April 12, 2014

ネバダ牧場主の完全勝利に見たフロンティア精神、アメリカが銃を諦めてはいけない理由がここにある

数日前からネバダ州の酪農家クレーバン・バンディ一家が公営地での放牧権利を巡って連邦政府の武力行使を自らも武力で立ち向かっていた件で、本日連邦政府はバンディ一家の放牧権利を認めることで一時は武力行使になるかと思われた騒動が一応解決した。

ことの起こりについてはこちらのブロガーさん「日本や世界や宇宙の動向」が日本語で丁寧に紹介しているので引用しよう。

現在、たった一人の農場主(クレベン・バンディさん)がそのような政府と戦っています。政府は何十人もの武装警察隊を彼の農場に送りこみ、農場を強制的に閉鎖しようとしています。

バンディさんは、1877年から先祖が所有してきた農場で酪農を営んできました。しかし1993年に米土地管理局は、バンディさんの農場があるネバダ州のゴールドバット地域に生息する絶滅危惧種の亀を保護するために、牧草法を修正することに決定しました。しかしバンディさんは土地管理局ができる前からこの土地に住み家畜を放牧させていたのです。

彼は、アメリカが警察国家になってしまった事を示す事例がこれだ、と訴えています。
バンディさんによると、政府は、この地域の一角にフリースピーチゾーン(メディアゾーン)を設定し、武装警察隊に60万エーカーの国有地を包囲させ防壁を作ったそうです。そのため、一般人は中に入れないようになってしまいました。政府はバンディさんの牛たちを強制的に売却しようとしています。

大量の武装警察隊がバンディさんの農場にやって来て、強制的に農場を閉鎖しようとしています。彼はたった一人で彼らと戦っています。そして、政府に投獄されるか背後から銃で撃たれるかの状況下で抵抗をし続けています。

しかし、自由が奪われようとしているのは彼だけではなく、アメリカ人全体の自由が危機的状況だと彼は訴えています。
バンディ一家は先祖代々この土地(彼の農場と周辺の国有地も)の牧草や水を家畜に与え続け、有効活用してきました。土地管理局が存在する前からこの土地で牧場を営んできたと訴えています。

彼は政治家にも、法律家にも、そしてメディアにも、彼の立場を訴えてきました。彼の農場の周辺住民は彼を支援しています。バンディさんは、政府と決闘する覚悟でいると伝えています

バンディ一家と連邦土地管理局(BLM)との争いは20年にも及ぶものだが、最近BLMが強制的にバンディ家の家畜を没収し始めたことから、バンディ家と一家を応援する何十人という支援者たちが集まった。先週の水曜日、家畜を捕獲しようとしているBLM職員にバンディさんとその支援者が抵抗したところ、職員から地面に叩き付けられてテイザーなどを使って暴行を受けた。こちらのサイトでその模様のビデオがみられる。

金曜日になると、バンディ一家の支援者の数は5000人にも増えたという。それぞれ武装した人々は連邦政府の横暴に武力で立ち向かう覚悟をあきらかにした。重武装をしたBLMの機動隊もどきの職員達と自己流に武装した支援者たちの間で本当の戦が起きるのではないかと思われるほど緊迫した状況がうまれていた。

しかし土曜日の今日、連邦政府は暴力沙汰がこれ以上エスカレートするのを防ぐため、今のところ一応引き下がり、捕獲したバンディ家の家畜を返還し、今後もバンディ家の放牧を認めることに合意したらしい。

上記のブロガーさんも書いているが、こういうところがアメリカのすごいところだ。しかしこういうことが出来るのも、アメリカ市民が銃砲所持をしているからである。

以前にベン・シャピーロがピアース・モーガンに何故アメリカ人に銃が必要なのかと聞かれた時に、シャピーロは政府の独裁に立ち向うためだと答えた。それに対してモーガンは、今のアメリカ政府が国民に独裁的に国民を弾圧するなどと本気で考えているのかというようにシャピーロをあざ笑った。しかし今回のネバダで起きた事はまさに連邦政府の独裁的暴虐である。そしてその連邦政府が撤退しバンディ家の農場の存在権利が守られたのも5000人という武装した一般市民の抵抗があったからこそだ。

これこそがアメリカ憲法修正案第二条が作られた本来の目的なのである。

今日こそアメリカ人が銃砲所持権利を諦めてはいけない理由が顕著に証明されたことはない。オバマ政府は環境管理局EPAを使って一般市民の土地を乗っ取って来た。今回もバンディさんが放牧している地域に絶滅危機の亀が生息しているとかいう言いがかりを使って19世紀から続いているバンディ牧場を追い出そうとしている。

現在のアメリカで連邦政府が一般市民の権利を抑圧するなどあり得ないなどと考えるのは甘い。国民がちょっと油断すれば権力欲しさの独裁者がすぐさま頭を持ち上げるのである。私は前々からオバマ王は独裁者だと主張してきた。今回の件で少しでも多くのアメリカ人がそのことに気づいてくれることを願う。

とにかく今回は一応バンディ側の勝利に見えるが、今後どうなるのか油断はできない。

April 12, 2014, 現時間 2:07 PM

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