November 19, 2016

トランプ支持日本人に向かってそれでも日本人かっていう奴ら、嫌なら日本へ帰れ!

この間よもぎねこさんとこで紹介があったこの記事、読んでてものすごくむかついたんで、ツイッターに「そんなこというなら日本へ帰れ!」と書いてしまった。アメリカの事情もしっかり把握できないで、な~にがジャーナリストだ。

トランプのアメリカを受け入れられる不思議。本当に日本人なのか?山田順 | 作家、ジャーナリスト、出版プロデューサー

トランプ当選を当てた評論家が、いま持ち上げられているが、それはそれでいいと思う。職業的にいい仕事をしたことに間違いないし、見事だからだ。ただし、この人たちが心情的にトランプを応援していたとすれば、その心情は理解できない。なぜなら、トランプは、白人の貧困層や転落中間層の心情を吸い上げて当選したからだ。

つまり、「俺たちが不幸になったのは、移民のせいだ。彼らを排斥しろ」という訴えの根底には、人種差別がある。

差別されているのは、黒人、メキシカンなどのヒスパニック、エイジアンなどである。つまり、私たち日本人は、トランプによって憎悪を植えつけられた白人に差別される側に位置する。「出ていけ!」と言われているのも同然だ。

「隠れオバマがいっぱいいた。裕福な白人も本音を言うとトランプ支持だった」と解説している人がいたが、それが本当だとしても、この現実は日本人としては悲しいことだ。そんなことを得意がって“アメリカ通”として話すのは、自分が白人の側だと勘違いしているとしか思えない。本当に日本人なのだろうか?

自由と平等、そして開かれた国の恩恵を受け、子供をアメリカの大学に留学させた親としては、トランプのアメリカは、国家理念を捨てかねない危険な国になったとしか思えない。その意味で、トランプのこれまでの数々の暴言が、単なる演出にすぎなかったことを願っている。ただ、テレビ討論や演説を見たかぎりでは、彼の本音としか思えなかったが-----。

私たち日本人は、トランプに投票したアメリカの下層白人より下に位置する。まして、東部のエスターブリッシュメントから見れば極東の単なるイエローにすぎない。レイプ魔と言われたメキシカン以下かもしれない。

日本人でトランプを心情的に受け入れられるのは、中西部に行って白人から「このジャップが!」などと言われたことがない人か、それともこの国で自分が日本人であるという自覚なしに育った人だけだろう。

はあ、じゃあお聞きするが、山田さん、あなたは本当に中西部に行って普通のアメリカ人(海岸沿いの左翼リベラル以外の)と接したことがあるのか?そして本当に彼らから「ジャップ」なんて呼ばれたことがあるのか。カカシの想像ではこれは事実無根の捏造だ。

聡明なる読者諸氏ならすでにご存知であるが、カカシはアメリカ暮らし30余年である。職業柄アメリカ各地に出張で回り、左翼リベラルからは軽蔑されているレッドネック(首の後ろが赤く日焼けしていると言う意味で、酪農業の労働階級の多い南部者を蔑(さげすむ)呼び方)と呼ばれる南部の人々とも多く接してきたが、カカシは一度たりとも「ジャップ」などと言われたことはない! 冗談でナチスドイツ研究家の極右翼仲間から呼ばれたことはあるが。

トランプ支持者が往々にして人種差別的な下層階級の白人層だという解釈こそ、東西海岸沿い州に住むエリート左翼リベラルによる一般アメリカ社会に対する軽蔑の念が現れているのだ。山田氏はアメリカはどこに在住なのだろうか?ジャーナリストというからには多分ワシントンDCのエリートジャーナリストたちのバブルの中での生活だろう。そんなところに居てごくごく普通のアメリカ人がオバマの極左翼リベラル政策にどれだけ傷つけられたかなど知る由もないだろう。

中西部に居住する日本人も日系人も普通のアメリカ人としてオバマ政策でどれほど迷惑を被ったかなんてDCのエリートジャーナリストなんかにわかるものか!そういう奴が日本人の代表面して日本人がトランプ支持なんて「本当に日本人なのか」とか大きな顔して言わないで欲しい!

もう10年以上前になるが私がヤフーの日本語掲示板で色々日本人と話をしていたとき、私がやたらとアメリカ人の方(かた)を持つので、「お前は白人になりたがってる」とか「自分を白人と錯覚している」とか言われたことがある。所詮日本人なんてアメリカでは黄色人種(イエロー)として蔑まれているのに、なぜそんなに白人の方を持つのかという前提があるからだ。

あえて言わせてもらう。私はアメリカに来てこのかた日本人であるということでアメリカ白人から差別されたことは一度もない!それをいうなら一般のアメリカ人は人種差別者などではないのだ。

こんなことは言いたくないが、一般の日本人は知らず知らずのうちに人種差別をしている。今はだいぶ変わってきたが、日本は単一民族という国柄を何百年と守ってきた。そういう社会で少数派が差別されるのは当たり前のことだ。日本人が自分たちが少数派に対して持つ感情を考えれば、アメリカの白人も少数派の東洋人をそういう蔑んだ目で見るに違いないと思うのは当然だ。

もう20年以上前の話だが、カカシの従兄弟にアメリカでは第二次戦争中に日系人が収容所に拘束されたという話をしたとき、従兄弟は「当然だよ、日本でもアメリカ人やイギリス人が拘束されたんだから」と言った。私はそれを聞いて恐れおののいた。従兄弟にとって「敵国」の外人を拘束するのは当然だったのだ。「外人」と思われた彼らがどれほど日本を愛していようとお構いなしだった。それをアメリカ人がいけないことだったと自覚したことこそ驚きだと我々は認めるべきである!アメリカはそういう特殊な国なのだ。

トランプ支持者がすべて有色人種を嫌う白人崇拝の人種差別者だと決め付けるのは間違いである。いや、そういう決め付けこそが今回主流メディアの究極的的外れ予測の大きな原因となったのだ。トランプは人種差別者だから少数派が支持するはずがない、トランプは女性蔑視者だから女性が支持するはずがない、という左翼リベラルエリートたちの勝手な思い込みが「意外な結果」を生んだのだ。

私自身トランプの支持ではなかった。それは読者諸氏はよくご存知のことだ。だが、トランプ勝利後の往生際の悪い反トランプデモやトランプ支持派への度重なる暴力行為を見るにつけ、トランプが勝って本当に良かったと思うようになった。トランプに投票した多くの人々が、カカシも含めて、左翼リベラルのエリート思想に抗議したと言ってもいい。日系人ならこうあるべきだと、誰が選んだわけでもないのに偉そうに言い張る山田みたいな左翼エリートに対する一般アメリカ人からの抗議投票だったのだろう。

とろこで、どうしてもトランプを悪者にしたい日本人のこういうツイートをみつけた。

トランプ派による少数派への暴力行為など全く起きていない! だが反トランプ派による白人及び親トランプと疑われた人々への無差別暴力行為は頻発している。

こういう嘘に騙されないように!

November 19, 2016, 現時間 10:19 AM

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コメント

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下記投稿者名: yomogineko

>従兄弟は「当然だよ、日本でもアメリカ人やイギリス人が拘束されたんだから」と言った。

 これ完全に勘違いです。

 日系アメリカ人はアメリカ人なんですよね。 だからアメリカ軍にも志願できたのです。

 日本がアメリカに宣戦布告した直後、東条英機と松岡洋介がアメリカ日系人の若者に「君達はアメリカ人なのだから、アメリカの為に戦いなさい」と言う手紙を書いています。

 アメリカ日系人は自分の意思でアメリカに渡り、アメリカに忠誠を誓ってアメリカ国籍を得ました。

 だから日本民族ならその誓いは守るべきと言う武士道的発想です。

 そしてそれは自分の意思には責任を持つべきと言う民主主義国家の市民道徳の根源とも共通します。

 個人の意思を身分や民族に優先させるから、全て国民が平等と言う民主主義が成り立つのです。

 ところがアメリカ政府はその日系人を強制収容所に入れたので、後に謝罪する事になったのです。

 同じ枢軸国出身者でもドイツ系やイタリア系の人達は強制収容所なんかにいれていませんからね。

 この時代まではそういう人種差別はあったのです。

 因みにアメリカとヨーロッパ連合国に在住していた日本人は日系人とは別に全員拘束されました。

 そして日本と連合国で話し合い、アメリカが船で日本人全員を日本に送還して、同じ船で日本在住の連合国民と連合国捕虜の一部を連れて帰りました。

 この事に関しては戦後全く問題になっていません。

 戦争になれば帰国したくても民間定期便の船なんか全部止るし、敵国で暮らすとなると危険だし、生活の目途が亡くなる人も出てきます。

 だから戦時に敵国民を強制収容して強制送還する事は別に非人道行為ではないのです。 むしろ敵国民に安全を確保するための人道的行為なのです。

上記投稿者名: yomogineko Author Profile Page 日付 November 19, 2016 8:15 PM

下記投稿者名: 苺畑カカシ

よもぎねこさん、

従兄弟が言っていたのは日本に居たアメリカ日系人のことではなくて、宣教師とかで日本に在住していた連合国の人たちです。開戦直後に多くの人が母国に強制送還されたことは私も知っています。

でも中には母国に帰らず日本に居残った人もおり、そうした人たちの一部は拘束されたということを従兄弟は言ってたわけです。そのへんのところは私は詳しいことは知りません。スパイと疑われた人も居たでしょうから、外国人だというだけで拘束されたわけではないのかもしれませんが。

問題なのはアメリカ在住の日系人はアメリカ国籍も持ったレッキとしたアメリカ人なのに、人種差別者ルーズベルト大統領(民主党)が敵国人として拘束したことにあります。そのくせ徴兵だけはちゃんとやって、若者は自分の家族が拘束されているのにお故郷のために戦えと戦場に送り出されたんですから、ひどいもんです。賠償されて当然です。

ところで、アメリカ日系人の間では民主党支持が多いのですが、そういう人に限って過去の収容所の話をよく持ち出します。それこそ日系人なら民主党支持など出来ないはずだ、といいたくなることもあります。(笑)

上記投稿者名: 苺畑カカシ Author Profile Page 日付 November 20, 2016 7:55 AM

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