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December 22, 2006
内戦激化で輸血に消極的なパレスチナ庶民
ガザの病院ではこれまで通り戦いでけがをしたパレスチナ人たちが運び込まれてくる。彼等がイスラエルと戦っているあいだは地元庶民は積極的に血液の提供に応じてくれたと病院の医師たちはいう。だが、ファタとハマスの内戦が始まっていらい、病院側の嘆願も空しく提供者は激減しているという。さもあらん、パレスチナ人同士で殺しあいをしているのに自分の血液を提供してやろうなどという気にならないのは当たり前だ。元気になったらまた仲間を殺しにいくのか、という気持ちだろう。
ガザでは何百人というパレスチナ市民が町にくり出して、殺しあいをやめるようにデモ行進を行ったが、市民の願いも空しく、二度目の停戦は停戦合意の二日目の金曜日早朝、激しい撃ち合いでファタ側二人、ハマス側一人が殺され、ハマスメンバーがひとり拉致されるなど、全く守られているとはいえない。ファタのリーダー、アッバス首相は停戦を守るようにと呼びかけている。アッバス首相はまだ統一政府設立の夢を捨てていないが、側近の話では交渉の用意は全くできていないという。
前回の停戦合意は一日で崩れてしまったし、今回はたったの二日。
ま、イスラエルとの停戦条約を一度も守ったことのないパレスチナ人だが、まだその場合は異教徒との約束ごとは意味がないという言い訳もできただろうが、同じイスラム教徒同士、同じ場所にすむ同じ民族の間での約束ごとすらお互い守ることができないパレスチナ人たち。パレスチナ庶民が気の毒だと思わなくもないが、ハマスを選挙で選んだのは誰あろうパレスチナ市民。外部から見ていればテロリスト軍団のハマスが政権を握ればどういうことになるか火を見るよりも明らかだった。それが見通せなかったパレスチナ人の愚かさは本当に哀れだ。
もっと悲劇なのは、パレスチナ人たちがそう望めばパレスチナはいますぐにでも平和で豊かな独立国家となれるのに、彼等はみすみすその機会を逃してしまっているということだ。パレスチナ市民が早期選挙を実現させハマスを政権から追い出し、アッバス首相の提案どおりイスラエルの存続を承認しイスラエルとの和平交渉に取り組みさえすればいいのである。彼等がお互いを殺しあうこともイスラエル人を殺すこともあきらめて今後平和に暮らしたいと決心さえすればすべてが本当になるのである。
それなのにせせこましい勢力争いに明け暮れて彼等は自分達の民族の未来などこれっぽっちも興味がない。
ところで興味深いのはことパレスチナ・イスラエル紛争については一方的にパレスチナ人の味方をし、パレスチナの非戦闘員を対象にしたテロ攻撃や病院や学校といった場所への攻撃も、圧倒的武力を持つイスラエルに対するささやかな抵抗だといっていた人々は、同じ手口でお互いを殺しあうパレスチナ人に対して完全な沈黙を守っている。
上記の記事を提供してくれた某掲示板の投稿者アドベンさん(adventureoftheultraworld)はこう語る。
これまで、自爆・子供動員・民間人への無差別攻撃と「何でもあり」の戦闘スタイルを対イスラエルで展開していたときに、外部のパレスチナ信者が誰も批判しなかったのがいけなかったのではないでしょう。誰からも批判されなかったから「戦闘というのはこういうものだ」と思っているのではないでしょうか? そのスタイルをパレスチナ同士の戦いにも持ち込んだと。
「戦力に大きな較差があるからしょうがない」「大義のため」などと言って弁護していた人たちに責任はあると思いますよ。少なくともそういう人たちに「パレスチナの味方」を名乗る資格はない。
私はアドベンさんほど寛大な人間ではないので、パレスチナ人のこうした行動が外部からの批判を得なかったからだという言い訳さえ受け入れる気になれない。パレスチナ人にそこまで理解を見せてやる必要はない。私はこれがアラブ人が何世紀にも渡ってやってきた戦争のやり方なのだとあえていわせてもらう。
イスラム社会には、いや古代アラブ民族の社会には、我々西洋的な価値観(日本も含む)が大事にしている道義心というものがない。我々は常に戦闘員と非戦闘員を区別してきた。日本の古い戦でも男たちの命は容赦なく断つ敵も女子供は見逃すという慈悲はあった。むろんこれは大将の人格にもより、この規則が常に守られたわけではないが原則的に非戦闘員である女子供は殺さないという暗黙の了解がある。だから硫黄島の戦いで日本兵が大量に殺されたことには腹をたてない日本人も民間人が対象になった東京大空襲などでは怒りを感じるわけだ。
西側には戦争中でも赤十字のついたビルには爆弾を落とさない、救急車は攻撃しないという規則がある。だが、パレスチナのテロリストたちはこの西洋的な道義心をあざ笑って病院に武器弾薬を隠したり救急車をつかってテロリストを運んだりしていた。イラクでもアルカエダの連中が全く同じことをしていた。彼等には戦闘員とか非戦闘員などといった区別はない。同族は同族と運命をともにする。それは女子供であってもおなじことだ。彼等が何かと女子供の悲惨な姿を西側諸国に見せつけるのは、彼等には理解できない感情だが、なぜか西側諸国は女子供の犠牲者には心を痛めると知っているからである。彼等にとってはたいして価値のない女子供の命を西側の連中が貴重に思うなら悪用してやれといったところだろう。
だからお互いの殺しあいでも彼等は全く同じことをするのだ。不思議でもなんでもない。これを彼等の悪行を容認してきた外部のせいにするのは彼等を甘やかし過ぎていると思う。むろんこれまでパレスチナがかわいそうだといって、彼等の卑怯な手段を容認してきた親パレスチナの連中に全く責任がないとは思わない。いや、むしろ大いに責任はあると思う。
もし国連がイスラエル批難の条例を出すかわりに、パレスチナのテロ行為を批難する条例をだしていたならば、パレスチナ側も自分らには理解できないがなぜか国際社会は自分らの行為を嫌っているという意識ぐらいはもてたはずだ。そしてそのような行為を繰り返す限り、パレスチナに未来はないと早くに悟ったかもしれない。であるからアドベンさんもおっしゃるとおり、このような戦いを容認していた人々はパレスチナに同情しているなどと今さらいう資格はない。
パレスチナの未来はパレスチナ人たちが握っている。早くそれに彼等が気が付いてくれればそれだけ早くことは解決する。パレスチナ人よ目を覚ませ! 未来は君たちの手中にあるのだ!
December 22, 2006, 現時間 01:11 PM | コメント (0) | トラックバック
December 21, 2006
行く先々で問題を起こすパレスチナ人たち
ファタ対ハマスの前回の停戦は三日もしないうちにお互いに約束を破りあって殺し合いになってしまったので、今回はなんとか守ろうと新しく停戦が結ばれたかと思いきや、数時間後にはすでにひとり殺されてしまった。
この二つの勢力の争いはパレスチナ庶民からすらも大きな批判を呼んでいる。 イスラエルの新聞JPostによると、庶民達は恐ろしくて外へ出られない状況だという。
「私たちは自分達で敷いた戒厳令の元に暮らしています」38歳のエンジニアーは火曜日エルサレムポストに語った。「私の子供は8歳と12愛ですが、先週の金曜日に戦いが始まって以来学校へいっていません。外を歩いたり窓から外をのぞくことさえ危険になってきています。」
ガザ市に住む多くのひとたちがそうであるように、アブサダーさんはファタとハマスの間の「ミニ戦争」が悪化して内戦になってしまうのではないかと恐れる。「この通りでの戦いは70年代から80年代のレバノンの状況を思い出させます」と電話でのインタビューで答えた。
「多くの人たちがどうしてパレスチナ人はいく先々で問題を起こすのだろうと不思議におもっているのではないでしょうか。ヨルダンでは1970年代にPLOがもう少しで内戦を起こしそうになりましたし、レバノンでも内戦のきっかけを作りました。」
またファタもハマスもお互いに病院、学校、聖廟などをわざわざ標的に攻撃しあっている。他宗教の人たちには自分らの宗教を尊敬しないのなんのと常にうるさいイスラム教徒だが、自分らの戦いではお互いに宗教を冒涜するような行為にいつも走っている。
今度イスラム教徒が我々にイスラム教の尊厳云々という話をはじめたら、パレスチナやイラクを指差して、イスラム教徒がお互いを殺しあうのを止めたらこちらもイスラム教を考え直してもいいよ、と言ってやろう。
December 21, 2006, 現時間 09:43 PM | コメント (0) | トラックバック
December 17, 2006
シーア対スンニ宗派間紛争! イラクじゃないよ
シーアとスンニの戦いというとどうもイラクを思い起こさせるが、実はこの争い、起きているのはパレスチナのガザ。まずはAPのニュースより:
ハマス、「選挙前倒し」表明の議長の関連施設を襲撃
2006.12.17, ガザ(AP) パレスチナ自治政府のアッバス議長の護衛隊の訓練施設が17日、イスラム過激派ハマスの数十人の武装集団に襲撃され、入口で警備にあたっていた1人が死亡、3人がけがを負った。
前日の16日には、アッバス議長が、議長と自治評議会の両選挙を前倒しして実施する考えを表明したばかりだった。内閣を握っているハマスは議長に反発し、選挙を拒否する姿勢をみせている。
訓練施設は、ガザの大統領の自宅から約700メートルのところにある。襲撃があった当時、大統領はヨルダン川西岸ラマラにいた。
パレスチナ存続のためには統政権を設立してイスラエルとの平和共存の交渉にいどみたいとしている現実派のファタ派にたいして、イスラエルとは断固戦う派のハマス。ハマスとアッバス議長の所属するファタ派との戦いは今年にはいってずっと続いており、内戦で300人以上の犠牲者がでているそうだ。ここ数日この戦いはとみに激しくなっている。
しかし興味深いのはハマスがその資金援助をイランを中心とした外国から得ているという点である。12月15日付けの毎日新聞によると、、
<パレスチナ首相>現金持込をイスラエルが阻止 (毎日新聞) イスラム諸国歴訪後、ガザ地区に戻ろうとしたハマス最高幹部のハニヤ・パレスチナ自治政府首相が14日、ガザ地区南部の検問所で足止めされた。イランなどから支援された現金3500万ドル(約41億円)の持ち込みを阻止しようとイスラエル国防相が指示。同首相は持ち込みを断念して検問所を通過し、ガザ市に戻った。
某掲示板でよく書いておられるイスラエル在住のアドベンさんはこのように書いている。
ハンユニスの衝突では、ファタハ支持者がハマスのことを「シーア、シーア」と叫んで衝突のきっかけになっている。シーアとはもちろんイランのこと。パレスチナのイスラムはほとんどがスンニー派であることから、イランに擦り寄るハマスを「異宗派のシーア派の犬」と罵倒しているのだろう。
パレスチナがイスラエルと仲良くされて困るのはなんといってもシリアとその親分のイラン。だからイスラエルとは死んでも戦い続けるといいきるハマスを支持するのは自然のできごとだろう。これが続けば、パレスチナでの紛争は単なる勢力争いからシーア対スンニの宗派間内戦ということになるのだろうか?
イラクにしてもパレスチナやレバノンの問題にしても裏にいるのはいつもイラン。中東問題はイスラエルにあるという人が多いが、本当の悪玉はイランにあるといえるのではないだろうか?
December 17, 2006, 現時間 08:18 PM | コメント (1) | トラックバック
December 14, 2006
なんでいつもイスラエルなの?
ディケンズの著書、デイビッド・コッパーフィールドのなかでミスター・ディックという登場人物が出てくるが、この男性はチャールズ王の斬首刑に病的な執着をもっていて、何の話をしていてもなぜかいつの間にかチャールズ王の首の話になってしまう。
これと同じようなイスラエルへの病的な執着が国際社会にも存在するような気がする。この風潮にはカカシは前々から気が付いていたが、カナダのナショナルポストに載ったデイビッド・フラム氏のエッセーに私がいいたかったことがかなり書かれているのでカカシの感想も含めて紹介しよう。
この間、イラク勉強会(ISG、別名the Baker-Hamilton commission)という民主党と共和党のエリート元外交官らによる委員会がブッシュ政権にたいしてイラク対策をどうすべきかという推薦調査書を提出した。この調査書の内容はアメリカでは大騒ぎになったので、ここでも取り上げようかどうしようか迷ったのだが、だらだら長い割には中身のない調査書だったのであえて取り上げないでいた。
しかしこのISG調査書のなかにちょっと気になる部分がある。それはイラク戦争の話をしているはずなのに、なぜかイスラエル問題が出てくることだ。この調査書には
「合衆国が中東における目的を果たすためにはアラブ対イスラエル問題に直接関与する必要がある。」
とある。なんでイラクの話をしているのにイスラエルの話がでてくるのか? しかもイラクの未来をアメリカがシリアと交渉する際、イスラエルがゴーラン高原をシリアに返還することやパレスチナ人のイスラエル国内への帰還の権利を話あうべきだとかいうとんちんかんな変な話も出てくる。どうしてアメリカのイラク対策でシリアと交渉するのに、他国イスラエルの領土問題を持ち出す必要があるのだろう。だいたいイスラエルがアメリカのために自分らの領土を犠牲にするなんの義理があるというのか全く不思議である。ベーカーさんは昔からイスラエルを毛嫌いしているとはいえ、アメリカの外交問題でイスラエルを犠牲にすべきだと簡単に考えが出てくるところが恐ろしい。
しかし大抵の場合は尊敬できるイギリスのブレア首相でさえも、中東の平和はイスラエルが鍵だと思っているらしい。フロム氏によると、先月ロンドンで開かれた毎年恒例の市長宅での晩餐会において、ブレア首相は「イラクに関する答えの主な部分はイラク自身ではなく、イラクの外にあります...イスラエル/パレスチナからはじめるべきです。それが根源なのです。」と発言したそうだ。
(このような意見は)ブレアひとりだけではない。似たような意見は先進国のどの国の外務省、シンクタンク、新聞の社説からもきくことができる。単純に繰り返すことによってこの説が真実になるというなら、パレスチナ問題とイラク紛争のつながりは、ニュートンの法則と同じくらい高いレベルで「確かな」ことと言えるだろう。
しかし我々の脳みそが黙従に打ちのめされる前にパレスチナとイラクの関係がどう作動しているのか説明をもとめても良いだろうか?
とフロム氏は問いかける。まさしくカカシもこの説を理解したい。アルカエダのテロリストが自動車爆弾を学校の子供たちが集まる場所で爆破させる、その仕返しにシーアの民兵どもがスンニ市民を誘拐する。こうした行為と600マイルも離れたところで起きているイスラエルとパレスチナ紛争とどういう関係があるのだ? イラクの市街でおきている宗派間暴力がイスラエルとパレスチナ間の和平交渉でどう解決するというのだ?
反米の民兵たちに武器を供給し、アメリカ軍をイラクから追い出し、中東で石油国家の有力勢力となろうとしているイランが、パレスチナが国連に席を置けばその野心を捨てるなどという保証は全くない。
トニー・ブレアがいう通り、パレスチナ問題が解決しないことが中東アラブ人をより過激にしているというのは本当かもしれない。だが、そうだとしても歴史上世界中で起きた紛争のなかで、どうしてパレスチナ・イスラエルだけがこうも執拗に解決できないままになっているのだろうか。
ドイツ人はポーランドがDanzigを支配していることに抵抗してGdanskの通りで自分らをふっ飛ばしたりはしない。ギリシャ人はSmyrnaの返還を要求してトルコの小学生の乗ったバスを乗っ取ったりしていない。ボリビアはチリにたいして太平洋戦争の結果を覆そうと終わりのない戦争など挑んでいない。
アラブ人たちは1949年以来イスラエルと有利な条件で和平を結ぶことはいつでもできた。だが彼等は頑固にそれを拒絶してきた。パレスチナはウエストバンクとガザに1967以来いつでも独立国を持つことが できた。彼等はその提案もつっぱねてきた。
だとしたらアラブ人の過激化はイスラエル・パレスチナ問題の結果というより原因だという方が正しいのではないだろうか? 平和がないのは多くのイスラム教諸国であるイスラエルの近隣国が、アラブ人でもなくイスラム教徒でもない少数民族が服従者としてでなく中東に存在することを容認できないせいではないのか。それこそがこの問題の本当の「根源」なのであって、交渉で解決できるようなものではない。
フロム氏はそれこそ西洋社会が性懲りもなくイスラエルとパレスチナの和平交渉をいつまでも続けることこそが問題を悪化させていると語る。そのいい例が2000年に行われたキャンプデイビッドでの交渉だろう。あの時パレスチナは前代未聞な有利な条件をイスラエルから提案された。にも関わらずそれを拒絶して第2インティファーダというテロ戦争をはじめた。2003年まで連続しておきた自爆テロ攻撃も結局パレスチナには何ももたらすことはなく、パレスチナは惨敗したのにあきらめきれずロケット弾をうち続け、いまだにイスラエルからのミサイル攻撃を受けている。
本来ならもうこの辺りでイスラエル・パレスチナ間の交渉は無駄だと人々は悟るべきである。私はもう長いことイスラエル・パレスチナの話が出る度に「イスラエルは放っておけ」といい続けてきた。繰り返しになるがイスラエルがどんなやり方でイスラエルの国を創立したにしろ、幾度にも渡るアラブ諸国からの挑戦に自国を守り続けてきた。それだけで普通の世の中ならイスラエルは勝者なのであり負けた側のパレスチナをどうしようが部外者の我々がどうこういう問題ではないはずだ。
それなのに、どうして欧米諸国は自分らが中東で困難に陥るとすぐさまよってたかってイスラエルを生け贄の羊にしようと企むのか。いやそれでももし、イスラエルを生け贄にすることによって自分らの問題が本当に解決するいうならそれも分かる。だが現実にはイスラエルが原因でない以上解決にもつながらない。
それなのに彼等はいつもいつもイスラエル、イスラエルと繰り返す。あたかも「イスラエル」がどんな問題も解決してしまう魔法の呪文ででもあるかのように。
December 14, 2006, 現時間 12:52 AM | コメント (6) | トラックバック
December 09, 2006
どこまで本当? ねつ造を暴露されてひらきなおるAP
昔からアメリカにしろ日本にしろメディアの報道には偏向があることは情報通のひとなら誰でも感じていたことだろう。だが事実に関する情報に記者の個人的な解釈が加わったとしても、あからさまなやらせやねつ造にお目にかかることは先ずなかった。たまに記者による盗作や事実誤認の記事を読むことはあってもこれは例外中の例外という意識があった。
ところがここ数年、主流メディアの報道には非常に怪しげなものが多くなってきたように感じる。いや、というよりも我々が嘘記事を見抜く手段を得たというだけなのかもしれない。我々が知らなかっただけで、もう何十年もメディアは至る所で読者や視聴者をだましてきたのかもしれない。それで主流メディアはブロガーたちの出現により、これまでの嘘八百がそのまま通らなくなってきていることに対応できないでただうろたえているだけだ。
架空の警察官を証人として過去2年にわたり60以上もの記事をねつ造してきたAPは、この期に及んでもまだ自分らの過ちをみとめないどころか、嘘を暴露したブロガー達に八つ当たりをしている。(Hat tip Hot Air)
AP国際記事の編集員、ジョン・ダニスゼウスキー( John Daniszewski)は火曜日、軍による記事の情報元に関する質問は「ハッキリ言って馬鹿げており、事件の真相をある意味で必死で反論したり隠ぺいしようとしているかに見える」と語った。
ダニスゼウスキー氏はさらに記事を再報道をしたと語り、バグダッドのハリヤー地区に送り返した記者により、さらなる承認を発見。証人は事件を証明できるだけでなく当日のつきつめた詳細を語りその内容が火曜日の午後の記事となったという。元の記事は11月24日の金曜日の掲載された...
その残虐な詳細にも関わらず、イラク内政省の報道官、アブドゥール・カリーム・カーラフ准将は、木曜日この事件はただの噂にすぎないと主張し続けている。
「わが軍を噂の現地に派遣させましたが、(市民が)焼きころされた事件があったという場所で何も発見することができませんでした。
というわけだから、ブロガーたちの疑問は深まるばかり。これにたいしてAP編集長キャサリーン・キャロル女史は、金曜日の夜の会議でAPは不確かな情報に関する質問について、何度も報道しなおすことで答えているとし、これ以上の報道は単に何を言っても納得しないブロガーたちをいきり立たせるだけだと語った。
またHot Airhによれば、キャロル女史は内政省にはシーア派民兵がかなり潜入しており、つい最近までその事実さえ隠していた組織であるから、ジャマール・フセイン警察署長の存在について疑問をなげかけているのも情報操作の一部であると言いたげだ。
しかし、嘘をついているのがイラク内政省であるというなら、APは証人であるジャマール・フセインを紹介すればいいではないか。実在する人物で過去に60以上にもわたるAP記事の情報源となったひとだ、喜んで顔写真の撮影に応じてくれるだろうし、どの警察署のどの事務所で働いているか、彼の同僚や部下の証言も掲載すればいいだけの話。いまのままでは、いったいフセイン警察署長がどの警察署の署長なのかさえ不明なのである。
私が思うに、このじゃミール・フセインなる男はストリンガーと呼ばれるイラク人現地記者の創造だ。欧米のメディアは自社の特派員を危険な戦場へ送り込まずグリーンゾーン付近のホテルに留まらせ、危険な場所からの情報はすべてストリンガーによって集めさせている。
だが、このストリンガーからの情報は確認のできないようないい加減な噂が多く、およそイラクの真の姿を映し出しているとはいえないのである。APは過去にもビラル・フセインという現地カメラマンをやとってテロリストキャンプの内部からの特ダネ写真を何枚も掲載したことがある。しかし、この男、テロリストと強いつながりがあるとして後にアメリカ軍に逮捕されている。この男は殺されたイタリア人記者の遺体の横でポーズをとってるテロリストの写真などをとったりしていた。詳細はミッシェル・モルキンが9月に特集している。(Associated Press and the Bilal Hussein case; by Michelle Malkin)

テロリストと一緒に逮捕されたAPカメラマン、ビラル・フセイン(左)フセイン撮影イタリア人記者の遺体の前でポーズを取るテロリストたち(右)
The Jawa Reportによると、APニュースは一連の架空証人やテロリストカメラマンの起用といった所行を反省するどころか、ロイターが以前にとりあげて全く信用性がないことがあれだけ暴露されている緑ヘルメットの男の写真を復活させているという。(注:この緑ヘルメット男のブログはパロディ) 当ブログでも緑ヘルメットの男のことはかなり書いたので覚えておられる方も多いだろう。(ここへいくAP作成のスライドショーをみることができる。)
それではここで、中東発生の主流メディアによるねつ造記事を振り返ってみよう。
眉唾なイラク米兵による悪事報道: イラクはハディーサでおきたとされる米軍兵による強姦殺害事件。あれだけ騒がれたのに捜査の結果何の証拠も得られず誰も逮捕されなかった。今となっては事件が本当にあったのかどうかも不明。ヒズボラの情報操作作戦! ロイターのやらせ写真を斬る: イスラエルによる爆撃後の損害写真の一連だが、同じ男が別人として何度も登場したり、違う橋が同じ名前で登場したりしている。
ニューヨークタイムスやらせ写真がばれて、苦しい言い逃れ: レバノン、タイヤー市にて遺体として写真をとられた人間は別の写真でぴんぴんしていたことが判明。ニューヨークタイムスはころんでけがをした男性と説明書きをつけるべきだったと苦し紛れの訂正。
イスラエル、ロイターの車を空爆の嘘: イスラエルのミサイルに撃たれたはずのロイターの車。しかしミサイルで開いたはずの穴には古いさび後が、、、
仏テレビやらせ映像を指摘され訴訟起こす: パレスチナによる連続テロ事件をあおるきっかけとなったアブデゥーラ親子の殺害事件。あとでやらせがばれて報道したフランステレビ局と暴露した批評家との間で裁判沙汰にまでなっている。
緑ヘルメット男の正体: 今や有名な緑ヘルメットの男。レバノンで被害があるとどこからともなく現れて子供のなきがらをだきながらポーズをとりまくる変態男の正体。
ほかにもいろいろあるので興味のある読者のかたがたは当ブログの「狂ったメディア」カテゴリーをご参照いただきたい。
こうしてみてみると、我々が得ている情報はいったいどこからどこまでが本当なのか全く分からなくなってくる。最近では主流メディアからの報道では飽き足らないと自ら腰をあげてイラクやアフガニスタンに赴くブロガーたちも出てきた。こうしたフリーランスの記者による報道は主流メディアよりはましかもしれないが、彼等には彼等なりのアジェンダがあるわけで、これとてそのまま鵜呑みにすることはできない。
ではいったい我々一介の市民はどうすればいいのだろうか?
情報過多の現代社会では雪崩のように流れ込む情報の濁流を泳ぎながら、真実を見極める力を養うことが未来に生き残るただひとつの道なのかもしれない。
December 09, 2006, 現時間 11:18 AM | コメント (0) | トラックバック
November 23, 2006
フランス軍、イスラエル偵察機への発砲を許可
以前にレバノン、フランス軍が戦う相手はイスラエル???で書いたように、フランス軍はイスラエルがレバノンの上空を偵察するのは停戦条約を違反するものだと文句を言っていたが、ついにフランス政府は軍隊にイスラエル偵察機に発砲してもよいという許可を出したという。(Hat tip Yoni the Blogger)
フランスはイスラエルを敵にまわすことによって国内のイスラム教過激派に迎合できるとでもおもっているのだろうか。なぜフランスはフランスもイスラエルも同じ敵と戦っているのだということに気が付かないのだろう。敵に媚を売る手段は絶対にうまくいかないのだということが全然理解できないようだ。(フランスはナチスドイツとの戦いで十分に学んだはずなのだがね。)
それにしてもフランスは本気でイスラエルとドンパチやるつもりなのだろうか? イスラエルは黙って撃ち落とされるようなやわな軍隊ではないのだが、、、
November 23, 2006, 現時間 10:38 AM | コメント (0) | トラックバック
October 17, 2006
レバノン、フランス軍が戦う相手はイスラエル???
イスラエルが国連軍による平和維持軍がレバノンに出動することを快く思わなかった理由は、国連軍は結局ヒズボラには好き勝手なことをやらせ、イスラエルがそれを阻止しようと軍事行動にでることを拒むことになるのが目に見えていたからである。先のUNIFILもヒズボラがイスラエル兵を拉致するのを見てみぬ振りをしたばかりか、時として国連の車をイスラエル攻撃にかしたりしていたという過去があったので、イスラエルが国連軍を胡散臭く思う理由は理解できるというものだ。
やはり思っていた通りのことが起きつつある。イスラエルの新聞ハーレッツ紙(Peretz: French UNIFIL commanders say will shoot at IAF overflights) によると、「国連平和維持軍」のひとつであるフランス軍は、イスラエル軍の偵察機がレバノン上空を飛び続けるならばフランス軍それをは打ち落とす用意があるとイスラエル軍に警告したという。
イスラエル防衛省長官のペレズ氏は国連安全保障条例1701条が満たされるまではイスラエルはレバノン上空の偵察は続けるつもりであると語った。加えてペレズ長官はこのような作戦は国の安全を保障するために重要であると語った。特に拉致されたイスラエル兵がまだヒズボラに捕らわれの身となっており、ヒズボラへの武器調達はずっと続いていると語った。
ペレズ長官によるとここ数日のうちにイスラエル軍はシリアから武器弾薬がレバノンに運び込まれた確かな証拠を得たという。ということはヒズボラに武器調達をさせないという国連安保理条例1701は完全には満たされていないことになると語った。
予想したとおり、国連軍はヒズボラを武装解除するどころか、ヒズボラの武力強化を阻止しようともしない。それどころかヒズボラの明らかな条例違反行為を偵察するイスラエルの偵察機を撃ち落すとまで言っている。これだからイスラエルは国連を信用しないわけだ。
しかしフランス軍は本気だろうか。もしフランス軍がイスラエルの偵察機を撃ち落したりすればこれは戦闘行為とみなされる。フランス軍はイスラエル軍と一戦交える覚悟があるのだろうか? そしてもしフランス軍が国連軍の一部としてイスラエル軍と戦争を始めたら他の国連軍はどうするのだろう? フランス軍に味方してイスラエルと戦うのか?
そんなことはどちらも避けたいはず。
どうしてフランスは明らかにテロ軍団であるヒズボラの味方をしてイスラエルを嫌うのだろう? このようなことをしてもフランス国内で起きているイスラム教徒による暴走を沈めることはできない。フランスはイスラエルと協力してイスラム過激派と戦うべきである。 これでは話がさかさまではないのか?
October 17, 2006, 現時間 12:26 PM | コメント (0) | トラックバック
October 09, 2006
アメリカは北朝鮮に核を落とすべきか?
北朝鮮の核実験成功発表が本当だったとしたら、近隣諸国の日本、韓国、中国はかなり深刻な立場におかれることになる。日本がどうすべきかということについては多分今日明日中にも多くの日本のブロガーさんたちの意見を聞くことができるとおもうので、在米のカカシとしてはアメリカの立場からこの事件を考えてみたい。
もし、北朝鮮の発表が本当だったとしたら、我々は現在北朝鮮について下記の事実を確認したことになる。
1. 北朝鮮は核兵器技術を所持している。2. 北朝鮮は長距離ミサイルを持っている。
3. 金正日の非公式な報道員であるキム·ミョング·チョイ(Kim Myong Chol)は北朝鮮が核兵器開発をするのはアメリカの都市を火柱で覆うのが目的だと語ったばかり。
では我々アメリカはどうすればいいのか? アメリカ軍が北朝鮮の核カードを使ったゆすりを受け入れて東洋から撤退するなどあり得ない。かといってなにもせずただじっと座っているわけにもいかない。東洋には何千何万というアメリカ兵が駐在しているのだ。弾道ミサイル防衛システム(BMD)がいくら効果的だといっても守りにばかり頼っている作戦は懸命とはいえない。
北朝鮮から核兵器による威嚇を直接受けている以上、我々の現実的な作戦は今すぐ北朝鮮に攻撃を仕掛けることである。イランと違って北朝鮮国民は決して親米とはいえない。北朝鮮を攻撃することで北朝鮮国民の気分を多少害したとしても我々が気にとめる必要は全くない。
今の段階では攻撃をせずBMDに頼って北朝鮮の出方を待っていたとしても、北朝鮮が実際に核兵器でアメリカ軍を攻撃してくれば、核兵器使用のタブーはそこで終わる。
自国が核兵器によって攻撃された場合、核兵器によって反撃できるということをアメリカは国際社会に見せなければならない。それをしなければ、アメリカは核兵器は持っているが使うだけの根性がないと他の敵から見下される可能性があり、非常に危険である。たとえ核兵器使用がどれほど「残念、無念、遺憾」な行為であろうとも、アメリカはアメリカ国防に最適の対策をとらねばならない。
だが、もし、この実験が核兵器実験でなかったとしたら、、、
アメリカは不思議な立場に立たされることになる。国際社会が北朝鮮を信じたとして、アメリカだけがあれは核兵器ではなかったと主張したならば、世界はアメリカをなんと判断するだろう?
たとえ、国際社会が今回の実験は偽物だったと納得したとして、世界中から糾弾され、諸外国から攻撃の危機にさらされるとわかっていながら、偽の核兵器実験をするような気違い国を世界は放っておくわけにはいかない。やはりこのような気違い国には攻撃をしかけるしかない。
北朝鮮が偽の核兵器実験をするほどの気違いで、しかも核兵器を所持する技術を持ち合わせていないのだとしたら、今こそ北朝鮮を攻める絶好のチャンスではないか。確かチャーチルだったと思うが、もし敵が弱いうにち攻撃する意志がなければ、敵が強くなってから攻めることなどできない。
北朝鮮が核兵器をもっていようといまいと、アメリカは北朝鮮を今すぐ攻めるべし! ぐずぐずしている暇はない。
アップデート:
北朝鮮の核実験、国際社会への挑発的行為=ホワイトハウス[ワシントン 9日 ロイター] 米ホワイトハウスは9日、北朝鮮の核実験は挑発的行為であり、国連安全保障理事会が早急な行動をとることが予想される、との見解を示した。
スノー報道官は「米国と韓国の情報機関は9日、北朝鮮の核実験場所とみられる地点で地震性の動きを観測した」との声明を発表。「北朝鮮は地下核実験の実施を発表した。北朝鮮の核実験は、国際社会の意志と、北東アジアの緊張を増大させる行為の自制の呼びかけを無視した挑発的行為である」とし、「国連安保理は、この行為に対して速やかな行動をとるだろう」と述べた。
北朝鮮はこの日、地下核実験が成功したと発表した。
さらに同報道官は「米国は状況を注視しており、周辺地域の同盟国の防衛に対するコミットメントを再確認する」と述べた。(ロイター) - 10月9日15時43分更新
October 09, 2006, 現時間 01:31 AM | コメント (3) | トラックバック
ついにやった? 北朝鮮核実験成功を発表!
私はこの間、北朝鮮よりイランのほうが心配だとかいたばかりだったのだが、北朝鮮は本当にイランの先をこしたのだろうか? 私は口で何をいっても、まさか本当にやれるとは思っていなかった。いまでも実際にやったのあどうか私はかなり半信半疑である。もうすでに読者のみなさまは色々なところで読んでおられると思うが一応朝鮮日報の記事より:
2006/10/09 12:17
北朝鮮は9日、朝鮮中央通信社の報道を通じ、核実験が成功したと発表した。中央通信は「わが国の科学研究部門では2006年10月9日に地下核実験を安全に成功させた。科学的計画と綿密な計算により行われた今回の核実験は、放射能流出などの危険は全くなかったことが確認された」と報じた。
これにともない、韓国政府は盧武鉉大統領主宰の緊急安保長官会議を開き、対策を協議しているという。この日の会議には、潘基文(バン・ギムン)外交、イ・ジョンソク統一、尹光雄(ユン・グァンウン)国防長官、ソン・ミンスン大統領府安保政策室長などが出席したと伝えられた。
国家情報院はこれと関連、「咸鏡北道奥地で3.58規模の地震波が探知された」とした。政府の高位当局者は「北朝鮮が9日午前、核実験をしたという情報があり、現在探知している」と述べた。
北朝鮮が核実験をしたという情報と関連し、(韓国)大統領府は「韓国地質資源研究院が9日午前10時35分、北朝鮮の咸鏡北道ファデで震度3.57から3.7の地震波を感知した」と確認した。
ユン・テヨン報道官は「この内容はすぐに盧武鉱大統領に報告され、現在緊急関係長官会議が開かれている」と説明した。
ユン報道官はさらに「今回の内容が核実験であると確認された場合、会議は国家安全保障会議に変わることになり、現在関連局と緊急に情報交換している」と付け加えた。
しかし震度で核爆発が本当に起きたのかどうかを分析するのはそう簡単にはいかないようだ。毎日新聞のほうがもう少し詳しい情報を報道している。
<北朝鮮>核実験を実施 中央通信報道 地震波も探知 [ 10月09日 12時52分 ]北朝鮮外務省は今月3日、「科学研究部門が今後、安全性が徹底的に保証された核実験を実施することになる」と宣言していた。80年代から浮上した北朝鮮の核開発疑惑は核実験によって現実のものとなった。核保有国としては、米英仏中露、インド、パキスタンに続いて8カ国目になる。国際社会は北朝鮮への制裁に踏み切るとみられ、北朝鮮の核問題は緊迫した局面を迎えた...
北朝鮮が実験で使用した核爆弾は、平安北道寧辺(ピョンアンプクドニョンビョン)の実験用黒鉛減速炉(5メガワット)で生成したプルトニウムを原料にしたものと見られる。
北朝鮮は86年1月に黒鉛炉の運転を開始、核兵器開発に着手した。89年春以後に燃料棒を再処理し、核兵器1〜2発分に当たる6〜12キロのプルトニウムを抽出したとみられている。94年10月の米朝枠組み合意を受け、北朝鮮は同炉の運転を停止したが、03年1月に核拡散防止条約(NPT)脱退を宣言したのを機に再稼働させ、同年10月、05年5月の2回、8000本の燃料棒を抜き出して再処理、プルトニウム抽出作業を実施している。
米民間研究機関の分析によると、北朝鮮は核兵器4〜13個分に当たる「20〜53キロ」のプルトニウムを保有していると見られ、今回の実験では、これらのプルトニウムが使用された可能性が高い。
北朝鮮は核兵器の開発、改良に不可欠な核実験に踏み切ることで「核保有国」になり、米国など超大国と交渉する際の「核カード」を持ったことになる。
ミスター苺は、こうなった以上アメリカによる北朝鮮への核兵器攻撃も考慮に入れる必要があるといっている。まさか本当にそんな時期がきたのだろうか?
関連記事:北朝鮮核兵器実験と日本の核開発
October 09, 2006, 現時間 12:10 AM | コメント (0) | トラックバック
October 04, 2006
仏テレビやらせ報道訴訟:経過報告 その2
この話が途中になっていたので、裁判の続きを話たいと思う。前回までのお話は下記参照:
仏テレビやらせ映像を指摘され訴訟起こす
仏テレビやらせ報道訴訟:経過報告 その1
ところでパレスチナによるやらせ映像について顕著にとらえたビデオを最近見つけたので、最初に紹介しておきたい。リンクがうまくつながらないので下記のアドレスをコピーして見ていただきたい。特に悲惨な映像はないのでご心配なく。ただ音がでるので職場で御覧になる方々はご注意のほどを。
イスラエル軍の拠点近くにおいて撃ち合いを演出するパレスチナ庶民。6分目くらいに葬式に運ばれる担架にのせられたホトケさんが担架から落ちて歩き出すという珍妙な映像もある。約20分。
http://video.google.com/videoplay?docid=-2152006111729790314
アルドゥーラ親子のやらせ映像はこちら。約14分。
http://video.google.com/videoplay?docid=-8500578539219029740
さて、では証人たちの証言を聞いてみよう。
フィリップ·カーセンティ、被告人のひとり、メディアレイティングの創設者。
カーセンティが最初にアルドゥーラ親子事件がやらせではないかと考えはじめたのは引導学の検査の結果、イスラエル軍の位置から直接に球が飛んでくることは不可能であると学んだ時からである。そのことが明らかになると、その反論としてパレスチナ側のみならずフランセ2からも跳弾によるものだと言い訳が出てきた。しかし父親のジャマールは9回も撃たれ、息子のモハメッド坊やは3回撃たれたという。12発の跳弾? 不可能だ。
フランセ2は数人の専門家をとジャーナリストを招いてNGビデオを披露したが、カーセンティは招待されなかった。裁判官と次のようなやりとりをした。
裁判官:デニスジャンバーとダニエルレコンテの両氏が27分のNG映像をみた。フランセ2の記者会見においてジャンバー氏は、ビデオのなかで父親が撃たれた証拠として傷跡を見せたと語っている。カーセンティ:私はフィルムをみていません。記者会見への参加を許可されなかったからです。レコンテ氏はあとになって私にこの事件に興味があったので捜査したいと考えていたが、アルテ(フランス/ドイツ/スペイン共同の芸術テレビチャンネル)から捜査をやめなければ、今後彼のプロダクションとは一緒には仕事をしないといわれたとはなしてくれました。(略)たくさんの人たちが個人的に場面はやらせだと思うとはなしてくれましたが、公には語っていません。
カーセンティのいうことを信じるならば、国営テレビ局から独自の捜査に対するかなりの脅迫があったということになる。
フランシス·バレ (Francis Balle):メディア学の教授。元フランス公共放送委員会CSAのメンバー。
カーセンティのフランセ2暴露ビデオは説得力があること、元のアルドゥーラビデオは怪しげで、その効果は劇的だったと語った。
カーセンティの弁護士、Maître Dauzierは、フランセ2がNG映像を見せなかったのは情報源を守るためではないかと聞くと、バレ氏は「いえ、映像は公開されるべきです。真実は語られるべきです。」と答えた。
これは日本やアメリカでは考えらないことなのだが、フランスの名誉毀損裁判では、被告側が原告に対して言ったことが事実でも、いい方が過激だったということでも責められるというのである。そこで、カーセンティの弁護士はバレ氏にカーセンティの批判は「過激だった」のではないかと質問した。バレ氏はそうは思わないとし、このような状況の場合、強い言葉使いをする必要があったと語った。
ルーク·ロセンズウェイグ (Luc Rosenzweig) 元(Libération, Le Monde)のジャーナリスト/テレビ批評家。
彼はアルドゥーラ事件についてl'Express誌に載せるため独自の捜査を行おうとした。 l'Express誌の編集長は当時 デニス·ジャンバー氏(Denis Jeambar)だった。ジャンバー氏は Jacques Attali 氏から圧力を受けたため捜査を打ち切った。このAttali という人間がどういう立場の人なのか、カカシには分からない。
Rosenzweig氏は実際に何が起きたのかという推論を持ってはいないが、フランセ2の映像は怪しげだと語った。当初はRosenzweig氏はNG映像を見せてもらえなかった。ビデオは金庫にほかの書類と一緒にしまってあるという訳の分からない言い訳をされたという。 やっとNG映像を見せてもらった時はフランセ2がいっていたような27分ではなく、24分だったという。 この3分の差だが、フランセ2のエンダーリンが嘘をついていたのか、記憶違いだったのかちょっと気になるところである。
Rosenwzeig氏は本格的な取材をしようと、イスラエル側から色々な情報を集めた。しかしパレスチナ側を取材しようとするとカメラマンは病気でパリで治療を受けていると言われた。伝言を残しておいたが返事はなかった。つてを使って父親のジャマールへの会見を求めたが断られた。仕方なく親子が運ばれた病院の医師を取材に行った。病院の医者は事件が起きたのは午後3時だったのに、アルドゥーラ親子は午後一時に運び込まれたと証言していたからだ。しかしガザへの入るのは拒絶された。それでRosenweig氏はパレスチナ側での取材は不可能だとあきらめた。
映像がやらせだという確認することはできなかったが、エンダーリン氏がいうよりもこの映像がやらせである可能性はずっと高いと判断すると氏は語った。後にRosenzweig は la Ména's のウェッブサイトに「チャールズエンダーリンはどの言葉でも嘘つきだ」というコラムを書いた。
ところで、先に紹介した最初のビデオのなかで、病院での取材の場面が出てくる。病院へ「取材」に行くパレスチナのジャーナリストたちは、病院へつくと患者と話をする前に医者と相談をして、患者にはカメラの前でどういう証言をすべきかを打ち合わせしている場面がある。病院で無難に出産した若い母親とその夫に医師は、道が危険で病院へたどり着けず、夫がひとりで妻に車のなかで子供を生ませたと証言するよう指導していた。
私は昔からイラク戦争などでも、「病院の医師の話によると、、」とか「地元救援隊員の証言では、、、」という話はあまり信用できないと思っていたのだが、このビデオを見てはっきり確信した。敵側の一般市民の証言は全くあてにならないのである。
この裁判ではまだまだ似たような証言が続くが、結局、フランセ2の放映したアルドゥーラ親子の襲撃事件は完全なやらせだということがこの裁判において明らかになった。フランセ2はその事実を言い逃れることはできない。
名誉毀損がなりたつとすれば、それはフランスが国営テレビ局の放映は今後一切内容の真偽を問わず批判してはいけないというメッセージを国民に送ることになる。言論の自由などどこへ行くである。フランスのメディアはそれでいいのだろうか、いやもっと大事なのは、フランス国民はそんな偽物の大本営ニュースを毎日文句もいわずに受け入れるのだろうか。自由精神の最たるものといわれたフランス文明は今危機にさらされている。
フランスは今試されているだ。
October 04, 2006, 現時間 01:38 AM | コメント (0) | トラックバック
September 28, 2006
エジプトがハマスにイスラエル兵返還を要請!
キャンプテンエドによると、イスラエルとハマスの間にはいって、人質返還の交渉に当たっていたエジプトはハマスの煮え切らない態度に腹をたて、かなり強い口調でハマスに対して早くイスラエルに人質を返すように要請したようだ。
エジプト政府はハマスのリーダー、Khaled Mashaal にガザの危機を救うために拉致したイスラエル兵、ギラドシャリット兵を即座に返還するよう「強い口調」の手紙を送ったとある。そしてモハメッドアバスとともに統一政府を成立させよとも書かれているようだ。
エジプトが中東を平穏にしたい理由の最たるものは、パレスチナからエジプトへ流れ込む難民問題である。
よくパレスチナとイスラエルの紛争について、パレスチナの貧困をイスラエルのせいにする人がいる。イスラエルが建てている壁をポーランドでユダヤ教を閉じ込めた、ゲットーと同じだという人がいる。だが、そういうひとたちが無視している醜い事実はアラブ諸国によるパレスチナ民族への人種差別である。
パレスチナは境界線をイスラエルだけでなく、エジプトやヨルダンにも接している。パレスチナ市民が生活に困ってもイスラエルへ逃れることはできないとなると、難民の行く先はエジプトとなるわけだ。だがアラブ諸国においてパレスチナ人は下層階級のアラブ人として毛嫌いされている。イスラエルによるパレスチナ弾圧などヨルダンやエジプトによるパレスチナへの弾圧の比ではない。
エジプト人もヨルダン人もパレスチナの過激な思想を忌み嫌っている。パレスチナ人がこれらの国に避難してくることによってこれらの国々でテロ問題が起きるのを彼等は非常に恐れているのだ。
最近エジプト、ヨルダン、そしてクエートなどによって、イスラエルを国として認めようという、いわゆるシオニズム思想がわき上がっている。これは決してこれらの国々がイスラエルに対して親しみを感じてきたという意味ではない。だが長年に渡って幾度となく繰り返された戦争で、さんざんイスラエルにひどい目にあってきたアラブ諸国はもうイスラエルとの戦争はごめんだと考えているのだ。だからこの時期にイランの手下であるヒズボラや、アラブの嫌われ者パレスチナにイスラエルを刺激されるのは迷惑この上ない話なのである。
また中東が不穏になれば、シリアやイランがヒズボラを使って中東全体の侵略へと野心を燃やすことも考慮に入れなければならない。アラブ諸国はペルシャ民族のイランがシリアやレバノンを拠点にアラブ諸国を脅かすことを恐れているのである。
今回のエジプト政府のパレスチナへの強行な姿勢は、その不満と恐れの現れというべきであろう。
September 28, 2006, 現時間 09:10 PM | コメント (0) | トラックバック
September 25, 2006
仏テレビやらせ報道訴訟:経過報告 その1
先日仏テレビがやらせ報道を指摘したメディア評論家を訴えているという話をしたが、先日行われた法廷での経過を、Politics Centralが詳しく報告しているので、それについて話してみたい。
さて証人に継ぐ証人が皆次々に同じようなことを証言しているので、それをまとめてみると、、
- それぞれの証人が独立した調査をした結果。この事件はやらせであると結論がでた。
- フランセ2のエンダーリン氏はそれを知っていた。
- フランセ2は調査を妨害しようとした。
それについてフランセ2の言い訳はといえば、
- 証人というが、このジャーナリストだの専門家だのってのはなにものか、、こいつらになにがわかるのか、
- 権威ある国営テレビ局フランセ2をよくも批判したな。
- 第一、映像がやらせでもメッセージは真実だからいいのだ。
つまり、フランセ2のいい分はアルドゥーラ事件は「やらせだが真実」というへりくつなわけだ。
この事件で一番気になるのは、この映像がやらせだったということではない。専門家はほとんど皆やらせだと同意している。タラアブラマー(Talal Abu Rahma)は明らかに、ストリンガーと呼ばれるフランセ2の現地記者で、やらせの機会はいくらもあった。中東ではこの手のやらせは日常茶飯事であることは、今回のレバノン戦争の時に多くのやらせ写真が暴露されて明らかになった。いくつもの壊れた建物の前で泣く女、緑ヘルメットの男、カルベンクライン下着CMモデルさながらの「死体」など、さんざん見せつけられた。
問題なのは、フランセ2が明かにやらせだと分かっているものをそのまま放映したことにある。それはなぜか、いったい何の目的でイスラエルを陥れようとしたのか? 私が思うにこれは明らかにフランセ2によるイスラエルのユダヤ人に対する偏見が原因だ。プロデューサーのエンダーリン氏自身がユダヤ系イスラエル人であるからといってこれは変わらない。ユダヤ系イスラエル人がパレスチナに同情してイスラエルを裏切るなんてことはいくらでもあることだ。
フランセ2は真実を報道することより、自分らの信じるメッセージを報道することに興味があった。イスラエル軍が本当にモハメッド坊やを殺したかどうかなど問題ではない。彼等はイスラエルが無抵抗の親子を殺すような悪どい勢力であると訴えたかったのだ。
フランセ2は国営放送局であるということをわすれてはならない。フランセ2が自分らの好き勝手な報道はするが、それを批判するものは罰するというのであれば、フランセ2はまさにフランスの大本営放送局ということになってしまう。
もしこの裁判でフランセ2が勝てば、フランスには言論の自由など存在しないということになる。真実はフランス戦府の発表だけなのであり、国民にはいちいち口出しする権利はないということになるのだ。
次回に続く。
September 25, 2006, 現時間 11:05 PM | コメント (2) | トラックバック
September 16, 2006
うっそ〜! アムネスティがヒズボラを告発!!!
妹之山商店街さんが紹介してくれている、アムネスティがヒズボラを戦争犯罪で告発という記事を読んで驚いた。(訳:妹之山商店街さん)
アムネスティー・インターナショナルによって公表された要旨説明によれば、ヒズボラは最近の紛争の間にイスラエル市民を意図的に標的とするという戦争犯罪となる国際人道法への深刻な違反を犯しました。
一か月間の紛争の間に、ヒズボラは、北イスラエルに四千発近くのロケット弾を発射し、43人の市民を殺害し、33人に重傷を負わせ何十万人もの市民にシェルターに入るか、避難することを強いました。全ロケット弾の約四分の一には、都市部の中に、直接発射されました。何千という金属ボールベアリングがパックされたロケット弾を含めて。
これまでアメリカやイスラエルの所行は批判してもテロリストへの批判が遠慮勝ちだったアムネスティインターナショナルにしてはこれはかなり画期的な告発だ。しかも、主流メディアがほとんど報道していなかったヒズボラのイスラエル攻撃の詳細をきちんと掲載していることは注目される。
これに対してヒズボラの反論は、イスラエルが先に手を出したから仕返しをしたまでだ、と決まり文句。下記はヒズボラ代表のBilal Naim氏の発言。(訳:妹之山商店街さん)
『まずイスラエルが法律に反して我々の民間人を攻撃したんです。ヒズボラは無実の民間人を攻撃することはありません。ヒズボラには宗教法があります。それに則って行動しています。その宗教法には、非合法の爆弾を女性、子供などの民間人に対しては使わないという規則があるのです。ただ、女性、子供などの民間人が攻撃されたら、それに対して対抗するという規則がある訳です。つまりイスラエルの侵略行為、攻撃行為に対抗する権利がある訳です。ヒズボラはイスラエルが非合法の侵略行為をしたから、それに対して報復しただけです。イスラエルでの犠牲者の八割以上は軍人ですが、レバノンの犠牲者の八割以上は民間人です』... ナスララ師はイスラエルが全面戦争を求めたので応じたまでだと発言しています。『ヒズボラの側が民間人への攻撃を始めたのではありません』
自分らで100人の戦闘員を国境を超えて侵入させ、8人のイスラエル兵を殺して2人を拉致、その直後レバノンからイスラエルにロケット弾を打ち込んでイスラエルに宣戦布告をした事実は都合よく忘れているようだ。それにレバノン犠牲者の八割形が民間人だったというのも眉唾である。ここでもいくつも紹介したやらせやねつ造記事でもわかるように、民間人の犠牲の数にはかなりの水増しがあると思われる。それにヒズボラは民兵であり、制服などきていない。普段は普通の「民間人」として生活しているのだから彼等は厳密には民間人だ。だから実際民間人の犠牲者がどのくらいでたのか正確な判断は不可能と思われる。
もっともこのヒズボラの言い訳をアムネスティは受け入れていない。
イスラエルが同じく重大な違反を犯したという事実は、ヒズボラによる違反を決して正当化しません。市民は、双方の不法な行為の代償を支払わされてはなりません
最近アムネスティインターナショナルは少なくともアメリカにおいてはそのダブルスタンダードについてかなり批判んを浴びている。アメリカ軍の所行については証拠もはっきりしないうちから真っ先に批判するアムネスティが、このあいだもインドで起きたテロ事件についてアムネスティのサイトでは数日たっても何も書かれていなかったことに腹をたてたアメリカの保守派たちがアムネスティに電話や投書で激しい抗議をした。
アムネスティは英米やイスラエルへの批判は手厳しいが、テロリストには甘すぎるという批判が高まっているため、彼等はこの圧力を感じはじめているのかもしれない。だが私はアムネスティの本音はこの部分にあるのではないかと思う。
イスラエルの軍事的優位は変化しませんでした。イスラエルに挑戦することができるアラブの力はありません。イスラエルは米英から前例がない支援を受けています。それはそうでも、ヒズボラを破る能力のなさは軍の抑止力を減らしました。このことによって、再度レバノンでの戦い、イスラエルがこれ以上のどんなミスも避けることを望む戦争に誘い込むかもしれません。(強調カカシ)
イスラエルに勝てるアラブ勢力は存在しないのに、やたらにイスラエルにちょっかいをだしてアラブ諸国に迷惑をかけたことに関してアムネスティは腹を立てているだけなのではないだろうか。ヒズボラの行為が非人道的であるというより、アラブ諸国が非アラブのヒズボラ(ヒズボラはペルシャ民族でアラブ民族ではないイランの手先であるから)の行動をうるさく思っているというだけなのかもしれない。
September 16, 2006, 現時間 05:50 PM | コメント (1) | トラックバック
September 13, 2006
レバノンに陸自派遣検討
今日このニュースを読んでちょっと驚いた。
政府は13日までに、レバノン南部でイスラエル軍とイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラの戦闘停止を監視する国連平和維持活動(PKO)を展開している「国連レバノン暫定軍」(UNIFIL)に参加して後方支援を行うため、陸上自衛隊を派遣する検討に入った。ただ同地域は、戦闘状態の再燃が懸念されることなどから政府内に慎重論も根強く、今月末に発足する新政権が可否を最終判断する方向だ。
イスラエル、ヒズボラの戦闘については、国連安全保障理事会が8月11日に全面停止を求める決議を採択し、双方が基本的に受け入れを表明。このため政府は「停戦合意の成立」などPKO参加5原則が満たされ、PKO協力法に基づく自衛隊派遣が可能な状況になったとしている。
自衛隊はイラクからかえってきたばかりなのに大変である。イラクもそうだが、レバノン情勢は非常に危ない。どう考えてもヒズボラが停戦条約を守るとは思えないし、イスラエルもヒズボラがちょっとでも挑発してくれば強行手段に出るのは明らかだからだ。
レバノンでは国連の平和維持軍として駐留していたアメリカ軍とフランス軍の兵舎が自爆テロによって襲われ、大量に殺されるという事件が1984年に起きている。日本はいくら後方援助といえども「西側」の軍と見られて攻撃の標的とされないという保証は全くない。
そんなことを考えているうちにこの記事が目についた。
アザデガン油田開発、日・イラン交渉継続へ
日本が権益の75%を保有するイランのアザデガン油田の開発問題で、日本とイラン両国が15日の交渉期限を過ぎても、交渉を継続する見通しとなった。
二階経済産業相とイランのカゼム・バジリハマネ石油相が13日、読売新聞の取材に対し、交渉を続ける考えを示した。ただ、核開発問題などを巡るイランへの国際世論の批判は強く、早期の交渉合意は難しい状況だ。
アザデガン油田は推定埋蔵量260億バレルとみられる中東有数の大油田。2004年に日本の石油開発会社、国際石油開発(INPEX)が権益の75%取得で合意し、日本のエネルギー安定供給の切り札と位置付けられている。
INPEXはイラン国営石油と開発に着手するための条件面の交渉を続けているが、イランの核開発問題を受けて米国が日本に開発中止を求めたことが影響し、交渉は長期化している。イラン側は契約上の合意期限である15日までに合意できない場合は、交渉先を中国やロシアの企業などに切り替えると警告していた。
(読売新聞)
日本がイランと石油田を共同開発しているという話はずいぶん前から聞いてはいたが、イランの核開発がいま問題になっている時に日本がイランとこのような密接な関係にあることは好ましいことなのだろうか? そしてイランの手先であるヒズボラをレバノンで日本が監視する役目のUNIFILに加わるということはどうも微妙な関係が生まれてくると感じるのは私だけだろうか?
もっともそれをいうなら中国やロシアも同じような立場にあることは事実だが。となってくるとこのUNIFIL軍、ますます期待をかけるのは難かしくなってくるような気がする。
September 13, 2006, 現時間 08:38 PM | コメント (0) | トラックバック
日本がイスラエルを支持すべき「二つの理由」
外交官で作家の佐藤優氏が書いた興味深いエッセーをみつけた。(妹之山商店街さん紹介)
佐藤氏は、今回のヒズボラによるイスラエル兵拉致は、イランによる揺動作戦だと語る。だが、その理由は最近ヨーロッパ諸国から圧力のかかっているイラン自身の核開発から話題をそらすためというより、イランに長距離ミサイル技術を提供している北朝鮮がミサイル発射によって受け取っている圧力から目をそらすための揺動作戦だったというのである。
レバノン情勢が緊迫している。多くの日本人は遠い中東の出来事と捉えがちだが、実は北朝鮮情勢と深く連動している。
7月5日、北朝鮮のミサイル発射から数日後、中東の友人から「ノドンミサイルの発射場にイランのミサイル専門家が同席していました。イラン人の武器商人もいました。人数は現在までに確認されたところで最低11人です」という連絡があった。7月20日の米上院外交委員会で証言したヒル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)は...『北朝鮮はミサイルに関して、中東諸国と通商関係を持っている』と述べ、北朝鮮からイランなどへのミサイル拡散に懸念を表明した」「同次官補は終了後、記者団に対し、『(情報は)北朝鮮がミサイルを商品化しようとしていることを示すものだ』と強調した」...。
イランのシャハブ3というミサイルが北朝鮮の中距離弾道ミサイル「ノドン」のコピーであることはインテリジェンス専門家の世界では常識だ...
佐藤氏はイランの手先であるヒズボラが、イスラエルのどんな拉致も許さないという性質を見抜いてわざとイスラエルを挑発し、世界の注目をレバノンに集めたというのである。
事実、7月15〜17日のG8サミットでは当初北朝鮮に関する討議が集中して行なわれていたが、情勢緊迫化に伴いサミット後半ではレバノン情勢に関心がシフトしていった。それがなければ、G8は北朝鮮に対してより厳しい姿勢をとったと思われる。結果的に、北朝鮮、イラン、レバノンのシーア派のインテリジェンスが見事な連携を見せたといえる。
私はイランが自分らの核開発に関して国連安保理から経済制裁の条例を言い渡される時間切れが近付いていたことから話をそらそうと、ヒズボラにイスラエルにちょっかいをださせたのではないかとは考えたが、北朝鮮との関係は考えていなかった。
佐藤氏は、イスラエルのどのような拉致も許さないという姿勢を日本も見習って、ヒズボラに対するイスラエルの行動を支持すべきだとし、その理由を二つあげている。
レバノン情勢に関して、日本のマスコミでは、軍事力でレバノンを圧倒するイスラエルに批判的な記事が主流だが、筆者はあえて異論を唱える。本件に関し、所与の条件下で日本の国益を中心に据えて考えるならば、イスラエルを支持すべきである。主な理由は2点だ。
第1に、本件はヒズボラがイスラエル兵士を拉致したことにより生じた。ヒズボラはレバノン国会に議席を有する有力な政党でもある。そのような組織が、拉致に関与したことをレバノン国家が放置していることは許されない。北朝鮮による日本人拉致問題の解決は、日本政府にとっての最優先課題である。いかなる国家による拉致も許さないという毅然たる姿勢を日本政府はとるべきと考える。
第2は、国際社会の基本的な「ゲームのルール」から見てイスラエルの姿勢が正当だからである。イスラエルが、レバノン国家、イラン国家の存在を否定したことはない。これに対して、ヒズボラもイランもイスラエル国家の存在を否定し、その解体を政治目的に掲げている。対等の主権国家によって国際社会が構成されるという国連憲章で定められたゲームのルールに照らした場合、ヒズボラとその背後に控えるイランのイスラエルに対する姿勢は、到底容認できるものでない。
私は特に中東の石油に頼っている日本にとって、イスラエル対イランの戦いにおいて、中立、無関与などといっている余裕はないと語る。
2005年10月26日、アフマディネジャード・イラン大統領は「イスラエルは地図上から抹消されなければならない」と発言している。イラン大統領は公約を着実に履行しているのだ。今回の越境攻撃によって、ヒズボラのナスラッラ書記長はイスラーム世界の英雄になった。
イスラーム過激派が「イスラエル国家を抹消したい」という内在的論理をもつこと自体は、彼らの自由である。しかし、日本がそのような論理に付き合う必要はない...日本では外交官や国際政治専門家の中でも、純正中立が成立すると勘違いしている人がいるが、それは幻想だ...中東の石油資源、(アメリカを通じての)国際政治に与えるイスラエルの影響力を考えるならば、日本はイスラエルか、ヒズボラ+イランのどちらかを選ばなくてはならない。
私はもっと人道的な立場から、テロリストとの戦いに中立はありえないといってほしかったのだが、それでも佐藤氏の見解は一読の価値ありである。是非全文をお読みになることをおすすめする。
イスラエルのヒズボラ攻撃を日本が断固支持すべき 「2つの理由」=佐藤優
September 13, 2006, 現時間 01:10 AM | コメント (2) | トラックバック
September 12, 2006
緑ヘルメット男の正体
先日書いた、「第二のカナはヒズボラの陰謀だった!」が好評だったので、今日はそのアップデートをしたいと思う。
「カナはやらせではありません!」という読者のかたからウィキペディアのリンクを頂いたので、ちょっと読んでみたら、例の緑ヘルメット男の本名とやらが載っていた。彼の名前はSalam DaherまたはAbu Shadi JradiまたはAbdel Qaderだそうだ。テロリストなら二つも三つも名前があるのは普通だが、民間人でもそうなのだろうか? 本人は自分はヒズボラではなくて民間の救援隊員だと言っている。無論本人がいってる以上本当なのだろう。(笑)
とにかくウィキペディアでは彼に関する情報はすべて彼の言葉以外にはないので、信じる信じないは読者の皆様の判断にお任せするよりない。しかしウィキペディアの記事によるとカナでの犠牲者の数は当初報道された50何人ではなくて、16人の子供を含む28人の死亡者だったと書かれている。ところで最初に50人以上も死人が出たといっていたのは誰あろう緑ヘルメットの男なのである。(訳:カカシ)
彼は22人の子供を含む51人の死亡者が出たと言っていたが、後になってもっと少ない16人の子供を含む28人の死亡者が出たと報道されている。
ところで、緑ヘルメット男の二つ目の名前、Abu Shadi Jradiという名前はどこかで見たことあるなと思ってたら、この間私が引用したエルサレムポストの記事にこんなの一説があった。(訳:カカシ)
民間警備隊のAbu Shadi Jradiによれば、少なくとも27体の子供の遺体が瓦礫のなかから見つかった
この緑ヘルメットの男はインタビューを受ける度に違う名前を使って、子供の遺体は22体といってみたり、27体といってみたり、さも見てきたような証言をして忙しい。しかし結局最終的に現場で見つかったとされる死体は子供を含めて合計で28体だったわけだ。つまりこの男は救援をしているふりをしたやらせ写真の演出をしていただけでなく、そのまま救援隊員のふりをして報道陣にも口からでまかせをいっていたというわけだ。
ウィキペディアの記事にはこの男が子供の遺体を小道具に使って救援を演出している姿がきちんと描写されている。それについてこの男のいいわけは「殺されているのは子供だということをみせたかった」ということだ。確かにこの男の意図はそうだったのだろう。だが、だからといってやらせをやってもいいということにはならない。ウィキペディアでは書かれてないがビデオをみればこの男がいったん救急車にのせられた子供の死体を引きずり出して、またポーズをとってる映像をみることができる。
この記事はカナのビル攻撃がやらせではなかったと証明するどころか、この男の怪しげな行動によって疑いがどんどん深まるだけである。
September 12, 2006, 現時間 09:45 PM | コメント (2) | トラックバック
September 10, 2006
第二のカナはヒズボラの陰謀だった!
「2006年7月31日、イスラエルのミサイルがカナにある三階建てのビルに直撃。女子供を含む57人が殺された。』というのは真っ赤な嘘! これはすべてヒズボラの陰謀だったのだ!
こんなことを書くと読者のみなさんは、「カカシさん、いくらあなたがイスラエルひいきでも、そこまで言うのは乱暴でしょう。あったことまでなかったことにするんじゃ、ひいきの引き倒れですよ。」とおっしゃるかもしれない。無論私はカナにイスラエルによるミサイル攻撃がなかったと言っているのではない。カナを攻撃をしたことはイスラエル軍も認めている。しかし私はあえてこのビルが標的になったのはヒズボラの仕掛けた罠だったのではないかといわせてもらう。
ヒズボラがイスラエルに特定の場所を攻撃させるのは非常に容易いことだ。イスラエルがヒズボラがロケットを発射させた場所にミサイルを打ち込んでくるのは周知の事実。女子供を特定の場所に集めておいて付近からロケット弾をイスラエルめがけて発射させればイスラエルのミサイルを招き入れることができる。
崩壊したビルは避難場所として指定され、障害児を含む女子供が「避難していたという。
AP通信によると爆撃当時、数十人の家族がイスラエルの空爆を避けて集まり、夜を過ごしていた。犠牲者の大半を占める子どもたちは短パンやTシャツ姿で寝入っていたという。
イスラエル軍によれば事件の数日前からカナ地方からは150発のカチューシャ弾がイスラエルにうちこまれていたという。イスラエル軍はこの当たりは危険なので非戦闘員は避難するようにと何度も勧告していたという。そんな危険な場所が非戦闘員の避難場所になるというのはおかしいではないか? ここに私はヒズボラの悪意を感じるのである。
これだけではなく、カナ事件は調べれば調べるほど、合点がいかないうさん臭い話が後から後から出てくる。そこで私はこの事件がヒズボラが最初から最後まで仕組んだ陰謀であったことを、緑ヘルメットの男によるやらせ写真の演出、カナという土地の意味、ミサイル攻撃からビル崩壊までの7時間の謎、そして現場で撮られた遺体の写真の不自然さなどから証明したいと思う。ここで読者の皆様にお願いだが、下記に載せる映像やビデオのなかには悲惨な姿が写っている場合があるので、リンクをあける時は十分に注意してあけていただきたい。
緑ヘルメットの男
私がカナ事件がやらせだったのではないか、と思うようになったのは実はこの緑ヘルメットの男が原因である。この男がいたいけない子供の遺体を抱きかかえて号泣している写真が世界中の新聞で取り上げられたので、読者のみなさんも御覧になったかもしれない。だが、彼が子供の遺体を抱きかかえている写真は一枚ではなく、現場では数枚の写真が撮られている。それだけなら別にどうということはないのだが、実はこの男同じ子供の遺体を抱いて数時間に渡って写真のモデルをしていたことが、写真についているタイムスタンプによってあきらかになっているのである。それだけでなく、ドイツのブロガーが入手したビデオではこの緑ヘルメットの男が救急車から子供の遺体を引きずり出して、その子を小道具にポーズをとる演出をしている姿がはっきり映っている。しかもこの男、10年前のカナ事件でも同じようなポーズで写真にとられていたことが明らかになった。つまりこの男はやらせ写真のプロだったのである。
緑ヘルメットの男、十年前と現在の映像はこちら。(注意:悲惨な映像あり)
ドイツブロガーの入手したビデオ。(注意 1:悲惨な映像あり)
リンクがつながらない場合は下記のURLを貼付けてサイトへいって下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=4vPAkc5CLgc
だがカナでは三階建てのビルが崩壊したのである、瓦礫の下に埋まった死体がいくらでもあるだろうに、どうして演出をしたりする必要があるのだろう? 現場は真実をそのまま写すだけで十分に悲惨なはずだ。本当の救援隊員が本当の犠牲者を救いだしている写真で十分にその悲劇は伝わるはずだ。子供だましの演出など無用のはずではないか、瓦礫の下に埋まった死体があったのだから、、、あったのだとしたら、、、あったのかあ?
10年前のカナ爆撃事件
緑ヘルメットの男がカナでおんなじようなポーズを取っていた事件というのは、1996年4月19日に起きたイスラエルによるミサイル攻撃によって104人のレバノン人が犠牲になった事件のことである。その時も今回と同じようにヒズボラが国境付近でイスラエルにロケット弾を数十発打ち込んだのが原因で、イスラエルがミサイル攻撃をして反撃した。俗にいう「怒りの葡萄作戦」である。
なぜこの事件が重要なのか。それは反イスラエル勢力がイスラエルの悪行を並び立てるとき、必ずといっていいほど挙げられるのがこの事件だからだ。オサマ·ビンラデンも演説のなかで何度もカナ事件を持ち出し、カナの仇は絶対とると誓っているくらいである。
「我々は合衆国政府に聖戦の宣戦布告をした。なぜならば合衆国政府は不正であり、犯罪者であり、独裁者であるからだ。同政府の犯した犯罪はそれが直接の行為であろうと、イスラエルによる予言者の夜旅の土地パレスチナ占領への支持であろうと、非常に不正で、醜く、そして大罪である。我々は米国がパレスチナ、レバノン、イラクで殺された人々に直接責任があると信じる。米国の名を口にするだけで、カナでおきた爆発で頭や腕をもぎ取られた全ての罪のない子供たちを思い出す。」
つまり、カナはジハーディストたちにとっては、イスラエルが罪のない女子供を大量に殺した例として、イスラエルの悪行を象徴する大切な場所なのである。もしこの同じ場所でイスラエルが再び罪のない女子供を大量に殺害したら、それこそ世界はイスラエルを許さないだろう。第2のカナ悲劇はヒズボラにとってイスラエルの悪を全世界にアピールする格好の道具になるではないか。
イスラム教徒、特に狂信的なジハーディストが何かと記念日に執着することは周知の事実。ちょうど10年後に同じ場所で同じ悪行が犯されるというシナリオ、ジハーディストが手をこまねく様子が見えるようである。
ミサイル攻撃からビル崩壊までの7時間
7月31日真夜中、計画どおりイスラエルのミサイル二発が女子供の避難している三階建てのビルに直撃した、、、少なくともこのビル付近にミサイルが落ちたことは確かだ。このことはイスラエル軍も認めている。しかし、この直撃でなぜかビルはすぐには崩壊しなかった。すぐどころか実際に崩れたのは7時間もたった早朝だったのである。
エルサレムポスト: イスラエル政府は攻撃の結果を後悔するとの意志を表示したが、空軍司令長官のエミアーエシェル准将は、日曜日の夜、三階建てのビルはミサイルによって午前零時頃激突されたが、崩壊したのは7時間後の朝7時近くだったと発表した。エシェル准将は攻撃の7時間後にビルが崩れた理由について原因を特定するのはさけたが、イスラエル軍将校らの話では、ヒズボラがビル内部に隠していた未発のミサイルが爆発したのではないかと語っている。(http://www.jpost.com/servlet/Satellite?cid=1153292042767&pagename=JPost%2FJPArticle%2FShowFull)「ビルのなかにあったものが爆発をおこしたのかもしれません。」と准将は語った。
最初のミサイル攻撃でどれだけの人々が犠牲になったのかは不明だ。しかし数はそれほど多くなかったのではないかと推察する。その理由は避難していた人々の大半は一階に寝ていたという情報があるからである。
死んだのは4家族からなる老人と女子供たちでイスラエルの攻撃から一番安全だと思われる一階に集まって寝ていた。少なくとも27人の子供のしたいががれきのなかから発見されたと、現場にいた市民警備員のアブシャディジラーディさんは言う。
避難者たちが一階を選んだのはミサイルが直撃するのは上階か中階だと判断したからにほかならない。ということはたとえビルがミサイルの直撃を受けても、ビルが即座に崩壊しなければ逃げることができたはずである。カナのビルは崩壊までに7時間もあったのだ、最初の激突で生き延びた人々が全員避難するには十分過ぎる時間があった。当初のミサイル攻撃で犠牲者が多少でたとしても大半の人々は避難しているはずで、このビルから27人もの子供の遺体が掘り起こされるというのはどうも合点がいかない。
「でもカカシさん、現場からはビルから引き出されたという死体の写真が何枚もとられているじゃないですか、これをどう説明するんですか?」
不自然な死体
現場で撮られたという無数の写真なのだが、どうもおかしなものが多いのである。下記は現場で撮られた写真を集めたスライドショーである。最初の数枚に緑ヘルメットの男が号泣する臭い演技がみえる。
現場の写真のスライドショー、(注:悲惨な映像あり)
リンクがつながらない場合は下記のアドレスを張ってサイトへいってください。
http://www.youtube.com/watch?v=565mx1Elq-U
ビデオが見られないひとはここで写真をみることができる。
悲惨な写真なのでよく見てほしいというのは心苦しいのだが、しかし注意をして見ていただくと分かる通り、どの遺体もやたらにきれいである。ビル崩壊で生き埋めになったのだとしたら、体中コンクリートのホコリにまみれているのが普通だ。読者のみなさんも911事件当時にビル近くにいた通行人が頭からつま先まで埃まるけになって白人か黒人か分からなほど灰色になっていたのを覚えておられることと思う。写真の犠牲者たちがビル崩壊による犠牲者なのだとしたら、貿易センターで生き延びたこの男性のように↓誰も彼もホコリに包まれているはずである。

貿易センター崩壊から生き延びた埃まるけの男性
不自然なのは埃だけではない。どの死体もかなり死後硬直が進んでおり、どうみても死後一日以上たっているようなものばかりなのである。特に腕を宙に上げている男性の死体などはどう考えても数時間前に死んだ人間の死体ではない。
もしこれらの死体が現場で発見されたものでないとしたら、いったいどこからきたものなのか。近隣の遺体安置所から運び込まれたものであると推察できる。つまりこれらの写真に写っている死体はビル崩壊による犠牲者のものではないのである。
結論
カナのビルは危険すぎて女子供を集めて避難させるような場所ではなかった。そこにわざわざビルの住人でもない人々を集めたのはヒズボラがこのビルをイスラエルのミサイル攻撃の標的にするつもりだったからである。しかしビルがミサイル攻撃を受けたにもかかわらず即座にくずれず避難民たちがすっかり避難してしまったので、報道陣にみせるために急きょ死体が近隣の村にある遺体安置所から運びこまれた。そしてこの猿芝居を完成させるため、ヒズボラのスタッフは、演出家の緑ヘルメットの男を呼んであたかも救援隊の作業をしているふりをして訪れた報道陣の前でポーズをとらせたのである。
第2カナの悲劇は最初から最後までヒズボラの陰謀だったのである。
September 10, 2006, 現時間 04:13 AM | コメント (0) | トラックバック
September 07, 2006
レバノンから学ぶイラク政策
よく、世間ではテロが起きる原因が我々文明社会による第三世界への弾圧であるという意見を聞く。だから我々が第三世界を理解し、彼等の要望に答えるような好意的な姿勢をみせさえすればテロは防げるという理屈である。だがはたしてそれは事実なのだろうか?
今回のレバノン戦争について考えてみよう。言ってみれば、この戦争は1999年にバラク政権が国際社会の圧力に屈してイスラエルをレバノンからの撤退させようと決意した時から始まったといえる。
パレスチナのハマスがイスラエル兵を拉致した事件をきっかけに。イスラエルによる「過剰」な反応はハマスも、ヒズボラのナスララをもうろたえさせた。彼等がこのように驚いたというのも、イスラエルが1990年代からテロ対策にはずっと妥協路線をとってきたことに起因している。
反イスラエルの人間は認めようとしないが、1980年代後半から1990年代全般にわたり、イスラエル内部では平和運動が盛んになっていた。長年に渡る戦争でイスラエル市民は疲れていた。国連を初め国際社会の批判の的になるのにも嫌気がさしていた。ほんの数カ月の占領で終わると思っていたレバノン占領は16年も続けられ、徴兵されてレバノン南部の警備あたるイスラエル兵たちは平和に暮らしている地元民から憎まれ、たまにテロリストから攻撃され殺されたりしていた。徴兵任務を終えて平和運動家に走る若者も少なくなかったのである。
だからイスラエル市民はイスラエル政府に妥協を求めた。平和をまもるため多少の犠牲は仕方ない。こちらから歩み寄りの姿勢をみせれば国際社会もみとめてくれるだろう、敵も理解を示すだろう、という気になっていたのである。しかしこれはイスラエル市民の切羽詰まった藁をもすがる思いであり、現実とはほど遠いものだった。
南レバノンからの撤退はイスラエルがずっと考えていたことではあるが、この撤退をどういう形でするかはまだ議論の余地があった。当時レバノンにはヒズボラ以外にSLAという民兵軍が存在していた。彼等はシーア派、スンニ派、ドルーズ、キリスト教徒、からなる同盟軍でイスラエルの味方だった。レバノン南部はイスラエルに支援されたレバノン軍とSLAがヒズボラの侵略から守っていた。
しかしバラクはイスラエル内部のエリートたちからの圧力もあってSLAを見捨てて、イスラエル軍を撤退させた。しかもそのやり方は乱暴で急速に行われたため、まるで追い詰められた軍隊が遁走するかのような印象を与えた。私は当時のニュース報道で、イスラエル軍がほとんどパニック状態で撤退したのを覚えている。
イスラエルからの支援を受けられなくなったSLAは簡単に崩壊し、南レバノンは完全にヒズボラに占拠されてしまった。
以前にも書いたように、このことで喜んだのはヒズボラだけではない。パレスチナのテロリスト達もヒズボラによるテロ攻撃がイスラエルを領地から追い出すのに成功したと解釈したのである。これがパレスチナによるいわゆ第二インティファダとよばれる連続テロ攻撃の始まりであった。
イスラエルの好意はアラブ諸国いは「弱さ」と捉えられたのである。
911の記念日が近付くにつれ、オサマビンラデンの演説が改めて見直されているが、彼はアメリカは張り子の虎だときめつけていた。アメリカは何でも途中で投げ出す臆病者だと。その証拠に、ベトナムをみよ、レバノン撤退を見よ、サマリアをみよ、と列ね、1990年代に連続で起きたテロ攻撃にたいしてクリントン大統領がほとんどなんの報復もしなかったことを挙げている。
イスラエルはテロリストと妥協をして平和を得るどころか新しい戦争への糸口をつくってしまった。アメリカは20年間に渡りテロの脅威を無視してきたことが祟って911を招いてしまった。二つの国に共通していることはテロリストたちに背中を見せたことにある。攻撃の隙をつくってしまったことにある。
アメリカの民主党は何かというと難かしいイラク情勢をみて、うまくいっていないから損を最小限に押さえるためイラクから撤退すべきだという。ブッシュ大統領には出口計画がないという割には民主党の政策は「切り捨て遁走」以外にない。。
だが私は知っている。アメリカがベトナムを見捨てて撤退した後、南ベトナムの人々が共産主義者の北ベトナム人に虐殺されたことを。ベトナム難民のひとたちから「どうしてアメリカはベトナムを見捨てたのか」と悲痛な訴えを何度もきいた。空爆だけでも援助してくれれば南ベトナムは十分に北にたちむかえたのに、民主党の「切り捨て遁走」政策を個人のスキャンダルから我が身をすくおうとして共和党のニクソン大統領が受け入れてベトナム人は犠牲になった。
もし今アメリカがイラクをされば、ベトナムの悲劇が再び繰り返されるだろう。イラクはテロ国家となり世界はそのぶんずっと危険な状態になるであろう。いまが正念場なのである。難かしいからあきらめるというのはアメリカ人らしくない。難かしい時こを足を踏んばってがんばるのがアメリカの強さのはずだ。
イスラエルはテロリストと妥協して失敗した。アメリカはその過ちから学ぶべきである。
September 07, 2006, 現時間 12:33 PM | コメント (1) | トラックバック
September 04, 2006
イスラエル、ウエストバンク撤退は見送り
英語の表現で、どうしてもきちんとした日本語に訳せないものがある。それは "suffer the consequences" という表現だ。consequence とは「結果」という意味だが、ただの結果ではなく大抵が悪影響という意味で使われる。子供が門限までにかえてこなければそのconsequenceは以後一週間テレビを見られないという罰を受ける、といったように。
この概念を理解するためには、自分の行動が将来どのような結果をもたらし、それによって自分がどのような影響を受けるかということをはっきり理解していないければならない。しかしパレスチナのテロリスト達の行動をみていると、彼等には全くそのような概念は持ち合わせていないとみえる。
今回、ハマスがイスラエル兵を拉致したことに対するイスラエルの反応はまれに見る激しいものであり、パレスチナの連中は「過剰反応だ」と大慌てする姿は、はっきりいって滑稽であった。彼等はイスラエルへの攻撃は全く反撃されずに好き勝手にやる権利があるとでも思っているようだ。それでその悪行が阻止されたり反撃されたりすると激怒して国際社会に訴えるというのがいつものパターンである。
しかしなぜか今回はそれがうまくいかなかった。ヒズボラのナスララなどは完全にうろたえていた。だがもし彼等が一年前からのイスラエルの行動にきちんと注意をはらっていたならば、今回の事件は十分予想できたはずなのである。
一年前にそれまでブルドーザーとまで言われた鷹派のシャロン前首相がガザ撤退を強行した時は、イスラエル内部からも外部のイスラエル支持派からもかなり批判の声があがった。パレスチナの暴力に屈して逃げるのか、とずいぶん批判を浴びたものである。だがシャロンはガザから遁走したのではない。彼は最初からガザ撤退が永久的なものでないことくらい分かっていたのである。パレスチナのテロリストと戦うためには、一旦ガザから引き上げる必要があったのだ。
ガザ撤退が必要だった理由
1) イスラエル軍とパレスチナ庶民の接触をなくす
イスラエルの入植者を守るため、イスラエル軍はガザ内部にあちこちに関門をもうけ、イスラエル住居地域に出入りするパレスチナ庶民は何時間も列にならんで屈辱的な取り調べを受けなければならなかった。これが毎日数回に渡って行われるのであるから、パレスチナ庶民にしてみれば、占領軍であるイスラエルの存在を毎日思いしらされるはめになり、イスラエルへの憎しみも増幅する。防御壁にあわせ、ガザからイスラエル軍がいなくなれば、パレスチナ庶民はイスラエル軍と顔をあわせなくなり、自然とイスラエルに対する関心が薄れ、自治問題へと注意をむけざるおえなくなる。
2) パレスチナ庶民に指導者の不能を思い知らせる
イスラエルが撤退した後、ガザの統治はパレスチナ庶民自身で行われなければならない。だがシャロンはパレスチナの指導層にそのような実力がないことくらい百も承知だった。イスラエルが占領している間は、ガザが不安定でもそれはすべてイスラエルのせいにされたが、パレスチナが自治に失敗すれば、それがイスラエルのせいでないことがパレスチナ庶民にも世界にも明らかにされる。その時点でパレスチナ庶民がテロリズムを拒絶することができれば、パレスチナにも希望がもてる。
3) ガザから攻撃を受けたら遠慮なく反撃できる。
実を言えばこれが一番大切な理由だった。つまり、ガザにイスラエルの入植者たちが多く居住していれば、イスラエルはガザ地域からパレスチナによる攻撃をうけても、イスラエル市民の安全を考えて思うような反撃ができない。テロリストから拉致される可能性も大いにあったし、イスラエル側からの攻撃の巻き添えになる可能性もあった。つまりガザ入植者たちは、はからずもパレスチナの人質になっていたのである。
イスラエル軍がガザを撤退して以来、パレスチナでは「民主的」な選挙によりテロ軍団のハマスが政権を握った。ガザのインフラは崩壊し、あちこちの武装勢力が陣地争いで小競り合いをはじめ、経済は破たん。公務員は半年以上も給料をもらえない、下水は溢れ、町は完全に無法状態。これはすべてイスラエルの助けを借りずパレスチナ庶民が自分達の手でしたことである。
そのくせ撤退後のイスラエルに何千というロケット弾を打ち込むことには余念がない。挙げ句の果てにイスラエル兵を拉致。これでイスラエルが攻めて来ないと思っていたのだとしたら、愚かとしかいいようがない。
反ユダヤ主義の国際社会が口ではどれだけイスラエルを批難しようとも、イスラエルの行動は誰にでも理解できたはずだ。だからオルメルト首相がウエストバンク(西の丘)からの撤退を無期延期すると発表したことも決して不思議な展開ではない。
行動には結果がともなう。パレスチナ庶民は今度こそその意味がわかっただろうか? 主権国家として歩むべき道をまた踏み外したことを彼等はどのくらい意識しているのだろう。
September 04, 2006, 現時間 02:17 PM | コメント (3) | トラックバック
September 01, 2006
名ばかりのヒズボラの大勝利
私はイスラエルとヒズボラの停戦が決まった時から、主流メディアやアメリカ保守派がいっているような、ヒズボラの勝利など信じていなかった。先日もヒズボラが拉致誤算を認める理由でも
どうも勝ったといわれる勢力のリーダーがいうような声明ではない...我々の聞く報道はともかく、地元レバノン市民の間からはシーア派も含めてヒズボラへの批判が案外高まっているのではないだろうか...ナスララが国連軍に抵抗しないといってみたり、挑発されなければ自分達からイスラエルを攻めることはないとわざわざ公約しているところをみると、今回のイスラエルとの戦争は決してレバノン人の間でも人気があったわけではなさそうだ...
イスラム教のジハーディストの語彙に「抑制」などという言葉があったとは初耳だ。もちろん私はナスララの公約など花から信じているわけではない。だが不本意でもこのような声明を公表しなければならない状況にナスララが置かれているのだということには深い意味があると考える。
と書いたが、今日になって政治評論家のチャールズ·クラウトハンマー氏がワシントンポストに同じようなことを書いている。(訳:kitaryunosukeさん)
2週間も経たない前にナスララが宣言した「戦略的歴史的大勝利」なんぞこんなものだ。知っていたら大勝利に終わる戦争なぞ始めなかった、と宣言するなど、どんな真の勝者だ。
西側では恐ろしく抑えられているナスララの告白は、レバノン人が既に知っている事を明らかにしている。ヒズボラはプロパガンダ戦争に勝ったかも知れないが、闘いでは負けた。惨敗した...
ヒズボラは重傷だ。数百人の優秀な戦闘員を失った。イスラエル国境の深くに築いたインフラは破壊された。偉大な英雄は余りにも深く身を隠していたので、ナスララは「地下ムラー」と呼ばれている。
最も重要な事に、戦争の間にレバノン内でのヒズボラの政治的メリットは幻想だと証明された。事態が沈静化するにつれレバノン人は、破滅以外の何物をももたらさなかった戦争を引き起こし…後になって瓦礫の中で勝利を自慢して歩くヒズボラに対して怒り狂っている。
ナスララ氏のいいわけがましい声明について、アセアンさんがこんなことを書いていた。
ナスララの発言ですが・・・いわゆるレバノン南部での非戦闘員(一般住民)向けに加えて、レバノン政府(シニオラ)及び周辺アラブ諸国向けのモノであることは明らかですね。
クラウトハンマー氏もアセアンさんと同意見だ。
西側メディアはまたもや「アラブ・ストリート」の神秘に引きずり込まれている。イスラエルにロケット弾を雨霰と降らせたヒズボラに歓声を上げて群衆が出てくる(仰天!)。そして当初はヒズボラを批判していたアラブ諸国の政府は都合良くもダンマリ。今、この群衆はオウチに帰り、ヒズボラは改めて攻撃の下にさらされている…サウジアラビア、クウェート、エジプトの新聞で。影響力の強いシーア派学者や部族のリーダー達を含む、多くのレバノン人にも同様に。アラブ人は自分の利益がどこに転がっているか知っている。そして、彼等はイランの為に闘うような、シーア派武装組織と懇ろになったりはしないのだ。
ヒズボラは紛争前にかなりレバノン内部で顰蹙を買っており、武装解除の圧力が高まっていた。イスラエル兵を数人殺して二人を拉致した行為も、イスラエル兵とイスラエルに拘留されているレバノン人を交換できれば、ヒズボラのレバノン内部の人気が高まるとの計算だったのかもしれない。むろんこれはナスララも認めるとおり大誤算だったわけだ。
またヒズボラがイランの先行特別部隊であることは周知の事実であり、アラブ諸国がレバノンをイランの傘下にすることを望んでいるわけがない。それでなくてもアラブ人ではないペルシャ人にイスラム教徒の代表のように威張られることをアラブ諸国はいまいましく感じているし、イランの核武装にもすくなからぬ脅威をだいている。
という状況だから、クラウトハンマー氏は第2ラウンドは起きないだろうという。
だからこそ、予測されている第2ラウンドは実は起こらないのだ。ヒズボラは軍事的にも政治的にも、次のラウンドを闘えるような状態ではない。あの戦争が過ちであった、というナスララの告白は、繰り返さないという明確な誓約である。レバノン人は、次は、イスラエルの指導者が躊躇も自制もほとんどしないだろう、と知っている。
ヒズボラは次という危険を冒す勇気はないだろう。
クラウトハンマー氏の間違いは第2ラウンドがヒズボラのほうからでしか始まらないと決めつけていることだ。確かにこれまでイスラエルは挑発されなければ攻撃しないという姿勢を貫き通してきた。だからヒズボラがイスラエルを攻めさえしなければイスラエルからの総攻撃はあり得ないと思い込むのも無理はない。だが、今回の紛争でイスラエル内部の政治は一変したのである。
オルメルト首相はその決断力と行動力のなさでさんざんイスラエル軍からもイスラエル市民からも批難されている。もし彼が信任投票を許せばオルメルト内閣は解散せざる終えなくなる。ということはオルメルト首相は停戦条約を最後の一字一句まで相手が守らない限り、イスラエルは絶対に引かないという立場をはっきりイスラエル市民んに見せる必要があるのだ。
屈辱的な停戦条約を飲んで、ヒズボラは武装解除できない、人質は帰ってこないでは、オルメルトの面目はまるつぶれである。オルメルトが国連事務総長のコフィアナンが何をいおうと一歩も引かない理由はここにある。
この間も書いた通り、ヒズボラが武装解除をするなどということはあり得ない。人質だってかえってこないだろう。そして国連軍がイスラエルとの国境を守るなんてのは冗談に等しい。ということは、第2ラウンドはイスラエルの手によってはじめられると考えた方がいい。オルメルト首相が首相の座を守りたいのであれば彼にはほかに手段がないからである。
第2ラウンドは必ずおきる。それが来週か来年かは分からないが、一年のうちには決着がつくものを私は予測する。
関連過去記事
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レバノン停戦、ヒズボラは勝ったのか?
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September 01, 2006, 現時間 09:28 PM | コメント (0) | トラックバック
イスラエル国家を認めるべき、訪日ヨルダン王子のメッセージ
来日したヨルダンの王子、ハッサン・ビン・タラールさん(59)さんがアラブ諸国の民主化について非常に興味深いこといっている。これは今回、京都で開催されている「世界宗教者平和会議第8回世界大会」(26〜29日)に議長として出席するため来日したタラール王子とのインタビューから毎日新聞の記事より。
中東地域の真の平和を望むなら、イスラエルという国家の存在を承認する時期に来ている。米国は拡大中東構想(モロッコ−アフガニスタン)を掲げて「民主化」を進めようとし、最近では「新しい中東」という表現を多用しているが、改革は外から押しつけられるものではない。この地域の国々は今、自らの社会的、経済的な規範を必要としていると私は考えている。
またYnetの記事では
アラブ指導者たちは何億ドルというお金をアラブ市民から盗み、庶民の医療や教育のために役立たせるかわりに、打倒不可能なイスラエルと戦争するための武器に使っている。
とイスラエル打倒に夢中になって肝心の庶民の幸せを顧みないリーダーたちを痛烈に批判している。
なにもかもイスラエルが悪い、アメリカが悪い、といっているだけではアラブ諸国の発展はあり得ない。あラブ諸国がテロリストに乗っ取られることなく、文明社会として生き延びるつもりなら、イスラエル憎しの執着心をすててアラブ諸国の未来のために団結すべきだと王子はいうのである。
彼の思いが中東に広まることを祈るものだ。
September 01, 2006, 現時間 04:39 PM | コメント (0) | トラックバック
パレスチナ、戦いをやめよう! アッバス大統領の願い空しく
昨日パレスチナ自治政府(PA)の報道官が自己責任を追求する記事を書いたばかりだが、今日になってPAのアッバス大統領もイスラエル攻撃をいますぐやめるよう武装集団の前で演説をした。
アッバス氏はイスラエルにロケット弾を打ち込んでいる武装集団こそがパレスチナの破壊と死の責任があると述べた。ラマラに集まった何千という群衆に向かってアッバス氏は「これまでにガザでは250人の殉教者が出た。何千という人がけがをし、何千という家屋が破壊された。何故だ? この理由は何だ? この理由を探そうではないか。」と呼びかけた。
アッバス大統領がいう250人の殉教者というのは、ハマスがイスラエルのジラードシャリット一等兵を拉致してからイスラエルの反撃によってガザで殺された人々のことをさしている。アッバス大統領は大分前からハマスおよび他の武装集団に対してイスラエルへの攻撃をやめるよう呼びかけていたが、これは直接ハマスとその政権への批判ととれる。
アッバス氏はガザから飛び交うロケット弾がイスラエルからの攻撃の口実となっているとハマスら武装集団の行動を強く批判しているのだ。
アッバス氏はハマスとファタとの同盟政府を設立し、国際社会からの経済制裁を取り止めてもらおうとしている。そのためにはパレスチナ市民が一体となってパレスチナの経済発展のために努力すべきであり、いつまでもイスラエルへの自爆テロを続けていてもらちがあかないと考えたのだろう。
だが、アッバス氏のこのような訴えも空しくハマスは今日も何十というロケット弾をイスラエルに打ち込んだ。イスラエル側はハマスとファタの同盟政府は成り立たないだろうと見ている。たとえシャリット一等兵が返還されたとしても、ハマスは国際社会に公式な政権として認められるために必要な三つの条件を拒否し続けるだろうというのがイスラエル側の見方である。そのみっつの条件とは、テロ行為をやめる、イスラエルが存在する権利を認める、過去のイスラエルとPAの合意を受け入れることである。
暴力的により過激になるハマスと穏健化するファタとが協力をしてひとつの政府をつくることはまず無理だろう。これはパレスチナにとって非常な悲劇である。だが、民主的な選挙でテロ軍団のハマスを政権に選んだ以上、パレスチナの悲劇は自業自得といわねばならない。
パレスチナの未来はパレスチナの民が握っている。壁の建設が完成すればイスラエルにとってパレスチナはもうどうでもいい存在である。パレスチナが主権国家として生まれ変わるためにはただイスラエルを憎んでいても何も生まれない。自分らの社会は自分らの手で作り出さねばならんのだ。だが、私にはパレスチナ人にそれができるのかどうかかなり疑わしいと感じる。
気の毒なのはアッバス氏や、彼の意見に同調する穏健派のパレスチナ庶民である。
September 01, 2006, 現時間 12:37 AM | コメント (0) | トラックバック
August 30, 2006
ほとんどの停戦違反はイスラエル軍側
まあ、今さら驚かないが、アナン国連事務総長は停戦違反をしているのはほとんどがイスラエル軍によるものだとイスラエルを批判した。ヒズボラがイランから資金や武器調達したことや、停戦数時間後にイスラエル軍に向かってロケット弾を12発もうったこととか、いまだに拉致した兵士を返還していないなんてことは違反には入らないようだ。悪いのはすべてイスラエル、そうでしょうとも。以下朝日新聞の8月30日の記事より、
中東訪問中のアナン国連事務総長は29日、レバノンからイスラエルに移動し、ペレツ国防相と会談した。アナン氏は会談後の共同記者会見で「(14日の停戦発効以来)ほとんどの停戦違反はイスラエル軍によるものだ」と述べた。レバノンのイスラム教シーア派武装組織ヒズボラが独自のウェブサイトで主張しているイスラエル軍の空爆や戦闘機の領空侵犯などについて、国連も同様の見方をしていることを示した。また、アナン氏はレバノン南部への国連拡充部隊の展開について、フランスやイタリアの増派が順調に進んでいるとし、「すでに配備されている2500人の部隊を比較的速やかに5000人にまで増やし、イスラエル軍が撤退できることを期待している」と述べた。
確か停戦条約では国連軍とレバノン軍の出動は、イスラエル軍撤退と平行に行われるという約束だった。国連軍派遣がどれだけ「順調」に進んでいるか知らないが、(まだフランスはかなりごねてる模様だし)実際にレバノンに出動して警備にあたる状態になっていないのにイスラエル軍が撤退できるわけがない。
これに対し、ペレツ国防相は「それなりの規模の国連部隊がそろえば、撤退できる」と語ったが、具体的にどれだけの人数を想定しているかは明らかにしなかった。AFP通信は、国防相が「まだ数カ月は駐留する」と述べたと報じた。このほか、アナン氏は30日に予定されているオルメルト首相との会談で、イスラエル軍がレバノンの海陸の封鎖を解除するよう求めることを改めて強調した。イスラエルは、イランからの武器がヒズボラに渡ることを警戒しており、国連拡充部隊が海陸も監視できる態勢が整えられなければ、封鎖を解除できないとの立場を示している。
オルメルト首相の戦争のやり方は失態ばかりだったが、停戦後の彼の強気の姿勢はまことによろしい。歯のない停戦をやってやたらイスラエルの立場を弱くさせてしまったという国内からの批判を避ける必要もあるのかもしれないが、アナン氏や人権擁護市民団体などからの圧力に負けずに安全と思われる時期まで居座って欲しいものだ。
どうせヒズボラが武装解除などするはずはないし、国連軍が国境を守るなどできるはずがない。結果的にはヒズボラの今後の攻撃に備える時間稼ぎのようなものなのだから、イスラエルは国連が何をいおうとそっちの条件が満たされなければこっちも満たさないという強気の姿勢を貫き通すべきである。
August 30, 2006, 現時間 11:34 PM | コメント (0) | トラックバック
パレスチナ報道官の異例な自己批判
私は常々、どうしてパレスチナの人々はイスラエル撲滅ばかりに夢中になって自分達の主権国家設立のために努力しないのだろうと不思議だった。一年前にガザからイスラエル軍が撤退した時、パレスチナでは民主的な選挙まで行われ、今度こそパレスチナが自治に携わり、イスラエルなど忘れて独立国家建設をする絶好の機会をむかえたはずだった。ところが、パレスチナ市民はハマスのようなテロ軍団を政権にえらびイスラエルに一年で何千発(何千!)というカッサム砲をうち続け、挙げ句の果てに今回の拉致事件をおこし、せっかく出ていってくれたイスラエル軍を呼び戻しすべてを水の泡にしてしまった。いったいパレスチナにはイスラエル憎しの気持ちの前にパレスチナの将来を慮るひとはいないのだろうかと、私は残念でしかたなかった。
しかし本日パレスチナ人とは思えないような自己批判のエッセーをパレスチナ自治政府(PA)のスポークスマンのハマッド氏(Dr.Ghazi Hamad)がPA日刊紙Al-Ayyamで、ガザ回廊の現状に関連して、ハマス政権の行状とパレスチナ人の抵抗を、痛烈に批判した記事を掲載した。MEMRIがその日本語訳を掲載しているので一部紹介したい。(妹之山商店街さん紹介)お時間のあるひとはぜひ全文読まれることをおすすめする。強調はカカシ。
ハマッド氏はこれまでパレスチナ庶民はパレスチナ内部での問題をいつもすべてイスラエルのせいにして、自分らの失政や不能さに目を向けようとしてこなかったと語る。そしてガザの状況を例にとってせっかく取り戻した領地を政府の失態で失おうとしていると批判している。
統計をひとつ見ても判る。イスラエルのガザ撤収以来500人のパレスチナ人が殺され、3,000人を越える人が負傷した。身体障害者になった者が200人、150棟以上の家が破壊された。そのほか橋梁や発電所などのインフラも破壊されたのだ。これに対し(パレスチナ側の)ロケット攻撃によるイスラエル人の死亡は、たかだか3〜4名である。我々がもっと智恵を働かせていれば、損害を局限し、さまざまな業績を大いにあげることが、可能だったのではなかろうか…。ガザのまわりを歩くと、その現実に思わず目をそむけたくなる。そこは言語に絶するアナーキー状態にある。警官がいても、完全に無視されている。年端もいかぬ子供達が自慢気に武器を携帯し、メインストリートのど真中に弔問用のテントが張られ、誰それが真夜中に殺され、翌朝すぐに報復があったと、よく耳にする。部族間抗争のため大家族の者が武器を持って徘徊する。今やガザはゴミ溜めと化している。至るところ悪臭が漂い、下水が町の中を小川の如くに流れる。
政府は何もできない。反対派(ファタハ)は、我不関と傍観するばかり。どこもかしこも内部抗争だらけ。大統領は力がない…我々は目的もなく通りを歩くのみ。我々が居住するガザの現実は悲惨、失政の一語に尽きる。我々は選挙とユニークな民主的体験を自画自讃した。しかし現実は後退につぐ後退である。我々はナショナルコンセンサスについて大いに語ったが、結局それは強風にあおられる一片の葉にすぎなかった…。
住民の生活を改善するため、ラファの検問所再開に多大の努力が払われた。すると誰かがそこへミサイルをぶちこむのである。タフディアフ(平穏)の必要性について話合いがあると、また誰かがミサイルを発射する。実情はこのように奇妙である…。
この地が腐敗、汚職、犯罪、殺し合いにまみれ、混沌の極致にある時、抵抗で何が得られるのだろう。私はいつも自問している。郷土建設は抵抗の一部ではなかったのか。清潔、秩序、法の遵守は、抵抗がめざしたものではなかったのか。社会的関係の改善強化は、占領体制の終焉加速策の一環ではなかったのか。我々は、抵抗とその目的の結びつきを失ってしまった。統一とか組織化はまるで無く、ばらばらで右往左往するばかりである...。
ガザに語慈悲を。通りのギャング支配から、この混沌から、武器の不法所持から、そしてギャング共から、我々をお救い下さい。血みどろの抗争と過激な言葉をなくして下さい。党派より郷土を優先するように…。
私が書いたことは、占領に対する発言に反駁するものではない…しかし今回は、人民の良識と関心をもとに自分自身を公正に判断して貰いたい。総決算或いは自己責任を回避すれば、痛みは益々強く、傷口を開げるだけになる。少し勇気をもとうではないか。そしてここは正しい、ここは間違っていると正直に言おうではないか。ガザと郷土の容貌を変えるには、これしかない。
私もハマッド氏と共に神に祈りたい。パレスチナの人々が早く自分達のやっていること不毛さに気付き、イスラエル打倒よりも、パレスチナの将来を考えて努力する日が来ることを、そしてイスラエルと隣同士で平和共存できるようになることを、心から願うものである。
August 30, 2006, 現時間 06:15 PM | コメント (0) | トラックバック
イスラエル国民の63%がオルメルト首相の辞任を要求
イスラエル国民の63%がオルメルト首相の辞任を要求=世論調査
[エルサレム 25日 ロイター] イスラエル紙のイディオト・アハロノトが行った世論調査では、国民の63%がオルメルト首相の辞任を求めていることがわかった。レバノン紛争での対応をめぐり、国民の間で首相を非難する声が強まっている
同調査で首相辞任を求める声が過半数を超えたのは今回が初めて。一方、野党右派リクードのネタニヤフ党首を支持する声が大幅に増加した。
また、マーリブ紙が行った調査では、選挙が今実施された場合、オルメルト首相を支持すると答えた国民はわずか14%。元首相ネタニヤフ氏への支持は26%だった。
(ロイター) - 8月25日18時51分更新
やっぱりねえ。オルメルト政権が解散するのも時間の問題だろうけど、早い方がいいだろう。しかしネタニヤフが首相でも防衛庁の長官を誰にするかが決めてになるだろうね。
August 30, 2006, 現時間 03:12 AM | コメント (0) | トラックバック
August 29, 2006
やらせねつ造写真クイズ解説と感想
この間やらせねつ造写真クイズを紹介してくれたkokunanさんがそれぞれの写真の出所や状況を説明してくれているので、ここで一部引用させてもらう。
************以下引用**********
問題1. この写真に一番適する説明はどれでしょう。
a. イスラエル警察官とパレスチナ人、テンプルマウントにて、、
b. 怒った集団の暴力から救出されるユダヤ人生徒。
c. ユダヤ人生徒を殴るイスラエル警察官。
1番の問題の写真にはイスラエル警察とおぼしき男性と血まみれになった青年が映っており、かつ写真が撮られた時期は調度第2次インティファーダと重なる(2000年)。よって、何も考えていないと(1)が正解であると思うかもしれない。おそらく、大部分の人が(1)を選ぶであろうし、確かに写真の説明としても一見最もふさわしいものである。そうだ、「横暴なイスラエル警官がパレスチナ人をぶん殴っているんだ」と。実際、ニューヨーク・タイムズは(1)の見出しを使い、「強いイスラエル、弱いパレスチナ」というマスコミよく好むキャッチフレーズで報道した。しかし、事実は違う。
大部分の人やニューヨーク・タイムズは血まみれの青年をパレスチナ人であると解釈した。しかし、彼はパレスチナ人ではなかった。なんとアメリカの学生Tuvia Grossman氏であることが判明した。きっかけは氏の親であるAaron Grossman氏が写真の血まみれの青年は私の息子だと名乗り出たことである。Aaron Grossman氏は息子はパレスチナ人の暴徒からイスラエル警察に保護された、と語り、さらに写真の写っているところは神殿の丘ではない、なぜならヘブライ語の看板があるから、と指摘した↓

イスラエル兵に殴られるパレスチナ人と報道された写真
このGrossman氏の非難に対し、当初、ニューヨーク・タイムズは「エルサレムの旧市街で負傷したGrossman氏」と訂正した。しかし、この訂正は氏がパレスチナ人に袋叩きにあった事は書かれていなかった。また、袋叩きにあった場所は旧市街でもなくアラブ人の町Wadi al Jozであった。つまり、実に不十分だったのである。しかしながら、このふざけた対応は多くの批判を浴びたらしい。よって、ニューヨーク・タイムズはようやく事件の詳細を掲載するに至った。つまり、正解は(2)である。
そして、この写真を写したAP通信といかさま説明の出所と思われるフランスの日刊新聞『解放』(察するところブサヨ系新聞だろう)に対し、パリの地方裁判所はGrossman氏に対し、4500ユーロを支払うように命じた。
なお、あるアラブ人グループはGrossman氏の血まみれの写真をコーラのボイコットポスターに使うという蛮人振りを発揮した↓

コカコーラのボイコットに利用されたグロスマンさんの写真
問題6。どちらの写真が以下の説明に当てはまるでしょうか?
イスラエル軍は土曜日早朝、ナブルスで15歳の少年を含むパレスチナ人3人を射殺した。医療関係者によると彼らは石を投げてデモをしていたという。
(1)写真A
(2)写真B
写真Aは石のブロックを投げる少年達が写っており、写真Bは戦車から逃げ回る子供たちが写っている(大人も混じっている)。どちらだろうか? 「間違いない、正解は(2)だ。だって、TVによく見る光景じゃん」とやはり思っちゃうだろう。しかし、あまい。正解は(1)である。
この写真Aと B、上記の説明をつけると、同じ説明であっても両者はずいぶんと印象の違ったものとなる。写真Aは巨大な石のブロックを少年達が投げている。これほどでかいと運悪く頭にでも当たれば即死は確実だ。ある意味、イスラエル兵にほいほい投げていたら、銃撃されても半分文句は言えないだろう。なぜなら、これは日本でマンションから消火器を投げて、人を死亡させた糞ガキと同じだからである。写真Bはイスラエルの戦車からたくさんの子供たちが逃げ惑っている。よって、説明する必要なはないだろう。写真Aとは全く逆の印象を抱くはずだ。
しかし、この問題におけるいかさま報道はマスメディアが本来なら写真 Aが正しかったのに、写真Bを採用したというわけではない。写真Bはいつの写真かは知らないが、全く別の事件だと思われ、クイズをつくるために Honest Reportingがあえて掲載したものである。では、マスメディアが何をしたのかというと、写真Aを隠蔽したことである。

隠蔽された写真
ロイター:イスラエル軍は土曜日早朝、ナブルスで15歳の少年を含むパレスチナ人3人を射殺した。医療関係者によると彼らは石を投げてデモをしていたという。
AP通信:イスラエル軍の報道官は石を投げる多数のパレスチナ人に向かって発砲したとは発表した。
さて、上記はマスメディアの説明であるが写真Aではレンガより巨大なブロックが投げられている。これでは、射殺されても半分自業自得である。にも拘らずマスメディアは単に「石を投げた」としか報道しなかったのである。「巨大な石」を投げていたことは隠蔽された。しかも、我々の想像する石といえば、そこらに転がる小石である。だから、何も知らないと受ける印象はこうなるだろう。「たかが小石ごときでイスラエルは発砲するのか?」「イスラエル兵は残虐だ」と。しかし、現実は当たったら大怪我もしくは頭にでも当たれば即死するような石を投げていたのである。
これにおけるマスメディアの真意は不明である。しかし、こうでもしなければ「絵」にならなかったことだけは確実であろう。
ちなみに、この石であるがインティファーダのときもレンガ大の石がユダヤ人に向かって投げられた。特に第1次のときは「嘆きの壁」で祈るユダヤ人に向かって、壁の上からパレスチナ人がやはりレンガ大の石を投げつけた。しかし、この時もマスコミは「石を投げた」としか報道しなかった。つまり、いつものことなのである。また、付け加えるとすれば、石を投げるのは大体ガキどもで、大人はなぜか後方におり、更にその大人がたまにそこからイスラエル兵に向かって発砲するということもあるということも付け加えておいたほうがいいだろう。
問題7。なぜこのレバノン人の女性は泣いているのでしょうか?
(1)南ベルイートの女性のアパートが7月22日、イスラエルによって破壊されたため
(2)南ベルイートの女性のアパートが8月5日、イスラエルによって破壊されたため
(3)上記のいずれも正しい
(4)上記のいずれでもない
また有名なやらせ写真である。くどくどいう必要はあるまい。正解は(4)である。
Drinking from Homeというブログを見てみよう
上の写真はクイズにもあったロイターが写した写真であるが、説明は「南ベルイートで破壊されたアパートを見て嘆く女性」とあり、日付は7月22日である。そして、下の写真はAP通信であるが、やはり「南ベルイートで破壊されたアパートを見て嘆く女性」と説明されており、日付は8月5日である。両方の写真を見比べてみよう。なんてことはない。同じ女性である。つまりである。違う日に同じ女性の家が二度も破壊されているのである。女性が2つ家を所有していたとは考えにくいので、どう考えても自作自演としか考えられないだろう。
そして、この女性、これら以外にもあちこちに出没しているようである。
衣装は異なるがこれ(鼻の形としわがそっくり)
また、これも同じ女性ではないかと言われている。

神出鬼没レバノンの泣き女
そして、極めつけがこれ
3 枚の写真の一番下に例の女性らしき人物が移っている。しかし、これら3枚の写真の説明もよく見てみよう。女性の写真と同じトリックが使われている。「7月 18日」(AFP通信)と「7月24日」(ロイター通信)と「8月5日」(ロイター通信)。つまり、破壊された場所が3度も破壊されるという珍現象が生じているのである。
そして、彼女はヒズボラ版”泣き女”とも考えられるが真相は不明。
*************引用おわり********
問題1の写真は2000年の写真だから、もう6年も前のことになるが、当時はブログがまだそれほど普及していない時期だったからもし写真の青年の父親が気が付かなかったらそのままでたらめが通ったかもしれないわけだ。
これまでに何度もパレスチナやレバノンのテロリストたちによって、どれだけイスラエルの悪行といわれる話を聞かされたか分からないが、こうして考えてみるとそのどれ一つをとってみても全く信ぴょう性に欠ける。こうやって主流のメディアまでが共犯している以上、我々の得ている情報のどこまでが真実なのか、我々読者がよっぽどきをつけていないところっとだまされてしまうだろう。
August 29, 2006, 現時間 08:02 PM | コメント (1) | トラックバック
August 28, 2006
ヒズボラがイスラエル兵拉致の誤算を認める理由
最近になってヒズボラのリーダー、ナスララがイスラエル兵を拉致した後でのイスラエル政府の反応は予測外だったと認めているが、これは非常に興味のある展開である。
レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの指導者ナスララ師は27日、地元テレビとのインタビューで、イスラエル軍との戦闘の発端となった同軍兵士拉致について、「これほどの規模の戦争になるとは1%も思わなかった。知っていれば、拉致を指示しなかっただろう」と述べ、イスラエルの攻撃が予想を大幅に上回る規模だったことを認めた。
同師は停戦直後の今月14日、自派テレビ「アル・マナール」を通じ、「勝利宣言」していたが、戦闘でレバノン側に1000人以上の死者が出たほか、同国南部を中心に甚大な被害をもたらしたことから、国民感情に配慮したものと見られる。
ナスララ師はまた、拉致したイスラエル兵2人の解放に向け「最近、接触が始まった」と述べ、イタリアと国連が仲介を表明したことを明らかにした。レバノン側は、ヒズボラではなく、ベリ国民議会議長が交渉を担当するという。
レバノン南部に増派される国連レバノン暫定軍(UNIFIL)について、同師は「ヒズボラを武装解除しようとしなければ、抵抗はしない」と述べた。
どうも勝ったといわれる勢力のリーダーがいうような声明ではない。ヒズボラは勝ったのかで下記のように書いた。
ヒズボラの人気がレバノン内部で高まったというが、はたしてこれもどこまで意味のあることなのか定かではない。シーア派で失うものが少ない連中はこれまで通りヒズボラを支持するだろう。だがヒズボラを応援することで家屋を失った一般庶民は今後もヒズボラを支持することの危険性を考慮に入れるのではないだろうか。
ヒズボラはもうすでにイランからの資金でレバノン再興のためにかなり資金投与をしている、それに加えて、イスラエルからの攻撃は自分たちの意図ではなかったとわざわざ言い訳じみたことをしているということは、我々の聞く報道はともかく、地元レバノン市民の間からはシーア派も含めてヒズボラへの批判が案外高まっているのではないだろうか。
ところで人質交換の交渉だが、イスラエルが戦闘中に逮捕したヒズボラ幹部と戦闘のきっかけとなった拉致されたイスラエル兵二人との交換ならば、ヒズボラはイスラエル兵拉致で得たものは全くなかったどころか、レバノン市民の恨みを買い、同胞を大量に殺され統治する領土も減らされ勢力をかなり弱まらされた。しかもナスララが国連軍に抵抗しないといってみたり、挑発されなければ自分達からイスラエルを攻めることはないとわざわざ公約しているところをみると、今回のイスラエルとの戦争は決してレバノン人の間でも人気があったわけではなさそうだ。以下デイリースターの記事より。(訳:妹之山商店街さん)
ナスララ師は、ヒズボラが「イスラエルの刺激」を無視するであろうから、レバノン人が戦いの新しいラウンドを恐れる必要がないと付け加えました。
「もし我々がこれらの刺激に返答したなら、我々は国連安保理決議1701に違反することになるでしょう。
そしてそれは、[アメリカ大統領ジョージ・W]ブッシュが望む、レジスタンスを武装解除することと結び付けられた二番目の解決の論議を開くことができました...イスラエルは「レバノンをそれらの要求に身を任せさせる第二ラウンドの脅迫をしています。もしイスラエルが第二ラウンドを開始するつもりであったなら、部隊を撤退させる代わりに、部隊を増やしていたでしょう」とナスララ師が言いました。
「避難民は故郷に戻りつつあります。そして彼らは北部を再建し始めました。そのように行動をする誰が戦争へ向かうように思われません。我々は第二ラウンドに向かっていません」と彼が付け加えました。
戦闘が既に終わったという保証にもかかわらず、ナスララ師は、ヒズボラがレバノン領内のイスラエル軍を攻撃する権利を保留する。しかし今の所、抑制を見せるであろうと言いました。
イスラム教のジハーディストの語彙に「抑制」などという言葉があったとは初耳だ。もちろん私はナスララの公約など花から信じているわけではない。だが不本意でもこのような声明を公表しなければならない状況にナスララが置かれているのだということには深い意味があると考える。
August 28, 2006, 現時間 08:48 PM | コメント (2) | トラックバック
イスラエル、ロイターの車を空爆の嘘
最近のロイターのやらせやねつ造写真まで使った偏向報道を考えると、イスラエルがロイターの車めがけてミサイル撃ったとしても不思議でもなんでもないが、ロイターはまさにそれが起きたと伝えている。
ロイターのカメラマンけが ガザ空爆、ハマス2人死亡 2006/08/27
【エルサレム27日共同】パレスチナ自治区ガザの東部で27日未明から早朝にかけて、イスラエル軍が空爆を実施し、ロイター通信によると、イスラム原理主義組織ハマスの活動家2人が死亡、同通信のカメラマンら7人が負傷した。
イスラエル領との境界にある物流拠点、カルニ検問所近くでは同日未明、ロイター通信と地元メディアのカメラマン2人が軍の侵攻作戦を取材中、同通信の車両がイスラエル軍のミサイル攻撃を受けた。車は装甲車で、車体には英語、アラビア語、ヘブライ語で「報道」「テレビ」と明示していた。
軍報道官は「軍の作戦地域のすぐ近くで、不審な動きの車両に空爆した。報道の車両とは認識していなかった。もしジャーナリストが負傷したなら遺憾だ」と述べた。
この空爆がおきたのは夜だったということだから、イスラエルが車に書かれた「報道」という文字が読めたのかどうか不明だが、この事件にはかなりうさん臭い状況がある。リンクが元記事につながらないが、パワーラインで攻撃の状況が説明されている。(訳:カカシ)
イスラエル陸軍の報道官、ノア·メイヤー陸軍大差によると、戦闘地帯で動いていたのはこの車ひとつであり、あやしげな動きをして夜の攻撃中にイスラエル軍に近付いてきたという。
「だから脅威を及ぼすものとしてとして標的にされたのです」とメイヤー大佐はかたる。「テレビ局のマークはっきりと車に記されていませんでした。少なくとも我々には見えませんでした。」
なんにしろ戦闘区域であり記者団が来るような場所ではなかったと彼女は加えた。またこのあたりからこの10分後にはハマスの民兵がイスラエル兵を攻撃したという。
こうしてみるとイスラエル軍は怪しげに近付いてくる車をミサイル攻撃したことは確かであるが、もしこの車が本当にロイターの記者団の車だったとしても落ち度はロイター側にあるということになる。しかし、このあいだレバノンでも赤十字のミニバンがイスラエルのミサイル攻撃を受けたというでっちあげ報道があったばかりなので、この記者団の車攻撃も、ロイターの報道を鵜呑みにするのは危険である。
下記の一連の写真を御覧いただきたい。ミサイルにうたれたとされるロイター記者団の車であるが、PRESSと書かれた文字のPの部分に穴が開いているのが見える。しかし穴の周りには明らかな錆がみえ、この穴がかなり古いものであることが明白だ。

写真1、空爆されたとされるロイターの車

写真2、同じ車、別の角度から
三枚目の写真はこれまたアラブテロリストお得意のやらせポーズ。本当のけが人なのかモデルなのかわからないが、なんでいつも同じポーズなのかね。(笑)

空爆の犠牲となったロイター記者、どっかで見たことあるけが人ポーズ
ちなみに本当にミサイル攻撃を直撃すると車はどうなるのか、下記の写真を見ていただきたい。これは暗殺されたハマスリーダーのアブドゥル·アジーズ·ランティスィの車の成れの果てである。( Abdel Aziz Rantisi)かなり損害の規模が違うなと思うのは私だけだろうか?

本当にミサイルが直撃するとこうなる
まったくロイターも懲りずに後から後からやらせやねつ造記事を報道するものだ。ジャーナリストとしての誇りなどもう捨ててしまったようだ。
August 28, 2006, 現時間 02:00 PM | コメント (0) | トラックバック
August 27, 2006
拉致された米記者ら解放される
ガザ市──パレスチナ自治区のガザ地区で今月14日、武装勢力に拉致された米FOXテレビの記者とカメラマンが27日、無事解放された。パレスチナの通信社ラマッタンとFOXニュースが伝えた。
解放されたのは米国人のスティーブ・センタンニ記者(60)と、ニュージーランド出身でカメラマンのオラフ・ウィグ氏(36)。2人はガザ地区のホテルの前で車から降ろされ、自由の身となった。
ラマッタンはセンタンニ記者とウィグ氏が解放される直前、2人がイスラム教を受け入れ、預言者ムハンマドを指導者とすると語っている映像を配信していた。
訳のわからないグループが無理な要求をしていたので、非常に心配していたのだが、無事に開放されてよかった。
August 27, 2006, 現時間 10:22 AM | コメント (0) | トラックバック
August 26, 2006
キッスのジーンシモンズ、イスラエル兵に激励の言葉を贈る
ロイターの記事によると、アメリカのロックグループ、キッスのボーカル、ジーンシモンズがイスラエルの負傷兵にお見舞いの言葉を贈ったとある。シモンズはイスラエルのハイファ生まれで8歳の時にアメリカへ移民したのだそうだ。 シモンズの母親はナチスドイツの虐待を生き延びてイスラエルへ逃れた人だった。
私は十代の頃、クィーンと並んでキッスにはちょっと凝ったことがあったが、シモンズがイスラエル出身だったとは全然しらなかった。
「あなたをどれだけ誇りに思うか、世界がイスラエルがあなたにどれだけお世話になったか、その感謝の気持ちはとても言葉ではあらわせません。」 「心の底から言います。あなたは英雄です。あなたはすべての人々の英雄です。私の英雄です。」アメリカで録画したビデオメッセージのなかでシモンズは語った。最後に彼はヘブライ語で付け足した。「私の名前はハイムです。私はハイファで生まれました。」
負傷したロン・ウエインリッヒさんは、キッスのファンで、イスラエル兵保護協会によってビデオメッセージが実現した。
August 26, 2006, 現時間 04:07 PM | コメント (0) | トラックバック
August 25, 2006
ところでガザでは、、、より過激な新勢力の台頭
レバノンのことでガザの情報がかなりおざなりになっていたが、パレスチナのテロリストどもは今でもイスラエル攻撃の手を緩めていない。ただあんまり効果がないだけでなく、かえってイスラエルからの手入れによって戦死者をふやしているだけという情けなさだ。(すでに200人の民兵が戦死した)それで欧米メディアの注意を惹こうとしたのでもないのだらうが、アメリカのフォックスニュースの特派員とカメラマンが一週間ほど前にガザで拉致されるという事件があった。昨日その犯行声明がこれまできいたことのないテロ軍団によって公表された。
[ガザ 23日 ロイター] パレスチナのガザ地区で14日、米FOXニュース・チャンネルの記者とカメラマンが拉致された事件で、犯行グループは23日、2人のビデオ映像を公開した。2人は「健康状態は極めて良好だ」と語った上で、解放への協力を求めた。
2人はガザ市内で取材中、武装した覆面の男らに拉致された。
この事件では先に、「聖戦旅団(Holy Jihad Brigades)」と名乗る未知の武装グループが犯行声明を出し、米国に「イスラム教徒の囚人ら」を72時間以内に解放するよう要求していた。米政府は2人の即時解放を求めたものの、犯行グループの要求には応えない姿勢を示しており、在エルサレム米領事館の広報官は「テロリストには譲歩しないというのが米政府の方針だ」と述べた。
武装集団は、要求が無視された場合どうするかについては言及していない。
ガザで西洋人が人質になった場合、普通金目宛のことが多いので、交渉の末数時間後には解放されることがほとんどなのに、一週間以上も音沙汰がななかったことから二人の安否は非常に心配されていた。ファタ党の首相であるアッバス氏はパレスチナの諸グループによびかけて人質を今すぐ返すように促しているが、その効果はまったくないようだ。
もっともアッバス首相のイスラエルにロケット弾を打ち込まないようにとの呼びかけは自分が所属するファタ党からも無視されてるくらいだから、彼の影響力のなさがさらに明白になっているといえる。
以下エド·モリセーのイグザミナー(キャプテンエド)のエッセーより。(Ed Morrissey: An illusory partner for Mideast peace)
先週、パレスチナ連盟のマクムッドアッバス首相はウエストバンクとガザからイスラエルからの攻撃から逃れるため、イスラエルへのミサイル攻撃を一方的に停止すると共に、拉致したイスラエル兵と人質交換に同意するという声明をだした。アッバスはテロリストの武装グループはみなこの停戦に同意すると約束し、イスラエルからの圧力を弱めようと計らった。
しかしあいにくなことにアッバスには、自分の所属党の武装派にすらこの停戦案を受け入れさすことができなかった。...
エルサレムポストによれば、ハマスだけがアッバスの停戦案をうけいれた。アッバスの自分の党の民兵がアッバスの命令に従わなかったため、交渉は破たんした。
アッバスの影響力のなさは領地において心配な発展であるといえる。イスラエル完全破壊するという以外の強制力がパレスチナ連盟にはまったくない。
ファタの一部の武装勢力がハマスよりも過激派だというのも驚くが、キャプテンエドによればファタの背後にはヒズボラがついているということだ。資金や武器提供などで一部のファタを援助することで武装勢力と政治勢力のあいだに亀裂を生じさせようという魂胆らしい。となってくるとイランとガザの関係が明らかになり、この間の攻撃がレバノンからの攻撃と一致したののも偶然ではなかったのかもしれないということになる。
しかしガザではもっと過激な新しい勢力が名乗りを上げた。
解放党(Hiz al-Tahrir)と名乗るこの勢力はガザにこの金曜日イスラム回教統治が誕生したと宣言した。規模は比較的小さいがハマスよりも過激と思われるこの勢力はヒズボラが勝ったと思われているガザでは人気が急上昇している。
最近ガザでおきているパレスチナ内部での勢力争いをみていると、これまでパレスチナが掲げてきたイスラエル打倒と占領地への帰還という看板は本当はただの口実だったのではないかという気がしてくる。以前に誰かが、パレスチナ未来のためにはパレスチナの民がイスラエルを憎む心より、自分達の子供たちを愛するようにならなければだめだと言っていた。だが私はパレスチナの各勢力はイスラエル打倒すら本当はどうでもいいのではないだろうかとさえ思えてくるのだ。
パレスチナ庶民が口ではイスラエルに住むユダヤ人を海へ追い込むなどと威勢のいいことを言ってはいるが、60年に渡る攻撃でそれができないのに、このまま同じやり方で将来もそんなことが起きるなどと本気で考えているとは信じがたい。もしパレスチナ庶民がイスラエルからの「占領」から解放されたいと本気で考えていたならば、ガザを自発的に出ていったイスラエルにわざわざちょっかいを出す理屈が成り立たない。
イスラム教徒にとってインファデル(信じないもの)の存在など本当はどうでもいいのである。彼等にとって一番大切なのは他のイスラム教徒が自分らの勢力をどう評価するかということだけなのだ。だから、パレスチナ内部の勢力がパレスチナ内部での勢力争いに箔をつけるために、イスラエルにちょっかいを出し、自分らにはイスラエルと戦う勇気と能力あるということをパレスチナ内部にみせつけることがイスラエル攻撃の本当の目的なのではないだろうか。
だから、イスラエルが去った後でもガザは主権国家への道を歩むでもなく、自治に励むでもなく、果てしなく内部争いを続けているのだ。そんなパレスチナを他のイスラム諸国がどう考えているのかといえば、アラブ諸国は完全に軽蔑の目でみているし、イスラエル打倒の手先としていい歩兵になるとでも考えているのだろう。
どちらにしても、パレスチナに未来はない。悲しいことだ。
August 25, 2006, 現時間 12:54 AM | コメント (0) | トラックバック
August 20, 2006
レバノン停戦、ヒズボラは勝ったのか?
このたびの停戦条約において、勝者はヒズボラ、イラン、シリア、敗者はイスラエル、アメリカという考えがリベラルからも保守派からも聞かれる。だが果たして本当にそうなのだろうか?
確かにヒズボラはイスラエルのおかげでレバノンにおいて人気があがったかもしれない。今まで名前もきいたことのなかったナスララなる人物がイスラエルに立ち向かって負けなかったイスラム勢力の代表として一躍名をあげた。そしてイスラエルが撤退すると決まったと同時に大勝利宣言までテレビで大々的に発表したりしている。だが本当に彼のヒズボラは勝ったのだろうか?
ヒズボラはこの戦争の前までレバノン南部を完全に支配していた。だが戦争において多くの幹部が殺され、その手下どもは南部を追われ北上せねばならなかった。南部にはまだイスラエル軍が居座っており、レバノン軍と国連軍がしっかり守ってくれる保証がない限り動かない。ということはヒズボラはレバノン南部の拠点を失ったことになる。
また、戦争前には12000あったといわれるカチューシャ砲弾。戦争中に4000をイスラエルにぶっ放したが砲弾に当たって死んだイスラエル人はほんの数十人。カチューシャで犠牲者がでる確率はたったの1.25%。今回の戦争でカチューシャがいかに性能が悪く効果のない武器であるかが明らかになった。さらに4000をイスラエル軍に破壊され、在庫は4000と戦前の1/3に減り、そのほとんどをレバノン北部に移動せざるおえなくなった。カチューシャの射程距離からいってここからイスラエルには届かない。
ヒズボラの人気がレバノン内部で高まったというが、はたしてこれもどこまで意味のあることなのか定かではない。シーア派で失うものが少ない連中はこれまで通りヒズボラを支持するだろう。だがヒズボラを応援することで家屋を失った一般庶民は今後もヒズボラを支持することの危険性を考慮に入れるのではないだろうか。イスラエルはまだレバノンにいる。このままヒズボラの応援をしたらいくらヒズボラに家をたててもらってもすぐ壊されてしまう。レバノン人でヒズボラを応援した人々はヒズボラからかなりの生活保護をしてもらっていた人々だ。ヒズボラを応援することで危険が高まるなら、ヒズボラがこれらの人々に支払わねばならない金額は必然的にあがるだろう。
近隣のアラブ諸国の反応も無視できない。最初はヒズボラに批判的だった諸国の代表もそれぞれの国の国民による反イスラエルの世論に答えてイスラエルの攻撃には批判的になった。しかし停戦を強く訴えるようになったとはいえ、ヒズボラの行為を積極的に支持したり、援軍を送って肩を並べて戦うなどとは言わなかった。むしろ戦争が拡大して自分らに火の粉がかぶらなければいいがという用心深い態度が目立った。武器を調達してくれたシリアやイランですら、ヒズボラの親分でありながら援軍を送ってくれたわけでもヒズボラがんばれと公な声明を発表したりもしていない。イランはロケット弾を提供してくれたがテルアビブに届くようなミサイルはくれなかった。シリアもイランも戦争はヒズボラだけでやってほしいという意志が丸見えだった。ヒズボラは完全に孤立しているのである。
ヒズボラのようなテロ軍団は停戦条約など守る気は全くない。だから停戦は単なる体制の再編成の時期であり、再び体制が整った時点でテロは再会される。今度の戦争ではヒズボラはさらに強敵になっているだろう、というのが常識的な見方なようだ。しかしこの停戦が体制再編成のための時間稼ぎになるのは何もヒズボラだけではない。イスラエルにとっても非常に都合のいい休みである。
イスラエルのオルメルト首相とその内閣が、どれほど不能な政権であるかが今度の戦争ではっきりした。だがこれはイスラエルにとって必ずしも悪いことではない。今回の内閣には全く戦争の専門家が入っていなかった。首相をはじめ防衛庁の長官すら職業軍人の出身者がひとりもいなかった。イスラエル市民はイスラエルの国において軍人出身者でない政治家を選ぶことの愚かさを学んだことだろう。オルメルト政権は近日中に崩れ、新しい政権はもっと鷹派で戦争に強い政権となることだろう。
こうやって考えると、はたしてこの停戦で勝ったのがヒズボラだったという考えが正しいのかどうか分からなくなってくる。この戦争は終わったのではない。一時休戦しているだけだ。いずれまた激しい戦闘がはじまるだろう。それが明日なのか、来年なのかは分からないが、次の戦争でナスララが勝利宣言するまで生き残れるかどうかはなはだ疑わしいと私は思う。
August 20, 2006, 現時間 03:38 AM | コメント (1) | トラックバック
August 18, 2006
ねつ造写真あてクイズ
某掲示板でkokunanさんという方のご紹介があったやらせ、ねつ造写真あてクイズ。みなさんはどれだけ当てられるでしょうか?
私はひとつ間違えました。
質問
質問が英語だったのに訳をうっかり忘れていたので、あらためて質問を提示しよう。(訳: カカシ)
1. この写真に一番適する説明はどれでしょう。
a. イスラエル警察官とパレスチナ人、テンプルマウントにて、、
b. 怒った集団の暴力から救出されるユダヤ人生徒。
c. ユダヤ人生徒を殴るイスラエル警察官。
2. この写真はイスラエル軍ベイルート空襲による損害を正確に描写したものである。
a. 本当
b. 嘘
3. レバノン上空を飛ぶこのイスラエルの戦闘機からは幾発のフレアーが発射されたでしょうか?
a. 1
b. 2
c. 3
4. この写真にはレバノンの建物のがれきから引き出される何人の死体が写っているでしょうか?
a. ひとり
b. 死体ではなく被写体は怪我人
c. a もbも誤り
5. ガザで撮られたAPのこの写真をどの説明が一番適切でしょうか?
5歳児が親戚にガザの病院に運ばれている。
a. 幼児はイスラエルの空爆によって殺された。
b. 幼児はイスラエル軍とパレスチナ民兵との打ち合いに巻き込まれて殺された。
c. 幼児はブランコから落ちて頭を打って死んだ。
6. 次の説明にあてはまる写真はどちらでしょう?
イスラエル兵はナブラス地域のウエストバンク市において石を投げてデモをしていた15歳の少年を含むパレスチナ人を三人射殺した。
a. Aの写真。
b. Bの写真。
7. どうしてこのレバノン女性は泣いているのでしょうか。
a. 7月22日にベイルートにある彼女のアパートがイスラエル軍に破壊されたから。
b. 8月5日に南レバノンの彼女のアパートがイスラエル軍に破壊されたから。
c. 上記のどちらも正しい。
d. 上記のどの答えも正しくない。
8. パレスチナ女性が泣いている写真。ここには写真全体が写っているでしょうか?
a. 写っている
b. 写っていない。
さてみなさん、どれだけ当たりましたか?
August 18, 2006, 現時間 12:02 AM | コメント (2) | トラックバック
August 14, 2006
お黙んなさいアメリカ極右!
国連が調停した停戦条約が通ってからというもの、アメリカの極右翼の連中はもうヒステリー状態。これはイスラエルの完敗だとか、勝ったのはヒズボラとイランだとか、もうおしまいだ! という叫び声をこの週末から今日にかけてラジオやテレビの政治討論会でどれほど聞かされたことか。ここで米国中道保守派でイスラエルの味方と自負するカカシから一言いわせていただく!
いい加減にお黙んなさい! Shut Up, Already!
今度のイスラエルとヒズボラの戦争ほど情報操作やプロパガンダが大きな役割を果たしたことはない。ヒズボラの連中はやらせ写真やねつ造写真でレバノンの被害を大げさに報道し、世界中のメディアがヒズボラを被害者扱いしてイスラエルをたたいた。そして停戦と同時にアラブで初めてイスラエルに勝った勢力として大勝利宣言をやって浮かれている。
そんなヒズボラのプロパガンダをイスラエルの味方のはずのアメリカ右翼が一緒になって騒いでどうする? これではイラクは大失態だ泥沼だ大悲劇だと大騒ぎしている民主党の馬鹿サヨどもとなんら変わりはないではないか!
イスラエルは勝ったとはいえないが、負けたともいいがたい。ましてやヒズボラは少なくとも1000人以上の被害を出したはず。(公式発表がないから正確なことはいえないが)大勝利などであるはずがない。
アメリカ右翼のみなさん、停戦条約が気に入らないのは分かるが、当事者でもないひとたちが、戦争で一番被害を被るひとたちを差し置いてそこまで大騒ぎしても仕方ないでしょう。ここは冷静になって今後ヒズボラをどうするか真剣に考える時。イスラエルが負けた負けたとヒステリーを起こしている場合ではない。
August 14, 2006, 現時間 07:58 PM | コメント (0) | トラックバック
August 13, 2006
国連決議とイスラエルの将来
昨日11日に国連で可決され、イスラエルも承諾したレバノン戦争停戦の決議についてアメリカの保守派の間では「大悲劇だあ〜」「イスラエルはおしまいだあ〜」という悲観的な意見が飛び交っている。エルサレムポストのキャロリン·グリックなどはヒステリー状態である。彼女の抗議の要点をまとめると、
停戦の条件が満たされているかどうかの判断をするのが国連書記長のコフィアナンにゆだねられていること。アナン氏はこれまでもイスラエルの防衛は批判するが、ヒズボラの攻撃は完全無視してきたという過去がある。アナンの判断に任せるということはヒズボラの攻撃続行を保証することに他ならない。
この決議によりイスラエルとシリアの間でもめているゴーラン高原の広域にレバノンの主権があるというヒズボラの誤った主張を正当化することになる。
ヒズボラの武装解除がイスラエルとヒズボラが永久停戦に合意すると期日の特定されていない将来であり、しかも武装解除の管理はヒズボラのメンバーが居るレバノン政府がするというもの。
イスラエル軍はレバノン軍とUNIFILの出動と平行して撤退するとあるが、これだとレバノン軍とUNIFILが十分な体制が整わないうちにイスラエル軍が撤退してヒズボラがつけいる隙ができる。
最後に決議は拉致されたイスラエル兵士の解放についての方針が明らかにされていない。この問題をヒズボラのするテロリスト解放要求についての章で語ることで、拉致された二人の兵士が返還される道は塞がった。
だが実際にこの決議はそんなに悲観すべきものなのだろうか。太田述正コラムさんが分かりやすく説明してくださっているので引用させてもらおう。(強調はカカシ)
イスラエルは、この採択直前に、南レバノンでの大攻勢作戦を発動するとともに、この決議案を拒否する旨意思表示を行いましたが、その後方針を転換し、13日の閣議でこの決議案を受諾する予定です。ただし、発動した大攻勢作戦はそれまで継続します。 米国もイスラエルにこのように一両日の余裕を与えることを了解しています。他方、(ヒズボラはもとより、)レバノン政府はまだ態度表明をしていません。原案と採択された決議との違いは、レバノンに派遣される15,000人の国連軍が新たに創設されるはずであったところ、現在2,000人のUNUFILの15,000人への拡大に落ち着いたことと、この国連軍はレバノンにおける平和維持という任務達成のために、国連憲章第7章に基づく武力行使ができることとされていたところ、第7章への言及はなくなったけれど、(国連憲章第6章に基づく)平和維持活動の域(部隊の自衛)を超えて武力行使ができることとされたことですが、これらは実質的にはさしたる違いではありません。
また、Sheba'a Farmsへの言及も、イスラエルに収容されているレバノン人達への言及もない一方で、ヒズボラが拉致したイスラエル兵士への言及はなされていること、また、ヒズボラは全ての武力攻撃を中止しなければならないのに、イスラエルは「攻撃的軍事作戦(offensive military operations)」を中止すればよいだけ、というイスラエル側にとって有利な点はそのまま維持されています。
キャプテンズコーターズのキャプテンエドは、これについてこう語る。
すべてがナスララにかかっている。もしナスララが条件を飲めばスィニオラ首相は南レバノンからヒズボラを取り除くことができ、ヒズボラは公式にどう発表しようと事実上終わる。ヒズボラが南レバノンに居座っていたのはイスラエルから南レバノンの国境を守るためという理由だった。もしレバノン軍がその役割を担うことになれば、民兵がレバノン真ん中で果たす役割はなくなる。もしナスララが吠えれば、イスラエルはそれを青信号の合図として仕事を終わらせる窓が大きく開くことになる。しかもこのために失われる時間はごくわずかだろう、なぜなら結論が出るのは(停戦調印の)数時間後になるだろうから。
つまり、停戦条約など結んでもナスララはその数時間後にそれを破るだろうからイスラエルはそれを合図に、ヒズボラを始末すればいいというわけだ。イスラエルとすればやるだけのことはやったと国際社会への面子も保てる。テロリストが相手じゃこんなもんさ、ってなもんである。
またこの決議がそれほどイスラエルにとって悪いものではないというミスター苺の理由を挙げて見よう。
イスラエルは即座に撤退を要求されていない。イスラエルの撤退はUNIFILとレバノン軍の出動と平行するとあるので、どの時点でも誰かが警備に当たっているわけだから、ヒズボラに与える隙はない。
イスラエルが禁止されているのは攻撃的軍事作戦だけで、防衛的軍事作戦は認められている。だからヒズボラがちょっとでもイスラエルに攻撃を仕掛ければイスラエルは正々堂々と反撃できる。この際決議違反はヒズボラでイスラエルではない。
ヒズボラは即座にリタニ川の北側に移動しなければならない。それをしなければ武装解除される。これが守られなかればヒズボラおよびレバノン政府も決議違反である。イスラエルは即座に元の攻撃体制にもどることができる。
国連決議の1556を含め、これまでの決議すべてに施行を義務づける。むろんこれがいままでまもられてこなかったわけだが、今度はこれが守られなければイスラエルが戦闘を再開するという歯ができた。
UNIFILの権限を拡大することでこれまでと違ったUNIFILによるヒズボラへの軍事行使が可能になる。
なんにしても、キャプテンエドが予測するようにヒズボラがイスラエルへの攻撃をやめるわけがない。ヒズボラが停戦条約をやぶるまでには条約の署名のインクが乾く暇もないだろう。だからこの停戦は長続きなどしない。
イスラエルのオルメルト首相は今回の戦闘で空爆だけにたより陸軍の進出も十分な軍隊を用意もせずすみやかに侵攻せずヒズボラを優勢にさせてしまった失態がある。そのうえにこの停戦条約ではイスラエル市民は完全にオルメルトを見放すだろう。イスラエルでは数カ月のうちに総選挙があり、もっとタカ派で本気でヒズボラを撲滅してくれる首相が選ばれるだろう。
この戦争はこの決議で一時停戦をしても、それは長続きしない。もし多少の平穏がもどったとしても、来年にはもっと激しい戦闘が行われ、その時こそイスラエルは絶対に引かない、いや引けないだろう。イスラエル対ヒズボラ、この完結編はまだまだ先の話だ。
August 13, 2006, 現時間 02:35 AM | コメント (4) | トラックバック
August 09, 2006
イスラエル戦闘拡大
セオドン王『開戦の危険を冒すのは好まない。』
アラゴルン『開戦はすでに貴殿のうえにもたらされたのだ。貴殿が好むと好まざるとにかかわらず。』
この会話はJRRトールキン原作の指輪物語を原作にしたピーター·ジャクソン監督の映画、ロード·オブ·ザ·リングスの一場面である。ローハン国の王セオドンは国境ぞいの村がすでに敵に攻撃され、自分の息子が指揮する偵察軍が敵に待ち伏せされ息子を失うまでの打撃を受けていながら、まだ開戦への決心がつかないでいた。なんとか全面戦争になることを避けたいと考えていたのである。だが敵はついそこまで迫っていた。セオドン王には全面戦争以外の道は開かれていなかったのである。
イスラエルのオルメルト首相がおかれている立場はまったくこのセオドン王と同じだ。イスラエル兵が拉致されたのをきっかけにイスラエルはレバノンに迅速な攻撃を仕掛けはしたものの、オルメルト首相はレバノン南部のヒズボラ基地を破壊し、イスラエル軍が占拠することで、さっさと戦闘を終わらせるつもりだったのだろう。初めの一週間ぐらい空爆でたたき、陸上部隊を一個隊くらい出動させる程度で十分だと考えていたようだ。
しかし、ヒズボラはおもったよりも強靭で手強い相手だった。武器をシリアを通じてイランから手に入れるなど、ちょっとやそっとの攻撃ではその能力を極端に弱体化させることは困難だ。また自分らの勢力さえ弱まらなければ、レバノン人や同族のシーア民間人がどれだけ死のうが無頓着なヒズボラは、米仏の提案した停戦条件を飲みそうもない。だから私は昨日イスラエルによる戦争拡大は避けられないのではないかと書いた。
案の定今朝になって、北海道新聞のこのニュースがはいった。
イスラエルが地上戦拡大へ 閣議承認、3万人規模に 2006/08/10 03:01
【エルサレム9日共同】イスラエル政府は9日、治安閣議を開催、レバノン侵攻で地上戦を拡大する作戦を承認した。レバノン南部に展開中の約1万人の部隊を増員し、国境から最大で約30キロ北方のリタニ川周辺まで北進させ、イスラム教シーア派民兵組織ヒズボラのロケット弾発射基地をすべて破壊する計画。イスラエル放送などが伝えた。地元紙によると、総兵力は3万人規模となる。
閣僚の1人は、国連安全保障理事会に戦闘停止決議案の協議時間を与えるため、新たな作戦の開始を2、3日留保すると述べた。安保理が決議案の調整に手間取れば、戦闘がさらに激化、犠牲者も増える恐れがある。
戦闘が激化すれば民間人の犠牲が双方に増えるのは必然的だが、レバノン内部では必要以上の民間犠牲者がでている。私は何度かそれはヒズボラが同胞の民間人を人間の盾として利用しているからだと指摘してきた。8月5日付けのナショナルポストにそのヒズボラの人間の盾作戦が詳しく書かれている。(訳:カカシ)
レバノン、タイヤー地区、ファウードファタ医師は涙ぐみながら崩壊された病院のなかから出てきた。果てしなく続くと思われたイスラエル空爆がはじめて一旦休止したからである。レバノン南部で最後に残った、たった5部屋の医院で彼自身最後の生き残りとなった。生き延びた患者たちはすでに避難してしまっていた。
ファタ医師は記者団の数人をひしゃげたがれき、引き裂かれた壁、イスラエルの砲弾で穴のあいた屋根など、その残骸の中を案内した。
「みてください、やつらのやったことを」ファタ医師は首をふりながら言う。「なんだってイスラエルは病院を標的にしたりするんです?」
その答えは数時間後にその付近で発見された。背の高い雑草のなかに焼けただれたロケット発射台が隠されていた。
この証拠をみせつけられたファタ医師は、病院がロケット発砲に使われていたことを認めた。
「しょうがないでしょうが、どこからか反撃しなきゃならないんですから。」彼は足で地面をならしながらいう。「ここはヘズボラの本拠地なんですから。」
病院をロケット弾発射に使っているヒズボラを批判するどころか、「しょうがない」といって弁護するのであれば、イスラエルの攻撃にあっても文句はいえないだろう。第一ここまでヒズボラに同調する人間が無関係な非戦闘員といえるのだろうか? ただの無実な民間人といえるのだろうか?
相反してヒズボラの作戦で家を追われ、ヒズボラのやり方は迷惑このうえないというレバノン住民も多くいる。レバノンで歯科医を営んでいたキリスト教の住民ナサー·カリーム(48)さんはビントジベイル村にある自宅の庭にヒズボラがロケット発射台を引きずり込んだのを目撃した。
数分後、彼は4連発の発射音を聞いた。カリームさんはかろうじて4歳の息子の耳をロケット発射音からまもるため塞ぐ余裕があったのみ。自分の耳はいまだに鳴っているという。「ロケット弾が発射された5分後にイスラエルが空爆をはじめました。」ベイルートの避難所で安全となった彼は思い出して語る。「やつらは私たちをイスラエルの磁石にしてるんです。」とカリームさん。
この間29人の犠牲者をだしたカナでの「誤爆」にしても、最初は戦闘員など全くいないと主張していた地元市民だが、翌日赤十字ががれきに埋まった人々の救助に当たっていた時、破壊されたロケット発射台の一部を発見している。そして近所の村からも大量にロケット発射台の破片が発見されているのである。ひとつなどは二つの家の真んなかにある植木の間深くにうまっていたという。
イスラエルはあきらかにロケット弾が発射された場所を狙って攻撃してきているのであり、およそ非戦闘員の犠牲を顧みない無差別攻撃などではないことがこれではっきりする。
無論、こんな事実にはアメリカを初め世界のメディアには興味がないのだろうが。
August 09, 2006, 現時間 02:07 PM | コメント (0) | トラックバック
August 08, 2006
ヒズボラの情報操作作戦! ロイターのやらせ写真を斬る
アップデートアンドバンプ 下記参照:
百聞は一見にしかりとはいうものの、写真というものは得てして信用ならないものである。特に合成技術が発達している今日この頃、写真に手を加えるなどということは朝飯前だ。今回の戦争において、イスラエルの空爆による被害の写真が毎日毎日発表されるが、そのなかでアメリカのワイヤーサービスでも指折りのロイター社が、レバノン市民提供のやらせ写真やねつ造写真を発表しており、920枚の写真を取り下げたことがあきらかになった。
パワーラインのA Bridge Too Weirdにおいてやらせ写真の分析が詳細に行われているのでそこからちょっと紹介したい。
下記の4枚に渡る一連の写真はフリーの記者アドナン·ハッジ氏がロイターに提供したものである。これは7月12日の朝7時付けの記事から始まるのだが、最初の写真の説明は「南レバノン、イスラエルの戦闘機によって空爆直後のタイヤー地域にあるカサミヤ橋付近にて、走っているレバノン市民」この写真が空爆のどのくらい後に撮れれたものなのか、またなぜ市民が走っているのかは不明だ。 ハッジの役者以外には人気(ひとけ)はない。

7月12日午前7時付け
次の写真は同日午前11時10分付けだが、背後にある木や右側にある建物、そして停まっている車に注目されたし。最初の写真で市民と呼ばれた男性はここで突然「民間警備役員」と変ぼうする。この男性はなぜか今度は反対側に向かって走っている。説明は「イスラエル戦闘機による空爆直後、走るレバノンの民間警備役員、南レバノンのタイヤー地域カサミヤ橋付近にて」とある。この写真の左側に写っている逆さまにひっくりかえっている車に注目されたし。

7月12日午前11時10分付け
12日午前8時43分付けの記事ではなんと前出の同じ車が全く別の場所で登場する。この写真の説明は「南レバノン、タイヤー地域にて、イスラエル戦闘機によって爆破され崩壊したカサミヤ橋付近にて、レバノン市民」とある。しかしこの写真の場所は先のカサミヤ橋付近とはまったく景色が違っている。共通しているのは逆さに転がってる乗用車だけだ。

7月12日午前8時43分付け
そして最後のこの写真。ここでもやはり崩壊された別の橋が写されているが、その説明が前の写真と同じ「南レバノン、タイヤー地域にて、イスラエル戦闘機によって爆破され崩壊したカサミヤ橋付近にて、レバノン市民」なのである。いったいどっちが本当のカサミヤ橋なのだ????

7月13日午前零時4分付け
ロイターが先日リコールした合成写真に加え、同じ現地記者によるこのあきらかなやらせ写真。これでは現地から送られてくるヒズボラの被害だのレバノンの損害だのどこまでが本当なのか全く疑問だ。ロイターといえば泣く子も黙る由緒あるワイヤーサービス。多くのメディアがロイターの記事を本当のニュースとして再掲載し、世界中にそのイメージや記事が広まるのである。そのようなメディアがヒズボラのプロパガンダを平気で流しているとしたら、これは由々しき問題なのではないだろうか?
ま、なんでもかんでもヒズボラの肩をもつ主流メディアに今さらカカシは驚かないけどね。ところがアメリカのメディアはイスラエルが情報操作をしてると主張するんだからおかしい。
アップデート:
コメンターのマイク·ロスさんが、ヒズボラによるやらせ写真がほかにもたくさんあると紹介してくれたので、ここにそのひとつミッシェル·モルキンのサイトのリンクを貼っておく。ここではなんと連続の写真でピンピンしている救助員のひとりが、別の写真でがれきの下敷きになった死体として登場。ひどいもんだわ。
August 08, 2006, 現時間 11:30 PM | コメント (4) | トラックバック
イランが攻める時、8月22日の意味するもの
冷戦の頃、東側の共産圏と西側の自由主義圏が互いに核兵器を保持していながら核戦争をしなかった理由は、互いの核兵器が互いの抑止力として働いていたからだ。どちらかが核兵器を使用すれば相手からの報復は免れない。そうなればお互いの国家が滅びることを双方が承知していたのである。パキスタンとインドの核兵器が互いの抑止力として働いているのも同じ理屈だ。文明社会は戦争をやってもその結果として生き残りたいという欲望がある。その存続への願望が核戦争による自滅をこれまで防いできたのである。
ところがイランにはそのような抑止力は全く効果がない。なぜならばイラン政府が代表するイスラマジハーディストにとって死ぬことは単なる昇進であり、殉教者として天国での地位を保証される名誉なのである。だからイスラム過激派が同胞の犠牲を顧みずに我々文明人からすれば野蛮で卑劣な非戦闘員を巻き添えにする攻撃を奨励するのは、イスラム教徒がインファデル(非信仰者)を殺す過程で殉職することはイスラム教徒にとって誇り高い運命であると本気で考えるからなのである。
イランのリーダーたちは、その最高地位にあたるアヤトラ·アリ·コメーニから統治者のムラーたち、そしてアクマデイネジャド大統領にいたるまで、善対悪の天地を分ける最終戦争が必ず来ると信じている。ここでいう善とは無論イスラムジハーディストであり、悪とはアメリカやイスラエルが代表するインファデル=非信仰者のことである。この戦争によってジハーディストたちはインファデルに追いつめられるが、その存続が危うくなったその時こそアラーの神が世界から隠してきた、12番目のイマムがこの世についにその姿をあらわし、このモハメッド·アル·マフディが自ら軍を率いて非信仰者を滅ぼす。そしてこの世はイスラム教徒だけのパラダイスとなると信じているのだ。
このような黙示禄論は別に他の宗教のそれと比べて特にばかばかしいものでもない。だがひとつだけ違うのはこの黙示禄信者たちには陸軍があり、空軍がり、ミサイルがあり、核兵器すらも持とうとしている点である。そして我々にとって心配なのはイランの統治者たちがこの最終戦争が差しせまっていると考えていることなのである。
イスラム教の研究学者として世界で一番知識のあるとされるバーナード·ルイス教授がウォールストリートジャーナルにおいて、その運命の日は来る8月22日であると書いている。(カカシ注:WSJの記事や有料なので、ここでは一部を抜粋して訳すことにする。)
8月22日にどのような特別な意味があるのだろうか? 今年の8月22日はイスラムカレンダーにおいて1427年、ラジャブの月は27日にあたる。この日は予言者モハメッドが羽のついた馬バラクに乗って「いちばい遠くのモスク」というイスラエルにあるとする聖廟へ飛び、そこから天国へいってかえってきたとされる日で、多くにイスラム教徒が伝統的に記念日として祝う。この日がイスラエルの終わり、必要ならば世界の終わりを告げる最終戦争の期日として適切であると判断されるかもしれない。アクマヂネジャド氏がそのような大変動を起こす事件を8月22日ぴったりに計画しているのかは不明だが、この可能性を考慮にいれておくことは懸命である...
この文脈において冷戦時代に機能した相互破壊の論は意味がない。どっちにしても最終的には全面的破壊は避けられない。大事なのは死後におけるインファデルには地獄、信者には天国という最終到着地だけなのだ。このような信仰を持つ人々にとって相互破壊は抑止力になるどころか促進力となるのだ。
ではいったい8月22日に、イランはなにをするつもりなのだろうか? イランが核兵器開発に力をいれていることは確かだが、まだイランに核兵器があると考えるひとはいない。だがイランには性能の高い長距離ミサイルは存在するわけで、弾頭につめこめる武器は核兵器だけとは限らない。だとしたら、イランは8月22日にイスラエルへの攻撃をはじめるつもりであろうか? もしイランがイスラエルを攻めたら、アメリカはどうするのだろう? 世界はどうするのだろう?
黙示禄は本当になるのだろうか? そうならないことを神に祈ろう、信者の死を奨励する神ではなく生を重んじる神に。
August 08, 2006, 現時間 08:38 PM | コメント (0) | トラックバック
ヒズボラの勝利条件
私は以前に停戦は誰がするのかにおいてイスラエルの勝利条件を下記のように提示した。
1)ヒズボラがレバノン各地の民家に隠した一万二千のミサイル、および他の武器弾薬を摘発破壊もしくは中和する。 2)何万からいるヒズボラ戦闘員を殺すか、シリアへ追い出すかして、レバノンからヒズボラを完全駆除する。 3)南レバノンを再び占拠する。
だから、この間アメリカとフランスが国連安保理に提案した停戦条件が通り、実際に履行されるならイスラエルはこのラウンドでは一応勝ったといえるだろう。
一、安保理はレバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラの攻撃と、イスラエル軍の攻撃的軍事作戦の即時中止に基づく「戦闘の全面中止」を要求(イスラエルの自衛的作戦による反撃は容認)。国連レバノン暫定軍に戦闘中止の履行監視を要求。一、イスラエルとレバノンに対し、以下の原則や事項に基づく恒久停戦や長期的解決に同意するよう要求。
▽国連が設定した両国の境界線「ブルーライン」の尊重
▽係争地「シェバ農場」一帯を含む国境画定
▽ブルーラインとリタニ川の間のレバノン南部にレバノン軍と国際部隊だけが活動する緩衝地帯を設置
▽ヒズボラの武装解除などを求めた2004年の安保理決議1559の完全履行—など。
一、イスラエルとレバノンがこれらに原則合意した後、別の決議案で国連憲章7章に基づく国際部隊の展開を承認。
一、採択から1週間以内に決議の履行状況を安保理に報告するようアナン事務総長に要求。
ヒズボラもそしてレバノンもこの停戦条件を飲むとは思えない。といえばおのずと出てくる疑問はヒズボラにとっての勝利条件とはなんなのだろうかということだ。
ヒズボラだけではないが、アラブ諸国においては西洋社会へ立ち向かうという行為そのものがすでに勝利という観念がある。例え国のインフラが破壊され経済的に圧迫され軍隊の大半が破壊され同胞が大量に殺されても、自分と自分の政権/勢力が生き残りさえすれば、それは彼等にとって十分に勝利なのである。
だから湾岸戦争において、先代のブッシュ大統領が軍事的には勝利をおさめながら、バグダッドまで乗り込まずフセインを殺しもせず、フセイン政権をたおさなかったことは非常な失態であったといえる。アメリカを相手取ってたった一国で立ち向かい生き延びたフセイン政権はアラブ諸国では英雄としてたたえられた。情報操作など簡単にできる軍事独裁政権下では、湾岸戦争の終戦記念日は勝利の日として祭日とまでなったという話だ。フセインが国民に課された国連による経済制裁など屁とも思っていなかったのは言うまでもない。食料のための石油交換を悪用していくらでも裏取り引きで二枚舌のフランスやロシアを通じてフセインの私利私欲を肥やすことができたからである。
そういう背景があるので、パレスチナのハマスが兵法としては全く意味がない自爆テロや民家へのロケット弾発砲をいつまでも続けても、イスラエルに対して抵抗しているという行為そのものがすでに勝っているとして讃えられるわけだ。戦闘としては特に領土を増やすわけでもなく、戦況が有利になるというわけでもないのに、イラクでアルカイダが訳の分からない血みどろの攻撃を執拗に続けているのも、まさに同じ理屈なのである。
明らかにテロリストたちが考える勝利とは伝統的な国と国との戦争で勝ち得るものとは全く別ものなのだ。
今回の戦争においてもヒズボラの勝利条件とは非常に簡単だ。単に7月12日の状態に戻りさえすればいいのである。イスラエルがレバノンから完全に撤退し、再びヒズボラが南レバノンを占拠する。この場合、国連の連合軍やレバノン軍がこのあたりの警備にあたるという形でもかまわない。イスラエル軍さえ撤退してしまえば、ヒズボラは国連軍やレバノン軍を簡単に味方につけることができる。そうすればこれまで通り、イスラエルにロケット弾を打ち込んだりイスラエル市民を拉致したりすることが続けられる。
国連が無条件の停戦をイスラエルに飲ませ、イスラエルが撤退したら、ヒズボラは大勝利宣言をする。アラブのメディアは反イスラエルだから必然的にヒズボラには同情的な報道がされる。事実はどうあれヒズボラはイスラエルの暴虐からレバノンをすくった英雄として讃えらえるというわけだ。実際にレバノンが受けた被害や損害などどうでもいいのである。
ヒズボラのようなテロ軍団は停戦を単なる再編成としか考えていない。だから、自分らの組織の再編成が整ったところで再びイスラエルへの攻撃をはじめ、怒ったイスラエルが反撃したら、イスラエルが停戦をやぶったと国際社会に訴え、反イスラエル意識のつよい国連にイスラエルの自制を求めさせるという、いつものパターンがくりかえされる。めでたし、めでたし、なのである。
だからアメリカのライス官房長官がこの前の中東訪問の時にいったように現状維持の状態での停戦をイスラエルはうけいれることは絶対にできないわけだ。今度限りはいつもどおりのイスラエルだけが攻撃を停止しテロリストが再編成するという停戦はおき得ない。
となるとこの戦争の拡大はもはや避けられないのかもしれない。
August 08, 2006, 現時間 09:11 AM | コメント (0) | トラックバック
August 07, 2006
真夜中まで20分、、、18分30秒のギャップ
イラク戦争前夜、反戦派はイラクの大量破壊兵器開発がどれほど進んでいるのか疑問であるから、確かなことが分かるまでは戦争を控えるべきだと主張していた。もっと査察に時間をかけ、イラクの武力を正しく把握してからでも遅くはないというのである。つまり反戦派は真夜中2分前まで待つべきだと主張したのだ。
実際に戦争をしてみてわかったことは、イラクに大量破壊兵器開発計画があったことは事実だが、我々が当初想像していたところまでは進んでいなかったということだ。*イラクでは大量破壊兵器が発見されなかった*という当初のCIA視察団の発表を振り回し、反戦派は「それみたことか、イラクはそれほど危険な国ではなかったのだ。戦争などする必要はなかったのだ。」と鼻高々であった。
たしかにイラクは我々が思っていたより危険な国にはまだなっていなかった。我々はイラクを真夜中の危機2分前に攻撃するかわりに20分前、いや20分30秒前に攻撃してしまったのである。
それで良かったのだ、と私はいいたい!
我々、文明社会の撲滅を願う敵が我々が相手にできないほど強敵になるまで待っている必要がどこにあったのだ? ウィンストン·チャーチルではないが、敵が弱い時に戦う勇気がないのなら、敵が強くなってからどうやって戦うというのか?
この18分30秒のギャップは、イスラエルによるレバノン攻撃にもあてはまる。
私を含めほとんどの人々が、いったんイスラエルがヒズボラに全面攻撃を仕掛ければ、ヒズボラなどひとたまりもない、この戦いは迅速に圧倒的な決着を生むであろうと考えていた。ところがヒズボラはおもったよりも手強い。イスラエルはかなり苦戦をしている模様である。イスラエルが2000年にレバノンから完全撤退してからヒズボラは組織的にも腕を磨き、性能の高い武器をイランからシリアを通じてずいぶん取り入れ、かなりの武装強化をしていたようだ。
この状態をみて、アメリカ民主党はまたまた勝ち誇った顔でいう。「だからいわないことではないのだ。やたらにヒズボラなどに手をだすからこういうことになる。放っておけば良かったものを」だが、ここで疑問が生まれる。もしイスラエルがヒズボラによる戦闘行為を無視し、ヒズボラをこのまま放っておいたら、長い目でみてイスラエルにとって良い結果を生んだのであろうか?
その答えは否である。この戦争は必要だった。イスラエルはヒズボラを今の時点で攻めておいてよかったのである。
ヒズボラを放っておくべきだったと語ることの裏には、この戦争が交渉によって避けることができるものだという前提がなければならない。イスラエルがテロリストによる市民の拉致やミサイル攻撃を我慢し続けていれば、いずれはテロリストもイスラエルの自制心に感服して攻撃をやめるという前提が必要なのだ。だが、これまでのヒズボラやハマスのやり方をみていると、イスラエルが自制し国際社会の圧力に負けて折れれば折れるほど、テロリストたちの攻撃はごう慢になっている。
ヒズボラ、そしてその背後にいるイランの最終目的はイスラエルの撲滅である。彼等はイスラエルが完全に滅びるまでイスラエルとの戦いをあきらめる意志は全くない。それが証拠にイランの大統領はことあるごとにイスラエル滅亡を唱えているではないか。 国際社会がイランを説得してイランの打倒イスラエルの野心を崩せるなどとは誰も考えないだろう。国連はイランの核兵器開発すら遅らせることができないではないか。イランが核兵器開発に成功した暁にはイランがイスラエルを攻めるのは必定である。これは避けられない運命だ。
では、イランの手先であるヒズボラをイスラエルが今たたくことになんの問題があるというのか? 今たたかなければ何時たたくのだ? 何時なら国際社会はイスラエルの攻撃が正当であると認めるのか? 戦いは必ずくるのである。真夜中は避けられない時刻なのだ。それならば何故イスラエルは勝利がより難かしくなる真夜中2分前まで待っていなければならないのか。なぜ20分30秒前ではいけないのか。
ヒズボラによるイスラエル攻撃は2000年のイスラエル軍レバノン撤退よりちゃくちゃくと増えてきていた。このまま放っておいてヒズボラの攻撃がいずれ止むと考える根拠は全くない。それどころか時を経るに従って攻撃はその規模を増すと考えるべきである。
この戦争は避けることのできない戦争なのだ。もしイスラエルが今攻めなかったなら、いずれ強化したヒズボラが彼等の都合のよい時と場所とやり方で攻めてきたことだろう。イスラエルが反戦派のいうとおり真夜中2分前まで待っていたなら、今の苦戦など比べ物ならないほどひどいことになっていただろう。
18分30秒のギャップ。これがイスラエルの生死を左右することになるのだ。
August 07, 2006, 現時間 09:53 AM | コメント (0) | トラックバック
July 29, 2006
シアトル、イスラム教暴徒ユダヤ教センターで乱射
ユダヤ関連施設に乱入し無差別乱射、死者 シアトル
2006.07.29
シアトル——米連邦捜査局(FBI)などによると、西海岸のワシントン州シアトルにあるユダヤ人連盟の関連施設内で28日、無差別の乱射事件があり、1人が死亡、少なくとも5人が負傷した。男の犯人は逮捕された。
犯人は乱射前、「イスラエルに腹が立っている、米国のイスラム教徒だ」と発言したとの目撃者情報がある。警察はこの事実を確認していない。FBI当局者は、同施設に敵意を持つ単独犯の行動と理解している、と述べた...
米治安当局は、レバノン情勢の悪化を受け、米国内のユダヤ人団体などに警備に留意するよう勧告していたという。
調べによると、犯人は、同施設の従業員が暗号のコードを打って施設内へ入る後に続いて、乱入、乱射した。シアトル市警幹部によると、犯人は自ら警察に電話した後、連盟施設内から出てきたという...
記事を読む限り組織的なテロというより、個人的な行為のようだが、世界各地でユダヤ人はかなり注意を払う必要があるだろう。こういう攻撃はイスラエルとヒズボラの戦争が続く限りあちこちで起きるはずだ。
よくイスラエルとイスラムテロリストをどっちもどっちだという人がある。だが私はイスラム教の自爆テロの話はきいたことがあるが、ユダヤ人が爆弾しょってレストランで自爆したなんて話はきいたことがない。ユダヤ人が全くテロ行為をおかしたことがないとはいわないが、それは個人的な過激派の行動で、ユダヤ社会は糾弾する。イスラム社会はこういう行為を奨励する。この差は大きいと思う。
たとえばアメリカでは911の直後、アメリカ在住のイスラム教徒たちが街に繰り出してお祭り騒ぎをした時ですら、モスクが焼かれたとか、イスラム教徒がリンチにあったなんて話をきかなかった。アメリカのイスラム教市民団体でCAIRというイスラムテロリストの看板団体が、ヘイトクライム(憎しみの犯罪)だと言ってアメリカ各地でイスラム教徒が襲われたという話を発表したが、どれもこれも彼等のでっちあげだったことが後になって暴露されている。
文明社会は戦闘員と非戦闘員を区別するが、イスラム過激派の野蛮人にそのような区別はない。彼等にしてみれば同族のすることはすべて連帯責任。だから自分らの女子供を平気で巻き込むし、相手の非戦闘員は戦闘員より容易な標的として利用する。
なぜか文明人は非戦闘員の犠牲を嫌うので、テロリストたちは自分らがわざと巻きこんだ非戦闘員の犠牲者の写真をメディアに売り込み自分らも犠牲者を決め込む。テロリストたちは文明社会のこのような気持ちを弱さと勘違いしている。我々が非戦闘員を殺すまいと自制することが臆病な心なのだと考えるのだ。
だが文明国のこのような騎士道、日本でいうならば武士道は、我々の弱さではない。英米が率先したイラク戦争や、イスラエルのレバノン戦争がそれを物語っている。
私は世界各地、特にヨーロッパなどでイスラム教徒が暴走してユダヤ人を襲うようなことがないことを祈る。これはユダヤ人への身を案じるのもそうなのだが、行き過ぎると本当に傷付くのはイスラム教徒のほうだからだ。イスラム系移民が諸外国で勝手なまねができるのは、その国の人々の寛大な自制心が働いているからである。その自制心をやたらに試すのは非常に危険なことだ。
July 29, 2006, 現時間 01:47 AM | コメント (0) | トラックバック
July 26, 2006
ハムスを求めハマスを得たイスラエル鳩派の告白
ドイツの新聞スピーグルに載った、元イスラエル兵士で兵役を終え退役後に平和運動家となり、彼の所属していた予備隊に再び出動命令が出た時、出動拒否をして禁固刑にまで処された経験のあるイスラエル人、 ズィーブ·アブラハミさん(Zeev Avrahami) のエッセイーを紹介したい。アブラハミさんはイスラエルのハーレツ新聞社ニューヨーク支部でジャーナリストとして働いている。
日米のメディアは何かと反イスラエルで、常にイスラエルが一方的に近隣諸国に攻撃を仕掛けているかのような報道をするが、実はイスラエルでも非常に高い支持を受けた反戦運動があったのである。1960年後半に生まれた世代の多くは自分達が徴兵される年齢になってくると、建国以来のイスラエルの戦争に満ちた歴史に疑問を抱くようになっていた。それ以前の年代の人々は独立戦争や6日戦争に戦士としての誇りをもっていたが、次の世代の平和維持的な役目をおわされた若者たちはどうしてイスラエルは常に戦闘状態にあるのか、何年たっても終わらない戦争の意味がわからなくなっていたのである。
アブラハミ氏は1980年代のレバノン戦争はイスラエルのベトナムだったという。(訳:カカシ)
24年前のレバノン戦争はイスラエルを天地をひっくりかえす騒ぎだった。高位の将校がベイルート侵攻を拒んだり、まだ戦場で兵士が戦って死んでいるというのに、何千というイスラエル市民が反戦デモをしたりしていた。何年かにわたって好意的になってきていた世界の世論があっというまに我々に反するようになった。そしてサブラとシャティラの恐怖が起きた。あの戦争のあと輝かしい写真アルバムは存在しない、英雄もいない。この戦争はイスラエルのベトナムだったのだ。
そんな戦争に参加し夢も希望も失ったイスラエルの元兵士たちは、当時のアメリカ大統領クリントン氏がはじめたパレスチナとイスラエルの和平交渉を支持した。イスラエルが積極的に和平交渉に応じたのはこうした運動の影響があったのである。
だから2000年の南レバノン撤退があったのであり、シャロン首相の強行なまでのガザ撤退政策があったのだ。そして、この間あったばかりの選挙ではイスラエル始まって以来はじめて職業軍人ではない政治家が首相や外相となった。オルメルト首相の前歴はエルサレムの市長だし、外相のリビニ氏は弁護士、防衛庁長官は労働組合に組合長という民間人の顔ぶれだ。
ナイーブといえばそれまでなのだが、イスラエルの平和運動家たちはイスラエルが折れて、占領地区を撤退すれば平和が来ると本気で信じていたのだ。
当然のことながら、イスラエルの平和への期待はカッサム弾と自爆テロによって裏切られた。イスラエルがレバノンを撤退すると同時に嵐のような自爆テロ攻撃がパレスチナから仕掛けられた。これがいわゆる第二インティファーダと呼ばれるものだ。もしあの時アブラハミ氏がカカシに意見をきいてくれていたら私は言ってあげただろうに。テロリストを信用しちゃいけないよと、、
だがイスラエルの市民がこうなることを予期できなかったはずはない。本当は心のどこかで分かっていたはずなのだ。しかし彼等は平和に飢えていた。本当に戦争を終わらせたくて藁をもすがる思いだったのだ。なん十年にも渡って戦争ばかりを経験してきた世代がそう思ったとしても責められない。戦争体験者がもう二度と戦争はしたくないと思うのは当然である。
私たちはガザから撤退し、引き戻される気は全くなかった。私たちは仕事に行き、勉強し、子供を育て、浜辺で楽しみ、ハムス(ガバンゾ豆を潰して味噌状にしたもの)食べて、同時にお隣でパレスチナ人たちが世界からの援助金でインフラを立て直し、仕事を作り出し、浜辺で楽しみ、子供を育て、ハムスを食べる姿を想像した。私たちはハムスを求め換わりにハマスを得た。
アブラハミ氏はレバノンにおける非戦闘員の犠牲に心をいためていないわけではない。イスラエルのほとんどの人々がレバノン市民の犠牲を気の毒だと思っている。だが忘れてならないのは、この戦争はヒズボラがはじめたということだ。イスラエル兵二人と交換に何百というヒズボラ戦闘員を返せという無理は要求をしてきたのはヒズボラだ。イスラエルはレバノン侵攻に際して時計を24年前に巻き戻すと宣言した。
私も時計を巻き戻す。兵役を終えて18年経ったいま、二度と軍服は着ないと誓ったあの日から20年以上もたった今、私はニューヨークのイスラエル領事館に電話をした。もし陸軍が必要とするならば、私は最初の飛行機でイスラエルに戻る、と伝えた。シャロンはまだコーマから目覚めない。だが私は彼を惜しむ。
イスラエルの社会は鷹派と鳩派で割れていた。シャロンが脳卒中で倒れて鳩派の政治家たちが政権を握ったときは、イスラエルは壁の建設を続行できるのだろうか、パレスチナに対して強行手段がとれるのだろうかと、鷹派の人々はずいぶん心配したものだ。しかしハマスとヒズボラのあさはかな行為によって、過去二十数年誰もまとめることができなかったイスラエル市民の心がひとつにまとまったのである。
時計は巻き戻されたかもしれない、だがイスラエルはもう後には引かないだろう。ようやくイスラエルの鳩派も気が付いたのである。この戦争は最後の最後まで戦わない限りと中で終わらすことはできないのだ。そしてそれができるのはイスラエルだけなのである。
July 26, 2006, 現時間 08:22 PM | コメント (0) | トラックバック
July 25, 2006
国連軍の派遣は賛成、でも志願国なし、、、
きょう笑ってしまった新聞の見出しが二つあった。ひとつはこれ、ヒズボラ、イスラエルの反応に驚いたと発表(訳:カカシ)
ベイルート(AP)ヒズボラ幹部のひとりが火曜日、イスラエルが二人のイスラエル兵士拉致に対してあれほど激しい反応を示すとは予測していなかったと語った。
モハメッド·コマティ、ヒズボラ軍の副代表はまた、ヒズボラは武器を捨てないとAPに語った。
氏の声明はシーア民兵のリーダーとして初めて7月12日の二人のイスラエル兵を拉致し三名を殺した越境作戦にヒズボラ側に計算違いがあったことを公式にみとめたことになる。
「実を言えば、何の反応も期待していなかった、、まさかイスラエルが我々の作戦を逆手にとって大戦争を仕掛けてくるとは、、」とコマティ氏。
戦闘はあきらめないと拳をふって豪語してみても、あきらかにイスラエルの強行な反応にうろたえている様子がわかる。おのれよくもおれたちの戦闘行為におれたちが立ち向かえない戦闘行為で反撃したなあ! なんで黙ってころされてないのだ、ひきょうもの! ってな理屈である。
ま、もっとも2000年にもヒズボラは3人のイスラエル兵を拉致しイスラエルで収容されているヒズボラの囚人解放を命令した。国際社会が仲介にはいり3年後、イスラエル兵三人の遺体とヒズボラとハマスの囚人430人が交換された過去があるので、今回もドイツあたりを仲介にして捕虜交換が可能だと思っていたらしい。しかし、イスラエルはこの時の人質交換で懲りたのであろう。今度こそ堪忍袋の緒が切れたということだ。
さて、もうひとつこっちはもっとおかしい見出し。これはニューヨークタイムス紙。国連軍支持高まる、志願国なし (NYT原文無料登録必要)
さっきリンク先へいったら見出しが変わっていたが内容は同じだ。要するに国際社会は国連の連合軍をレバノンに派遣するという考えには圧倒的に賛成なのだが、いざ誰がいくのかという段になると立候補する国がないというのである。アメリカは最初から絶対にいかないと表明しているし、NATOはすでに派遣しすぎで人手不足。ドイツはドイツでヒズボラが承諾するなら参加するといってる。ありえないことだ。口ではなんだかんだいっていみても、どの国もイスラエルに味方している外国勢力としてヒズボラの攻撃対象にはなりたくないというのが本音だろう。
1980年代に国連の平和維持隊が出動した際、ヒズボラがアメリカ海兵隊とフランス海兵隊をそれぞれ240余名、60余名殺している自動車爆弾で虐殺した例もあるし、そのほかにも西洋人がずいぶん拉致され拷問のうえ殺されるという事件が相次いだ事件など、まだまだ記憶にあたらしい。
結局停戦交渉が始まる前から破たんするのが、国連の腰抜けどもが誰も軍隊派遣をいいださないからといのが理由だとしたら、これは傑作だ。
ま、2004年に国連決議の1559条で、レバノンの武装解除を言い渡しておきながら、その無能さと無行動さのため、決議の行使をどうやってするかを2年間も話あってる国連だから今さら驚くこともないのだが。
しかし今回に限ってはこの国連の無能さと無行動さがかえって役に立つ。国連が誰をレバノンに派遣するかで同意できずに何か月ももめてる間にイスラエルはやるべきことをやれるからだ。
国連のみなさん、どうぞ心置きなく話合いをお続け下さい。こちらのことはご心配なく、ヒズボラ退治はイスラエルが買って出ます。