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August 02, 2006

バッファロー空港でブログ

旅行記

今さっき、我々の計画ミスでニューヨークはラグアディア行きの飛行機に乗り遅れ3時間の待機となったので、バッファロー空港からブログ中。

さて、ナイアガラの観光を終わらせて今朝はゆっくり食事をしてからニューヨークへ戻る予定だった。昨日バッファローからカナダ側にあるホテルに向かう時は道もすいていたし、税関もそれほど手間どらなかったので、今日は道が込んでいることも見越してその倍の一時間をみて出発することにした。

朝食にはいったドイツ風レストランでは、両親は例によってメニューが読めないので、私が朝食のセットをすすめた。みなさんも多分ご存じだろうが、アメリカのレストランは朝食といえば普通ソーセージかハム、卵、ハッシュブラウン、それにトーストとセットになっていることが多い。無論トーストやハムだけをサイドオーダーとして注文することはできる。叔母は朝からあまり食べたくないというので、トーストとコーヒーのみ。父もセットは多すぎるのでハムとトーストだけでいいという。ミスター苺も朝はあまり食べないのでオートミール。私はドイツ名物アップルパンケーキ。

母も叔母と同じようにトーストだけでいいといいはっているが、母の「食欲ない」という言葉ほどあてにならないものはない。昨晩もとまったホテルの上階でナイアガラの滝が見下ろせるレストランで夕飯を食べたが、食欲がないといっていた母は、自分の注文した料理のほかにも私が注文したスープやら前菜やらを「ちょっと頂戴」といってかなり試食してしまったので隣にいたミスター苺が、「君の食べる分がなくなっちゃうよ。」と心配したほどだった。

昔からそうなのだが、私が母をレストランにつれていくと母は私が薦める品は絶対にいやだと言い張って、全く別のものを頼む。だが実際にその品がでてくると私の皿をみて「そっちのほうがおいしそうね、ちょっと頂戴」と言って私の皿からほとんど食べてしまい、私が母の注文した料理を食べるはめになる。今回の旅行でもこのパターンが何度も繰り返された。

幸運なことにこの朝食では私が注文する前に母はすでに隣のテーブルに出てきた卵やハムに食欲をそそられたようで、自分もちょっとだけ欲しいといいだした。むろん「セットはいらないわよ、多すぎるんだから。」と注意付き。しかし一品づつ注文するとかえって高くつくし、食べられなければ残してもいいのだからといってセットを注文。母が出てきたカナダサイズの大量の朝食セットをすべてたいらげたのはいうまでもない。

叔母は「食欲ないって騒いでたお姉ちゃんが一番食べたわね。」と私にささやいた。

食事の後時間が迫っていたので、ミスター苺はちょっと焦りはじめた。しかしシニアシティズンを含め5人もいるとそう簡単には行動できない。ミスター苺はすぐに出発したかったのだが、父は変わった形のレストランの前で集団写真をとりたがるし、叔母や母も、代わる代わるに「あ、カカシちゃんもはいって」「あ、苺さんもはいって、」とやるので、ミスター苺はもうイライラ。せかすミスター苺に母は、「自分が30分も寝坊したくせに、いまになってせかすなんて身勝手だ」と文句をいう。確かに食事をはじめたのが30分遅れたのはミスター苺のせいなので、これには彼も返す言葉はない。しかし誰のせいで遅れても今のんびりしていては飛行機に乗り遅れてしまう。

なんだかんだやっていながら、一応予定の時間にホテルを出ることができたので、まあいいかと思っていたら、このあたりの道は一方通行がおおく、来た道をそのまま通ってかえるということができない。すぐそばにある国境の橋へなぜかいきつけず、どんどんどんどん反対方向へ走ってしまった。ぐるぐると滝の前の道を遠回りしてやっと行き着いた関税の前ではものすごい長い列。カナダからアメリカへの入国はアメリカからカナダより厳しいらしい。

アメリカ側にはいっても、途中のハイウェイがものすごいのろのろ運転。道が混んでるわけでもないのにどうしたんだろうと思ったら、なんと葬式のためにつらなった何十台もの車の列の後ろに並んでしまったのである。

空港についたときは出発30分前で、普通なら間に合う時間だが、荷物が多かったため45分前までにこなければチェックインは無理だといわれた。次の便は三時間後だという。

「ミスター苺がのんびりしてるから悪いのよ。もっと早くでればよかったのに。」と母はミスター苺を責める。「お母さんたちがぐずぐず写真なんか撮ってるからだ」とミスター苺。

しかし実際には誰が悪いという訳ではない。行きの時間の2倍もみて出発し、出発の一時間前には空港に入れる予定だったのが、途中の道が予測より3倍もかかったことが原因なのである。知らない土地での旅は不測の事態が起きるのは常識。ましてやカナダといえば我々にとっても外国だしこの程度のことはあっても不思議ではない。

私はまえにこれだけ多く出張していながら、飛行機に乗り遅れたことは一度もないといったが、それは私ひとりで行動していたからである。5人といえど団体行動だし、そのうち二人は70過ぎの老齢である。若いひとたちのように遅れたからといって、荷物を持って走れるわけではないし、そういうことを我々は十分に考慮にいれるべきだったのである。

ま、とはいえっても待ち時間が三時間くらいならどうということはない。飛行機がキャンセルになったり、秘書の手違いで予約がはいってなかったりなどで、クリスマスイブの空港で夜を明かしたこともあるカカシ。ビールでも飲みながらのんびりブログでもしよう。

しかし母とミスター苺の間に生じたこの亀裂、この先が思いやられる。

ちょっと余談ですが、、

ロサンゼルスからニュージャージーのニューアーク空港へ向かうために乗った飛行機。 ゲートで待っているとき、ミスター苺が「お父さん達には黙ってるように、、」とこの便の最終目的地を表示する電光掲示板を指さした。 なんと最終目的地はテルアビブ! そういえば待ってる乗客の多くの男性がヤマカをかぶっていたり、ヘブライ語ではなしている乗客がいやに多いなとは思ったのだが。情勢が情勢だけにちょっと汗をかいてしまった。


August 02, 2006, 現時間 11:40 AM | コメント (0) | トラックバック

August 01, 2006

ナイアガラの水しぶき

旅行記

苺畑一家はただいまカナダにあるナイアガラの滝を訪問中。  昨日ロサンゼルスからニュージャージーのニューアーク空港へとび、ニューヨークで一泊してから、ニューヨークのラグアディア空港からバッファロー空港へ。そしてそこからレンタルカーを30マイルほど走ってアメリカとカナダをつなぐ国境の橋、レインボーブリッジを渡ってカナダへ入国。

昔はアメリカとカナダの国境はそれほど厳しい取締りは無かったのだが、2000年直前にカナダから爆弾抱えたテロリストがアメリカへ入国しようとして国境の税関の役員に取り押さえられたのがきっかけで、国境の警備は非常に厳しい。 高速道路の料金所のブースのようなところから顔をだした可愛い顔の金髪男性の税関係員はその笑顔に似合わぬ防弾チョッキを着ていた。

ナイアガラへ行く計画を立てていたとき、ホテルがカナダ側にあるので、パスポートをもっていくか悩んだのだが、やっぱり持ってきてよかった。日本から来ている叔母と両親だけでなく、アメリカからの苺畑夫婦のパスポートもしっかり調べられた。

ナイアガラの滝は昔の映画、スーパーマンでも出てきたが、映画やテレビの画像ではとても現せることのできるような代物ではない。我々は最初ホテルまでの道のりで滝の脇を通ったがその壮絶な水の壁に後ろ座席で両親と叔母が「すごいね~、みてみて~」とやってるので、運転している私までがうっとりしてしまった。おかげでホテルに曲がる道を通り越してとんでもないほうまで行ってしまったのだが、これも観光だと言い訳してなんとかホテルへたどり着いた。

ナイアガラ市にある我々の泊まったホテルは結構よくて、私がいつも出張で泊まってメンバーになっているホテルの姉妹店だっただけのことはあり、部屋に泡がたつジャクージと呼ばれるお風呂がついていた。 両親の部屋もなかなかで、私の顔が利いたとちょっと鼻が高かった。多い出張も多少の利益はあったようだ。

本日の予定はとにかく滝のすぐそばまで行く観光船に乗ることだった。 ミスター苺はまず食事をしてからといっていたのだが、なにしろはるばる日本から滝を観に来た両親と叔母は食事どころではない。 すぐさま船に乗ろうといきり立っていた。 それでおなかがすいてるミスター苺を説得して、先ずとにかく船に乗ろうということになった。 (常に腹具合と相談するミスター苺にとってはちょっときつかったのだが)

ところが、ホテルから船着場へ行くまでに、その壮大な姿にすっかり感服した母たちは、ちょっと歩くと「写真、写真」といって立ち止まるので、せいぜい300メートルの道が全然進まない。 「船に乗りたくて待ちきれなかったんじゃないの?」と苛立つミスター苺を傍目に母も叔母もキャーキャー子供のように騒いで写真を撮っていた。「ほら、苺さんもはいって、はいって」と嫌がるミスター苺を無理やり写真に押し込める。 さすが日本人だ。

やっとの思いでたどりついた「霧の乙女号」。 カナダのナイアガラ地方としてはかなり暑い摂氏30度という気温なのに、水よけにともらったビニールの河童をきるともう蒸し暑いのなんのって。しかし船が滝に近づくともう豪雨のごときみずしぶき。それでもアメリカ側の滝はそうでもなかったが、カナダ側のひずめ型の滝のほうでは3方を滝に囲まれびしょぬれになった。母はあれほど見たいといっていた滝を見ず、河童で顔を隠して怖がっていた。おばが大声で「船が立ち止まっている」と叫ぶ。どうやらサービスらしい。私は水しぶきなどなんのそのと滝を見上げたが、周り中水しぶきで真っ白だった。月並みだが自然の力は偉大だと感激したカカシであった。

船の観光が終わった後、カカシ夫婦と叔母は滝の裏側を見る一時間のツアーに参加したかったのだが、両親は70才を越す熟年夫婦なので、ちょっとこれはきつい。またここから徒歩でホテルに戻るのもちょっとたいへんだ。それでタクシーを呼んで両親だけ先にホテルに返し、我々三人だけで滝の裏側を観ようと思ったのだが、強気の母はタクシーなどいらない、もったいない、と駄々をこねた。実は行きがけにサングラスをなくしたから帰り道で探したいのだという。叔母が帰り際に探してあげるからと無理やり両親をタクシーに押し込めると、「タクシー代は払わないからね!」と捨て台詞。ミスター苺がうんちゃんに料金より余計に払って、両親を送り出し、我々は滝の裏側へ向かった。

ちょっと余談ですが、、、

ところで滝の裏側ツアーまでの待ち時間に寄ったレストランのバーで、ミスター苺がポートワインを注文したのだが、3オンス入った大きめのグラスに入れてくれといったら、カナダでは一時間に1オンス以上飲んではいけないという法律があるといわれてびっくり。カリフォルニアでも飲み屋でさえ煙草がすえないという窮屈な世の中になったが、カナダでは一時間に飲む酒の量まで規制されているとは、さすが社会主義傾向のある国である。


August 01, 2006, 現時間 08:16 PM | コメント (0) | トラックバック