February 15, 2017

ピアース・モーガンがリベラルに「黙れ」と一括

ピアース・モーガンといえばイギリス人政治評論家でアメリカでもCNNでラリー・キングの人気長寿番組の後釜として司会をしていたこともある有名人だが、アメリカの銃規制法とか地球温暖化などでバリバリ左翼リベラル度を見せている人物。モーガンについては拙ブログでも色々批判的な記事を書いてきた

ところがこの間、モーガンはビル・マーというアメリカコメディアンの「リアルタイム」という政治トークショーにゲスト出演した際、トランプの移民政策を弁護し、同席していたオーストラリアのコメディアンやハリポタの著者JKローリングと怒鳴り合いになった。その後モーガンはローリングとツイッターで激論を交わした。それについて本人はイギリスのデイリーメール紙で、リベラルは黙ってトランプ大統領の仕事ぶりを見守るべきだと書いている

ピアース・モーガンは先日のリアルタイムでの出来事について、リベラルはトランプを巡ってあまりにもヒステリックになり正気を失っており、きちんとした論理付けが出来なくなっていると批判した。

彼らはイギリスのEU離脱とトランプ勝利から何も学ばなかったのか?普通の人々は甘やかされたプリマドンナ芸能人が政治についてどう思おうとどう投票しろと説教しようと、明らかに全く興味がないのだ。

モーガン曰く、ヒラリー・クリントンは票集めのために人気芸能人を集めて選挙運動に及んだが、国民は全く無頓着で、芸能人支持など全くないトランプを選んだ。いや、アメリカ国民はヒラリーの芸能人支持に無頓着というより芸能人なんかにお説教されたことに反感を持ち、かえってトランプを選んだとさえ言える。それがハリウッド芸能人たちには大変なショックだったのだ。

トランプを好むと好まざるとに関わらず、トランプは公約どおりの政策を進めているに過ぎない。そしてトランプにはその権利があるのだ。トランプを好きになる必要もなければ投票した必要もない。だが、自由社会の民主主義選挙によって明らかに勝利した大統領の座に敬意を評するべきである。

モーガンはさらに、トランプのツイッターや発言にいちいちヒステリックに逆上していないで、少しは大人になってトランプが成功できるかどうか機会を与えてやれという。もしトランプがアメリカを偉大にすることに失敗したら、その時は2020年の選挙で落選させてやればいいではないかと。

まさか私がこんなことを言うとは思わなかったが、まさしくモーガンの言うとおりである。

この間から民主党支持者の間でも後退派左翼と革新派リベラルの間で亀裂が生じつつあるという話をしているが、革新派リベラルの間ではこのまま民主党支持を続けることが出来るのかどうか不安を持っている人も多いようだ。

次にバリバリ左翼の八フィントンポストに時々投稿しているマリーランド州大学の民主党クラブ部長マット・テイテルバウムによるコラムから紹介しよう。

マットはマイロ・イヤナポリスのファンではないが、マイロが彼の大学で演説するなら歓迎すると語る。

私は政治的にマイロと同じ側には居ない。私は先ず何にも増して自由を尊重しており、言論の自由を大事にしている。言論の自由の根本は自分と同意見の言論だけでなく、自分が同意できない意見こそ守ることにある。その権利には自分を傷つける言論をも含まれなければならない。

そんなことは当たり前だが、最近は「ヘイトスピーチはフリースピーチ(言論の自由)には含まれない」と断言する後退派左翼が増えているので、マットのようなリベラルが、言論の自由とは何かをこうして改めて定義つけることは大事だ。

マット曰く本当のリベラル達はバークレー大学で暴動を起した連中のことを「後退派左翼」と呼び蔑んでいる。彼らは自由など求めていない、彼らはただただ反対意見を弾圧することにしか興味がない。 後退派左翼は暴力に及ばなくても、保守派をレイシストだのイスラもフォビアなどと呼んで侮辱する。

マット自身、民主党支持で革新派で民主党青年団のリーダーという経験があるにも関わらず、自分の政治的見解を述べると、何度となくこういう名前で呼ばれたという。一度などはユダヤ教徒の彼に向かって「ニオナチ!」と呼んだ奴もいた。

マットはリベラル民主党支持者として、トランプに反対する者として、それでも右翼挑発者のマイロ・イヤナポリスに自分のような人間もいることを知ってほしいという。そして彼は後退派左翼は間違っているだけでなくとても危険であり、健全な公共の場での討論は決して沈黙させられるべきではないと主張する。

さて同じく、マイロの言論は守られなければならないと語るのは左翼市民団体のACLU.ACLUは昔はKKKの行進すら弁護するほど本当の意味での人権を守ってきた団体だったが、ここ30年余り、左翼以外の人権には全く興味を示してこなかったので、今になってマイロの言論を弁護すると言い出すとは、私はちょっと信じられないで居る。

なぜACLUがマイロの言論の自由を支持するのかを、左翼公共テレビのNPRのインタビューでACLUのローランド弁護士はこう説明する。

言論の自由はどんなひどいものであろうと憲法補整案第一条が保証している。イヤナポリス氏には政府に弾圧されたり人々に阻止されたりせずに話す権利がある。

司会者が、しかしヘイトスピーチは違うのではないかと聞くと、「ヘイトスピーチという言葉は一種のフリースピーチ(自由な言論)です。」と氏は答えた。

まさしくその通りなのだ。大体私はヘイトスピーチなどという概念そのものがインチキだと思っている。なぜなら何がヘイトスピーチに当てはまるのかという定義が固定しているわけではなく、誰か(左翼)が気に入らないスピーチは何でもヘイトスピーチとして弾圧される可能性があるからである。よく、後退派左翼が「ヘイトスピーチはフリースピーチではない」と言っているのを聞けばそれは明らかだろう。

マイロ・イヤナポリスの大学での講演を阻止した左翼学生の一人が、テレビのインタビューで言論の自由を信じないのかという質問に対して、「もちろんマイロの言論の自由は保証されるべきだ。しかしだからと言って壇上が保証されるべきではない。」と言っていた。

これは後退派左翼連中がよく使う詭弁だ。いわゆる「ノンプラットフォーミング」というやつである。確かに自分が何か言いたいことがあるからと言って誰もが自分の言葉に耳を傾けてくれるという保証はない。言論の自由は保証されても観衆までは保証されていないのだから。しかしながら、それは私が言いたいことを誰も聞きたくないというのであれば私が無理やり誰かに聞かせる権利はないということであって、私の言いたいことを聞きたい人が存在するのに私に演説の場を与えなかったり、講演を暴力で阻止していいということではない。言論の自由には好きな演説を聴く権利も含まれるからである。

民営の劇場や会議場であれば、どんな理由で演説を拒絶したとしてもその権利はある。だが連邦政府で運営費を援助されている公立大学には生徒が講師を招きたい場合には学校側が拒否する権限はない。ましていくら反対でも生徒たちに講演会を阻止する権利はないのだ。

革新派リベラルの間では、叙々に後退派左翼への批判が募り始めた。自分たちとこのような暴力的な過激派と一緒にしてくれるなと言う人間も増えてきた。

ピアース・モーガンのような著名なリベラル人間が左翼からの批判を恐れずに脳タリンの芸能人に黙れと言えるなら、我々もようやく長年続いたポリコレ社会に別れを告げられるのかもしれない。

February 15, 2017, 現時間 8:19 PM

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下記投稿者名: Hirofumi NOTSU

彼らは国家社会主義者です。自由主義者ではない。

上記投稿者名: Hirofumi NOTSU [TypeKey Profile Page] 日付 February 16, 2017 1:09 PM

下記投稿者名: oldman

アメリカ通の青山繁晴氏がトランプ氏は長くはもたないだろうとおっしゃっています。アメリカのニュースサイトを見るともなしに見ていると、ときどきimpeachmentという言葉に出会います。どうやら、トランプ氏は資質に欠けているから弾劾すべきということのようです。
カカシさんはどのようにご覧になっていますか?
ニクソンみたいに法を犯したわけでもないのに弾劾できるんでしょうか?副大統領のペンス氏の方がマシということでしょうか?

上記投稿者名: oldman [TypeKey Profile Page] 日付 February 17, 2017 5:51 AM

下記投稿者名: 苺畑カカシ

Hirofumi NOTSUさん、

あなたのいう{彼ら」とは誰を指すのでしょう?

上記投稿者名: 苺畑カカシ [TypeKey Profile Page] 日付 February 18, 2017 6:30 PM

下記投稿者名: 苺畑カカシ

oldmanさん、

impeachmentというのは弾劾裁判のことなんですが、よっぽどの重い罪に問われないと裁判に持ち込むことは不可能です。しかもクリントン大統領のように弾劾裁判では有罪になっても刑事責任を問われなければ大統領を辞める必要はないのです。

ニクソン大統領緒は刑事責任で有罪になる以前に辞任してしまいました。今思えば辞めることなかったのです。

だからトランプさんが弾劾裁判にかけられるかどうかを考えた場合、上下議会を共和党が握っている以上不可能です。共和党の議員の間でかなりの裏切り者が出ない限りはね。

それにトランプさんはそんな裁判にかけられるようなどんな犯罪を犯していません。

それなのに民主党議会が弾劾裁判の話など持ち出したら、次の中間選挙で民主党はもっと議席を失うことになります。

アメリカの左翼メディア、そしてそれを忠実に翻訳して報道している日本のメディアを読んでいるだけだと、トランプさんはアメリカでものすごい不人気で今にも政権が倒れそうだという印象を持つかもしれませんが、実際はその逆です。

メディアのほうこそ押され気味でうろたえているようにみえます。

上記投稿者名: 苺畑カカシ [TypeKey Profile Page] 日付 February 18, 2017 6:35 PM

下記投稿者名: Hirofumi NOTSU

>>あなたのいう{彼ら」とは誰を指すのでしょう?

Of course, Western liberalists.

Communists (socialists) are disguised as liberals.
The original liberals are classified as conservative groups.
Communist countries in the world easily convert to nationalism.
Therefore, Western liberalists change into national socialism either.

上記投稿者名: Hirofumi NOTSU [TypeKey Profile Page] 日付 February 19, 2017 5:29 PM

下記投稿者名: 苺畑カカシ

ヒロフミさん、

リベラルの振りをしている共産主義(社会主義)者。まさにそうですね。最近の後退派左翼はおよそリベラルとは言えません。

あなたが言うとおり共産主義もしくは社会主義というのが正しいでしょう。でも彼らは国粋主義ではないと思います。

もし国粋主義なら移民の無制限な受け入れを求めるはずがないからです。

彼らは共産/社会主義なインターナショナリストもしくはグローバリスト、つまり国境を無視した社会主義者なのだと思います。

上記投稿者名: 苺畑カカシ [TypeKey Profile Page] 日付 February 19, 2017 7:21 PM

下記投稿者名: Hirofumi NOTSU

Thank you for your reply.
Apparently, there seems to be a mistake in my perception.
Correctly They is Soviet-type socialis (state socialism), and elite who believes in neoliberalism.

上記投稿者名: Hirofumi NOTSU [TypeKey Profile Page] 日付 February 19, 2017 11:30 PM

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