ…米上院

【ワシントン=五十嵐文】米上院のジョン・ウォーナー前軍事委員長ら共和党議員3人と、民主党のベン・ネルソン議員は22日、記者会見し、ブッシュ大統領が提唱したイラクへの米軍2万1500人増派に反対する決議案を提出する方針を明らかにした。

 上院では、すでにジョゼフ・バイデン外交委員長、カール・レビン軍事委員長ら民主党議員を中心とする超党派の増派反対決議案が提出されているが、共和党主導の決議案は初めてとなる。増派反対論が、共和党内でも強まっていることを示している。

 ウォーナー議員によると、決議案は2万人規模の増派への反対を明確にした上で、大統領に対し、「2万1500人より少ない兵力で戦略的目標を達成するため、あらゆる選択肢を検討するよう促す」としている。

 先の民主党主導の決議案と同様、法的な拘束力は持たない上、小規模な増派の容認に含みを持たせているのが特徴だ。23日夜の大統領の一般教書演説や、民主党主導の決議案を巡る議論の行方などをみた上で、提出時期を検討するとしている。
(2007年1月23日10時25分 読売新聞)

ここではっきりと読者の皆様に言っておくが、こうした議決には全く施行能力はない。アメリカの憲法によって軍の動きや規模は大統領のみに決断の権限がまかされており、議会が口を挟む権利は全くないのである。だからこれらの決議は議会が大統領を支持していないという形だけの意思表示でしかない。ではどうして議会がそんな無駄なことをするのかといえば、個々の議員たちが自分の地区の投票者に向かって自分が戦争に反対であるという意思表示をすることで再選に備えようという動機からくるのである。

しかし、施行力がないとはいえ、この政治家たちの思惑による決議が戦況の及ぼす悪影響は計り知れない。議会の決議は大統領の政策変更には全く結びつかないとはいえ、最前線で戦う兵士らの士気には響くだろう。また我々の敵も我々が一致団結して戦争にとりくんでいないということを十分に理解し、アメリカ軍や民間人の犠牲を増やせば増やすほど我々が撤退する可能性が高まると奮起を起こすだろう。

民主党の決議案が即刻撤退決議案とするなら、こっちは「ゆっくり撤退組」とでもいうのだろう。 最初からイラク戦争に反対をしていた民主党議員やチャック・ヘーグルのような共和党議員がこのような決議案に署名するのはまあしょうがないとしても、このワーナー(読売の発音ではウォーナー)発案では数名の戦争支持派が含まれていることにがっかりさせられる。

  1. サム・ブラウンバック (カンザス州、100%)
  2. スーザン・コリンズ (メイン州、32%)
  3. オリンピア・スノー (メイン州、32%)
  4. ノーム・コールマン (ミネソタ州, 64%)
  5. チャック・ヘーグル (ネブラスカ州、 96%)
  6. ジョージ・ボイノビッチ (オハイオ州、 68%)
  7. ゴードン・スミス (オレゴン州、58%)
  8. ジョン・ワーナー (バージニア、88%)


括弧ないの何%という数字は、その議員がどれだけの割合で党の政策に同意してきたかという数値である。共和党のなかでもRINOと呼ばれる共和党はこの数値が低い。スーザン・コリンズやオリンピア・スノーなどがこの部類に入る。チャック・へーグルは保守派ではあるが、もともとイラク戦争は反対だった。だからこの人たちが作戦変更に反対でも別にいまさら驚くことではない。

問題なのは他の面では共和党政策一筋できていた共和党議員が自分の地区がリベラル化し反戦ムードが高まったことから自分の信念を捨てて反戦決議案に同意しようという動きである。共和率100%のサム・ブラウンバックは大統領選に出馬予定だ。どうやら彼はアメリカ市民がイラク戦争から尻尾を巻いて退散するのを望んでいるという主流メディアの主張を完全に信じ切っているようだ。彼には信念も根性もないらしい。

ジョン・ワーナーの場合は80という高齢なので年とって弱気になっているとしか思えない。全く年はとりたくないもんだ。しかし年とってきちんとした判断能力を失っているのなら早く引退するくらいの良識があってもよさそうなもんだ。

しかしこの中で一番残念なのはミネソタのノーム・コールマンだろう。ミネソタの保守派はずいぶん彼の後押しをしてきたので、これはひどい裏切りといえる。彼の代表地域はどんどんリベラル化しているので、再選のことも考えての行動なのかもしれないが、自分の政治生命が大事で信念を窓から放り投げようとは全く見損なったとしかいいようがない。

ほかにも数人、心が揺らいでいる共和党議員たちがいるが、残りの共和党員が結託すれば賛成派は58人であり、共和党リーダーのミッチ・マコーネルが根性をみせて議事妨害を行ったなら、それを押しのけて投票に持っていくには2票足りない。ということは共和党次第でこの二つの侮辱的で臆病な決議案を完全に潰してしまうことができるのである。

私はここで保守派共和党議員の人たちに訴えたい!この戦争は勝てる。だがそのためには我々が心を一つにして大統領の政策を支持しなければならない。我々は戦争中なのである。個人の政治生命よりも国がこの戦争に勝つことが最優先されるべきだ。すくなくとも共和党の議員たちにはそれを理解してもらいたい。

第一考えてもみよう。この決議案に賛成して、ブッシュ新作戦がうまくいった暁には同意した共和党議員らはばかをさらけだす。もし新作戦が失敗したら裏切り者と呼ばれるだろう。どっちにしても共和党議員がこれらの決議案に賛成して得することはありえない。

共和党の議員さんたちにどうかそのことを十分に考えてもらいたい。

January 24, 2007, 現時間 05:18 PM | コメント (0) | トラックバック

January 23, 2007

オバマ候補の小学校は普通の公立学校マドラスにあらず!

アメリカ内政

このあいだヒラリークリントンのキャンプがバラク・オバマは幼少の頃、マドラスというイスラム教の学校に通っていたことを発見したという記事を紹介したが、23日付けのCNNによるとバラク・オバマが通っていた学校は宗教とは無関係な普通の公立小学校だったということだ。

オバマ議員の過激派学校通学報道は事実無根 CNN

ジャカルタ(CNN) 2008年次期米大統領選の出馬準備を進めている民主党のバラック・オバマ上院議員(イリノイ州)について、米国の一部報道は先日、オバマ議員がインドネシアで過ごした少年時代、イスラム過激派の学校に通学していたと伝えた。ただ、CNNが米ワシントンとインドネシアの首都ジャカルタで取材したところによると、こうした報道内容は事実と異なっている。

オバマ議員は6─10歳当時の1967─71年、母親や義父とインドネシアに住んでいた。同議員は2冊の自著で、この期間にイスラム教の学校とカトリックの学校に各2年通学していたことを既に公表している。

米紙ワシントン・タイムズの発行元が出版している雑誌「インサイト」のウェブサイトは先週、匿名の消息筋の発言として、オバマ議員がインドネシア在住当時にイスラム原理主義を教える学校に通学していたと伝えた。ヒラリー・クリントン上院議員(民主党)の関係者が行った調査の結果とされる。インサイト誌の報道内容は、FOXニュースやニューヨーク・ポスト紙、CNNヘッドライン・ニュース、多数の政治関連ブログに引用された。

ただ、先日大統領選出馬を表明したヒラリー議員のスポークスマンは、オバマ議員に関する同誌の報道が「明らかに右派の仕業」と述べ、ヒラリー陣営が情報源であることを全面否定した。オバマ議員の関係者も、FOXニュースやインサイト誌の報道について「あきれるほど無責任」とコメントした。

オバマ議員が69─71年に通っていたインドネシアの学校をCNN記者が訪れたところ、宗教教育を重視していない公立小学校で、児童は制服姿、教師の服装は欧米風だった。

オバマ議員の元クラスメートは記者に対し、小学校の様子が当時と現在で余り変わっていないと語った。さらに、同校の児童にはキリスト教徒や仏教徒などもいるとして、イスラム学校ではなく普通の学校だと述べた。記者は22日放送のCNNの番組「シチュエーション・ルーム」で、同校が「以前取材したパキスタンのイスラム過激派学校とは全く異なる」と語った。

インサイト誌のサイトは22日午後現在、報道内容を撤回していない。

民主党は自分達で汚いことをやっておきながら、これを右翼の陰謀になすりつけようという魂胆らしい。さすがヒラリーキャンプ。そういえば、夫のビルが大統領の頃もヒラリーはしょっちゅう『右翼の陰謀』という言葉をつかっては批判を逃れようとしていた。この大統領選挙、どんどん醜くなるんだろうな。

January 23, 2007, 現時間 09:32 AM | コメント (0) | トラックバック

January 20, 2007

ヒラリーの攻撃、オバマ候補のイスラム教過去に詰問!

アメリカ内政

2008年の大統領選挙で民主党の候補になろうと息巻いているヒラリー・クリントンは、自分の一番のライバルになりそうなバラク・オバマの弱点を探すのに必死である。そしてどうやらヒラリーキャンプはオバマをぎゃふんと言わせるスキャンダルを見つけたらしい。

そのスキャンダルとは、オバマがイスラム教徒であるということだ。オバマのミドルネームが「フセイン」なのはオバマがイスラム教徒であることの証明であり、オバマは幼少の頃からイスラム教徒の継父によってイスラム教徒として育てられていた。にもかかわらず氏はこのことを今まで隠してきたというのである。つまりオバマは「隠れモスラム」だと攻撃しているわけだ。

アメリカ国民は幼少時にマドラス(イスラム教学校)で教育を受け、それについて明らかにしていなかった大統領を受け入れる用意はあるのか?

とバラク・オバマ議員について問いかけているのはヒラリー・ロダム・クリントン上院議員のキャンプである。

民主党内の反オバマ勢力の調査によれば、オバマ氏はインドネシアで継父によってイスラム教徒して育てられたことを発見したという。このまだ公開されていない背後調査に近い情報元によるとオバマ氏(45歳)は少なくとも四年間インドネシアのマドラスとよばれるイスラム教学校で教育を受けたという。

「彼はイスラム教徒だ。なのにそれを隠してきた」と情報元は語った。「彼の民主党内の反対派はこれが選挙運動で大きな話題となることを希望している」とした。

イスラム教議員のキース・エリソン氏が就任式で聖書のかわりにコーランを使うことを批判した保守派を反イスラムの人種差別者だと言って中傷していた民主党だが、いざ自分のライバルがイスラム教徒かもしれないとなると、それを使って攻撃。さすがアメリカリベラルだ。このダブルスタンダードには感心する。

オバマ氏がイスラム教の小学校へいったなどということは別にどうということはない。私もキリスト系の学校に行ってたことがあるがキリスト教徒にはならなかったし。(聖書の勉強の時にはさぼって全然きいていなかった。笑)だが、今オバマ氏がイスラム教についてどう考えているのかは問題になる。これは以前にカトリック教徒の候補者として立候補したケネディ大統領や、共和党の大統領候補として現在立候補しているモルモン教徒のミット・ラムニー議員が、自分の宗教とアメリカの憲法のどちらを尊重するかについてきちんと説明しているのと同じように、オバマ議員も自分の方針をしっかり国民に説明する必要がある。

確かオバマ議員はプロテスタントでシカゴの協会に通っているという話だ。あまり信心深いほうではないようだが、それをいうなら多くのアメリカ人が毎週協会に行ってるわけではないからそれ自体どうということはない。オバマ氏はライバルから質問されたら、子供の時は父親の影響でイスラム教の教育を受けたが大人になって自分はキリスト教の教えに目覚めたと言えばいいだけの話だ。

オバマ氏自身は自叙伝において、自分のケニア人の実父は自分の母親にあった頃はすでに無宗教者であり、継父もそれほど信心深くなかったと書いている。

私はオバマ候補を支持できないが、それは彼がイスラム教徒であるかどうかというより、彼がまだ議員になって二年しかたってない新人であるということと、彼がものすごいリベラルであるというのが理由だ。

もっともヒラリーの本当のライバルはオバマよりも、元副大統領候補のジョン・エドワードの方ではないかという意見もある。エドワードは前回の時は無名の新人だったが今は名の知れた魅力的な候補となっている。彼は若いし見た感じもさわやかで、民事訴訟の弁護士だけあって話し方もスムーズでチャーミングである。いつもキーキー声のヒラリーおばさんとは大違い。

それにヒラリーよりもエドワードがリベラルの間で有力となる理由のひとつとして、エドワードは最初からイラク戦争に大反対だったということがある。ヒラリーは戦争が国民の支持を受けていた時は賛成していたが、人気がなくなると反対派に回った。民主党の支持者のなかでも有力で過激なムーブオン派はヒラリーがいくら心かわりしたと言い訳してもヒラリーを許す気配は全くない。

私が思うに、前回の大統領選でも雄叫びで有名になったハワード・ディーンが予選前まで大人気だったのに、いざ本格的な選挙が始まるとしょぼんでしまったという例もある。オバマはまだ議員として2年生。国民は彼のことは何も知らないので色々理想で話をしているが、選挙近くなってよくよく考えれば、彼の経験不足は候補者としては失格だということになるだろう。だが、それまでにヒラリー対オバマの泥試合でヒラリーがぼろぼろになった場合、得をするのはエドワードだろう。

共和党としてはヒラリーが民主党の候補であるほうが、共和党候補が勝つ可能性は大きいと思うので、ぜひヒラリーにがんばってほしいのではないかな?

January 20, 2007, 現時間 08:12 PM | コメント (0) | トラックバック

January 15, 2007

イラク政策、民主党の新作戦

アメリカ内政 , イラク関係

先日のブッシュ大統領の新作戦が発表されて以来、民主党と一部の反戦共和党員の間からは非難轟々の嵐である。民主党がブッシュの政策を批判するのは当たり前だが、例によって彼等のやり方は汚い。

ここでも詳細にわたって説明したように、ブッシュの新作戦はこれまでとはかなり違うものである。確かに兵の増強はあるが、それは変更のごく一部であって全てではない。だが、ナンシー・ペロシ下院議長にしろ、ヒラリー・クリントンにしろ、皆声をあわせて「何のかわりもない」「これまでどおりの愚作」といった言葉を繰り返し、全く効果もなく希望もない作戦に兵だけ増やしてアメリカ軍の尊い命を危険にさらそうとしている、といった非常に不誠実な批判をあびせている。

これまでアメリカ軍隊や軍人のことなどひとっかけらも心配したこともなく、常に軍人に対する憎悪をあらわしに、ことあるごとにアメリカ軍の任務が安全に遂行されるのを阻止してきた人たちが、自分の都合のいい時だけ軍人の身の安全を持ち出してくる。まったく吐き気がする。特に下院議員のバーバラ・ボクサー女史などはライス国務長官への質疑応答で自分の息子たちは軍人になるには年が行き過ぎているし孫は若すぎる、と自分の子だくさんを自慢し独身で子供のいないライス長官は失う人がいないなどという信じられない侮辱をぶつけた。

こんなことを共和党の男性議員が民主党の女性議員にでもいった日には、女性蔑視だの人権損害だのと大騒ぎになって進退問題にすらなりかねない。だが民主党の議員が共和党の女性政治家にいう分にはメディアも黙認するこのダブルスタンダード。

ま、それはともかく、いまのところ民主党のペロシ議員はイラクの米軍に対する経費削減を行う気はないらしい。去年12月の世論調査でも国民の59%がイラク経費削減には反対しているし、いくら民主党でもそんなことをすれば国民から民主党はアメリカ軍を支持していないと非難を受けることは承知している。では民主党の狙いはなにか。

それは、ブッシュの新作戦がこれまで通り新しい案など全くないただの増兵だけだと何度も繰り返すことによって弱まっているイラク戦争への国民の支持をさらに弱まらせようというものだ。現在イラク戦争にあてがわれている予算は今さら変更できない。それで民主党はブッシュ大統領が増兵に必要な新しい予算案を出すまでの間に世論を増兵絶対反対、イラク即刻撤退に変えていこうという魂胆なのである。

しかし、この作戦には二つ三つ問題がある。イラクでの作戦変更は議会の同意を待つまでもなくブッシュの一存で実現できる。戦場での戦闘作戦変更は総司令官であるブッシュに権限があるからである。また、増兵にしてもすでにクェートに待機している軍隊をイラクへ動員すればいいだけのことで、新しく予算は必要ないしこれもまた議会の承認を要さない。

ブッシュが議会の協力を必要とするのは現在イラクにいる軍隊の引き継ぎの軍隊を動員する際に必要経費の予算案を議会に提出する時である。それまでにはまだ数カ月ある。もしこの間にブッシュの新作戦が全く効果をあげず、今と同じ状態なら議会が予算増強を拒否しても国民による民主党への批判は少ないだろう。だがもしも、ブッシュの新作戦が少しでも成功し6か月後にはイラクが良い方向へ向かっている場合には民主党が軍事予算をごねるのは難かしくなる。しかもこの予算案の通過がごたごたして時間がかかり過ぎると2008年の選挙運動に突入してしまい、共和党議員から民主党は自分達の政治的野心のためにアメリカ軍の任務を妨害して勝てる戦争に負けようしていると批判されかねない。

私は民主党は作戦を誤っていると思う。ブッシュの新作戦をできる限り阻止するのではなく、ここはブッシュのお手並み拝見といけば良いのだ。ブッシュの新作戦が成功するという自信は全くないが、ブッシュはアメリカの大統領であるから我々議会も同じアメリカ人としてブッシュ大統領の作戦を支持するとしておけば、失敗した場合でも、我々はブッシュに十分成功の機会を与えたが駄目だったのでイラク戦争はこれで終わりにしよう、ということができる。またブッシュが成功した場合には民主党は政党の違いを超えてアメリカの国益のために大統領を支持した、民主党の協力があったからこそブッシュは成功したと大威張りできるのである。

私はアメリカがこの戦争に勝つことができるのであればその評価がだれに行こうとかまわない。民主党が戦争に勝ったといって議会で議席を増やしてもそれはそれでいいだろう。大事なのは今ここでイラク戦争に勝つことなのだから。

しかし、今の民主党のやり方では戦争に勝っても負けても民主党が国のことを考えているというふうには見えない。それでも民主党はいいのだろうか?

January 15, 2007, 現時間 10:34 PM | コメント (3) | トラックバック

January 12, 2007

米イスラム市民団体に断固たる姿勢:バーバラ・ボクサー民主党議員

アメリカ内政 , 宗教と文化

CAIRというアメリカ最大のイスラム教の、市民団体とは名ばかりのテロ団体の話は以前から何度もしているが、今回カリフォルニア州の下院議員バーバラ・ボクサー氏が公にCAIRとテロ軍団との関係を批判しイスラム教徒らから大攻撃を受けている。

以下はワシントンタイムスに載ったジョール・マーブレイ氏のコメンタリーを参考にして書かせてもらった。

バーバラ・ボクサー議員といえば私には地元の民主党議員だが、その思想は非常に左翼的で私は何一つ賛成できることがない。だから今回女史が穏健派を装い裏ではテロ軍団に資金援助をしたりイスラム過激派思想を広めているCAIRにたいして断固とした姿勢を示したことは驚くと共に非常に喜ばしく思う。

ことのきっかけはボクサー議員がサクラメント市の政治運動市民バシム・エルカラ氏に「活躍賞」を贈呈する予定だったのをエルカラ氏が地元CAIRのリーダーであることを学んだ直後ボクサー議員が賞を取り下げたことにある。これにショックを受けたのはエルカラ氏当人よりもCAIR本部である。

911事件後、なぜかアメリカ最大のイスラム市民団体はその勢力が衰退するどころか一見穏健な意見を掲げてアメリカの政治家達に取り入り、あらゆる部門でその権力の幅をきかせるようになってきた。特に反ブッシュ政権の左翼政治家への取り入りかたは熱心だったので、今回左翼の政治家であるボクサー議員から公の場でテロリストとの関係を指摘され大々的に拒絶されたことはCAIRにとっては予想外の衝撃であったろう。

ボクサー議員は同じく民主党の左翼議員ニューヨーク代表チャールズ・シューマー議員やディック・ダービン議員が三年前に発表した見解を繰り返したにすぎないのだが、政治家の間では民主党も共和党の議員もCAIRを表立って批判する人間は少ない。これまでCAIRについて批判的な意見を表明してきたのは主に保守派の政治評論家やブロガーたちである。

CAIRはボクサー議員が「親イスラエルロビー」の「反イスラムの過激派」に丸め込まれたのだと主張している。ボクサー議員は地元では人気のある議員であり、今後も再選で負ける可能性のほとんどな安全な議席の所有者だ。そのボクサー議員がCAIR関係の市民に賞を与えたからといって特にこれといった批判を受ける心配はない。だが逆に人権擁護を表看板にしている勢力ある市民団体CAIRを公に批判することで、ボクサー議員はイスラム教過激派から政治的にも身体的にも多大なる攻撃を受ける危険性がある。政治的に経験豊富なボクサー氏がその危険性を考えなかったとは思えない。だから今回の彼女の行動はかなり勇気あるものだと評価されるべきだろう。

CAIRは予想どおりその組織力を動員してボクサー議員の事務所に大量の嫌がらせ電話攻撃をおこなっている。皮肉なことにこのCAIRのボクサー議員への攻撃がCAIRの暴力団的な危険性を世間に示す結果となった。

CNNテレビのインタビューにおいてCAIRのスポークスマンであるイブラヒム・フーパー氏はCAIRは常にテロリズムを厳しく批判してきたと大嘘を述べた。

CAIRは過去に一度だけハマスのテロ行為を批判したことがある。2002年3月にユダヤ教の大事な祭日パスオーバーの日にイスラエルのネタンヤで起きた虐殺事件がそれである。しかしCAIRはその声明文で事件がイスラエルで起きたとせず「中東での攻撃」とだけ書いていた。またヒズボラに関してはこの間の一か月に渡る戦争について、CAIRはヒズボラのテロ行為を一度も批判せずアメリカとイスラエルへの批判ばかり少なくとも8回は声明を発表している。

実際にCAIRがハマスやヒズボラを糾弾したことなど一度もない。その気になればワシントンポストやピッツバーグガゼットなどの紙面を使ってその機会はいくらでもあったのにである。ニュースウィーク誌が先月ハマスを糾弾すべきではないかと直接質問した時もCAIRの会長で創設者のひとりNihad Awad氏は「親イスラエルロビーの遊びだ」といって一笑に伏して答えなかった。

しかしCAIRは誰も聞いていないと思うとその会合などでテロリストへの熱烈な支援と共感を述べている。

1994年フロリダのバリー大学で行われた演説のなかでAwad氏は「私はハマス運動を支持する」と宣言。氏は「私はハマス運動を支持する」と1999年シカゴで行われたパレスチナイスラム協会の大会でも青年たちに向かって述べた。またもう一人の創設者Omar Ahmad氏も自爆テロ犯人を讃え「イスラムのために自決した」「自由のために戦い、イスラムのために戦ったのだ、自殺ではない、イスラムのために死んだのである。」と語った。

CAIRはしたたかな団体なので今後も色々と問題を起こすだろうが今回のボクサー議員の行動がきっかけとなって、アメリカの左翼の間にもCAIRがアメリカの敵なのだという意識がひろまってくれればこれに越したことはない。

この間下院議員に就任したばかりのアメリカ初のイスラム教議員にしてもそうだが、イスラム教過激派は正体を隠して我々の世界に潜入するので、十分な注意が必要だ。

January 12, 2007, 現時間 06:21 PM | コメント (0) | トラックバック

December 28, 2006

イスラム教議員批判は人種差別ではない!

アメリカ内政 , 宗教と文化 , 狂ったメディア

アメリカ初のイスラム教徒議員が、就任式の宣誓を従来の聖書ではなくコーランを使ってやるつもりだと発表して以来、賛否両論色々でている。私は反対派だが、それについてはすでに何回か取り上げているので是非過去ログを読んでいただきたい。特に二番目は背景を知るのには大切。

『コーラン宣誓』でみた日本人の誤解
米初のモスレム議員聖書宣誓を拒否
アメリカのイスラム化を狙うCAIR

さて、ミネソタのイスラム教の新議員キース・エリソン氏(民主)をとりわけ批判しているのはバージニア州の共和党議員バージル・グッド氏(Rep. Virgil H. Goode Jr.)。これについて22日付けのワシントンポストの社説はグッド議員を「人種差別者」といって批判している。

人種偏見は色々な姿に変装して現れる。それらは暗号だったり、潜伏していたり、信じられないくらい馬鹿だったりする。バージニア南部の一片を代表するバージル・H・グッドJr議員が示した人種偏見は三つ目のカテゴリーにぴったりあてはまる。他民族恐怖症の妄想状態にあったと見えて、グッド氏は合衆国へのイスラム教移民によって迫る危機と堕落の脅威に対して熱弁を振るった。「今のアメリカ合衆国の価値観と信仰を守るための厳しい移民制度を取り入れ手おかなければ、来世紀にはもっとく多くのイスラム教徒が移民して来るだろう」と氏は彼の地元住民に当てた手紙に記した。

社説はグッド氏はアメリカの価値観とは寛容、多様性、宗教の自由だと教えた授業中に居眠りでもしていたんだろうとおちょくっている。そしてアメリカにとって危険なのはグッド氏のような偏見を持った考えがアメリカの価値観だと世界が誤解して、あたかもアメリカがイスラム教に宣戦布告をしたかのように思われることにあるとしている。

これが他の宗教の話なら、私もワシントンポストの社説に同意したかもしれない。だが、ことイスラム教に関してはグッド氏の懸念を単なる被害妄想で片付けることはできない。イスラム教移民が20%を占めるようなフランスや他のヨーロッパ諸国において、一世代前に受け入れた多量のイスラム教移民がどれだけ深刻な問題をおこしているかワシントンポストも無知ではないはず。それだけでもグッド氏の懸念は決して行き過ぎではない。

しかしもっと身近で差しせまった心配はグッド氏が批判しているエリソン議員本人にある。Jihad Watchの著者、ロバート・スペンサー氏は、エリソン議員がネイション・オブ・イスラム(アメリカの黒人イスラム過激派グループ)の長年のメンバーであること、イスラム過激派テログループのモスラム・ブラザーフッドなどと深い絆のあるアメリカのイスラム教市民団体CAIRとも深いつながりがあることなどをあげ、エリソン氏の危険な考えについてワシントンポストが一言も言及していないことを指摘している。

上記のリンクからスペンサー氏作成のビデオを見ることができるが、エリソン議員がコーランをつかって宣誓をすると発表した際、参加していた支持者の間から「アラー・アックバー(神は偉大だ)」という大斉唱が聞こえてくるのは非常に無気味だ。

グッド議員が支持者に出した手紙の内容をすべて読んだわけではないので、彼が移民全体に関してどのような意見を持っているのかは定かではない。だがグッド氏の懸念と批判をただ人種偏見だとか差別主義だとか脊髄反射でいう前に、エリソン議員がアメリカの憲法や道徳や価値観を尊重する意図があるのかどうかワシントンポストは問いただす義務があるのではないか? 

この間も私はダラスの記者がイスラム教批判の記事を書いて地元イスラム教市民団体から苦情をもらった時、ではあなた方はアメリカはシャリア法のもとで生きるべきだと考えるのか、という質問にはっきりイエスともノーとも答えられなかったことを書いた。エリソン議員にもアメリカはこの質問をすべきである。本来ならば議員の選挙運動の時に地元新聞がこの質問をすべきだったのだ。だが、ライバル議員によるこのような質問はすべて異教徒への偏見だ、人種差別だ、被害妄想だ、といって片付けられてきちんと報道されなかった。

アメリカ初のカトリック教徒大統領だったケネディ大統領が大統領に立候補した時、彼は彼の忠誠はアメリカにあるのかそれともローマにあるのかと問いただされた。モルモン教徒である共和党の議員で、2008年の大統領選出馬の意志表示をしているミット・ロムニー議員も同じようにモルモン教の教えとアメリカの憲法とどっちを重んじるかという質問に何度も答えている。

それならば、なぜエリソン議員だけがイスラム教だというだけで特別扱いを受けるのだ? はっきり言って、イスラム過激派テロリストと戦争状態にあるアメリカでは、イスラム教こそカトリックやモルモンなどよりも問題にされていい宗教のはずだ。これはアメリカの存続がかかっているのだ。グッド議員がいうように、今はっきりさせておかなければ、今後もっと増えるだろうイスラム教移民にアメリカは適切な対処ができなくなるだろう。

ワシントンポストの社説がいうような、アメリカがイスラム過激思想を大手を広げて寛容に受け入れ、イスラム教批判者は人種偏見者といって黙らされるなどというメッセージを世界のイスラム教徒に広めるほうがアメリカにとってはよっぽども危険なことである。

December 28, 2006, 現時間 06:34 PM | コメント (1) | トラックバック

December 27, 2006

イラク米兵に完全無視されたジョン・ケリー

アメリカ内政 , イラク関係

カリフォルニアの大学で学生たちに勉学の大事さを演説した時、勉強しないとイラクへいくはめになると語って米軍陣から総すかんを食ったジョン・ケリー民主党議員元大統領候補。2008年の再出馬に備え傷付いた関係をなんとか取り繕おうこのクリスマスシーズン、イラクまで出かけていって軍人たちのご機嫌とりをしようとしたが誰にも相手にされずひとりさみしくクリスマスの夕飯を食べることになったようだ。

ハーバード大学教授で今は陸軍キャプテンとしてイラク勤務中のブロガー、 Ben of Mesopotamiaのベンがケリーのイラク訪問の詳細を書いている。

ベンによるとケリー議員がくる前から前線基地の司令官たちはこぞってケーシー将軍にすでに別の特別ゲストが訪問中でそちらの接待で手があかないからケリーの接待はできないと申し出たらしいという噂でもちきりだった。

こちらのイラク勤務の別のブロガー、ブラックファイブのマットはこう語る。(Hat tip Ben)

おい、今、司令官、どの司令官でもいいからグリーンゾーンでじょ〜ん・け〜り〜の接待を誰かにやらせようっていう会議からかえってきたとこだ。

冗談抜きで「おいおい、お前ら全員同時に用があるってこたあないだろうが、頼むよ!」とCG(ケーシー将軍)はいっていた。

糞ケリーはエンバシーアネックスの宮廷で俺たちが無視するなか、ひとり座り込んでコーヒーすすってインゲン豆を食べるはめになりそうだぜ。

俺は一緒に写真とるつもりだ。

ケリーの乗ったヘリコプターでは行き先の暗号が「むじな(臆病者の意味)61番」と名付けられたとか、操縦士がケリーをおちょくった写真にサインしてもらったとかいろいろな噂が流れた。土曜日の21時、ケリーが演説をするという連絡を受けたベンが指定された場所にいくと、メディアは全くきておらず、いたのは義務で来ていた空軍テレビネットワークだけ。格好つけてパイロットが着る上着を着て訪れたケリーは「だ〜めだこりゃ〜」と出ていってしまった。

翌日の日曜日、ケリーは兵士らの食堂で食事をした。普通はアメリカから議員がきた場合にはその議員の出身地の兵士らが議員をかこって同じテーブルに座るのが慣習だ。しかし、グリーンゾーンの警備担当の憲兵はケリーが代表するマサチューセッツ州からの隊であったにもかかわらず、誰一人としてケリーと一緒に座ろうとしなかった。これとは対照的にフォックステレビ局の人気司会者ビル・オライリーが来た時は400人以上の兵士が集まって大騒ぎになったそうだ。



ジョン・ケリー

ひとりさみしく食事をするケリー議員


December 27, 2006, 現時間 04:07 PM | コメント (0) | トラックバック

December 25, 2006

ヒラリー、アイオワに次ぎニューハンプシャーでも人気降下

アメリカ内政

24日つけのリアルクリアポリティクス にアイオア州とニューハンプシャー州での最近の大統領候補支持率世論調査結果が載っている。

それによると先週初めに発表されたアイオワ州の世論調査では、民主党候補中バラク・オバマとジョン・エドワードの二人がトップの座を共有。期待のヒラリー・クリントンは第4位まで下がっている。続いて公表されたニューハンプシャーの調査でもオバマの人気があがってほとんどヒラリーと同点。共和党のほうではルーディ・ジュリアニとジョン・マケインが競り合っている。

まあ、まだ2008年の選挙まで二年近くあるのだから大騒ぎするにはまだ早いが、ヒラリーがこんなに早い時期から苦戦するのはちょっと問題があるように思う。オバマは若手でハンサムなので人気はあるのだが、政治家としては経験がほとんどない。にもかかわらず共和党との候補者と比べた人気投票ではオバマは共和党のどの候補よりも人気がある。それに比べてヒラリーはジュリアーニとマケインには負けている。

ヒラリーが民主党の候補として生き残るには今の時点で圧倒的に有利な立場にいなければならないはず。今後の選挙運動にはかなりの大金を注ぎ込む必要がありそうだ。

December 25, 2006, 現時間 05:26 PM | コメント (2) | トラックバック

December 14, 2006

2008年大統領選、ヒラリー対バラク・オバマ

アメリカ内政

来年の話をすると鬼が笑うというけれど、なんとこれは再来年の話。それでももう2008年大統領選挙の選挙運動は始まっている。民主党代表として話題の人はなんといっても元ファーストレディのヒラリー・クリントン女史。リベラルからの彼女の人気は相当のものなので彼女の独走になるだろうかと思いきや、最近若手のイリノイ州上院議員バラク・オバマ氏の人気が急上昇してヒラリーの人気を後ろから追い上げている。

フォックスニュースの世論調査によると、今のところヒラリー支持は33%でオバマの12%を大きく上回っているので、ヒラリーはまだまだオバマのことを心配する必要はないのかもしれないが、若手でハンサムなオバマは最近しわの増えたヒラリーおばさんよりメディアには人気がある。

クリントン前大統領の選挙管理人だったディック・モリス氏はヒラリーのファンとはいいがたいが、それでもオバマは経験不足の青二才でとても大統領の器ではないと手厳しい

しかしオバマはとても、とても、未経験である。彼はイリノイ州の一党制地区から州上院議員に選ばれ、後に民主党の連邦政府上院議員候補に選ばれた。それというのも彼の金持ちで全額投入主義の競争相手は選挙運動がピークに達しようという時に離婚スキャンダルが起きてしまったからだ。イリノイは青い州(民主党支持)でオバマは2006年の選挙(2004年の間違い)で勝った、これもまた離婚スキャンダルのあった共和党の競争相手が出馬を断念した後、才能のない地元の共和党はこともあろうにアラン・キースなどという馬鹿げた代役をたてオバマの勝利を確実にした。

要するにオバマは最初の選挙でほとんど難かしいキャンぺーンを経験せずにすんなんり当選してしまったので、選挙運動の難かしさには全く未経験だとモリスはいいたいわけだ。しかもオバマはこの上院議員の座をたった一年しか努めておらず2008年の段階ではまだ三年目だ。これで大統領になりたいというのはちょっと野心が大きすぎるかもしれない。

しかし、難かしい選挙運動をしたことがないといえばヒラリーとて同じことだ。ヒラリーがニューヨークの上院議員に立候補した時、共和党側のジュリアーニ市長は癌にかかって土壇場で候補を事態、換わりの候補は無名の若手で選挙運動をする暇もなく選挙になってしまった。ニューヨークの記者たちはヒラリーの未経験をかばい続け難かしい質問はひとつもせず、ヒラリーは大勝利。

この間のヒラリー二期目の選挙では、ヒラリーは圧倒的な勝利をおさめはしたが、最初から勝つとわかっている相手にたいして選挙資金を使い果たしてしまい今後の選挙運動に資金が足りない状態である。当選間違いなしの選挙で資金を使い果たしてしまうような人に国の経済を任せられるのか、かなり不安である。

しかも大統領選に出るとなれば同情的なニューヨークの記者と違って、かなり手厳しい全国的な記者団らの質問に答えなければならなくなる。討論会にも出席しなければならないし、これまでのように難かしい質問を避け続けることは無理だ。夫のビルと違ってヒラリーはテレビ映りも悪いし人当たりも良くないのであんまりテレビのインタビュー番組に出過ぎるとかえって民衆の反感を買う恐れがある。

ヒラリーもオバマも経験が足りないとなると、ほかにどんな候補者がいるかといえば、元副大統領のアル・「地球温暖化」ゴア、かジョン・「アメリカ兵は無教養」・ケリーくらいだ。 どちらもブッシュ相手に負けた経験があるだけでなく、ここ最近かなり評判落ちてるしどうなることやら。

民主党の大統領候補にはろくなのがいないな。


December 14, 2006, 現時間 05:43 PM | コメント (0) | トラックバック

December 11, 2006

民主党イラクへ二万人増兵へ方針転換か?

アメリカ内政 , イラク関係 , 対テロ戦争 , 防衛

昨日ラムスフェルドの後任として大統領に任命されていたゲーツ氏が議会の承認を受け、正式に次期国防長官となることが決定した。 

ワシントン──米上院本会議は6日、ブッシュ米大統領から次期国防長官に指名されたゲーツ元中央情報局(CIA)長官を、95対2の圧倒的賛成多数で正式承認した。

反対票を投じた2人はともに共和党議員だった。民主党議員らは、米国がイラク戦争に勝利しているとは言えないと語ったゲーツ氏が、今後のイラク政策についてブッシュ米大統領に率直に助言することを期待し、同氏の指名を好感したもよう。ただ、米国民は国防総省のトップの交代以上に、イラク政策の包括的な転換を求めているとの指摘もある。

ゲーツ氏の指名は、前日の上院軍事委員会で全会一致で承認されていた。同氏は18日に宣誓就任する。

ゲーツ氏任命の際の公聴会でゲーツ氏が「米国がイラク戦争に勝利しているとは言えない」と発言したことがアメリカメディアでは大きく取り上げられているが、だからといって必ずしもゲーツ氏はいますぐアメリカ軍はイラクから撤退すべきであるとは言っていない。以下はAPの記事より

ゲーツ氏はアメリカ軍の撤退をいつ始めるかという質問に対してはっきりした返事をせず、「現地での事情による」とだけ答えた。また氏は確認でき次第イラクへ行って米指揮官たちと相談するつもりだと語った。

後に軍撤退の時期を特定して発表するかという聞かれたことに関して、そのような日程はアメリカの弱さを象徴するものであり「(敵に)どのくらい待てば我々が去るかを伝えるようなものだ」と語った。

これなら今までブッシュ大統領がいい続けてきたこととなんら変わりはない。民主党議員たちはゲーツ氏がイラクでアメリカが勝っているとはいえないといったことだけに喜んで、では実際にイラクでアメリカはどうすべきなのかという話には注目しなかったのだろうか? いや、いくら民主党といえどそこまで間抜けではない。

以前に私は民主党勝利=イラク撤退ではない!と書いた。むしろイラクで決定的な勝利をおさめるためには増兵すらあり得ると書いた。この予測をばかばかしいと一笑に伏した輩もいるが、実は新しく民主党ペロシ下院議長から下院諜報委員会の委員長に任命されたテキサス州下院議員(民主党)のシルベスター・レヤズ氏がイラクへ二万人の増兵を考えていることを公表した。レヤズ議員はイラクのスンニとシーアの民兵は崩されなければならないと語った。

イラク増兵を訴えているのは政治家だけではない。現地の将軍たちもその必要性を訴えている

前回の民主党の勝利と、ラムスフェルド長官の辞職によって、アメリカのイラク政策はイラクより軍隊撤退だと考えていた人たちは、かなり的外れな期待をしていたのかもしれない。

December 11, 2006, 現時間 06:13 AM | コメント (3) | トラックバック

December 01, 2006

米初のモスレム議員聖書宣誓を拒否

アメリカ内政 , 宗教と文化 , 対テロ戦争

来年の一月から議会が入れ替わるが、その前に新しい議員たちの就任式が行われる。アメリカでは公式な就任式ではかならず新約聖書の上に手を置き就任への宣誓をすることになっているが、今回イスラム教徒として初めてアメリカの下院議員に選ばれたキース・エリソン氏(ミネソタ州民主党)は自分はキリスト教徒ではないので聖書ではなく、コーランで宣誓式にいどみたいと言い出した。

キース・エリソン議員は単にイスラム教徒であるというだけではなく、アメリカの黒人の間で人気のある非常に悪評の高いネイション・オブ・イスラムという反ユダヤ教の暴力団まがいの団体のメンバーで、しかも市民団体を装ったイスラム教テロリスト集団CAIRとも密接な関わりのある男である。こんな人間が議員に選ばれること自体不思議だが、ミネソタの地元新聞はエリソンがイスラム系暴力団やテロ軍団と深い関わりがあることをライバル共和党議員のでっちあげだとして全く報道しなかった。だから彼に投票した地元の人々は多分ほとんど彼の正体にきがついていないのだろう。

だが、エリソン議員は就任する前から、彼がアメリカの政治家になった本当の目的をちらつかせはじめた。彼の目的は今回の聖書を拒否しコーランを使った宣誓を主張することによって顕著にあらわれはじめている。

アメリカには宗教の自由もあり、通常は政教分離の習慣がある。だからキリスト教徒でない人間が聖書での宣誓を拒んだとして何が悪い、好きな本で宣誓させればいいではないかと言う人もいる。しかしこれは宗教の自由とか個人の趣向の問題ではないのだ。問題なのはエリソン議員は彼の勝手な信念で長年にわたるアメリカの基盤と伝統となったキリスト教の価値観を崩そうとしていることにあるのだ。

何をそんな大げさなと日本の方々は思うかもしれない。だが他国の人々には理解できない伝統と価値観というものがそれぞれの国には存在する。どうして日本の伝統を重んじる人々が総理大臣の靖国神社参詣や男性による天皇承継を主張するのか、外国人から考えてみれば「どうでもいいこと」ではないだろうか? しかし日本人にとっては大切なことだ。それはなぜか? 日本の基盤は神道であり、日本の創立は神道なくしては考えられないからだ。いくら日本が世俗主義の国であろうと政教分離の法律があろうと人々の心のなかで日本形成の基盤となった神道への愛着が消えたわけではないのである。

日本では我々が普段あまり注意をはらわないあらゆる場所で神道の影響があらわれている。ハイテックの旅客機を製造するような工場でも仕事初めは神主さんにお払いをしてもらうのはごく普通のしきたりだし、古い井戸を埋める時には厄払いをしてもらってからではなくては作業員が仕事を拒否するなどということは今でも起きる。それを作業員の多くがイスラム教徒だから、今後のお払いは神主さんではなくイマームにやってもらうなどということになったら日本人の作業員は納得するだろうか? 問題は日本人の作業員の大半が神道をしんじているかとかいうことではなく、これが日本の伝統だということにある。それを後から来た外国の宗教やしきたりを日本社会に押し付けるということは日本そのものを侮辱することになるのだ。

それと同じで、アメリカの基盤はキリスト教だ。アメリカの創造の父と呼ばれる人々も皆キリスト教徒だった。聖書によって宣誓を行うということはアメリカ人としてアメリカ人の代表として選ばれた議員としてアメリカ社会をまもりアメリカに支えるということを意味する。これは決して自分が新約聖書を信じるという意味ではない。これまでにもユダヤ教徒やモルモン教徒、および無宗教者も議員となってきたが、誰も聖書による宣誓を拒否したことはないし、拒否などしたらそれこそ議会が許さなかっただろう。

それでは何故、今回に限って民主党が多数議席を占める議会はエリソン議員の身勝手な要求を受け入れようとしているのだろうか? それはひとえに彼がイスラム教徒だからだとユダヤ教学者で人気ラジオ番組のDJでもある保守派のデニス・プレーガー氏は語る。

誰がそういうことを決めるにしても、アメリカの新聞のほとんどの社説がイスラム教徒を怒らせまいとしている。それどころか多くの人々はこれはよいことだという、なぜならアメリカがオープンな社会で、どれほどアメリカがイスラムやコーランに敬意を評しているかを世界のイスラム教徒に示すことになるからだとう。

この理屈はアメリカの最大のゴールは世界中から愛されることだと信じている人々を惹き付ける。特にイスラム教徒に愛されることで、アメリカを嫌うイスラム教徒が減れば減るほど(アメリカを爆破しないだろうから)よいことだと信じている。

しかし、このような甘い考えをする人々はエリソンがコーランを聖書のかわりにすることによって反米イスラム教徒の態度は変わらないということを理解していない。いやむしろ反対にエリソンのそのような行為はイスラム過激派を図に乗らせるだけであり、新しい過激派を生み出すのがおちである。それが正しいかどうかは別として彼等はこれが彼等の最大の目的であるアメリカのイスラム化の第一歩と解釈するからだ。

すべての当選した議員が同じ本に手をあてて就任の宣誓をする時、彼等はアメリカの文明の下敷きとなった価値観の元に団結するという確認をする。もしキース・エリソンがそれを変えることを許されるなら、彼がアメリカの団結に与える損害は911のテロリストがもたらしたよりもひどいことになる。私にはこれがイスラム系アメリカ人がアメリカに残したいものであるとは信じがたい。だがもしそうだとしたら、ひどい状況になっているのはヨーロッパだけではないということになる。

以前に話したイスラム教運転手によるタクシー乗車拒否、空飛ぶイマームの件などでも話たが、過激派イスラム教徒らは欧米及び世界のイスラム化をはかっている。彼等の我々の文明への攻撃は戦闘行為だけではない。こうして文明社会に潜入し我々の文明を根底から覆していこうという魂胆なのだ。

我々はこれが戦争だということを常に忘れてはならない。かれらが我々の伝統をひとかけらづつ角から砕いていくのを指をくわえてみていてはいけないのである。アメリカがヨーロッパのようにならないためには、彼等の要求をひとつひとつ断固として拒絶していかなければならない。

だが、多文化主義の甘い考えをもった民主党議会にそれができるだろうか? 私には全く自信がない。だとしたら民主党が多数議席をとった先の中間選挙で負けたのは共和党ではなくアメリカだったのかもしれない。

December 01, 2006, 現時間 10:16 AM | コメント (0) | トラックバック

November 25, 2006

見苦しいアメリカ保守派のパニック状態

アメリカ内政 , イラク関係

この間の中間選挙で負けてからというもの、アメリカ保守派の間でのうろたえぶりは見るにたえない。アメリカの保守派層、特にネオコンと呼ばれる連中はやたら悲観的でちょっとのことですぐヒステリーを起こす。私は彼等の肩をゆすって顔を平手打ちしてやりたいね。全く。

私がネットアクセスのなかった先週に保守派ブロガーの間で根拠のない馬鹿げた噂が広まった。その噂とは、ブッシュ大統領はイラクの未来をイランとシリアに引き渡しアメリカはイラクから撤退する。ゲーツ防衛大臣はそのための起用であり、イラク政策の委員会代表ベイカー氏もそのやり方を助言するというもの。

ブッシュ大統領がイラクをあきらめる? しかもイラクをイランとシリアに任せる? いったいどこからこんな妄想が生まれたのだ?

ことの発端は11月12日にカンザスシティスターの載ったこの記事を、ネオコンブロガーとしては大御所のパワーラインが取り上げたのがきっかけ。この記事にたいしてパワーラインはこのような反応を示した。

私は本当に自分が間違っていればいいと思う。だがこれはまるでまぬけな外交専門チームのみが「現実的」といって考え出しそうな陰謀に聞こえる。なんだってこの神の緑の地球上で、個別にしろ一緒にしろ、イラクの平穏化にイランだのシリアなんてのの助けがいるんだ? 奴らの有利になるという理由で彼等こそが過去三年間にわたってこの力の限りイラクの混乱を招いてきたではないか。

カンザスシティスターの記事が正確ならばパワーラインの反応も理解できる。だが常々アメリカ主流メディアの偏向報道に批判的な発言をしているパワーラインが、自分達の被害妄想に沿った報道だとその信ぴょう性も吟味しないまま記事を鵜呑みにして騒ぎ立てるのはちょっとおかしいのではないか?

だいたいシティスターの情報源とは何だ? この記事を注意して読んでみるとおよそあやしげなソースばかりである。以下はシティスターの記事からの抜粋だが、私が黒字で強調した部分に注意をして読んでいただきたい。

ワシントン:合衆国諜報部員の上層部員らが中東のそれとベーカーイラク委員会から推薦されると予測される政策について話あうために会議をくりかえしていると、中東ソースはニュースデイに語った。

推薦提案にはイランとシリアに近付くことが含まれているとされる。これは委員会のメンバーであるロバート・ゲイツも推薦している政策である。元CIA長官のゲーツ氏はブッシュ家の長年の愛弟子であり、ブッシュ大統領からこの水曜日に辞任が発表されたラムスフェルド長官にかわって防衛大臣と選択された人である...

国家諜報部のジョン・ネグラポンテ長官は委員会の推薦の一部についてすでにベーカー氏と密接に計画を進めているという。

ネグラポンテ氏の考えに詳しいひとたちからの情報によると、氏はアメリカがイランに近付きイスラエル平行してシリアにも近付きイラク復興への援助を申し込むという、ベーカー氏のグループの推薦のなかでも一番話題を呼ぶこの提案に同意していると報告されている。金曜日コメントを求められたネグラポンテ氏の報道官はこの質問には答えなかった。

「中東ソース」「〜という」とか「考えに詳しいひとたち」とか訳の分からない情報ばかりでいったいどこの誰がこんなことを言ったのか全く定かではない。だいたい国際社会や国内での批判を押し切ってイラク戦争を始めたブッシュが、数々の批判を浴びながらイラク政策を全うしてきているブッシュ大統領が、突然イラクをイランやシリアに引き渡すなんてことが常識で考えられるか? この話どう考えてもおかしい。

何かとブッシュ政権の政策に批判的で常にわい曲した偏向報道を繰り返してきたメディアが中間選挙に民主党が勝ったからといって突然正直になるわけはない。だからシテイスターのでたらめ報道には今さら驚きはしないが、このでたらめ記事を鵜呑みにしてヒステリーを起こしている保守派の連中には失望する。

私も含め保守派の多くがCIAを信用していない。だから元CIA長官であるゲーツの選択には不満な人々が多いのも理解できる。私自身ゲーツが防衛大臣として適任なのかどうかかなり不安だ。

だがゲーツ氏は未知数である。ゲーツ氏が適任かどうか分からないという不安ではじまったことが、いつのまにかゲーツ氏は信用できない、ゲーツ氏はリベラルだ、ゲーツ氏はイラクをイランに売り渡す気だ、と被害妄想がエスカレートして膨れ上がってしまっているのは何故だろう? いったい保守派はなんだってこんなパニック状態におちいっているのだろう?

この記事が報道された翌日にもブッシュ大統領はイラクを時間制限で撤退する計画はないと断言している。またイギリスのブレア首相もイランとシリアはイラクの平穏化を脅かす行為は控えるべきであり、それに協力しないのであれば両国は国際社会から孤立する結果を招くであろうと厳しい発言をしている

つまり、アメリカもイギリスもイランやシリアにイラクを引き渡す交渉をしているどころか、イランやシリアにイラクにこれ以上手を出すなと強硬姿勢を崩していないのである。

アメリカの保守派諸君、ブッシュ大統領は我々を裏切ったことはない。どれだけの批判を浴びても自分の信念を貫き通してきたブッシュ大統領は中間選挙で共和党が破れたくらいで妥協して逃げるような臆病者ではない。これまでブッシュ大統領を信じて応援してきた我々ではないか、イラクが苦境にたっている今こそ建設的にイラク安定化を計る努力をすべきではないのか? リベラルメディアが何かいう度に一喜一憂していてはうまくいくものまでうまくいかなくなってしまう。

今こそ保守派は一丸となってブッシュのイラク政策を応援すべきである。ブッシュ大統領を信用して一緒にイラクの勝利を導こうではないか! 偏向メディアの無責任記事にパニクってる時ではない!

November 25, 2006, 現時間 03:26 PM | コメント (0) | トラックバック

November 12, 2006

民主党勝利=イラク撤退ではない!

アメリカ内政 , イラク関係

English version of this entry can be found here.

私は先日、今後のイラク戦争、民主党勝利で激化の可能性でも述べたとおり、民主党が議会を制覇したからといってそれが自動的にアメリカ軍イラク撤退につながると考えるのは早計だと考える。 テロリスト諸君には申し訳ないが、いくら民主党といえどアメリカ人だ。アメリカ人はテロリストごときの脅しに怯んで逃げ出すほどやわではない。 むしろ戦争を早期に効果的に勝利に収めるために民主党は一時的にしろ戦況を激化する可能性がある。

テロリストどもも、昨日紹介したイスラム教諸国の政治家も、そして諸外国のメディアも皆誤解しているが、民主党は「イラク即刻撤退」を公約して選挙運動をしたのではない。 無論民主党の極左翼の連中が即刻撤退を約束していたことは確かだが、同じ民主党でも兵を増やすべきと唱える元将軍らもいて、中庸から右よりの候補たちのイラク戦争にかんする意見は決してイラク即刻撤退ではなかったのだ。 民主党候補者がただひとつ全員で意見がまとまっていたのは、ブッシュ大統領のイラク政策「進路を保つ」には絶対に反対だということだけだ。 だから民主党の公約はあいまいな「イラク戦争の進路を変える」というもっと微妙なものになったのである。

民主党候補らが、声を揃えてイラク即撤退を唱えなかったのは、自分らの間でも考えがまとまっていないということもあるが、アメリカ市民が即刻撤退を望んでいるかどうか確信がもてなかったというのもその理由のひとつ。 イラク戦争はすべきではなかったと考え、イラク戦争はうまくいっていないとしているアメリカ人も、始めてしまった以上はきちんと始末して帰って来いと考えている人が多い。 仕事を途中で放りだして負け犬のように退散すべしなどと考えるのは負けず嫌いなアメリカ人には似つかわしくないからである。

選挙運動中は便宜上極左翼のご機嫌取りをしてイラク即刻撤退を唱えていた候補者も、当選した今となっては今後責任ある対策を採らなければ2008年の再選は望めない。 だからハト派のプラットフォームで出馬した議員らが必ずしもイラク即刻撤退政策を打ち出すとは限らない。 

ブッシュ大統領はこの民主党の葛藤を利用すべきである。 ミスター苺は新しい議会が開会する来年の一月に、ブッシュ大統領はテレビネットワークを通じてひとつ大々的な演説をぶちかますべきだという。 下記は物書きであるミスター苺がブッシュ大統領のスピーチライターとして立候補して書いたブッシュ大統領がするべき演説。 (ブッシュさん、読んでね!)

我が同胞アメリカ市民の皆さん今晩は。 去る11月の選挙は多くの論争問題によって決められました。腐敗やスキャンダルの排斥といった誰でも同意できるものから、ほかはもっと複雑なものもあります。

イラク戦争問題がその複雑な問題のひとつです。 アメリカ人のなかには、善良なアメリカ人でこの国を愛しながらも、この戦争は勝てないと考える人がいます。 彼らは我々にできる唯一の方法は敗北してイラクを去ることであると信じています。なにしろ勝利を持って去ることは不可能なのだからと。 私はそうはおもいません。 ほとんどのアメリカ人がそうは考えていません。

そのほかに、アメリカ軍はイラク内部にある基地に退き、我々が援助して築いた新しいイラク軍に残りの戦いを任せるべきだという人もいます。彼らはこのままアメリカ兵がパトロールを続ければ、もっと多くのアメリカ兵が殺される、これ以上の犠牲はアメリカは我慢できないと心配します。 この意見にも私は同意できません。 我々はパトロールを続行しイラクの人々と近い接触を保たなければなりません。 なぜならそれがイラク市民からテロリストに関する諜報を集める手段だからです。 イラクの人々と日々の接触がなければ、イラクで悪行を犯す悪者をみつけることはできません。

しかし時には政権の内外に存在する先鋭な見解を持つ多くのアメリカ人が、イラクで、治安を安定させ、テロリストやジハーディストから勝利を勝ち取り、我々の考える形と違うとはいえ、中東の真ん中に民主主義を繁栄させるという仕事を完遂させるには、アメリカ兵の数が多すぎるのではなく、少な過ぎるのだと論じてきました。

私はアメリカ兵の大幅な増加には抵抗してきました。 なぜなら私はアメリカ兵の足跡が多くなればなるほどイラク人が自らの手で責任を負うことが難しくなると考えたからです。しかし兵力増加の訴えは良識となり、いまや戦地の将軍達のほとんどが同意しています。

私はこの戦争を始めた時から、先ず勝利を勝ち取る責任のあるプロの意見を聞くと繰り返してきました。 現場の指揮官から広範囲にわたる議論を聞き、また議会の新しいリーダーたち及び与党の議員とも相談した結果、私は間違っていたと気がつきました、そして私の批判者は正しかったと判断しました。 我々はサダム・フセインを倒すのに充分な軍隊を送ってその戦争には勝ちました。 しかし主な戦闘が終わった後、私は平和を保つのに必要な充分な軍隊を残しませんでした。

今夜、この場において私はさらに75000兵をイラクに出動させることを発表いたします。 司令担当者たちは早急に詳細にわたって何人の兵士が何処に必要であるか調査書を提出します。 しかしこの戦争に勝つためには次の三つの目的をはたさねばなりません。

イラクのイランとシリアとの国境を守ること。 この二つの国々は双方ともイラクに武器弾薬及びテロリストを潜入させています。 この穴を埋められない限り、ジハーディストに勝つことは出来ません。 なぜならイランとその手先のシリアがその穴からどんどん代わりを送ってくるからです。

我々はイラクの最前線を守らねばなりません。特にアンバー地区ですが、ここに多くのスンニテロリストのアジトがあるのです。

そして最後に、イラク人口の20%以上が住んでいるイラクの首都、バグダッドを平穏化せねばなりません。 これはイランが支配しているモクタダ・アル・サドルの民兵とバーダー旅団といったこちらもイランのムラーたちと親密な関係にあるシーア民兵軍を崩壊させることを意味します。 新しく出動する我が軍のほとんどがバグダッドに配置されます。

新しい部隊は少なくとも一年はイラクに駐留します。そして任務が完遂するまでは撤退しません。 彼らはそのためにこの危険な職務に立候補したのです、任務を遂行させ戦争に勝つために。

我々はイラクのノーリ・アル・マリキ首相と相談し、出来る限りの範囲でイラク政府の祝福を得ながらイラク軍と一緒に行動します。 しかし我々はイラクにある目的を持って侵攻しました。 それはイラク人を解放するというだけでなく、合衆国を守るという目的のためです。アルカエダや他のジハーディストテロ軍団がイラクを温床として、大量破壊兵器を開発し、イラクを拠点に世界中にいるアメリカ人やアメリカ国内へ戦いを挑むことが出来ないようにするためです。

アメリカ合衆国はこの目的を達成するまではイラクから退きません。我々は苦境に不動に立ち向かいます。我々は勇ましく戦います。 アメリカはイラクが今後二度と過激派やテロリストの味方とならず、アメリカ関係及びアメリカ本土そのものを含み他の諸国に対してあからさまな攻撃をしかけないと確信するまでは、は怯みません、負けません。我々は我々を守るためにせねばならぬことを成し遂げるのです、今もそして将来も。

私は議会において両党協力してこの一時的な兵力増加法案を通してくれることを呼びかけます。 上院多数派リーダーのハリー・リード議員、ならびに下院ペロシ議長、そして共和党上院少数派リーダー、ミッチ・ミッコネル議員そして下院少数派リーダーマイク・ペンス議員、らはすでに各党の議員たちと相談をしています。そして我々は全員この戦争に勝つためには一致団結して同じ方角にすすむ意外にはないと同意しました。

両党の多くの議員の方々からすばらしい貢献をうけ、ご支援をいただいたことを感謝します。 神の祝福を受けながら、アメリカ軍の陸軍兵、水兵、空軍兵、そして海兵隊の勇気と根性をもってすれば、我々はかならずや世界中にひろまるジハード戦争に勝つことができるでしょう。 そしてその一番重要な戦場イラクで勝つのです。

今アメリカ人の一人一人が、戦地で敵の弾や爆弾やロケット弾に面している兵士らと同じ勇気をもちさえすればいいのです。 イラクの爆破魔や首切り屋にアメリカ合衆国に面と向かうということがどういうことか教えてやろうではありませんか。 奴らは戦争を欲したのです。奴らは戦争を得ました。 奴らに合衆国アメリカに喧嘩を売った日を生涯悔やませてやりましょう。

ご清聴ありがとうございました。 我々すべてに神のお恵みあれ。

アメリカ人はイラク戦争においていくつかの求めていることがある。

  • 何か目に見えた状況改善の道を選ぶこと。

  • 共和民主が協力して行動すること。

  • そもそもどうしてこの戦争を始めたのかという明確な目的を提示すること。フセインを倒したのはいいが、それがアメリカにどういう関係があるのかが明らかではない。

アメリカ人がナンシー・ペロシ女史とはちがって、イラクで勝つことのほうがイラク撤退よりアメリカのためになると悟って、敗北よりも勝利を選んでくれるといいのだが。

(ところで75000という数はミスター苺が適当にだした数字であって、無論これは現場の将軍たちが決めることだ。)

もし民主党がこの考えに賛成すれば、新しい防衛長官ロバート・ゲイツ氏の任命承認もスムーズにいくだろう。

November 12, 2006, 現時間 08:13 AM | コメント (1) | トラックバック

November 09, 2006

なぜ共和党は惨敗したのか

アメリカ内政

The English language version of this article can be found here.

昨日は気がめいって仕事を休んでホテルに閉じこもっていた、、なんてことはない。 実は風邪を引いて寝込んでいたのであった。 それでもまさかマイケル・ムーアじゃあるまいし三日三晩も寝込んだりはしない。(リベラルの風刺映画監督マイケル・ムーア氏は2004年の民主党惨敗後、気がめいって三日三晩寝込んだという話。) しかし負けは負け。 潔く認めてどうしてこういうことになったのかきちんと反省し、 2008年の大統領選挙めざしてがんばろう!!

選挙前にも書いたとおり、選挙の勝敗はどれだけ基盤が積極的に選挙に参加するかによる。 つまり投票率がものを言うわけだ。 民主党支持者が共和党候補に入れるということは先ずないので、共和党の投票率が悪かったということは共和党が選挙に行く気になれない理由が共和党にあったということになる。 保守派が気がめいって選挙に行く気になれなかった理由とは何か、それを先ず考えてみる必要がある。

  1. ロビーイストのエーブラモフによる不正献金スキャンダル
  2. ランディ・デューク・コニングハム 汚職スキャンダル
  3. オハイオ州贈賄スキャンダル
  4. ペンシルベニア州贈賄スキャンダル(エーブラモフ関連);
  5. ボヘミアのスキャンダル、、、おっとこれはシャーロックホームズだった。
  6. マーク・フォーリーわいせつメールスキャンダル;
  7. 地元優先の法案を別の法案に乗っけて通す、イヤーマークスキャンダル;
  8. 移民問題ついて意味ある改正案通らず。
  9. 国家予算浪費削減に失敗。
  10. イラク戦争に速やかな勝利むかえられなかった;
  11. 14人の裏切り者のために保守派裁判官任命が充分にできなかった。
  12. 8~11のため保守派の怒りを買った。
  13. 共和党リーダーのトム・ディレイ起訴される
  14. ディレイ議員とフォーリー議員の代理候補は土壇場での交代だったため、投票名簿にすら載っていなかった。
  15. 共和党の支持率39%
  16. そして無論大統領の任期6年目という時期。1986年、レーガン大統領の任期6年目のときも共和党は上院の議席を8席も失った。 ただ共和党はもともと少数議席だったため弱かった立場が余計弱くなっただけだが。

お気づきのように、13番から16番を除けば、これはすべて自業自得。 このスキャンダルに満ちた有様はなんだ? 共和党は地方レベルでも全国レベルでも腐敗した議院を監視し取り除くことが出来なかった。 汚職やセックススキャンダルなど常習犯は誰かくらいわかっていたはず。 それを党が積極的に取り除けなかったというのは非常に問題だ。 

7番のイヤーマークというのは、議員が自分の地元に有利は法案を無関係な法案にくっつけて何気なく通してしまうというもの。 このイヤーマークが気に入らなくて他の議員が賛成しなければ、大事な法案までお釈迦になってしまうという汚いやり方。 こういうやり方はぜひともすぐにやめてもらいたい。

8番と9番は共和党内での団結が全くなかったことが原因。 だれも妥協しようとせず自分の要求がすべて通らなければ妥協案も認めない、という態度の議員ばかりでまとまりのなさが顕著に現れた。 見ていてかなり情けなかったね。これじゃあ基盤の支持が減るのは当たり前。 また小さな政府を目指すはずの共和党が民主党と一緒になって国家予算を浪費してちゃ意味ないでしょうが、これは言われるまでもない。

10番のイラク戦争、 これはちょっと難しい。 なにしろ相手のあることだから、アメリカ軍だけが頑張ってもうまくいくとは限らない。 しかし実際にはイラク戦争は試行錯誤とはいいながらアメリカ軍は臨機応変に作戦を変えながら対応していたのである。 にもかかわらず、ブッシュ大統領はただただ「道を保持して」ばかりを繰り返し、アメリカ軍が色々な作戦を取りながら最初のゴールに向かっているのだという事実をきちんと国民に説明しなかった。 反戦メディアはイラク戦争の悪いニュースしか報道しない。 イラクでの功績をアメリカ市民に納得してもらうにはブッシュ政権の積極的な国民とのコミュニケーションが必要なのだ。 ブッシュ大統領はこの点を心して変革していただきたい! (選挙に負けてからラミーを辞任させるくらいなら、選挙の勝敗にかかわらずラミーは選挙後辞任するとあらかじめ発表してしまえば、ラミー長官の仕事振りに不満だった保守派をなだめることができたかもしれないのに、このタイミングの悪さは信じられない。)

11番の裁判官の任命だが、これは非常に大事。 アメリカのような訴訟社会では裁判官が保守派かリベラルかによって法律の解釈がかなり変わってしまう。 カカシは共和党から献金催促の電話が来たとき、保守派裁判官の任命を成功させなければ金は送らないと怒鳴ったことがるくらいだ。 共和党がひとつにまとまって民主党の邪魔立てを阻止していれば、多くの裁判官が任命されたはず。 共和党とは名ばかりのリベラル共和党員をうまくまとめることができなかった多数派リーダーのフリスト議員の人徳のなさがここに現れている。 党のまとまりさえあれば、12番、15番は自然解決する。

テキサス時代からの宿敵検事がトム・ディレイに濡れ衣を着せての起訴は議会はどうしようもなかったが、共和党はトム・ディレイを見放すべきではなかった。 起訴されようとどうしようとこれは濡れ衣だとディレイは議会に残って出馬もあきらめないと開き直るべきだった。 代わりの候補の名前が名簿にも載らない土壇場での辞任なんて最悪だ。

最後の6年目の浮気はまあしょうがない。 他が非常にうまく言っていればこの浮気も克服できたのだろうが、こうもスキャンダルに次ぐスキャンダルではどうしようもない。 

共和党よ、2年後の選挙ではこんな無様な態度をしめすなよ! ヒラリー大統領なんて絶対ごめんだからね!


November 09, 2006, 現時間 11:37 AM | コメント (0) | トラックバック

November 08, 2006

米民主党大勝利! 上下院ともに多数議席獲得!

アメリカ内政

今朝、起きてみたらなんと下院では民主党はミスター苺が予測していた12議席どころか30近くの議席を獲得して10数席の多数席有利で下院を獲得。 上院はなんとか共和が持ちこたえるとおもっていたのに、こちらもわずか一席の差で民主に取られたようだ。 以下CNNの記事より。

民主党の上下両院多数派の獲得、2州の結果待ちに

2006.11.08
Web posted at: 20:31 JST
- CNN

(CNN) 米中間選挙は8日、開票作業が依然続いており、野党・民主党の多数派獲得の可能性も出てきた上院(定数100)では米東部時間の午前6時(日本時間同日午後8時)過ぎの時点で、与党・共和党、無所属を含む民主の獲得議席数は非改選を合わせ各49と互角の戦いを演じている。再集計実施の事態も有り得るバージニアとモンタナの2州の結果が勝負の分かれ目となっている。

民主党は下院(定数435)で12年ぶりの多数派の奪回を決めている。同党が上院の多数派も制すれば、1994年以来となる。今回選挙の最大争点だったイラク政策の政策転換が図られる可能性も出てくる。

上院の改選対象は33議席、下院は全議席を改選する。上院の改選前の勢力は、共和党が55、民主が44、無所属が1。これまでの開票結果で、共和は4議席を失っている。

民主党は2州を制すれば多数派を奪回する。1勝1敗となれば、上院議長のチェイニー副大統領が共和党と投票を同一にするため、同党の多数派支配が継続する。

下院の改選前勢力では、共和が229、民主201、無所属1、欠員4。これまでの開票結果では、共和は27議席を失い、民主が28議席を新たに獲得、多数派の218議席を超えた。15議席の勝敗が決まっておらず、共和が194、民主227となっている。

また、50州中、36州で知事選も実施され、共和党が6州で敗退、民主が勝利を奪った。2州での結果が未定で、共和党が獲得の州が20、民主が28となっている。改選前は、共和28州、民主22州だった。

う~ん、どちらかわからないといっていた州はすべて民主党に落ち着いたようだ。 普通共和党は世論調査よりも良い成績を上げるものなのだが、どうやら今回の世論調査モデルはかなり正確だったようである。

上下共に民主がコントロールするとなると、今後2年間ブッシュ政権はかなり難しい立場におかれることになる。 ブッシュ大統領の権限は大きいが、ブッシュの政策を議会がことごとく邪魔をするという形になるし、また復讐にもえた民主党が共和の議員達を相手取ってあることないことでっちあげては捜査、捜査であけくれる2年になるかもしれない。

イラク戦争のみならず、イランや北朝鮮でも難しい時期であるのに、これは非常にたいへんなことになりそうだ。 税金は絶対にあがるな。 

November 08, 2006, 現時間 04:19 AM | コメント (1) | トラックバック

November 07, 2006

米中間選挙いよいよ投票開始!

アメリカ内政

アップデートあり:後部参照

18:00:00 EST現在

カカシ: 皆様今晩は、東海岸では夕方6時をまわったところです。 バージニアのデスクからお届けする選挙の夜特別番組司会の苺畑カカシです。 東海岸は仕事が終わってこれから投票という方々が増える時間です。 三時間の時差のある西海岸では三時のおやつを済まして、お子さん達が学校から帰ってくる前に家庭の主婦などが投票する時間でしょうか。

全国各地で待機している特派員(ブロガー)からの報告をもとに、この番組では随時選挙の模様を実況でお届けしたいと思います。 では先ず下馬評専門家ミスター苺から選挙予測をちょっと報告してもらいましょう。 ミスター苺はカリフォルニアのハリウッドのスタジオ、Big Lizsards.netで待機中です。 ミスター苺、ミスター苺、状況はどんな具合ですか?

ミスター苺: はい、土壇場になっていくつか発表された世論調査ではなぜか共和党が巻き返しの兆候をみせているため、上院は共和党が失う席は三つから四つでなんとか多数議席を保つという予想が一般的になってきました。 しかし下院はまだ10月末から世論調査がされてないため、10数席から20数席の議席が民主党に渡るという大幅なずれがあり、なんともいえない状態です。

カカシ: わかりました。ミスター苺からは出口調査の情報が入り次第またリポートしてもらいましょう。 さてそれでは各地の投票の模様から、先ずはミッシェル・マルキン特派員からのリポートです。

ミッシェル: 読者の方たちのメールからご紹介します。

カリフォルニア州、タスティン市、投票場に行ったボブ・シューフラーさんは開いている数ある機械のなかから英語で投票できる機会はすべてふさがっており、開いている機械は韓国語、ベトナム語、中国語しかないといわれたそうです。 加州のオレンジ郡は東洋人が多いため多々の東洋諸国の言葉でスクリーンがプログラムされている模様です。 仕方なくシューフラーさんは中国語で投票。 かなり困惑したそうです。 (当たり前だ!)

アラバマ州、ハンツビル市マディソン郡での投票は問題なし。投票場に係員は充分足りていたし、係員は極力客観的であろうと努力していた模様。写真のついた身分証明書を提示した後、英語で書かれた紙の投票券で投票。なにもかもスムーズで全く問題なかった、 とクレイトン・ジョーンズさん。

オクラホマ州、オクラホマ市、 完全な赤い州(共和党支持)のオクラホマの田舎では、近所の人たちが顔見知りなので身分証明書は必要ありません。 投票済みの紙の投票権はすぐにきちんと整理され問題ないかどうかその場で調査がありました。 全く問題ありませんでした。 スコットさん。 (カカシ注:誰が誰に入れたかすぐわかりそうだね。)

カカシ:あ、ミネソタ州のパワーラインスタジオから、今日はワシントンDCへ取材にいっているジョンからの速報です。 ペンシルベニアの投票マシンで問題があったのですか?

ジョン:はい、今朝ペンシルベニアで投票マシンを使った投票場において問題が生じました。 ペンシルベニアに朝7時ごろ、愛国者としての義務を果たすためペンシルベニア中部にある投票場へある男性が訪れたところ、すでに長い列ができており、全く動く気配がなかったとのことです。 現場の係員の話によると投票マシンがきちんと作動開始しないため投票者には外で待っていて欲しいとのことだったそうです。 列に並んでいたある女性は建物に入って事情を聴きに行って出てきたときに、「チェイニーの仕業だ!」と大声で叫んだそうです。 どうやらチェイニー副大統領がペンシルベニア中部の投票マシンを自ら操作した模様です。

カカシ: チェイニー副大統領がそんなことをしていたんですか? それはひどい。 これでは共和党がもし多数議席を保っても民主党は納得いかないでしょうね。 副大統領自らが投票マシンを操作するとは、、、

ジョン: はい。 地元ミネソタ州のレバノン郡でも投票マシンに問題が生じ、投票時間が午後9時まで延長されることになりました。 これもチェイニー副大統領の仕業でしょう。

カカシ: わかりました。 ミッシェル、ジョン、ありがとうございました。 ではここでちょっと休憩し、また後ほどアップデートを報告します。

アップデート1:22:00:00 EST現在

カカシ: 東海岸の投票場は閉まりましたので、だいぶ当選確実の情報が入ってきています。 ここで再びミスター苺にきいてみましょう。 ミスター苺、当選確実は予想通りでしたか?

ミスター苺: はい、いままでに当選確実が決まった上院の議席は下記のとおりです。Dが民主、Rが共和で、ミシガン、ミネソタ、ニュージャージーは現職の民主党が保持。オハイオ、ペンシルベニア、ロードアイランドは民主党の勝利で議席がみっつ増えたことになります。

# MI - Debbie Stabenow (D) vs. Mike Bouchard (R): Democratic hold;
# MN - Amy Klobuchar (D) vs. Mark Kennedy (R): Democratic hold;
# NJ - Robert Menendez (D) vs. Tom Kean, jr. (R): Democratic hold;
# OH - Mike DeWine (R) vs. Sherrod Brown (D): Democratic pick-up;
# PA - Rick Santorum (R) vs. Bob Casey (D): Democratic pick-up;
# RI - Lincoln Chafee (R) vs. Sheldon Whitehouse (D): Democratic pick-up;

カカシ: ということは今のところ民主党優勢ということですか?

ミスター苺: そうです。 でもこれらの席は民主党へ行くと予想されていた席ですから特に驚きではないです。 注目されているバージニア、ミズーリ、テネシーはどれも共和党がリードしていますがその差は小さく接戦でまだどちらともいえない状態っです。

カカシ: 下院のフォーリー議員が辞任したフロリダ16地区はどうなってますか? 

ミスター苺: 当選確実といわれていたフォーリー議員がスキャンダルで辞任したため、確実に民主党に奪われると予想されてましたが、34%の開票で1%の差ですが共和党候補がリードしています。 またどちらともいえないといわれていたフロリダ13地区では共和党が3%のリードしています。 共和党よりと思われていたフロリダ22地区では民主党がかなり優勢で29%の開票で8%もリードしています。 これを取られると共和党は痛いですね。 また接戦のインディアナ9地区は民主党当選確実とフォックスニュースでは発表していますが、ちょっとまだこれは早いんじゃないかと思います。最終結果が出るのは留守投票の結果を待つことになるんじゃないでしょうか。

カカシ: 解りました。 いまのところまだ開票があまり進んでおりませんので、確実なことはいえないようです。 バージニアのデスクからお伝えしました。 次のアップデートをご期待ください。

アップデート2:24:00:00 EST現在

カカシ: どうやら民主党が下院を勝ち取ったようです。 ミスター苺、民主党はどのくらい議席をとったのですか?

ミスター苺: 今のところ三議席優勢で多数議席を勝ち取りました。 しかし三議席くらいでは強い立場とはいえないですね。 なにしろ数人の議員が党一辺倒で投票しないだけで法案は通りませんから。 ただ委員会のリーダーはみな民主党に握られることになりますから、共和党にとっては、イラク戦争の予算案や税金引き上げなどといった難しい2年間になりそうです。

カカシ: でもまだ民主党は議席を増やす可能性はあるわけですよね。

ミスター苺: そうです。 20席くらい取るという予測もありましたから、あと数席とる可能性はあります。 しかし強力な多数派となるためには5~6席優勢くらいではあまり事は進みませんよ。 共和党はもう少し優勢でしたがそれでも色々な法案が立ち往生しましたからね。

カカシ: 上院のほうは共和党がなんとか保持しそうですか?

ミスター苺: 今問題になっているミズーリ、モンタナ、バージニアの三つの州を民主党が全部取れば上院も民主党へひっくりかえることになります。 バージニアのアランとウェッブ票差は数千という接戦で、これでは今夜十には結論は出ないでしょう。 またどちらが勝っても1%以内の差の場合は自動的に再換算がされますから結果が出るのは数日後になるかもしれません。 モンタナは民主党が優勢ですがまだ20%も開票されてませんからなんともいえません。 ミズーリは共和党が3%くらい優勢で多分共和党のコーカーが逃げ切るのではないかと思います。

カカシ: どうやら長い夜になりそうです。 それでは読者のみなさん、カカシは一応今夜の放送はこれにて終了させていただきます。 夜が明ける頃にはもっと色々な情報をお届けできるでしょう。 おやすみなさい。

November 07, 2006, 現時間 09:23 PM | コメント (1) | トラックバック

November 06, 2006

オハイオ州: 左翼ブロガーの冗談がとんだことに!

アメリカ内政

アメリカの選挙で特に共和党にとって大切なのが投票率。世論調査の多くは共和党の投票率をかなり低めに計算しているので、当日の投票率が多ければ多いほど世論調査を乗り切って共和党に良い結果が出ると考えられている。

だから、共和党の選挙運動員はここぞとばかりにがんばって、交通手段のないお年寄りや低所得者を対象にミニバスなどで送り迎えをしたり、戸口訪問や電話連絡で「投票して下さ~い」と呼びかけるので大忙し。 (私も一度共和党に登録している家々を「~議員に清き一票をお願いしま~す」と回ったことがある。 共和党の人たちは結構政治問題には詳しいので、「~議員はこの件についてどのような見解をもっているんですか?」と挑戦されること多々ありで、結構たいへんだったのを覚えている。)

しかしそれを承知している民主党の選挙運動員たちの間にはかなり汚いことをする奴らがいる。 前回などはオハイオ州で共和党の送迎用バス数台のタイヤが切られたり、共和党選挙運動事務所に暴徒が押し入りコンピューターが奪い取られ、ボランティアの伯母さんが怪我をするなどという事件まであった。 

だからそのオハイオ州で、今回共和党の選挙運動部員として潜入し投票促進運動を邪魔しようという陰謀が民主党側にあると言う話を聞いたりすると、あり得ない話ではないと考えてしまうのは無理もない。 (BizzyBlog、Operation Infiltraton Update: HOAX, with Consequencesより)

ことの起こりはBuckeyeStateBlog (BSB) という民主党支持のブロガーが「共和党の72時間投票促進運動で二重スパイになりたい人はここで登録できます!」 と書いたのがきっかけ。 これを読んだ共和党支持のブロガーたちが民主党はこんな汚い真似をしていると書きたてた。 人によってはオハイオ民主党選挙運動を請け負っている会社の幹部を名指しで批判。 どこかの掲示板ではこの幹事長の住所氏名、職場や得意先の名簿までが公表されてしまうという大騒ぎになってしまった。

驚いたのは当の民主党選挙運動会社の幹事長ライアン・フィセルさん。(Ryan Fissel)。 そんな話は聞いていないとあわててBSBに連絡した。 下記はフィセルさんがこの問題を取り上げた保守派のブログ、ビズィーブログへ宛てたメールから抜粋。 (ビズィーブログは最初からこの話には半信半疑だった。)

私が本日この手紙を書いているのは、BSBとPlunderbundが書いた共和党投票促進運動へ潜入するという記事について、いくつかのブログが書いていることに気がついたからです。

私が主に心配しているのは、私の名前や職場のパートナーや他の人たちの名前までがこの混乱に巻き込まれたことにあります。 私はBSBのラッセル・ヒューロックと話をしたところ、彼はこの話はやらせで(共和党の)人たちを心配させて選挙24時間前のイベントに神経を集中できなくさせるのが目的だったといわれました。

ここではっきり申し上げておきたいのは、私はこのやらせには全く関知しておらず、今朝になってBSBのラッセル・ヒューロックに電話して説明を迫るまで全くしりませんでした。 この手紙はフリーリパブリックのコメント欄に私の自宅の住所、電話番号、及び私のビジネスパートナーや顧客名簿までが掲載されたことへの返答です。

BSBのウェッブホストが私の所持しているホスティングサービスである理由は、我々が一緒にウェッブサイトをいくつか経営しており、他のサービスを使うより便宜上楽だったからです。しかし、出来るだけ早くこの状況は変えるつもりです。

これでこのブログで書かれていた情報を訂正していただけると希望します。 もしご質問があればメールをください、どのような質問にも出来る限りお答えいたします。

ありがとうございます。
ライアン・フィセル

共和党をあわてさせようと企んだのに、かえって民主党の選挙運動を邪魔してしまったというお粗末な話。 しかし事の真偽を確かめもせず無関係な人間の自宅の住所や職場の顧客名簿まで公表してしまうという馬鹿ウヨにも充分反省して、迷惑をかけたフィセルさん及び関係者にしっかり謝ってもらいたいものだ。

November 06, 2006, 現時間 02:19 PM | コメント (0) | トラックバック

November 05, 2006

米地方選挙の泥仕合、テネシー州の巻

アメリカ内政

どういうわけか知らないが、テネシーの上院議員選が全国で話題を呼んでいる。 テネシー候補はボブ・コーカー氏(共和)とハロルド・フォード氏(民主)でいまのところコーカー氏が8%優勢。

フオード氏は若くてハンサムな黒人男性で期待の新人。 しかしテネシーといえば南部も南部。 昔ながらの黒人差別意識はまだ根深いと人は言う。私は民主党の黒人政治家は何かとライバルからの批判を人種差別と言ってだまらせようとする傾向があるので、そういう話はいつも眉唾だと思って聞いている。 しかし共和党が作成したこのテレビコマーシャルが人種差別的だと批判されたことは、まあわからないでもない。(YouTubeで見られるがリンクはつながらないので、このアドレスをコピペしてみてくさだい。http://www.youtube.com/watch?v=_vZF5ZTu2Go)

このコマーシャルでは金髪の美女が「私、ハロルドとプレイボーイのパーティで会ったのよ」という映像がながれ、最後のほうで「ハロルド、電話してね」とやって終わる。 コマーシャルではやくざっぽい男が、フォードはポルノ映画制作者から献金をもらったと言うシーンもある。 コマーシャルのメッセージはハロルド・フォードはテネシー出身ではなく、地元の人間とは全く違う価値観をもったハリウッド風のエリートだというもの。 (フォード氏は下院議員の息子としてワシントンDCで育った。)

ただ南部ではまだ黒人男性が白人女性とデートするのはあまり好ましいとされていないため、このコマーシャルはその反感を煽るようなものだと批判されたわけだ。 このコマーシャルはコーカーの後援会が製作したものではなく、コーカー自身も悪趣味だと訴えたためコマーシャルは五日間で取り下げられた。 

私がみたコーカー後援会製作のコマーシャルは結構けっさくで、ハロルド・フォードはハンサムでテレビ写りがいいと何度も繰り返されるものだった。しかしいいのは顔だけで中身は全くないというメッセージがひしひしと伝わってきて効果的なコマーシャルだったと思う。

もっともフォード氏もコーカー氏は大金持ちのビジネスマンで庶民の気持ちなどわからないといったようなコマーシャルを流しているから、まあおあいこだろう。

今日はこのテネシーに、元大統領のクリントンはじめ、ハリウッドスターなどもフォードの応援に駆けつけた。 (やっぱプレイボーイのパーティくらい言ったことあるんじゃないの、フォードさん?) また、フォードの選挙運動員はビデオカメラを持ってコーカー候補をずっと追っかけまわしている。 キャンペーンの最中にコーカー議員が失言するのを見逃さないように見張っているのである。(バージニアの共和党候補、ジョージ・アレンはこのライバル候補の運動員に人種差別的な侮蔑語を使ったとして大批判を浴びて支持率が下がってしまったから、油断大敵。)

テネシーでフォード氏が受かったら、南部から黒人の上院議員がでるのは南北戦争後以来だという。 でもコーカーのほうがテネシー訛り丸出しだし、なんといってもテネシー地元って感じなのでフォードは無理でしょう。 彼が黒人だからというのではなく、彼はどうしても地方の人間って感じがしないので。

November 05, 2006, 現時間 02:53 PM | コメント (2) | トラックバック

November 04, 2006

勉強しないとイラクにいくはめに! ケリー議員アメリカ兵を無教養な能タリンと侮辱

アメリカ内政

アップデートがたくさんあるのでバンプします!

数日前、2004年に民主党の大統領候補として出馬して負けたケリー議員が、カカシの住まい近くのカリフォルニアはパサディナの大学で、知事候補の応援演説をした。 (共和党の知事候補はもちろんシュワちゃん。 圧倒的な支持率だから当選まちがいなし!)

ケリー氏はパサディナ大学の学生を前にこんな「冗談」を述べた。

いいですか、教養とは、それを最大限に生かし、一生懸命勉強して宿題をやって賢くなるよう努力すれば、かならずや報われます。 しかしそれをしないと、イラクで立ち往生するはめになります。

これを聞いた元軍人や現役軍人および一般市民からも、勉強しないとイラクへ行くはめになるってのはどういう意味だ! アメリカ軍に入隊する兵士らは怠け者の能タリンだと言いたいのか! という批判が出たのは言うまでもない。 退役軍人のLieutenant Colonel (Retired) Joe Repya 氏。

わが国で制服を着て奉仕している男女を政治家の冗談の種にするなどもってのほかである。合衆国の退役軍人や現役の兵士らを無教養な負者であると侮辱したジョン・ケリーはわが国の制服を着た勇敢な男女に対して謝罪すべきである。 2005年のイラクフリーダム作戦の帰還兵として、私はティム・ワルツ(民主党下院議員候補)及び民主党にケリーの深刻な侮辱を糾弾するとともに、明日わが州(ミネソタ)における選挙応援への招待を差し止めることを呼びかけるものである。

Repya中佐はイラクだけでなく、ベトナム経験と湾岸戦争の体験もあるひとだ。

あまりの批判の声にケリー議員のスタッフは言い訳に大忙し。 これは軍人がイラクで立ち往生をするという意味ではなく、勉強しないとブッシュみたいな大統領になってイラク戦争で立ち往生するという意味だとかいう見苦し言い訳をしてまわっている。 エール大学での成績はブッシュのほうがケリーより良かったのにねえ、変ですねえこの言い分。

イラク戦争そのものに対する批判なら政治家だからフェアゲーム。どれだけ批判しようとかまわない。 だが大統領の命令で戦争に出かけた軍人を批判するのはおかしい。 軍人は戦う戦争を選ぶ権利などないのだから。 戦争中に命がけの戦いをしている自国の軍人をよくまあこれだけコケにできるものだと読者の皆様もあきれておられることだろう。 しかしケリー氏がこれをやったのはこれが最初ではない。 いやそれどころか、ケリー氏の政治家としてのキャリアが始まったのが反戦運動と言う名の軍人侮辱運動だった。 

ベトナム戦争時代、二度の軽傷を口実にケリー少尉はベトナムから帰還した。 その直後氏はウィンターソルジャースというベトナム帰還兵による反戦運動グループを創設。 議会の公聴会でアメリカ兵がベトナムで強姦、略奪、虐殺と、どれだけ地元ベトナム人を虐待しているかを告発した。 アメリカ兵はまるで「ジンギスカンの兵士」らのように野蛮だと証言した。 加えてソンミ村で起きた一部の兵士らによる暴走が明るみに出てケリーの話は真実味を帯びた。これがきっかけでケリーは輝ける民主党の星として政界にデビューしたのである。

後になってケリーのグループのメンバーの多くがベトナム帰還兵どころか軍隊にいたこともない偽元軍人たちで、ケリーの証言はすべてでっちあげだったことが、本当のベトナム帰還兵らの証言から明らかになったが時すでに遅し。 反戦ムードの高まっていたアメリカではアメリカ兵士らに対する不信感が高まった。

しかし大学へ行けば徴兵が卒業まで延期されるという時代ならばともかく、今の志願制軍隊において勉強しない怠け者の能タリンだけが軍隊に志願すると考えているケリー氏のエリート意識はえげつない。

私は軍人との付き合いが多いが、彼らが口をそろえて言うことはアメリカ軍の強さはノンコムの優秀さにあるというものだ。 ノンコムとはNon commisioned officerといって、下士官では高位の准尉・兵曹長クラスの略語だが、大学を出たばかりの若い中尉などより、学歴はないが下士官の中ではベテランで経験豊富な曹長などのほうがよっぽど頼りになる。

軍隊の中では将校らは色々なセミナーを受講するが、これらの学校の指導員の多くがノンコムである。 生徒の将校らのほうが位は高いので教師であるノンコムは口調は丁寧で必ず「サー」という敬称を付けて呼ぶが、生徒の将校らは位は低いこれらのノンコムに非常な敬意を評する。 一度海軍の特別部隊シールの訓練キャンプの模様をテレビで観たとき、ノンコムの指導員が生徒の将校に向かって大声で怒鳴っている姿があったが、普通なら「おら、おら、もたもたすんな~!」というところを「もたもたすんな~」といっておきながら最後に「サー」と付け足していたのには笑ってしまった。

余談だが、私は仕事柄元軍人と一緒に仕事をすることが多い。 特に企画部長になる人は大抵が軍隊で指揮官の立場に居た人だ。 しかし誰が元将校で誰が元曹長かはその態度ですぐわかる。 

「おい、カカシ、なにやってんだ! さっさとケツあげて仕事しろ!」 というのが曹長。 「カカシ君、ちょっと急いでやってくれないかな。 すぐ必要なのでね。」というのが元将校。 

とにかく、アメリカ軍には優秀なノンコムが多いため、個々の小隊が独自の判断で臨機応変な行動ができる。 また軍そのものがそういう有能な個人の判断を起用できる組織になっているところが、アメリカ軍独特の強さにつながっているのである。 コソボでロシア軍と一緒に警備の仕事をしていた軍人が言っていたが、ロシアの軍隊にも有能な軍人はいくらでもいるが、組織そのものが柔軟でないため個々の指揮官らが独自の判断で動くことができないと語っていた。 以前のアフガニスタンや現在のチェッチェンでロシア軍がアメリカ軍のイラク戦争犠牲者などとは比較にならないほどの犠牲者を出しているのもこの柔軟性のないトップダウンの機構に問題があるのである。

このような有能な軍人の多いアメリカ軍隊を怠け者の能タリンと呼ぶとは、ケリーとは全くけしからん男である。 これだから2004年の大統領選の時、ベトナム退役軍人(特にケリーが所属していた海軍速力小型船隊の元メンバー達)からアンチケリー運動が起きたのも納得できるというものだ。

戦争中にこんな議員を応援に呼ぶ民主党の候補達は、またまたアメリカ市民の気持ちを逆撫でしたようである。

アップデート: ミルブログでも最大のBlackFiveに面白い記事が載っている。 昨晩陸軍士官学校ウエストポイントと、空軍士官学校のエアフォースアカデミーのフットボール試合があった。 その時だれかが大きな横幕を立てあげたのだが、そこには「私たちはケリーより頭の悪いひとたちを支援します」と書かれていた。 それを読んだ陸軍生はどっと歓声を上げた。 横幕が空軍生のスタンドの方に向けられるとそちらからも歓声がわいた。

ブラックファイブは「ケリー、陸軍と空軍の心をひとつにさせる、、、」と感慨深げだ。 


アップデート2: ミッシェル・マルキンのサイトにも面白い写真が載っている。 イラクにいる州兵数名が横幕を持っている写真に副大統領が寄せ書きをしている図。 横幕には「ケリーさん、助けて、僕らはイラクで立ち往生しています。」と書かれている。

アップデート3: 上記と同じ写真の拡大版が載ってる日本語ブログがあったので、リンクしておこう。 マイネ・ザッへさんとこのStupid Soldiers. 写真の横幕メッセージで、Rが裏返しになっているのにご注目。 これは子供がよくやる間違い。 なにせイラクで立ち往生してる兵士らは教養がないもんねえ。 

訂正! あ、Rは反対じゃなかった! 失礼間違いはhelpとイラクのスペルでした!

November 04, 2006, 現時間 01:52 PM | コメント (2) | トラックバック

ケリーの弟子? 反戦イラク帰還兵のおかしな戦話

アメリカ内政 , イラク関係

先ほどケリー上院議員がベトナム戦争帰還後にあることないこと、(ほとんどないこと)をでっちあげて反戦運動をしたという話をしたばかりだが、新世代にもケリーのような帰還兵はいるらしい。 ミズーリ州上院議員選挙で民主党のクレア・マックカスキル(Claire McCaskill)候補の選挙運動テレビ広告では、ジョシュア・ランスデールというイラク帰還兵がイラクで負傷した足首を軍事病院で診てもらうのに6ヶ月もかかった、これというのも軍隊医療費増加法案を反対した共和党議員のジム・タレントのような政治家のせいだ、と言う証言をしている。

ランスデール君は実際にイラク帰還兵で軍医をしていて、2003年から2004年にかけてイラク戦争に参加していた。 同じランスデール君はまた別のテレビコマーシャルでも、「イラクのせいで世界はもっと危険になった。」という台詞でちょっと登場していた。 「していた」というのは実は今は登場していないからだ。 その理由はというと、

実はランスデール君がイラクで負傷した後診察を受けるまで6ヶ月もかかったという話がどうも胡散臭いのだ。 軍事病院がいくら能率が悪いとはいえ病院の話ではイラク帰還兵は最優先で治療を受けられることになっており、長くても30日以内に治療をうけられるはずだという。 この疑問に答えるためにマックカスキル候補はランスデールに診断書を提出するように要請したが、ランスデール君はマックカスキルからの電話に答えようとしないで逃げまくっているらしい。

この4月、ランスデール君は自分が足首を怪我した状況をこのように語った。

「かなり危険な場所でした。 私たちはたくさんのモーター弾や、路肩改良爆弾、自動車爆弾などの攻撃を受け、ヘリコプター墜落もたくさん目撃しました。 私たちは国連爆破時の救援にあたりました。 私は燃える建物やら、車やら、バイクなどの爆発から何人もひきずりだしました。」

しかしイラクでランスデールと同じ隊にいた別の帰還兵らの話によると、どうもランスデールが語ったこの勇ましい手柄話にもかなり後から尾ひれのついた自慢話になっているらしいのだ。

ランスデールの所属していたのは陸軍の予備隊487、エンジニア部でイラク出動は2003年5月から2004年4月までの一年間。同じ隊で消防隊チーフをしていたゲリー・クーエン(Gary Kuehn, SFC/AGR, Retired)さんの話では、、( Gateway Pundit

一度ヘリコプターのタイヤがパンクして一人の兵士が大怪我を負い、一人が死亡という事故がありました。 また一度バイクを運転していた兵士が臨設トイレ清掃車にぶつかって頭に大きなたんこぶをつくるという事故がありました。 それ以外には我々が居た間、飛行機やヘリコプターの墜落など一度もありませんでした。 我々はバグダッド近くには行きませんでしたし、大使館の建物もキャンプアナコンダへ行く途中に通りすぎだだけです。

モーター弾による攻撃は幾晩もありましたが、我々や消防署の付近まで届いたのはほんの1~2発で、しかもそれはほとんど最後のほうでした。 敵の撃った95%ははずれか不発でした。 私の部下の消防士で燃える建物から人を引きずり出した者はひとりもおりません。 二人ほど火事と戦っている最中に熱さから倒れるということはありましたが。

ジョシュア・ランスデールは確かにアメリカでは見られない色々なことを目撃したのでしょう。 しかし彼の話はあまりにも大げさ過ぎます。 私の部下に三人ほど彼など想像もつかないほど死に近づいた者達がいます。 彼の診断書をみるまではなんともいえませんが、私は彼が足首を怪我をしたことを思い出せません。 ねんざくらいはしたかもしれませんが、、

私は戦争体験者が自分の手柄話を誇張して友達や親戚に語る分には全く問題ないと思う。 たとえ自分自身危険な目にあっていなくても死ぬかもしれない戦場を覚悟で戦争に行ったというだけで帰還兵にはそのくらいの自慢話をする権利はあると考えるからだ。 しかし、それが講じて他人を傷つけるようなことになるとしたらこれはいただけない。 そのようなことをするのは自分のせっかくの栄誉に泥を塗るだけでなく、もっと危険な目にあった他の軍人達にも失礼である。

しかしこの地方選挙の泥試合、醜いものだな。

November 04, 2006, 現時間 12:08 PM | コメント (0) | トラックバック

バージニア選挙戦不思議に絡む蜘蛛の巣(ウェッブ)

アメリカ内政

カカシが出張中のバージニア州上院議員選は民主党のジョージ・アレン(共和)とジム・ウェブ(民主)との戦いである。 ジョージ・アレン氏は元バージニア州知事、上院議員も一期勤めた経験があり、当初ウェッブ氏より10%以上もリードしていて確勝といわれていたが、数ヶ月前ライバル候補の黒人スタッフに対して差別用語を使ったとしてメディアにかなり叩かれたせいで、大幅リードがかなり狭まり今は僅か3%程度の優勢に留まっている。

しかし民主党の候補者ジム・ウェッブ氏は非常に不思議な人間なのだ。 以下ウィークリースタンダードに載ったアンドリュー・ファーガソンのコラムを参照に紹介しよう。(Tangled Webb、Cognitive dissonance in Virginia、by Andrew Ferguson)

ウェッブ氏はベトナム戦争体験軍人で、紫章を二つ、銀章、海軍十字章をもらっている申し分ない英雄である。 氏はレーガン大統領(共和)時代には海軍長官としてレーガン政権内部で勤めた経験もあり、一度は共和党員だったという噂もある。 特にウェッブ氏の一般市民による銃砲所持権利への熱烈な支持は民主党員としては問題である。またウェッブ氏は以前に左翼政治活動家が訴訟を悪用してアメリカの伝統を破壊しようとしているなどと書いたこともあり、はっきり言ってどうしてこんな極右翼が民主党の候補者になったのかと非常に不思議だ。

ウェッブ氏はまた戦争小説の作家でもあり、特に南北戦争では南部側への同情心を強くみせている。 彼は南部軍の英雄リー将軍にちなんで息子をロバートと名づけたくらいだ。 彼の小説では伝統的な価値観を持つスコッツアイリッシュ移民が左翼の多様文化主義者の犠牲者となりながら後に反撃していく姿が暴力的な戦闘シーンなどによって描かれているという。

どうもファーガソンのコラムを読む限りは、ウェッブ氏は民主党候補というより極右翼が行き過ぎて共和党からおいだされた、これもアイルランド移民の息子パット・ブキャナンとの共通点のほうがかなりあるように思えてならない。 ウェッブ氏はブキャナンと同じでアメリカ国内の労働者を外国人移民労働者や外国産業から守るという主義であり、資本主義にも批判的で大企業への政府からの税金免除などにもかなり批判的である。 この間も述べたようにこういう社会主義の右翼は、ファシストと通じるものがあって非常に危険だ。 

では何故このような社会主義右翼がリベラル民主党の候補者になったのかといえば、それは一重にウェッブ氏のイラク戦争反対の姿勢にある。 ウェッブ氏はイラク戦争がはじまる前の2002年からイラク戦争絶対反対の姿勢を貫き通している。 言ってみれば彼のキャンペーンは、イラク戦争全体反対以外には何もないのである。 民主党は本当に戦争中にただただイラク戦争反対、切捨て遁走を唱えるだけでポピュラーな共和党候補を破ることが出来るのであろうか? またイラク戦争反対というだけで、このような右翼を選んでしまうことがリベラル民主党にとって有利なことなのだろうか?

ところで、ウェッブ氏の小説にはかなり性的に変態的な描写が出てくるという。 しかも女性虐待描写が非常に多いという話である。 いくら小説に不思議なセックスシーンが出てくるからといって必ずしも著者に変な趣味があるという理屈にはならないが、ライバルのジョージ・アレン氏はこの小説の内容を利用して選挙運動に使ったようだ。 ま、やり方が汚いといえば汚いが、ウェッブ側のアレンに対する攻撃もかなり汚いからどっちもどっちといったところだろう。

バージニアでは上下議員の選挙だけでなく、州において結婚の定義を男女一人づつに限るという憲法改正案も出されているが、ウェッブ氏はこの改正案にも反対である。保守的なバージニア州でこのような意見がどれだけ支持を得られるかみものといったところだろう。 


November 04, 2006, 現時間 05:15 AM | コメント (1) | トラックバック

November 01, 2006

米中間選挙接戦地域の勝敗はいかに?

アメリカ内政

お断り: 下記はカカシがネットアクセス不能になる前の10月27日現在の予測です。

普通アメリカの中間選挙では大統領と反対の政党が議席を巻き返すということになっている。 前回2002年の中間選挙では共和党が議席を増やすという異例の事態が発生したが、これはアフガニスタン戦争中でイラク戦争直前という状態がもたらした特別な状況だったという判断が通常である。

今回の選挙ではイラク戦争があまりうまくいっていないという印象を国民が持っているだけでなく、任期6年目のブッシュ大統領への支持率が比較的低いということなども影響して、共和党は議席を失うだろうというのが通常の観方だ。

問題は共和党がどのくらいの議席を失うか、それによって与党としての座を上下議会で守り通すことができるかどうかということにある。

共和党内部の極右翼のあいだではブッシュ政権のイラク政策や違法移民問題への対策が軟弱すぎるという批判から、これらの人々が投票拒否をするのではないかという懸念がある。 それで悲観的な見方をするひとたちのなかには共和党が下院で25議席も失い、上院でも多数議席を失うと確信している人たちもいる。 だが、ミスター苺は状況はそこまで切羽詰ったものではないと結構楽観的にみている。

先ず下院。 確実に民主党が増えると思われるのは2議席。 多分民主党へ傾くだろうというのが7議席。 可能性があると思われるのが8議席。確実の2議席は民主党にやるとして可能性ありは半分こして4議席とすると、6議席となる。多分の議席は2/3から3/4が民主党にいくとして計算すると、合計で民主党の議席増加は10から12議席ということになる。 真ん中を取って11議席とすると、すれすれだが221:214で共和党がかろうじて多数議席を保てるという予測。

上院はというと、今問題になってるレースは13議席のみ。 そのうち当ブログが確実に民主党にいくと考える議席はペンシルベニアとオハイオの2議席と多分がロードアイランドの1議席。 どっちともいえないのがメリーランド、ミシガン、ニュージャージーの3議席。 ここは一歩譲ってこのうち2議席を民主党がとるとすると、合計で5議席増加。 しかしどっちともいえない議席のひとつかふたつを共和党が取れば、民主党の増加は3から4議席となり、上院もかろうじて共和党が多数議席を保つ。

この見解は楽観的すぎるというご批判もあるだろうが、Hugh Hewittのブログで書いてるディーン・バーネット氏の見解は当ブログの予測よりもさらに楽観的である。 ( The Smell of Victory, Posted by Dean Barnett )

バーネット氏はオハイオは駄目だが、バージニア、モンタナ、テネシー、ニュージャージー、マリーランド、ミズーリ、は共和党が勝てると宣言する。 ミスター苺が民主党確実と判断しているペンシルベニアや多分と判断したミシガンですらサントラム候補、やボーチャード候補の支持率高揚に期待が持てるという。 ロードアイランドはどっちともいえないが、現役のリンカーンチェイフィー氏は共和党とは名ばかりのリベラルなので、どっちかいうと負けて欲しいというのがバーネット氏の見解。

楽観的なミスター苺ですら、バーネット氏の予測は楽観的すぎると言っているが、さてさてどうなることやら。


November 01, 2006, 現時間 02:06 PM | コメント (0) | トラックバック

October 30, 2006

共和党に入れたら病人が死ぬ、コマーシャルが逆噴射

アメリカ内政

さてまたまた本日からネットアクセス不可能な場所に8日間ほど缶詰になり、帰港するのはなんと中間選挙前日の月曜日。 幸いなことに選挙がどうなるかはリアルタイムで知ることができるので、結果報告及び分析も実況できる予定。

金曜日に一時寄港した時、ミスター苺は電話口で、「君~すごい一週間だったよ。選挙状況がかなり変わってきた」と興奮した調子でまくし立てた。 アメリカの地方選挙などには疎い私でもそれぞれの話は面白いので今週は選挙運動逸話をいくつか紹介していきたいと思う。

先ずはメリーランド州、上院議員選。 共和党の候補者はマイケル・スティール氏、民主党候補者は現在下院議員のベン・カーディン氏。 支持率は5%くらいの差でカーディン氏が優勢。 だからこの話はなんともやぶへび。

映画俳優のマイケル・J・フォックスといえば、1980年代にテレビ俳優から映画俳優へと転向しバックトゥーザフューチャーの三作で一躍大スターになった人。その後ホワイトハウスを舞台にしたコメディドラマ「スピン・シティ」に出演していたが、1990年代後半に持病のパーキンソン病の症状が悪化したため俳優を引退した。

そのフォックスが最近アメリカ各地で、民主党のために選挙運動をしているのだが、そのテレビコマーシャルは共和党はパーキンソン病治療法の研究に必要なステム細胞使用に反対している、共和党に投票すればパーキンソン治療開発は絶望的であるといった内容だという。 民主党のやりかたは常に共和党は冷血漢で病人やお年寄りのことなど全く考えない、男女差別、人種差別、同性愛恐怖症、とレッテルを貼るというもの。 その点民主党は弱者の味方。皆さん民主党に清き一票を、、てなもんである。

このコマーシャルが流れたマイケル・スティール(共和)候補の地区では、このコマーシャルにスティール候補が真っ向から反撃。ターナーという女医が出演するコマーシャルでは次のようなメッセージが流れた。(スティールのコマーシャルとフォックスのコマーシャルはReal Clear Politicsで見ることが出来る)

ターナー医師: 私はドクター・モニカ・ターナーと申します。

ベン・カーディン議員(民主)によるマイケル・スティール候補への攻撃はわざと誤解を招くような悪趣味な広告です。カーディン議員は自分の政治力を強めるために恐ろしい病気の犠牲者を利用して人々を怖がらせようとしています。

カーディン氏は恥を知るべきです。

マイケル・スティールについて皆さんが知っておくべきことがあります。彼は幹細胞研究を支持しています。そして彼はこの病気で苦しむ人々にのことを深く慮ってます。

どうして私にそんなことが解るかですって? それは私がマイケル・スティールの妹だからです。

私はパーキンソン症候群を煩っています。マイケルは私のことを考えてくれてます。

あ~れ~、これはちょっとすごい反撃。 これをもち返すのはかなりたいへん。 スティール氏は胎児胚の生化幹細胞研究には反対しているが、胎児胚を破壊しない幹細胞研究は支持している。 ところがフォックスには気の毒なことになんと民主党候補のカーディン議員は肝細胞研究は全面的に反対しているのである!

スティール候補はカーディン議員は幹細胞研究を支持する機会があったにも拘わらず、ブッシュ大統領が提案した非破壊的な幹細胞研究法案に反対投票をした。 それは決してカーディン氏がこの法案に信念的な異議があったからではなくブッシュ大統領発案だったからという政治的な理由でのことだった。 カーディン議員はパーキンソン症候群の患者のことより自分の政治的地位を重んじたのであると攻撃した。

フォックスも場所を選んでコマーシャルを流すべきであった。 これではひいきの引き倒し。あり型迷惑もいいところだ。

October 30, 2006, 現時間 12:56 PM | コメント (0) | トラックバック

October 21, 2006

米共和党スキャンダルを超え巻き返す

アメリカ内政

この間からずっとバージニア州に出動じゃないや、出張している話は昨日も書いた。 カカシは自宅ではあまりテレビニュースを観ない。私はニュースはもっぱら朝の通勤中にラジオで聴くか職場でネットサーフしながらニュースを読むのが常である。たまにニュースをテレビで観るとしたら、職場の待合室にあるテレビで写しっぱなしなっているフォックスニュースくらいだ。

それで出張先のホテルでCNNニュースを観ていたらそのあまりの偏向放送におくちあんぐり! な、な、な、なんだこれは! とあきれ返ってしまった。普通のアメリカ市民はこんなニュースを毎日観ているのか、どうりでイラクは泥沼だとか共和党はもう終わりだとか思うわけだ。(たまには敵のプロパガンダも観てみるものだ。)

たとえば共和党が最近放映しだしたこのテレビコマーシャルについて、CNNはテロリストの脅威を誇示して、アメリカ市民を不必要に脅かしているというコメント入りで紹介。

さて、それで肝心の支持率だが、共和党はマーク・フォーリー議員のスキャンダルでてっきり支持率がた落ちと思いきや、そうでもない。 

ブッシュ大統領と共和党の支持率はスキャンダルの前まで少しづつではあるが、じわじわと上昇しつつあったことはこのブログでも何回か書いた。特に今年の9月11日以降、共和党の支持率上昇振りは結構見ごたえのあるものだった。ところが9月29日、ABCテレビ局とワシントンポストがフロリダのマークフオーリー議員のスキャンダルを暴露して共和党勢いが急停止してしまった。

共和党にとっては大打撃だった、、、はず、、、ところが、、ジャジャーン!

民主党はスキャンダルのおかげで支持率急上昇。ちょうど10月11日から12日にかけてこの人気は頂点を迎えた。この時点で取られた世論調査では民主党が断然有利だったため、主流メディアは1994年に共和党が上下院で多数議席を奪ったような大津波が起き、民主党が40から50の議席を取って、民主党が晴れて上下議会を再び支配するときが来ると歓喜の声をあげていた。

しかし選挙を二週間半に控えたいま、振り子はまた反対に振ろうとしている。スキャンダルの炎が燃え尽き、高揚する経済、低い税金、国防などが再考され、共和党の支持率が再び上がり始めているのである。イラク状況でさえ、対テロ政策として再び見直されてきている。それに引き換え民主党は勢いを失いかけている。

しかしおかしいではないか、通常ならば共和党は10月の中旬にそのピークを向かえ、後はだんだん支持率が落ちて民主党の支持率が上がるはずだ。 民主党が自分らの政策を打ち出し、共和党と対抗する考えを国民に訴えるという通常の選挙運動をしていれば、この次期支持率が向上するのは民主党のはずだった。しかし民主党はフォーリー議員のスキャンダルに力を入れすぎて選挙運動を怠ったため、この自然の振幅リズムを崩してしまったのだ。

つまり民主党は共和党が時期早尚にピークに達するのを防いで、反対に自分らのピークを早めてしまったのである!

さてさて、11月7日の選挙はどうなることやら。 ところで、私は選挙当日も出張中で投票できないので、投票を郵便で送れるよう手続きをしておいたのだが、「投票券きた?」とミスター苺にきくと「あ、君ね、もう投票したよ、全部民主党にいれといたから安心したまえ」とミスター苺。あ~た、ちょっと冗談きついわよ。(笑)


October 21, 2006, 現時間 01:30 PM | コメント (0) | トラックバック

October 18, 2006

米中間選挙: 共和党よ今こそ踏ん張る時!

アメリカ内政

私がアメリカ保守派に対して文句があるとすれば、どうも多くの人々が悲観的な考えを持ちすぎていることだ。メディアの報道は偏向だといいながら、メディアが共和党はもう負ける、イラクは泥沼だ、アフガニスタンは大失敗だと大騒ぎするのを真に受けて、「もうだめだ~」と選挙もやってないのにあきらめるやからが多すぎることだ。 私はこの共和党の敗者思想が大嫌いである。

アメリカではワシントンDCで政治関係社会をベルトウェイと呼んでいるが、ベルトウェイの分析は政治家の内輪による分析であり、アメリカ内部のハートランドと呼ばれるアメリカ国民の意見を必ずしも反映していない。 ミスター苺の下馬評によると、共和党が民主党に撮られる議席は下院で12議席、上院では4議席にとどまり、どちらも共和党が多数議席を保つだろうと予測する。 この意見にはブッシュ大統領もホワイトハウストップアドバイザーのカール・ローブ氏も同意している。(White House Upbeat About GOP Prospects、ワシントンポストより。)

中間選挙を目前に共和党の間ではパニックが広がっているなかで、ある二人の共和党員は側近の味方からも行き過ぎと思われるほど楽観的だ。その二人とはブッシュ大統領とトップ政策アドバイザーのカールローブ氏。

共和党員の中には下院で25議席以上失うのではないかと覚悟している人たちもいる。しかし党の運動員たちによるとローブ氏は最悪の場合でも8から10議席程度の損失で住むだろうと予測しているという。民主党が1994年ぶりに多数議席となりブッシュ政権の第二期のバランスを揺るがすのに必要な数より15席も足りない。

上院ではローブ側近は民主党が勝つためにはよっぽどのことが無い限り必要な6議席を勝ち取ることはできないだろうと語る。

というわけだからそう悲観的になる必要はないと我々は考える。問題は共和党支持者があきらめて投票日に自宅にひきこまらないように、共和党選挙運動家たちは積極的に共和党登録者に投票を促すことだ。いくら共和党の働きぶりに不満があっても、だからといって民主党に多数議席をとられてもいいと考える共和党員はいないだろう。

いまこそ踏ん張って中間選挙に挑むべきときである。

October 18, 2006, 現時間 08:30 PM | コメント (0) | トラックバック

米左翼、共和党議員をホモと「暴露」したのはいいけれど、、、

アメリカ内政

わが姉妹ブログのBig Lizardsでミスター苺がかいた記事Quick, Somebody Find Mike Rogers a Mapが傑作なんでこっちにも同時掲載しよう。

左翼の工作員ディーン・バーネットが共和党の上院議員ラリー・クレイグ氏が同性愛者であると「暴露」した。 クレイグ氏も妻(女性)も家族も絶対そんなことはないと否定している。

実際にクレイグ氏が同性愛者であるかどうかなど議員の仕事振りには無関係のはず。しかし今度の中間選挙を野球の番付みたいに表まで作って予測しているミスター苺も、クレイグ氏の名前が話題に上ったのを聞いたことが無い。いったいクレイグ議員はどの選挙区から出馬しているのだろうと調べたところ、クレイグ氏は今度の選挙に出馬していないことがわかった。なぜなら2002年に再選されたクレイグ議員の任期が切れるのは今年ではなく2008年だからだ!

宗教右翼は絶対に同性愛議員を支持しないと踏んで保守派議員をホモだなんだと騒ぎ立てる汚い手を使うなら、せめて選挙に出馬している議員に限ってやってもらいたいもんだ。(笑) 汚い選挙活動もここまで来ると間抜けとしか言いようが無い。

October 18, 2006, 現時間 07:30 PM | コメント (0) | トラックバック

October 08, 2006

米民主党、アメリカ兵とカナダ兵の制服を取り違える

どうでもいいニュース , アメリカ内政

ちょっと笑える話を読んだので一言。

アメリカ民主党のホームページには、「アメリカ軍人とその家族」というページがある。このページのトップにある横帯の写真の下にGet Involvedと題された写真が載っている。いまいくとこれは星条旗になっているが、昨日までここには軍人の写真が載っていた。しかし軍人は軍人でも軍服がおかしいなあ、と気が付いた人たちがいた。

アメリカ軍人を支援するページだからアメリカ軍人が読んでてすぐに気が付いたのだろう。当たり前だが、、、
LGFによると、この制服はカナダ軍のものなんだそうだ。(笑)アメリカ軍を支援するというページでアメリカ兵の写真も見つけられずに間違えてカナダ兵の写真を載せたとしたら、かなり恥かしい。

民主党が軍隊から支持されないわけだ。

October 08, 2006, 現時間 02:48 PM | コメント (0) | トラックバック

October 07, 2006

米共和党:スキャンダルで支持がた落ちと思いきや、、、

アメリカ内政

アメリカの世論調査を集計しているリアルポリティクス(Real Clear Politics)のジョン·マッケンタイヤー(John Mcintyre)の分析によると、わいせつメールスキャンダルは確かにブッシュ大統領の連続演説のメッセージから話題をそらし、共和党の選挙運動の勢いを弱めはしたが、それほどひどい悪影響は見せていないようだとある。

このスキャンダルで影響を受けた共和党候補者は意外にも保守派ではなく比較的穏健派の候補者のようだ。それというのも、穏健派の出ている地区はもともと民主党支持の強いところであり、共和党候補が勝つとしたら共和党のメッセージが幅広く投票者の耳に届く必要がある。にもかかわらず、大事な選挙運動の2週間がくだらないセックススキャンダルにとられてしまって、彼等の選挙運動がメディアから閉め出されてしまったからだ。もともと苦戦をしていた上院議員候補リック·サントラム(Rick Santorum)氏と マイケル·スティール(Michael Steele)氏の勝てる可能性はほとんどなくなってしまったとマッケンタイヤーは書いている。

しかしこれらの議席はもともと危なかったものなので、このスキャンダルが直接の原因ともいえないらしい。残りの数週間でサントラム氏とスティール氏が挽回できるかどうか、勝利はそれにかかっている。

さて、わが姉妹ブログBig Lizardsのミスター苺(Dafydd)によると、スキャンダルの影響はメディアが騒ぐほどひどいものではないとある。

このスキャンダルで一番民主党やメディアからやり玉に挙げられている共和党議員といえば、下院議員のトム·レノルズ(Tom Reynolds)氏である。フォリー議員のメールについて連絡を受けた最初の二人めがレノルズ議員であり、影響を受けるとしたら彼が一番危ないといえる。ところが最近の世論調査では彼の支持率に動きは見られない。

ただ先週と比べてレノルズ議員は挑戦者デイビス氏に優勢を奪われているので、一見するとスキャンダルがデイビス氏を有利にしたような錯覚を受けるが実はそうではない。

この地区にはもうひとりグリーン党の候補者、クリスティーン·マーフィー( Christine Murphy)氏が出馬していた。彼女を含めた前回の世論調査では、レノルズ氏 (共和)45% , デイビス氏(民主)43%, マーフィー氏(グリーン)8%だった。それがマーフィ氏が事情があって失格したため、レノルズ氏とデイビス氏の一騎討ちとなった今回の世論調査によると、レノルズ45%, デイビス50%と、グリーン党支持者の票が7%もデイビスに移行したことがわかる。

つまり、レノルズ氏の支持率はスキャンダル前後全く変化がないということだ。無論、マーフィー氏の失格によってレノルズ氏が劣勢になたことは問題だ。しかしこの地区はもともと共和党寄りで2004年の選挙では圧倒的にブッシュが勝った地区である。だからレノルズ氏が残りの数週間、基盤である共和党投票者からの支持率を引き上げることに力を入れれば勝てる可能性は多いにある。

今朝カカシの家に知事のシュワちゃんから電話があった。(録音テープだけど、、笑)あのドイツ語訛りの口調でのメッセージ。シュワ知事は圧倒的に優勢なので再当選間違いなしだが、最後の追い込みに励んでいるようだ。

私は声を大にしていいたい、『共和党のみなさん、スキャンダルなど無視してがんばりましょう! 民主党が勝ったらテロリストが勝つことになるのです。』

候補者も投票者も目先のスキャンダルではなく将来のアメリカのことを考えて行動していただきたい。

October 07, 2006, 現時間 03:25 PM | コメント (2) | トラックバック

October 05, 2006

冗談だった? わいせつメール!!!

アメリカ内政

今日になってドラッジリポートというオンライン新聞に、フォリー議員とのわいせつなチャットは、当時18歳だったページがフォリーをからかうためにオンラインでフォリーを誘惑。わざとフォリーにわいせつチャットをやらせたのだという。IMを保村して友達同士で後で読んで楽しんでいたのが、どういうわけか敵の手に渡ってしまったというのである。

共和党議会が本格的な捜査をはじめると昨日発表したので、恐くなったページの元同僚が新聞に公表したらしい。チャットの相手の男性は自分は同性愛者ではないと言っているそうだ。どうやらすでに弁護士を雇ったようでもあり、近いうちに記者会見でもしてくれると助かるのだが。

もしこれが本当だとしたら、フォリー議員は全く違法行為などしておらず、うまくティーンエージャーにおちょくられてしまった間抜けなおっさんではあるが、性犯罪者などでは全くないことになる。

民主党や左翼メディアが騒ぐのはともかく、保守派の連中まで事実関係もまだハッキリしないのに、ハスター下院議会議長に辞任しろだのと大騒ぎしているのをみて、我々中道派は、「お黙んなさい! 民主党の銃弾与えてどうするの? 選挙に負けてもいいのか?」と叫んできたが、どうやらこのスキャンダル。ことの起こりはジョークだったのかも、、、

だから慌てて騒ぐなっていったでしょうが!

とにかく、フォリー議員が未成年を誘惑したどころか、18歳の大人の男性にからかわれたというだけなら、フォリー氏の面目は丸つぶれだが、共和党には何の責任もない。それなのにまるで共和党全体が性犯罪を隠ぺいしていたかのうような報道や発言をしていた民主党。このおとしまえはどうしてくれるんだ! と共和党は開き直るべきだ。

極右翼の連中も、議長にいますぐ謝罪すべし。

October 05, 2006, 現時間 06:52 PM | コメント (0) | トラックバック

October 04, 2006

わいせつメール、はしゃぎ過ぎ民主党は裏目に出るかも

アメリカ内政

先週の金曜日に暴露された共和党下院議員のマーク·フォリー議員のわいせつメールスキャンダルは下院議会議長の辞任問題にまで発展しそうな雰囲気である。

保守派のブロガーや政治評論家までが民主党や左翼メディアと一緒になって、「共和党は知っていて黙認していたなら、リーダー格が責任をとるべき」などと騒ぎ出す始末。まったくこういう時やたら道徳観念に敏感な保守派はリベラルよりも始末がわるい。これが民主党議員なら、「たかがわいせつメールで騒ぐな、性交渉があったわけでもなし、」と開き直り、共和党がそれでも責め立てれば「ゲイバッシング」と今度は共和党を守りの姿勢に追い込んでいただろう。

また、コメンターのMike Rossさんもおっしゃっているように、もし一年前にあのたわいない内容のメールのみで、共和党がフォリー議員にあれ以上厳しい対応をとっていれば今騒いでいる民主党やメディアが一緒になって共和党を「ゲイバッシング」「同性愛恐怖症」などといって責め立てていたに違いない。

しかし、民主党も左翼メディアのこのはしゃぎすぎなやり方はかえって彼等にとって裏目にでるのではないかと私は思う。

昨日も話したように民主党と左翼メディアは何気ない内容のメールと、わいせつな内容のIMとを故意に混同し、ハスター議長らがフォリー議員のわいせつ行為を見て見ぬ振りをしていたと印象づけようとしている。しかしこの事件はあまりに騒がれたため、保守派ブロガーやラジオDJやテレビ討論会などでも、ハスター議長らが知っていたのは最初の何気ないメールのみであり、しかもその場で適切な処置を取っていたことなどもかなり詳しく報道された。

そして比較の意味もあって、民主党の汚い過去もどんどん蒸し返されている。

例えば、1973年に、ゲリー·スタッズ(Gerry Studds)という民主党議員は未成年の少年との性交渉が違法であるアメリカを出て、わざわざ当時17歳だった少年をモロッコに連れ出して性交渉を持ったという事件がある。それがばれたのは1983年のことで本人も認め、議会から勧告は受けたが議員をやめるでもなく民主党から追い出されるでもなくその後6期も任期を努めた後引退した。

また1989年、バー二ー·フランクというゲイの民主党議員が同棲していた愛人男性がフランク氏の自宅で何人かの売春夫を使って売春宿を経営していたなどということがあった。フランク議員はそれを知っていて黙認していたのである。それでもフランク議員はいまだに現役の議員をつとめているし、民主党はフランク議員に何の対処もとらなかった。

民主党は今回のことであんまり大騒ぎをし過ぎると、共和党は民主党のこのような過去を持ち出し、ダブルスタンダードを指摘しはじめるだろう。セックススキャンダルが大好きなメディアは、過去のこうした民主党のスキャンダルを蒸し返さないはずがない。そうなってくると、民主党の偽善ぶりがアメリカ国民にもじょじょにではあるが浸透していくのではないかという気がする。

それに昨日もコメント欄で書いたように、メディアはフォリー議員が未成年とわいせつメールを交わしているという違法行為を知っていたにもかかわらず、「犠牲者」の少年の安否よりも政治的なタイミングを待って犯罪行為を隠していたという事実がある。このことをアメリカ投票者が消化する時間があれば、このスキャンダルはかえって民主党と左翼メディアが仕組んだ汚い陰謀だという印象をアメリカ国民に与えることになる。

フロリダのフォリー議員の席を共和党が維持するのはもう手遅れかもしれないが、この事件で他の共和党議員が巻き込まれるにはスキャンダルの暴露は早すぎたかもしれない。共和党支持者やおせっかいな純粋主義の保守派連中がこれ以上騒いでハスター議長の辞任を叫んだりするのを今すぐやめてくれれば、この事件の影響は最低限に食い止められるだろう。

問題は極右翼にかかっている。

October 04, 2006, 現時間 07:50 PM | コメント (3) | トラックバック

October 02, 2006

米議会の慰安婦決議案の裏にあるものは?

アメリカ内政 , 東洋危機

アメリカの議会で起きたことなのだが、私はぼやきくっくりさんのこのポストを読むまでこの事実を全く知らなかった。

以下産經新聞の記事より:

【ワシントン=山本秀也】中間選挙(来月7日)前の審議が9月末に実質的に終了したことで、米下院国際関係委員会を通過していた慰安婦問題に関する対日非難決議案は、本会議では議案にならないまま、採択されない見通しが強まっている。米議会関係者に対する日本側の説得が功を奏した格好だ。

決議案の旗振り役、レーン・エバンス議員(民主党)の事務所は産経新聞に「決議案を支持する24人の議員と下院議長に採決を求めている」と述べ、中間選挙後に招集される残り任期の消化日程を使ってなお採択を目指す考えを示した。(略)

慰安婦問題に関する対日非難決議案はこの10年間、米議会に提出されては立ち消えになってきた。今回はエバンス議員の“引退議案”となり、人権問題に関心の強いクリストファー・スミス議員(共和党)が共同提案に加わるなど超党派の支持を集め、9月13日の委員会通過にこぎつけた。

駐米日本大使館の議会担当者は「決議案が提出された今年4月から注視し、関係先に働きかけてきた」と打ち明ける。委員会では議会の思惑が絡む採決を省略して複数の議案を一括する形で採択されたが、最後の関門となる本会議では議案にもなっていない。

決議案の採択を訴える韓国系移民グループは、下院議長らに請願の手紙を送る運動を全米規模で展開した。米政府が8月に公表した昨年の人口統計によると、韓国系移民は全米で約125万人に膨れ上がっており、80年代半ばからほぼ倍増。今回の決議案を支持したマイク・ホンダら3議員はいずれも韓国系移民が急増しているカリフォルニア州選出だった。

決議案の内容はぼやきくっくりさんが紹介してくださっているが、この決議案が日本に求めていることは次の四つだ。

  • (1)1930年代から第二次世界大戦までアジアと太平洋諸島を植民地支配した期間、世界が「慰安婦」として知るようになる、若い女性を性奴隷としたことの責任を公式に認め、受け入れること。
  • (2)この人道に反する恐ろしい犯罪について、現在と未来の世代に教育すること。
  • (3)慰安婦強制連行はなかったとする主張に、公式に、強く、繰り返し反駁すること。
  • (4)「慰安婦」問題に関する国連、及びアムネスティー・インターナショナルの勧告に従うこと。
  • 私はあえてここで慰安婦強制連行が実際に起きたかどうかという議論は避ける。だが実際に起きたことかどうかは別として、私にはどうも合点がいかない。どうして今さら60年以上も前の出来事、しかも日本の前政権時代に起きたことを掘り起こして対日非難決議など通さなければならないのだろう。第一、慰安婦問題は韓国と日本との問題であってアメリカには関係がないはずだ。このような決議を米議会が通せば日米間の関係に亀裂を及ぼすことになり、前政権の過ちを現政権につぐなわせるようなことになれば、イランや北朝鮮の問題で重要な同盟国である日本の協力を失いかねない。このような議決はアメリカにとって害あって益なしである。

    在米韓国人の間で地元の議員に圧力をかけての議案だというが、いったい在米韓国人の目的は何なのであろうか?日本に慰安婦問題を認めさせ学校などでそれを教えることで、いったい韓国と日本との間でどのような利益があるというのだろう?

    そんな話をミスター苺としていたら、「そりゃあ、君、明白だよ。北朝鮮の陰謀だ。」と言われた。確かにアメリカと日本の間に亀裂が生まれることで利益を得る国は北朝鮮だろう。北朝鮮は韓国はなんとか丸め込んだが、アメリカと日本からの圧力をそう簡単に振払うことができないでいる。だから日本とアメリカの間を冷たくすることで、二か国の協力関係による圧力を弱めようという魂胆なのだろう。だから在米の韓国人たちは北朝鮮の工作員にうまく利用されているのかもしれない。

    そして民主党の下院議員は地元移民たちからの票欲しさに、日本を生け贄にしようというのである。政治とはいえなんとも汚いやり方だ。とにかく決議案が見送られたことは幸いだった。今後もこのような議決が通らないように心して見守る必要がありそうだ。

    October 02, 2006, 現時間 04:29 PM | コメント (1) | トラックバック

    男色議員のわいせつメールが巻き起こした波紋

    アメリカ内政

    実はこの話、すべきかどうかちょっと迷っていたのだが、問題は失脚した議員ひとりの問題だけではすみそうにない。それどころか共和党全体にその波紋が広がり、来る選挙にも影響を及ぼす可能性が大きくなってきた。やはりアメリカ内政の一つとして取りあげねばなるまい。

    ことの起こりはフロリダ州の下院男性議員(共和党)が議員付添人(ページ)の当時16歳の少年に私信メールを送ったことから始まる。CNNの記事から読んでみよう。

    少年にわいせつメール送信? 米下院議員が辞職

    ワシントン(CNN) 米下院のマーク・フォリー議員(53)が、元議員付添人の10代の少年にわいせつなメールを送っていた疑いが濃厚になり、同議員は29日、辞職した。他議員たちからは、辞職では不十分だとして、刑事捜査を求める声があがっている。

    ABCテレビによると、フォリー氏はメールで、少年に対して服を脱ぐよう呼びかけたり、下着しか着ていないという少年に「脱がしたい」と伝えたりした。

    「君を興奮させたかい」などとたずねたこともあったという。ABCテレビは、これ以外のメッセージは生々し過ぎて公表できないとしている。

    フォリー氏は、フロリダ州選出の共和党議員で、6期つとめた。「家族やフロリダの人々をがっかりさせた」として、29日に突然、辞職した。フォリー氏は独身。

    下院は同日、全会一致で独自調査の開始を決めた。

    米議会は、全国の若者に議会で働く機会を与えようと、議員付添人(ページ)プログラムと呼ばれる制度を導入している。1983年には、下院議員2人が17歳の付添人と合意のうえで性的関係をもったことを認め、制度が問題視された。

    このCNNの記事は大切な部分が抜けているので補足したい。実は問題になっているメールは二通りある。

    一つ目のメールはフォリー議員は2005年に元議員付添人だった当時16歳の少年にメールを送ったものだ。しかしその内容は少年の自宅がルイジアナだったことからハリケーンカトリーナの被害はどうだったかとか、誕生日のプレゼントは何が欲しいかといったのような別にどうということのない内容だったのである。ただちょっと眉をしかめる部分があったとすれば、少年の写真を送ってほしいと書かれていた部分だろう。しかしこれも裸の写真を送れと書いてあったわけではないので、単に個人的に親しくなった少年の身柄が心配だっただけだと言い訳すれば辞任するほどのことではなかったはずだ。しかし少年の両親から苦情が出たため下院はフォリー議員に少年とはいっさい連絡を取り合わないようにと勧告してことはおさまっていた。

    問題なのは二つ目のメールである。これはメールというよりインスタントメッセージで、フォリー議員が別の当時17歳10か月の少年とメッセージをやり取りしたものだ。上記のCNNの記事に載っている、下着を脱がせたい、とか興奮してるか、とかいったわいせつな内容はこのIMの時のもので16歳のページへのメールとは全く別ものである。

    アメリカでは18歳未満は未成年とみなされ大人が未成年と性交渉を持てば、たとえ双方合意の上でも犯罪となる。フォリー議員がこの少年と実際に性交渉があったという証拠はなく、ただIMでわいせつな会話を交わすしていただけのようだが、それでも普段からインターネットにおける性犯罪者から少年を守るために戦っていると言っていたひとだけに、この問題はかなり痛い。

    選挙を5週間前にしてこのスキャンダル。当選間違いなしといわれていたフォリー議員の辞任は共和党には痛手だ。しかも民主党はこのスキャンダルを利用して他の強力な共和党議員をも失脚させようと必死である。

    ニューヨークの民主党はニューヨークのトーマス·レノルズ議員(共)下院議会議長のデニス·ハスター議員(共)らがフォリー議員のメール問題を知っていて黙認していたと攻撃している。しかし先にも述べた通り二種類のメールが存在しており、共和党の下院事務所が知っていたメールは最初のちょっと親しすぎる感じのメールであり、二つ目のIMのことではない。しかも下院はその時それなりの対処をとっており決して黙認していたわけではない。

    にも関わらず、民主党は故意に二つのメールを混合することで共和党を「青少年への性的虐待を容認している党」と印象づけようとしているのである。そしてもちろん民主党べったりの左翼メディアもこの陰謀に積極的に加担している。前記のCNNの記事などはその典型である。

    ではアメリカの左翼メディアがどのように共和党を陥れようとしているかその例をあげてみよう。下記はいまはリンクがつながらないアメリカ時間10月1日午前4時45分現在のAPの記事。(訳:カカシ)

    金曜日の夜、ハスター議員の報道官ロンボンジーン氏は共和党下院議員上層部は事件については知らなかったと述べた。

    土曜日の報告書のなかには詳細にわたる時間経過が含まれており、下院事務所が問題のメールについて学んだのは2005年の秋であるとされている。(ページが付添人をしていた)アレキサンダー議員のスタッフがハスター議長の事務所に少年の両親からフォリー議員に少年に連絡をとるのをやめてもらいたいと苦情がきたことを知らせた。その時アレキサンダー議員のスタッフはメールの中身については公表しなかったが、性的な内容ではなく「親しすぎる」内容だと告げたと報告書にはある。 (カカシ注:あきらかに最初のメールのことを言っている。)

    ハスター議長のアシスタントはすぐに下院事務所に連絡を取り、「ご両親が子供のプライバシーを守りたいという意思を尊重し、即座に適切な担当へ連絡した」が上司のハスター議員を含めハスター議員の他のスタッフには何もいわなかったという。

    連絡を受けた下院事務所はページプログラムを統括するジョン·シムクス(共)議員へ問題をゆだねた。

    シムクス議員はメールについて2005年の暮れに学んだとし、即座に捜査をしたと語る。

    氏はフォリー議員は氏にたあいないやりとりであると語ったと言う。シムクス氏はフォリー氏に今後一切ページに連絡をとらないように、また他のページへも敬意を表するようにと勧告した。

    共和党下院事務所は知ってて黙認していたどころか、きちんと調査までして最後には勧告までしている。ところが数時間後、午前8時、APは大事な点を削除してこのような省略記事を掲載した。

    下院議長のデニスハスター氏の事務所は、メールについて先週になって初めて知ったと語ったが、去年の秋にアシスタントが問題を担当局にゆだねたことは認めた。事務所はメールの内容は「親しすぎる」とだけ伝えられたといっている。

    しかしこれが7時間後の2時50分になるとAPはどこからともなく全く別の嫌疑を持ち出してくる。共和党が性的な内容のメールの存在を知っていたばかりでなく、その事実を隠ぺいしようとしていたというのである。

    民主党、共和党がメールを秘密にしていたと糾弾

    ジョンマーサ下院議員(民)は共和党下院上層部が(この問題に)もっと早く対応しなかったことは遺憾であると発表。「彼等が隠ぺいしようとしたのではないかと心配になる」と語った。 マーサ氏は下院道徳委員会が11月の選挙前に審議を終了させるべきだとし、そうして投票者が関係者に「責任をとらせる」ことができるようにすべきだと語った。そうすることによって共和党は庶民から失った信用をとりもどせるかもしれない、なぜなら「共和党指導者の評判は中古車セールスマンより信用がない」と語った。
    だが無論、共和党が隠ぺいしようとしたなどというのは全く馬鹿げている。2005年当時ならフォリー議員はまだ中間選挙の候補者にあがる前のことであり、ことがおおやけになったとしてもその時点で引退するなり処分されるなりしたほうが今の今まで黙っていて、選挙直前にばれるよりもよっぽどもましである。選挙直前だから問題になるが1年以上も前ならたいした事件ではない。それを共和党が知ってて隠していたなどとは政治的に考えてあり得ない。

    しかしニューヨークタイムスも、ロイターも、同じようにこの「共和党の隠ぺい」論を全く根拠もないのに報道している。

    アメリカの民主党や左翼メディアの程度が低いことは最初からわかっていたが、このような報道はいくらなんでも名誉毀損ではないのだろうか。共和党議員らは断固この卑怯なやり方を暴露し反撃してもらいたい。

    October 02, 2006, 現時間 01:22 PM | コメント (6) | トラックバック

    September 29, 2006

    公開された米機密報告書、本当の内容はいかに?

    アメリカ内政 , イラク関係 , 対テロ戦争

    この間漏えいされたイラクに関する情報をまとめた機密報告書「国家情報評価」(NIE)の一部が昨日公開された。漏えい記事を書いたニューヨークタイムスは、この報告書がいかにもイラク戦争が世界をより危険にさせたと結論付けたように書いていたが、実際の結論はもっと微妙なニュアンスがある結論になっている。だが書類が公表された今でも反戦派はこの当初の報道の結論を引き合いにだし、まだ執拗にイラク戦争のせいで危険が増加したとの姿勢を崩さない。

    ではいったいNIEの本当の内容とはどういうものだったのだろうか。CNNの記事を読みながら分析してみよう。

    NIEは今年4月、イラク・アルカイダ機構のザルカウィ容疑者が米軍の攻撃で死亡する数週間前に発行された。国家情報長官のサイトに掲載されたNIEの要点によると、「聖戦活動」が拡散し、反米組織が各地に設立されるなか、イスラム過激派は国際テロ対策に順応しつつある。聖戦活動は世界戦略を欠いているものの、新たなテロ組織が出現する可能性が高いため、聖戦組織を捜索し弱体化させるのは一層困難となっている。

    この間アフガニスタンのアルカエダ本部からザルカーウィ宛の手紙が公開された。それによると、本部はザルカーウィのやり方にかなり不満を持っており、ザルカーウィの乱暴なやり方ががスンニ派やバース残党などを遠ざけていると批判しているものだった。つまり、アルカエダはイラクというアフガニスタンからは比較的近くにある組織ですらも思うようにコントロールすることができなかったのである。ザルカーウィは自分をアルカエダからの直接な指揮下にあると考えていなかった証拠だ。ということは指揮者もはっきりしない、小さな組織が世界中に拡散するということはその勢力も拡散し効果も半減するということだ。

    米国主導のイラク戦争は、聖戦に関与している勢力にとって「関心の的」であり、米国のイスラム社会への介入に対する深い怨恨とともに「世界的な聖戦運動の支持者を育成する」結果を生んでいる。イラクの聖戦活動家らが成功を収めたと認識された場合、過激思想はエスカレートする恐れがあるが、失敗したとみなされた場合、聖戦活動を継続する活動家は減少する見通し。

    さてここが非常に大事な点だ。これはこの間ブッシュ大統領がいっていた通り、イラクでの勝敗が今後のテロリストの士気に多いに影響があるということである。たとえイラク戦争がアメリカへの怨恨により聖戦運動家を増やしたとしても、イラクでテロリストが負ければアルカエダへの勧誘はうまくいかなくなり、戦争に関わった人々も国へかえって恥さらしなテロ活動はしないだろうということなのだ。ということは今すぐイラクから撤退するということは対テロ戦争において完全な命取りになるということだ。

    NIEは、米国主導のテロ対策がアルカイダの指導者らや活動に「重大な打撃」を与えたとする一方、アルカイダが米国にとって依然最大の脅威であると位置づけている。また、聖戦への関与を自称するイスラム教徒の増加傾向が続いた場合、米国内外の権益に対する危険が多様化し、世界各地で攻撃が増加するとの見通しを示している。

    え? なんだって、『米国主導のテロ対策がアルカイダの指導者らや活動に「重大な打撃」を与えた』?こんな大事な部分がニューヨークタイムスの記事には載っていなかったとは、これはいかに。先日新しくイラクのアルカエダのリーダーとなったAbu Hamza al-Muhajir 別名Abu Ayyub al-Masri, がイラクでは4000人の聖戦者が殉教したと発表した。(The Belmont Clubより)アメリカ軍は正確な数を発表していないが、実際の数はその倍に近いだろうということである。

    イラク戦争によって聖戦活動家、ジハーディストが増えたというなら、我々が殺している中から次から次へと生まれたということになるが、経験ある戦士が次々と死んだり捕まったりしているのに、入れ替わった新しい戦士らがより強力な勢力になるとは考えにくい。

    聖戦活動の拡散を容易にする原因として挙げられているのは、▽汚職や不正、西側諸国による支配への恐怖といった根強い不満▽イラク国内の聖戦▽イスラム各国における経済・社会・政治改革の滞り▽イスラム教徒の間にまん延する反米感情──の4つ。事態解決にはアルカイダ指導者の拘束や殺害以上の方策が求められているが、アルカイダがオサマ・ビンラディン容疑者やザワヒリ容疑者といった大物を失った場合、小さなグループに分裂する恐れがある。

    イスラム過激派によるテロの激化を食い止める方法としては、聖戦活動家らが掲げる過激なイデオロギーの公表や、尊敬を集めているイスラム聖職者を通じたテロ非難などがある。聖戦活動家らによる大量破壊兵器の入手や、インターネットを通じた通信やプロパガンダ活動、人員募集、訓練、各種支援の取得を阻止する必要もあるという。

    アメリカの各情報部が集まって作った報告書にしてはずいぶんありふれた分析だ。イスラム過激派との戦いは戦場だけでなく、諜報と情報操作にも大いに力を入れなければならない。だからこそアルカエダのザワヒリが今日も今日とてビデオでせっせと勧誘運動を行っているのである。

    ブッシュ米大統領はアルカイダの拡散を指摘したNIEに同意する一方、イラク戦争によって米国が安全でなくなったとする解釈を拒否する姿勢を示した。大統領はまた、海外のテロリストを打倒することが米国を守る最善の方法だと強調した。

    まさしくその通りだ。この報告書で一番大切な結論は、今すぐイラク撤退などという愚かなことをしてはいけない、イラク戦争には断じて勝たねばならない、ということだ。実際の報告書の内容は最初に漏えいされた内容とはかなりくい違うものであったことが読者の皆様にもよくお分かり頂けたと思う。

    やはり中間選挙に向けて民主党がより優勢になるよう計算づくの漏えいだったのだろう。だが、ブッシュ大統領が中身を素早く公開してしまったため、「切り捨て遁走」を唱えている民主党にとって、かえってこれは逆効果になってしまったのではないだろうか。

    関連ブログ記事:

    「イラク戦争の勝利が決め手」ブッシュの反撃記者会見!

    イラク戦争はテロを悪化させたのか?

    September 29, 2006, 現時間 10:40 PM | コメント (0) | トラックバック

    September 26, 2006

    イラク戦争はテロを悪化させたのか?

    アメリカ内政 , イラク関係 , 対テロ戦争

    アップデート!最後を参照!

    この週末旅行をしていてブロギングができなかったので、コメントをいただいたみなさんに返答できなかったことをお詫びします。特にsouさんのコメントの承認が遅れたことをお詫びします。

    さて、コメンターのsnoozyさんがご心配されている、イラク戦争がかえってテロを悪化させたというアメリカ情報機関NIEの報告書だが、このことについてはこちらでもニューヨークタイムスやワシントンポストが報道している。

    まずは読売新聞の記事より。

    「イラク戦争でテロ問題悪化」米情報機関が機密報告

    【ワシントン=貞広貴志】中央情報局(CIA)など16の米情報機関が、国際テロの動向とイラク戦争の関係を分析した機密報告をまとめ、「イラク戦争は、全体としてテロの問題を悪化させた」と結論付けていたことがわかった。

    24日付の米紙ニューヨーク・タイムズが報じたもので、ブッシュ政権の「対テロ戦争で世界と米国はより安全になった」という公式見解を情報機関が否定する形となった。

    同紙によると、「世界規模でのテロの傾向」と題した機密報告は、政府機関内での激論を経て今年4月にまとめられた。国際テロ組織「アル・カーイダ」とその関連組織を核としていた勢力が、アル・カーイダ指導部とは直接のつながりを持たない「自己派生」の細胞組織へ変ぼうしてしまったと分析。

    また、「イスラム過激主義は、衰退しているというよりも拡大している」と指摘した。
    (2006年9月25日2時1分 読売新聞)

    私はこの記事には二つの問題点があると考える。

    先ず第一にNIEの報告書は秘密書類であるため報告書そのものは一般公開されていない。よってこの報告書の内容はNYTの説明に頼るしかなく、実際の内容をを確認することができない。これまでに何度も意図的に虚偽の報道をしてきた前科のあるNYTの記事なのでそのまま鵜呑みにするのは危険である。

    第二に、もしNYTの説明が正しかったとしても、イラク戦争後にテロ活動が悪化したからといって、その原因がイラク戦争にあったという根拠にはならない。

    ではNYTの記事から少し抜粋して考えてみよう。(訳:カカシ)

    書類ではイラク戦争が世界的な聖戦運動に及ぼした影響についてはほんの少ししか述べられておらず、「イラクで進行中の自由への戦いはテロリストの戦意を奮い起こすプロパガンダとして歪曲されてしまった」とある。

    報告書ではイラクで戦ったイスラム過激派がそれぞれの国へかえって「国内での紛争を悪化させる、もしくは過激な思想を設立させる」恐れがあると語る。

    概要は過激なイスラム運動がアルカエダの中心から、アルカエダ指導層によって刺激され「自発的に生まれ」ながら直接オサマビンラデンや上層部との関連のない新しい部類のグループを含む提携した集団へと拡大したと結論付ける。

    報告書はさらにインターネットがどのように聖戦主義思想を広める役にたったかを分析し、サイバースペースによってテロリスト工作がもはやアフガニスタンのような地理的な国々だけに限られないことを報告している。

    テロリストの活動がアルカエダの中心からインターネットなどによってジハーディストの思想に共鳴する直接関係のないグループへと拡大したのは事実でも、それとイラク戦争とどういう関わりがあるのだろうか? イラク戦争によって反米意識が高まりジハーディストの士気があがったという理屈なら、911でアメリカがなにもしなければ、世界中のジハーディストたちが、アメリカの弱腰に元気つけられて活動が活発になったという正反対の理屈も可能だ。

    イスラム過激派によるテロが悪化したことがイラク戦争のせいだというのであれば、イラク戦争がなかったらこれらの事態はおき得なかったということを証明する必要がある。だがNYTの記事ではそのような証明は記述されていない。それどころか歴史的事実がこの結論付けを完全に裏切っているといえる。

    イスラム過激派の活動が活発になったのは、なにもイラク戦争開始の2003年に始まったことではない。1979年のイラン宗教革命以来、イスラム過激派によるテロ行為はあちこちで起きていた。特にジハーディストの活動が目立ってきたのはソ連によるアフガニスタン侵略以後だといえる。持ち前の資金を使ってアフガニスタンで武器調達などに貢献したビンラデンの権威があがったのもこの時期だ。

    国連がイラクのクエート侵略を阻止したとはいえ、フセイン政権が存続したためクリントン前大統領の無行動によりフセインの勢力は湾岸戦争後完全に回復し、より手強い敵となってしまった。上院議会の報告書がなんといおうと、イラク国内でアルカエダがザルカーウィを筆頭にすでに訓練キャンプをつくっていたことはどの国の諜報機関も認めていることだ。アメリカがフセイン政権を倒さなければこれらのキャンプがイラク政府の協力を得てより手強いテロリスト養成所となっていただろうことは容易に想像できる。

    しかもフセインは大量破壊兵器の開発への野心を全く捨てていなかった。国連による経済制裁は事実上終わりに近付いており、数年後には生物、化学兵器はおろか、核兵器ですら所持する国家になったであろうイラクにおいて、このようなテロ集団が自由に行動することを考えた場合、イラク戦争がなかったら、テロ活動が悪化しなかったと結論付けることなど絶対にできない。

    第一、アルカエダのリーダーであるオサマビンラデン自身が911でアメリカ本土に戦いを挑んだ理由として、アメリカのそれまでのテロ行為に対する及び腰に勇気づけられたと語っているのである。アメリカは弱い、アメリカは反撃しないと、ビンラデンはテロ直後のアメリカ軍のレバノンやサマリア撤退、そして数々のテロ行為に対してアメリカの無策をあざ笑った。

    つまりアメリカがテロ行為に反撃しなかったことが、テロリストの戦意を高めたともいえるのである。とすれば、イラク戦争がテロを悪化させたというこの理屈がどれだけ中身のないものかが分かるというものだ。

    アメリカの中間選挙をひかえ、都合良くこういう報告書がNYTによって漏えいされるというタイミングも十分に考えるべきである。

    アップデート:

    今朝ブッシュ大統領はアフガニスタンの大統領との合同記者会見でNIEの報告書を一部公開することを発表。すでに発表されたので、後でコメントします。乞うご期待! 

    September 26, 2006, 現時間 06:57 PM | コメント (3) | トラックバック

    September 21, 2006

    ブッシュと共和党、共に支持率上昇

    アメリカ内政

    主流メディアは無視しているが、11月の中間選挙を目の前にして共和党支持者としてはけっこう歓迎する世論調査結果がでた。先日発表されたUSA Today/Gallop世論調査によるとブッシュ大統領の支持率は44%で、去年の最低時より10%もあがっている。また共和党の支持率は民主党と同率の48%。世論調査では普通民主党のほうが実際より高めにでるので、統計上同率ということは、本当は共和党のほうが上だということになる。非常にうれしいニュースだ。

    投票者にとって一番大切な問題は何かという質問では、イラク、テロリズム、経済、移民問題の順で並んだが、これらの問題を取り組むにはどちらの党がより良い仕事をするかという質問では、共和42%、民主44%とその差は誤差の範囲でほとんど同等。またブッシュ大統領のイラク政策を支持した候補者を支持するかという質問では、支持する39%、支持しないが40%とこれもほとんど差がない。これがブッシュの対テロ政策になってくると、支持するは45%、しないは28%で、ブッシュの対テロ政策への信頼は高い。

    ということは今までブッシュのイラクやテロリズム政策に賛成してきた候補者は、ブッシュ離れをするのは得策ではない。任期6年目の中間選挙時に支持率44%なら、決して悪い数字ではない。候補者たちはブッシュ大統領の応援を求めた方が有利かもしれない。

    テロリズムがアメリカ国民の間では大事な問題であることが顕著なのは、ブッシュ政権のテロリストからの電話を盗聴する政策について、よいことだと答えたひとが55%で悪いことだと答えた42%であることだろう。民主党はこの政策を国民のプライバシーを侵害するとブッシュ政権を攻めていたが、この作戦は逆噴射の恐れがある。

    イラク戦争に関する国民の意見も、まっぷたつに割れている。

    イラクに軍隊を送ったのは正しかったと思うかという質問では、答えはまっぷたつに割れた49:49。

    ブッシュ大統領にはイラクに関して明確な計画があると思うかという質問では、あるが36、ないが61と頼りないが、では民主党には計画があると思うかという質問ではあるが25でないが67。これではブッシュも頼りないが、民主党はもっと頼りないということになる。

    イラク戦争が対テロ戦争の一環であると思うかという質問では、思うが48、思わないが49。

    ただイラクの情勢が内戦状態にあると思うかという質問では72%が内戦状態にあると答えているにも関わらず、一年以内にアメリカ軍を撤退させるべきだと答えたのは31%で、必要なだけ駐留すべきだと答えた42%をずっと下回った。

    つまり、アメリカ国民はイラク情勢に関してかなり心配であることは確かだが、民主党のいうような「切り捨て退散」を支持しているわけでもなく、ブッシュ政策に不満があるとはいえ、民主党よりは信用できるという意見のようだ。

    民主党は反戦ムードの候補者に力をいれているが、この作戦がうまくいくのかどうか、わからなくなってきた。

    September 21, 2006, 現時間 12:52 AM | コメント (11) | トラックバック

    September 14, 2006

    911ドラマ、『911への道』を観て、、

    アメリカ内政 , イラク関係 , 対テロ戦争

    クリントン元大統領や民主党議員たちがABCテレビ局製作のPath to 911(911への道)放映を阻止しようと躍起になったにも関わらず、ABCは多少の編集をしただけでほぼそのまま放映した。

    全編は四編に別れた5時間ものなので録画して三日に分けて観た。私はここ数年911について非常に興味があったことでもあり、ドキュメンタリーを見たり、関係書類を色々よんだりしているので、このドキュドラマで描かれた歴史的事実についてはほとんど全て知っていたが、それでも改めて驚かされる場面もあった。全体的に事実に基づいた正直な作品になっていると思う。

    ただ、ドラマであるから主人公のFBI役員のジョン·オニールや若いCIA工作員のカーク(仮名)らが英雄的にかなり美化されている点はある。特にクリントンのテロ対策委員だったリチャード·クラーク氏はちょっとかっこ良すぎる。(笑)しかしクリントン大統領をはじめ、オーブライト官房長官や警備アドバイザーだったサンディー·バーガーなど、自分の政治生命を守ることに必死で国の防衛など後回し、彼等の優柔不断で無責任な態度をよくまあABCがあそこまで描けたものだと驚くとともに感心してしまった。

    特にビンラデンの家を北同盟の戦士と一緒に囲んでいたCIA工作員たちが、ホワイトハウスからの最終許可を得られずみすみすビンラデンを取り逃がしたシーンなどはみていて歯がゆいったらない。北同盟のリーダーは「アメリカには最新の武器はあるが、誰も戦争をする度胸がない」とCIA工作員に食って掛かるシーンは印象的だ。

    また別のシーンで、ビンラデンの隠れ家を無人飛行機に備えられたカメラでとった航空写真を北同盟のリーダーに見せるシーンでは、「我々が欲しいのはビデオでもミサイルでもない、ジープやヘリコプターだ。」アフガニスタンがソ連と戦っていた時はアメリカは何でも用意してくれたと彼は言う。「レーガンは解っていた」ABCのドラマが、当時メディアに目の敵にされていたレーガン大統領についてここまで言うとは驚きだ。(注:レーガン大統領、共和党、1980年〜1988年)

    前半の終わりで1993年の第一貿易センターテロの首謀者で911テロ計画の首謀者だったラムジーユーセフが逮捕されるまでの過程はまるでスパイ大作戦でもみているようで興奮する。ユーセフを裏切った男が合図をしてCIAエージェントたちが一斉に建物に押し入る図などは見ていてすかっとする。もしこれがフィクションの映画なら、ここで悪者が退治され「めでたし、めでたし」で終わるところなのだが、実際にはユーセフの計画はすでに後戻りできないところまで進んでいた。現実の悲劇である。

    前評判では後半はブッシュ大統領への批判がかなりひどくなるという話だったが、クリントンの8年と比べてブッシュはたった8か月。最初の頃はブッシュ政権のテロ政策はクリントンの政策をそのまま継続していただけなので、FBIがCIAから情報をもらえずに苛立つ場面などは、ブッシュへの批判というより融通の利かない組織への不満であるように受け取れた。

    911が近付いてくるに従って、アルカエダ工作員たちの活動は盛んになった。彼等が動けば動くほどアメリカ各諜報組織はそれぞれ色々な情報を手に入れる。だがCIAは情報過多で盗聴した膨大な量のアラビア語の交信が英語に訳せなかったっり、とった写真の意味を分析する人間がいなかったり、なにかが起きると分かっていても予算不足で動きがとれない。FBIはFBIで、テロをおっていたジョン·オニールが組織内部の勢力争いに破れて辞任。移民局は違法滞在をしていた911テロリストの一人を一旦逮捕はするものの持っていたコンピューターの捜索許可が降りずみすみす証拠を手放す。民間の飛行訓練所の講師らがテロリストたちの態度がおかしいとFBIに連絡をとるが、それが上まで伝わらない。飛行場で関税の役員が怪しげなサウジ人の入国を拒否して送り返すが、このリポートはどこへもいかない。

    とにかくあらゆる場所で点が無数に集められていたにもかかわらずこれらの点が結びあって線とならないまま、911が迎えられる。

    あれだけ貿易センターのテロリスト追求に躍起になっていたオニール氏は、FBI引退後貿易センターの警備責任者としてあの日もビル内部で働いていて果てる。アメリカ国内でひどいテロが起きるのを防ぐために過去10年近くも働いていた彼にはさぞかし無念だったことだろう。

    このドラマのメッセージは明白だ。我々は1993年以来、いやもっと以前からイスラム過激派のジハーディストらと戦争状態にあった。ただ我々は2001年の9月11日まで一部の諜報部員たちを除いて大統領から一般庶民にいたるまで全く気が付いていなかったのである。911は我々の無知と無策と油断のたまものだ。

    911は我々には苦い薬だった。だがこの薬が911以後生かされたのかどうかは、保守派とリベラルでは完全んい見解が異なる。だがひとつだけ確かなことは、我々は常にジハーディストたちと戦争状態にあるということを忘れてはならないということだ。敵の目的はただひとつ、我々の世界を破壊しジハーディストの理想の世界を作ることにある。そのためなら彼等は手段を選ばない。そのような敵と戦っているということを我々は常に念頭において行動すべきである。

    なぜなら我々が一時でもそれを忘れれば、そのときこそ911事件が繰り返されるからだ。

    無策無能だったクリントン大統領が放映阻止をしたがったのも納得がいく。

    September 14, 2006, 現時間 06:15 PM | コメント (6) | トラックバック

    September 10, 2006

    米左翼による言論弾圧手法

    アメリカ内政 , 東洋危機 , 狂ったメディア

    この間私は『言論弾圧をする危険な日本右翼の台頭』で、外務省の日本国際問題研究所の英文編集長の玉本偉氏のオンラインジャーナルの内容について抗議した産経新聞の古森義久氏の行動を例にあげて、ワシントンポストが日本では右翼台頭による思想弾圧が横行しているという記事をかいたことを紹介した。

    このワシントンポストの記事については依存症の独り言さんが詳しい分析をしておられる。

    ワシントン・ポストに寄せられた批判論文の内容は、「言論封殺」などというレベルのものではない。タイトルからして、「日本の思想警察の台頭」である。つまり、今の日本が言論や思想を統制する方向に進んでいると警告しているのである。

    この批判論文の筆者・Steven Clemons氏は、今の日本の政治について、「1930年代の軍国主義と天皇崇拝と思想統制を熱望する暴力的な極右活動家グループが、更なる主流の中へと移動を始めた」と書く。加藤紘一氏の実家が放火された事件も、この流れの中で捉えている。つまり、Clemons氏にかかると、日本の「普通の国」になろうとする動きも、行動右翼(街宣右翼)のそれと同じになってしまうのである。そしてClemons氏は、産経新聞や古森氏が行動右翼を刺激し、彼らによる言論封殺を勇気づけているとまで書いている。

    まったくの誤解、というより無知と偏見に基づく的外れな誹謗にすぎないのだ

    依存症さんは、クレモンス氏が「無知と偏見」にもとずいた「的外れな誹謗」をしているとおっしゃるが、クレモンス氏は十分に自分が書いていることが「的外れな誹謗」であること心得ている、いわゆる確信犯なのである。彼には反対派を「右翼テロを促進している」と攻めることによって黙らせようという魂胆があるのである。

    この間もちょっと書いたが、アメリカの左翼連中は自分らの意見を批判されるとすぐに反対派から「脅迫状を受け取った」と騒ぎ立て、自分達の言論の自由が迫害されていると主張する傾向がある。彼等は自分らに反対するひとたちは暴力的な過激派であるという印象を作り出したいのである。だから反対派の正当な反論を「言論の自由を迫害する」「人種差別」などと批判し、挙げ句の果てには「ファシスト」などというレッテルを貼って黙らせようとするのである。

    言論の自由とはなんでも好き勝手なことをいって誰からも批判されないという意味では決してない。おおやけの場所で意見を述べたならそれが公に批判されるのは当たり前だ、それを受けて立てないなら最初から発言すべきではない。

    以前にも元カントリーウエスタンの人気バンドで、イラク戦争前夜にロンドンで大統領の悪口をいって人気がた落ちになったデキシーチックスという女性たちの話をしたことがある。彼女たちは人気バンドであるという地位を利用してコンサート会場で政治声明を発表した。にもかかわらず、その後に集まった批判の声に大して彼女たちは「言論弾圧だ」と大騒ぎをした。その例として「脅迫状を受け取った」という決まり文句があったことはいうまでもない。

    またイラク戦争で息子を亡くしたシンディ·シーハンという女性は、息子の戦死を利用して反ブッシュ政権のプロパガンダをまき散らしておきながら、ちょっとでも批判されると「戦争で息子を亡くしたかわいそうな母親を攻める冷血非道な保守派」というレッテルを相手に張って反対意見を弾圧する。保守派の政治評論家アン·コルター女史などは、シーハン夫人ほど息子の死を楽しんでいるひとも少ない、と辛辣な批判をして左翼連中から「不謹慎だ」ど大避難を浴びた。

    思想警察だの言論弾圧だのを本当にしているのは、このような言葉を使って右翼を黙らせようとしている左翼連中である。これは昨日も911ドラマ、民主党が放映妨害で書いた通り、911事件のテレビドラマ放映の妨害に躍起になっているのは右翼ではなく、クリントン元大統領をはじめ民主党の左翼連中であることが物語っている。

    日本が「普通の国」になろうとしている今日、今後もこのような米国左翼による本格的な攻撃がされることを覚悟しておくべきだろう。このような攻撃に立ち向かうためには、米国左翼メディアの言論弾圧手法を十分に心得ておくべきである。アメリカでこのような左翼の言論弾圧に長年苦しめられてきたアメリカ保守派として、私が少しでもお役に立てれば幸いである。

    日本にとってもアメリカにとっても、本当の敵は左翼による思想統制である、右翼台頭などではない。


    関連記事:

    worldNote

    September 10, 2006, 現時間 02:55 PM | コメント (1) | トラックバック

    September 09, 2006

    合点いかない米上院の戦前イラク情報全面否定

    アメリカ内政 , イラク関係 , 対テロ戦争

    私はイラク戦争が始まる前から、イラクには大量破壊兵器はある。フセインはアルカエダと深いつながりがあると主張してきた。だからこのような記事を読むと、絶対にそんなはずはない、何かおかしいと思ってしまう。とにかく先ずは今日の読売新聞から読んでみよう。

    米上院報告書、イラク開戦前の機密情報を全面否定

     【ワシントン=貞広貴志】米上院情報特別委員会は8日、イラク戦争の開戦前に米政府が持っていたフセイン政権の大量破壊兵器計画や、国際テロ組織アル・カーイダとの関係についての情報を検証した報告書を発表した。

     報告書は「フセイン政権が(アル・カーイダ指導者)ウサマ・ビンラーディンと関係を築こうとした証拠はない」と断定、大量破壊兵器計画についても、少なくとも1996年以降、存在しなかったと結論付けた。

     ブッシュ政権が2003年当時、中央情報局(CIA)などの情報をもとに挙げた開戦理由がことごとく覆された形で、米軍イラク駐留の是非をめぐる論議にも影響を与えるとみられる。

     報告書によると、今年6月に米軍の攻撃で死亡したヨルダン人テロリスト、アブムサブ・ザルカウィ容疑者が02年5月〜11月にバグダッドに滞在していたことは確認されたが、元大統領フセインは保護するのでなく、逆に所在を突き止め、拘束しようとした形跡があるとしている。さらに、フセインはアル・カーイダを警戒し、幹部との会合を拒否していた事実も確認された。

     イラクの大量破壊兵器計画についても、パウエル国務長官(当時)が国連安全保障理事会で説明した移動式の生物兵器製造施設や、ウラン濃縮用とされたアルミ管の疑惑を全面否定した。

     報告書を受け、民主党のカール・レビン上院議員は「ブッシュ・チェイニー政権の民意を欺く偽計が明るみに出た」と政権批判を強めた。

     これに対し、ホワイトハウスのスノー報道官は「新しい事実は何もない」と静観の構えだが、報告書は、イラク戦争を最大の争点とする11月の中間選挙の論議に一石を投じることになりそうだ。
    (2006年9月9日10時53分

    読売新聞の記事はだいぶ決定的な書き方をしているが、実際の報告書はそこまで『全面否定』などしていない。ミスター苺が、上院の150ページからなる報告書を午後いっぱいかけて読んだとのいうので、彼の分析を借用させてもらおう。

    上院の報告書はまるで木を見て森をみずというもので、一歩下がって全体像を見ようという姿勢が全くない。ザルカーウィとフセインの関係に関する部分はその典型である。

    サダム·フセインがアルカエダと特にアンサーアルイスラムのムサブ·ザルカーウィがフセイン政権にとって「脅威」であると考えていたことは確かだ。だがそれはフセインがザルカーウィを取り除こうとしたという意味でもなければ、ザルカーウィを匿っていなかったという意味でもないし、ましてや機能的な協力関係がなかったという意味でもない。

    1940年代にアメリカ人の多くが共産主義の脅威を感じながら、ルーズベルト大統領がヨセフスターリンの共産政権と手を結んでヒットラーと敵対するのを支援したではないか。友は近くに敵はもっと近くに保てというように、敵を脅威とおもうことと、敵と同盟を結ぶこととは必ずしも矛盾しないのである。

    具体的に話そう。

    2005年の10月にCIAが「(イラク)政権はザルカーウィやその仲間の行動を黙認したり、擁護していた事実はない」と報告書を提出したのは事実である。だが、だからブッシュ大統領が戦争をする際に国民や世界に嘘をついていたという結論は理論の飛躍も甚だしいというものだ。

    この報告で、CIAは2002年に結論付けていたフセインがザルカーウィの北のクルド地方での存在を黙認していたとの自らの報告を覆すことになる。報告書には2002年10月、フセインはある外国政府から(多分アメリカから)ザルカーウィとその側近の4人を逮捕しアメリカに引き渡すようにと要求されたとある。アメリカからの占領をさけようと必死になっていたフセインはイラク諜報部に書面でアンサーアルイスラムのメンバー5人を逮捕するように命令したとある。

    だが実際にこの命令が執行されたという記録はない。これはおそらく書類の命令は単に外国政府へのみせかけであって、口頭では真剣に取り扱うなという命令が同時にされたからであろう。低位の工作員が命令を受けたがこの工作員がアンサーアルイスラムのアジトへ行ったかどうかさえ定かではない。

    もしフセインがザルカーウィのグループはイラクにとって危険な存在だと感じ全く関係ももっていなかったのだとして、本当にザルカーウィをとらえたかったなら、なぜイラク諜報部の工作員たちをつかってアンサーアルイスラムに潜入していなかったのだ? このような潜入の話は上院報告書でも取り上げられて入るが、ザルカーウィ捕獲になんらかの役目を果たしたことは全く記されていない。

    いや、それをいうなら、どうしてフセインはアンサーアルイスラムに軍隊を送ってザルカーウィ探しにとりくまなかったのだ? もしフセインが本当に彼等を脅威とみていたなら、多少の軍事力を使って自国の民にしたように、皆殺しにするなり追放するなりすればよかったではないか?

    後にザルカーウィはイラク東北を去りイランへ渡ったが、イラン滞在後、再びイラクの南へとかえってきた。しかし彼の仲間のひとりであるアブ·ヤシン·サイームがイラク政府によって逮捕された。イラクは彼は確かにザルカーウィと同じくアルカエダのメンバーであると判断した。しかし彼はアメリカに引き渡されることなく釈放された。ヤシン釈放はサダムフセインからの勅令だった。

    ここで全体像をみてみよう。フセインの行動はザルカーウィとアンサーアルイスラムの連中を本当に取り除きたいと思っている暴虐な独裁者がする行動というよりも、アメリカからの侵略をさけ、お友達であるおふらんすやロシア、中国といった国々からの手助けで経済制裁を終わらせたいと思っている暴虐な独裁者の行動である。

    だからフセインは最初から従われないと分かりきった命令をだして、あたかも忠誠な僕の体を装ったのである。

    CIAのこのフセインとアルカエダ関係の見直しは逮捕された一人のイラク諜報部工作員の証言と、アンサーアルイスラム基地にいたアルカエダメンバーの証言だけに頼っている。双方共に互いに協力関係にあったこをを否定しているからだ。

    しかし常識的に考えて、この結論には疑問が残る。

  • 下っ端のちんぴらメンバーがイラク諜報部にしろアンサーアルイスラムにしろフセインやザルカーウィの秘密関係を知っているだろうか?いったい仲間の何人がそんな情報持っていたのだろうか。

    ザルカーウィは熱狂的なワハビ派の仲間に世俗主義でワハビ教を禁止した悪魔と手を組んだなどと教えるだろうか。またフセインは諜報部の下っ端将校にそれでなくてもアメリカから戦争の口実として使われている世界一のテロリストと実は協力しているなどと言うだろうか? これは馬鹿げている。その程度の地位の人間は必要なこと以外何も知らされていなかったと考えるべきである。

  • たとえCIAが詰問した囚人のうち何人かが高位の人間だとしてフセインやザルカーウィに十分に信頼されていて情報を持っていたとしてもどうして真実をCIAに白状する必要があるのだ? そんなことをして熱狂的なバース党員やアルカエダのジハーディストに何の得があるというのだ?
  • ほとんどの囚人は事実関係を知らないだろうし、知っていても白状する理由がない。だからCIAがフセインイラクとアルカエダの関係はなかったと結論付ける情報源としては囚人の証言など頼りなさ過ぎる。それよりもフセインが真剣にザルカーウィをとらえようとしなかったことや、ザルカーウィの仲間を一旦はとらえながら釈放したという行動のほうがよっぽども意味を持つ。

    すくなくとも、フセインがザルカーウィらを「黙認」していたことになり、それは「擁護」や「協力」とほとんど同じ意味を持つ。CIAは潔く表にでてブッシュを責めず
    なんとなくやんわりと「ブッシュが嘘をついていた」と暗に示唆しているのである。

    この報告によって新しい情報などひとつも明らかにされていない。フセインとアルカエダの協力関係はあったようだが確たる証拠はないという今までの状態と何の変わりもない。だが、わざわざこうやって選挙前に意味のない報告書を提出することで、CIAがブッシュ大統領と共和党の選挙に悪影響を与えようとした作為は丸見えである。


    September 09, 2006, 現時間 02:46 AM | コメント (0) | トラックバック

    September 07, 2006

    イラク戦争と米共和党

    アメリカ内政 , イラク関係 , 対テロ戦争

    イラク戦争は今度の中間選挙では重要視されそうだ。最近の世論調査ではかなりのアメリカ市民がイラク状況に悲観的な考えをもっているらしい。

    オピニオン・リサーチ社が8月30日─9月2日、成人1004人を対象に実施した調査の結果によると、ブッシュ政権の政策を支持した候補者に投票する可能性が「低い」は55%で、「高い」の40%を上回った...

    また、イラク戦争を「支持する」は39%、「支持しない」は58%。「支持しない」は先月調査の61%からやや低下したものの、イラク問題が共和党不支持の大きな要因であることが浮き彫りになった。

    イラクで勝利する勢力を問う質問では、「米国」が25%、「反政府勢力」が12%となる一方、「なし」が62%と圧倒的多数を占めた。

    イラクのフセイン元大統領が米同時多発テロに直接関与していたと思うかとの質問に対しては、「思う」が43%、「思わない」が52%。イラク戦争と米国が主導する対テロ戦争の関連については、「つながりがある」は45%、「ない」は53%だった。

    CNNの記事ではこの調査はイラク問題が共和党の「あしかせ」となるだろうと分析しているが、イラク問題は共和党候補にとってあしかせにも有力な武器にもなりうる。これはアメリカ国民がイラクの情勢が良くなっていると思うかどうか、そしてイラク戦争と国内のテロ対策とどういう関係があると考えるのかに寄るのである。

    変ないいかたではあるが、これは国民の持つ「印象」であって、事実関係とは必ずしも直接関係ない。

    先ず、イラク情勢は一般国民が感じているほど悪い状態ではない。民主党はブッシュ大統領も共和党議会も全く出口作戦がないと攻める。ブッシュ大統領は最初からイラク政府が独自に治安維持ができるようになれば、連合軍は撤退できるといい続けてきた。イラク戦争が始まる前からブッシュ大統領の出口作戦は大々的に公表されており全くかわっていないのだ。もしこの期に及んで民主党がブッシュ大統領の出口作戦が理解できないというなら、いったい今までどこで油売ってたんだといいたくなる。

    バグダッド地域を抜かせばイラクのほとんどの地域は比較的平穏である。そしてイラクでは少しづつではあるが区域ごとにイラク警備軍がアメリカ軍および連合軍から警備責任の引き渡しを受けてきているのである。

    つい昨日もイラクの海軍と空軍の一部が連合軍から警備責任を引き渡しを受けた。これは8月のカークック地域にアメリカ軍から、7月のDhi Qar地域にイギリス軍からの引き渡しなどに続いて4つ目の引き渡しである。

    連合軍によるイラク軍の訓練はゆっくりではあるが着々と進んでいる。いまやイラク軍は戦闘能力や武器装備の面でいえばアラブでは最強の部隊となった。今は兵えん(戦時の作戦を遂行するための軍需品の確保、管理、補給、表員の輸送、衛生、糧食などの供給)の訓練に力が入れられている。

    問題はこうした事実が大きく取り上げられず、イラクでアメリカ兵が戦死したとか、自爆テロでイラク人が何十人も死んだとか、悲劇的な話ばかりが報道されるので、イラクでは内乱状態になっているのではないかという印象をうけてしまうのだ。

    しかし主流メディアが民主党の選挙運動団であることは周知の事実であり、それに苦情をいっているだけでは共和党はこの選挙に勝つことはできない。ブッシュ政権にしても共和党議会にしても彼等の一番の落ち度は現状を国民に分かりやすく説明しないことにある。反対派の協力なキャンペーンと対抗するためにはこちら側ももっと積極的なアピールが必要である。

    ここ数日のブッシュ大統領による一連の演説は国民にブッシュ政権がどのようにテロに取り組んでいるか、アメリカの安全を守るためにどれだけ努力をしているか具体的に説明するという非常に意味のあるものである。ブッシュ大統領だけでなく、共和党候補者たちはなぜイラク戦争が大切なのか投票者に分かりやすく説明すべきだ。戦争が不人気だからといって戦争やブッシュ大統領から距離をおくような選挙運動をしたらかえって信念がないようにみえて逆効果である。

    自分らの意見に責任をもって国民を説得してほしい。

    September 07, 2006, 現時間 05:46 PM | コメント (1) | トラックバック

    September 04, 2006

    オサマビンラデンを何度も取り逃がしたクリントン前大統領

    アメリカ内政 , イラク関係 , 対テロ戦争

    911の記念日が近付き、アメリカのテレビ局ではいくつか特別番組が予定されているが、ABC局作成のThe Path To 9/11(911への道)という番組が保守派とリベラル派との間で結構話題を読んでいるようだ。(保守思想のマイクさん紹介)

    特にこの番組のなかで、アメリカのCIAがビンラデンの隠れがを囲んでいながら、クリントン大統領から突撃命令が出なかったため、せっかくのビンラデン逮捕作戦がおシャンになってしまった話や、CIAが911事件の犯人の名前を事前に知っていながらFBIと情報交換をしていなかったことからテロが防げなかったことなど、クリントン大統領のテロ対策への優柔不断ぶりが描写されているという。まずは保守派Frongpagemagより。

    まず最初にいわせてもらいたいのは、「911への道」は私がこれまでみたテレビ番組のなかで、最高のひとつであり、もっともインテリで、もっとも親アメリカのミニシリーズだ。保守派はこの番組を支持しできる限り積極的に宣伝すべきだ。

    この番組ではハリウッド製作では初めて正直にクリントン政権がどれだけビンラデンの捕獲を何度もしくじったかが描かれている。特にある場面ではCIAと北同盟のがアフガニスタンのビンラデンの家を囲んでいる。ビンラデン捕獲まであと一歩というところまできていた。だが、攻撃にはクリントン大統領からの最終命令が必要だった。彼等はクリントンに電話をしたが、クリントンのシニアスタッフはもしも作戦が失敗して一般市民の犠牲がでて政治的に不評を得るのを恐れ、ビンラデン捕獲を許可しなかった。 国家防衛アドバイザーのサンディー·バーガー はチームがビンラデンを捕まえたければ許可なくして独自にやれと告げた。そうすれば何かあってもチームの責任となり、バーガーの責任は問われない。驚いたアフガニスタン現場のCIA工作員はそれが政権の本心なのかと何度も質問した。バーガーは答えを拒否し最後には電話をきってしまった。CIAチームと北同盟はビンラデン捕獲まであと一歩というところで作戦をあきらめなければならなかった。ビンラデンとアルカエダはこの数日後タンザニアとケニアのアメリカ大使館を爆破、女子供を含む225人以上を殺害し、4000人以上にけがをおわせた。

    この話はクリントン時代の無責任さと不能さを完璧に物語る例である。

    これに関して左翼のブログ、デイリーコスの反応はといえば、、

    俺たちはこれが単なる牛の糞(でたらめ)だってことをしってる。だがABCはこのプロパガンダを報道する。そしてこの2週間宣伝に躍起になるに違いない。

    企業メディアに立ち向かって不利な活動するってすばらしいじゃないか? 嗚呼...民主主義!

    誰が民主主義にとって最高の脅威なのか? テロリストそれともメディア連中?

    自分らの主張がメディアに支えられている時はどんなでたらめ報道でもなにも言わないくせに、ちょっとでも自分らと反対意見が取り上げられるとヒステリーをおこすのだからしょうがない。自分らの言論の自由は保証されなければならないが反対派の意見は報道されるべきではないというのか? たいした民主主義だな。

    我々保守派がいつも左翼メディアの偏向報道にどれだけ苛立ちを覚えているか、たまには左翼連中も思い知るがいい。

    デイリーコスがリンクしているDemocratic Undergroundでウィリアム·ピット氏が(WilliamPitt)クリントン政権がどれだけ積極的にテロ対策をとってきたかということをまとめている。

    1995年にはじまってクリントンがテロリズムにたいしてとった行動はアメリカの歴史上前代未聞であった。彼は何億という金額を対テロ行動のため諜報部全体に注ぎ込んだのである...

    アメリカ国内では、このことを知った人々は少ない。クリントンの切羽詰まったテロ脅威の警告、クリントンによ秘密でもない大掛かりな作戦によってテロを防いだことなど、全くメディアによって報道されなかった。メディアはしみのついたドレスや、根拠のない麻薬使用のうわさ話で大忙しだったからである。

    クリントン政権が実際にビンラデンのテロ組織にたいして軍事行動をしたときも、メディアと議会は「犬を振る」作戦(無関係な話題をつくって本題から目をそらさせようとする行動)といって取り上げなかった.現にあるテレビ局などは映画の "Wag The Dog" (犬を振る)の場面の一部を報道しクリントン政権のすることはすべて偽物であるという印象を強調した。

    クリントン時代を生きてきた経験のある私には当時、クリントンがCIA局長との面接を何度も拒否したことや、イラクへの査察団からイラク政府の妨害で査察がうまくいかないという苦情がでているにも関わらずなにもしなかったこと、スダンからビンラデンの身柄引き渡しをオファーされたのに拒絶したこと、たまに全く無意味な空爆をしてらくだの尻をふっ飛ばす程度のことしかしていなかったことなど、さほど遠くない記憶としてちゃんとおぼえている。当時からクリントン政権へのテロへの無関心さ、もしくは不能さは悪名高かったのである。

    ピット氏は特にスダンの製薬工場爆破の一件について、化学兵器に使われる薬品が発見されたにも関わらず、メディアをはじめ議会からも意味のないパフォーマンスだと非難されたことを語っている。 だが、ピット氏が無視している大事な点は、クリントンがこのような派手な攻撃をする時は、決まってセクハラ事件の聴講の日であったりとか、何か別のスキャンダルでクリントンの評判が落ちている時と一致していたのである。

    クリントンのスキャンダルは共和党やメディアが作り出したものではなく、クリントン自身が作り出したものだ。選挙前に人格は関係ないといっていたクリントン支持者たちだが、彼が後から後から犯した個人的な失態により、彼の政権がまじめにとりあつかってもらえなかったのだとしたら、それは一重に彼の人格失格の結果ではないか。

    それにもしピット氏のいうとおり、クリントンがテロ対策に力を入れて大金を注ぎ込んでいたのだとしても、それならなおさらクリントン時代に起きた度重なるアメリカ人へのテロ攻撃は、クリントンの政策がどれほど不能であったかを物語る。ブッシュ大統領の対テロ作戦によって、戦場以外の土地では、911以後アメリカ人へのテロ行為は全く起きていない。

    とにかくこの番組は楽しみである。

    September 04, 2006, 現時間 04:44 PM | コメント (0) | トラックバック

    September 03, 2006

    テロ脅威が米中間選挙に与える影響

    アメリカ内政

    ことしのはじめ頃、今度の中間選挙への共和党の作戦は、ブッシュ大統領から独立した個人の議員としての特性を出すことを強調しようというものだった。それというのも、ブッシュ大統領の支持率が35%とかいう低さだったこともありブッシュと近い関係にあるとされることが不利に働くと考えたからである。

    民主党もあまりブッシュ大統領のこだわって、ブッシュ政権のテロ対策などに注目すると、民主党はテロに甘いというイメージをさらに強めてしまうため、民主党リーダーのナンシー·ペロシ女史は共和党リーダーのトム·ディレイが収賄罪に問われて辞任したのを利用して、共和党の「腐敗の文化」を選挙運動にもってくる作戦をとっていた。しかし民主党員による収賄罪が次から次へと明るみに出たため、民主党はこの作戦を捨てざる終えなかった。

    テロ問題やイラク問題からは話をそれせたいペロシ女史の思いとはうらはらに、民主党内部ではイラク戦争絶対反対を唱える極左翼の台頭がめだつ。この間のコネチカット州の上院議員民主党候補を選ぶ選挙の時も2000年には民主党の副大統領候補として出馬したこともあるベテラン議員、ジョー·リーバーマン議員がまったくの無名の新人ネッド·ラモントに負けるという一幕があった。リーバーマン議員はリベラルで民主党の本筋からは全く離れない生粋の民主党員である。だがイラク戦争に関しては一環してブッシュ政策を支持してきた。民主党候補の座が危ぶまれるという時でさえイラク戦争は正しいという姿勢を崩していない。民主党の極左翼は激しいキャンペーンをして反戦派のラモントを応援した。

    このことで震え上がったのはイラク戦争を支持した民主党議員たちである。極左翼として圧倒的人気を誇るブログ、デイリーコスが主体となって、賛戦派の民主党議員たちへの激しい攻撃が始まったからだ。民主党内で次期大統領候補ともいわれているヒラリー·クリントン女史ですら、自分のイラク戦争支持の記録を説明しなければならない立場に追い込まれている。

    民主党リーダー、ペロシ女史がどう思おうと、民主党の選挙運動は反戦一直線となったのである。だが果たしてこの作戦はいい考えなのだろうか?

    アレックスさんのブログの記事「中間選挙でのテロとイラク問題」で、アメリカ人のブッシュ政権による対テロ戦争に関する意識調査が紹介されている。

    ギャラップ/USAトゥデーが今年の8月に行なった調査では...アメリカ国民は現政権が自分達の国を安全にしてくれていると信じているものの、大統領の政策への支持率は下がっている。9・11直後から、市民の自由への侵害を懸念する意見も強まっている。このような動向の原因として考えられるのは、恐怖感の鎮静化、アメリカ国民が伝統的に抱いている連邦政府の強大化への懸念、そして現政権の政策が挙げられる...

    国民の76%が世界はより危険になったと答えている。これはすさまじい数字である。さらにブッシュ政権の政策
    全般とテロ対策への支持率も急激に下がっている。政策全般での支持率は2002年1月の83%から2006年8月には40%に急落している。他方で対テロ戦争での支持率は2002年1月の88%から2006年8月には47%に落ち込んでいる。

    しかし今年の8月にCBSニュースが行なった調査ではブッシュ政権がアメリカをテロ攻撃からより安全にしたと答えた割合は51%なのに対し、より危険になったと答えたものは29%にとどまった。実際に9・11以降はアメリカ本土に大規模なテロ攻撃は起こっていない。この点から、現政権のテロ対策にはある程度の成果を収めている。

    これだけ読んでいるとアメリカ国民の間では、ブッシュ政権や共和党のテロ対策への不信感が強まっているように思われ、またテロ対策を口実に国民の人権が侵害されているのではないかという懸念も伺われる。イラク戦争への支持もへっているかのようである。しかし、この世論調査にはこの間のロンドンテロ未遂事件の影響がまだあらわれていないのではないだろうか?

    政治評論家のマイケル·バローン氏(Michael Barone)はロンドンテロ未遂事件はアメリカ市民にテロの脅威を改めて思い出させたと語る。

    今月の出来事で意見を固める一番の原因となったのは8月9日のロンドンにおいて、23人のイスラム教徒が大西洋空路のアメリカの航空機を爆破する計画をたてていた容疑で逮捕されたことにあると思う。

    この逮捕によって、まだ世界には、(多分この国にも)我々を殺し我々の生活を破壊しようとしている人々がたくさんいるということを国民に思い出させた。

    またバローン氏はこのほかにも「ユナイテッド航空93便」や、オリバーストーンの「世界貿易センター」の映画が公開されたり、911の記念日にはテレビでいくつも911の原因について特別番組などが放映される予定があることなどをあげ、これらも国民にテロの脅威を思い出させる一因になると語る。

    NSAによる海外のテロリストから国内にかけてくる電話の盗聴なども、民主党はアメリカ国民を盗聴の対象にしていると批判てきだったが、今回のイギリスのテロが未然に防げたのも、イギリス政府の積極的な盗聴作戦などが貢献しているとされ、対テロ政策の重要性が明るみに出た。

    もし「恐怖感の鎮静化」がテロに強いといわれる共和党の支持率低下に結びついていたのだとしたら、今回の事件によってアメリカ人が積極的な対テロ政策の必要性をあらためて考えるようになったばあい、対テロ政策に消極的な民主党の支持率にも影響が出る可能性はある。

    また、イラク戦争においても、イラク戦争に負けることがアメリカを危険な状態にするとアメリカ人が解釈した場合、なにがなんでも戦争反対、いますぐ撤退を求む、という民主党の強硬姿勢がかならずしもアメリカ市民の支持を得るとは限らない。現に、コネチカットで民主党の候補に選ばれなかったリーバーマン議員は無所属として立候補することにしたが、イラク戦争で戦った元兵士らを出演させた「リーバーマン議員の応援が力強かった。」「我々を背後から支援してくれるリーバーマン議員のおかげで勇気づけられた。」と証言するコマーシャルが影響したのか、リーバーマン議員の支持率はラモント候補よりも上昇している。イラクでは宗派間でも争いの犠牲者は先月よりも今月は3割がた減っている。もしこのままイラクの状態が好転すればイラク戦争への捉え方もかわってくる。

    この間カカシもブッシュ大統領の支持率がじわじわあがってきていることを書いたばかりだが、イギリスのテロ未遂事件の後に行われたRassmusenの世論調査でも大統領の支持率上昇が現れている。これによると、41%のアメリカの大人がブッシュ大統領の仕事ぶりを評価すると答え、56%が評価しないと答えた。41%ではまだまだ低いように思えるが、去年の一時期35%まで落ちていた支持率を考えるとかなり挽回したといえるのである。

    共和党も、民主党も、テロ脅威やイラク戦争を選挙の主題にしたくないというのが本心だろう。だが、彼等が好むと好まざるとにかかわらず、アメリカは戦争中なのであり、この話題を避けることはできない。だったらここは双方とも対テロ政策を全面的に押し出して、弁護するなり攻撃するなりして、二つの党の違いをはっきり国民にアピールすべきであろう。

    関連ブログ記事

    秋の選挙にむけて

    September 03, 2006, 現時間 05:33 PM | コメント (1) | トラックバック

    August 26, 2006

    移民問題を装う人種差別

    アメリカ内政 , 移民問題

    最近アメリカの保守派の間では移民問題がかなり取りざたされている。 ほかの事では私と非常に意見のあっていた保守派の人々もこと移民問題となると国中の違法移民をすべて国外追放して、国境に壁をたてて移民を締め出すべきだと本気で言い張る。私はこの問題が持ち上がるまでは自分のことをアメリカの極右翼だと思っていたのだが、このことで自分はかなり中道保守派であると感じさせられた。

    さて、移民問題といっても、いったい何が問題になっているのか、日本の皆様にはつかみにくいのではないかと思うので、ちょっと説明しよう。

    経済的に豊かで政治的に自由なアメリカには、世界中から移民を希望する人々が集まってくる。特に地続きのメキシコを通じて生活向上のために中南米からの移民は多い。 だが、アメリカに合法に移民するのは非常に難しく、労働ビサを取得するのも容易ではない。 それで切羽詰って合法な手続きを踏まずに不法入国する人間の数が後をたたないのである。

    不法移民による問題として掲げられるのは犯罪、不法移民への生活保護、医療、教育などによる地元政府の経済的な負担、そして地元労働者の職不足賃金低下などであろう。また多くの移民が英語を解さず、アメリカ文化に溶け込まず外国の(民度の低い)文化を輸入するという危険性も無視できない。

    アメリカ極右翼で過激派のパット・ブキャナンなどは彼の最新の本"State of Emergency: The Third World Invasion and Conquest of America," で、いまやアメリカは移民によって国を乗っ取られる「非常事態」をむかえているとさえ主張する

    現在360万の移民が(アメリカに)存在する。この数は1607年にジェームスタウンに来た移民からケネディ大統領の時代までにきたすべての数と一致する。我々は違法移民120万を抱えており、これはすべてのユダヤ人、イギリス人、アイルランド人が400年かけて移民した数よりも多いのである。

    ジョージ・W・ブッシュの任期だけで600万の侵入者が南の国境で捕まった。そのうち12人に1人が犯罪暦をもっている。その後ろで世界中でメキシコ人の収入以下の国に住む4億から5億の人々がブッシュが(違法移民に)恩赦を与えるか国境を警備するかを固唾を飲んで見守っている。

    去年2003年の三倍の数である15万5千人のメキシコ人以外の中南米人、中東、アフリカ、アジアの(犯罪者が)逮捕された。そのうち5人に4人は裁判に出頭せずに消えてしまった。

    90年代の十年間でスペイン人が始めて到着した時から初めてカリフォルニアの白人人口が減った。カリフォルニア生まれの白人たちは先祖の山岳地へと移動し始めた。出身国からいうとカリフォルニアとテキサスはすでに第三世界である。中南米系だけでもアリゾナの人口の25%、カリフォルニアとテキサスでは34%、そしてニューメキシコではなんと43%であり、ネバダ、コロラド、ユタなどの州でもメキシコとして切り取られつつある。...

    しかしこのような心配は何も今に始まったわけではない。ブキャナンの先祖がアイルランドからジャガイモ飢饉の時大勢アメリカに移住してきたときも、先住者たちからアメリカの共通語がアイルランド訛りになってしまうとか、アイルランド人の酔っ払いに町があらされるとか、色々言われたものである。 だが何世代かするうちに皆アメリカ人として社会に溶け込んでしまった。 ブキャナンは新しい移民は昔の移民とは質が違うと言い張る。

    心配するなと人は言う。メルティングポット(熔解鍋)は魔法のごとく効く。一世代もすれば何百万という人々も過去にエリス島に来た何百万と同じようにアメリカに溶け込むと。

    この希望は妄想である。メルティングポットは壊れている。我々のエリート達が永久に破壊してしまったのである。彼らは同化を信じず多様化を崇拝する。何百万という移民が自分らの言葉、文化、(出身地国の)国民性を保持し、アメリカではなく出身国への愛国心を持ち続けるのだ。

    どうしてアイルランド、ドイツ、フランスからの移民はよくて、中南米やアジア、アフリカからの移民はいけないのか。彼のエッセーを読んでいて白人優位の人種差別を感じるのは私だけだろうか? 

    確かに多くの移民がいっぺんにはいってくることの危険は考慮すべきだ。犯罪者の入国や一世代目の人々がアメリカ文化に溶け込めない問題も無視すべきではない。だが、そういう問題は外国からの移民を締め出さずとも、国内政策でいくらも直していけることだ。 

    まず違法移民が増える理由は合法移住が難しい理由からくる。犯罪者が入ってくるのも違法だから入国の際に見極めることができないこと。 だから外国人を締め出すことを考えるより、どうやって合法に外国人を受け入れるかを考え直すべきなのだ。犯罪者でない外国人がしっかりした手続きをふみさえすればアメリカで働けるとなれば、わざわざ違法に入国し手来る人間の数も減るだろう。

    ブキャナンがいうように私は文化多様主義という、どの文化も同じように価値があるという考え方は嫌いである。アメリカに住むと決めた以上、移民たちはアメリカ文化を受け入れるべきである。自国の文化が好きだったのなら、自国にとどまるべきで、移住などすべきではない。だが一世代目の人々にいきなりアメリカ人になれといっても無茶な話だ。20世紀はじめの移民たちに先住者たちが協会などを通じて英語を教えたりアメリカの習慣を教えたりしたことを見習って、我々の世代も新しい移民がアメリカ社会に溶け込めるような組織をつくるべきだろう。そして、外国人だからとか、文化が違うからといって、アメリカでは受け入れられない習慣に目を瞑るようなことをしてはならない。そういう意味で文化多様主義は廃止すべきである。

    私にはブキャナンのような極右翼の本当の心配は、アメリカに変な色の人間が多く入り込んでくるのことにあるのではないかという気がする。たとえこれらの移民が完璧な英語を話し、日曜日にはおしゃれをして協会へ行くような人々であっても、彼らがこうした移民を受け入れるとは思えない。 

    移民問題は深刻な問題ではあるが、その解決方法は国外追放や国境の壁以外にいくらもあるはずだ。外国人を追い出す締め出すしか言わないひとたちをみていると、英語を学びアメリカ人として溶け込んだと自負する移民の一人として非常に嫌な気持ちになるのである。

    August 26, 2006, 現時間 05:58 PM | コメント (0) | トラックバック

    August 24, 2006

    共和党ブッシュ共に支持率急上昇

    アメリカ内政

    一時期ブッシュ大統領の人気は地に落ちていたし、共和党議会の支持率もずっと民主党より低かったが、私は特に心配していなかった。中間選挙が近付くにつれアメリカ国民が選挙に注意を払い出せば世論などというものは突然変化するものだと考えていたからだ。

    案の定、中間選挙を11月に控え、共和党の人気はじわじわとあがってきている。しかもブッシュ大統領の支持率は最近急上昇している。

    金曜日から日曜日にかけて行われた投票登録者を対象にしたUSA TODAY/ギャロップポールによると不特定の民主党議員候補と共和党候補を比べた場合、その支持率は47%と45%とたった2%の差であることがわかった。

    また42%のアメリカ人がブッシュ大統領の仕事ぶりを評価するとし、今月初旬から5%も上昇した。またブッシュ大統領の対テロ政策は55%の人が評価すると答え、今年最高の数となった。

    確か去年の終わりから今年の初め頃、ブッシュ大統領の支持率は最低で35%くらいまで落ちていた記憶がある。その後支持率についての話があまり報道されていなかったのは、実を言えば支持率が少しづつではあるが確実に上昇の傾向をみせていたからである。

    しかし一か月で5%アップという急上昇についてUSAToday/ギャロップは、ロンドンのテロが未遂で終わり犯人が逮捕されたことが影響しているのではないかと分析する。ことテロに関してはやはり共和党とブッシュが頼りになるとアメリカ市民が考えている証拠だろう。

    そうだとすれば民主党はNSAのテロリストの会話盗聴が違法であるなどという馬鹿げた判決がでたことを喜んでいる場合ではない。アメリカ国民がテロ対策を重要な問題だと考えているとしたら、民主党がその対策方法をことごとく漏えいしたり破壊したりしている行為を国民はよく思わないだろう。それでなくても民主党はテロに甘いという印象が強いのだから。

    ところで、ギャロップの世論調査は民主党のサンプルを多めにとる傾向があるので、支持率の差がたった2%ということは実際には共和党のほうが上だという可能性も大きい。中間選挙では多数派が議席を失うのが通常だが、この分だと民主党が議席を大量に奪うという夢はくずれて