March 11, 2017

ステレオタイプなんて笑って吹き飛ばそう!、

もうず~っと昔、20年以上前だったか、ミスター苺とカカシは観光でアイルランドのベルファスト市を訪れた。長時間の列車の旅で疲れていた我々は、駅付近にあったアイリッシュパブ(居酒屋)で休憩した。次の宿までのバス停の位置を確認すべくミスター苺が席を立つと、かなり酔っ払ったアイルランド人(酔っ払いとアイルランド人は同義語だけど)の男性が私に近寄ってきた。彼は片手に大きなビールジョッキを掲げ、もう片方の腕を私の肩に回してきた。これはフレンドリーな感じでまるで嫌らしさを感じさせなかった。男性は私の顔をじっとみると、「俺は君を知っているよ。君はちゃいに~ずだあ。」と言い、「ミスターチャンを知っている?俺の友達だよ。」と続けた。ミスターチャンとは彼が知っている唯一の東洋人で、多分中華料理屋の店員か誰かで、カカシは彼が人生で二度目に会った東洋人だったんだろう。あのへんで東洋人といえば中華料理屋の店員くらいしか居なかったから。

カカシがアメリカに来たばかりの頃は、中国人と間違われるのは普通だった。私が長年住んでいたマンションの居住者はほとんどが白人の高齢者だった。私のすぐ下の階に住んでいた当時80歳を超えていたおばあちゃんは、私の名前がどうしても覚えられずに、常に「ザットチャイニーズガール(あの中国人の女の子)」と呼んでいた。それで近所の白人居住者たちも皆私のことを「ザットチャイニーズガール」と呼んでいた。

だいたいその頃のアメリカメディアが映画にしろテレビ番組にしろ「日本」を表現しようとしたとき、正しく日本が現されることは稀だった。女性はおおっきなおだんご頭に箸を刺して、顔を小麦粉でもまぶしたように真っ白けに塗って、きものを右前にしてバスローブみたいに着てゴムぞうりを履いていたりした。背景は日本なんだか中国なんだかわからないセットを使い、中国鐘のごわ~んという音響効果。もういい加減にしてくれよ~、と思ったものだ。

最初の頃は私も「中国人じゃありません、日本人です!」とか、「日本の音楽はそんなんじゃありません」とか、ことあるごとに主張していたのだが、こういうことが何度も続くといちいち正すのも面倒臭くなった。そのうち、どうでもいいや、と思うようになった。別に相手は悪気でやってるわけではないのだし。

というわけで、もう何年も前に悟りを開いてしまったカカシにとって最近BBCが掲載して「食べ物ブロガーは人種ステレオタイプを促進するか」みたいな記事を読むとかえって苛立つ。

ま、これは主に欧米における料理メディアのことなのだが、欧米のフードメディアは主に白人による白人のためのメディアなので欧米に馴染みのない異邦の料理に対する扱いがおかしくなるという内容。

たとえば、東洋の料理の場合、ベトナム料理だったらお皿が竹で出来たマットの上に置かれているとか、バナナの皮があしらえてあるとか、日本色の白いご飯の上にお箸が突き刺さってる写真とか、お箸を使わないフィリピン料理に箸を添えたりとか、、

ボンアパティートと呼ばれる料理マガジンで「フォは新しいラーメンだ」というキャッチフレーズを使ったところ、フォとラーメンでは国が違う!と苦情が殺到。雑誌はついていたビデオを取り下げ平謝りに謝罪。

別にいいではないか、そんなこと。だいたいラーメンからして日本による中国汁麺の文化盗用だ。日本の中華料理と実際の中国料理は似て非なるものだが、中国人も結構日本風ラーメンを好む。いいじゃないかお互いにいいところを取り合って別なものを作り上げたのだから。

フォだって元々はベトナム料理だが、白人のシェフがそれなりに作り変えてアメリカ人の口に合うように作ったというだけの話。フォをメキシコのトティーヤにくるんでブリートにしてるシェフだっているのだし、一昔前のラーメンがそうだったようにフォもアメリカで流行る可能性があるよ、という意味で「フォが新しいラーメンだ」というなら別にフォがベトナム料理でラーメンが日本料理だなんてことに拘る必要は全くないはず。(個人的に私はラーメンの方が断然好きだけどね。)

後退派左翼は常にマイクロアグレッションと言って要するに「些細な苛立ち」に注目しすぎるのだ。人種的なステレオタイプを押し付けられたら、冗談を言って応戦するくらいの根性が必要。いちいち「マイクロアグレッションだ!」「人種差別だ!」とか下らないことを言わないで、ましな応戦を考えるべき。カカシが昔よく使った手段は、

職場でポットラックと言って家庭料理を持ち寄るパーティーがあった。同僚は皆私の料理はシュウマイでも餃子でも魚だと思い込んでいて「それってふぃっしゅ~?」と聞くので、「そうよ、でも大丈夫、まだ生きてるから新鮮よ。」などと真剣な顔で言う。

「生魚を食べるなんて野蛮だ」といわれたら、スタートレックに出てくる異星人「クリンゴン星人の料理と同じだよ。時々動くし、、」とおいしそうに言う。

中国人と間違われたら、「あ~ご先祖様に顔向けできない。切腹しなければ~!」と大げさに騒ぐ。

日常でおきる些細な苛立ちをいちいちマイクロアグレッショなどと言って気にしていたら身が持たない。後退派左翼が常に怒っているように見えるのも、これが原因なのだろう。道理で彼らは常に不幸せなわけだ。

March 11, 2017, 現時間 10:23 AM

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