December 17, 2013

コロラド州、先日の学校乱射事件が大量殺人に至らず80秒で終わったわけ、保安官達が新銃規制法を施行しないと発表したことと関係あり?

コロラド州といえば、去年オーロラの映画館で狂人の乱射による恐ろしい大量殺人事件が起きた州であるが、その同じ州でまたも狂人が学校で大量殺人を狙って乱射するという事件が起きた。ところが、今回の事件は丁度一年前に起きたサンディフック小学校の時とは違って、撃たれたのは不運にも最初に犯人と遭遇した女子生徒一人、その後は誰も怪我も負わず犯人の自殺であっという間に事件は終わってしまった。いったい何が起きたのか?

乱射男の名前はカール・ピアソン17歳。ピアソンは去る12月15日午後12時33分、アラパホエ高校の弁論部の生徒たちが学校に集まって来たところに、ショットガンと釜と火炎瓶三本で武装し生徒達が集まっている教室に全く武器を隠す風もなく入って来た。

教室に入ったピアソンは即座に教室に座っていた女子生徒に近づき至近距離で発砲、重傷を負わせた。被害者はクレア・デイビスさん17歳。彼女は偶然そこに座っていたというだけで、犯人とは顔見知りではなかったようだ。不運にもピアソンの最初で最後の犠牲者となってしまった。

ピアソンはその後教室の外に出て廊下で何発か発砲し、今度は図書館に入ってまた発砲し火炎瓶を投げた。ピアソンの狙いは弁論部の顧問教師を殺すことにあったようだが、最初の発砲の音で教師及び他の生徒たちは速やかに脱出していた。

だが、ピアソンが他にも多くの生徒や教師らを殺すことが出来なかったのは、学校に勤めていた武装した副保安官と学校の警備員達がすぐさま現場に駆けつけたからである。副保安官達が迫って来たのを観て、もうこれまでとピアソンが自分に銃を向け自殺したのは午後12時35分、乱射が始まって80秒後のことだった。

コロラド州ではオーロラ映画館の乱射事件後、民主党の議員たちによって州民の大反対を押し切って厳しい銃規制法が通された。だが、もともと学校は銃砲持ち込み禁止地区。また、新法によって規制された銃のなかにショットガンは含まれていないので、今回の事件を未然に防ぐことは出来なかった。大量殺人に成りうる事件を最初の犠牲者のみで食い止めることが出来たのは学校に従事していた武装した副保安官のおかげだ。これが単に非武装の教師だったらどうなっていたか、悲劇的な結末は火を見るよりも明らかである。

さて、その同じコロラド州で、リベラル議員たちがごり押しした新しい銃規制法なのだが、先日コロラドの保安官達数十人が新法を施行する意志がないことを発表した。

その理由というのは、新法はマガジンに入る銃弾の数が以前より少ないというだけで、外からみては以前のマガジンと新しいマガジンとの区別がつかないからで、これを警官達にどうやってとりしまれというのだ、という理屈からだ。

だいたい反銃所持派たちは、安全のためという理屈で銃規制を唱えるが、彼らの本当の目的は銃規制にあるのであって犯罪防止になど興味がない。法律などいくら通してみても大量乱射事件を防ぐことなど出来ないのは、乱射事件が銃持ち込み禁止区域の学校を狙って何度も起きることからみても明らかなはず。

リベラル連中がこういう意味のない個人の権限を束縛する法律を通している間にも、銃で武装した副保安官が生徒や教師の命を救った。サンディフック事件の直後、学校に武装した警備員を常備するか教師らを武装させるかするべきだという意見が出たが、今回の事件で、いかにその提案が意味のあるものかが証明されたというもの。

反銃所持派たちの気持ちだけよくなる銃規制が何の役にも立たないのとは対照的である。

December 17, 2013, 現時間 7:23 AM

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

トラックバック

この記事のトラックバックURL: http://biglizards.net/mt4.21/agakhantrack.cgi/5316

コメント

前のコメント

登録ありがとうございます。 さん コメントを残して下さい。 (サインアウト)

このサイトへ初めて投稿される場合には、サイト主による承認が済むまで投稿が画面に現れないことがあります。しばらくお待ちください。


登録者を記憶する(URL必要)


© 2006-2015 by 苺畑カカシ - All Rights Reserved