April 26, 2015

『引き金警告』『安全地帯』という言葉で女性を馬鹿にするフェミニスト

この間、私が尊敬する元フェミニストのクリスティーナ・ホフ・サマーズ女史がオハイオ州のオバーリン大学で演説を行なった。確かオバーリン大学といえば、醜い裸体をテレビで毎週披露しているレナ・ダナムの出身校。彼女自身が「在学中に大学共和党員にレイプされた」という嘘で騒いだ、あの大学である。

ホフ・サマーズ女史は現代フェミニストの宿敵なので大学での講演など開けないのが普通だが、オバーリン大学の共和党生徒会の招きによって講演が可能となった。女史は、「大学キャンパスにおけるレイプ文化など存在しない」とか「賃金の男女格差は嘘だ」などと遠慮なしにビデオブログやツイッターなどで主張しているので、ばりばり女子大学生フェミニストたちが彼女の講演に敵対心を持って会場前に出された講演紹介の看板に落書きや張り紙を張ってみたり、観客席から野次を飛ばしたりしたのを見ても、まあ、左翼リベラル大学生なら普通の行動なので驚きはしない。

しかし、ホフ・サマーズ女史が楽屋で打ち合わせをしていたとき、会場に二人のどうみてもレズカップルと思われる醜い女子生徒が観客の前に立ち、「引き金警告(トリガーワーニング)」と「安全地帯(セーフルーム)」のご案内をした。これはどういう案内かというと、ホフ・サマーズの演説には強姦に関する話題が含まれているため、それを聞いた女性たちが恐怖感を覚えて気分が悪くなる可能性があるので、女史の演説で気分が悪くなった人は近くに「安全地帯」となる休憩室があるのでそちらをご利用ください。というものだった。

実は、この「引き金警告」とか「安全地帯」というのは最近フェミニストたちの間で使われるようになった新しい言論弾圧のやりかたで、特に大学内での講義や演説で生徒の気持ちを傷つける可能性のある内容が含まれている場合は、それをあらかじめ生徒たちに警告しなければならないという概念。そしてそうした授業などで傷つけられた女子生徒たちが安心して気持ちを落ち着けるために休憩できる場所を「安全地帯」として設置すべしというもの。で、この安全地帯として設けられた部屋にはぬいぐるみとか毛布とか女の子が安心できるようなものが置いてあるんだそうだ。

馬鹿にしないでよ!女をなんだと思ってるの?ビクトリア時代のイギリスじゃあるまいし、女性をやたらにか弱い性として差別しないでくれる?

元来のフェミニストであればそのように怒るところなのだが、フェミニスト自身が考え出したというところが皮肉である。まったく最近の若いフェミニストたちは根性がないな、情けない。せっかく先代のフェミニスト諸姉が築き上げてきた男女同権やたくましい女性像をこんな形で崩してしまうとは。

だが実は、この引き金警告というのが曲者なのである。大学内ではすでにこのシステムを起用するところが増えているが、大学教授が自分の講義のなかで誰かの気持ちを傷つけるかもしれない内容がある場合、あらかじめ生徒に警告しなければならない。で、もし警告した内容に生徒が異議を唱えた場合、教授はそのまま授業を続けられるのだろうか?特定の授業でより多くの生徒を傷つけるような内容の科目はそのまま大学で残るのだろうか? 

たとえばである、地理の授業で「日本海」と書かれた地図をみて韓国人留学生が「傷ついた!」といって騒ぎ立てたら、どうなるのだろう?

どんな授業でもどんな内容でも気分を害さない人間がひとりも出ないということはありえない。私なんか分けわかんない授業についていけなくて傷ついた記憶がいくらもあるからね(笑)。

人々の言論の自由を奪うやり方は、大抵が誰かの「人権を擁護するため」という口実で始まる。私は左翼リベラルが常に使う弱さを武器にしたやり方が大嫌いである。「強姦文化」にしてみても、「共和党の女性に射掛けた戦い」とかにしてみても、自分らを犠牲者扱いし「か弱い女性をいじめるあなた方はなんて非道な人間なの」という立場から相手を弾圧するための道具である。「引き金警告」だの「安全地帯」だの、一見笑ってしまうような馬鹿馬鹿しい観念だが、本当の目的は左翼リベラル以外の言論弾圧にある。そのことを忘れてはならない。

オバーリン大学のフェミニスト活動家たちは、ホフ・サマーズ女史を学校に招待した共和党支持生徒の名前を「強姦文化を促進する者たち」と書かれたポスターに大々的に表示して大学の廊下内のあちこちに貼り付けた。彼女たちにとって「大学内で強姦が蔓延している」という自分らの説に少しでも異論を唱えることは「強姦文化を促進する」ということになるのだ。そして反対意見を述べる人々は断固糾弾し脅迫し弾圧し沈黙させる。

左翼リベラルの常套手段である。

April 26, 2015, 現時間 9:08 AM

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